JPS6050415B2 - 果実の糖度を増加させるための果樹用の農業用被覆フイルム - Google Patents

果実の糖度を増加させるための果樹用の農業用被覆フイルム

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JPS6050415B2
JPS6050415B2 JP18219181A JP18219181A JPS6050415B2 JP S6050415 B2 JPS6050415 B2 JP S6050415B2 JP 18219181 A JP18219181 A JP 18219181A JP 18219181 A JP18219181 A JP 18219181A JP S6050415 B2 JPS6050415 B2 JP S6050415B2
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light
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は果樹用の農業用被覆フィルムに関し、さらに詳
しくは、果樹を特定の光質条件下に栽培することにより
、収穫される果実の糖度を増加させ、しかも乗車が大き
く且つ果肉の厚い優れた高品質の果実を収穫する様に使
用する果樹用の農業用フィルムに関する。
果実の美味しさは、一般に果実中に含まれる糖分によつ
て大きく左右され、果実の糖度が果実の品質を判定する
上での1つの重要な基準になつており、産地の果実出荷
団体では果実の糖度を出荷基準の1つとしている所もあ
る位である。
ところで、近年果物の早期収穫を目的として果樹につい
ても施設栽培が行われているが、かかる果樹の施設栽培
における問題点の1つとして、果→”、一μバ゛−nm
」」 、、プヨデネよ、J、 −鼾斗 増加が伴
わないことが挙げられ、そのため、収穫開始時期を遅ら
せたり、或いは糖度不足を承知の上で早期に収穫する等
の方策がとられている。
本発明者らは果樹の施設栽培における果実の糖度不足を
解決することを目的に鋭意研究を行なつた結果、少なく
とも370n77l、及びそれ以下の波長の光を実質的
に完全に遮蔽し得る透明フィルムをかけた条件下で果樹
を栽培すると、収穫した果実の甘味が著るしく増加する
ことが見い出されたのてある。しかも、果実の甘味が増
加するばかりてなく、収穫した果実の個数は、通常の農
業用フィルムを用いた場合とは差はないが、乗車が増大
し、さらに果肉も厚くなり、品質向上効果が著るしいこ
とが判明した。かくして、本発明によれば、少なくとも
370nm及びそれ以下の波長の光を実質的に遮蔽し得
るが、しかし400nmの波長の光は完全には遮蔽せず
且つ450nrri、及びそれ以上の波長の光を実質的
に透過し得る透明フィルムから成ることを特徴とJする
、該透明フィルムによる被覆下に果樹を栽培することに
よつて収穫される果実の糖度を増加させるための果樹用
の農業用被覆フィルムが提供される。
本発明のフィルムを適用して効果を上げることiのでき
る果樹の代表例を挙げれば次の通りである。
例えば、サクランボ、モモ、リンゴ、ナシ、ビワ等のバ
ラ科植物:ブドウに代表されるブドウ科植物;ウンシユ
ウミカン、ネーブル、イヨカン等のミカン科植物、など
。本発明のフィルムを用いて果樹を施設栽培する場合、
果樹が少なくとも受粉時期に達したら、それ以後果実の
全収穫が終了するまで、後述する本発明の特定の透明フ
ィルムによる被覆下に栽培をつづける。
本発明のフィルムは、少なくとも370n7TI.及び
それ以下の波長の光(紫外線)を実質的に遮蔽し得る透
明フィルムでである。
ここで「実質的に遮蔽する」とは、該波長の光を完全に
(すなわち100%)遮蔽する場合のみならず、15%
まで、望ましくは10%以下の該波長の光の透過を許容
する意味で使用するが、本発明では、少なくとも370
r17TL.及びそれ以下の波長の光をほぼ完全に(ほ
ぼ100%)遮蔽することが好ましく、特に380r)
WL,及びそれ以下の波長の光を実質的に遮蔽し得る透
明フィルムを使用することが望ましい。該透明フィルム
は植物の生長に有用な光の透過を実質的に阻害しないも
のであることが望ましく、45011rrL及びそれ以
上の波長の光、さらに有利には420r1rrL及びそ
れ以上の波長の光を実質的に透過し得るフィルムを使用
することが望ましい。ここで、「実質的に透過し得る」
とは、該波長の光を100%透過することはもちろん、
