JPS6033702A - フイルタ - Google Patents

フイルタ

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Publication number
JPS6033702A
JPS6033702A JP14306483A JP14306483A JPS6033702A JP S6033702 A JPS6033702 A JP S6033702A JP 14306483 A JP14306483 A JP 14306483A JP 14306483 A JP14306483 A JP 14306483A JP S6033702 A JPS6033702 A JP S6033702A
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JP
Japan
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electrodes
electrode
transmission line
dielectric
filter
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Pending
Application number
JP14306483A
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English (en)
Inventor
Joji Kane
丈二 加根
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP14306483A priority Critical patent/JPS6033702A/ja
Publication of JPS6033702A publication Critical patent/JPS6033702A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P7/00Resonators of the waveguide type
    • H01P7/08Strip line resonators

Landscapes

  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はラジオ、テレビおよびバーンナル無線とができ
るフィルタに関するものである。
従来例の構成とその問題点 近年、ラジオやテレビの放送電波や通信機の通信電波が
増加しており、希望する電波を選択するフィルタの性能
においては高い安定性と信頼性が要求されている。一方
、それら受信機、送信機や通信機の製造コストの低減も
大きな課題であり、特に合理化が困難な高周波部のフィ
ルタ回路部品の抜本的な技術開発が必要とされている。
以下図面を参照しながら従来の多段複同調フィルタ回路
部品について説明する。第1図は基本的な多段複同調フ
ィルタ回路であり、1ないし3は同調インダクタ、4な
いし6は同調キャパシタ、7および8は結合キャパシタ
、9は入力端子、そして10は出力端子である。ここで
結合キャパシタ7.8を用いずに同調インダクタ相互間
の電磁誘導作用を用いて結合させる従来例(図示せず)
もある。このフィルタ回路を構成する部品は従来におい
ては第2図に示す様なインダクタ部品11ないし13と
キャパシタ部品14ないし18が導体61および62で
接続されていた。
しかしながら、上記のような構成においては■ インダ
クタ部品およびキャパシタ部品は他の高周波部品と比較
してサイズが大きく、特に高さ寸法が機器の小型化と薄
型化を阻害している。
■ インダクタ部品は機械的振動によってそのインダク
タンスがずれ易く、またフェライトコアの温度依存性が
大きいのでインダクタンスが不安定であり同調周波数の
変動が大きい。
■ インダクタ部品とキャパシタ部品はそれぞれ別個部
品として存在し、導体の引き回し回路で接続されている
だめリードインダクタンスやストレーキャパシタが多く
発生して回路動作が不安定である。
■ 独立した最小単位機能の個別部品の集合回路である
ため部品点数の削減や製造の合理化に限界がある。
等の問題点を有していた。
発明の目的 本発明の目的はインダクタ部品とキャパシタ部品を一体
化構成した多段複同調フィルタ回路ブロックを実現する
ことにあり、それによってフィルタ回路ブロックの形態
を超薄型で小型化し、更に機械的振動に対しても安定で
、同調周波数の温度依存性が小さく、接続リードの悪影
響をなくして高周波的に安定で、また部品点数を削減し
て製造工程の合理化を可能にすることである。
発明の構成 本発明のフィルタは異なる厚みもしくは異なる誘電率を
有する少なくとも2個以上の誘電体それぞれを介して同
