JP2662774B2 - 構造物用免震支承構造 - Google Patents

構造物用免震支承構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、構造物の水平方向に細
長い水平部材を、基礎構造部で下面側から免震支承する
構造物用免震支承構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、橋梁、高架道路、高架鉄道道
路等の構造物の水平方向に細長い水平部材を基礎構造部
に免震支承する構造物用免震支承構造が実用化されてい
る。例えば、橋梁の免震支承構造においては、一般に、
1対の橋台(又は橋脚)で橋桁を免震支承する為に、橋
桁の端部と橋台との間にゴム支承機構を介装し、通常時
においては橋桁の熱膨張や熱収縮に対応でき、また、地
震時においては免震機能が得られるように、橋桁を橋台
に対して所定変位内で水平方向に移動自在に連結してあ
る(道路橋の免震設計法マニュアル(案)、土木研究セ
ンター参照)。前記ゴム支承機構としては、上下1対の
鋼製基板の間に、高減衰性の塊状のゴム部材や、複数の
ゴム板と鋼板とを交互に積層した積層ゴムや、前記積層
ゴムに軸状の鉛プラグを挿入した鉛プラグ入り積層ゴム
等を介装した種々のゴム支承機構が実用に供されてお
り、上下1対の鋼製基板を橋桁の下面と橋台の上面とに
固着することで、ゴム支承機構が橋桁と橋脚とに連結さ
れている。
【0003】前記橋梁の免震支承構造において、地震時
に橋台に水平荷重が作用した場合、ゴム支承機構によっ
て、橋桁に作用する水平荷重を減衰するとともに、水平
荷重を橋台に均等に分散し、且つ、水平移動した橋桁を
初期位置へ復元させる復元力を付与するように構成して
ある。また、ゴム支承機構に作用する圧縮力に関して
は、ゴム支承機構の耐荷面積を大きくすることで、十分
な圧縮抗力が得られるが、ゴム支承機構に作用する引張
り力については、基本的にゴム部材や積層ゴムにより引
張り抗力を発生させるように構成してある。
【0004】一方、前記ゴム支承機構を橋台と橋桁の一
方に固定し、テフロンコーティングを施したゴム支承機
構の他方側の基板を、橋桁と橋台の他方に固定されたス
テンレス製の滑り板に摺動自在に面接触させた弾性すべ
り支承と、上下両端部を橋桁と橋台に固着して設けられ
た水平バネとを備えた橋梁の弾性すべり支承構造が実用
に供されており、この橋梁の弾性すべり支承構造におい
ては、橋桁に水平荷重が作用した場合、主に、ゴム支承
機構と水平バネの弾性変形により、橋桁に作用する水平
荷重を減衰するように構成してある。但し、ゴム支承機
構の基板と滑り板とが摺動している際には、基板と滑り
板とは摩擦力を伴いながら摺動し合い、水平バネととも
に前記水平荷重を減衰するように構成してある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記橋梁の弾
性すべり支承構造において、橋桁に水平荷重が作用して
橋桁が水平移動すれば、ゴム支承機構の前記基板が摩耗
して摩擦係数が低下し、基板と滑り板とが滑り易くなる
ため、ゴム支承機構による減衰機能を十分に確保するこ
とができないし、ゴム支承機構の基板と滑り板との摺動
による減衰機能も低下する。また、橋桁に上向きの大き
なアップリフトが作用した場合、橋台と橋桁とを連結す
る水平バネでは、前記アップリフトに対して十分な引張
り抗力を発生することができないため、橋桁と橋台との
連結が解除され、橋桁が橋台から落下するという虞があ
る。本発明の目的は、水平部材に作用する水平荷重に対
して減衰機能を確実に得ることができる構造物用免震支
承構造、水平部材に作用するアップリフトに対して十分
な引張り抗力を発生できる構造物用免震支承構造を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明において
は、構造物の水平方向に細長い水平部材を、基礎構造部
