JPH0235851Y2 - - Google Patents

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JPH0235851Y2
JPH0235851Y2 JP8783983U JP8783983U JPH0235851Y2 JP H0235851 Y2 JPH0235851 Y2 JP H0235851Y2 JP 8783983 U JP8783983 U JP 8783983U JP 8783983 U JP8783983 U JP 8783983U JP H0235851 Y2 JPH0235851 Y2 JP H0235851Y2
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bridge
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bearing
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は橋梁などの構造物に用いられる落橋防
止装置、とくに橋桁の可動端に用いられて好適な
る落橋防止装置、さらに詳しくは地盤などの不等
沈下に有効な落橋防止装置に関するものである。
ここで、橋桁の可動端とは該橋桁を支持すると
ともに橋桁の伸縮ならびにたわみなどの変位を逃
がすように構成された支承が配された橋脚部分を
指すもので、たとえば橋梁の形式が単純桁であれ
ば、一つの橋脚を可動端に、他の橋脚を橋桁を支
持するとともに該橋桁のたわみなどの変位のみを
逃がし、橋桁の伸縮は拘束するように構成された
支承を配して固定端とする構成が、また連続桁で
あれば、一般に一つの橋脚に固定端を設け、他の
橋脚を可動端とする構成が採られるものである。
また、落橋防止装置は橋脚上で橋桁を支持する
支承に橋桁の落下防止機能が付設されない、ある
いは橋桁と橋脚間の間隔が狭く、付設が困難な場
合に設けられるものであり、一般に支承としてゴ
ム弾性体と補強板を重層したゴム支承、あるいは
落下防止機能を付設しない線支承、支承板支承、
密閉ゴム支承などを用いた場合に適用されるもの
である。
従来、このような橋梁などの構造物の可動端に
用いられる落橋防止装置は、第1図から第4図に
示すような構成のものが多く用いられている。
すなわち、落橋防止装置Lは一端に開口部1を
有する横断面形状が長円形のケーシング2と、該
ケーシング2内に一端が橋軸方向には橋桁Gの伸
縮を許容し得る隙間3を形成するように嵌挿され
た棒状体4とから構成され、ケーシング2を橋桁
Gに該ケーシング2の長軸を橋軸方向に向け、開
口部1が該橋桁Gの下面と同一面となるように埋
設固定し、棒状体4の一端をケーシング2内に嵌
挿するとともに他端を橋脚Bに埋設固定すること
によつて設置される。
そして、橋桁Gに作用する過大な水平方向の力
をケーシング2と棒状体4の当接で拘束せしめる
ことによつて、橋桁Gの落下を防止するものであ
る。
なお、通常橋桁Gに作用する鉛直および水平方
向の荷重は支承Sで支持され、落橋防止装置Lは
これらの荷重は支持しないものである。
また、橋桁Gの伸縮およびたわみなどの変位も
支承Sで逃がすもので、これらの変位を逃がす際
にも落橋防止装置Lはケーシング2と棒状体4間
の隙間3で該動きを許容するため、何んら支障は
生じないものである。
しかしながら、このような落橋防止装置Lも、
近年立地条件が過酷となつている橋梁には適用し
難い問題がある。
詳述すれば、道路および鉄道などが建設地の確
保および公害などの問題で、市街地を避けて埋め
立て地あるいは河川域、湿地帯などの地盤の悪い
所に建設される事が多くなつている。
これに伴ない、橋梁が経年とともに若干の不等
沈下を生ずることは余儀ないものとされ、かかる
事態が生じた際は、橋桁Gならびに該橋桁G上を
走行する車輛などに損傷を生じないように橋脚B
を嵩上げすることによつて、橋桁Gを正常な状態
に復帰せしめる方法が採られている。
このことを、第5図および第6図において説明
する。
すなわち、第5図に示すように地盤の不等沈下
によつて橋脚Bが下がると、橋桁Gも正常な位置
Hより沈下量に応じてその位置がH′まで下がり
(図中破線状態)、橋梁としての機能が損なわれ
る。このため、このような事態が生じたら第6図
に示すように橋桁Gを正常な位置Hまで、橋脚B
を嵩上げ、換言すれば沈下量X(X=H−H′)だ
け橋脚Bを高くすることによつて、正常な状態に
戻す作業が行なわれている。
しかし、これらの作業によつて橋梁としての機