一形状を有する少なくとも3個以上の電極を対向設置し
、それぞれの電極のアース端子が互いに対向する電極間
において逆方向側となるように設定すると共に、上記そ
れぞれの誘電体の厚みを所要値に設定するかもしくは異
なる誘電率の誘電体を選択設置することによって、複数
の異なる周波数同調部を形成して任意の複同調周波数選
択特性を呈するように構成したものであシ、これによシ
相対向する電極間で一方の電極が分布゛インダクタとし
て作用し、まだこの電極と他方の電極が対向することに
よって先端オーダ/の分布定数回路を形成し、その等測
長さを動作させる周波数波長のλ/4長さ未満に設定す
ることによって発生する負リアクタンスによる分布キャ
パシタを実現し、上記の分布インダクタと並列に作用さ
せることを基本とするものであり、この分布キャパシタ
の値を任意に設定するために誘電体の厚みもしくは誘電
体の誘電率を選択して設定し、これう任意のキャパシタ
ンスを有する分布キャパシタンスと上記それぞれの分布
インダクタが交互に積層されることによって異なる同調
周波数を有する複数の同調部が形成されて多段複同調フ
ィルタとして作用するものである。
実施例の説明 以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明す
る。
第3図は本発明の実施例におけるフィルタの構成図を示
すものである。第3図においてaは表面図、bは側面図
、Cは裏面図を示す。(以下第4図ないし第8−図にお
いて同様)第3図において19a 、 19bは誘電体
基板であシ、20ないし22は分布定数回路を形成して
分布インダクタと分布キャパシタを形成する電極である
。電極2゜ないし22のアース端子の設定は第3図に示
すように相対向する電極相互において逆方向側となるよ
うにする。(以下第4図ないし第8図において同様)第
3図aに示すA側、B側と第3図Cに示すA側、B側が
対応しく以下第4図ないし第8図において同様)それぞ
れの電極2oないし22は同一パターンで対向している
。ここで誘電体19aと19bは異なる厚みもしくは異
なる誘電率を有する(以下第4図ないし第8図において
同S)ものを用いる。以上の構成によって電極2oと2
1および誘電体19aで1個の単同調部を形成し、電極
21と22および誘電体19bで別の1個の単同調部を
形成する。それぞれの単同調部の同調周波数は異なり、
それらが結合して選択度がシャープな複同調フィルタを
形成する。(以下第4図ないし第8図において同様。動
作説明は後述する。;第4図は本発明の他の実施例にお
けるフィルタの構成図を示すものである。誘電体基板2
3aと23bを介して1個所の屈曲部を有する電極24
ないし26がそれぞれ対向設置されている。
第6図と第6図は本発明の他の実施例におけるフィルタ
の構成図を示すものである。第6図において誘電体基板
27aと27bを介して複数個所の屈曲部を有して折返
し形状を成す電極28ないし3oが対向設置されている
。第6図において誘電体基板31aと31bを介して複
数個所の屈曲部を有して折返し形状を成す電極32ガい
し34が対向設置されている。
第7図は本発明の他の実施例におけるフィルタの構成図
を示すものである。誘電体基板35aとssbを介して
スパイラル形状の電極36ないし38がそれぞれ対向設
置されている。
第8図は本発明の他の実施例におけるフィルタの構成図
を示すものである。誘電体基板39の内部に電極40な
いし42がそれぞれ等しい対向間隔を保って対向設置さ
れている。第8図の実施例における電極形状としてはこ
の他第4図ないし第7図に示した実施例におけるような
屈曲部を有する電極を用いることができる。
以上のように構成された本実施例のフィルタについて第
6図に示す実施例を代表して以下にその動作を説明する
。まずインダクタは第6図aに示す折返し形状電極32
と34によって形成される。
次にキャパシタは折返し形状電極32と33の間に存在
する誘電体塞板31aによって発生するものと、折返し
形状電極33と34の間に存在する誘電体基板31 b
<よって発生するものによって形成される。ここでキャ
パシタ全形成する折返し形状電極33は上記それぞれ発
生するキャパシタに対して共通である。
次に本発明のフィルタに用いる同調器の動作原理を説明
する。
第9図(2L)〜(g)は本発明の同調器における動作
を説明するための等価回路である。第9図(a)におい
て、電気長lを有し、互いにアース端子を逆方向側に設
定したそれぞれの伝送路電極270,271生する信号
源2了2が伝送路電極270に接続されて信号を供給す
るものとする。そして、それによって伝送路電極270
の先端におけるオープン端子には進行波電圧eムが励起
されるものとする。
一方、伝送路電極271は上記の伝送路電極2了Oに近
