JPS6238143B2 - - Google Patents

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JPS6238143B2
JPS6238143B2 JP5882178A JP5882178A JPS6238143B2 JP S6238143 B2 JPS6238143 B2 JP S6238143B2 JP 5882178 A JP5882178 A JP 5882178A JP 5882178 A JP5882178 A JP 5882178A JP S6238143 B2 JPS6238143 B2 JP S6238143B2
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JP
Japan
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film
hydroxy
weight
films
benzotriazole
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Application number
JP5882178A
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English (en)
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JPS54150490A (en
Inventor
Katsuhiko Maeda
Yukio Hariki
Isamu Harasawa
Shigehiro Takakura
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Nippon Carbide Industries Co Inc
Original Assignee
Nippon Carbide Industries Co Inc
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Publication date
Application filed by Nippon Carbide Industries Co Inc filed Critical Nippon Carbide Industries Co Inc
Priority to JP5882178A priority Critical patent/JPS54150490A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は農業用フイルムに関し、さらに詳しく
は、紫外線吸収剤を多量に含有する厚さ30〜200
μの紫外線遮蔽性ポリ塩化ビニル系樹脂フイルム
にアクリル系重合体より成る被覆剤を厚さ0.2〜
10μに塗布することにより、該フイルムが低温、
高降雨、強風等の自然特定条件に曝されて自然白
化するのを防止した農業用フイルムに関する。 従来から植物の生長と照射光特に紫外線の波長
との間には密接な関係があり、光質を利用した植
物の裁培についてはいろいろ研究されており、そ
れに対する農業用フイルムも多数提案されてい
る。 また、最近になつて、ある種の植物病原菌、例
えば稲を枯すイモチ病菌、ごま葉枯病菌、イチ
ゴ、トマト、キユウリ、ナス、スイカ、メロン、
ピーマン、レタス、白菜、ニンジン、ゴボウ、大
根等の果菜類、葉菜類、根菜類などの各種野菜に
発生する菌核病、ボトリテイス菌、炭そ病菌、つ
る枯病菌、黒カビ病菌、斑点病菌等のカビ類の繁
殖と紫外線の波長との間に密接な関係があること
も見い出されている。 例えば特開昭52―98125号、特開昭52―117738
号、特開昭53―2238号、特開昭53―12942号、特
開昭53―27539号等が提案されている。しかし3
〜5年以上の長期に亘つて紫外線を実質的に完全
に遮蔽するためには、流亡揮散などによる紫外線
吸収性の低下を補うためには必要以上の紫外線吸
