JPS6049187B2 - β−メチルチオアクリル酸エステル類、その製法及びその利用 - Google Patents

β−メチルチオアクリル酸エステル類、その製法及びその利用

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JPS6049187B2
JPS6049187B2 JP54018289A JP1828979A JPS6049187B2 JP S6049187 B2 JPS6049187 B2 JP S6049187B2 JP 54018289 A JP54018289 A JP 54018289A JP 1828979 A JP1828979 A JP 1828979A JP S6049187 B2 JPS6049187 B2 JP S6049187B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なβ−メチルチオアクリル酸エステル類、
その製法及びその利用に関する。
更に詳しくは下記式(1) CH35CH=CHC00R(1) 但し式中、RはC2〜C、0アルキル基又はベンジル基
を示す、で表わされるβ−メチルチオアクリル酸エステ
ル類その製法及ひその利用に関する。
本発明者等は、梅およびぶどう(巨峰)の香気乃至香味
成分について研究を続けてきたが、従来、梅、ぶどう(
巨峰)およびマルメロの香気乃至香味成分として全く未
知て且つ又、従来文献未記載の上記式(1)に相当する
β−メチルチオアクリル酸エチル(ぶどう巨峰、梅)、
β−メチルチオアクリル酸ブチル(マルメロ、梅)、β
−メチルチオアクリル酸イソブチル(マルメロ)、β−
メー − 一目−−ム’一、一、一゛1−1・ J−、
47b、ぶどう(巨峰)およびマルメロの香気乃至香味
のキー・フレーバーとして、天然の梅、ぶどう(巨峰)
およびマルメロから抽出分離することに成功し、且つこ
れらが容易に合成可能であることを発見した。
更に上記化合物に関連して研究を続けた結果、従来文献
未記載の上記式(1)に相当するβ−メチルチオアクリ
ル酸のアルキルおよびアリール誘導体が、梅およびぶど
う様の香気、香味を有していることを発見し、且つ合成
することに成功した。更に上記式(1)に包含される新
規化合物は、優れた持続性香気乃至持続性香味賦与剤も
しくは持続性香気もしくは持続性香味変調剤として注目
すべき化合物てあつて、飲食物(嗜好品を包含する)、
石鹸、洗剤、化粧品類、保健、衛生、医薬品などの広い
利用分野において優れた持続性香気香味賦与乃至変調剤
として有用てあることを発見した。従つて、本発明の目
的は、新規な前記式(1)β−メチルチオアクリル酸類
、その製法及び利用を提J供するにある。
本発明の上記目的及び更に多くの目的ならびに利点は以
下の記載から一層明らかとなるであろう。
本発明の下記式(1) ; CH35CH=CHC00R(1) 但し式中、Rは上記と同義、 で表わされるβ−メチルチオアクリル酸エステル類は、
2つの幾何異性すなわちシスおよびトランスの形で存在
する。
上記式(1)に包含される化合物のRの例としては、エ
チル、n−プロピル、IsO−プロピル、n−ブチル、
IsO−ブチル、Tert−ブチル、Sec−ブチル、
n−ペンチル、IsO−ペンチル、ネオペンチル、1−
メチルブチル、1,2一ジメチルプロピル、1−エチル
プロピル、2−メチルブチル、2−エチルヘキシル、ベ
ンジルなどの如きC2〜ClOアルキル及びC7アリー
ル基を例示できる。これら新規化合物の具体例としては
、(b)シスー トランスーβ−メチルチオアクリル酸
エチル、(c)シスー、トランスーβ−メチルチオアク
リル酸プロピル、(d)シスー、トランスーβ−メチル
チオアクリル酸ブチル、(e)シスー、トランスーβ−
メチルチオアクリル酸イソブチル、(f)シスー、トラ
ンスーβ−メチルチオアクリル酸イソアミル、(g)β
−メチルチオアクリル酸2−エチルヘキシル、(h)シ
スー、トランスーβ−メチルチオアクリル酸ベンジルな
どを例示できる。
上記例示化合物の物理化学的性質は下記の通りである。
本発明の前記式(1)のβ−メチルチオアクリルiエス
