JPS6031447B2 - チュ−リップの栽培方法 - Google Patents

チュ−リップの栽培方法

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JPS6031447B2
JPS6031447B2 JP52022755A JP2275577A JPS6031447B2 JP S6031447 B2 JPS6031447 B2 JP S6031447B2 JP 52022755 A JP52022755 A JP 52022755A JP 2275577 A JP2275577 A JP 2275577A JP S6031447 B2 JPS6031447 B2 JP S6031447B2
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勇喜雄 針木
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はチューリップの栽培方法に関し、さらに詳しく
は、チューリップを特定の光質条件下に栽培することに
より、花首長が長く且つ花官径も太く、しかも黄の色付
の早いチューリップを栽培する方法に関する。
チューリップを切り花用に栽培し出荷するに当り、花丈
特に花首長が長く且つ、茎特に花首径が太く、葉長、葵
幅、葉の厚み等が大きい事が、出荷チューリップの品質
を判定する上での重要な基準となっている。
中でも花丈、殊に花首長は、チューリップの切り花とし
ての蕃美性の面から極めて重要であり、チューリップの
出荷の際の主要な選別基準となっている。
ところが、チューリップの花丈は通常槽付ける球根の質
によって左右され、花丈が不足し、市場に出荷できない
という現象がいまいま見られており、チューリップ栽培
者の大きな悩みとなっている。
そこで、日本におけるチューリップの主要産地の1つで
ある新潟県では、花丈の不足したチューリップの発生を
できるだけ減らす対策として、円周約11〜12伽(1
〜2等品)の大きい球根を選別して楯付けたり、少しで
も直射日光が多く当るように栽培場所を選んだり、ハウ
スの天窓をなるべき長時間開けたり、施肥を調節したり
する等の栽培方法が採用されている。
しかしながら、これらの方法はいずれも花丈、特に花首
長の増加対策としては充分に満足できるものではなく且
つまた確実で再現性に優れた方法ではなく、上記の如く
注意を払って栽培したにも拘らず依然としてかなりの率
で出荷出来ない花丈の短いチューリップが生じており、
現在これら花丈不足のチューリップは3本まとめて鉢楯
にし安値で出荷しているというのが実情である。
そのため従釆からより効果的な花丈、特に花首長の増加
方法の出現が望まれている。本発明者らは、チュ−リッ
プのハウス栽培実験の過程において、少なくとも37触
れ以下の波長の光を実質的に遮蔽し得る透明フィルムを
かけて栽培すると、チューリップの花丈、殊にその一部
である花首長が選択的に約2割も伸びること、しかも花
首長が選択的に伸びた結果、花丈が増加することと相俊
つて花丈が実際よりも長く見え、審美的に極めて好まし
いこと、更に、伸びさらない蟹のうちから既に、花色の
色付が著しく良く、且つ花首蚤も太くなること、等切り
花として最適なる効果が得られることを見し、出したの
である。
例えば、促成栽培のチューリップの場合でも、従来の促
進栽培のチューリップに比して、花首長が長く、しかも
花首径も太くなり、花丈が出荷基準に達し、出荷率がほ
ぼ100%となることが見し、出されたのである。かく
して、本発明によれば、チューリップを栽培するに当り
、37仇肌以下の波長の光を実質的に遮蔽し得る無機又
