JPH0339502B2 - - Google Patents

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JPH0339502B2
JPH0339502B2 JP21012889A JP21012889A JPH0339502B2 JP H0339502 B2 JPH0339502 B2 JP H0339502B2 JP 21012889 A JP21012889 A JP 21012889A JP 21012889 A JP21012889 A JP 21012889A JP H0339502 B2 JPH0339502 B2 JP H0339502B2
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JP
Japan
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formula
compound
reaction
acid
acetate
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JP21012889A
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JPH02152958A (ja
Inventor
Tsuneo Kawanobe
Kunio Kojo
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T Hasegawa Co Ltd
Original Assignee
T Hasegawa Co Ltd
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Publication date
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  • Cosmetics (AREA)
  • Detergent Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、それ自体香気香味賦与乃至変調剤と
して香料分野に有用であり、さらに、他の香料、
医薬などの合成原料もしくは中間体としても有用
な従来の文献に未載の下記式(3−1) で表わされるγ−モノシクロネロリドールに関す
る。 本発明の上記式(3−1)で表わされるγ−モ
ノシクロネロリドールを包含する下記式(3) 式中、相隣る炭素原子環の3ケ所の破線−−−
−はそれら箇所の1ケ所のみが炭素−炭素間二重
結合であることを示す、 で表わされるモノシクロネロリドール類は、接続
性のあるフローラル調の香気香味賦与乃至変調剤
として香料分野に有用であり、さらに、他の香
料、医薬などの合成原料もしくは中間体としても
有用である。 本発明の前記式(3−1)で表わされるγ−モ
ノシクロネリドールは、例えば、安価且つ入手容
易な下記式(5) で表わされるγ−ジヒドロイオノンを下記式(4) 式中、Xはハロゲン原子を示す、 で表わされるビニルマグネシウムハライドと有機
溶媒の存在下もしくは不存在下に接触させた後、
加水分解することにより容易に製造することがで
きる。 式(5)の化合物と式(4)の化合物との反応は、例え
ば、約−20℃〜約150℃、より好ましくは約0℃
〜約70℃の温度で行なうことができる。反応時間
も適宜に選択でき、たとえば、約2〜約10時間の
如き反応時間を例示することができる。 上記反応で溶媒を利用する際の該溶媒の具体例
としては、例えば、エーテル、テトラヒドロフラ
ン、ベンゼン、トルエンなどを例示することがで
きる。これらは単独使用することができ、或いは
複数種併用することができる。その使用量には特
に制約はなく、例えば、式(4)のグリニヤール試薬
に対して約1〜約50重量倍、より好適には、約2
〜約10重量倍程度の使用料を例示することができ
る。また、上記反応で用いる式(5)のジヒドロイオ
ノン類対式(4)の化合物の反応モルも適宜に選択で
き、前記式(5)の化合物1モルに対して式(4)の化合
物をたとえば約1〜約10モル、より好ましくは約
1.05〜約1.5モル程度の量を例示することができ
る。 上記反応終了後、例えば、反応生成物を水中に
注入することにより加水分解し、適当な溶媒たと
えばエーテル、ヘキサン、ベンゼン、トルエンな
どで抽出し、水洗、乾燥後、濃縮することによ
り、本発明の前記式(3−1)の化合物を高収
率、高純度で得ることができる。上記加水分解に
際し、たとえば塩化アンモニウムの如き弱酸性物
質を共存させて加水分解を助長することができ
る。更に望むならば、減圧蒸留もしくはカラムク
ロマトグラフイー等の手段により精製することが