テル類は、例えば、下記式に示すようにして、容易に製
造することができる。
\−ノ \K.Kノ (
1ノ (R=C2〜ClOアルキル基又はベンジル基
)上記式(■)の公知化合物プロビオリック酸エステル
は、例えば、上記式に示したように、入手容易な式(■
)プロビオリック酸を酸触媒の存在下にアルコールと接
触せしめることにより、製造するか、もしくは水との共
沸系不活性有機溶媒中で、生成した水を反応外に留出さ
せる共沸法により、容易に好収率で得ることができる。
上記エステル化反応に用いる酸触媒としては、例えば、
硫酸、リン酸、塩酸、p−トルエンスルホン酸などを例
示できる。
その使用量は、プロピつオリツク酸に対して例えば約0
.1〜約10重量%程度、より好ましくは約0.2〜約
5重量%程度の使用量を例示できる。該エステル化反応
を、共沸系不活性有機溶媒中で行なう場合の不活性有機
溶媒の例としては、べ7ンゼン、トルエン、キシレン、
イソプロピルベンゼンなどを挙げることができる。
これらの溶媒の使用量には特別な制約はなく、反応操作
に適した所望量を適当に選択して利用することがてきる
が、プロビオリック酸に対して約0.5〜約1鍾量ノ倍
、一層好ましくは約1〜約5重量倍程度の使用量を例示
できる。又、上記エステル化反応において上記式(■)
アルコールの使用量は、式(V)の化合物1モルに対し
て約1〜約10モル程度、好ましくは約1.2〜約5モ
ル程度を例示できる。
反応温度および反応時間は、使用するアルコール、触媒
、溶媒の種類及び量などによつて適宜に変更できる。反
応生成物は水中に投入し、目的物を必要に応じ適当な溶
媒て抽出し、抽出溶媒層を中和、水洗し、溶媒を除去し
て、例えは蒸留して、式(■)化合物を得ることができ
る。
上記式(1)の新規化合物β−メチルチオアクリル酸エ
ステルは、好しくは上記式に示したように、上記式(■
)公知化合物プロビオリック酸エステルを、必要により
反応促進剤の存在下、不活性有機溶媒中もしくは溶媒不
存在下に上記式(■)メチルメルカプタンと接触せしめ
ることにより、容易に好収率で得ることができる。
該反応は、所望により光照射下に行うこともできる。又
、所望により、上記式(■)プロビオリック酸に前記式
(■)メチルメルカプタンを接触せしめ、これをエステ
ル化することにより前記式(1)化合物を得てもよい。
上記付加反応に際し、前記式(■)メチルメル力ブタン
の使用量は、前記式(■)プロビオリック酸エステル1
モルに対して、例えば約1〜約10倍モル程度、好まし
くは約1〜約5倍モル程度の範囲である。
該反応は、プロビオリック酸エステル中に、必要量のメ
チルメルカプタンを徐々に吹.き込むか、もしくは一度
に吹き込んでも行うことができ、その操作は必要に応じ
て適宜変更できる。上記付加反応は、無極性溶媒の存在
下で行うのが好ましい。
このような溶媒の例としては、ペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、オクタン、シクロヘキサン、ベンゼンの如き炭
化水素類を挙げることがてきる。これらの溶媒は単独で
もあるいは複数種併用しも利用することができる。溶媒
を使用する際の使用量には、特別な制約はなく、反応操
作に適した所望量を適当に選択して利用することができ
るが、プロビオリック酸エステルに対して約0.2〜約
10重量倍、より好ましくは約0.5〜約5重量倍程度
てある。又、上記付加反応においては、一般的なラジカ
ル開始剤が利用でき、具体例としては、イソブチルニト
リル、2,2−アゾビスイソブチルニトリル、アゾビス
ヘキサンカルボニル、テトラメチルキユラムジスルフイ
ドなどが例示できる。
これらの反応促進剤の使用量はプロビオリック酸エステ
ルに対して、例えば、約0.1〜約20重量%程度、よ
り好しくは約0.5〜約1呼量%程度の範囲でよい。反
応温度は例えば約51〜約100℃程度、より好ましく
は約10ば〜約50℃程度てある。反応時間も適当に選
択てき、使用する反応促進剤、溶媒の種類及び量、反応
温度などによつて適宜に変更できる。反応生成物は水中
に投入し、目的物を必要に応じ適当な溶媒て抽出し、抽
出溶媒層を、例えば中和、水洗し、溶媒を除去し、例え
