JPS6058481A - 熱可逆変色性組成物 - Google Patents

熱可逆変色性組成物

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JPS6058481A
JPS6058481A JP16617083A JP16617083A JPS6058481A JP S6058481 A JPS6058481 A JP S6058481A JP 16617083 A JP16617083 A JP 16617083A JP 16617083 A JP16617083 A JP 16617083A JP S6058481 A JPS6058481 A JP S6058481A
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Goro Shimizu
吾朗 清水
Kazuhiro Kamata
鎌田 和容
Shiyouzou Suefuku
正三 末福
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Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
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Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、各種産業利用性にすぐれる新規な熱可逆変色
性組成物に関する。
従来、ある温度では無色であるが、適当な温度を与えれ
ば呈色する特定の物質、又はその逆の性質を有する特定
物質、あるいは低温度で着色していながら高温に至るに
つれ消色又は変色する等の特定物質のうち、例えばコバ
ルト、ニッケル等の塩類のへキサメチレンテトラミン含
水錯塩、沃化水銀と沃化銀・沃化銀との複塩。
メタバナジン酸アンモニウム、ジキサンチレン、ビアン
スロン等及び一部の有機染顔料類は、公知の如く、これ
らを含む印刷インキ、塗料となし、紙、布帛、フィルム
、硝子、陶磁器、金属、木工品又はプラスチックス材料
等に感温表示を目的として広く用いられ、また同様にプ
ラスチックス成型物中にも配合されていた。
ところで、近時、常態では無色の電子供与性物質を色彩
成分とし、これに対して該電子を受容することにて呈色
を起こさしめる顕色剤、例えばアタパルガイド、モンモ
リロナイト等の吸着剤、塩化亜鉛、塩化錫等の酸性物質
、あるいはフェノール類、フェノール樹脂等を混合する
ことにより発色させるところの、所謂感圧複写方式又は
感熱複写方式が、著しく盛んとなっている。而して、一
方では、斯かる発色能を永続的乃至一時的に妨害する物
質を利用することも実用化され、例えばアルキルトリア
ルキルアンモニウムハライド、アミンアセテート、アミ
ン類、2オキサゾリン類、アルコール、水等が前記色彩
成分又は顕色剤と結合し、或はこれらを溶解奪取して、
以て発色を妨げ非反応性に至らしめる性質が、前記複写
方式に於ける非発色部分に広く用いられていることも、
公知である。
これら発色能妨害物質は通常城感剤と称されるが、これ
ら減感剤、就中、アルコール類の如き溶媒を一時的に系
外へ移動させれば、再び発色を復活させることかでき、
斯かる作用を感温度色材料として応用することも、公知
であって、要するにこれらの感温変色材料は、前記電子
供与呈色性物質及び顕色剤に対して、揮発性に乏しい溶
媒を減感剤として混合し、以ってその溶解力を温度に比
例させることによって可逆的な発色・消色性を示させる
ものであり、斯かる減感剤としては、例えばアルコール
類、エステル類、ケトン類、炭化水素及び酸アマイド類
等が用いられている。
しかし従来これら減感剤を使用した感温変色材の性能に
は多くの欠点がある。即ち、先ずこれら溶媒を著しく多
量に用いなければ所望する減感作用を発揮し得す、その
ため表示せんとする色彩濃度に大きな制限があること、
減感剤の多j1合は配合ベヒクルの物性を劣化させる等