該波長の光を少なくとも70%、特に80%以上透過す
ることをも包含する意味てある。しかして、本発明の透
明フィルムは、380rwt及.びそれ以下の波長の光
を実質的に完全に、好ましくは95%以上遮蔽し且つ4
20r1771.及びそれ以上の波長の光を実質的に阻
害しない、好ましくは85%以上透過し得る合成樹脂フ
ィルムであり、フィルムの光線波長(横軸)対光線透過
率(縦軸)曲線.を描いた場合に、曲線が光線波長38
0r17Ti.〜420nmの間てできるだけ垂直に立
ち上るような光線透過率特性を示すようなフィルムが特
に好適である。本発明の透明フィルムは、例えば通常の
フイル・ム形成性熱可塑性合成樹脂に適当な紫外線吸収
剤を配合しフィルムに成形することにより製造すること
ができる。
使用し得るフイル云形成性熱可塑性合成樹脂としては、
例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニルデン、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエステル
、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリ
レート、ポリ酢酸ビニル、又はこれら重合体を主体とす
る共重合体もしくはブレンド物等が含まれ、特に耐光性
、光線透過性、強度等の理由から、ポリ塩化ビニル、ポ
リメチルメタクリレート及びポリエチレンが好適である
これら合成樹脂に配合し得る紫外線吸収剤としては、該
紫外線吸収剤の紫外線吸収能を使用する合成樹脂との相
容性等を考慮して広範囲の種類の中から適宜選択使用す
ることができる。
使用可能な紫外線吸収剤として例えば下記の如きものが
挙げられる。ハイドロキノン系−ハイドロキノン、ハイ
ドロキノンジサリチレートサリチル酸系一フエニルサリ
チレート、パラオクチルフエニルサリチレートベンゾフ
エノン系−2−ヒドロキシー4−メトキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシー4−n−オクトキシベンゾエノン
、2−ヒドロキシー4一メトキシー2″一カルボキシベ
ンゾフェノン、2●4−ジヒドロキシペンゾフェノン、
2●7ージヒドロキシー4●4″−ジメトキシペンゾフ
ェノン、2−ヒドロキシー4−ベンゾイルオキシベンゾ
フェノン、2・7ージヒドロキシー4−メトキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシー4−メトキシー5−スルホ
ベンゾフェノン、2・7・4・4″ーテトラヒドロキシ
ベンゾフェノン、2●Zージヒドロキシー4・4″ージ
メトキシー5−ナトリウムスルホベンゾフェノン、4−
ドデシルオキシー2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−
ヒドロキシー5−クロルベンゾフェノンベンゾトリアゾ
ール系−2−(7−ヒドロキシー5′−メチルフェニル
)ベンゾトリアゾール、2一(′2′−ヒドロキシー5
″−メチルフェニル)−5ーブトキシカルボニルベンゾ
トリアゾール、2一(7−ヒドロキシー5″−メチルフ
ェニル)−5●6−ジクロルペンゾトリアゾール、2−
(2″−ヒドロキシー5′−メチルフェニル)−5−エ
チルスルホベンゾトリアゾール、2−(2″−ヒドロキ
シー5I一第3ブチルフェニル)−5−クロルベンゾト
リアゾール、2−(7−ヒドロキシー5″一第3ブチル
フェニル)ベンゾトリアゾール、2一(2″−ヒドロキ
シー5″−アミルフエニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2″−ヒドロキシー3″●5″−ジメチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2一(2″−ヒドロキシー3″・
5″−ジメチルフェニル)−5−メトキシベンゾトリア
ゾール、2−(2″−メチルー4″−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2″−ステアリルオキ
シー3″・5″−ジメチルフェニル)−5−メチルベン
ゾトリアゾール、2−(2″−ヒドロキシー5″一エト
キシカルボニルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(
25ーヒドロキシー3″−メチルー5″一第3ブチルフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2″−ヒドロキシ
