JPH0131847B2 - - Google Patents

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JPH0131847B2
JPH0131847B2 JP52053217A JP5321777A JPH0131847B2 JP H0131847 B2 JPH0131847 B2 JP H0131847B2 JP 52053217 A JP52053217 A JP 52053217A JP 5321777 A JP5321777 A JP 5321777A JP H0131847 B2 JPH0131847 B2 JP H0131847B2
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JP
Japan
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melons
hydroxy
film
light
benzotriazole
Prior art date
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Application number
JP52053217A
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English (en)
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JPS53138846A (en
Inventor
Yukio Hariki
Izuru Tateno
Isamu Harasawa
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Nippon Carbide Industries Co Inc
Original Assignee
Nippon Carbide Industries Co Inc
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Publication date
Application filed by Nippon Carbide Industries Co Inc filed Critical Nippon Carbide Industries Co Inc
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Publication of JPS53138846A publication Critical patent/JPS53138846A/ja
Publication of JPH0131847B2 publication Critical patent/JPH0131847B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は雑メロンの裁培に関し、さらに詳しく
は、雑メロンを特定の光質条件下に栽培すること
により、雑メロンの果実の糖度を増加させ、しか
も果重が大きく且つ果肉の厚い高品質の果実を収
穫することができる、雑メロンの新規な栽培方法
及びそれに使用するための農業用被覆材に関す
る。 果実の美味しさは、一般に果実中に含まれる糖
分によつて大きく左右され、果実の糖度が果実の
品質を判定する上での1つの重要な基準になつて
おり、産地の果実出荷団体では果実の糖度を出荷
及び等級判定の基準の1つとしている所もある位
である。 雑メロンの栽培においても例外ではなく、雑メ
ロンの栽培において、糖度が不足し、低い等級の
安価な雑メロンとして市場に出荷しなければなら
ないという現象がしばしば見られており、例えば
雑メロンの中で代表的なプリンスメロン及びキン
シヨウメロンは糖度(糖度計で測定した甘味の尺
度)が14度位又はそれ以上であることが要求され
ているにもかかわらず、実際の栽培における収穫
雑メロンの1部が糖度が13度以下のために低い等
級の雑メロンとして市場に出荷されているのが実
情であり、メロン生産者の間でも大きな悩みとな
つている。 しかも、現在のところ糖度増加のための効果的
な対策もないまま、少しでも直射日光が当るよう
に栽培する場所を選んだり、ハウス栽培では、ハ
ウスの天窓をなるべく長く開けたり、雑メロンの
葉、特に天葉(一番上の葉)が大きくなり果実が
日影にならないように施肥を調節したりする等の
