JPS6251934A - イチゴ栽培用被覆材 - Google Patents

イチゴ栽培用被覆材

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JPS6251934A
JPS6251934A JP18944585A JP18944585A JPS6251934A JP S6251934 A JPS6251934 A JP S6251934A JP 18944585 A JP18944585 A JP 18944585A JP 18944585 A JP18944585 A JP 18944585A JP S6251934 A JPS6251934 A JP S6251934A
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JP
Japan
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light
cultivation
transmittance
strawberries
strawberry
Prior art date
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Pending
Application number
JP18944585A
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English (en)
Inventor
隆 北田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAKAFUJI KASEI KK
Original Assignee
TAKAFUJI KASEI KK
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Publication date
Application filed by TAKAFUJI KASEI KK filed Critical TAKAFUJI KASEI KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はイチゴ栽培用の被覆材に関し、さらに詳しくは
、特定波長域の光透過率を調整したイチゴ栽培に適した
透明被覆材に関する。
[従来の技術] イチゴのハウス栽培は昭和30年代侵半転普及し始め、
以来需要の伸びに支えられて大きく発展し、現在ではイ
チゴの全栽培面積の80%以上が施設栽培されている。
その間、栽培技術が進歩し、作型が細分化され、促成栽
培、半促成栽培の伯、抑制栽培などに分れたが、最近は
栽培地域の気候条件と省エネルギー的見地から半促成栽
培または促成栽培が主体である。現在施設(ハウス)に
供せられる被覆材は極めて僅か使用されている有色被覆
材を除いて一般的に農ごと呼称されている汎用農ビが主
体で、被覆材の質的内容を変え栽培物に適したものとす
る専用波W1資材の研究は殆ど実施されておらず、云う
なればどんな被覆資材でも余り作物が影響を受けないと
思われていたのが実情である。
近年、各種農作物及び各種病原菌に対する光の波長の影
響が研究されてきているが、イチゴの栽培は、従来、休
眠時間の調節技術や花芽分化促進技術の研究、あるいは
施肥や潅水など栽培管理に力点が置かれており、イチゴ
の栽培に適した被覆材についての研究報告は数少ない。
農業用被覆材として広く使用されているポリ塩化ビニル
系樹脂などの合成樹脂フィルムには、通常、紫外線によ
る劣化を防止するために各種の紫外線吸収剤が配合され
ており、従来からイチゴ栽培に用いられているこの一般
的な農業用被覆材は340nm以下の波長域の光透過率
が50%以下である。
また、光の病原菌に対する影響としては、370nm以
下の波長域の紫外線を遮蔽することにより、イチゴを侵
す病原菌として重要な灰色カビ病菌、菌核病菌の繁殖を
抑制できることが知られており、さらに、特開昭53−
138845号公報には、イチゴのウドノコ病を抑制す
るために370nll以下の波長の光透過を実質的に阻
止した農業用被覆材が開示されている。
すなわら、従来はイチゴ栽培用の被覆材としては、伯の
一般的農業用被覆材と同様に耐光性、病害防除の点から
、紫外線を遮蔽してその透過率をできるだけ低くしたも
のがよいと考えられていたのである。
[発明が解決しようとする問題点] しかし、紫外部領域の光を遮蔽若しくはその透過を抑制
した上記従来の被覆材は、耐光性を増し、病害防除の点
で効果があるものの、このような被覆材を用いて栽培し
たイチゴは栗色が薄く、軟白果の発生も多いとの指摘も
されており、必ずしもイチゴ自体の生育には最適なもの
ではなかった。
本発明はかかる従来技術に鑑み、イチゴの品質、収量、
病害防除などの総合的観点からイチゴの栽培に最適な被