収剤を添加しなければならない。またマルチ用の
ようにフイルムを薄くした時にも多量の紫外線吸
収剤を添加する必要があつた。 このような紫外線遮蔽性塩化ビニル系樹脂フイ
ルムをハウス、トンネル等に展張して有用植物を
栽培する場合、冬期に低温、強風、高降雨等の特
定な自然現象に曝されるとフイルムの一部が白化
することがある欠点を有している。またこの冬期
の白化現象は塩化ビニール系樹脂フイルムに一般
的に添加される界面活性剤(いわゆる防曇剤)が
添加されない時に特に著しく発生し、普及の障害
となつている。農業用塩化ビニール系樹脂フイル
ムには防曇性フイルムの他に非防曇性(有滴性)
フイルムも重要な資材として使用されており、紫
外線遮蔽性塩化ビニール系樹脂フイルムについて
も非防曇性フイルムが、防曇性フイルムとともに
使用される。 従つて防曇性フイルムと非防曇性フイルムの両
者に対して、紫外線遮蔽性塩化ビニル系樹脂フイ
ルムの自然白化を同時に解決することが、新たな
課題として発生してきた。またマルチフイルムの
分野でも紫外線遮蔽性フイルムが玉ネギ、ダイコ
ン、落花生等に対して成育促進や収量の増加等に
著しく効果をもつことが発見され、農家より強く
要望されるようにいたつた。ところが、一般にマ
ルチフイルムは作業性の面とか、作物がフイルム
の切れ目を通つて成長する際の抵抗を小さくする
といつた点から薄いフイルムを必要とする。薄い
けれども充分紫外線遮蔽性をもち、かつ持続する
ためにはハウスやトンネルに使用する紫外線遮蔽
性フイルムよりも多量の紫外線吸収剤を添加する
必要がある。なお紫外線遮蔽性マルチフイルムは
有用作物の茎で地面に接する部分に発生する菌核
菌病やボトリテイス菌、炭そ病菌等を抑制する効
果もあるので比較的広範囲の紫外線を遮蔽する方
が望ましい。この場合に、一般にマルチフイルム
として使用されるポリエチレンフイルムやエチレ
ン酢ビ共重合体フイルムでは多量の紫外線吸収剤
を添加するとブリードアウトが著しくて使用にた
えない。 ところが、塩化ビニル系樹脂フイルムでは比較
的多量の添加に耐えるので実用に供じうるが、上
述のハウスの場合と同様に冬期の低温、強風、高
降雨の条件にさらされると白化が著しく発生する
ため地温を上昇する効果が減じられて、白化のな
い紫外線遮蔽性マルチフイルムより収量が低きに
失した。なお、この白化現象はブリードアウトの
著しく発生しやすい高温多湿の条件である夏場に
はまつたく発生せずブリードアウトが少ない、ま
たは遅い低温の条件である冬場にのみ発生するこ
とからみて、一般にいわゆるブリードアウトとは
異なる現象であつた。この白化の改良は紫外線遮
蔽性塩化ビニルフイルムという新しい材料をハウ
スやトンネル及びマルチングに使用するという新
しい分野における課題であり従来にはなかつた課
題であつた。 この白化現象は日照時間の短かい冬期に著しく
発生するため冬期の日照時間の短かいことと相ま
つて日照量が不足し有用植物に必要な太陽光が十
分照射されなく、植物の生育をさまたげることと
なり裁培農家の悩みとなつている。 本発明者らはいかなる自然現象の変化にも白化
現象のない紫外線遮蔽性塩化ビニル系樹脂フイル
ムを開発すべく種々研究を重ねた結果、厚さ30〜
200μの紫外線遮蔽性塩化ビニル系樹脂フイルム
の少なくとも一面にアクリル系重合体を主成分と
する被覆材を厚さ0.2〜10μに塗布すると全く驚
くべきことに冬期の低温、強風、高降雨のいかな
る自然現象に曝されても白化現象のないことを見
い出し、本発明に到達したのである。すなわち、
前記アクリル系重合体からなる被覆材を片面もし
くは両面に厚さ0.2〜10μに塗布した紫外線遮蔽
性塩化ビニル系樹脂フイルムの塗布された面を外
側(太陽光が直接照射される面)にして農業用ハ
ウス、トンネル、マルチ等に展張すると全く驚く
べきことに前記特定な自然現象に曝されてもフイ
ルムの白化を完全に防止できるという技術課題を
達成したものである。両面に被覆した場合にも効
果が著しい。 本発明で使用する特定のアクリル系重合体とは
メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチ
ルアクリレート、2エチルヘキシルアクリレート
等のアクリル酸アルキルエステル及び/又はメチ
ルメタアクリレート、エチルメタアクリレート、
ブチルメタアクリレート、2エチルヘキシルメタ
アクリレート等のメタアクリル酸アルキルエステ
ルからなる重合体又は共重合体又はこれら重合体
の混合物であり、好ましくはエチルメタアクリレ
ート、ブチルメタアクリレート、2エチルヘキシ
ルメタアクリレート等のメタアクリル酸アルキル
エステル及び/又はメチルメタアクリレートから
なる重合体又は共重合体又はこれら重合体の混合
物であり、更に好ましくはブチルメタアクリレー
ト及び/又はエチルメタアクリレートとメチルメ
タアクリレートを主成分とする共重合体である。 更に前記重合体又は共重合体と共重合可能なモ
ノマーの例としては、アクリル酸、メタアクリル
酸、イタコン酸、クロトン酸、無水マレイン酸、
フマール酸等のα,β―不飽和酸またはこれらの
エステル類または2―ヒドロキシエチルアクリレ
ート又はメタアクリレート、2―ヒドロキシプロ
ピルアクリレート又はメタアクリレート等のα,
β―不飽和カルボル酸のヒドロキシアルキルエス
テル類、エチレン、プロピレン、α―オレフイン
等のビニル化合物、アクリルアマイド、n―メチ
ロールアクリルアマイド、ビニルエーテルの如き
ビニル系単量体、スチレン、α―メチルスチレ
ン、ビニルトルエン、プロピオ酸ビニル、ヴアサ
チツク酸ビニルなどのビニルエステル等を挙げる
ことができる。 またアクリル系重合体は塩化ビニル系樹脂とブ
レンドして使用することもできる。ブレンドして
被覆材に使用できる塩化ビニル系樹脂とは塩化ビ
ニル重合体、塩化ビニルと酢酸ビニル及び/又は
塩化ビニリデン、及び/又はエチレンの共重合体
及び/又はこれらの混合物等の樹脂が挙げられ
る。 アクリル系重合体に配合してもよい塩化ビニル
系樹脂の配合量はアクリル系重合体100重量部に
対して塩化ビニル系樹脂を400重量部以下、更に
300重量部以下である。 これらの樹脂に使用する溶剤としては前記樹脂
を溶解する溶剤であればいかなる溶剤でも使用可
能であるが一般にはアセトン、メチルエチルケト
ン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸プロピル、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノー
ル、プロパノール、イソプロパノール、テトラヒ
ドロフラン、ジメチルアセトアミド、メチルセロ
ソルブ等の溶剤の単独または混合体が使用され
る。 また前記樹脂が溶剤に溶解される濃度はそれぞ
れの樹脂の性質により特に限定されるものではな
いが一般には3〜40%好ましくは5〜30%にして
使用される。 本発明の農業用フイルムは前記のアクリル系重
合体よりなる被覆剤を後述する紫外線吸収剤を多
量に含有する紫外線遮蔽性塩化ビニル系樹脂フイ
ルムの片面または両面に塗布して製造される。 被覆剤を塗布する方法としてはロールコーテイ
ング、ナイフコーテイング、スプレーコーテイン
グ、デイツプコーテイング等の方法が適宜採用さ
れる。 このように被覆剤を塗布するのはフイルムの片
面でも両面でもよいし、白化を防止する点では両
面塗布した方が効果は良いが片面にだけ塗布した
ものはコストその他塗布時の作業性等の点ですぐ
れている。該フイルムにこのような被覆剤を塗布
した後に、該フイルムを加熱して乾燥を行い、被
覆剤中の溶剤を飛散させる乾燥温度は40〜70℃特
に好ましくは60〜150℃である。 この温度以下であると溶剤の飛散が充分に行な
えないので製品のフイルムに粘着性を生じる可能
性がある。 また170℃以上であるとフイルムが劣化する可
能性がある。このようにフイルムに形成させる被
覆剤の被膜の厚さは、フイルム厚さの1/10以下で
あることが好ましい。例えば100μのフイルムに