は有機質フィルム又は板から成る農業用被覆材により少
なくとも直射光線中の該波長の光を実質的に遮蔽しなが
らチューリップを栽培することを特徴とする、花首長が
長く且つ花官蓬も太く、黄の色付の早いチューリップの
栽培方法が提供される。
なお本明細書における「花丈」、「花首長」.「花首径
」は添付の第1図に示す部分を意味する。
本発明の第一の特徴は、チューリップを後述する特定の
無機又は有機質フィルム又は板から成る農業用被覆材に
よる被覆下に少なくとも直射光線中の37仇の以下の波
長の光を実質的に遮蔽しながら、栽培することである。
チューリップはゆり科の一年生植物で、一般に促成栽培
法、半促成栽培法又は露地栽培法により多く栽培されて
いる。
その栽培方法は、その品種〔例えば、パールリヒター(
赤い花色)、プレルジューム(白とピンクの花色)、等
〕及び功花用、球根用等の目的により異なるが、パール
リヒター等の品種を用いて促成栽培する場合を例にとっ
て具体的に述べれば次の通りである。すなわち、通常8
月上旬に殺菌剤で消毒した円周11〜12弧の球根を約
2週間1〆0に予備冷蔵し、更に約7週間5℃で冷蔵す
る。
10月初旬球根を更に殺菌剤で消毒し、少量の肥料を元
肥として33〆当り27拍球を中性土壌に棺付ける。
11月初旬に萌芽(地表に芽が出る)するのでフィルム
を被覆し、9〜30このこ保つ。
ハウスの方向は南北とし、ハウスの側面で裾上げを行い
該温度以外にならないように栽培する。草丈は11月上
旬で約3弧、中旬で8肌、下旬で約20肌に生育し、1
2月上旬には花が咲き始める。12月上旬には、ハウス
内に、3.3で当り200Wの電熱ケーブル線により加
温し、8℃〜25q0以内に保つ。
この間土壌が乾かない程度に水分を与える。12月中旬
に花盛りとなるから、切花として花丈80即位のものを
市場に出荷する。
本発明においては、チューリップの促成又は半促成栽培
において、後述する特定の無機又は有機質フィルム又は
板から成る農業用被覆材を使用する以外、従来の栽培方
法と実質的に同じ方法でチューリップを栽培することが
できる。
その際、該無機又は有機質フィルム又は板から成る農業
用被覆材は、少なくともチューリップの萌芽時期(地表
に芽、もしくは葉が出る時期)から収穫に至るまでの期
間被覆することが望ましいが、必要に応じて、球根の植
付け時から、或いは植付け後萌芽時期に至るまでの任意
の時期から、全栽培期間の間被覆するようにすることも
でき、それらは栽培地域、気候の変動等に応じ適宜調整
することができる。
また、本発明によれば、チューリップを上記無機又は有
機質フィルム又は板から成る農業用被覆材による完全密
閉状態で栽培する必要はなく、少なくとも直射光線中の
37仇の以下の波長の光が実質的に遮蔽できるようにす
れば充分である。
しかし必要に応じて、間接的に照射される光線中の該波
長の光もできるだけ遮蔽するようにすることができる。
本発明の第二の特徴は、370nの以下の波長の光(紫
外線)を実質的に遮蔽し得る無機又は有機質フィルム又
は板よりなる農業用被覆材を使用することである。
ここで「実質的に遮蔽する」とは、該波長の光を100
%完全に遮蔽する場合のみならず、少くとも70%、特
に80%以上遮蔽することを包含する意味であるが、本
発明では37加川以下の波長の光を完全に(ほぼ100
%)遮蔽することが好ましく、特に38印仇以下の波長
の光を実質的に遮蔽し得る無機又は、有機質透明フィル
ムまたは板を使用することが望ましい。一方、該無機又
は有機質透明フィルム又は板よりなる農業用被覆材は植
物の生長に有用な光の透過を実質的に阻害しないもので