ば蒸留して式(1)化合物を得ることができる。
更に、前記プロビオリック酸にメチルメルカプタンを付
加し、続いてエステル化する態様においても、上記の反
応条件を適宜採用することがてきる。
本発明の前記式(1)化合物β−メチルチオアクリル酸
エステル類は、持続性香気香味賦与乃至変調剤として、
きわめて有用であることが発見された。
これらの化合物は果実様、とくに梅およびぶどうのキイ
・フレーバーもしくは類似の香気乃至香味成分として優
れた持続性及びユニークな香味を有する。斯くして本発
明によれば、前記式(1)のβ−メチルチオアクリル酸
エステル類を有効成分として含有することを特徴とする
持続性香気香味賦与乃至変調剤が提供できる。更に、こ
の持続性香気香味賦与乃至変調剤を利用して、β−メチ
ルチオアクリル酸エステル類を香気香味成分として含有
することを特徴とする飲食物類;β−メチルチオアクリ
ル酸エステル類を香気成分として含有することを特徴と
する石鹸、洗剤、化粧品類:β一メチルチオアクリル酸
エステル類を香気香味成分として含有することを特徴と
する保健、衛生、医薬品類等を提供することができる。
例えば、ジュース類、果実酒類、乳飲料類、乳酸菌飲料
類、炭酸飲料などの如き飲料類;アイスクリーム類、ア
イスキヤンデー類の如き冷菓類;和、洋菓子類;ジャム
類:パン類;チユーインガム、コーヒー、ココア、紅茶
、お茶などの如き嗜好物;を包含した各種の食品類、各
種インスタント飲料乃至食品類などに、そのユニークな
香気香味を賦与てきる適当量を配合した飲食物類を提供
できる。
又、例えば、ジャンプー、ヘアリンス類、ヘアクリーム
類、ポマード、その他の毛髪用化粧料基剤:化粧石鹸そ
の他の化粧用洗剤類基剤などに、そのユニークな香気を
賦与できる適当量を配合した化粧品類が提供できる。更
に又、洗濯用洗剤類、消毒用洗剤類、防臭洗浄類その他
各種の保健・衛生用洗剤類;歯みがき、テイツシユー、
トイレツトペーパーなどの各種の保健衛生材料類や医薬
品類に、そのユニークな香気香味を賦与てきる適当量を
配合もしくは施用した保健・衛生・医薬品類を提供でき
る。
以下、本発明の実施の数態様についての実施例5を示す
。参考例1 プロビオリック酸エチルの合成:ー 反応容器にエタノール235y(5モル)、プロビオリ
ック酸70y(1モル)、濃硫酸7fを仕込″θみ、1
5〜60℃の温度で1時間かきまぜながら反応を行つた
反応終了後、反応液を飽和食塩水中に注入し、塩化メチ
レンて抽出し、溶媒層を水洗、重曹水溶液て洗浄し、溶
媒を除去し、蒸留を行つてプロビオリック酸エステルを
得た。このものは沸点400〜43℃/25wgnHg
を有し理論収率は89.)%であつた。参考例2 プロビオリック酸ブチルの合成:ー 反応容器にプロビオリック酸35y(0.5モル)、ブ
チルアルコール56ダ(0.75モル)、ベンゼン10
0y..p−トルエンスルホン酸1yを仕込み、還流下
6時間かきまぜ反応を行つた。
反応終点は理論量の水が留出した所を終点とした。反応
終了後、反応液を飽和食塩水中に注入し、ベンゼンで抽
出し、溶媒層を飽和重曹水溶液て中和、水洗して溶媒を
除去し、蒸留を行つて沸点88、〜97C/80Tf0
nHgを有するプロビオリック酸ブチル58.72yを
得た。理論収率93.2% 参考例3 プロビオリック酸プロピルの合成:ー 参考例2において、ブタノールのかわりにプロピルアル
コールを使用し、参考例2と同様に行つて、対応するプ
ロビオリック酸プロピルを得た。
このものは沸点57〜5TC/2hHgを有し、理論収
率88.7%であつた。参考例4 プロビオリック酸イソブチルの合成:ー 参考例2において、ブチルアルコールのかわりにイソブ
チルアルコールを使用し、参考例2と同様に行つて、対
応するプロビオリック酸イソブチルを57y得た。
このものは沸点58酸〜67C/25?Hgを有し、理
論収率91%であつた。参考例5 プロビオリック酸イソアミルの合成:ー 参考例2において、ブチルアルコールのかわりにイソア
ミルアルコールを使用し、参考例2と同様に行つて、対
応するプロビオリック酸イソアミルを得た。
このものは沸点59リ〜63℃/11朗Hg5を有し、