能は回復せしめられるが、橋脚Bを嵩上げするこ
とにより、落橋防止装置Lに新たな不具合が生じ
るものである。
すなわち、落橋防止装置Lは橋脚Bを嵩上げす
ることによつて、ケーシング2内に位置する棒状
体4の長さが減少、換言すれば受圧(当接)面積
が低下する。
また、ケーシング2と棒状体4の当接位置、換
言すれば荷重の作用点が沈下前(図中、矢印K)
と嵩上げ後(図中、矢印K′)では変るため、地
震などの過大な水平力の作用によつて棒状体4の
変形、強いては橋桁Gの損傷ならびに落下という
不具合が生じるため、不等沈下が予測される橋梁
には適用し難い問題がある。
本考案はこれらの問題を解決するためになされ
たものであり、橋梁の沈下による嵩上げ後におい
ても水平力に対するケーシングと棒状体の受圧面
積ならびに荷重の作用点を沈下前と同じにする落
橋防止装置を得ることを技術的課題とするもので
ある。
本考案は上記課題を解決するため、以下の技術
的手段(構成)を採るものである。
すなわち、橋桁に埋設固定されたケーシング
と、該ケーシングに一端が橋軸方向に移動可能に
嵌挿され、他端が橋脚に埋設固定された棒状体と
からなる橋桁の可動端に用いられる落橋防止装置
において、該ケーシングは一端に開口部を有し、
横断面形状が方形をなす箱状に形成され、その開
口部端には該ケーシング内に配された一面にすべ
り材を有する支圧材ならびに押圧変形可能なシー
ル材を所定位置に担持する保持板が配されてい
る。
また、棒状体は横断面形状が方形をなす柱状に
形成され、その一端側壁には支圧材を対向して係
止する係止片が軸線に沿つて設けられている。
そして、支圧材およびシール材ならびに棒状体
はケーシング内において、該シール材は橋軸方向
に、また支圧材はすべり材をケーシングの橋軸直
角方向の内側壁と摺接させてそれぞれ配され、棒
状体は係止片で支圧材の一端を係止し、端部を該
支圧材を超えて嵌挿せしめられてなる構成を採る
ものである。
本考案は上記手段を採ることにより、以下の作
用効果を有するものである。
棒状体とケーシング間に支圧材を介装せしめる
とともに該棒状体をケーシング内に支圧材を超え
て嵌挿することにより、橋脚の沈下による嵩上げ
後においても荷重の作用点ならびに受圧面積を沈
下前と同じにすることができるとともに、棒状体
の橋脚と橋桁間の距離、換言すれば荷重作用点と
の距離を嵩上げ時に沈下量分埋込むことによつて
同じにできるため、該棒状体の曲げ変形さらには
橋桁の損傷を防止できるものである。
また、支圧材およびシール材をケーシングの開
口部端に配した保持板に担持させるため、その脱
落を防止できる。
さらに、橋桁に生じる通常の変位には支圧材お
よびシール材の変形、ならびに該支圧材を棒状体
の係止片で係止せしめてケーシングと摺接させる
ことにより追従せしめられるため、支承の機能を
阻害することがないなどの多大な効果を有するも
のである。
以下、本考案の実施例を図面において詳細に説
明する。
10は橋桁Gに埋設固定された落橋防止装置M
を構成するケーシングで、該ケーシング10は一
端に開口部11を有する横断面形状が方形をなす
箱状に形成されている。
12は一端が該ケーシング10内にその内側壁
と所定隙間を形成するように嵌挿され、他端が橋
脚Bに埋設固定された棒状体で、該棒状体12は
横断面形状が方形をなす柱状に形成されている。
13はケーシングの開口部11端に配された保
持板で、該保持板13は棒状体12がケーシング
10内で橋軸方向には所定量移動できるように、
ケーシング10の橋軸直角方向の両端に配されて
いる。
14はケーシング10内に配された支圧材で、
該支圧材14はゴム弾性体15と補強板16の積
層体とその一面に一体に配されたすべり材17よ
り構成され、該ケーシング10と棒状体12間の
橋軸直角方向の隙間に保持板13に担持され、す
べり材17がケーシング10の内側壁と摺接する
ように相対向せしめて配されている。
18はケーシング10の橋軸直角方向の内側壁
に配された摺接板で、該摺接板18は支圧材のす
べり材17との摺接を良好にするもので、ケーシ
ング10内の内側壁が平滑であれば不要とするこ
とができるものである。
19は棒状体12の橋軸直角方向の側壁に設け
られた係止片で、該係止片19は支圧材14を係
止するように該棒状体12の軸線に沿つて橋軸方
向に対向するように設けられている。
20はケーシング10内に配されたシール材
で、該シール材20は押圧変形可能な弾性多孔質
体よりなり、該ケーシング10と棒状体12間の
橋軸方向に相対向するように保持板13に担持せ