あることが望ましく、45Mm以上の波長の光、さらに
有利には42仇肌以上の波長の光を実質的に透過し得る
無機又は有機質フィルム又は板を使用することが望まし
い。
ここで、「実質的に透過し得る」とは、該波長の光を1
00%透過することはもちろん、該波長の光を少なくと
も70%、特に80%以上透過することも包含する意味
である。しかして、本発明の方法において特に好適に使
用し得る無機又は有機質の透明フィルム又は板は、38
Mm以下の波長の光を実質的に完全に、好ましくは80
%以上遮蔽し且つ42肌肌以上の成長の光を実質的に阻
害しない、好ましくは80%以上透過し得る無機又は有
機質透明フィルム又は板であり、フィルムの光線波長(
機軸)対光線透過率(縦軸)曲線を描いた場合に、曲線
が光線波長37仇m〜420n肌の間でできるだけ垂直
に立ち上るような光線透過率特性を示すようなフィルム
が特に好適である。
該被覆材に構成する無機又は有機質フィルム又は板とし
ては、前記した光の遮蔽及び透過特性を有するものであ
る限り、特に制約はなく、どのような材質のものでも使
用でき、例えば無機質フィルム又は板としては、典型的
には、染料または顔料(例:エメラルドグリーン)を配
合したガラス板、下記に示す紫外線吸収剤を含有する合
成樹脂膜を塗布又は積層したガラス板、等が挙げられ、
また、有機質フィルム又は板としては、特に、紫外線吸
収剤を含有する合成樹脂フィルム又は板が好適である。
本発明においては、特に後者の紫外線吸収剤含有合成樹
脂フィルム又は板が適しており、以下この合成樹脂フィ
ルム又は板についてさらに詳細に説明する。本発明の方
法に使用し得る透明フィルム又は板は、例えば通常のフ
ィルム形成性熱可塑性樹脂に適当な紫外線吸収剤を配合
しフィルム又は板に成形することにより製造することが
できる。
使用し得るフィルム形成性熱可塑性合成樹脂としては、
例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエステル、
ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、ポリァクリレ
ート、ポリ酢酸ビニル、又はこれら重合体を主体とする
英重合体もしくはブレンド物、等が含まれ、特に耐光性
、光線透過性、強度等の理由から、ポリ塩化ビニル、ポ
リメチルメタクリレート及びポリエチレンが好適である
これら合成樹脂に配合し得る紫外線吸収剤としては、該
紫外線吸収剤の紫外線吸収能や使用する合成樹脂との相
客性等を考慮して広範囲の種類の中から適宜選択使用す
ることができる。
使用可能な紫外線吸収剤としては例えば下記の如きもの
が挙げられる。ハイド。
キノン系−ハイドロキノン、ハイドロキノンジサリチレ
ートサリチル酸系−フェニルサリチレート、パラオクチ
ルフエニルサリチレートペンゾフェノン系−2−ハイド
ロキシ.−4ーメトキシベンゾフエノン、2−ハイドロ
キシ−4−nーオクトキシベンゾフエノン、2ーハイド
ロキシー4−メトキシー2′ーカルボキシベンゾフ工/
ン、2・4−ジハイドロキシベンゾフエノン、2・2ー
ジハイドロキシ−4・4′−ジメトキシベンゾフエノン
、2ーハイドロキシー4一べ、/ゾイルオキシベンゾフ
エノン、2・2ージハイドロキシ−4−〆トキシベンゾ
フエノン、2−ハイドロキシ−4−メトキシー5−スル
ホンベンゾフエノン、2・2・4・4′ーテトラハイド
ロキシベンゾフヱノン、2・2ージハイドロキシ−4・
4−ジメトキシ−5−ナトリウムスルホベンゾフヱノン
、4ードデシルオキシ−2−ハイドロキシベンゾフエノ
ン、2−ハイドロキシー5一クロルベンゾフエノンペン
ゾトリアゾール系−2−(2′ーハイドロキシー5−メ