方策が採用されている程度である。 しかしながら、これらの方法は、いずれも雑メ
ロンの糖度増加対策としては充分なものではな
く、依然として不満足なままで市場に出荷されて
おり、より効果的な糖度増加方法の出現が望まれ
ている。 本発明者らは、雑メロンの施設栽培実験の過程
において、少なくとも370nm以下の波長の光の透
過を実質的に阻止し得る農業用被覆材を使用する
と、収穫された雑メロンの果実の甘味が著るしく
増加し、糖度が約16〜17度にも達し得ることを見
い出したのである。 しかも、果実の甘味が増加するばかりでなく、
収穫した果実は、その個数においては通常の農業
用フイルムを用いた場合とは大差はないが、果重
が増大し、例えばプリンスメロンでは約3割以上
も増大し、さらに果肉も厚くなり、品質向上効果
が著るしいことが判明した。 かくして、本発明によれば、雑メロンを、少な
くとも370nm以下の波長の光の透過を実質的に阻
止し得る農業用被覆材による被覆下に栽培するこ
とを特徴とする雑メロンの糖度の増加方法が提供
される。 本明細書において、「雑メロン」なる語は、「新
農業全書−メロン スイカ−」(農村魚村文化協
会、昭和51年2月1日発行初版)第21〜25頁に記
載のキユウリ属メロン種(Cucumis melo)のメ
ロンで且つ果実の表皮にネツトを形成しない変種
(variety)を意味し、例えば、ハネデユー、スペ
インメロン等の冬メロン(indorus);銀まくは、
甘露等のマクワウリ(makuwa);成勧マスク、
青長、等のミクロスペルマ(microsperma);金
俵等のフレクアスス(flexuosus);黒門、久留米
シロウリ、沼目、阿波みどり等のシロウリ
(conomon);プリンスメロン、キンシヨウメロ
ン等の変種間交雑によるメロン等が包含される。
本発明に対しては特に変種間交雑によるメロン、
就中プリンスメロン及びキンシヨウメロンが適し
ている。 本発明の1つの大きな特徴は、後述する特定の
紫外線遮蔽特性を有する農業用被覆材の使用によ
り、少なくとも370nm以下の波長の光の透過が実
質的に阻止された(或いは遮蔽された)条件下
に、雑メロンを栽培する点にある。 かかる条件下に雑メロンを栽培することによ
り、収穫される雑メロンの果実の甘味が著るしく
増加し、通常糖度が15〜17度のものを収穫するこ
とができるのみならず、果重が大きく且つ果肉も
厚い高品質の果実を生産することができることが
判明した。 雑メロンはうり科の1年生植物で、一般に施設
栽培により多く栽培されている。その栽培法は品
種、地域、時期等により異なるが、プリンスメロ
ンの場合は1月上旬には種し5月中旬〜7月中旬
に収穫するのが一般的である。参考のためプリン
スメロンの栽培作業手順と生育状況の一例(関
東・中部地方)を図式で示せば次の通りである。
【表】
【表】 プリンスメロンの栽培においては通常播種、発
芽後つる割れ防止のため接木をするが通常カボチ
ヤ(品種金剛・新土佐等)を台木として、雑メロ
ンの穂木を呼び割り接木する。 その時期は台木の本葉が0.5〜0.7枚位で穂木の
子葉が展開した時が適している。接木した当日は
寒冷紗を重ねて遮光するが、2日目より太陽光線
が十分当たるようにし、接木後10〜12日に穂木を
切断し、キヤレカーベト病プサリユウム予防のた
めに薬剤を散布する。播種後15〜20日して本葉が
1.5枚となつたら、多量の水分を散布し、元肥と
して窒素分5〜7Kg/10アール、リン分10〜14
Kg/10アール、カリ分6〜8Kg/10アールを施肥
し、農業用被覆材で被覆されたハウス内の定植床
に10アール当り550〜700本の割合で定植する。定
植後約20日して子づるが出てきたら生育のすすん
だ子づる3〜4本を残して3〜4本仕立てとして
テープで誘引する。さらに生育が進むにつれて孫
づるが出てくるから本葉6〜7節までは早めに除
去する。定植の約1ケ月後各子づるの6〜7節項
より4〜5本の結実果枝を選定し、雌花の上葉1
枚を残して摘芯する。この時期と相前後して雌花
の開花が始まり着果する。1番着果確認後樹勢に
応じてN成分で3−4Kg/10a施す。着果した玉
が卵大になつたら形状の良いものを(子づる2−
2.5個)残して他は摘果する。 また、菌核、灰色かび病、ベト病、アブラム
シ、ダニによる病害防除のために適時薬剤散布を
行う。5月中旬より果実が成熟して収穫可能とな
る。受粉(交配)後40日位で試し切りし、糖度を