の影響を与え、しかもその防止策として内包化処理を施
こすも該内包物自体の物性を損うこと、さりとてこれら
溶媒類を減少させれば、当然のこと乍ら完全な無色の減
感効果が得難く不都合な残色を呈すること、更に該溶媒
類は、各々の系列ごとに異なるところの顕色剤の選択溶
解性を示し、その組合わせが煩雑であり、また、同系列
のみの組合せでは広範囲の所望温度設針が困難で、これ
らを相互に混合した場合には発色温度域が大きくなりシ
ャープ度が低下することなどの欠点があり、従って、従
来これら減感剤からなる変色材は、その耐久性、特に熱
・溶媒・洗濯等に対して著しい弱点を有する結果となっ
ている。
本発明者は、難揮発性且つ安定なアゾメチン類が弱塩基
性なるがゆえの顕著な減感能を有し、少量にても減感効
果を発揮することを見出し、以って温−変化にて濃厚な
色彩と無色とを可逆的に確実に繰返す本発明を完成し、
以て従来品の欠点を完全に除去することに成功したので
ある。
次に本発明の構成について詳述する。
本発明の構成は、電子供与呈色性物質、該電子供与呈色
性物質に対応する電子受容性物質及び 次式 %式%(1) で表わされる原子団であって、両端において、脂肪族残
基、置換脂肪族残基、芳香族残基、置換芳香族残基、ヘ
テロ環残基又は置換アミノ基の原子団より選ばれたもの
と結合し、而して、これらの中、少くとも芳香族残基又
は置換芳香族残基の何れか1と結合する原子団の1個又
は2個を、同一分子中に有するアゾメチン類の3成分を
、共存させて成ることを特徴とする、熱可逆変色性組成
物である。
本発明の色彩成分たる電子供与呈色性物質としては、6
・6′ジメトキシフルオラン(黄)。
3・31ジブトキシフルオラン(黄)、3クロル・6フ
エニルアミノフルオラン(黄橙)、3ジエチルアミノ+
16メチル・7クロルフルオラン(赤松)、6ジエチル
・7・8ベンゾフルオラン(桃)、3・6′・3″トリ
ス(Pジメチルアミノフェニル)フタリド(青紫)、3
・6′ビス(Pジメチルアミノフェニル)フタリド(緑
)。
6ジエチルアミノ・7ジベンヂルアミノフルオラン(f
ilm)、3ジエチルアミノ・6メチル・7フエニルア
ミノフルオラン(黒)等の如き、置換フェニルメタン及
びフルオラン誘導体、並びに各種のインドリルブタリド
系色票(N〜緑)、あるいはスピロピラン類(黄褐〜赤
紫)等が挙げられ、本発明でこれらは単独あるいは2種
以上配合して用いる。
次に、該電子供与呈色性物質と結合して顕色せしめる電
子受容性物質としては、フェノール、m−クレゾール、
P−クレゾール、P−ノニルフェノール、0−フェニル
フェノール、P−フェニルフェノール、スチレン化フェ
ノール。
P−クミルフェノール、P−オクチルフェノール、ビス
フェノール人、β−ナフトール、1115ジヒドロキシ
ナフタレン、レゾルシン、カテコール、ピロガロール、
フロログルシン、フロログルジット、フェノール樹脂オ
リゴマー、P−クロルフェノールホルムアルデヒド縮合
物の6倉体及び8量体等の如きフェノール類、及びこれ
らのリチウム、ナトリウム、カルシウム。
マグネシウム、アルミニウム、亜鉛、錫、チタン、ニッ
ケル等の金属塩、サリチル酸、P−オキシ安息香酸、P
−オキシ安息香酸エチル、サリチル酸メチル、レゾルシ
ン酸、没食子酸、没没食子酸ブチル、メチレンビスサリ
チル酸、β−オキシナフトエ酸、タンニン酸、β−オキ
シナフトエ酸アミド、β−オキシナフトエ酸メチル等の
如きオキシ芳香族カルボン酸、及びその置換誘導体、並
びにこれらの前記の如き金属塩、フタル酸、安息香酸、
テレフタル酸、ピロメリット酸、トリメリット酸、トル
イル酸、1・2オキシステアリン酸、蓚酸、ラウリン酸
、ステアリン酸、酒石酸、クエン酸、アンスラニル酸等
の如きカルボン酸、及びこれらの前記の如き金gn、パ
ラトルエンスルフォン酸、スルファニル酸、メタニル酸
、1ナフタレンスルフォン酸、1・5ナフタレンジスル
フオン酸、スルフオサリチル酸、フェノールスルフォン
酸、ナフチオン酸、シエファー酸、ドデシルベンゼンス