対しては被膜の厚さは0.2〜10μ好ましくは0.5〜
5μである。 更に本発明の農業用フイルムの基材である紫外
線吸収剤を多量に含有する紫外線遮蔽性塩化ビニ
ル系樹脂フイルムにおいて、塩化ビニル系樹脂と
は、塩化ビニル単独重合体及び塩化ビニルを主体
としたビニル樹脂であつて塩化ビニルと他の共重
合性モノマー、例えば酢酸ビニル、塩化ビニリデ
ン、マレイン酸ジエチル、エチレン、プロピレン
等との共重合体が挙げられる。 本発明で使用する紫外線遮蔽性ポリ塩化ビニル
系樹脂フイルムは必要に応じて通常の各種樹脂添
加物、例えば可塑剤、滑剤、熱安定剤、帯電防止
剤、防滴剤、顔料、染料等を含むことができる。
例えば、本発明において特に好適に使用し得る軟
質ポリ塩化ビニル樹脂フイルムの場合には、一般
に重合度が1000〜1800、好ましくは1300〜1500の
塩化ビニル樹脂100重量部に対して液体可塑剤約
80〜60部が配合され得る。好ましい液体可塑剤と
しては、例えばジ―n―オクチル・フタレート、
ジ―2―エチルヘキシルフタレート、ジペンチ
ル・フタレート、ジイソデシル・フタレート、ジ
ドデシル・フタレート、ジウンデシル・フタレー
ト等のフタル酸誘導体;ジイソオクチル・イソフ
タレート等のイソフタル酸誘導体;ジ―n―ブチ
ルアジペート、ジオクチルアジペート等のアジビ
ン酸誘導体;ジ―n―ブチル・マレート等のマレ
イン酸誘導体;トリ―n―ブチルシトレート等の
くえん酸誘導体;モノブチルイタコネート等のイ
タコン酸誘導体;ブチルオレート等のオレイン酸
誘導体;グリセリル・モノリシノレート等のリシ
ノール酸誘導体;その他トリクレジルホスフエー
ト、エポキシ化大豆油、エポキシ樹脂系可塑剤等
が包含され、特に好ましくはジオクチルフタレー
ト、トリクレジルホスフエート、ジオクチルアジ
ペート、ジイソデシルアジペート、ジオクチルセ
バケート、エポキシ化大豆油、エポキシ樹脂系可
塑剤等を挙げることができる。 また、本発明のフイルムに含ませ得る滑剤乃至
熱安定剤としては、例えばポリエチレンワツク
ス、流動パラフイン、ステアリン酸、ステアリン
酸亜鉛、脂肪アルコール、ステアリン酸カルシユ
ーム、ステアリン酸バリウム、リシノール酸バリ
ウム、ジブチルスズ―ジラウレート、ジブチルス
ズジマレートエステル等が挙げられ、帯電防止剤
乃至防滴剤としては、例えばソルビタンジパルミ
テート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタ
ンモノステアレート、ポリオシシエチレンソルビ
タンモノステアレート等のソルビタン系エステル
類、ポリオキシエチレングリセリンモノステアレ
ート等のグリセリン又はポリグリセリン系エステ
ル類が挙げられ、または顔料乃至染料としては、
例えば酸化チタン、亜鉛、炭酸カルシユーム、沈
降性シリカ、カーボンブラツク、ハンザイエロ
ー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリ
ーン等を挙げることができる。 これらの樹脂添加物は通常の配合量、例えばフ
イルムの全重量に対して一般に10重量%以下で使
用される。 他方、これら塩化ビニル樹脂に配合し得る紫外
線吸収剤としては、該紫外線吸収剤の紫外線吸収
能を考慮して広範囲の種類の中から適宜選択使用
することができる。使用可能な紫外線吸収剤とし
ては例えば下記の如きものが挙げられる。 (a) ハイドロキノン系―ハイドロキノン、ハイド
ロキノンジサリチレート (b) サリチル酸系―フエニルサリチレート、パラ
オクチルフエニルサリチレート (c) ベンゾフエノン系―2―ハイドロキシ―4―
メトキシベンゾフエノン、2―ハイドロキシ―
4―n―オクトキシベンゾフエノン、2―ハイ
ドロキシ―4―メトキシ―2′―カルボキシベン
ゾフエノン、2,4―ジハイドロキシベンゾフ
エノン、2,2′―ジハイドロキシ―4,4′―ジ
メトキシベンゾフエノン、2―ハイドロキシ―
4―ベンゾイルオキシベンゾフエノン、2,
2′―ハイドロキシ―4―メトキシベンゾフエノ