で下面側から免震支承する構造物用免震支承構造におい
て、前記基礎構造部と水平部材間に挟着状に設けられて
基礎構造部と水平部材の一方に固着されたゴム支承機構
と、前記基礎構造部と水平部材の他方とゴム支承機構間
に積層させて挟着された複数枚の摩擦板を介して、基礎
構造部に対する水平部材の水平方向への移動に抵抗する
摩擦機構であって、前記他方とそれに摩擦面接触する摩
擦板間の摺動摩擦面と、各摩擦板とそれに摩擦面接触す
る摩擦板間の摺動摩擦面とにおける摩擦摺動が夫々所定
距離以内となるように規制する複数のストップ機構を有
する摩擦機構とを備えたものである。
【0007】請求項2の構造物用免震支承構造は、請求
項1の発明において、前記複数枚の摩擦板の摩擦特性
が、相互に異なっているものである。請求項3の構造物
用免震支承構造は、請求項1又は請求項2の発明におい
て、前記各ストップ機構が、摩擦板の外周部に枠状に突
設されたフランジ部からなるものである。請求項4の構
造物用免震支承構造は、請求項1〜請求項3の何れか1
項の発明において、前記基礎構造部に対する水平部材の
水平方向への移動を許容し且つ基礎構造部に対する水平
部材の上方移動に抵抗する上方移動抑制機構を設けたも
のである。
【0008】
【作用】請求項1の発明においては、通常時に水平部材
が熱膨張や熱収縮した場合、基礎構造部と水平部材の一
方に固着されたゴム支承機構により水平部材の水平方向
への変位が許容される。また、地震時に水平部材に水平
荷重が作用した場合、先ず、前記ゴム支承機構により水
平荷重が減衰される。しかも、基礎構造部と水平部材の
他方とそれに摩擦面接触する摩擦板間の摺動摩擦面と、
各摩擦板とそれに摩擦面接触する摩擦板間の摺動摩擦面
とにおける摩擦摺動を夫々所定距離以内となるように規
制する複数のストップ機構を有する摩擦機構により、前
記複数の摩擦板が夫々所定距離以内において順々に摩擦
摺動することで、水平部材に作用する水平荷重が更に減
衰される。
【0009】請求項2の構造物用免震支承構造において
は、請求項1と同様の作用を奏するが、前記複数枚の摩
擦板の摩擦特性が、相互に異なっているため、水平部材
に水平荷重が作用した場合、摩擦係数の小さいものから
順に摩擦摺動させることができる。
【0010】請求項3の構造物用免震支承構造において
は、請求項1又は請求項2と同様の作用を奏するが、前
記各ストップ機構が、摩擦板の外周部に枠状に突設され
たフランジ部からなるので、ストップ機構を簡単な構造
で構成することができる。
【0011】請求項4の構造物用免震支承構造において
は、請求項1〜請求項3の何れか1項と同様の作用を奏
するが、前記基礎構造部に対する水平部材の水平方向へ
の移動を許容し且つ基礎構造部に対する水平部材の上方
移動に抵抗する上方移動抑制機構を設けたので、水平部
材に作用する上向きのアップリフトに対して、十分な引
張り抗力を発生することができる。
【0012】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、基礎構造部と
水平部材の一方に固着されたゴム支承機構と前記他方間
に積層させて挟着された複数枚の摩擦板を介して、基礎
構造部に対する水平部材の水平方向への移動に抵抗する
摩擦機構を設けたので、水平部材に作用する水平荷重に
対して、ゴム支承機構による減衰機能及び免震機能を確
保しつつも、摩擦機構によって水平荷重を減衰すること
ができる。また、この摩擦機構に、前記他方とそれに摩
擦面接触する摩擦板間の摺動摩擦面と、各摩擦板とそれ
に摩擦面接触する摩擦板間の摺動摩擦面とにおける摩擦
摺動が夫々所定距離以内となるように規制する複数のス
トップ機構を設けたので、水平部材に大きな水平荷重が
作用する場合でも、複数の摺動摩擦面において夫々所定
距離ずつ順々に摩擦摺動することになるため、摺動摩擦
面の摩耗による摩擦係数の低下を防止でき、水平荷重を
減衰させる減衰機能を高めることができる。