ルフォン酸、リグニンスルフォン酸、スルフォン化ナフ
タレン、ホルムアルデヒド縮合物等の如きスルフォン酸
、及びこれらの前記の如き金属塩、5クロルベンゾトリ
アゾール、5ブチルベンゾトリアゾール、ジベンゾトリ
アゾール、4ベンゾトリアゾールスルフオン酸、ベンゾ
トリアゾール5カルボン酸、5オキシベンゾトリアゾー
ル、1ベンジル5オキシベンゾトリアゾール、トリアゾ
ールジカルボン酸、1オキシベンゾトリアゾール、テト
ラゾール、オキシベンズイミダゾール等の如きアゾール
類、及びこれらのエステル類、アマイド類、並びにこれ
らの前記の如き金属塩類が挙げられ、本発明ではこれら
単独若しくは、2種以上を使用する。
次に本発明の前記電子供与呈色性物質及び之に対応する
電子受容性物質の両者と共荏させる構成分たるアゾメチ
ン類につき言及する。
本発明に用いうる式1の原子団を含むアゾメチン類とし
ては、次の式2〜4の6種のグループがある。
R−G)I=N−R’ ・嗜・・・@(2)R−OH−
N−R’ −N−OH−R・・・・・・(5)R−N=
HO−R/−0H−N−R・・・・・喧4)(上記式中
、R、R/は、脂肪族残基、置換脂肪族残基、芳香族残
基、置換芳香族残基、ヘテロ環残基又は置換アミノ基を
示し、而して、これらの中、少くとも芳香族残基又は置
換芳香族残基の何れか1を含むものとする。) 如上の各グループに属するアゾメチン類は、所望する構
造に対応するアルデヒド類とアミン類とを混合し脱水さ
せることにより、容易に得られる。
因みにこれらアルデヒド類、アミン類を列記すれば、芳
香族アルデヒド類としては、ベンズアルデヒド、トルア
ルデヒド、アニスアルデヒド、シアンアルデヒド、クロ
ルアルデヒド、クミンアルデヒド、フェニルアセトアル
デヒド。
ヘリオトロピン、シトラール、ネラール、バニリン等が
挙げられ、脂肪族アルデヒドとしては、アセトアルデヒ
ド、ブチルアルデヒド、ヘキシルアルデヒド、パルミチ
ルアルデヒド、ステアリルアルデヒド等が挙げられ、ま
たジアルデヒドとしては、グルタルアルデヒド、アジボ
アルデヒド、テレフタルアルデヒド、グリオキザール等
が挙げられる。一方これらと反応する芳香族アミン類と
しては、アニリン、トルイジン、クレシジン、アニシジ
ン、ナフチルアミン。
クロルアニリン、ブチルアニリン、シクロヘキシルアミ
ン等が挙げられ、脂肪族アミンとしては、エチルアミン
、ブチルアミン、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、
バルミチルアミン。
ステアリルアミン、ペンデルアミン、シンナミルアミン
等が挙げられ、またジアミン類としては、エチレンジア
ミン、スレアリルプロピレンジアミン、フェニレンジア
ミン、1@6ジアミノヘキサン、1・8ジアミノオクタ
ン、ベンジジン等が挙げられ、更にヘテロ環系アミン類
では、アミノピリジン、アミノキノリン等があり、また
本発明の式(1)に相当するヒドラジン類として、フェ
ニルヒドラジンを挙げることができる。
従来、如上のアルデヒド類及びアミン類を感温変色材料
における溶媒として用いることは、全く考えられなかっ
たと点であり、況んやこれら両者の反応物たるアゾメチ
ン類を用いることは、全く予想外のことであった。
本発明に使用するところの、式(2)〜(4)で示され
る代表的アゾメチン類としては、例えば、ベンジリデン
アニリン、ベンジリデンPトルイジン、ベンジリデンス
テアリルアミン、ベンジリデンラウリルアミン、ベンジ
リデンブチルアミン、P−メトキシベンジリデンアニリ
ン、P−メトキシベンジリデンアニシジン、P−メトキ
シベンジリデンステアリルアミン、P−イソプロピルベ
ンジリデンアニリン、ベンジリデンフェニルヒドラジン
、ベンジリデンエチルアミン、プチルデンアニリン、N
Nジベンジリデンベンジジン、1・4ビスフエニルアゾ
メチン、ベンジリデンナフチルアミン、ベンジリデンピ
コリルアミン、ベンジリデン、6メチルビリジン、ベン
ジリデン、4アミノピリジン等があるが、本発明は勿論
