JPH0617561B2 - フローテイングスラブ軌道 - Google Patents

フローテイングスラブ軌道

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JPH0617561B2
JPH0617561B2 JP63253875A JP25387588A JPH0617561B2 JP H0617561 B2 JPH0617561 B2 JP H0617561B2 JP 63253875 A JP63253875 A JP 63253875A JP 25387588 A JP25387588 A JP 25387588A JP H0617561 B2 JPH0617561 B2 JP H0617561B2
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博康 大貫
惣一郎 清水
鈴木  茂
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NIPPON KOGEN KONKURIITO KK
TEITO KOSOKUDO KOTSU EIDAN
TOKYO FUABURITSUKU KOGYO KK
Original Assignee
NIPPON KOGEN KONKURIITO KK
TEITO KOSOKUDO KOTSU EIDAN
TOKYO FUABURITSUKU KOGYO KK
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、レール支承用スラブ版を使用したフローテ
ィングスラブ軌道に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、コンクリート道床に埋設された箱体内にコンクリ
ート製レール支承部材を収容して弾性的に支承した弾性
軌道として、実公昭55−47922 号公報により公表されて
いるように、コンクリート道床に埋設された箱体内にコ
ンクリート製レール支承部材(まくらぎ)を収容し、そ
のレール支承部材の底面と箱体の底板との間に荷重支承
用ゴム製弾性パッドを介在させ、かつレール支承部材の
全周と箱体との周囲側板の全周との間に横圧支承用ゴム
製弾性パッキングを介在させた構造の弾性軌道が知られ
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕 前記従来の弾性軌道の場合は、レール支承部材の全周を
囲むゴム製弾性パッキングを使用しているので、ゴム材
の使用量が著しく多くなり、かつレール支承部材の周囲
と箱体の周囲側板との間に比較的広巾の間隙を設けねば
ならないので、箱体の寸法も大きくなり、そのためコス
ト高になる。また道床コンクリートを打設する場合は、
箱体を所定のレベルに支持して、その箱体の下部にも道
床コンクリートを打設する必要があるが、レール支承部
材として版状の広いものを使用する場合は、箱体の底板
も広くなり、そのため箱体の周囲から底板の下部に道床
コンクリートを打設する場合は、その底板の下部に空隙
が生じないようにして道床コンクリートを打設すること
は困難である。
この発明は、横圧支承用ゴム材の使用量を少なくするこ
とができると共に、箱体の寸法も小さくすることがで
き、かつ箱体における底板の下部に空隙が生じないよう
にして道床コンクリートを打設することができるフロー
ティングスラブ軌道を提供することを目的とするもので
ある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために、この発明のフローティング
スラブ軌道においては、4角形の底板1と軌道長手方向
の両側に配置された側板2と軌道巾方向の両側に配置さ
れた側板3と各側板2,3の端部に屈折連設された傾斜
側板4とからなる箱体5内における前記底板1の中間部
に、注入用縦管6の下端部が固定され、隅部に斜面7を
有すると共に中間に縦管挿通孔8を有するコンクリート
製レール支承用スラブ版9が、前記箱体5内に配置さ
れ、前記注入用縦管6が縦管挿通孔8に貫通され、前記
スラブ版9の底面と底板1との間にゴム層10を有する
荷重支承用弾性支承体11が介在され、前記傾斜側板4
と斜面7との間にゴム層12を有する横圧支承用弾性支
承体13が介在され、前記箱体5がコンクリート道床1
4に埋設されている。
〔作 用〕
横圧支承用弾性支承体13によりレール支承用スラブ版
9の周面と箱体5における各側板2,3との接触が防止
され、かつ軌道巾方向の横圧および軌道長手方向の横圧
は横圧支承用弾性支承体13により緩衝されて弾性的に支
承され、さらにスラブ版9に作用する車両荷重は荷重支
承用弾性支承体11により弾性的に支承される。また箱