測定し、14度以上ならばハウス内の他のプリンス
メロンを収穫する。尚、糖度の測定は手持屈折計
(糖度計)で測定する。また、人間は糖度9〜10
度位では甘味を明確に区別出来ないが、糖度11以
上では0.1度異つても区別出来るようになる。 本発明において充分な糖度の増加効果を達成す
るには、少なくとも雑メロンが受粉時期に達した
後果実の全収穫が終了するまで、後述する特定の
被覆材による遮蔽下に栽培をつづけることが望ま
しい。 しかして、前記プリンスメロンの栽培例では、
遅くとも受粉(交配)が行なわれる4月上旬には
該被覆材をかけるようにし、プリンスメロンの収
穫が終る7月中旬まで農業用被覆材の被覆下に栽
培をつづける。 しかしながら、一般農家ではハウス栽培、トン
ネル栽培、雨よけ栽培、等の施設栽培の場合、普
通一年中被覆材をかけて栽培が行なわれており、
本発明方法においても、雑メロンの苗を定植する
場合は定植時から、また播種して定植せずにその
まま生育させる場合は発芽時から、雑メロンの果
実の収穫の終了に至るまでの全期間に亘つて、後
述する特定の農業用被覆材による遮蔽下に栽培を
行なつてもよく且つそれが好適である。 本発明においては、雑メロンを少なくとも
370nm以下の波長の光の透過が実質的に阻止され
た条件下に栽培することにより、充分に優れた糖
度の増加効果を達成し得るが、さらに少なくとも
380nm以下の波長の透過が実質的に阻止された条
件下で栽培することにより、より一層顕著な効果
を達成することができる。 一方、本発明による栽培において、雑メロンの
生長に有用な光の透過は実質的に阻害されないこ
とが望ましく、450nm以上の波長の光、さらに有
利には、420nm以上の波長の光が実質的に透過さ
れる条件に栽培することが望ましい。 しかして、本発明における特に好適な栽培条件
は、380nm以下の波長の光の透過が阻止され且つ
少なくとも420nm以上の光が実質的に透過される
条件下に雑メロンを栽培することである。 本明細書において、「xnm以下の波長の光の透
過を実質的に阻止する」なる語は、xnm以下の
波長の光の透過を10%完全に遮蔽する場合のみな
らず、xnm及びそれ以下の波長の光の透過を少
なくとも70%、好ましくは80%以上、さらに好ま
しくは90%以上遮蔽する場合をも包含する意味で
用いるものである。また、「ynm以上の波長の光
を実質的に透過する」なる語は、ynm以上の波長
の光を100%完全に透過する場合のみならず、
ynm及びそれ以上の波長の光を少なくとも65%、
好ましくは80%以上、さらに好ましくは85%以上
透過する場合をも包含する意味で用いるものであ
る。 なお、本発明の方法の実施に当つて、雑メロン
は常に前記波長域の光の遮蔽下におかれている必
要はなく、雑メロンの施設栽培において通常行な
われているように、例えば、ハウス又はトンネル
内の温湿度の調節或いは換気等のために行なう天
窓換気、肩換気、裾上げ等により一時的に該波長
域の光が雑メロンに照射されることは許容され
る。 かくして、本発明の方法は、少なくとも370nm
以下の波長の光、好ましくは少なくとも380nm以
下の波長の光の透過を実質的に阻止する農業用被
覆材、特に380nm以下の波長の光の透過を実質的
に阻止し且つ420nm以上の波長の光を実質的に透
過し得る無機質又は有機質のフイルム又は板から
成る農業用被覆材による被覆下に、雑メロンを栽
培することにより達成される。 かかる農業用被覆材は、前述した通り、充分な
効果を達成するためには、少なくとも受粉時期か
ら収穫が終る迄、好ましくは発芽時又は定植時か
ら収穫の終る迄の期間被覆するのが有利である
が、その被覆の仕方としては、従来の施設栽培に
おけると同様に、温室を利用する方法、パイプハ
ウス又はトンネルを用いる方法、等を採用するこ
とができる。 本発明に従う雑メロンの栽培は、上記特定の農
業用被覆材を用いることを除き、それ自体従来の
雑メロンの施設栽培と同様にして行なうことがで
き、何ら特別の考慮を払う必要はない。 また、例えば雑メロンの栽培においてはマルチ
フイルムが使用されている場合があるが、本発明
の方法の実施に当つても必要に応じてマルチフイ
ルムを使用することができる。 本発明の実施に使用される農業用被覆材として
は、少なくとも370nm以下の光、好ましくは少な
くとも380nm以下の光の透過を実質的に阻止す
る、殊に380nm以下の波長の光の透過を実質的に
阻止し且つ少なくとも420nm以上の光を実質的に