これらのみに限定するものでない。
一方本発明で除外するところのアゾメチン類、即ち、前
記式(2)〜(4)のR、R’に、芳香族残基又は置換
芳香族残基の何れをも含まないものは、一般に重合性を
有するがため不安定なものが多く、本発明の目的を達成
し得ないものである。
本発明で用いるアゾメチン類には、熱可逆変色性組成物
の成分として、次のような特徴り至長所がある。
(1)・ 前記の如くアルデヒド類及びアミン類は無数
に存在するため、それらの組合わせによるアゾメチン類
の種類もまた極めて多い。従って殆んど任意の融点又は
軟化点のものを揃えることができる。
(2)外観が無色又は淡クリーム色であり、その殆んど
が水不溶性乃至難溶性、且つ不揮発性である。
(3)その構造からして、1種の弱塩基性物質であるた
め、アミン類等に類する完全減感性を有し、少量で効果
を発揮する。
本発明組成物において、如上の特徴を有するアゾメチン
類が熱にて可逆的に顕色、減感を示すのは、各アゾメチ
ン類、固有の軟化点又は融点以下又は以上に詔ける電子
供与呈色性物質乃至電子受容性物質の溶解挙動によるも
のと見做、されるが、表1は代表的なアゾメチン類の融
点を表示し、また表2は、本発明に係る熱可逆変色性組
成物の具体例の消色温度を示す。
表 1 [・ 1り 1−′ 1; に ]−〇 〇 〇 −6 − 表 2 註、表2は、電子供与呈色性物質たるクリスタルバイオ
レットラクトン4重量部、電子受容性物質たるビスフェ
ノール116重量部及び各アゾメチン80重量部の各可
逆変色性組成物における青色色彩が消色する温度を示し
たものである。
本発明で該アゾメチン類の選択は実質的な可逆変色性を
支配してあり、一般に低融点のものは、それより高いも
のに比較してより低温にて変色現象を起させることを考
慮して用いるが、実際的には、−40以下〜80℃程度
の温度域に設定する場合には式(2)の群中より選び、
それより高温域を希望するときには式(6)又は(4)
の群中のものからめることが可能である。
本発明の熱可逆変色性組成物は、電子供与呈色性物質、
電子受容性物質及びアゾメチン類の6成分を同時に共存
させて用いるものであるが、これらは混合溶液、乳化物
9分散物あるいはカプセル内呂物として使用する。而し
て該カプセル内包物に於ては、そのカプセル化方法及び
膜剤を特に限定する必要はなく、また、これら共存系に
対しては、必要により各種の薬剤、例えば界面活性剤、
乾燥調節剤、樹脂類、消泡剤、架橋剤、触媒、粘度調節
剤、溶媒、染料、顔料、螢光増白剤、紫外線吸収剤、紫
外線安定剤、赤外線吸収剤9体質顔料、金属粉、金属石
ケン、ワックス類、油脂、電解質、酸、アルカリ、防錆
剤、酸化防止剤、還元防止剤9着色防止剤等を適宜に配
合しても、本発明の要旨を逸脱しない。
本発明の熱可逆変色性組成物の応用に当り例えば印刷の
場合には、該組成物を当該インキベヒクル中に溶解、乳
化1分散あるいはカプセル内包物として混入し、次いで
グラビア、オフセット、フレキソ、スクリン等の公知の
印刷方式にて被印刷物上に施こせば良く、斯くして紙。
合成樹脂フィルム、硝子器具、皮革等に対して任意の熱
可逆変色模様を表示することができ、同様に捺染、転写
捺染、及び塗料に於ても、該印刷インキベヒクルへの配
合に類する処理にて同じく布帛その他に該表示が行なえ
る。一方ワックス類9合成樹脂成型物に対しても該組成
物を任意に配合して同様に熱可逆変色性の成型物等を得
ることができる。
次に本発明の効果を列挙する。
(1)本発明の熱可逆変色性組成物は、減感時の消色性
にすぐれるため無色、有色の変化が著しく顕著である。
(2)本発明に用いるアゾメチン類には極めて多くの種
類があり、それらを選択することにより所望する変色温
度の熱可逆変色性を得ることができる。
(6)本発明に用いるアゾメチン類は多くの電子受容性
物質を容易に溶解し、且つ少量で済むため、内包カプセ
ルを含めて耐久性の良好な熱可逆変色性材料を得ること
が可能となる。
(4)本発明に使用するアゾメチン類と従来の溶媒とを