チルフエニル)ペンゾトリアゾール、2一(2′ーハイ
ドロキシー6−メチルフエニル)−5ーブトキシカルボ
ニルベンゾトリアゾール、2一(2′−ハイドロキシ−
5−メチルフエニル)一5・6−ジクロルベンゾトリア
ゾール、2一(2′ーハイドロキシー5′ーメチルフエ
ニル)一5ーエチルスルホニルベンゾトリアゾール、2
−(2′−ハイドロキシ−5′一第3プチルフェニル)
一5−クoルベンゾトリアゾール、2−(2′ーハィド
ロキシー5′一第3ブチルフヱニル)ペンゾトリアゾー
ル、2一(2′ーハイドロキシ−5′ーアミルフエニル
)ペンゾトリアゾ−ル、2−(2′ーハイドロキシ−3
′・5−ジメチルフエニル)ペンゾトリアゾール、2−
(2′−ハイドロキシー3′・6ージメチルフエニル)
一5ーメトキシベンゾトリアゾール、2一(2′ーメチ
ルー4′ーヒドロキシフエニル)ペンゾトリアゾール、
2−(2′−ステアリルオキシー3・5−ジメチルフエ
ニル)−5ーメチルメベンゾトリアゾール、2−(2′
ーハイドロキシー5ーヱトキシカルボニルフエニル)ペ
ンゾトリアゾール、2−(2′ーハイドロキシ−3−メ
チル−5−第3ブチルフェニル)ペンゾトリアゾール、
2一(2−ハイドロキシ−3・5ージ第3ブチルフェニ
ル)−5−クロル−ペンゾトリアゾール、2−(2′−
ハイドロキシ−5′ーメトキシフエニル)ペンゾトリア
ゾール、2−(2′ーハイドロキシー5′ーフエニルフ
エニル)−5ークロルベンゾトリアゾール、2一(2′
−ハイドロキシ−5−シクロヘキシルフエニル)ペンゾ
トリアゾール、2−(2′−ハイドロキシー5ーシクロ
ヘキシルフエニル)ペンゾトリアゾール、2−(2′−
ハイドロキシー5−シクロヘキシルフヱニル)ペンゾト
リアゾール、2一(2′−ハイドロキシ−4′・5−ジ
メチルフエニル)−5ーブトキシカルボニルベンゾトリ
アゾール、2一(2′ーハイドロキシー315ージクロ
ルフエニル)ペンゾトリアゾ−ル、2−(2−ハイドロ
キシー4′・5ージクロルフエニル)ペンゾトリアゾー
ル、2一(2′−ハイドロキシ−316−ジメチルフエ
ニル)−5ーエチルスルホンベンゾトリアゾール、2−
(2′ーハイドロキシ−5′−フエニルフエニル)ペン
ゾトリアゾール「2一(2−ハイドロキシ−5ーメトキ
シフエニル)−5−メチルベンゾトリアゾール、2一(
2′ーハイドロキシ−5′ーメチルフエニル)−5−エ
トキシカルボニルベンゾトリアゾール、2一(2ーアセ
トキシー5′−メチルフエニル)ペンゾトリアゾール、
2−(2′ーハイドロキシ−3・5−ジ第3ブチルフヱ
ニル)一5−クooベンゾトリアゾール2−(2′−ハ
イドロキシー3′−第3−ブチル−5′−メチルフェニ
ル)一5−クロロベンゾトリアゾール。
これらの紫外線吸収剤のうち、ベンゾフェノン系及びペ
ンゾトリアゾール系のものが好適であり、就中ペンゾフ
ェノン系では、2・2ージハイドロキシー4・4′ージ
メトキシベンゾフエノン、2・グージハイドロキシー4
−〆トキシベンゾフェノン及び2・2′・4・4ーテト
ラハイドロキシペンゾフエノン:ペンゾトリアゾール系
では2−・(2′ーハイドロキシー5−メチルフエニル
)ペンゾトリアゾール、2−(2′−ハイドロキシ−5
′ーメチルフエニル)‐5・6−ジクロルベンゾトリア
ゾール)、2−(2′−ハイドロキシ−5′−第3プチ
ルフエニル)ペンゾトリアゾール、2−(2′−ハイド
ロキシ−3′−メチル−5′−第3プチルフエニル)ペ
ンゾトリアゾール、2一(2′ーハイドロキシー5′−
フエニルフエニル)−5ークロルベンゾトリアゾール、
2ヒドロキシ3・5ジターシヤリブチルフエニル)5ク
ロロベンゾトリアゾール2一(2′−ハイドロキシ−3