接して対向設置もしくは並設されているので、相互誘導
作用によって電圧が誘起される。その伝送路電極271
の先端におけるオープン端子に誘起される進行波電圧’
keBとする。
ここで伝送路電極270および271においてはそれぞ
れのアース端子が逆方向側に設定されているので、誘起
される進行波電圧eBは励起する進行波電圧0人に対し
て逆位相となる。そして、それぞれの進行波電圧6Aお
よびeBは伝送路の先端がオープン状態であるので、伝
送路電極270および271より成る伝送路において電
圧定在波を形成することになる。ここで伝送路電極27
0における電圧定在波の分布様態を示す電圧分布係数を
Kで表わすものとすると、伝送路電極271ができる。
そこで次に、伝送路電極270および271において任
意の対向する部分において発生する電位差Vをめると V=に6A−(1−K)eB ・−−−−−(1)で表
わすことができる。ここで、それぞれの伝送路電極27
0および271が同じ電気長lであるとすると θB−−eA ・・・・・・(2) となり、それによって第1式における電位差VはV=K
el+(1−K)e人 =e人 ・・・・・・(3) となる。すなわち伝送路電極270と271がそれぞれ
対向する全ての部分において電位差Vを発生させること
ができる。
ここで伝送路電極270および271はその電極巾wl
有するものとしく電極の厚みは薄いものとする)、さら
に誘電率εSを有する誘電体を介して間隔dす対向され
ているものとする。この場合における伝送路の単位長当
りに形成するキャパシタンスGOは であり、故に CO−ε0εS−・・・・・・(6) となる。
従って、第9図(a)VC示す伝送路は、第9図(b)
に示すような単位長当りにおいて第6式でまるCOの分
布キャパシタ273を含んだ伝送路となる。
また、それぞれの伝送路電極270と伝送路電極271
1Cおける電圧定在波分布(もしくは電流定在波分布)
は、上記において述べたように互いに逆位相関係にある
ので、この伝送路は等測的に平衡モードの伝送路として
動作することになる。これによって第9図(C)に示す
ような、平衡電圧e′を有する平衡信号源274によっ
て平衡モードで励起される伝送路電極275および27
6によって形成される平衡モーデ伝送路と等価になる。
いうまでもなくその電気長は第9図(a)において示し
たものと電気長4と同じである。さらに、この平衡モー
ド伝送路は第9図(d)に示すように、伝送路の分布イ
ンダクタ成分および伝送路の屈曲形状により発生する集
中インダクタ成分それぞれによる総合的な分布インダク
タ277および278と分布キャパシタ273よりなる
分布定数回路と等価に表わすことができる。
次に、この分布キャパシタ273の形成における伝送路
の電気長4との関係について説明する。
第10図(a)に示すような平衡モード伝送路における
単位長当りの特性インピーダンスzOは、第10図中)
に示す等価回路で表わすことができる。
その特性インピーダンスZ□は一般的にとなる。ここで
伝送路が無損失の場合はとなる。本発明の同調器におけ
る実施例の多くほのと仮定を適用することができ、かつ
説明の簡略化のため以下第8式に示す特性インピーダン
スZOを用いる。第8式におけるキヤ・(ゾタンスCO
は第6式においてめた伝送路における単位当りのキャパ
シタンスGOと同じものである。ナなJ)ち伝送路にお
ける単位長当りの特性インビーターンスZ□はキャパシ
タンスGOの関数であり、それはまたキャパシタCOに
関与する誘電体の誘電率εS。
伝送路電極の巾Wおよびそれぞれの伝送路電極の設置間
隔dの関数でもある。
以王のように、伝送路における単位長当りの特性インピ
ーダンスがz□で、その電気長がlであり、かつ先端が
オープン状態である伝送路の端子に発生する等価リアク
タンス又は x = −Z□co tO−=19) で表わすことができる。ここで θ=2π−・・・・・・(1Q) λ であり、特に π の場合において等価リアクタンスXは X≦0 ・・・・・・(12) となる。すなわち伝送路の端子における等価リアクタン
スはキャパシティブリアクタンスとなり得る。したがっ
て伝送路の電気長lによってθカニ第11式に該当する
場合、すなわち例えば電気長4をλ/4以下に設定する
ことによりキャノくシタを形成することができる。そし
て、その形成できるキャパシタのキャパシタンスCは ωl X l ωZ□cotll? で表わされるように、θの変化によって、すなわち伝送
路の電気長lの設定によって任意のキヤ・;シタンスc
l実現することができる。
以上第9式〜第13式において説明した伝送路の動作様
態について図に表わしたものが第11図である。第11
図では、先端がオーブン状態の伝送路において、その電