併用すればその使用量を減少させることができ、経済的
で且つ減感効果が向上する。
実施例1 コート紙(70g/m l上に、クリスタルバイオレッ
トラクトン1重量部(以下、恵當部を、部と略す。)、
ビスフェノールA2部、ベンジリデンステアリルアミン
10部及び5襲工チルセルロース/エチルアルコール溶
液87mから?、cる塗料をバーコーターにて塗付し、
乾燥にてエチルアルコールを除去した。斯くしてコート
紙上には、温度28℃以上では無色、それ以上の温度で
は着色し殊に10℃以下では濃鮮青色の塗膜が得られ、
且つ何度でも可逆的に反復させることができる。
実施例2 クリスタルバイオレットラクトン25部、チヌビン#3
16(商品名、紫外線吸収剤)50部、ビスフェノール
180部、ベンズトリアシー ル20 部、 /(ラク
ミルベンジリデンバラアニシジン675部、エピコート
#828(商品名、エポキシ樹脂)100部の均一な熱
溶液を、5%、HEO水溶液ll中に投入し攪拌にて直
径約10μの油滴状に分散させ、次いで40℃にてエピ
キュアU(商品名、硬化剤)40部をすみやかに投入し
、引つづき昇温させ95℃にて2時間の熱処理を行なっ
たのち冷却し、生成せるマイクロカプセル粒子をr別・
水洗し乾燥することにより約1000部の熱可逆変色性
組成物の青色内包体を得た。該内包体(的径12〜15
μの球状粒子)30部、バインダーL(商品名、ポリア
クリル酸エステル共重合樹脂。
ミネラルターペン、乳化剤等からなる顔料樹脂捺染用接
着剤)64部、フィクサーF(商品名、ウレタン樹脂)
4部、塩化アンセフ1部、尿素1部を均一に混合せる捺
染用インキとなし、白色の綿ブロード布上に、水玉模様
スクリン版(70メツシユ)を用い印捺し、次いで乾燥
後・110℃、6分間の熱処理を施こした。斯くして白
色綿ブロード布上には温度40℃以上では無色であるが
、20℃以下では濃鮮青色の水玉模様が顕出する、可逆
変色性の捺染物が得られた。尚、該捺染模様の染色堅牢
度としては、耐光性6級、耐洗濯性4級、耐摩擦性4級
を示し十分な商品価値を認めた。
また、前記捺染インキ中の青色内包体30部を28部と
し、加えてグローカラーM]i’2G(商品名、螢光性
顔料)2部からなる同様のインキにて該水玉模様のスク
リン捺染を施こせば、40℃以上では鮮桃色を顕し、そ
れ以下の温度では徐々に赤紫色を径で青紫色に変化する
、すぐれた可逆変色性捺染物が得られた。
比較例として本実施例に用いたアゾメチン類の溶媒たる
バラクミルベンジリデンバラアニシジンに替えてバルミ
チルアルコールを用いて同様の青色内包物を得て、同じ
く捺染物とするに、該可逆変色性は良好であるが40℃
以上でも完全な無色になることなく淡青色が残る点、減
感性が本実施例より劣っていた。
実施例6 実施例2にて製した青色内包体10部を、あらかじめ1
10℃にて溶融せるスミカセン0807(商品名、ポリ
エチレン樹脂ペレット)90部中にすみやかに混練し、
次いで厚さ0.21!Imのシート状に成型ののち冷却
した。斯くして該ポリエチレンシートは40℃以上で無
色となり常温では青色を示し且つ何度でもそれを繰りが
えした。
実施例4 ATP(商品名、フルオラン系感熱複写紙用のラクトン
色素)0.1部、サリチル酸亜鉛0.05部、4・4′
ジオキシジフェニル0.05部、及びベンジリデンラウ
リルアミン2部を加熱にて均−な溶液となし、次いでこ
れをサンワックスE(商品名、ポリエチレンワックス)
 97.8 +1の溶融物中に投入して溶融インキとし
た。該インキを加熱しつつグラビア印刷機にてアルファ
ベット文字を純白紙(70g/m)上に印刷し冷却付着
せしめた。斯くして純白紙上には0℃以下で暗緑色のア
ルファベット文字を顕わし、常温では無色となるグラビ
ア印刷物が得られ、且つ該変色は可逆的に何度でも繰り
かえした。
実施例5 シリコン離型剤処理を施こしたグラシン紙(65g、/
rn”)上に、DE BN (商品名、フルオラン系感
熱複写紙用のラクトン色票)0.1部、ビスフェノール
A0.2部、ベンジリデンステアリルアミン1部、ベン