ン、2―ハイドロキシ―4―メトキシ―5―ス
ルホンベンゾフエノン、2,2′,4,4′―テト
ラハイドロキシベンゾフエノン、2,2′ハイド
ロキシ―4,4′ジメトキシ―5―ナトリウムス
ルホベンゾフエノン、4―ドデシルオキシ―2
―ハイドロキシベンゾフエノン、2―ハイドロ
キシ―5―クロルベンゾフエノン (d) ベンゾトリアゾール系―2―(2′―ハイドロ
キシ―5′―メチルフエニル)ベンゾトリアゾー
ル、2―(2′―ハイドロキシ―5′―メチルフエ
ニル)―5―カルボン酸ブチルエステルベンゾ
トリアゾール、2―(2′―ハイドロキシ―5′―
メチルフエニル)―5,6―ジクロルベンゾト
リアゾール、2―(2′―ハイドロキシ―5′―メ
チルフエニル)―5―エチルスルホンベンゾト
リアゾール、2―(2′―ハイドロキシ―5′―第
3ブチルフエニル)―5―クロルベンゾトリア
ゾール、2―(2′―ハイドロキシ―5′―第3ブ
チルフエニル)ベンゾトリアゾール、2―
(2′―ハイドロキシ―5′―アミルフエニル)ベ
ンゾトリアゾール、2―(2′―ハイドロキシ―
3′,5′―ジメチルフエニル)ベンゾトリアゾー
ル、2―(2′―ハイドロキシ―3′,5′―ジメチ
ルフエニル)―5―メトキシベンゾトリアゾー
ル、2―(2′―メチル―4′―ヒドロキシフエニ
ル)ベンゾトリアゾール、2―(2′―ステアリ
ルオキシ―3′,5′―ジメチルフエニル)―5―
メチルベンゾトリアゾール、2―(2′―ハイド
ロキシ―5′―カルボン酸フエニル)ベンゾトリ
アゾールエチルエステル、2―(2′―ハイドロ
キシ―3′―第3ブチル―5′―メチルフエニル)
―5―クロルベンゾトリアゾール、2―(2′―
ハイドロキシ―3′,5′―ジ第3ブチルフエニ
ル)―5―クロル―ベンゾトリアゾール、2―
(2′―ハイドロキシ―5′―メトキシフエニル)
ベンゾトリアゾール、2―(2′―ハイドロキシ
―5′―フエニルフエニル)―5―クロルベンゾ
トリアゾール、2―(2′―ハイドロキシ―5′―
シクロヘキシルフエニル)ベンゾトリアゾー
ル、2―(2′―ハイドロキシ―5―シクロヘキ
シルフエニル)ベンゾトリアゾール、2―
(2′―ハイドロキシ―5―シクロヘキシルフエ
ニル)ベンゾトリアゾール、2―(2′―ハイド
ロキシ―4′,5′―ジメチルフエニル)―5―カ
ルボン酸ベンゾトリアゾールブチルエステル、
2―(2′―ハイドロキシ―3′,5′―ジクロルフ
エニル)ベンゾトリアゾール、2―(2′―ハイ
ドロキシ―4′,5′―ジクロル)ベンゾトリアゾ
ール、2―(2′―ハイドロキシ―3′,5′―ジメ
チルフエニル)―5―エチルスルホンベンゾト
リアゾール、2―(2′―ハイドロキシ―5′―フ
エニルフエニル)ベンゾトリアゾール、2―
(2′―ハイドロキシ―5′―メトキシフエニル)
―5―メチルベンゾトリアゾール、2―(2′―
ハイドロキシ―5′―メチルフエニル)―5―カ
ルボン酸エステルベンゾトリアゾール、2―
(2′―アセトキシ―5′―メチルフエニル)ベン
ゾトリアゾール、2(2′ヒドロキシ3′,5′ジタ
ーシヤリブチルフエニル)5クロロベンゾトリ
アゾール。 これらの紫外線吸収剤のうち、ベンゾフエノン
系及びベンゾトリアゾール系のものが好適であ
り、就中ベンゾフエノン系では、2,2′―ジハイ
ドロキシ―4,4′―ジメトキシベンゾフエノン、
2,2′―ジハイドロキシ―4―メトキシベンゾフ
エノン及び2,2′,4,4′―テトラハイドロキシ
ベンゾフエノン;ベンゾトリアゾール系では2―
(2′―ハイドロキシ―5′―メチルフエニル)ベン
ゾトリアゾール、2―(2′―ハイドロキシ―5′―
メチルフエニル)―5,6―ジクロルベンゾトリ
アゾール、2―(2′―ハイドロキシ―5′―第3ブ
チルフエニル)ベンゾトリアゾール、2―(2′―
ハイドロキシ―3′―第3ブチル5′―メチルフエニ
ル)―5―クロルベンゾトリアゾール、2―
(2′―ハイドロキシ―3′,5′―ジ第3ブチルフエニ
ル)―5―クロル―ベンゾトリアゾール及び2―
(2′―ハイドロキシ―5′―フエニルフエニル)―