体5における底板1の下部に道床コンクリートを打設す
る場合は、注入用縦管6からもモルタルまたはコンクリ
ートが注入される。
〔実施例〕
次にこの発明を図示の例によって詳細に説明する。
第6図ないし第9図はこの発明の実施例において用いら
れる支持用螺杆付き箱体を示すものであって、4角形の
底板1における軌道長手方向の両側に、軌道巾方向に延
長する垂直な側板2の下端部が固着され、前記底板1に
おける軌道巾方向の両側に、軌道長手方向に延長する垂
直な側板3の下端部が固着され、かつ前記底板1の4隅
部に、垂直状態で軌道長手方向に対し45゜の角度で傾
斜する傾斜側板4の下端部が固着され、その傾斜側板4
の両端部が側板2,3に固着されて、箱体5が構成さ
れ、この箱体5は金属板例えば鋼板を溶接することによ
り製作される。
前記底板1に、軌道長手方向の中央において複数の注入
用開口部15が、軌道巾方向に間隔をおいて設けられ、
その注入用開口部15の縁部に鋼管等の金属管からなる
垂直な注入用縦管6の下端部が溶接により固着され、か
つ底板1の上面にレール配置予定位置の下方において4
角形の支承体保持用金属製枠材16が溶接により固着さ
れ、さらに軌道長手方向の両側の側板2に、逆U字状の
複数の吊金具17が溶接により固着されている。
前記傾斜側板4の外側に配置された垂直な支持用螺杆1
8は、箱体5の上部に固着された保持用鋼製ブラケット
19に挿通されると共に、鋼製補強板20に溶接により
固着されているナツト21に螺合され、前記補強板20
は、底板1の隅部下面に重合されて溶接により固着さ
れ、かつ前記螺杆18における底板1の上方の雄ねじを
被覆する鋼製被覆筒22の下端部は底板1に溶接により
固着され、さらに前記螺杆18の上端部に回動工具係合
用6角形頭部23が設けられている。
第10図および第11図はこの発明の実施例において用
いられる弾性支承体付きスラブ版を示すものであって、
軌道長手方向に対し垂直状態で45゜の角度で傾斜する
斜面7を4隅に備えている鉄筋コンクリート製レール支
承用スラブ版9に、前記注入用縦管6を挿通するための
複数の縦管挿通孔8が設けられ、かつレール支承用スラ
ブ版9を上側の全周にわたって延長するシール材嵌合用
溝24が設けられ、前記レール支承用スラブ版9におけ
るレール配置予定位置の左右両側に、レール締結用Tボ
ルトを挿入係止するための係止孔25が設けられ、さらに
スラブ版9における斜面7を有する隅部に複数のボルト
螺合用埋込栓26が埋込固定され、ステンレス鋼板から
なる取付板27に、ゴム層12,ステンレス鋼板28お
よび四フッ化エチレンからなる合成樹脂製滑り板29が
順次一体に積層されて、横圧支承用弾性支承体13が構
成され、その弾性支承体13における取付板27は、ス
ラブ版9における斜面7に当接されると共に、ボルト螺
合用埋込栓26に螺合されたボルト30によりスラブ版
9に固定されている。
第1図ないし第5図は前述の支持用螺杆付き箱体と弾性
支承体付きスラブ版とを使用したこの発明の実施例に係
るフローティングスラブ軌道を示すものであって、コン
クリートの基盤31に箱体5の4隅の支持用螺杆18が
載置されて、その螺杆18により箱体5のレベルが調整
され、ステンレス鋼板からなる下部金属板32とゴム層
10とステンレス鋼板からなる上部金属板33とを一体
に結合して構成した荷重支承用弾性支承体11における
下部金属板32は、前記支承体保持用金属製枠材16内
に嵌入されると共に底板1に載置され、かつ前記弾性支
承体付きスラブ版が箱体5内に挿入されると共に、注入
用縦管6がスラブ版9の縦管挿通孔8に挿通され、さら
にレール支承用スラブ版9が荷重支承用弾性支承体11
に載置されると共に、横圧支承用弾性支承体13の合成
樹脂製滑り板29が箱体5における傾斜側板4の内面に
当接され、またスラブ版9の全周のシール材嵌合用溝2
4に嵌入されたスポンジ質のシール材34は、箱体5に
おける各側板2,3および傾斜側板4の上部内面に当接
されている。
前記スラブ版9の上面に載置されたタイプレート35
は、前記係止孔25に挿入係止されたTボルト36によ
り固定され、かつタイプレート35にタイパッドを介し
て載置されたレール37は、タイプレート35に係止さ
れた締結用ボルト38およびばねクリップ39により締
付固定されている。前記箱体5の周囲および下部にコン
クリートが打設されると共に、注入用縦管6から底板1
の下部にモルタルまたはコンクリートが注入されて、コ
ンクリート道床14が構成され、そのコンクリート道床
14が硬化したのち、前記支持用螺杆18がねじ戻し方向
に回転されて撤去される。
前記傾斜側板4と斜面7との間に介在された横圧支承用
弾性支承体13により、スラブ版9と側板2,3との間