覆材を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明者は上記の目的のためにハウス栽培において特に
紫外線がイチゴに及ぼす影響について鋭意研究した結果
、310〜340nmの波長域の光の透過率を一定範囲
内に調整した透明被覆材を用いることにより、イチゴの
異常果、軟白果を減少せしめ、収量を増大させることが
できるとともに、栗色が濃厚となり、さらに収穫時期を
も早めることができることを見い出し、本発明に至った
すなわち、本発明のイチゴ栽培用透明被覆材は、310
〜340niの波長域の光の透過率が50〜80%の範
囲であることを特徴とするもので、イチゴの被覆材とし
て一般的に使用されている紫外線吸収剤を配合したポリ
塩化ビニル樹脂被覆材の場合、この波長域の光の透過率
は50%以下であるから、本発明の被覆材の方が光の透
過率が高く、また、紫外線吸収剤を全く配合していない
この種の透明被覆材はこの波長域の光の透過率は80%
以上となるから、本発明の被覆材はこれより光の透過率
が低いものである。好ましくは、光透過率(縦軸)対光
波長(横軸)の特性曲線を描いた場合に、290nl付
近で立ち上がった透過率曲線が310〜340nmの領
域で一旦横ばい状態となり、再び起伏して、400nr
a以上の可視領域の光透過率はできるだけ高いものとな
るように調整する。好ましくは4oonm以上の可視領
域の光透過率は実質的に85%以上にする。この場合「
実質的に」とは、着色剤その他の添加剤により400n
m以上の可視領域の光透過率が一部の波長において85
%以下になる場合を含むことを意味する。
310〜34Or+mの波長域の光の透過率が50〜8
0%の範囲の被覆材を用いてイチゴを栽培すると、同波
長域の光の透過率が50%以下の従来の一般的被覆材に
比べて、異常果、軟白果が少ない、果着色が早まり栗色
が濃厚となる、果実に艶が出て果表が強くなる、頂果房
と腋果房の発生間隔が短くなる、葉の大きさが増す、葉
柄が立つ、灰色カビ病やウドノコ病の被害が少ない、収
穫時期が早くなる、食味が良くなる等の効果が得られる
。この波長域の光の透過率が80%より高いと、病害防
除の点で好ましくなく、また、果実、葉茎共に短小化し
、葉蓋と梁端が同時に着色しない、果表の一部が黒ずむ
等の問題が生ずるので好ましくない。
本発明の被覆材としては、上記の如くの光透過特性を有
し、実質的に透明なものであれば、いかなるタイプのも
のでも使用でき、無機質または有機質のフィルムまたは
板状のものがこれに含まれるが、総合的に経済性、保温
性、物理的強度、可視域の光透過性などの点を考慮する
と、ポリ塩化ビニルフィルムが最も好ましい。
本発明の光透過特性を有する被覆体は、例えばポリ塩化
ビニル等のフィルム形成性合成樹脂に適当な紫外線吸収
剤を適量配合するか、あるいは紫外線吸収剤を配合した
合成樹脂フィルムの厚さを調節することによって製造す
ることができる。これに使用しくqる紫外線吸収剤は、
その紫外線吸収能力、合成樹脂との相溶性等を考慮して
、サリチル酸系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾー
ル系、ンアノアクリレート系等の各種の紫外線吸収剤の
中から適宜選択することができるが、好ましくは前述の
光透過率対光波長の特性曲線の如くになるように、31
0〜340nmの波長域でシャープな吸収域を持たない
紫外線吸収剤を用いるのがよい。
このような紫外線吸収剤としては例えばベンゾフェノン
系の2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−オクタデシロキシベンゾフェ
ノン、2.4−ジヒドロキシベンゾフェノンが挙げられ
る。
本発明の被覆材にはさらに、可塑剤、安定剤、抗酸化剤
、滑剤、防曇剤、防霧剤等の添加剤を必要に応じて含有
させることができる。
[作 用] 310〜340nmの波長域の光の透過率を50〜80
%の範囲に調整すると何故、本発明の前記効果が得られ
るかは理論的には解明されていないが、イチゴの受粉に
重要な役割を果しているミツバチ、アブの視細胞の分光
感度能には330nIll波長付近に有力な極大域が存
在しており、従来一般的であった紫外線吸収剤配合フィ
ルムより本発明の被覆材の方がこの波長域の光透過率が
高いので、ミツバチ、アブの活動が活発化されること、
また、本発明の被覆材を用いたハウスでは午前中の温度
上背率が一般的な紫外線吸収剤配合フィルムより高く、
日中のハウス内温度が1〜2℃高くなることがわかって
おり、これらが影響しているものと推察される。イチゴ
のハウス栽培は、秋10月から12月にかけてフィルム
を展張し、暖房器による加温法や、太陽光のみで栽培す
る無加温法により12月から翌年3〜5月頃まで収穫さ
れるが、イチゴ果の成熟、肥大着色過程では、開花後3
〜4週間のハウス内の1日の最低気温が10℃以下にな