5―クロルベンゾトリアゾールが有効である。 上記紫外線吸収剤の前記塩化ビニル樹脂への配
合量は厳密ではなく、フイルム厚さに応じて広範
に変えることができるが、本発明で使用する「紫
外線吸収剤を多量に含有する」とは、フイルムを
構成する塩化ビニル樹脂と存在し得る可塑剤との
合計量100重量部に対して0.2重量部乃至3重量
部、好ましくは0.2重量部乃至2.5重量部更に好ま
しくは0.5重量部乃至2.5重量部の範囲とすること
ができる。 特に、ベンゾトリアゾール誘導体は比較的少量
の使用で顕著な紫外線吸収能力をもち且つ光曝露
に対する残存度及び安定性、耐抽出性等に優れ、
しかも合成樹脂の添加物として通常使用される金
属塩等と反応する傾向が少ない等の特徴を有する
ので、一般にフイルムを構成する合成樹脂と存在
し得る可塑剤との合計量100重量部に対して0.9重
量部以上3重量部未満の量で、好ましくは0.9重
量部乃至2.5重量部、さらに好ましくは1重量部
乃至1.5重量部の範囲の使用量のフイルムを指す
ものである。 基材の塩化ビニル樹脂フイルムの厚さはその用
途に応じて広い範囲で変えることができるが、一
般に30〜200μの範囲とすることができる。 本発明のフイルム又は板はそれ自体公知の種々
の方法、例えば溶融押出法、溶液流延法、カレン
ダー法等を用いて容易に製造することができる。 また、本発明のフイルムは、必要に応じて、補
強等の目的で合成樹脂フイルム乃至板、或いはガ
ラス等に積層して使用してもよい。 本発明により提供される農業用被覆材は、果菜
類植物又は穀類植物の裁培の際のトンネル、パイ
プハウス、温室等における被覆材及びマルチフイ
ルムとして使用することができる。 かくのごとくして得られた本発明の農業用フイ
ルムはハウス、トンネル等に展張して有用植物を
裁培した場合冬期に低温、強風、高降雨等の特定
な自然現象に曝されてもフイルムが白化すること
は全くなく、特に5年以上の長期に亘つて紫外線
を実質的に完全に遮蔽するための紫外線吸収剤を
多量に含有したフイルムも、マルチングフイルム
のようなフイルムを薄くし紫外線吸収剤を多量に
含有してなるマルチングフイルムにも全く自然白
化現象は見られなかつた。 本発明の農業用フイルムでの被覆下では長期に
亘り病害菌の繁殖を実質的に阻止することができ
非常に優れた性能を有することが見い出されたの
である。 しかして、本発明の農業用フイルムは、果菜類
植物及び穀類植物に対する病害菌の繁殖を阻止し
つつこれら植物の生育を促進するための農業用フ
イルムとして使用することができるものである。 本発明の農業用フイルムは、通常の施設園芸、
温室裁培、稚苗育苗、等において従来から使用さ
れているフイルムと全く同様の使い方で使用する
ことができる。例えば、果菜類植物又は穀類植物
をトンネル裁培、ハウス栽培又は温室栽培する際
における、トンネル骨格、ハウスのパイプ構造又
は温室を全体的に又は部分的に被覆するのに使用
することができる。 本発明の農業用フイルムによる被覆下での上記
植物の栽培は、従来から行なわれている栽培法と
全く同様にして行なうことができ、何ら特別の注
意を払う必要がない。しかし、前述した如く、本
発明のフイルムによる被覆下では前記病害菌の繁
殖を阻止することができるので、農薬の使用を減
少又は回避することができる。 本発明の農業用フイルムを用いてその生育を促
進し得る果菜類植物及び穀類植物としては、例え
ばトマト、キユウリ、スイカ、メロン、イチゴ、
ピーマン、カボチヤ、雑メロン、マクワウリ;水
稲、インゲン、エンドウ、エダマメ、等が挙げら
れ、本発明のフイルムを用いれば、後記実施例に
示す如く、これら有用植物の稚苗又は各生育段階
における生育を著るしく促進することができ、ま
たこれら有用植物に発生乃至繁殖しやすい前記の
如き病害菌の繁殖を実質的に阻止することができ
る。 次に実施例及び参考例により本発明をさらに説
明する。 実施例1〜4及び比較例1〜4 ポリ塩化ビニル(―1300)68.0重量部、ジオ
クチルフタレート(可塑剤)26重量部、トリクレ