【0013】請求項2の構造物用免震支承構造によれ
ば、請求項1と同様の効果が得られるが、前記複数枚の
摩擦板の摩擦特性が、相互に異なっているため、水平部
材に水平荷重が作用した場合、前記複数のストップ機構
により、複数枚の摩擦板を摩擦係数の小さいものから順
に摩擦摺動を開始させることができる。
【0014】請求項3の構造物用免震支承構造によれ
ば、請求項1又は請求項2と同様の効果が得られるが、
前記各ストップ機構が、摩擦板の外周部に枠状に突設さ
れたフランジ部からなるので、ストップ機構を簡単な構
造で構成することができ、製作コスト的に非常に有利で
ある。
【0015】請求項4の構造物用免震支承構造によれ
ば、請求項1〜請求項3の何れか1項と同様の効果が得
られるが、前記基礎構造部に対する水平部材の水平方向
への移動を許容し且つ基礎構造部に対する水平部材の上
方移動に抵抗する上方移動抑制機構を設けたので、水平
部材に作用する上向きのアップリフトに対して、十分な
引張り抗力を発生することができるため、水平部材と基
礎構造部との連結が解除されず、水平部材が基礎構造部
から脱落するのを確実に防止することができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。本実施例に係る橋梁の免震支承構造は、
左右方向に細長い橋桁を、左右1対の橋台で下面側から
免震支承する橋梁の免震支承構造に、本発明を適用した
場合の一例である。図1、図2に示すように、橋梁の免
震支承構造1において、鉄筋コンクリートで構成された
橋台2(これが、基礎構造部に相当する)は、上端面を
地盤6と同高さになるように立設されており、各橋台2
には、橋桁7(これが、水平部材に相当する)の端部を
支承する為の支承部3が、橋台2の上端面から段落ち状
に設けられている。支承部3と橋桁7との端部の間に
は、橋桁7の下面にその上端部を固着した前後1対のゴ
ム支承機構10が設けられ、各ゴム支承機構10と橋台
2との間には、橋台2に対する橋桁7の水平方向への移
動に抵抗する為の摩擦機構20が介装されている。
【0017】橋桁7について簡単に説明すると、図1に
示すように、左右方向に細長い橋桁7は、水平板部材と
複数の補強部材を溶接等で連結して構成され、橋桁7の
左右方向向きの熱膨張や熱収縮、又は地震時発生時にお
ける橋台2に対する橋桁7の水平移動に対応できるよう
に、橋桁7はその両端部を橋台2の上壁部2aから所定
の間隔を空けた状態で免震支承され、橋台2の上壁部2
aと橋桁7の端部とは、複数のフィンガー部を有する連
結部材(図示略)で構成されたフィンガージョイント8
を介して連結されている。
【0018】ゴム支承機構10について説明する。ゴム
支承機構10は既存のゴム支承機構と同様のもので、ゴ
ム支承機構10は、鉛プラグ入り積層ゴム支承体11
(以下、積層ゴム支承体という)からなり、図4に示す
ように、積層ゴム支承体11は、複数のゴム板13と鋼
板14とを交互に積層したゴム積層体12と、ゴム積層
体12を挟持する上下1対の鋼製基板15(上部基板と
下部基板)と、これら鋼製基板15とゴム積層体12の
中央部に、上下方向向きに挿入された軸状の鉛プラグ1
6で構成され、上部基板15がボルトにより橋桁7の下
面に固定されている。
【0019】摩擦機構20について説明する。図3に示
すように、摩擦機構20は、ゴム支承機構10の下部基
板15(例えば、軟鋼で構成される)と、下部基板15
と摩擦面接触する第1摩擦板21(例えば、ニッケルで
構成される)と、第1摩擦板21と摩擦面接触し且つ支
承部3に固着された第2摩擦板22(例えば、ニッケル
で構成される)と、下部基板15と第1摩擦板21間の
摺動摩擦面における摩擦摺動を所定距離以内となるよう
に規制するの第1ストップ機構25と、第1摩擦板21
と第2摩擦板22間の摺動摩擦面における摩擦摺動を所
定距離以内となるように規制するの第2ストップ機構2
7とで構成される。ここで、下部基板15と第1摩擦板
