JPH03411Y2 - - Google Patents

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JPH03411Y2
JPH03411Y2 JP16131583U JP16131583U JPH03411Y2 JP H03411 Y2 JPH03411 Y2 JP H03411Y2 JP 16131583 U JP16131583 U JP 16131583U JP 16131583 U JP16131583 U JP 16131583U JP H03411 Y2 JPH03411 Y2 JP H03411Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は橋梁などの構造物、とくに通常これら
の構造物に作用する鉛直下向きの力(正反力)に
加えて鉛直上向きの力(負反力)が作用する構造
物に用いられて好適なる正負反力支承に関するも
のである。
〔従来の技術〕
従来、このような構造物に用いられる支承とし
ては、上、下沓間に一方の面が凸球面をなし、他
方の面が平面をなす支承板を、下沓に凹球面を形
成して介装せしめるとともに該上、下沓を上沓と
の接合面に円弧面を設けた浮き上り止めで係止せ
しめた構成のものが用いられている。
該支承は橋桁などの上部構造に作用する正反力
を円滑に橋脚などの下部構造に伝達せしめるとと
もに負反力を支持し、また上部構造に生ずる伸縮
および回転(たわみ)を上、下沓と支承体との摺
接で許容せしめるものである。
しかしながら、該構成からなる支承において
は、正反力の作用時には何ら問題は生じないが、
負反力の作用時に上部構造に回転が生じた場合、
浮き上り止めが円弧面に形成されているため、上
部構造の回転は一方向(通常、橋軸方向)におい
てのみ許容されるに止まり、これと直交する方向
(橋軸直角方向)の回転は許容されないため、必
ずしも好ましいのとは言い難く、さらに浮き上り
止めと上沓が金属同士の接触となるため摩擦力が
増大するという不具合がある。
上述した不具合に鑑み、実公昭54−12885号に
おいて、下沓を断面口の字状をなすように形成す
るとともに上沓の下面および中沓の上面にそれぞ
れ凹球面部を設け、該上沓と中沓を該下沓の上辺
支持部と直交させ、かつ該凹球面部を該支持部を
挟んで相対向せしめて位置させ、該上沓と下沓の
上辺支持部上面および中沓と下沓の上辺支持部下
面との間に一方の面に凸球面部を有する支承板を
該凸球面部をそれぞれ凹球面部と摺接させるとと
もに該凸球面部が同心球状面を形成するように介
装させ、正反力および負反力の作用時においても
あらゆる方向の回転を円滑に許容できる支承が提
案されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述した支承においても支承板
をその凸球面部が下沓の上辺支持部の中心に軸線
を置く同心球状面を形成するように配置すること
が正負反力の作用時において、あらゆる方向の回
転を許容する上で必要であり、これを満足させる
ためには、支承板が配置される下沓の上辺支持部
の肉厚を必要以上に厚くする、換言すれば支承高
さが高くなり、上、下部構造間の隙間が小さい橋
梁には適用できないという問題があり、また必要
以上に支承が大きくなるため価格が高くなり、経
済性に劣るという副次的な問題もある。
本考案は上述した問題点に鑑みなされたもの
で、支承高さを低減し、正負反力の作用時におい
てもあらゆる方向の回転を許容し得る正負反力支
承を得ることを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上述した目的を達成するべく、本考案はつぎの
技術的手段(構成)を採る。
すなわち、本考案は橋脚などの下部構造に固定
された底板と、水平支持部と該水平支持部の両端
に垂直に連なる脚部と該脚部の外側に連なる固定
部を有し、該固定部において前記底板上に固定さ
れた断面が下向き略コの字形の下沓と、水平支持
部と該水平支持部の両端に垂直に連なる脚部と該
脚部の外側に連なる固定部と該水平支持部の上面
および下面にそれぞれ形成された凹部を有し、該
水平支持部を前記下沓の水平支持部と直交させ、
該固定部において橋桁などの上部構造に固定され
た断面が上向き略コの字形の上沓と、から成り、
該上沓の水平支持部の上、下面に形成された凹部
には一方の面にすべり材を備えた中間板とゴム弾
性体とから成る支承体がそれぞれ該すべり材を下
沓の水平支持部下面に、該すべり材を底板の上面
に摺接させて配されてなる正負反力支承である。
〔作用〕 一方の面にすべり材を備えた中間板と該中間板
を押圧付勢するゴム弾性体とで支承体を構成して
いるので、正負反力のいずれの作用時においても
上部構造の回転をゴム弾性体の弾性変形で許容
し、上部構造の伸縮は該支承体のすべり材と下沓
の水平支持部下面および底板上面との摺接で許容
する。
〔実施例〕
以下、本考案をその実施例を示す添付図面によ
り詳細に説明する。