気長での変化に従って端子に発生する等価リアクタンス
Xが変化する様子を表わしている。第11図から明らか
なように、伝送路の電気長4がλ/4以下もしくはλ/
2〜4λ/3などにおけるような場合には負の端子リア
クタンスを形成することが可能であり、すなわぢ等価的
にキャパシタを形成することができる。
さらに、負の端子リアクタンスを発生させる条件におい
て、伝送路の電気長4′f:任意に設定することによっ
て、キャパシタンスCf任意の値に実現することが可能
である。
このようにして形成されるキャパシタCは、第9図(8
)において示す集中定・数キャパシタ279として等価
的に置換することができる。そして、伝送路に存在する
分布イノダクタ成分および伝送路の屈曲形成によって発
生する集中インダクタ成分それぞれの総合によって形成
されるインダクタは、集中定数インダクタ280として
等価的に置換することができる。そして、仮想的な平衡
信号源274およびそれぞれの伝送路におけるアースを
、もとの第9図(a)において示した状態と等価的と同
じになるように置換すれば、第9図(0に示すよう化し
て表わすと、明らかに最終的には第9図(g)において
示すように、集中定数キャッジシタ279および集中定
数インダクタ280より成る並列共振回路と等価になり
、同調器を実現すること力(できる。
以上において説明した構成と動作により、本発明の同調
器を実現するものであるが、本発明の同調器における構
成とそれに係る動作原理は従来の同調器におけるものと
は全く異なるものである。
そこで、本発明による同調器が従来の同調2gもしくは
本発明の同調器における伝送路と同様のものを用いても
他の構成にしだものそれぞれと比較して全く異なるもの
であることを証明するために、従来の同調器もしくは他
の伝送路構成による同調器における構成および動作を次
に説明して対比する。それによって本発明による同調器
との差異を明確にすると共に、本発明における同調器の
新規性を明らかにする。
第12図は、伝送路電極として例えば本発明に−h−u
六n調器に用いるものと同様なもので形成シても、アー
ス端子が互いに同方向側に設定されている点が異なる場
合の動作を示すものである。第12図(+L)において
伝送路電極281および282よりなる先端オーブンの
伝送路が、電圧eを発生する信号源283によってドラ
イブされているものとする。それによって伝送路電極2
81の先端におけるオープン端子には定在波電圧0人が
励起され、それと対向設置もしくは並設される伝送路電
極282の先端におけるオープン端子には定在波電圧e
Bが誘起されるものとする。ここで、それぞれの伝送路
電極281および282のアース端子は互いに同方向側
に設定されているので、それぞれの定在波電圧elとe
Bは互いに同位相となる。従がって、伝送路電極281
および282におけるそれぞれの電圧分布係数は同じに
合宿することになる。それによって伝送路電極が対向す
る任意の部分における電位差Vは V=に6A−KeB −−−・・−(14)となる。こ
こで、それぞれの伝送路電極281および282の電気
長が同じ長さであるとするとeム=eB ・・・・・・
(16) となり、それによって第14式における電位差Vは V=Ke人−Ke)、=o −−−−・−(16)とな
る。すなわち伝送路のいずれの部分においても電位差が
発生しないことになる。第12図(&)における信号源
283を伝送路端に置換設定したものが第12図中)で
あり、電圧e′を発生する不平衡信号源284を設置し
たことと等価になる。そしてこの等価回路においては互
いに電位差を有しない平行伝送路が存在するのみである
。つまりこれは第12図(C)に示すように、等価的に
単なる一本の伝送路電極286が存在する場合と同一で
あることは明らかである。そして、信号源283および
アース端子を第12図(IL)に示したようにもとの回
路に等価置換することにより第12図(d)K示すよう
になる。つま9伝送路の分布インダクタ成分および伝送
路の屈曲形状により発生する集中インダクタ成分それぞ
れより成る等価的な集中定数インダクタ286のみを形
成するだけである。以上より明らかなように、インダク
タと並列にキャパシタを形成することができないので、
目的とする並列共振回路の同調器は実現することができ
ない。
第13図は、片側の伝送路電極として例えば本発明の同
調器におけるものと同じもので形成した一般的なマイク
ロストリップラインであるが、その伝送路電極と対向す
る電極が充分に広いアースとなっている点が異なる場合
の動作を示すものである。第13図(&)において伝送
路電極287が充分に広いアース電極288と対向し、
電圧eを発生する信号源289によってドライブされ、
伝送路の先端におけるオープン端子に定住波電圧0人が