21の摩擦係数μ1 ( 例えば、μ1 =0.4 )、第1摩擦
板21と第2摩擦板22の摩擦係数μ2 (例えば、μ2
= 0.7 )とすると、μ1 <μ2 として構成される。
【0020】第1摩擦板21は下部基板15の下面より
大きな板状に構成され、第1摩擦板21の外周部にはフ
ランジ部21aが形成され、このフランジ部21aが第
1ストップ機構25を構成する。また、第2摩擦板22
は第1摩擦板21より大きな板状に構成され、第2摩擦
板22の外周部にはフランジ部22a形成され、このフ
ランジ部22aが第2ストップ機構27を構成する。
尚、第2摩擦板22の底面は、支承部3の上面に臨む鋼
製のベース基板4に固着され、ベース基板4はそのアン
カー部4aとともに、橋台2のコンクリートに埋込まれ
ている。
【0021】上記、橋梁の免震支承構造1の作用につい
て説明する。通常時に橋桁7が熱膨張や熱収縮した場合
には、摩擦機構20により橋桁7の水平方向への移動が
許容される。地震時に橋桁7に水平荷重が作用した場
合、先ず、ゴム支承機構10の弾性変形により、橋桁7
に作用する水平荷重が減衰された後、下部基板15が第
1摩擦板21上の摩擦摺動を開始するが、第1ストップ
機構25で下部基板15と第1摩擦板21間の摺動摩擦
面における摩擦摺動が規制されるまで、下部基板15が
第1摩擦板21上を所定距離以内において摩擦摺動し、
第1ストップ機構25で前記摺動摩擦面における摩擦摺
動が規制されれば、続いて、第1摩擦板21が第2摩擦
板22上を、第2ストップ機構27で第1摩擦板21と
第2摩擦板22間の摺動摩擦面における摩擦摺動が規制
されるまで、所定距離以内において摩擦摺動する。 即
ち、ゴム支承機構10で橋桁7に作用する水平荷重を減
衰し、しかも、摩擦機構20により水平荷重が更に減衰
される。
【0022】つまり、この橋梁の免震支承構造1によれ
ば、橋台2の支承部3とゴム支承機構10間に積層させ
て挟着された2枚の摩擦板21,22及びゴム支承機構
10の下部基板15を介して、橋台2対する橋桁7の水
平方向への移動に抵抗する摩擦機構20を設けたので、
橋桁7に作用する水平荷重に対して、ゴム支承機構10
による減衰機能及び免震機能を確保しつつも、摩擦機構
20によって、水平荷重を減衰することができる。ま
た、この摩擦機構20には、下部基板15と第1摩擦板
21間の摺動摩擦面と、第1摩擦板21と第2摩擦板2
2間における摩擦摺動が所定距離以内となるように規制
する第1、第2ストップ機構25,27を設けたので、
橋桁7に大きな水平荷重が作用する場合でも、夫々の摺
動摩擦面において所定距離ずつ順々に摩擦摺動すること
になるため、摺動摩擦面の摩耗による摩擦係数の低下を
防止でき、水平荷重を減衰させる減衰機能を高めること
ができる。
【0023】また、第1、第2ストップ機構25、27
は、摩擦板21、22の外周部に枠状に突設されたフラ
ンジ部21a,22aからなるので、第1、第2ストッ
プ機構25、27を簡単な構造で構成することができ、
製作コスト的にを非常に有利である。また、下部基板1
5と第1摩擦板21との相対的な摩擦係数は、第1摩擦
板21と第2摩擦板22との相対的な摩擦係数より小さ
くなるように構成されているため、橋桁7に水平荷重が
作用した場合、先ず、第1摩擦板21が移動することな
く下部基板15を移動させることができ、次に、第2摩
擦板22を移動させることができる。
【0024】次に、別実施例の橋梁の免震支承構造1A
について図5、図6を参照して説明する。尚、前記実施
と同一のものには同一の符号を付し、その説明は省略す
る。各橋台2の側壁には、前後1対の支持部材31が左
右方向へ張出した状態で固定され、各支持部材31と橋
桁7との間には、橋台2に対する橋桁7の水平方向への
移動を許容し且つ橋台2に対する橋桁7の上方移動に抵
抗する上方移動抑制機構30が設けられている。
【0025】上方移動抑制機構30は、橋桁7と、橋台
