JPS6045205B2 - アクリル酸ヒドラジド共重合体 - Google Patents

アクリル酸ヒドラジド共重合体

Info

Publication number
JPS6045205B2
JPS6045205B2 JP5739677A JP5739677A JPS6045205B2 JP S6045205 B2 JPS6045205 B2 JP S6045205B2 JP 5739677 A JP5739677 A JP 5739677A JP 5739677 A JP5739677 A JP 5739677A JP S6045205 B2 JPS6045205 B2 JP S6045205B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acrylic acid
mol
copolymer
acid hydrazide
aqueous solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP5739677A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS53142496A (en
Inventor
正弘 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Otsuka Chemical Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Otsuka Chemical Co Ltd filed Critical Otsuka Chemical Co Ltd
Priority to JP5739677A priority Critical patent/JPS6045205B2/ja
Publication of JPS53142496A publication Critical patent/JPS53142496A/ja
Publication of JPS6045205B2 publication Critical patent/JPS6045205B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は安定なアクリル酸ヒドラジド共重合体に関する
従来より、分子内にアクリル酸ヒドラジド単位を有する
水溶性共重合体は、そのヒドラジド基に起因する種々の
有効な性質、たとえば酸性溶液中てカチオン性高分子と
しての挙動を示す性質を有するので、紙用サイズ剤、紙
力増強剤、繊維処理剤、ワニス、不織布用結合剤、凝集
剤などの種々の用途に有効であることが知られているが
、水分、温度などに対するヒドラジド基の不安定性に基
づき、その水溶液は数日間でゲル化して不溶化し、また
その乾燥粉末は60゜C以下の温度で短時間内に乾燥し
なければ水に不溶性になり、たとえ乾燥をそのように注
意深く行なつたとしても、えられる乾燥粉末は長期保存
後には水に不溶化もしくは難溶化するという欠点を有す
る。
そのため分子内にアクリル酸ヒドラジド単位を有する水
溶性共重合体は、合成後ただちに用いる以外には使用す
ることができず、有効な性質が知られているにもかかわ
らず有効に用いられていないのが現状である。しかるに
本発明者は、アクリル酸ヒドラジド共重合体の性質を失
なうことなしに、該共重合体に安定性を付与するべく種
々研究を重ねた結果、分子内に5〜70モル%のアクリ
ル酸塩単位を導入するときは、えられるアクリル酸ヒド
ラジド共重合体が安定性を有し、長期保存に耐えうるこ
とを見出し、本発明を完成するにいたつた。
Jすなわち、本発明は一般式( I ) :1 −[、CH2−C廿[−CH2−C)升CH2−CH]
にCONHNH2COOZCONH2( I ) 〔式中、Xは水素原子またはメチル基、Yは水素原子ま
たはメチル基、Zはナトリウム、カリウムまたはアンモ
ニウムであり、1,mおよびnはつぎのとおりである。
10モル%≦1≦90モル%5モル%≦m≦70モル% n〈85モル% 1+m+n=100モル%〕 で示される平均分子量700,000〜1,000,0
00のアクリル酸ヒドラジド共重合体に関する。
かかる本発明のアクリル酸ヒドラジド共重合体は、つぎ
の方法によつてえられる。
すなわち、1アクリルアミドの重合体に、加水分解しよ
うとするアミド基とほぼ当量の水酸化カリウム、水酸化
ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ア
ンモニウムなどのアルカリ性物質の水溶液を添加し、5
0〜100゜Cで1紛〜3時間混合して、アミド基の5
〜70モル%(好ましくは15〜30モル%)を加水分
解させ、カルボン酸アルカリ金属塩またはカルボン酸ア
ンモニウム塩とするか、あるいは2アクリル酸とアクリ
ルアミドとの共重合体でアクリル酸単位を5〜70モル
%含有するものに、カルボキシル基を中和するのに必要
な量の前記アルカリ性物質の水溶液を加え、カルボン酸
塩としたのちに、分子中に残つているアミド基の5〜5
0モル倍量の80%ヒドラジンヒドラート水溶液を加え
、50〜100℃で数時間〜数10時間反応させたのち
、反応混合物を約10fI!i量のメタノール、エタノ
ールなどの低級アルコール中へ注ぎ沈殿精製させ、つい
で乾燥するかまたは水溶液とすることにより、乾燥粉末
または水溶液の形で目的物がえられる。
なお、これらの共重合体中のカルボン酸塩は、使用に際
しては遊離のカルボキシル基の状態であつてもよい。前
述のごとくしてえられる本発明のアクリル酸ヒドラジド
共重合体はブロック共重合体、不規則共重合体、規則共
重合体のいずれでもよく、一0.1N一塩酸中の25゜
Cにおける固定粘度〔η〕が0.8≦〔η〕≦12の範
囲のものであり、その水溶液は安定性があり、長時間ゲ
ル化を生じない。
またその乾燥粉末は長期間経過後も水への溶解性がすぐ
れている。本発明のアクリル酸ヒドラジド共重合体にお
いて、アクリル酸塩単位のモル比は、高いほど安定性が
ありかつ水に対し溶解しやすい共重合体となるが、70
モル%を超えるとアクリル酸ヒドラジド共重合体の特有
の性質が失なわれ、また5モル%未満では望ましい安定
化がえられないので、通常は5〜70モル%、好ましく
は15〜30モル%の範囲である。
一方、アクリル酸ヒドラジド単位のモル比が、10モル
%未満のばあいは、安定性は高いがアクリル酸ヒドラジ
ド共重合体の特有の性質が失なわれるため、本発明のア
