JPS603617Y2 - ケ−ブルドラムの運搬車 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は長尺のケーブルを巻装したケーブルドラムを運
搬するためのケーブルドラムの運搬車に関する。

従来から、一般道路上をケーブルドラムを運搬する場合
には、特殊な大形車両が用いられるが、法規上、車両お
よびケーブルドラムを含めた幅、高さおよび重量につい
た、運搬上一定の許容枠がある。

そして法規上許容されたケーブルドラム用の運搬車とし
て、第１図に示す吊台車式のものが広く実用されるに及
んでいる。

すなわち、第１図において、１はエンジンを内臓したけ
ん別車で、このけん別車１の後部には取付ビーム２が取
付けられている。

３は支持台車で、その上部に３本の取付ビーム４が取り
付けられている。

また、これらの両取付ビーム２，４間には比較的長い支
持ビーム５が第２図で見る如く左右に各１本ずつ取り付
けられ、これらの胴部が幾分低くなっている。

さらに、これらの胴部の支持ビーム５上には昇降装置６
が取り付けられ、この昇降装置６上に長尺のケーブルを
巻装したケーブルドラム７の軸８が容易に昇降装置６か
ら脱落しないように支持されるようになっている。

ところで、かかる従来の運搬車によれば、ケーブルドラ
ム７は２つの支持ビーム５，５間に装着されるため、そ
のケーブルの巻装幅をそれ以上拡大することができず、
もし拡大すると支持台車３わよびけん別車１自体の車幅
を拡大しなければならず、法規に違反することになる。

すなわち、支持ビーム５により支持されるケーブルドラ
ｌ、７の幅は制限され、充分に長いケーブルを巻装でき
ず、そのケーブルドラム当りの運搬能率が低い。

本考案はかかる従来の運搬車の構造上および使用上の問
題点に鑑みて威したものであり、特に、けん別車および
台車にドラム支持用の支持桁を設け、こられの支持桁間
にケーブルドラムの両鍔の外周部を着脱自在に固定して
、ケーブルドラムの両鍔部を上記支持桁と一体のビーム
となすことによって、車幅いっばいのケーブルドラムを
運搬できるケーブルドラムの運搬車を提供するものであ
る。

以下に、本考案の実施例を図面について説明する。

第３図および第４図はケーブルドラム運搬車の全体を示
す側面図および背面図、第５図は同じく要部の平面図で
ある。

図において、１は上記したものと同様のけん別車で、そ
の後部には取付ビーム２を介して支持桁９が取り付けら
れている。

この支持桁９は上方からみて略扇形をなし、後端は肉厚
となるように盛り上がって、けん別車１の後方に突出す
る如くのぞんでいる。

１０は上記したものと同様の支持台車で、その上に取付
ビーム４が取り付けられ、これらの上に上記支持桁９と
対称的な形状を有する支持桁１０が取り付けられている
。

また、この支持桁１０上には支柱１１を介して円弧状の
シーブ１２が後方に垂下する如く取り付けられている。

さらに、上記支持桁９，１０の上記端部面がこれに取り
付けられるケーブルドラムの鍔円弧状縁に沿う形状とな
っている。

１３は上記ケーブルドラムで、その鍔１４の円弧状縁が
上記支持桁９，１０の端面に衝き当てられるようにして
、ボルトなどにより着脱自在に固定されている。

かかる構成になる運搬車では、運搬すべきケーブルドラ
ム１３自体が車体の一部を形威し、鍔１４の周縁を支持
桁９，１０に衝き当てるように取り付けられるので、鍔
１４の両外側面がけん別車１ならびに支持台車３の幅い
っばいに広げられる。

したがって、これらの鍔１４間に巻装されるケーブル量
を増加せしめうる利点がある。

また、このようにした運搬されたケーブルドラム１３を
、作業現場においてドラム駆動装置１５上に載置し、上
記ボルト等を外してケーブルドラム１３から支持桁９，
１０を離し、モータ１６を駆動することにより、ローラ
１７，１８に支持されたケーブルドラム１３から上記シ
ーブ１２上を介してケーブル１９を引き出すことができ
る。

以上述べたように、本考案はけん別車および台車にそれ
ぞれ設けられた支持桁間にケーブルドラムの両鍔の外周
部を着脱自在に固定して、ケーブルドラムの両鍔部と上
記支持桁とをあたかも一体のビームとなる如くにして運
搬できるようにしたものであるから、ケーブルドラムの
幅を広くしてこれに巻装されるケーブルの量を多くでき
る。

また、ケーブルドラムのけん別車および支持台車に対す
る取り付けが容易となり、運搬作業の能率が図れる等諸
々の利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は従来のケーブルドラムの運搬車を
示す側面図、おむび背面図、第３図および第４図は本考
案にかかるケーブルドラムの運搬車の側面図および要部
の背面図、第５図は同じく要部の平面図である。 １・・・・・・けん別車、３・・・・・・台車、９，１
０・・・・・・支持桁、１３・・・・・・ケーブルドラ
ム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. けん別車および台車にドラム支持用の支持桁を設け、こ
   れらの支持桁間に該支持桁とケーブルドラムの両鍔の外
   周部とを着脱自在に固定して、ケーブルドラムの両鍔部
   を上記支持桁と一体のビームとなる如く構成したことを
   特徴とするケーブルドラムの運搬車。