できる。 出発原料として使用される式(5)の化合物はそれ
自体既知の化合物であり、例えば、同一出願人に
よる特願昭57−84842号明細書(特公平2−16305
号公報)、Agr、Biol、Chem、,30759(1966)又
はAnn、Chem、,652115(1962)などの文献に記
載されたそれ自体既知の方法により容易に合成す
ることができる。 上記の如くして製造される本発明の前記式(3
−1)の化合物は、持続性のあるフローラル調の
香気香味賦与乃至変調剤として有用な下記式(1) 式中、RはC1〜C5アルキル基を示す、 で表わされる新規なγ−モノシクロフアルネシル
酢酸エステル類に誘導することができる。 例えば、式(3−1)の化合物を、酸触媒の存
在下に下記式(2) CH3C(OR)3 (2) 式中、Rは上記したと同様である、 で表わされるオルト酢酸エステル類と接触させる
ことにより容易に合成することができる。 上記反応に利用する酸触媒の例としては、たと
えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉
草酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸などの低
級脂肪酸;p−トルエンスルホン酸などのスルホ
ン酸;塩酸、硫酸などの鉱酸;塩化亜鉛、塩化
鉄、三弗化ホウ酸、塩化アルミニウムなどのルイ
ス酸の如き酸触媒を例示することができる。これ
らの酸触媒の使用量は適宜に選択でき、例えば、
式(3−1)の化合物に対して約0.5〜約10重量
%の使用量を例示することができる。上記反応の
反応温度および反応時間は適宜に選択でき、例え
ば、約50°〜約200℃程度の反応温度及び例えば、
約1〜約24時間程度の反応時間を例示することが
できる。また、該反応に使用する上記式(2)の化合
物の使用量も適宜に選択でき、例えば、前記式
(3−1)の化合物1モルに対して約1〜約20モ
ル程度の使用量を例示することができる。 反応終了後、例えば、有機酸系の酸触媒を使用
した場合は反応生成物を直接蒸留することによ
り、また無機酸系の酸触媒を使用した場合は反応
生成物を水中に注入し、中和し、適当な溶媒例え
ばエーテル、ヘキサン、ベンゼン、トルエンなど
で抽出し、溶媒層を水洗、乾燥、濃縮することに
より、新規な前記式(1)の化合物を高収率、高純度
で得ることができる。得られる式(1)の化合物は更
に望むならば、例えば、減圧蒸留、カラムクロマ
トグラフイー等の手段により精製することができ
る。 以上に述べたようにして製造することのできる
本発明の式(3−1)の化合物及びそれから誘導
される式(1)の化合物はフローラル基調の香気を示
し、軽いグリーン感から重いウツデイ感にわたる
ニユアンスを持つたフローラル基調の香気物質と
して有用である。更に、該化合物は優れた持続性
をは有する。これらの化合物とその香調を以下に
示す。
【表】 テート
本発明の式(3−1)の化合物は、上記例示の
ように、そのニユアンスに多様性はあるがフロー
ラル基調の香気香味を有し、更に優れた持続性を
有するため持続性香気香味賦与乃至変調剤として
有用である。該持続性香気香味賦与乃至変調剤
は、そのユニークな香気香味及び優れた持続性に
よつて、飲食物類(嗜好品を包含する)、石鹸・
洗剤・化粧品類、保健・衛生・医薬品類、その他
広い利用分野において優れた効果を発揮する。 従つて、本発明によれば、式(3−1)のγ−
モノシクロネロリドール及び/又はそれから誘導
される式(1)のγ−モノシクロフアルネシル酢酸エ
ステル類を香気香味成分として含有することを特
徴とする飲食物類;前記式(3−1)の化合物及
び/又は前記式(1)の化合物を香気成分として含有
することを特徴とする石鹸、洗剤、化粧品類;保
護、衛生、医薬品類などを提供することができ
る。 例えば、ジユース類、果実酒類、乳飲料類;乳
酸菌飲料類;炭酸飲料などの如き飲料類;アイス
クリーム類、アイスキヤンデー類の如き冷菓類;
和・洋菓子類;ジヤム類;パン類;チユーインガ
ム、コーヒー、ココア、紅茶などの如き嗜好物を
包含した各種の飲食品類や各種のインスタント飲
料乃至インスタント食品類などに、そのユニーク
な香気香味を賦与できる適当量を配合した飲食物
を提供できる。また、例えば、シヤンプー、ヘア
リンス類、ヘアクリーム類、ポマード、その他の
毛髪用化粧料基剤;化粧石鹸その他化粧洗顔基剤
などに、そのユニークナな香気を賦与できる適当
量を配合した化粧品類が提供できる。 更にまた、洗濯用洗剤類、消毒用洗剤類、防臭
洗浄類その他各種の保護・衛生用洗剤類;歯みが
き、テイツシユ、トイレツトペーパーなどの各種
の保健衛生材料類や医薬品類に、そのユニークな
香気香味を賦与できる適当量を配合もしくは施用