2とを連結する前後1対のワイヤからなり、各ワイヤ3
2の上端部は橋桁7の下面に固定され、ワイヤ32の下
端部は、橋台2の側壁に固定された支持部材31に固着
されている。尚、支持部材31を固定する為の橋台2の
側壁には、橋台2のコンクリートに埋込まれた鋼製のベ
ース基板9の上面が臨み、このベース基板9に支持部材
31が固着されている。この橋梁の免震支承構造1Aに
よれば、前記実施例と同様の作用・効果を奏するととも
に、上方移動抑制機構30を設けたので、橋桁7に作用
する大きなアップリフトに対して十分な引張り抗力を発
生することができるため、橋桁7と橋台2との連結が解
除されず、橋桁7が橋台2から脱落するのを確実に防止
できる。
【0026】前記実施例及び別実施例の変更態様につい
て説明する。 1〕ゴム支承機構10の下部基板15を橋台2の支承部
3に固定し、橋桁7と上部基板15との間に摩擦機構を
設けてもよく、この場合前記実施例と同様の作用・効果
が得られる。 2〕下部基板15と第1摩擦板21の摩擦係数μ1 を、
第1摩擦板21と第2摩擦板22の摩擦係数μ2 より大
きくして構成してもよいし、同じになるように構成して
もよい。 3〕前記実施例では、2枚の摩擦板21、22とストッ
プ機構25,27で、摩擦機構20が構成されている
が、3枚以上の摩擦板と、これら摩擦板に対応した複数
のストップ機構とで、摩擦機構を構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る橋梁の免震支承構造の正
面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1の部分切欠き縦断拡大正面図である。
【図4】ゴム支承機構の鉛プラグ入り積層ゴム支承体の
部分切欠き縦断斜視図である。
【図5】別実施例に係る橋梁の免震支承構造の正面図で
ある。
【図6】図5の側面図である。
【符号の説明】
1、1A 橋梁の免震支承構造 2 橋台 7 橋桁 10 ゴム支承機構 20 摩擦機構 21,22 第1、第2摩擦板 21a,22a フランジ部 25,27 第1、第2ストップ機構 30 上方移動抑制機構

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造物の水平方向に細長い水平部材を、
    基礎構造部で下面側から免震支承する構造物用免震支承
    構造において、 前記基礎構造部と水平部材間に挟着状に設けられて基礎
    構造部と水平部材の一方に固着されたゴム支承機構と、 前記基礎構造部と水平部材の他方とゴム支承機構間に積
    層させて挟着された複数枚の摩擦板を介して、基礎構造
    部に対する水平部材の水平方向への移動に抵抗する摩擦
    機構であって、前記他方とそれに摩擦面接触する摩擦板
    間の摺動摩擦面と、各摩擦板とそれに摩擦面接触する摩
    擦板間の摺動摩擦面とにおける摩擦摺動を夫々所定距離
    以内となるように規制する複数のストップ機構を有する
    摩擦機構と、 備えたことを特徴とする構造物用免震支承構造。
  2. 【請求項2】 前記複数枚の摩擦板の摩擦特性が、相互
    に異なっていることを特徴とする請求項1に記載の構造
    物用免震支承構造。
  3. 【請求項3】 前記各ストップ機構が、摩擦板の外周部
    に枠状に突設されたフランジ部からなることを特徴とす
    る請求項1又は請求項2に記載の構造物用免震支承構
    造。
  4. 【請求項4】 前記基礎構造部に対する水平部材の水平
    方向への移動を許容し且つ基礎構造部に対する水平部材
    の上方移動に抵抗する上方移動抑制機構を設けたことを
    特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の構
    造物用免震支承構造。
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