1は橋脚などの下部構造Bに固定される平板状
の底板である。
2は該底板1の上面に固定される下沓であり、
該下沓2は水平支持部3と該水平支持部3の両端
に垂直に連なつて形成された脚部4,4′と該脚
部4,4′の端部外側に連なつて形成された固定
部5,5′とからなる断面が下向き略コの字形を
なしている。そして、該下沓2は該水平支持部3
を橋桁などの上部構造Gの橋軸方向もしくは橋軸
直角方向の軸線と合致させて該固定部5,5′に
おいて前記底板1上に固定される。
6は橋桁などの上部構造物Gに固定される上沓
であり、該上沓6は水平支持部7と該水平支持部
の両端に垂直に連なつて形成された脚部8,8′
と該脚部の端部外側に連なつて形成された固定部
9,9′と該水平支持部の上面11および下面1
2に形成された凹部10,10′とからなる断面
が上向き略コの字形をなしている。そして、該上
沓6は該水平支持部7を前記下沓1の水平支持部
3と直交させて該固定部9,9′において上部構
造Gに固定される。
13,13′は前記上沓6の水平支持部7に形
成された凹部10,10′にそれぞれ収納される
支承体であり、該支承体13,13′はゴム弾性
体14,14′と一方の面にすべり材15,1
5′を備えた中間板16,16′とから構成されて
いる。
そして、該支承体13,13′は該凹部10,
10′にゴム弾性体14,14′をそれぞれ凹部1
0,10′の底面に当接させ、中間板16,1
6′を該弾性体14,14′上に位置させるととも
にすべり材15,15′をそれぞれ凹部10,1
0′の開口部端より突出させ、かつ前記下沓1の
水平支持部下面と上沓6の水平支持部上面にそれ
ぞれ摺接させて収納されている。
17,17′は凹部10,10′に収納された支
承体13,13′を囲んで配されたシール材であ
る。
18は上沓6を上部構造Gに固定するアンカー
ボルトであり、18′は下沓2および底板1を下
部構造Bに固定するアンカーボルトである。
上述した構成からなる正負反力支承において、
上部構造Gに作用する正反力は上沓6、該上沓6
の水平支持部下面12の凹部10に収納された支
承体13′および底板1を介して下部構造Bに伝
達され、また負反力は下沓2の水平支持部3と上
沓6の水平支持部7とが該上沓6の水平支持部上
面11の凹部10に収納された支承体13を介し
て係合することによつて支持される。
上部構造Gの伸縮は、正反力作用時には主に上
沓6の水平支持部下面12の凹部10′に収納さ
れた支承体13′のすべり材15′と底板1の上面
との摺接により、また負反力作用時には主に上沓
6の水平支持部上面11の凹部10に収納された
支承体13のすべり材15と下沓2の水平支持部
3下面との摺接により許容され、上部構造Gの回
転は、正反力作用時には主に上沓6の水平支持部
下面12の凹部10′に収納された支承体13′の
ゴム弾性体14′が弾性変形することにより、ま
た負反力作用時には主に上沓6の水平支持部上面
11の凹部10に収納された支承体13のゴム弾
性体4が弾性変形することにより許容される。
第3図および第4図は他の実施例の正負反力支
承を示すものである。
第3図は上述した実施例からなる正負反力支承
において、上沓6の水平支持部7の上、下面1
1,12に形成された凹部10,10′の両凹部
を連通する複数個の貫通孔19を形成し、該貫通
孔19内にばね弾性体14″を配するとともに該
凹部10,10′に座板20,20′を介して前記
構成からなる支承体13,13′をそれぞれ収納
して構成した正負反力支承を示すものである。
この第3図に示す正負反力支承は、前述した実
施例からなる正負反力支承においては反力の作用
しない側、すなわち正反力作用時には上沓6の水
平支持部面の凹部10に収納された支承体13と
下沓2の水平支持部下面との間、負反力作用時に
は上沓6の水平支持部下面の凹部10′に収納さ
れた支承体13′と底板1の上面との間に遊びを
生ずるのに対し、貫通孔19内に配したばね弾性
体14″のばね力により反力の作用しない側にお
いても常時支承体との摺接を行わせるようにした
ものである。
なお、実施例においては、ばね弾性体14″を
上沓6の水平支持部7の上、下面11,12に形
成した凹部10,10′を連通する貫通孔19内
に配する態様を示したが、凹部10,10′の底
面にそれぞれ行き止まり穴を形成し、該穴にそれ
ぞればね弾性体を配する態様、該凹部10,1
0′に孔を形成することなく該凹部の底面に板状
のばね弾性体を直接配する態様を採ることもでき
る。
第4図は前記第1図乃至第2図に示す実施例に
おいて、上沓6および下沓2をそれぞれ水平支持
部7,3と固定部9,9′,5,5′を一体に有す
る脚部8,8′,4,4′とに分割して形成し、こ
れをボルト21,21′によつて一体化して構成
した態様を示すものである。
この実施例においては、上沓および下沓の製作
および組立が容易になるという利点がある。
〔効果〕
上述した構成からなる本考案の正負反力支承は
以下の特有の効果を有する。
支承体は一方の面にすべり材を備えた中間板