しめて配されている。
21は支圧材14と保持板13間に配されたシ
ール材である。
本考案の落橋防止装置Mは橋軸直角方向には支
圧材14が、また橋軸方向にはシール材20がそ
れぞれ対向するように配されたケーシング10内
に、係止片19を設けた棒状体12の一端を、該
係止片19で支圧材14を係止するとともに、そ
の端部が該支圧材14を超えるように、換言すれ
ば沈下量に見合つた長さを支圧材14より飛び出
させて嵌挿せしめる。
ついで、ケーシングの開口部11端に保持板1
3を配して支圧材14およびシール材20を担持
させることによつて組み立てられる。
そして、ケーシング10を橋桁Gに支圧材14
が橋軸直角方向に位置し、その開口部11端が該
橋桁Gの下面と略同一面となるように埋設固定
し、該ケーシング10より突出した棒状体12を
橋脚Bに埋設固定することによつて橋梁に設置せ
しめられるものである。
このように構成することによつて橋脚Bが不等
沈下し該橋脚Bを嵩上げした場合でも、棒状体1
2、ケーシング10および支圧材14の水平力に
対する荷重の作用点ならびに受圧面積は変らない
ため、設置時と同じ機能が発輝されるものであ
る。
また、橋桁Gの変位、すなわち伸縮はシール材
20が押圧変形するとともに支圧材14が棒状体
の係止片19に係止され、すべり材17をケーシ
ング10に摺接し移動するため、該動きに支障な
く追従せしめられる。
さらに、橋軸方向のたわみはシール材20が、
また微小な橋軸直角方向のたわみは支圧材14が
それぞれ押圧変形することによつて許容せしめら
れるものである。
本実施例において、支圧材14としてゴム弾性
体15と補強板16の積層体にすべり材17を配
した構成のものを例示したが、これに限らずすべ
り材を配した板バネなどのバネ弾性体を用いても
よく、また橋軸直角方向へのたわみが無視できる
場合は、すべり特性にすぐれるあるいはすべり材
を配した合成樹脂および金属材料などの板状体を
用いることもできるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、従来の落橋防止装置の設置状態を示
す説明図、第2図は、従来の落橋防止装置を示す
縦断正面図、第3図は、その縦断側面図、第4図
は、第2図におけるA−A線断面図、第5および
第6図は、橋脚の沈下状態および嵩上げ状態の説
明図、第7図は、本考案の落橋防止装置を示す縦
断正面図、第8図は、その縦断側面図、第9図
は、第7図におけるC−C線断面図、第10図
は、第7図におけるD−D線断面図、第11図
は、第7図におけるE部拡大図、第12図は、第
9図におけるF部拡大図である。 10……ケーシング、11……開口部、12…
…棒状体、13……保持板、14……支圧材、1
7……すべり材、19……係止片、20……シー
ル材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 橋桁に埋設固定されたケーシングと、該ケーシ
    ングに一端が橋軸方向に移動可能に嵌挿され、他
    端が橋脚に埋設固定された棒状体とからなる橋桁
    の可動端に用いられる落橋防止装置において、該
    ケーシングは一端に開口部を有し、横断面形状が
    方形をなす箱状に形成され、その開口部端には該
    ケーシング内に配された一面にすべり材を有する
    支圧材ならびに押圧変形可能なシール材を所定位
    置に担持する保持板が配されており、棒状体は横
    断面形状が方形をなす柱状に形成され、その一端
    側壁には支圧材を対向して係止する係止片が軸線
    に沿つて設けられており、支圧材およびシール材
    ならびに棒状体はケーシング内において、該シー
    ル材は橋軸方向に、また支圧材はすべり材をケー
    シングの橋軸直角方向の内側壁と摺接させてそれ
    ぞれ配され、棒状体は係止片で支圧材の一端を係
    止し、端部を該支圧材を超えて嵌挿せしめられて
    なることを特徴とした橋桁の可動端に用いられる
    落橋防止装置。
JP8783983U 1983-06-10 1983-06-10 橋桁の可動端に用いられる落橋防止装置 Granted JPS59192909U (ja)

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JPS59192909U JPS59192909U (ja) 1984-12-21
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