ー3″●5″−ジ第3ブチルフェニル)−5−クロルー
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシー55−
メトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2″−
ヒドロキシー5″−フェニルフェニル)−5−クロルベ
ンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシー5″−シ
クロヘキシルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2
″−ヒドロキシー4″・5″−ジメチルフェニル)−5
−ブトキシカルボニルベンゾトリアゾール、2−(2″
−ヒドロキシー3″・5′ージクロルフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2一(2″−ヒドロキシー4″・5″ー
ジクロルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2″−
ヒドロキシー35●5′−ジメチルフェニル)−5−エ
チルスルホベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキ
シー5″−フェニルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2″−ヒドロキシー4″−オクトキシフエニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2″−ヒドロキシー5″−メ
トキシフェニル)−5−メチルペンゾール、2−(2″
−ヒドロキシー5″−メチルフェニル)−5−エトキシ
カルボニルベンゾトリアゾール、2−(2″−アセトキ
シー5″−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシー3′●5−ジ第3ブチルフェニル
)−5−クロルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシー3″一第3ブチルー5″メチルフェニル)−5
−クルベンゾトリアゾール。
これらの紫外線吸収剤のうち、ベンゾフェノン系及びベ
ンゾトリアゾール系のものが好適であり、就中ベンゾフ
ェノン系では、2・2″ージヒドロキシー4●4″−ジ
メトキシペンゾフェノン、2・2″ージヒドロキシー4
−メトキシベンゾフェノン及び2●7●4●4″ーテト
ラヒドロキシベンゾフェノン;ベンゾトリアゾール系で
は、2一(7−ヒドロキシー5′−メチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシー5″−メ
チルフェニル)−5・6−ジクロルペンゾトリアゾール
、2−(2″−ヒドロキシー5″一第3ブチルフェニル
)ベンゾトリアゾール、2−(2″−ヒドロキシー35
−メチルー5―第3ブチルフェニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2″−ヒドロキシー3′●ノ5′−ジ第3ブ
チルフェニル)−5−クロルーベンゾトリアゾール及び
2−(′2′−ヒドロキシー5″ーフェニルフェニル)
−5−ク,ロルベンゾトリアゾール、2−(7−ヒドロ
キシー3″・5″−ジ第3ブチルフェニル)−5−クロ
ルベンゾトリアゾー・ル、2−(2″−ヒドロキシー4
″−オクトキシフエニル)ベンゾトリアゾール及び2−
(2″−ヒドロキシー3′一第3ブチルー5′−メチル
フェニル)一5−クロロベンゾトリアゾールが有効であ
る。
特に好適な紫外線吸収剤は、式式中、R1及びR2は同
一もしくは相異なり、それぞれ低級アルキル基、殊に分
岐鎖状の低級アルキル基、又はアリール基、特にフェニ
ル基を表わし;Xは水素原子又はハロゲン原子、特に塩
素原子である。
で表わされるタイプのものである。
上記の如き紫外線吸収剤の配合量は、紫外線吸収剤の種
類、使用する合成樹脂の種類、フィルムの厚さ等に依存
して広範に変えることができるが、本発明が目的として
いる少なくとも370r1m及びそれ以下、特に380
n7TL,及びそれ以下の紫外線を実質的に完全に吸収
遮蔽するためには、紫外線吸収剤の配合量は、合成樹脂
及び紫外線吸収剤の種類或いはフィルムの厚さ等により
異なソー概に決定することはできないが、一般には、合
成樹脂10踵量部当り0.003〜5重量部、特に0.