透過する能力を有するものであれば、どのような
タイプの農業用被覆材でも使用することが出来
る。そして、かかる農業用被覆材は通常無機質又
は有機質のフイルム又は板から成ることができ
る。しかして、例えば無機質フイルム又は板とし
ては、典型的には、染料または顔料(例:エメラ
ルドグリーン)を配合したガラス板、下記に示す
紫外線吸収剤を含有する合成樹脂膜を塗布又は積
層したガラス板、等が挙げられ、また、有機質フ
イルム又は板としては、特に、紫外線吸収剤を塗
布又は含有せしめた合成樹脂フイルム又は板が好
適である。本発明においては、特に後者の紫外線
吸収剤含有合成樹脂フイルム又は板が適してお
り、以下この合成樹脂フイルム又は板についてさ
らに詳細に説明する。 本発明に使用し得る透明フイルム又は板は、例
えば通常のフイルム形成性熱可塑性樹脂に適当な
紫外線吸収剤を配合しフイルム又は板に成形する
ことにより製造することができる。 使用し得るフイルム形成性熱可塑性合成樹脂と
しては、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネ
ート、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリレ
ート、ポリ酢酸ビニル、又はこれら重合体を主体
とする共重合体もしくはブレンド物、等が含ま
れ、特に、耐光性、光線透過性、強度等の理由か
ら、ポリ塩化ビニル、ポリメチルメタクリレート
及びポリエチレンが好適であり、就中ポリ塩化ビ
ニルである。 これら合成樹脂に配合し得る紫外線吸収剤とし
ては、該紫外線吸収剤の紫外線吸収能や使用する
合成樹脂との相容性等を考慮して広範囲の種類の
中から適宜選択使用することができる。使用可能
な紫外線吸収剤としては例えば下記の如きものが
挙げられる。 ハイドロキノン系−ハイドロキノン、ハイドロキ
ノンジサリチレート サリチル酸系−フエニルサリチレート、パラオク
チルフエニルサリチレート ベンゾフエノン系−2−ヒドロキシ−4−メトキ
シベンゾフエノン、2−ヒドロキシ−4−n−
オクトキシベンゾフエノン、2−ヒドロキシ−
4−メトキシ−2′−カルボキシベンゾフエノ
ン、2,4−ジヒドロキシベンゾフエノン、
2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベ
ンゾフエノン、2−ヒドロキシ−4−ベンゾイ
ルオキシベンゾフエノン、2,2′−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフエノン、2−ヒドロキ
シ−4−メトキシ−5−スルホンベンゾフエノ
ン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾ
フエノン、2,2′−ヒドロキシ−4,4′−ジメ
トキシ−5−ナトリウムスルホベンゾフエノ
ン、4−ドデシルオキシ−2−ヒドロキシベン
ゾフエノン、2−ハイドロキシ−5−クロルベ
ンゾフエノン ベンゾトリアゾール系−2−(2′−ヒドロキシ−
5′−メチルフエニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフエニル)−5
−カルボン酸ブチルエステルベンゾトリアゾー
ル、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフエニ
ル)−5,6−ジクロルベンゾトリアゾール、
2−ヒドロキシ−5′−メチルフエニル)−5−
エチルスルホンベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−第3ブチルフエニル)−
5−クロルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒ
ドロキシ−5′−第3ブチルフエニル)、ベンゾ
トリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−ア
ミルフエニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジメチルフエニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジメチルフエニル)−5−メトキシベ
ンゾトリアゾール、2−(2′−メチル−4′−ヒ
ドロキシフエニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ステアリルオキシ−3′,5′−ジメチルフエ