ジリデンパラトルイジン1部、エチルアルコール10部
及び10%エスレツクBM−2(商品名、ポリブチラー
ル樹脂)/エチルアルコール溶液87.7部からなる印
刷インキを実施例2に用いた水玉模様スクリン版にて印
刷し、次いで該模様上に、バイロン粉末(商品名、ポリ
エステル樹脂)を紋付し、乾燥を施こし転写シートとし
た。次に該シートを綿ニットTシャツと相接し、150
℃、15秒間の熱処理を施こした。斯くして綿ニット上
には温度28℃以上では無色であり低温で青色の水玉模
様が熱転写される。而して該変色挙動は可逆的に何度で
も繰りかえす。
実施例6 0.5%ローカストビンガム水溶液に対して0゜1%の
硼砂を配合せる常温でゼリー状を呈しぬ温では液状のペ
ースト98部中に、アセトン6部、クリスタルバイオレ
ットラクトン0.2部。
サリチル酸フェニル0.5部及びベンジリデンラウリル
アミン60部からなる混合物にポリスチレン2部を溶解
し、常法にて乳化ののち高温加熱にてアセトンを除去さ
せることにて得た界面析出法による6成分内包物2部を
配合することにより、変色性ペーストを得た。次に該ペ
ーストを透明ポリプロピレン容器中に封入し冷凍庫内に
保ち凍結させることにて該内容物は青色となる。即ち該
青色に着色中は0℃以下を示し、肉眼にて明瞭に識別で
きる点、各種の保冷材に応用できる。
実施例7 5%ポリビニルアルコール水溶液70部中に、クリスタ
ルバイオレットラクトン1部、ビス 1フ工ノールムロ
部、Pメトキシベンジリデンラウリルアミン20部から
なる混合物を入れ乳化物とし、更にトリメチロールメラ
ミン5部及び塩化アンモ71部を加えた。次に該溶液中
に綿ボブリン白布を浸漬し、ロール紋り乾燥ののち10
0℃6分間の熱処理をなし、次いで該処理布を中間に2
枚のポリエチレンフィルムにてサンドイッチ状にはさみ
、熱処理にて熱変色性のラミネートフィルムとした。一
方、比較のため前記溶媒たる、Pメトキシベンジリデン
ラウリルアミンに代えて、ラウリルアルコールを用い、
同様のフィルムを得た。該両フィルムを温度5℃の冷蔵
庫内に装入し色彩変化を観察するに、表6の結果が得ら
れた。
表 6 〈 表6の如く、本実施例のフィルムζま室温で残色が無(
、且つ特徴的なことは発色速度が力)なり遅い結果が得
られた。斯かることIま恐らく、一部のアゾメチン類は
「液晶」たる性質を0トせ、持つため晶出速度が遅いこ
とに起因すると7@われ、斯かる性質は従来の変色性組
成物カイ、冷却にて即時に発色する場合と比べ、実用上
、冷蔵庫内の被冷却物の時間的な冷却度合を正確に示さ
せ得る如く設計することを可能とし、甚だ有用と思われ
る。尚、本実施例と比較例との両溶媒を適宜に混合した
場合にも、残色のない同様の性能が付加される点が認め
られた。
特許出願人 株式会社 松井色素化学工業所代理人弁理
士 伊藤隆宣

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 電子供与呈色性物質、該電子供与呈色性物質に対応する
    電子受容性物質及び 次式 %式% で表わされる原子団であって、両端において、脂肪族残
    基、置換脂肪族残基、芳香族残基、置換芳香族残基、ヘ
    テロ環残基又は置換アミノ基の原子団より選ばれたもの
    と結合し、而して、これらの中、少くとも芳香族残基又
    は置換芳香族残基の何れか1と結合する原子団の1個又
    は2個を、同一分子中に有するアゾメチン類の6成分を
    、共存させて成ることを特徴とする、熱可逆変色性組成
    物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB2431445A (en) * 2005-10-19 2007-04-25 Wavin Bv Soil manifold with off centre connection bosses
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