JP2627761B2 - ハウス構造 - Google Patents

ハウス構造

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JP2627761B2 JP63041886A JP4188688A JP2627761B2 JP 2627761 B2 JP2627761 B2 JP 2627761B2 JP 63041886 A JP63041886 A JP 63041886A JP 4188688 A JP4188688 A JP 4188688A JP 2627761 B2 JP2627761 B2 JP 2627761B2
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  • Greenhouses (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ハウス構造、詳しくは樹脂等からなる透明
フィルム又はガラス等からなる透明板を張設してなるハ
ウス構造に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
通常、植物の栽培に使用されるハウスは、ポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレン等の樹脂からなる透明フィルム、又
はガラス、ポリエステル樹脂等からなる透明板を、所定
構造に組み立てられたハウス骨材に張設して形成され
る。
一般に、上記ハウスは、上記透明フィルム又は透明板
を一重張りして形成してある。従って、外気温度が低い
ときには、上記透明フィルム等の内側面にハウス内部に
存在する水蒸気が結露して水滴ができるが、特に天面部
が上記透明フィルム等で形成されている場合は、凝縮し
た冷たい水滴が落下して、例えば、植物の葉や果実の凹
部に水が溜り、灰色かび病や菌核病等の病害が発生し易
くなったり、また、土を作物の上にはね上げて病害が発
生する原因となったりするため、ハウス内の作物に害を
及ぼし易いという問題があった。
尚、保温性向上を目的として温室を二重構造の透明フ
ィルムで形成する技術が既に開示されている(特開昭47
−11953号公報)。しかしながら、上記二重構造の透明
フィルムは、成形が難しいために高価であり、その上使
用中にフィルム間に水が溜り易いという問題があって実
用に供されていないのが実情である。
そこで、簡単な構造でありながら極めて効果的な手段
として、天面部を形成する透明フィルム又は透明板の内
側に該天面部から間隔をおいて、好ましくは該天面部か
ら一定の間隔をおいて内張り用の透明フィルムを張設
し、ハウスの天部を二重張りにすることが考えられる。
このようなハウス構造は、二重構造の保温効果により天
部に水蒸気が結露することを有効に防止でき、作物の健
全な栽培が可能である。
しかしながら、上記天面部を形成する透明フィルム又
は透明板、及び内張り用の透明フィルムは、一般に紫外
線に対する特有の吸収特性を有しており、このように天
部を二重張りにすることは、ハウス内で栽培される作物
に対する紫外線の照射量が一重張り場合に比べ更に減少
することになる。
一方、作物の中にはその発育・成果に、紫外線が殆ど
関係しない種類もあるが、例えば観賞用植物のように、
紫外線の照射量が花の葉の成育や色彩等に大きく影響す
る種類の植物もある。従って、このような植物は、天部
を二重張りにした上記ハウスで栽培することができない
という他の問題がある。
従って、本発明の目的は、ハウスの天面部における水
蒸気の結露に起因する作物上への水滴の落下を有効に防
止すると共に、該作物が対する紫外線の照射量の減少を
も防止することができるハウス構造を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、種々検討した結果、天面部の内側に特
定樹脂からなるフィルムを張設することにより、上記目
的が達成されることを知見した。
本発明は、上記知見によりなされたもので、透明フィ
ルム又は透明板を張設してなるハウス構造において、天
面部を形成する上記透明フィルム又は透明板の内側に、