励起されるものとし、その電圧分布係数をKとする。一
方、アース電極288には仮想的に電圧分布係数Kを有
する定在波電圧eBが発生するものと仮定すると、伝送
路電極287とアース電極ヮロロ、111τが山手1に
喜ハ鯉へryセ、1汗1鞭!h菓Vl斗V = K6A
−KeB =−(17)で表わされる。しかし、アース
電極288における定在波電圧eBは一様にアース電位
(零電位)であり 9B=Q ・・・・・・(18) となる。従ってアース電極288には電圧分布係数も存
在しない。その結果、電位差VはV=KeA ・−・−
(19) となる。これによって、伝送路電極287とアース電極
28Bの間に分布キャパシタを形成することは可能であ
る。しかしながら、伝送路電極287はアース電極28
8と近接して対向しているため、相合誘導作用によって
伝送路電極287における両先端がほとんどショート状
態になったものと等価になる。そのため伝送路電極28
7におけるインダクタ成分のQ性能を著しく劣化させる
ことになる。すなわち、このマイクロストリップライン
は第13図(1))に示すように等価損失抵抗290を
含む集中定数インダクタ291および集中定数キャパシ
タ292それぞれより成る並列共振回路を形成する。こ
こで等価損失抵抗290は実際には相当大きな抵抗値を
有するものになるため、共振回路における損失が非常に
大きくなる。従って、同調器としては明らかにQ性能が
非常に低下したものしか実現できず、実際的には実用に
適するものではない。
第14図は従来において最も多く使用されているλ/4
共振器の回路構成を示し、その伝送路における先端条件
および伝送路の長さの設定と、更にアースの設定におけ
るそれぞれの点で本発明の同調器と全く異なることを示
すものである。第20図において平衡モード伝送路電極
293および294は、その電気長lが共振周波数にお
けるン1/4に等しく設定され、かつ先端がショートさ
れている。そして電圧ef:発生する平衡信号源296
によって、それぞれの伝送路電極が平衡モードでドライ
ブされているものとする。アース端子は平衡信号源29
6の中性点に設定され、特に伝送路電極におけるいずれ
かの端子にアースを設定するものではない。この場合に
おける伝送路の端子に発生する等価的な端子リアクタン
スXは、伝送路の特性インピーダンスをZOとするとX
=Zotanθ −・−−−−(20)となる。ここで
特性インピーダンスz□は第8式において示したものと
同じものであり、またθについても第10式において示
したものと同じものである。この共振器では伝送路の電
気長lをe−λ/4 ・・・・・・(21) としているので 0−π/2 ・・・・・・(22) である。従って第20式における端子リアクタンスXは π XモZ□tan−==■ ・・・・・・(23)となり
、等価的に並列共振特性を得ることができるものである
。しかしながら、このλ/4共振器における構成を本発
明の同調器における構成と比較すると、まず伝送路の端
子条件についてみると本発明の同調器においてはオープ
ン状態であるのに対して、従来のλ/4共振器において
はショート状態であり、従って端子条件において全く異
なる構成であることが明らかである。更に伝送路の電気
長eの設定についてみると、本発明の同調器においては
同調周波数のλ/4以下に設定するものであシ実際的に
はλ/16程度の非常に短いものに設定して構成するも
のであるが、従来のλ/4共振器においては厳密に共振
周波数のλ/4に設定するものであり、従って伝送路の
電気長lの設定において根本的に異なる構成であること
も明らかである。また、構成における伝送路の電気長e
の異いに起因して、両者において同一の同調周波数もし
くは共振周波数に設計しても1本発明の同調器において
は小型化することができるが、λ/4共振器においては
非常に長い伝送路を設ける必要があり大型化する不都合
があった。従来のλ/4共振器を小型化する目的で誘電
率の非常に大きな誘電体を介在させて伝送路の長さを短
縮化したものもみられるが、それに用いる誘電率の高い
誘電体は一般に誘電体損失tanδが非常に大きく、従
って共振器としてのQ性能が著しく低下する不都合があ
った。更に、誘電率の高い誘電体における誘電率の温度
依存性は一般に犬ゆく、従って共振周波数の安定性を確
保することが困難である不都合もあった。
次に、本発明の同調器における性能の誘秀性を明らかに
するために、従来の同調器における性能と比較した実験
結果を示して説明する。第16図は同調周波数の温度依
存性を測定した実験結果を表すグラフである。そして第
16図は共振Qの温度依存特性を測定した実験結果を表
すグラフである。第15図および第16図において、特
性(A)は本発明における同調器の温度依存性であり、
誘電体としてアルミナセラミック材もしくは樹脂系プリ