理論収率99.5%であつた。参考例6 プロビオリック酸2−エチルヘキシルの合成:ー参考例
2において、ブチルアルコールのかわりに2−エチルヘ
キシルアルコールを使用し、参考例2と同様に行つて、
対応するプロビオリック酸2−エチルヘキシルを173
V得た。
このものは沸点86チ〜92′C/3wnHgを有し、
理論収率95%であつた。参考例7 プロビオリック酸ベンジルの合成:ー 参考例2において、ブチルアルコールのかわりにベンジ
ルアルコールを使用し、参考例2と同様つに行つて、対
応するプロビオリック酸ベンジルを140y得た。
このものは沸点105酸〜110℃/3TfnHgを有
し、理論収率87.5%であつた。実施例1β−メチル
チオアクリル酸エチルの合成:ー7 反応容器にプロビ
オリック酸エチル98y(1モル)、ヘキサン50g、
イソブチロニトリル1gを仕込み、メチルメルカプタン
96y(2モル)を吹き込みながら、10〜20℃でか
きまぜ1叫間反応を行つた。
反応物を5%ソーダ灰水溶液中に注入・し、エーテルで
抽出し、エーテルを除去後、減圧蒸留を行つて、対応す
るβ−メチルチオアクリル酸エチル(構造はIR..M
S及びNMRにより確認)を108y得た。このものの
沸点は70R〜73′C/2TIrmHgを有し理論収
率74%。実施例2 β−メチルチオアクリル酸プロピルの合成:ー実施例1
において、プロビオリック酸エチルのかわりにプロビオ
リック酸プロピルを使用し、実施例1と同様に行つて、
対応するβ−メチルチオアクリル酸プロピル(構造はI
RlMS及びNMRにより確認)を122g得た。
このものの沸点は74に〜8rC/2瓢Hgを有し、理
論収率76%であつた。実施例3 実施例1の方法に準じて表−1に示した種々のプロビオ
リック酸エステルを使用し、各種のβ−メチルチオアク
リル酸エステルを得た。
その結果を表−1に示す。
Illυυリ前記組成物1000yにβ−メチルチ
オアクリル酸エチル1gを加えることによつて、クレー
ブの香気及ひ香味成分として非常に優れた新規香気組成
物が得られた。
同様な結果が、β−メチルチオアクリル酸エチルの代り
にβ−メチルチオアクリル酸プロピル、β−メチルチオ
アクリル酸ブチル、β−メチルチオアクリル酸イソブチ
ルおよびβーメチルチオアクリル酸イソアミルを、夫々
、使用することによつて得られた。使用例2 アップル様香気組成分として下記の各成分(重量部)を
混合した。
前記組成物100yにβ−メチルチオアクリル酸エチル
を0.8y加えることによつてリレゴの香気及び香味成
分として非常に優れた新規組成物が得られた。
同様な結果が、β−メチルチオアクリル酸エチルの代り
にβ−メチルチオアクリル酸ブチル、β−メチルチオア
クリル酸イソブチルおよびβ−メチルチオアクリル酸イ
ソアミルを、夫々、0使用することによつて得られた。
使用例3 肉様香気・香味組成分として下記の各成分(重量部)を
混合した。
ビーフエキストラクト 600上記組
成物1009にβ−メチルチオアクリル酸ブチル(1%
エタノール溶液)4qを加えることによつて肉様の香気
及び香味成分として非常に優れた新規香気組成物が得ら
れた。
同様な結果がβ−メチルチオアクリル酸イソブチル、β
−メチルチオアクリル酸イソアミルおよびβ−メチルチ
オアクリル酸ベンジルを、夫々、使用することによつて
得られた。使用例4 石鹸用組成物 新鮮な花様の香気組成物を下記の各成分(重量部)を混
合することによつて製造した。
上記組成物99.5yにβ−メチルチオアクリル酸エチ
ル0.5yを混合し香気組成物を製造した。
こ!のものと、β−メチルチオアクリル酸エチルを付加
しない組成物を、1重量%の割合で香気を付されていな
い石鹸ペーストに賦香、成型し石鹸を製造した。β−メ
チルチオアクリル酸エチルを加えた石鹸4は、加えない
石鹸に比べ、新鮮な花様香気が強い特性を有していた。
同様な結果は、β−メチルチオアクリル酸ブチル、β−
メチルチオアクリル酸イソブチル、β−メチルチオアク
リル酸プロピル、β−メチルチオアクリル酸イソアミル
およびβ−メチルチオアクリル酸ベンジルを、夫々、使
用することによつて得られた。