ニル)−5−メチルベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−5−カルボン酸フエニル)
ベンゾトリアゾールエチルエステル、2−
(2′−ヒドロキシ−3′−メチル−5′−第3ブチル
フエニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒ
ドロキシ−3′,5′−ジ第3ブチルフエニル)−
5−クロル−ベンゾトリアゾール、2−(2′−
ヒドロキシ−5′−メトキシフエニル)ベンゾト
リアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−フエ
ニルフエニル)−5−クロルベンゾトリアゾー
ル、2−(2′−ヒドロキシ−5′−シクロヘキシ
ルフエニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−
ヒドロキシ−4′,5′−ジメチルフエニル)−5
−カルボン酸ベンゾトリアゾールブチルエステ
ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジクロルフ
エニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−4′,5′−ジクロル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジメチルフ
エニル)−5−エチルスルホンベンゾトリアゾ
ール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−フエニルフ
エニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−4′−オクトキシフエニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メトキ
シフエニル)−5−メチルベンゾトリアゾール、
2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフエニル)−
5−カルボン酸エステルベンゾトリアゾール、
2−(2′−アセトキシ−5′−メチルフエニル)
ベンゾトリアゾール、2(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジターシヤリブチルフエニル)−5−クロ
ロベンゾトリアゾール。2−(2′−ヒドロキシ
−3′−tert−ブチル−5′−メチルフエニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール これらの紫外線吸収剤のうち、ベンゾフエノン
系及びベンゾトリアゾール系のものが好適であ
り、就中ベンゾフエノン系では、2,3′−ジヒド
ロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフエノン、
2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフエ
ノン及び2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベン
ゾフエノン;ベンゾトリアゾール系では2−
(2′−ハイドロキシ−5′−メチルフエニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メ
チルフエニル)−5,6−ジクロルベンゾトリア
ゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−第3ブチル
フエニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−3′−メチル−5′−第3ブチルフエニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,
5′−ジ第3ブチルフエニル)−5−クロル−ベン
ゾトリアゾール及び2−(2′−ヒドロキシ−5′−
フエニルフエニル)−5−クロルベンゾトリアゾ
ール、2(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジターシヤリ
ブチルフエニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(2′−ヒドロキシ−5′−オクトキシフエ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキ
シ−3′−tert−ブチル−5′−メチルフエニル)−5
−クロロベンゾトリアゾール等が有効である。 特に好適な紫外線吸収剤は、式
【式】又は
【式】 式中、R1及びR2は同一もしくは相異なり、そ
れぞれ低級アルキル基又はアリール基(特にフエ
ニル基)を表わし、殊にR1は好ましくはC5以下
の分岐鎖状の低級アルキル基又はフエニル基であ
り、R3はC6以上、特にC8〜C10のアルキル基を表
わし、Xは水素原子又はハロゲン原子、特に塩素
原子である、 で表わされるベンゾトリアゾール誘導体である。 上記の如き紫外線吸収剤の配合量は、紫外線吸
収剤の種類、使用する合成樹脂の種類、フイルム
又は板の厚さ等に依存して広範に変えることがで
きるが、本発明の方法が目的としている370nm以
下、特に380nm以下の紫外線の透過を実質的に完
全に阻止するためには、紫外線吸収剤の配合量と
得られるフイルム又は板の厚さとの間に下記式 15≦AB≦600 好適には 20≦AB≦400 式中、Aは紫外線吸収剤の配合量(PHR)を
表わし、Bはフイルム又は板の厚さ(μ)であ
る、 で示される関係が満たされていることが特に好ま
しいことが見出された。ここにPHRとは合成樹
脂100重量部当りの重量部数を意味する。 また紫外線吸収剤の配合量(A)は、合成樹脂及び
紫外線吸収剤の種類により異なるが、一般に
0.003〜5PHR、特にフイルムの場合0.1〜5.0PHR
の範囲が好適である。 本発明に使用する合成樹脂フイルム又は板に
は、紫外線吸収剤に加えて、必要に応じて他の通
常の樹脂添加物、例えば可塑剤、滑剤、酸化防止
剤、光安定剤、帯電防止剤、防潤剤、熱安定剤、
染料、顔料、等を少量含ませることもできる。 上記のフイルム又は板はそれぞれ自体公知の
種々の方法、例えばカレンダー法、インフレーシ
ヨン法等の溶融押出法、プレス法、溶液流延法等
を用いて製造することができる。 かくの如くして形成されたフイルム又は板は、
その用途等に応じて、その厚さを広い範囲に亘つ
て変えることができるが、一般に本発明の目的に
対しては、15〜5000μ、特に20〜500μの範囲が好
適である。該フイルム又は板は、必要に応じて、
補強等の目的で、他の合成樹脂のフイルムやシー
ト、ガラス等に積層して使用することもできる。 以上述べた本発明によれば、今まで有効な対策
がないとされていた雑メロンの果実の糖度の増加
を達成することができ、例えば今まで有効な防止
対策がなく、ある程度の発生はやむを得ないとさ
れていた雑メロンの糖度不足を実質的に解消する
ことができる。 のみならず、本発明によれば、通常の栽培方法
に比べて、果実の収穫個数には大差がないが、果
実の果重が著しく増大ししかも果肉の厚さが増す
という、果実の著るしい品質向上効果があるとい
う利点もある。 その上、本発明において、雑メロンの定植又は
発芽の時期から前記した被覆材にかけて栽培する
場合には、後述する実施例に示した如く、草丈、
葉長等が従来のものに比較して約1割前後増大
し、生長促進効果が著しいという別の利点もあ
る。 さらに本発明に従う雑メロンの栽培方法におい
ては、開花した花を交配し着果させるに際して着
果率が100%となり、従来のものに比較し約2割
前後も増大するという別の利点もある。さらに通
常開花した花弁の残がいから灰色かび菌、菌核病
菌が発生し雑メロンの木がかれる現象が多発する
ため花弁を除去する作業を必要とするが、本発明
に於いては花弁の残がいを除去しなとくも雑メロ
ンの木がかれることはないという著しい利点もあ
る。 次に実施例により本発明をさらに説明する。 実施例 A (農業用フイルムの調製) 1) ポリ塩化ビニル100重量部、ジオクチルフ
タレート(可塑剤)45重量部、ジブチル錫マレ
ート(熱安定剤)1.5重量部、ステアリン酸亜
鉛(熱安定剤)1.0重量部、ステアリン酸(滑
剤)0.1重量部、ソルビタンモノラウレート
(無滴剤)1.0重量部及び2−(2′−ヒドロキシ
−3,5′−ジターシヤリーブチルフエニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール(紫外線吸収
剤)1.5重量部を相互に充分に混合し、その混
合物をエクストルーターにより200℃で溶融押
出し、厚さ100μの透明なフイルムを得た。こ