該天面部との間に間隔をおいて内張り用の透明フッ素樹
脂フィルムを張設したことを特徴とするハウス構造を提
供するものである。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本考案の好ましい一実施例であるハウス構
造の概略を示す断面図であり、第2図は透明フッ素樹脂
フィルムの固定状態を示す、第1図におけるII−II断面
図である。
本実施例のハウス構造は、支柱を構成する骨材1、天
頂部を支持するする骨材2及びその他の骨材を組合せて
形成した、略山形形状のハウス骨格に、透明フィルム又
は透明板を張設してなるものである。
上記ハウス構造では、少なくとも天面部3が上記透明
フィルム又は透明板で形成されており、該天面部3は、
上記天頂部の骨材2から支柱1の骨材の上端方向に延設
されており、また、上記天面部3は断面が第2図に示す
ような略エ字形状の鉄系骨材4により下方から支持され
ている。
また、上記ハウス構造では、透明フッ素樹脂フィルム
5を上記鉄系骨材4の下面に下方からフィルム固定具と
しての磁石6で間歇的に挟んで固定することにより、該
透明フッ素樹脂フィルム5を上記天面部3の内側に該天
面部3との間に略一定の間隔をおいて張設してある。即
ち、ハウスの天部が、上記天面部3と該天面部3に対し
て略平行に張設された上記透明フッ素樹脂フィルム5と
からなる二重構造で形成されているものである。
また、上記ハウス構造では、隣接する上記鉄系骨材4
の間の所定位置には、ハウス骨核を補強するための梁7
が設けられており、更に上記透明フッ素樹脂フィルム5
の下端下方には樋8が設けられている。この樋8は、上
記天面部3と上記透明フッ素樹脂フィルム5の間に形成
される空間に水蒸気が入り込まないようにするために、
該透明フッ素樹脂フィルム5との間に隙間ができるだけ
生じないように設置されている。
次に、上記一実施例のハウス構造について詳述する。
前記天面部3を構成する透明フィルム又は透明板とし
てはハウスに適用可能な透明材料からなるものであれば
特に制限なく利用可能であるが、具体的には以下のもの
を挙げることができる。
天面部3を構成する透明フィルムとしてはその形成材
料が、フッ素樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリメチルメタクリレート、
ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリ酢酸ビニ
ル、又はこれら重合体を主体とする共重合体若しくはブ
レンド物であるものを挙げることができ、中でも特に耐
候性、光透過性、強度等の性質を考慮すると、フッ素樹
脂、ポリ塩化ビニル又はポリメチルメタクリレートを好
適な形成材料として挙げることができる。
天面部3を構成する透明板としてはその形成材料が、
ガラス、PET等のポリエステル、フッ素樹脂、ポリ塩化
ビニル、ポリ(メタ)アクリレート、ポリカーボネート
等であるものを挙けることができ、透明板の具体例とし
てはポリエステル樹脂等にデドラーフィルムを被覆した
複合板、ポリエステル樹脂等にガラス繊維等の繊維材料
を含有させた強化板を挙げることができる。
また、上記天面部3の内側に張設する透明フッ素樹脂
フィルム5としては、例えばエチレン−テトラフルオロ
エチレン共重合体、エチレン−クロロトリフルオロエチ
レン共重合体、ヘキサフルオロプロピレン−テトラフル
オロエチレン共重合体、パーフルオロアルキルビニルエ
ーテル−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化
ビニリデン及びポリフッ化ビニルの群から選ばれた樹脂
で形成され、且つフッ素含有率が45重量%以上であるも
のを好適に挙げることができる。尚、この透明フッ素樹
脂フィルム5と同一のフィルムで上記天面部3を形成し
てもよい。このように、透明フッ素樹脂フィルムで二重
構造を形成する場合には、作物に対して更に十分な量の
紫外線を照射することができる。
また、上記天面部3と上記透明フッ素樹脂フィルム5
との間隔は特に制限はないが、1〜100cmの範囲にある