′一第3−ブチルー5′−メチルフエニル)−5ークロ
ロベンゾトリアゾールが有効である。
特に好適な紫外線吸収剤は、式 式中、R,及びR2は同一もしくは相異なり、それぞれ
低級アルキル基又はアリール基、特にフェニル基を表わ
し、殊にR,は好ましくは分岐鎖状の低級アルキル基、
又はフェニル基であり、Xは水素原子又はハロゲン原子
、特に塩素原子である、で表わされるタイプのものであ
る。
上記の如き紫外線吸収剤の配合量は、紫外線吸収剤の種
類、使用する合成樹脂の種類、フィルムの厚さ等に依存
して広範に変えることができるが、本発明の方法が目的
としている370nの以下、特に38仇の以下の紫外線
を実質的に完全に吸収遮蔽するためには、紫外線吸収剤
の配合量とは、合成樹脂及び紫外吸収剤の種類により異
なるが、一般に合成樹脂100重量部当り0.003〜
5重量部、特にフィルムの場合0.1〜5.0重量部の
範囲が好適である。
本発明の方法に使用する合成樹脂フィルム又は板には、
紫外線吸収剤に加えて、必要に応じて他の通常の樹脂添
加物、例えば可塑剤、滑剤、酸化防止剤、光安定剤、帯
電防止剤、防潤剤、熱安定剤、染料、顔料、等を少量含
ませることもできる。
上記のフィルム又は板はそれ自体公知の種々の方法、例
えばカレンダー法、溶融押出法、溶液流延法等を用いて
製造することができる。
かくの如くして形成されたフィルム又は板は、その用途
等に応じて、その厚さを広い範囲に亘つて変えることが
できるが、一般に本発明の目的に対しては、20〜50
00仏の範囲が好適である。
該フィルム又は板は、必要に応じて、補強等の目的で、
他の合成樹脂のフィルムやシート、ガラス等に積層して
使用することもできる。本発明に従うチューリップの栽
培は、少なくとも直射光線中の37仇の以下の波長の紫
外線の実質的遮蔽下に栽培するという制限を除けば、そ
れ自体通常の栽培方法と全く同様にして実施することが
でき、何ら特別の考慮を払う必要はない。
本発明に従うチューリップの栽培は、好適には、上記し
た如き農業用被覆材による被覆下に行うことができる。
すなわち、上言己被覆材を被覆した温室、パイプハウス
、トンネル内における温室栽培、ハウス栽培、トンネル
栽培、等により行なうことができる。この場合、従来か
ら温室内、ハウス内又はトンネル内の温度調整のために
、天窓を開けたり、肩換気を行ったり、或いは裾上げを
行なうことが普通行われており、その際、天窓や肩部や
裾から一時的に直射日光が差込むことがあるが、この程
度の紫外線の入射は、本発明においては許容しうるもの
である。かくして、本発明の方法によれば、花首長が長
く且つ花首径も太くてバランスのとれた蕃美・性に富ん
だ品質の良いチューリップを栽培することができる。
また、本発明によればチューリップの雷の色付も従来の
栽培方法に比べて格段に早い。従って、本発明の方法は
チューリップの生産農家に寄与するところ極めて大であ
る。次に実施例により本発明をさらに説明する。参考例 フィルムの調製 ポリ塩化ビニル10の重量部、ジオクチルフタレート(
可塑剤)45重量部、ジブチル錫マレート(熱安定剤)
1.5重量部、ステアリン酸亜鉛(熱安定剤)1.0重
量部、ステアリン酸(滑剤)0.1重量部、ソルビタン
モノラゥしート(無滴剤)1.0重量部および下記表−
Aに示す量の2・2−ジノ・ィドロキシー4−〆トキシ
ベンゾフエノンまたは2一(一2−ハイドロキシ−3・
5ージー第3ーフチルフエニル)一5−クロ。
ペンゾトリアゾール(紫外線吸収剤)を混合し、その混
合物をェクストルーダ−により200つ0の溶融押出し
、下記表一Aに示す厚さの透明なフィルムを得た。表−