に一定の小間隙が形成され、またスラブ版9に車両荷重
が作用すると、そのスラブ版9が荷重支承用弾性支承体
11のゴム層10を圧縮しながら下降し、次いでスラブ
版9から車両荷重が解放されると前記ゴム層10の弾性
によりスラブ版9が上昇移動される。このようにスラブ
版9が昇降移動する場合、横圧支承用弾性支承体13に
おける合成樹脂製滑り板29が箱体5における傾斜側板
4の内面を滑り移動する。さらにまた、スラブ版9に軌
道巾方向または軌道長手方向の何れの横圧力が作用した
場合も、その横圧力が横圧支承用弾性支承体13のゴム
層12により緩衝されて支承される。
〔発明の効果〕
この発明は前述のように構成されているので、以下に記
載するような効果を奏する。
箱体5における隅部の傾斜側板4とスラブ版9における
隅部の斜面7との間に介在された横圧支承用弾性支承体
13により、スラブ版9の周面と箱体5における各側板
2,3との接触を防止することができると共に、軌道巾
方向の横圧および軌道長手方向の横圧を緩衝して弾性的
に支承することができ、かつ前記横圧支承用弾性支承体
13は小型のもので前述の機能を発揮し、しかもスラブ
版9の周囲と箱体5における各側板2,3との間に大き
な間隙を設ける必要がないので、スラブ版9に対する箱
体5の相対的な寸法をあまり大きくする必要がなく、そ
のため横圧支承用弾性支承体13および箱体5を低コス
トで製作することができ、または箱体5における底板1
の下部に道床コンクリートを打設する場合は、注入用縦
管6からモルタルまたはコンクリートを注入することに
より、前記底板1の下部に空隙が生じないようにして道
床コンクリートを打設することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図はこの発明の実施例に係るフローテ
ィングスラブ軌道を示すものであって、第1図は平面
図、第2図は箱体の隅部とスラブ版の隅部との間に設け
られた横圧支承用弾性支承体を示す一部切欠平面図、第
3図は第1図のA−A線拡大断面図、第4図は荷重支承
用弾性支承体の設置部を拡大して示す縦断正面図、第5
図は第2図のB−B線断面図である。第6図ないし第9
図はこの発明の実施例において用いられる支持螺杆付き
箱体を示すものであって、第6図は平面図、第7図は第
6図の一部を拡大して示す平面図、第8図は第7図のC
−C線断面図、第9図は第6図のD−D線断面図であ
る。第10図はこの発明の実施例において用いられる弾
性支承体付きスラブ版の平面図、第11図はその一部縦
断正面図である。 図において、1は底板、2および3は側板、4は傾斜側
板、5は箱体、6は注入用縦管、7は斜面、8は縦管挿
通孔、9はレール支承用スラブ版、10はゴム層、11
は荷重支承用弾性支承体、12はゴム層、13は横圧支承
用弾性支承体、14はコンクリート道床、16は支承体
保持用金属製枠材、18は支持用螺杆、19は保持用鋼
製ブラケット、20は鋼製補強板、21はナット、22
は鋼製被覆筒、24はシール材嵌合用溝、26はボルト
螺合用埋込栓、27は取付板、28はステンレス鋼板、
29は合成樹脂製滑り板、30はボルト、34はシール
材、37はレールである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 茂 東京都府中市住吉町5―16―17 (56)参考文献 特開 昭54−86104(JP,A) 特公 昭53−16562(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4角形の底板1と軌道長手方向の両側に配
    置された側板2と軌道巾方向の両側に配置された側板3
    と各側板2,3の端部に屈折連設された傾斜側板4とか
    らなる箱体5内における前記底板1の中間部に、注入用
    縦管6の下端部が固定され、隅部に斜面7を有すると共
    に中間に縦管挿通孔8を有するコンクリート製レール支
    承用スラブ版9が、前記箱体5内に配置され、前記注入
    用縦管6が縦管挿通孔8に貫通され、前記スラブ版9の
    底面と底板1との間にゴム層10を有する荷重支承用弾
    性支承体11が介在され、前記傾斜側板4と斜面7との
    間にゴム層12を有する横圧支承用弾性支承体13が介
    在され、前記箱体5がコンクリート道床14に埋設され
    ているフローティングスラブ軌道。
JP63253875A 1988-10-11 1988-10-11 フローテイングスラブ軌道 Expired - Lifetime JPH0617561B2 (ja)

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