のフイルムを以後フイルムNo.1と呼び、後記実
施例で被覆用に使用する。 2) 一方比較のため、一般農業用被覆材として
市販されているポリ塩化ビニルフイルム(厚さ
100μ;三菱モンサント化成(株)製“ノービエー
ス”)を用意した。このフイルムを以後フイル
ムNo.2と呼ぶ。 上記フイルムNo.1及びNo.2の波長別光線透過曲
線を添付図面の第1図に示す。 実施例1及び比較例1 (プリンスメロンの栽培) 1月7日地温が25〜28℃に保たれた苗床に穂木
用のプリンスメロンを条蒔きによりは種し、覆土
した後、苗立枯病予病にダイホルタン水和剤1000
倍を散布した。 1月10日発芽し始め、その後の育苗期間、夕方
は4時項より保温のため防寒被覆資材を被覆し、
朝方にはこれを取り除き、日中はできるだけ多く
苗に光をあてた。 1月11日、地温が23〜28℃に保たれた苗床に、
台木用のカボチヤ(品種:新土佐)を条蒔きによ
り播種した。覆土以後の管理は、プリンスメロン
と同様に行つた。 1月21日呼び接ぎ法により、穂木を台木に接ぎ
木し、1月18日より加温されていた移植床に移植
した。 接木後2日間は薄いコモを被覆し遮光した。 接木3日後より地温を除々に下げ、1月28日に
は20℃程度まで下げ、さらにその後は定植床の地
温にあわせるように地温を下げて馴化させた。 2月15日、実施例Aで調製したそれぞれのフイ
ルムで被覆したパイプハウス内に、畦間190cm、
長さ20m畦高30cmの畦を作り、表面に平にして市
販のポリマルチフイルムにて全面マルチを行つ
た。 2月20日、株間80cm、栽植密度が2.19本/坪と
なるように接ぎ木苗を定植した。 3月5日、生育のすすんだ子ずる3〜4本残
し、他を除去した。その後、子づるから発生する
孫づるについては、本葉6〜7節までは早めに除
去した。 3月中旬〜4月上旬、各子づるの6〜7節より
4〜5本結実果枝を選定し、雌花の上葉1枚を残
して摘芯した。各子づるの誘引は適時行い、等間
隔に誘引した。 4月上旬〜中旬、雌花の開花が始まり、着果し
始めた。着果した玉が卵大になつた時点で、形態
の良いものを1子づるにつき2〜2.5個残して、
他を摘果し、1株当り着果個数を6〜9個とし
た。これ以後発生する側枝は除去し、病葉も除去
した。なお肥料は表−1にしたがい施肥した。 5月中旬より収穫を開始した。 6月3日、各試験ハウスのメロンの生育状況及
び収穫果の調査を行つた。この結果を表−2に示
す。
【表】
【表】 実施例2及び比較例2 (キンシヨウメロンの栽培) 前記実施例1及び比較例1のプリンスメロンの
栽培と全く同様にして、キンシヨウメロンをは
種、接木、摘芯、定植、交配、摘果及び病害防除
した。 6月3日における各試験ハウスのキンシヨウメ
ロンの生育状況及び収穫果の調査結果を下記表−
3に示す。
【表】 (d)、(b)及び(c)は表−1におけると同じ意味
を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例Aで調製したフイルムNo.1(本
発明)及びフイルムNo.2(比較例)の波長別光線
透過曲線である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 380nm以下の波長の光の透過を実質的に阻止
    し且つ420nm以上の波長の光を実質的に透過し得
    ることを特徴とする雑メロンの糖度を増加させる
    ための農業用被覆材。 2 無機質又は有機質のフイルム又は板から成る
    特許請求の範囲第1項記載の農業用被覆材。 3 該フイルム又は板が紫外線吸収剤として式 【式】又は 【式】 式中、R1及びR2は同一もしくは相異なり、そ
    れぞれ低級アルキル基又はアリール基(特にフエ
    ニル基)を表わし、殊にR1は好ましくは分岐鎖
    状の低級アルキル基又はフエニル基であり、R3
    はC6以上、特にC8〜C10のアルキル基を表わし、
    Xは水素原子又はハロゲン原子、特に塩素原子で
    ある、 で表わされるベンゾトリアゾール誘導体を含有す
    る特許請求の範囲第2項記載の農業用被覆材。 4 該有機質のフイルム又は板が、ポリ塩化ビニ
    ル、ポリメチルメタクリレート又はポリエチレン
    から成る特許請求の範囲第2項記載の農業用被覆
    材。
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