1〜5.0重量部の範囲内とするのが好適である。
本発明で使用する合成樹脂フィルムには、紫外線吸収剤
に加えて、必要に応じて他の通常の樹脂添加物、例えば
可塑剤、滑剤、酸化防止剤、光安定剤、帯電防止剤、防
潤剤、熱安定剤、染料、顔料等を少量含ませることもで
きる。
上記のフィルムはそれ自体公知の種々の方法、例えば溶
融押出法又は溶液流延法等を用いて製造することができ
る。
かくの如くして形成されたフィルムは、その用途等に応
じて、その厚さを広い範囲に亘つて変えることができる
が、一般に本発明の目的に対しては20〜500μの範
囲が好適である。
該フィルムは、必要に応じて、補強等の目的で、他の合
成樹脂のフィルムやシート、ガラス等に積層して使用す
ることもできる。果樹の栽培において、その果樹に照射
される光としては、直射日光と間接的な散乱光線との2
つが考えられるが、本発明のフィルムを用いて果樹を栽
培する場合には、少なくともこの直射日光に対して果樹
をフィルムにより遮蔽するようにすることが必要である
しかして、ハウス栽培、トンネル栽培、雨よけ栽培等に
おいては、温度調節のため、直射日光が射入しない程度
に裾上げをしたり、裾部を寒冷紗と置換するようにする
ことができる。
しかしながら、果樹に多発する糸状菌による病気、例え
ば灰色カビ病や菌核病等をも併せて防ぐためには、直射
日光のみならす散乱光線をも該フィルムで遮蔽するよう
にするのが望ましい。
かくして、本発明のフィルムを用いて果樹を栽培する場
合、果樹は前記フィルムで被覆したハウスやトンネル内
等で栽培される。果樹の栽培それ自体は、本発明による
前記特定のフィルムを用いるという条件を除けば、通常
の栽培方法と全く同様に行なうことができ、当業者に自
明のことであるので、ここではその詳細は省略する。
以上述べた本発明のフィルムを用いれば、後記参考例に
示す如く、今まで有効な対策がないとされていた果樹の
施設栽培における果実の糖度の増加を達成することがで
きる。
のみならず、本発明のフィルムを用いれば、通常の栽培
方法に比べて、果実の収穫個数には大差がないが、果実
の果重が著しく増大、しかも果肉の厚さが増すという、
果実の著るしい品質向上効果があるという利点である。
このように、本発明のフィルムは果実を有する農作物の
栽培において、生産農家に寄与するところ極めて大であ
る。次に実施例により本発明をさらに説明する。
実施例(フィルムの調製) ポリ塩化ビニル10唾量部、ジオクチルフタレート(可
塑剤)45重量部、ジブチル錫マレート(熱安定剤)1
.5重量部、ステアリン酸亜鉛(熱安定剤)1.0重量
部、ステアリン酸(滑剤)0.1重量部、ソルビタンモ
ノラウレート(無滴剤)1.0重量部および下記表−1
に示す量の2・2″ージヒドロキシー4−メトキシベン
ゾフェノンまたは2−(2″−ヒドロキシー3″・5″
−ジ第3ブチルフェニル)−5−ク頃レベンゾトリアゾ
ール(紫外線吸収剤)を混合し、その混合物をエクスト
ルーダーにより200℃で溶融押出し、下記表−Aに示
す厚さの透明なフィルムを得た。
また得られたフィルムの波長別光線透過曲線を添付図面
に示す。参考例1(ブドウの栽培例) 3月上旬山陽地方のブドウ栽培圃場で慣行方法により栽
培管理されたH型短梢剪定の健全な14jf.生ブドウ
樹(品種:キヤンベル・アーリー)1樹を選定し、3月
15日に主幹より南北方向にH型に整枝された4本の主
枝各々について、主枝が中心に入るように主枝に沿つて
安田工業式ブドウトンネルの骨組を巾1.2m1高さ1
.5TrL,、長さ6mの円筒型に組み、4棟のブドウ
トンネル骨組みを設置した。
骨組み設置に際しては、主枝及ひ芽を傷付けないように
充分に注意して行つた。翌田該ブドウトンネル骨組みに
、前記実施例で調製したフィルム番号1、2、3及び4
のそれぞれのフィルムを被覆し、4棟のブドウトンネル
を設置した。トンネル設置後は、トンネル内の気温が3
0℃を越すことがないように注意深く換気作業を行つた
。すなわち3月上旬の低温時はほとんど換気せず、4月
から5月中旬までは晴天日のみ、そして5月下旬から収
穫完了時まては昼間のみならず必要に応じて夜間も換気
を行い30℃以上の高温になるのを防いだ。換気方法は
天井部は常に被覆状態を維持し、側部ないし低部のフィ
ルムを開閉することにより行い、該被覆部分への直射日
光の照射を極力防止した。施肥、除草、農薬散布及ひ潅