ことが好ましく、2〜10cmの範囲にあることが更に好ま
しい。
以上説明した本実施例のハウス構造では、天部が二重
構造になっているため、その保温効果によりハウス内で
位置する内張り用の透明フッ素樹脂フィルム5に水蒸気
が結露することを有効に防止できる。従って、簡単なハ
ウス構造でありながら、水滴落下に起因てハウス内の作
物に害が及ぶことを有効に防止できる。
しかも、本実施例のハウス構造では、紫外線に対して
も透過率が高い透明フッ素樹脂フィルム5で内張りを行
っているので、上記の如く天部を二重構造にしても、作
物に対する紫外線の照射量が減少することを防止できる
ので、紫外線照射を必要とする作物をも栽培することが
できる。
また、上記の如く天部を二重構造にすることにより、
仮に天面部3の内側面に水蒸気が結露することがあって
も、作物上へ水滴が落下することを防止でき、しかも樋
8が設けてあるため、上記透明フッ素樹脂フィルム5の
上に落下した水滴を特定の場所に集めることができる。
また、上記透明フッ素樹脂フィルム5の固定を磁石6
で挟持して行っているので、上記天部の二重構造を極め
て容易且つ安価に形成することができるという利点もあ
る。
尚、本考案は第1図に示した山形形状からなる前記実
施例に限るものでなく、その形状は種々変更できること
がいうまでもない。また、透明フッ素樹脂フィルム5
は、天面部3に対して略平行に配する場合に限るもので
なく、天部が二重構造であれば、例えば、地面に対して
略平行に配する等、種々の配設方法を採ることができ、
また、その張設方法も、磁石6で固定して行うものに限
るものでなく、他のフィルム固定具を用いてもよい。更
に、樋6は必ずしも設けなくともよい。
また、本発明のハウス構造による農業用ハウスは極め
て耐候性に優れており、可視光部のみならず、紫外線及
び赤外部の太陽光線もよく透過するので、従来のトンネ
ルやハウス等での施設栽培での栽培に制限があった作物
に対しても、本発明はのその栽培を可能にする。
例えば、ナスを紫外線を遮蔽する農業用ハウスで栽培
すると、ナスの果実収穫量、果実の大きさなどは良好で
あるが、果実の色が淡色(ナスの色が薄くなる)とな
り、着色不良果として商品価値がなくなるが、本発明の
ハウス構造による農業用ハウスでナスを栽培すると前記
欠点は全く解消し、露地栽培で収穫されたナスの果実と
同じ果色を有するナスの果実を収穫することができ、し
かも果実収穫量、果実の大きさなども良好となる。
また、リンドウ、シャクヤク、リアトリス、キキョ
ウ、スターチス、キク、カーネーション、シクラメン、
ストレリチア、ハナショウブ、キンギョソウ、チューリ
ップ、洋ラン等の花卉類は、紫外線遮蔽性農業用ハウス
で栽培すると、花の生育は良好であるが花色が淡くなり
商品価値が減少する傾向があるが、本発明のハウス構造
による農業用ハウスで該花卉類を栽培すると、露地裁倍
で得られた花色と全く同じ花色を有する花類を病害が発
生することなしに収穫することができ、しかも東南アジ
ア地区の太陽光の豊富な地区の露地裁倍と同等な花類を
収穫することができる。
更に、受粉のためにミツバチやシマハナアブ等を飛ば
す必要のあるイチゴ、メロン、スイカ、ピーマン等の受
粉結実性植物を前記のように紫外線を遮蔽する農業用ハ
ウスで栽培すると、果実の着果率不足や、果実の奇形果
の発生などが生じ、該植物の栽培には不向きであるが、
本発明のハウス構造による農業用ハウスで該植物を栽培
すると、果実の着果率が向上し、果実の奇形果の発生も
少なくなり、しかも病害も発生しにくくなり果実の収穫
量、果実の大きさなども良好となる等の利点がある。な
お、前記「受粉結実性植物」とは、訪花昆虫、例えば蜜
蜂を受粉媒体として栽培される植物を指称し、例えば、
メロン、雑メロン、マクワウリ、キュウリ、スイカ、プ
リンスメロン等のウリ科植物;カボチャ等のナス科植
物;イチゴ等のバラ科植物;サクランボ、モモ、リン
ゴ、ビワ等のバラ科植物;ブドウに代表されるブドウ科
植物;ウンシュウミカン、ネーブル、イヨカン等のミカ
ン科植物などが包含され、そして本発明のハウス構造が
特に好ましく用いられる植物は、ウリ科植物、ナス科植