A *PHR:樹脂100重量部当りのUV剤の添加重量部
数上記5種類のフィルムの波長別光線透過曲線を添付の
第2図に示す。
実施例1〜3及び比較例1〜2チューリップ(品種、パ
ールリヒター、及びプレルジューム)の球根(球根の円
周の長さ約11〜12伽)を殺菌剤ペンレートT、(デ
ュポン社製)の希釈液で消毒し、その球根を8月7日よ
り約2週間1かのこ予備冷蔵し、更に8月20日より約
7週間5℃で冷蔵する。
10月5日球根を殺菌剤トラゾールF〔日本特殊農薬■
製〕で消毒し、フミンホスカ(日産化学欄球根専用肥料
、窒素分0.9k9/a、リン分1.2k9/a、カリ
分1.8k9′a)を元肥として施肥してある中性士嬢
にla当り約800個の球根を弦福付る。
11月4日までに前記1〜5番のフィルムでlaづつ被
覆する。
この間土壌が乾かない程度に水分を与える。11月6日
萌芽が始まる。
12月1日までに9〜30ooの自然の温度で育て、1
2月1日より電熱ケーブル線を使用し、8℃〜2500
に保温する。
パールリヒターは12月初め頃開花が始まり、12月8
日頃花盛りとなった。12月8日、1〜5番のフィルム
でそれぞれ被覆されているパールリヒターを土中からそ
れぞれ20本引き抜き、切花の開花調査を行った。
その結果を表−Bに託する。プレルシュームは、12月
半ば開花が始まり、12月22日頃花盛りとなった。
12月22日、パルリヒタ−と同様にプレルジュームを
引き抜き切り花の開花調査を行った。
その結果も表Bに併せて託す。q■ 船 」鮒 蓮量 烏富 き蓮 議 鼻 の樹 髪母 S由 選 途 暮□ 卓声挙 雷雲 霧手蓮 軍需亭血 :mE 空拳達 母SQ Sミミ 紐窓忌 (3奪3 上記表−Bの結果から実施例1、2、3は比較例1、2
と比較し、花丈特に花首長が長く、しかも花首径も太く
切花に適したチューリップが栽培する事が出来た。
また、雷も実施例1、2、3のものは比較例1、2のも
のと比較し、色付きが早く良いので見ばえの良いチュー
リップが栽培する事が出来た。
尚実施例2、3は上記各調査項目で、特に良い結果が得
られている。
【図面の簡単な説明】
第1図はチューリップの花丈、花首長、花首径及び茎長
の説明であり、第2図は参考例で製造したフィルムの波
長別光線透過曲線である。 第l図 多2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 チユーリツプを栽培するに当り、370nm以下の
    波長の光の透過を実質的に遮蔽し得る無機又は有機質フ
    イルム又は板から成る農業用被覆材により、少なくとも
    直射光線中の該波長の光を実質的に遮蔽しながらチユー
    リツプを栽培することを特徴とする、花首長が長く且つ
    花首径も太く、蕾の色付けの早いチユーリツプの栽培方
    法。 2 該農業用被覆材が380nm以下の波長の光の透過
    を実質的に遮蔽し、且つ420nm以上の波長の光を実
    質的に透過し得る無機又は有機質フイルム又は板から成
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 チユーリツプを少なくともその萌芽時期から収穫に
    至るまでの間、該農業用被覆材による遮蔽下に栽培する
    特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 チユーリツプを該農業用被覆材で被覆したトンネル
    又はハウス内で栽培する特許請求の範囲第1項記載の方
    法。
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