ント回路基板を使用した場合の実験結果である。
一方、特性(B)は第2図において示すような、従来に
おいて最も多く用いられていた同調器における温度依存
特性である。これらの実験結果から、本発明の同調器に
おいては一般的な誘電体を用いて構成したものでもその
同調周波数は極めて安定であり、更に共振Qが庫く、か
つ安定であることが明らかである。一方、従来の同調器
においては、インダクタを構成するフェライト材のコア
における透磁率μとQの根本的な不安定性、およびコイ
ル部分の膨張と収量Vcよるインダクタンスの変化がそ
れぞれ原因して、同調周波数と共振Qの安定性を確保す
ることが困難であった。それによって、他の温度補償部
品もしくは他の自動安定化補償回路を刊加して不安定性
を補っていた。
次に第17図にこのフィルタを形成する2個の別の同調
周波数を有する単同調回路の動作等価回路を示して説明
する。第17図aにおいて43および44はインダクタ
を形成する折返し形状電極と等価な伝送回路であり、4
5は伝送回路電極43および44と共に作用して分布キ
ャパシタ46および47を形成させる折返し形状電極と
等価な伝送回路である。ここで伝送回路46のアースポ
イントはインダクタを形成する伝送回路43および44
のアースポイントとは逆方向側に設定されているため第
17図すに示すように伝送回路46のインダクティブ成
分は打消されてアース面48と等価になりインダクタの
伝送回路49および5oと対向して分布キャパシタ61
および62を形成する。これを分布定数回路で示したの
が第17図Cであり、分布インダクタ53および64と
分布キャパシタ66および66によって形成される。第
9図dはこれを集中定数等価回路で示したものであり、
インダクタ67とキャパシタ68の並列共振回路および
インダクタ69とキャパシタ60の並列共振回路を形成
することになり、それぞれ別の同調周波数を有する並列
共振回路は相互誘導作用によって結合され複同調多段フ
ィルタを構成する。このフィルタのインダクタが有する
インダクタンスは折返し形状電極の折返し回数もしくは
電極等価長さによって任意に設計するととができる。一
方、分布キャパシタのキャパシタンスは対向する折返し
形状電極の対向面積と誘電体基板の厚みおよび誘電率の
選択によって任意に設計することができる。
次に分布キャパシタの形成について更に第18図と共に
説明する。折返し形状電極の伝送回路等価長さklとし
、この伝送回路等価長さlは使用する誘電体基板の誘電
率εによって定まる波長短縮率1/Jτを考慮した動作
周波数波長におけるλ/4長さよりも短いものに設定す
る。この動作周波数波長におけるλ/4長さに対する伝
送回路等価長さlの割合いを任意に設計することによっ
てギヤパンチイブリアクタンスXCの値を任意に設定す
ること力呵能である。このキャパシティブリアクタンス
XCと動作周波数foKよってキャパシタンスC=1/
2πfoXcが得られる。このキャパシタンスCを有す
るキャパシタが第9図dに示すキャパシタ68もしくは
6oと等価である。
ここで誘電体基板の厚みもしくは誘電率εを変えルコト
l’cよって第10図に示すリアクタンス破件カーブを
変化させたり波長短縮率1/J下を変化させることが可
能であり、同一の伝送回路等価長さlの電極を設置して
も分布キャパシタンスCを任意に設定することができる
上記それぞれの実施例における多段複同調フィルタの周
波数選択特性例を示したのが第19図であり、厚みの薄
い誘電体もしくは誘電率の高い誘電体を介して構成され
る同調部の選択特性は■のように比較的低い同調周波数
を有し、反対に厚みの厚い誘電体もしくは誘電率の低い
誘電体を介して構成される同調部の選択特性は■のよう
に比較的高い同調周波数を有する。それぞれの同調部が
結合されて選択特性■と■が合成されることによって複
同調選択特性■を得ることができる。
上記それぞれの実施例の構成においては電極層数を3層
とし誘電体層を2層としたが、電極層と誘電体層を交互
設置することにおいてそれぞれの層数設定は任意である
。またフィルタ回路ブロックの入力もしくは出力端子と
して、外側に設置される電極の所要インピーダンスを呈
する部位にりツブを設けることも任意である。なお上記
それぞれの実施例における電極としては金属導体、印届
I導体もしくは薄膜導体を使用することができ、誘電体
基板としてアルミナセラミック、グラスチック、テフロ
ン、ガラス、マイカ等を使用することができる。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明は薄い誘電体層
を介して同一形状の電極が対向設置されるように構成し
ているので ■ 簡単な構成で複数のインダクタ部品と複数のキャパ
シタ部品を一体化構成することができる1■ 超薄型で