ジルホスフエート(可塑剤)3.3重量部、エポキ
シ化大豆油(可塑剤)2.7重量部、オクチル酸バ
リウム(安定剤)0.1重量部、オクチル酸亜鉛
(安定剤)0.1重量部、ステアリン酸バリウム(安
定剤)0.5重量部、および下記表―1に示す量及
び種類〔2―(2′―ヒドロキシ、3′,5′―ジター
シヤリーブチルフエニル)ベンゾトリアゾール
(以下Aと称す)又は2―(2′―ヒドロキシ、
5′―メチルフエニル)ベンゾトリアゾール(以下
Bと称す)〕の紫外線吸収剤、及び下記表―1に
示す量及び種類〔ソルビタンモノステアレート
(以下Cと称す)又はソルビタンモノパルミテー
ト(以下Dと称す)〕をリボンブレンダーにより
100℃で混合する。冷却後の混合物を常法により
カレンダーにて170℃でフイルム状に成形して
各々100μのフイルムを得た。 メタアクリル酸メチル系被覆剤〔表面被覆剤ダ
イヤナールBR―60(三菱レイヨン(株)製)(以下
Eと称す)又はダイヤナールBR―101(三菱レイ
ヨン(株)製)(以下Fと称す)を各々メチルエチ
ルケトン、トルエン混合溶剤(メチルエチルケト
ン/トルエン=1/1)に15重量%で溶解し、下
記表―1に示す表面コート有の各々のフイルムに
グラビアコーターによつて10μ厚みでコートした
後、80℃〜120℃の熱風乾燥炉内を5秒間通して
乾燥して表面をメタアクリル酸メチル系樹脂で被
覆した試料を作つた。 かくのごとくして得た各々10mの長さのフイル
ムを幅1m間隔でシールして幅4.5m、長さ10
m、高さ2.5mのパイプハウスにメタアクリル酸
メチル系樹脂で被覆した面を外側にして各々展張
した。ハウスは北陸地方に各々比較できる形で設
置して11月から翌年3月までの5ケ月間の実用試
験として実施した。その結果を表―1に記す。 なお表―1の白化度(Haze)は表―1の結果
から判るようにアクリル系被覆剤により表面コー
トしたフイルムはいずれも試験後の白化度
(Haze)が表面コートしないフイルムと比較して
低く白化していないことがわかる。 実施例5及び比較例5 実施例1〜4と同様にリボンブレンダーにより
混合した組成物を常法により180℃でインフレー
シヨン法で30μのフイルムにした。 このフイルムを下記表―1により実施例1〜4
と同様にアクリル系被覆剤でコートし、実施例1
〜4と同様の試験を行いその結果を表―1に記し
た。
【表】 参考例 1〜2 1月6日パイプハウス(間口4.5m、奥行20
m)2棟に実施例1及び比較例1のフイルムを
各々展張し、1月9日大根(品種、みの早生)を
は種し、坪当り20本になる様に栽培し、3月27日
に収穫した。施肥、農薬散布、潅水、その他の管
理は慣行法に準じて栽培した。 栽培結果を表―2に示した。
【表】 調査方法 (1) 調査株数…各試験区50本 (2) 株重量……1株当りの生重量 株重量=(根重量)+(地上部重
量) (3) 根重量……1 〃 根部の生重量 (4) 地上部重量…1 〃 葉部を含めた地上部の
生重量 (5) 上物率…調査株中の上物の占める比率 上物とは、根部が屈曲したり分岐状になら
ず、正常に生育し、商品となる物をいう。 表―2より、本発明資材により大根の根部の肥
大が促進され、また、品質も向上し、上物率が向
上した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 紫外線吸収剤を多量に含有する、厚さ30〜
    200μの紫外線遮蔽性ポリ塩化ビニル系樹脂フイ
    ルムの少なくとも一面に、アクリル系重合体より
    成る被覆剤を厚さ0.2〜10μに塗布してなること
    を特徴とする自然白化現象が防止された農業用フ
    イルム。
JP5882178A 1978-05-19 1978-05-19 Film for agricultural application Granted JPS54150490A (en)

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