に保健・衛生・医薬品を提供できる。 以下、実施例及び参考例を掲げて本発明をさら
に具体的に説明する。 実施例 1 γ−モノシクロネロリドール[式(3−1)の
化合物]の製造 容量1の反応フラスコにテトラヒドロフラン
200ml及びマグネシウム10.8g(0.45モル)を仕
込む。これに臭化ビニル48g(0.45モル)、テト
ラヒドロフラン200mlの溶液をリフラツクス下
(66〜67℃)1時間要して滴下した。滴下終了後、
さらに同温度で30分間攪拌を続け、グリニヤール
試薬を調製した。このグリニヤール試薬に反応温
度5〜15℃で1時間を要してγ−ジヒドロイオノ
ン80g(0.41モル)、テトラヒドロフラン200mlの
溶液を滴下した。滴下終了後、室温でさらに1時
間攪拌し反応を続けた。減圧下で、反応生成物か
らテトラヒドロフランを回収して得た蒸留残留物
を塩化アンモニウム水溶液1中に注入しエーテ
ル抽出した。このエーテル抽出物を常法に従い、
水洗、アルカリ水洗、脱水、エーテル回収後、減
圧蒸留して97°〜98°/1mmHgのγ−モノシクロネ
ロリドール82g(収率79%)を得た。得られた化
合物はフローラル調の持続性香気を示した。 参考例 1 エチルγ−モノシクロフアルネシルアセテート
[式(1)の化合物]の製造 容量1の反応フラスコにγ−モノシクロネロ
リドール100g(0.45モル)、オルト酢酸エチル
520g(3.5モル)、プロピオン酸3gを仕込み、
リフラツクス(115〜124℃)状態で15時間攪拌し
ながら反応を行う。反応で生成したエタノールを
留出させ、更に小量のプロピオン酸を添加して2
時間加熱反応を行う。反応終了後、蒸留などの常
法処理により沸点105°〜110℃/1mmHgのエチル
γ−モノシクロフアルネシルアセテート98g(収
率75%)を得た。この化合物はリーフ感のあるフ
ローラル調の持続香気を示した。 参考例 2 参考例1の方法に準じて、種々のγ−モノシク
ロフアルネシル酢酸エステル類を合成した。その
結果を表−2に示す。
【表】 ネロリドール −アミル アルネシルア
セテート
上記式(1)の化合物の香調は軽いグリーン感から
重いウツデイ感にわたるニユアンス例えば、グリ
ーン感、リーフ感、フルーテイ感、甘いフルテイ
感、ウツデイ感を持つフローラル調で良好な持続
性を示した。 参考例 10 シヤンプー用香気塑性物を各成分(重量部)を
混合することによつて製造した。 リナロール 5 アブソリユート・ジヤスミン 2 β−フエニルエチルアルコール 15 ロジノール 15 アブソリユート・ローズ 1 ハイドロキシシトロネロール 30 インドール10%ベンジルベンゾエート溶液 2 ステイラツクオイル 3 ヘキシルシンナミツクアルデヒド 15 シクラメンアルネデヒド 4 サンダルウツドオイル 5 フエニルアセトアルデヒド10% 3 100 上記組成物95gにγ−モノシクロネロリドール
5gを加えることによつてあるフローラル調の特
徴を有し且つ持続性のある新規組成物が得られ
た。フローラル基調の同様な結果がメチルγ−モ
ノシクロフアルネシルアセテート、エチルγ−モ
ノシクロフアルネシルアセテート、i−プロピル
γ−モノシクロフアルネシルアセテート、i−ア
ミルγ−モノシクロフアルネシルアセテートを
夫々、使用することによつて得られた。 参考例 11 グレープ用香気香味組成分として下記各成分
(重量)を混合した。 アミルイソバレレート 8 シンナミルアルコール 5 シンナミルイソバレレート 3 シンナミルプロピオネート 3 シトラール 1 エチルアセテート 62 エチルベンゾエート 3 エチルブチレート 16 エチルカプロエート 3 エチルエナントエート 8 ヒドロキシシトロネラール 1 メチルアンスラニレート 132 メチルサリシレート 12 ペチグレン 1 ターピニルアセテート 10 エタノール 732 合計1000 上記組成物95gにγ−モノシクロネロリドール
5gを加えることによつてフローラル調の特徴を
有し且つ持続性のある新規組成物が得られた。フ
ローラル基調の同様な結果がn−プロピルγ−モ
ノシクロフアルネシルアセテート、i−ブチルγ
−モノシクロフアルネシルアセテート、n−ブチ
ルγ−モノシクロフアルネシルアセテートをそれ
ぞれ使用することによつて得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記式(3−1) で表わされるγ−モノシクロネロリドール。
JP21012889A 1989-08-16 1989-08-16 γ―モノシクロネロリドール Granted JPH02152958A (ja)

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