物、バラ科植物、就中メロン、雑メロン、プリンスメロ
ン、スイカ、カボチャ及びイチゴである。
次に、本考案のハウス構造の効果を明確にするために
実施した実施例について比較例とともに説明する。
〔実施例1及び比較例1〕 第1図に示したハウス構造と同様のハウスで天面部3
が自然光エフクリーン(日本カーバイド工業(株)製・
フッ素樹脂フィルム・テトラフルオロエチレン/エチレ
ン/パーフルオロブチルエチレンの共重合体・膜厚60μ
のフィルム)で形成され、その内側に透明フッ素樹脂フ
ィルム5(自然光エフクリーン・日本カーバイド工業
(株)製・膜厚20μ)が約10cmの一定の間隔で張設され
てなる二重構造の天部を有するハウスAを作成し、該ハ
ウス内にメロン(苗種・エメラルドセム)を栽培し、該
作物の成育の観察・評価を行った。また比較のために内
張りをポリ塩化ビニルフィルム(クリーンエース・三菱
化成ビニル(株)製)で行った同構造のハウスB(比較
例1)を作成し、同様に上記作用を栽培し、成育の観察
・評価を行った。それらの結果を表1に示した。
尚、上記栽培及び評価は、次のようにして行ったもの
である。
7月20日に台木用のメロンの種(苗種・エメラルドゼ
ム)をポットの中央に1個播種し、翌日穂木用のメロン
の種(品種・サンデーメロン)を同じポットに播種し、
播種終了後寒冷紗でトンネルを作りアブラ虫より防御し
水分を充分与える。7月24日にサンダーメロンは発芽
し、翌日子葉が展開し、7月26日に殺菌剤トップジンM
(日本曹達(株)製)を1500倍に希釈し散布する。7月
28日に台木用エメラルドゼムの木葉が0.7枚に達したと
ころで穂木用のサンデーメロンを呼び割り接木をする。
接木した当日は寒冷紗8枚重ねて遮光し、翌日1枚とし
以後日光を十分当て生育し、8月8日穂木の根本を切断
し、翌日殺菌剤マンネブダイセンM水和剤(有効成分:
マンガニーズエチレンビスシチオカルバメート・東京有
機化学工業(株)製)を600倍に希釈し、本葉1〜2枚
の苗まで育てる。この育苗期間中は、夕方には乾く程度
に朝水分を与える。
ハウスA、Bいずれも(240坪:開口5.3m、奥行150
m、高さ2.6m)内に畦(高さ30cm、巾70cm、畦間60cm)
を作り調合肥料カネマツ495(兼松江商販売)を元肥と
して120kg/10アール施肥し、畦の表面を黒色マルチフィ
ルム(黒色ポリエチレンフィルム:厚さ30μ)で覆い、
上記の本葉1〜2枚のメロン苗を株間が10アール当り15
00本となるように定植した。ハウスの各被覆材の被覆
は、定植より1週間前に行った。
8月中旬殺菌剤マンネブタイセンMを散布し、本葉が
5〜6枚となったらテープで誘引し、立体栽培とし、8
月の下旬本葉が20〜22枚に育ったら摘芯した。この時期
に雌花、雄花が開花するので蜜蜂の箱をハウスA、Bに
セットした蜜蜂により交配した。交配後、数日でメロン
が着果した。この果実が卵大に生育したら、地上より45
〜50cmの果実1個を残し摘果し、残した果実は玉つりを
する。9月上旬殺菌剤マンネブタイセンMを散布し、果
実の表皮にネットが発生したので、新聞紙の袋掛けを
し、9月中旬表皮が8分ネットまで生育したので袋を取
り玉ふきをする。以後は日光が良く当るように管理を
し、9月下旬殺菌剤マンネブタイセンMを散布する。8
月中旬のメロンの収穫量(%)を調査し、その結果を表
−1に示す。
更に、同じハウスを利用してメロンの栽培を2年目、
3年目と実施し、その収穫量(%)を調査し、その結果
を同じく表−1に示す。
尚、ハウスAには天部で発生した凝縮水が作物には落
下せず、灰色かび病や菌核菌病等の病害は発生せず、土
を作物の上にはね上げることもなかった。ハウスAは保
温性も良く、積雪も早く落下及び融雪し、除雪が早くな
り太陽光のハウス内への取り入れが十分となり、更に天
面部の流滴性も著しく向上し太陽光が入射し易い状態に
なり、光合成が向上し、メロンの収穫量が増大した。
調査方法 (1)蜜蜂の飛翔数: 蜜蜂の箱(約10.000匹)をハウス入口より約1mの所に
セットしてから3日目の午前2回、午後2回ハウスの出
口(蜜蜂の箱の置いた所と反対側)からハウス内に飛
翔、活動している蜜蜂の数(1分当り)を肉眼で観察し