水などの一般管理は慣行栽培に準じて行つた。各フィル
ム被覆区とも、4月始めには主枝の萌芽が始まり、4月
下旬には長さ30cm程度の新梢に発育した。
5月上旬には、これらの新梢に形成された花穂(1新梢
あたり2花穂)が開花し、5月中旬には幼果房に発育し
た。果実は肥大を続け、7月上旬頃には直径約1.5c
w1位に発育し、果房先端の果実より着色が始まり、8
月3日以降になると収穫できるまで熟したので、8月3
日から8月11E1までの間に全果房の収穫を行つた。
収穫は各フィルム被覆区毎に実施し、その間の収量及び
糖度を調査した。その結果を表−1に記載する。測定方
法収穫果房数:ブドウトンネル被覆部の全収穫果房数収
穫総重量:収穫した果房の総重量 平均果房重:収穫総重量÷収穫果房数により算出糖度:
無作為に抽出した規格Mに属する果房5房の全果粒につ
いて、果汁を手持屈折計(アタゴ光学器精製)で測定し
、その平均値を求めた。
参考例2(ミカンの栽培例) 四国地方のゆるやかに傾斜したミカン園に、慣行方法に
より栽培された1咋生の健全な温洲ミカン(品種:宮川
早生)4樹(栽植密度:101当たり100本)が植え
られている南北方向に平行に隣接した2種のバイブハウ
ス(巾44rrL,・長さ10W1,・高さ3.67T
1,)を選び、1月7日に前記実施例で調製したフィル
ム番号1及び4のそれぞれのフィルムを被覆した。
被覆期間は9月18日までとし、2月12日から5月9
日までは各バイブハウスに同じように設置された同型の
温風暖房機により最低室温が15℃以上になるように加
温した。また、外気温の高(咽には肩換気やすそ換気あ
るいは換気扇により最高室温が30℃以上にならぬよう
に管理した。土壌水分は約10日毎に地表面が湿る程度
の潅水を行つて管理した。施肥、除草及び農薬散布など
の一般管理は慣行栽培に準じて、両ハウスとも同一に行
つた。各ハウスとも、2月25日には新芽が発芽し、3
月1日には新葉が展関し始め、3月15日頃には樹全体
が緑色の葉で包まれた。
開花は3月12日から3月24日までの間にみられ、直
径約5C!nの白色の花を枝先に多数つけた。4月上旬
になると、これらの着花部に幼果の形成されていること
が肉眼でみられるようになり、5月以降より着果過多を
防止する目的で摘果作業を適宜行つた。
この摘果作業に際しては、両試験ハウスとも同様の着果
状態になるように充分注意して行つた。7月15E]i
こなると一部の果実は直径5〜6CrfLに発育し、着
色も始まつて出荷できるくらいまで熟゛したので、収穫
を開始した。
収穫は7月15日より9月18日までの約2ケ月間に熟
したものから順次行い、その間、各バイブハウス毎に収
穫量、果皮歩合及ひ糖度を調査した。その結果を表−2
に記載する。測定方法 (1)収穫果数(個):1樹当たりの収穫された健全な
果実数(2)収穫果重量(K9):1樹当たりの収穫さ
れた健全な果実総重量(3)平均果重(y):収穫果重
量÷収穫果数により算出(4)果皮歩合(%):無作為
に抽出した規格Mに属する収穫果1(1)個の重量を測
定し、次にこれらの果実の果皮部のみの重量を測定する
その値を次式に代人し算出した。果皮重量÷果実重量×
100 (5)糖度:(4)の測定に用いた収穫果100個の果
汁を手持屈折計(糖度用、アタゴ光学器材製)で測定し
た時の平均値。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明及び比較例のフィルムの波長別光線透過
曲線の図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 少なくとも370nm及びそれ以下の波長の光を実
    質的に遮蔽し得るが、しかし400nmの波長の光は完
    全には遮蔽せず且つ450nm及びそれ以上の波長の光
    を実質的に透過し得る透明フィルムから成ることを特徴
    とする、該透明フィルムによる被覆下に果樹を栽培する
    ことによつて収穫される果実の糖度を増加させるための
    果樹用の農業用被覆フィルム。
JP18219181A 1981-11-16 1981-11-16 果実の糖度を増加させるための果樹用の農業用被覆フイルム Expired JPS6050415B2 (ja)

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