らないように管理することが必要であるといわれており
、開花後、冬期を迎えるイチゴ促成栽培では、日中のハ
ウス内温度を1〜2℃高く昇温させ得ることは、省エネ
ルギーの見地から無加温栽培の普及しつつある現在にお
いてイチゴの生育上重要な意義を有することである。し
かも、本発明の被!Iによれば310〜340nmの波
長域の光の透過率が一定範囲内に調節されているので、
紫外線の照射によって胞子の形成が促進されるといわれ
ている灰色カビ病菌、菌核病菌等の病菌の繁殖を助長す
ることなく、またウドノコ病に対しては上記の効果的因
子と相俟って、その発生を防止し1りる積極的効果が得
られるのであろうと推察される。
本発明の被覆材を用いれば、イチゴの収穫時期が早まる
こと、品質、収量、病害防除の総合的な面で良好な結果
が得られるが、これは紫外線の透過率をできるだけ阻止
しようとする従来技術やイチゴの栽培はどのような被覆
材を使用しても大差ないという知見からは意外なことで
あって、本発明の作用は上記要因を含む複数の要因の相
乗作用であると考えられる。
[実施例] 表1の上段に示す性状の各種透明フィルムを用いてイチ
ゴの試験栽培を行なった。表1において比較例のフィル
ムNo5、NO6は従来の一般的な紫外線吸収剤配合フ
ィルムである。これら各透明フィルムの光透過特性を添
付図面に示した。なお、光透過率は島津製作所製のM 
P S −5000分光光度計を用いた。イチゴの品種
としては最も一般的な雪女早生を用いた。9月下旬に定
植し、10月下旬にフィルム展張し、11月初旬にジベ
レリン処理を行ない、12月下旬に収穫を開始した。試
験栽培の結果を表1の下段に示した。
表1からも明らかなように、本発明の実施例であるフィ
ルムNO1,NO2によれば、品質のすぐれたイチゴを
収穫することができ、病害発生も少ないことがわかる。
さらにこの試験栽培によれば、本発明実施例フィルムの
方が比較例フィルムより1週間程度早く収穫することが
できた。
【図面の簡単な説明】
添付図面は、本発明にかかるイチゴ栽培用被覆材の実施
例フィルム及び比較例フィルムの光透過特性を示すグラ
フである。 特許出願人  株式会社高藤化成 L L (nm)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)310〜340nmの波長域の光の透過率が50
    〜80%の範囲であり且つ実質的に透明であることを特
    徴とするイチゴ栽培用被覆材。
  2. (2)400nm以上の波長域の光の透過率が実質的に
    85%以上である特許請求の範囲第(1)項に記載のイ
    チゴ栽培用被覆材。
  3. (3)前記被覆材が適当に調整された量の紫外線吸収剤
    を含む塩化ビニル樹脂からなる特許請求の範囲第(1)
    項または第(2)項に記載のイチゴ栽培用被覆材。
JP18944585A 1985-08-30 1985-08-30 イチゴ栽培用被覆材 Pending JPS6251934A (ja)

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JP18944585A JPS6251934A (ja) 1985-08-30 1985-08-30 イチゴ栽培用被覆材

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Publications (1)

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JPS6251934A true JPS6251934A (ja) 1987-03-06

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ID=16241366

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JP18944585A Pending JPS6251934A (ja) 1985-08-30 1985-08-30 イチゴ栽培用被覆材

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012000061A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Panasonic Electric Works Co Ltd 植物病害防除用照明装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012000061A (ja) * 2010-06-17 2012-01-05 Panasonic Electric Works Co Ltd 植物病害防除用照明装置

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