た。
(2)蜜蜂の飛翔状態: 上記(1)の測定を行った際、肉眼で蜜蜂の活動性を
観察する。
〔実施例2及び比較例2〕 実施例1の天面部3の自然光エフクリーンに代えてア
クリルサンコール(日東紡績(株)製:厚さ0.7mm)で
形成し、内張として透明フッ素樹脂フィルム5(自然光
エフスクリーン)を使用したハウスC(実施例2)と、
内張としてポリ塩化ビニルフィルム(ムラサキエース:
三菱化成ビニル(株)製)を使用したハウスD(比較例
2)とについて実施例1と同様にメロンを栽培し、その
結果を前記表−1に併記する。
〔実施例3及び比較例3〕 実施例1の天面部3の自然光エフスクリーンに代えて
農業用板ガラスで形成し、内張として透明フッ素樹脂フ
ィルム5(自然光エフスクリーン)を使用したハウスF
(実施例3)と、内張としてポリエチレンフィルムを使
用したハウスG(比較例3)とについて11月15日にトマ
トの種(品種・若潮)を水平な種床に播種し、本葉7〜
8枚の苗まで育てた。
前記2つのハウス(間口45m、奥行15m、高さ21m)内
に各々2畦(高さ3m、巾1m、奥行15m、畦間3m)作り、
その表面を黒色マルチフィルム(黒色ポリエチレンフィ
ルム、30μ)で覆い、翌年2月10日に該畦に上記トマト
苗を株間50mになるようにして、株定植した。それ以後
の施肥方法を表−2に示した。疫病対策として、薬剤マ
ンネブタイセンM水和剤の400倍希釈液を1週間に2回
の割合で第一果房の果実の緑熟期まで散布した。
各々のハウス内の温度を換気扇によって、制御した。
6月下旬までの灰色かび菌の発生状況を表−3、トマト
の生育状況を表−4、それにトマトの重量収穫量を表−
5にそれぞれ示す。
〔実施例4及び比較例4〕 実施例1のハウスA及び比較例1のハウスBでそれぞ
れリンドウを栽培し、その結果を表−6に記す。
リンドウの株を早春の天気が続いた日に断根しないよ
うに掘り上げ、簡単に落ちる土を落とし、おがくずで包
んで冷蔵庫中で0゜〜−2℃を目標に保存する。
10月の中頃、前記ハウスA及びハウスBに定植する。
床は充分にかん水して15℃内外に管理し、施肥は1a当り
たい肥100kg、その他窒素、リン酸、カリを各々1kg/a全
施肥し、床幅は90〜100mとし、条間20cm、株間10cmとし
て定植する。充分にかん水するように栽培し(リンドウ
の抑制栽培)、2月中期に切花として収穫する。
〔考案の効果〕 本考案のハウス構造は、ハウスの天面部における水蒸
気の結露に起因する作物上への水滴の落下を有効に防止
することができるので、特に灰色かび病菌、菌核菌病等
に起因する病害を抑制し作物を健全に栽培することがで
き、しかも該作物に対する紫外線照射量の減少をも防止
することができるので、紫外線の十分な照射を必要とす
る作物をも健全に栽培することができる。
更に本発明のハウス構造は、保温性も良く、しかも冬
期積雪した雪のすべり及び隔雪性が良いのでハウス天井
からの除雪が早くなって太陽光のハウス内への取り入れ
が良くなり、また天面部の流滴性も著しく向上して太陽
光が入射し易い状態になり、その結果光合成が促進され
作物の樹勢が良くなり、収穫量が増大する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例であるハウス構造の概略を
示す断面図、第2図は透明フッ素樹脂フィルムの固定状
態を示す、第1図におけるII−II断面図である。 3……天面部 4……鉄系骨材 5……透明フッ素樹脂フィルム 6……磁石(フィルム固定具)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明フィルム又は透明板を張設してなるハ
    ウス構造において、天面部を形成する上記透明フィルム
    又は透明板の内側に、該天面部との間に間隔をおいて内
    張り用の透明フッ素樹脂フィルムを張設したことを特徴
    とするハウス構造。
  2. 【請求項2】上記間隔が、略一定である請求項(1)記
    載のハウス構造。
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