,比較試験例1 本発明に包含される化合物(1)β−メチルチオアクリ
ル酸エチルと、公知の(X)β−メチルチオアクリル酸
メチル(特開昭52−151121の記載化合物)の各
々について、エチルアルコール10%溶液つを作り、巾
6?、長さ120TnI!Lの匂い紙(口紙の1種)の
先端から1『および2『の所にスポイトを用いて、上記
の化合物(1)と(2)の各々についてエチルアルコー
ル溶液を1滴ずつ計2滴(約0.0025y)を滴下し
た。
この様にして付香した匂い紙に5ついて香気の強さ(残
香)を経時的に比較検討した。香気の強さ(残香)は、
官能検査により、6人の官能検査貝で4回繰り返えして
採点し、有意差の有無を解析し、化合物(1)と(X)
の試料のうち、香気を強い(残香)と判定したものの試
料NO.ノを後掲表−2に示した。該表−2の官能検査
結果から、化合物(1)β−メチルチオアクリル酸エチ
ルは、公知物質(X)に比し著るしく持続性を有してい
ることが分る。
特に14日以降の官能検査結果ては、官能検査員の全員
が化合物(1)は(X)に比して高い持続性を有してい
ると判定した。試料(1)本発明品β−メチルチオアク
リル酸工 チル (X) 公知物質β−メチ
ルチオアクリル 酸メチル比較試験例2 使用例2て調製したアップル様香気組成物100qに本
発明品β−メチルアクリル酸エチル(1)1.5y加え
ることによつて、リンゴ様香気の増強された新規香味組
成物囚を調製した。
同様に使用例2て調製したアップル様香気香味組成物1
00yに公知物質のβ−メチルアクリル酸メチル(X)
1.5yを加えることによつてリンゴ様香気香味組成物
(B)を調製した。上記のリンゴ様香気香味組成物(4
)と(B)の各々について、巾6TWL1長さ20萌の
匂い紙(口紙の1種)の先端から10W$Lおよび2h
の所にスポイトを用いて1滴(約0.004V)を滴下
した。
この様にして付香した匂い紙について、リンゴ様香気の
強さ(残香)を経時的に比較検討した。香気の強さ(残
香)は、官能検査により、6人の官能検査員て4回繰り
返えして採点し、有意差の有無を解析し、上記組成物囚
と(B)の試料のうち、リンゴ様香気か強い(残香)と
判定したものの試料陥を後掲表−3に示した。該表−3
の官能検査結果から、組成物囚は、相成物(B)に比し
前半の7日間位は、リンゴ様香気の強さ(残香)は、そ
れほど顕著な差は認められムいが、14日以降の官能検
査結果では、官能検査Fの全員が組成物囚は組成物(B
)に比して、著しく閘い持続性(リンゴ様香気の強さ)
を有しているノ判定した。
比較試験例3 使用例4て調製した花様の香気組成物99.5yに本発
明品β−メチルチオアクリル酸エチル1gを混合し、新
規な花様香気の増強された組成物(4)を調製した。
同様に使用例4で調製した花様の香気組成物99.5q
に公知物質β−メチルチオアクリル酸メチル1Vを混合
し、花様香気組成物(B)を調製した。上記で調製した
花様香気組成物(4)と(B)の各々にθついて1重量
%の割合で香気の付されていない石鹸ペーストに賦香し
、成型した石鹸を調製した。
この様にして調製した各々の石鹸について、花様香気の
強さ(残香)を経時的に比較検討した。香気の強さ(残
香)は、官能検査により、6人15の官能検査員で4回
繰り返して採点し、有意差の有無を解析し、上記組成物
囚と(B)の試料のうち、花様香気が強い(残香)と判
定したものの試料NO.を後掲表−4に示した。該表−
4の官能検査結果から、組成物囚は、組2θ成物(B)
に比し著しく持続性を有していることが分る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式(1)、 CH_3SCH=CHCOOR(1) 但し式中、RはC_2〜C_1_0アルキル基又はベン
    ジル基を示す、で表わされるβ−メチルチオアクリル酸
    エステル類。
JP54018289A 1979-02-21 1979-02-21 β−メチルチオアクリル酸エステル類、その製法及びその利用 Expired JPS6049187B2 (ja)

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