クリル酸ヒドラジド共重合体においては、アクリル酸ヒ
ドラジド単位のモル比としては10〜90モル%の範囲
が好ましい。)なおアクリル酸ヒドラジド単位のモル比
が90モル%を超えるものは、分子内部のヒドラジド基
間の結合が生じるためか現在はえられていない。本発明
のアクリル酸ヒドラジド共重合体は、たとえば酸性溶液
中てカチオン性高分子としての挙・動を示すので、紙用
サイズ剤、紙力増強剤、繊維処理剤、不織布用結合剤、
凝集剤などとして用いられる。そして本発明の共重合体
は、それらの用途において、アクリル酸塩単位を有しな
い従来のアクリル酸ヒドラジド共重合体に比べて勝ると
もj劣らない効果を示す。つぎに実施例をあげて本発明
のアクリル酸ヒドラジド共重合体を説明する。
実施例1〜3 500m1の4つロフラスコに平均分子量700,00
0〜1,000,000のポリアクリルアミドの10%
水溶液100gを加え、ついで10%苛性ソーグ水溶液
をそれぞれ5.6g,16.7g,27.8g添加し、
70℃て30分間混合し、えられた反応生成物について
電位差滴定を行なつたところ、アミド基がそれぞれ9%
,28%,47%カルボン酸ソーダ塩に加水分解されて
いた。
つぎに、このものに100gの80%ヒドラジンヒドラ
ート水溶液を加え混合しながら80ヒCで5時間反応さ
せたのち、えられた粘稠溶液を約1皓量のエタノール中
へ注ぎ白色沈澱物をえた。再沈澱により精製したのち、
60゜Cで真空乾燥してアクリル酸ヒドラジド共重合体
をえた。えられた共重合体中のアクリル酸ヒドラジド単
位のモル%をヨウ素滴定法で測定したところ、それぞれ
63モル%、56モル%,43モル%であつた。
それらについて50℃の恒温器中で、乾燥粉末として3
力月、また5%水溶液として1力月の安定性試験を行な
つた。その結果を第1表に示す。比較例1〜3500m
Lの4つロフラスコに平均分子量700,000〜1,
000,000のポリアクリルアミドの10%水溶液1
00gを加え、ついで80%ヒドラジンヒドラート水溶
液を添加し、80℃でそれぞれ2紛間、1時間、5時間
反応させた。
えられた粘稠溶液を約10倍量のメタノール中へ注ぎ白
色沈殿物をえた。該沈殿物を再沈殿により精製し真空乾
燥したのち、共重合体中のアクリル酸ヒドラジド単位の
モル%を測定したところ、それぞれ34モル%,55モ
ル%,84モル%であつた。それらについて50゜Cの
恒温器中て、乾燥粉末として3力月、また5%水溶液と
して1力月の安定性試験を行なつた。その結果を第1表
に示す。実施例4 1eのフラスコ中でアクリルアミド1.7モルおよびア
クリル酸0.3モルを500mLの水に溶解し、7.7
gのイソプロピルアルコールと0.096gの過硫酸カ
リウムを添加し、70℃で1.時間混合しながら反応さ
せた。
ォ3えられた共重合
体をメタノーで沈殿精製させ、乾燥後、元素分析を行な
つたところ、チッ素含量が14.54%であり、アクリ
ル酸単位を26モル%含有していることが判明した。こ
の共重合体10gを水に溶解させ全容量を200TrL
tとし、ついで共重合体中のアクリル酸を中和するのに
充分なアンモニアガスを吹き込んだのち、100m1を
とり、それを500mLの4つロフラスコへ100m1
の80%ヒドラジソヒドラート水溶液と共に入れ、混合
しながら90′Cで5時間反応させた。
えられた粘稠液を約1皓量のエタノール中へ注ぎ白色沈
殿物をえ、再沈殿により精製したのち、60℃で真空乾
燥してアクリル酸ヒドラジド共重合体をえた。この共重
合体についてヨウ素滴定法により・共重合体中のアクリ
ル酸ヒドラジド単位のモル%を測定したところ67モル
%であつた。この共重合体を実施例1と同様の安定性試
験に供した。その結果を第1表に示す。実施例5 実施例2および比較例2でえたアクリル酸ヒドラジド共
重合体(ただし、製造直後のもの)の0.02%塩酸酸
性溶液(PH5)を調製し、その5m1をとり、それを
高さ40cm1容量1,000mLの共栓付メスシリン
ダー中の2.5%カオリン(試薬1級)懸濁液中に添加
し、5回往復転倒混合後、沈降速度を測定した。
結果は第2表に示すとおりであり、本発明のアクリル酸
ヒドラジド共重合体が従来品と同等の凝集性能を有する
ことが確認された。実施例6 N−BKPバルブ100部(重量部、以下同様)を15
,0(4)部の水に懸濁させた液に、実施例1および比
較例3でえたアクリル酸ヒドラジド共重合体の0.1N
一塩酸溶液の0.5%液をそれぞれアクリル酸ヒドラジ
ド共重合体の固形分換算で0.3部添加したのち、1重
量%のロジンサイズ剤および3唾量%の炭酸カルシユウ
ムを添加混合し、タツピ(TAPPI)標準抄紙機で6
0g/dの紙を抄造し、乾燥後、20℃,60%RH条
件下で24時間保つたもののステキヒトサイズ度をJI
SP8l22に基づいて測定した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式( I ): ▲数式、化学式、表等があります▼ ( I ) 〔式中、Xは水素原子またはメチル基、Yは水素原子ま
    たはメチル基、Zはナトリウム、カリウムまたはアンモ
    ニウムであり、l、mおよびnはつぎのとおりである。 10モル%≦l≦90モル%5モル%≦m≦70モル% n<85モル% l+m+n=100モル%〕 で示される平均分子量700,000〜1,000,0
    00のアクリル酸ヒドラジド共重合体。
JP5739677A 1977-05-17 1977-05-17 アクリル酸ヒドラジド共重合体 Expired JPS6045205B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5739677A JPS6045205B2 (ja) 1977-05-17 1977-05-17 アクリル酸ヒドラジド共重合体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5739677A JPS6045205B2 (ja) 1977-05-17 1977-05-17 アクリル酸ヒドラジド共重合体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS53142496A JPS53142496A (en) 1978-12-12
JPS6045205B2 true JPS6045205B2 (ja) 1985-10-08