とゴム弾性体とで構成されているので、正負反
力いずれの作用時においても上部構造の回転は
ゴム弾性体の弾性変形により許容され、上部構
造の伸縮は支承体のすべり材と下沓の水平支持
部下面および該すべり材と底板の上面との摺接
で許容される。
上沓を断面上向き略コの字形に、下沓を断面
下向き略コの字形に形成し、これらを直交する
ように組合わせて支承を構成しているので、上
沓もしくは下沓を上部構造の橋軸方向もしくは
橋軸直角方向の軸線のいずれに合致させても、
その機能を発揮させることができる。
支承全体の高さを低くすることができるの
で、上、下部構造間の隙間が小さい橋梁へも適
用することがでる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の正負反力支承を示す一部縦断
側面図、第2図はその一部縦断正面図、第3図お
よび第4図は本考案の正負反力支承の他の実施例
を示す一部縦断側面図である。 1……底板、2……下沓、3,7……水平支持
部、4,8……脚部、5,9……固定部、6……
上沓、10,10′……凹部、11……上面、1
2……下面、13,13′……支承体、14,1
4′……ゴム弾性体、15,15′……すべり材、
16,16′……中間板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 橋脚などの下部構造Bに固定された底板1と、
    水平支持部3と該水平支持部の両端に垂直に連な
    る脚部4,4′と該脚部の外側に連なる固定部5,
    5′を有し、該固定部において前記底板上に固定
    された断面が下向き略コの字形の下沓2と、 水平支持部7と該水平支持部の両端に垂直に連
    なる脚部8,8′と該脚部の外側に連なる固定部
    9,9′と該水平支持部7の上面11および下面
    12にそれぞれ形成された凹部10,10′を有
    し、該水平支持部7を前記下沓2の水平支持部3
    と直交させ、該固定部9,9′において橋桁など
    の上部構造Gに固定された断面が上向き略コの字
    形の上沓6と、 から成り、該上沓6の水平支持部7の上、下面に
    形成された凹部10,10′には一方の面にすべ
    り材15,15′を備えた中間板16,16′とゴ
    ム弾性体14,14′とから成る支承体13,1
    3′が該すべり材15を下沓2の水平支持部3下
    面に、該すべり材15′を底板1の上面にそれぞ
    れ摺接させて配されていることを特徴とする正負
    反力支承。
JP16131583U 1983-10-20 1983-10-20 正負反力支承 Granted JPS6070615U (ja)

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JP16131583U JPS6070615U (ja) 1983-10-20 1983-10-20 正負反力支承

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JP16131583U JPS6070615U (ja) 1983-10-20 1983-10-20 正負反力支承

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Publication Number Publication Date
JPS6070615U JPS6070615U (ja) 1985-05-18
JPH03411Y2 true JPH03411Y2 (ja) 1991-01-09

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ID=30354557

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JP (1) JPS6070615U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000019019A1 (fr) * 1998-09-30 2000-04-06 Hyup Sung Industrial Co., Ltd. Semelle elastique pour pression elevee au sol

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000019019A1 (fr) * 1998-09-30 2000-04-06 Hyup Sung Industrial Co., Ltd. Semelle elastique pour pression elevee au sol

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JPS6070615U (ja) 1985-05-18

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