かつ小型の多段複同調フィルタブロックを実現すること
ができる。
■ 多段複同調フィルタをモジュール化できるのでその
同調周波数は極めて安定であり、特に機械的振動による
同調周波数のずれを皆無にすることができる。
■ それぞれのインダクタとキャパシタがリードレスで
接続されるのでリードインダクタやストレーキャパシタ
の影響が皆無であり、従ってフィルタ回路動作が極めて
安定になる。
■ 部品点数を削減することが可能で、製造の合理化や
コストダウンが実現できる。
■ 電極層と誘電体層が印刷工法や張り合せ工法で形成
できるので、安定した複同調周波数性能を有するフィル
タを大量に低コストで製造することができる。
■ 超薄型で小型ながらノヤープな複同調周波数選択特
性を有するフィルタブロックが実現できる。
という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は基本的な多段複同調フィルタ回路図、第2図は
従来の多段複同調フィルタ構成の斜視図、第3図ないし
第8図は本発明の実施例におけるフィルタの構成図であ
り、それぞれにおいてaは表面図、bは側面図、Cは裏
面図、第9図(a)〜(g)。 第10図(a) 、 (b) 、第11図は本発明のフ
ィルタに用いる同調器の動作原理を示す説明図、第12
図(a)〜(d) 、第13図(a) 、 (b) 、
第14図は従来の同調器における動作原理を示す説明図
、第15図、第16図は本発明と従来の同調器の温度変
化に対する同調周波数と共振Qの特性図、第17図と第
18図は本発明の実施例におけるフィルタの動作原理説
明図、第19図は本発明の実施例におけるフィルタの周
波数選択/I$ (i倒閣である。 19a、19b 、23&、23b、27&。 27b、31N、31b、36a、35b、39・・・
・・・誘電体基板、20,21.22,24,26゜2
6.2B、29,30,32,33,34゜36.37
.3B、40,41.42・・・・・・電極。 代理人の氏名 弁理士 中 尾 敏 男 はが1名@1
図 第2図 イア イσ 笛3図 (α) Cb) (c> 第4図 (cしン (:b) (C) 第5図 (Cし) (bン (の (OJ)(b)(C) 第7図(OJ)(b)(C) 第8図 (α)(b)(C) 第9図 (j−K) ”/’) 第9図 2.80 ン7q 第10図 第11図 □核送路電気長1 第12図 第13図 第14図 第15図 温度(°C) 第16図 温度(℃)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)異なる厚みもしくは異なる誘電率を有する少なく
    とも2個以上の誘電体それぞれを介して同一形状を有す
    る少なくとも3個以上の電極を対向設置し、それぞれの
    電極のアースに接続する端子が互いに対向する電極間に
    おいて逆方向側となるように設定すると共に、上記それ
    ぞれの誘電体の厚みを所要値に設定するかもしくは異な
    る誘電率の誘電体を選択設置することによって、複数の
    異なる周波数同調部を形成して任意の複同調周波数選択
    特性を呈することを特徴としたフィルり。 (2) ’に極として少なくとも一個所以上の任意の屈
    曲角もしくは屈曲率およ゛び任意の屈曲方向を示す屈曲
    部を有するものを用いた特許請求の範囲第1記載のフィ
    ルタ。 (3)電極としてスパイラル形状を有するものを用(4
    )一方の電極における長さを他方の電極における長さよ
    υも任意に短かく設定し、かつ任意の部分で対向設置も
    しくは並設させた特許請求の範囲第1項ないし第3項の
    いずれかに記載のフィルタ。 (6)誘電体の内部においてそれぞれの電極もしくは任
    意の片側の電極における部分もしくは全部を設置した特
    許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載のフ
    ィルタ。 (6)円筒形状もしくは角筒形状の誘電体における内周
    部および/もしくは外周部においてそれぞれの電極を設
    置した特許請求の範囲第1項ないし第6項のいずれかに
    記載のフィルタ。 (ア)電極それぞれにおいてアースに接続される端子を
    、アースと接続せずに共通端子とした特許請求の範囲第
    1項ないし第6項のいずれかに記載のフィルタ。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63125466A (ja) * 1986-11-17 1988-05-28 株式会社ダイフク 台車式搬送装置
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