Family

ID=13054457

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5739677A Expired JPS6045205B2 (ja) 1977-05-17 1977-05-17 アクリル酸ヒドラジド共重合体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6045205B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01130805U (ja) * 1988-03-02 1989-09-06

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6251973B1 (en) 1998-11-23 2001-06-26 Akzo Nobel N.V. Coatings and coating compositions of a reactive group-containing polymer, a hydrazide and a silane
JP4751641B2 (ja) * 2005-05-11 2011-08-17 大塚化学株式会社 ヒドラジド基含有共重合体及び樹脂用架橋又は硬化剤
DE602007005987D1 (de) * 2006-02-24 2010-06-02 Nippon Synthetic Chem Ind Harzzusammensetzung und ihre verwendung
JP5561894B2 (ja) * 2006-02-24 2014-07-30 日本合成化学工業株式会社 樹脂組成物およびその用途

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01130805U (ja) * 1988-03-02 1989-09-06

Also Published As

Publication number Publication date
JPS53142496A (en) 1978-12-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63165412A (ja) ビニルアミン共重合体からなる製紙用添加剤
KR101905221B1 (ko) 아실화 비닐아민-함유 중합체의 제조 방법 및 제지용 첨가제로서의 그의 용도
JPS6045205B2 (ja) アクリル酸ヒドラジド共重合体
JPS6213361B2 (ja)
JPS5922911A (ja) 高電荷密度、カチオン性メタクリルアミド系モノマ−およびポリマ−
US3467608A (en) Cationic starch compositions and a method of preparation
KR960000937A (ko) 공중합체 수용액의 제조방법
JPH0677760B2 (ja) 汚泥脱水剤
EP0295614A1 (en) Acidized fracturing fluids containing high molecular weight poly(vinylamines) for enhanced oil recovery
JPS6259602A (ja) 製紙用添加剤
JPS624047B2 (ja)
JP3049279B2 (ja) キトサン及びその製造方法と、高分子凝集剤
CA1153497A (en) Poly-(alpha-alkoxy)acrylamide and poly-(alpha-alkoxy) acrylamide complexes
JPS6011723B2 (ja) 高粘性カチオン変性澱粉の製造方法
JP4737788B2 (ja) ポリビニルアミン塩とその用途
JP3807016B2 (ja) 製紙用添加剤
JP3626581B2 (ja) ポリビニルアルコール組成物
JP2608836B2 (ja) アクリルアミド系共重合体のアルカノールアミン塩及びそれを含有する泥水調整剤
JP3978799B2 (ja) 新規高分子化合物およびその製造方法
JP2798736B2 (ja) カチオン性高分子凝集剤
JPH0860593A (ja) 紙力増強剤およびその製造方法
JPS6056747B2 (ja) アクリルアミド系ポリマ−のマンニツヒ反応物水溶液の安定化方法
JP2004315792A (ja) ビニルアミン系共重合体、並びに、ビニルアミン系消臭剤及び抗菌剤
JPS62246901A (ja) 耐塩水性の優れたカルボキシメチルセルロースアルカリ塩の製造法
US4195007A (en) Process for stabilizing aqueous solution of acrylic or methacrylic hydrazide polymers