JPS6031356B2 - 螢光体およびその製造方法 - Google Patents

螢光体およびその製造方法

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JPS6031356B2
JPS6031356B2 JP55070525A JP7052580A JPS6031356B2 JP S6031356 B2 JPS6031356 B2 JP S6031356B2 JP 55070525 A JP55070525 A JP 55070525A JP 7052580 A JP7052580 A JP 7052580A JP S6031356 B2 JPS6031356 B2 JP S6031356B2
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尭 長谷
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【発明の詳細な説明】 本発明は蟹光体およびその製造方法に関する。
さらに詳しくは本発明は電子線で励起した場合にその電
子ビームのエネルギーの変化に対してスーパーリニア一
な発光輝度特性を有する鞍光体およびその製造方法に関
する。最近、ベネトレーション型陰極線管がコンピュー
ターの末端表示装置、航空機管制システムの表示装置等
に実用されるようになった。
このべネトレーション型陰極線管は、電子ビームのエネ
ルギーの変化に対してスーパーリニア−な発光輝度特性
を有する受光体と、サブリニア−あるいはリニア−な発
光輝度特性を有する蟹光体との互に発光色が異なる2種
類の蟹光体によって構成された蟹光膜を有する陰極線管
であり電子ビームのエネルギーを変化させることによっ
て蟹光膜の発光色を変化させ、これによって多色表示を
行なうようにしたものである。電子線励起下で発光を示
す蟹光体は一般に電子ビームのエネルギーの変化に対し
てほぼリニア−な発光輝度特性を示す。
すなわち、刺激電子線の加速電圧あるいは電流密度を増
加させてゆくと蟹光体の発光輝度はその蟹光体が電流飽
和を起こすまでほぼ直線的に増加する。従って、一般に
べネトレーション型陰極線管に用いられるスーパーリニ
ア−な発光輝度特性を有する蟹光体およびサプリニアー
な発光輝度特性を有する蟹光体はいずれもリニア一な発
光輝度特性を有する普通の蟹光体に適当な処理を施し、
その蟹光体にスーパーリニア一あるいはサブリニアーな
発光輝度特性を持たせるようにすることによって製造さ
れる。従来、リニア一な発光輝度特性を有する蟹光体を
スーパーリニア一な発光輝度特性を有する蟹光体とする
基本的な方法としてU・S・Pat・No.32945
69に開示されている下記の2つの方法が知られている
1) 蟹光体粒子を非発光怪物質で被覆し、蟹光体粒子
表面に非発光性のバリャー層を形成する。
2) 蟹光体粒子の表面部分にその蟹光体の発光を阻害
するような金属、すなわちキラーを熱処理によって拡散
させ、少なくとも内部よりも発光輝度の低下した表面層
を形成する。
上記2通りの方法のうち、2)の方法は1)の方法に比
較して製造時の作業性がよく、また得られた笛光体は一
般に塗布特性がより優れているという利点を有しており
、このような点から2)の方法の方がむり好ましい方法
と言える。
上記U・S・Pat・No.3294569には、上記
2)の方法の具体例として、銀付活硫化亜鉛青色発光蟹
光体(ZnS:Ag)粒子の表面部分にキラーとしてコ
バルトを拡散させ、内部よりも発光輝度の低下した表面
層を形成することが記載されている。
しかしながら、この蟹光体とキラーの組合せ以外には、
スーパーリニア一な発光輝度特性を有する蟹光体を得る
のに好適な特性の蟹光体と特定のキラ−との組合わせは
何ら記載されていない。スーパーリニア一な発光輝度特
性を有する蟹光体を得るための上記2)の方法の成功例
は、上記コバルトをキラーとして含む表面層を有するZ
nS:Ag蟹光体の他には、コバルトおよびニッケルの
うちのいずれか一方あるいはその両方をキラーとして含
む表面層を有する銀付活硫化亜鉛・カドミウム緑色発光
蟹光体〔(Zn,Cd)S:Ag〕等、コバルト、ニッ
ケルあるいは鉄をキラーとする数種類の硫化物系蟹光体
が知られている程度で、その数は非常に少ない。上記2
)の方法によって製造された従釆公知の数少ないスーパ
ーリニア−な発光輝度特性を有する蟹光体のうちで最も
スーパーリニア一な発光輝度特性を有する蟹光体は上記
コバルトおよびニッケルのうちのいずれか一方あるいは
その両方をキラーとした含む表面層を有する(Zn,C
d)S:Ag緑色発光蟹光体であり、この蟹光体はリニ
ア−あるいはサブリニアーな発光輝度特性を有するユー
ロピウム付活バナジン酸イットリウム赤色発光蚤光体(
YV04:Eu)、ユーロピウム付活酸化イットリウム
赤色発光蟹光体(Y203:Eu)あるいはユーロピゥ
ム付活酸硫化イットリウム赤色発光蟹光体(Y202S
:Eu)と組合わせられてべネトレーション型陰極線管
の後光膜に実用されている(サブリニアーな発光輝度特
性を有するYV04:Eu蟹光体、Y203:Eu蟹光
体およびY202S:Eu蟹光体は、例えば普通のこれ
ら蟹光体を粉砕処理して細粒子化することによって得ら
れる)。
しかしながら、上記スーパーリニア一な発光輝度特性を
有する(Zn,Cd)S:Ag緑色発光蟹光体はそのス
ーパーリニア一特性が充分でなく、かつ半値幅の広い発
光スペクトルを有しており、これに起因してこの蜜光体
を用いた上記べネトレーション型陰極線管は以下のよう
な欠点を有している。
1 緑色光の色純度が悪く、従ってこの緑色光と赤色光
との加算混合による黄色系の光の色純度も悪い。
2 (Zn,Cd)S:Ag線凸発光蟹光体の発光スペ
クトルが一部リニア−あるいはサブリニアーな発光輝度
特性を有する赤色発光蟹光体の発光スペクトルと重複し
ており、このために色再現領域が比較的狭い。
上述のような点から、半値幅の狭い発光スペクトルを有
し、スーパーリニア一な発光輝度特性を有する緑色発光
蟹光体が望まれている。
このような要望は緑色発光蟹光体のみに限られるもので
はなく、青色および赤色発光蟹光体等についても上記と
同様な発光特性を有する蟹光体が望まれている。本発明
は以上述べたような状況の下で行なわれたものであり、
キラーを含む表面層を有するタイプのスーパーリニア一
な発光輝度特性を有する蟹光体であって、良好なスーパ
ーリニア一特性を有し、半値幅の狭い発光スペクトルを
有する蟹光体を提供することを目的とするものである。
また、本発明は上記のような蟹光体の製造方法を提供す
ることを目的とするものである。
本発明者等は上記目的を達成するために、半値幅が比較
的狭い発光スペクトルを有する種々の蟹光体について、
1 有効なキラーの探索、および2 キラーによる蟹光
体粒子表面部分の処理に関して研究を行なった。
このような研究は例えば青色発光蟹光体についてはタン
グステン酸カルシウム(CaW04)、セリウム付活珪
酸イットリウム蟹光体(Y2SiQ:Ce)、チタン付
活珪酸カルシウム・マグネシウム蟹光体〔Ca,Mg)
2Si04:Tj〕等種々の蟹光体について、緑色発光
蟹光体についてはマンガン付活珪酸亜鉛蟹光体(Zn2
Si04:Mn)、マンガン付活ガリウム酸マグネシウ
ム蟹光体(MgGa204:Mn)、マンガン付活アル
ミン酸バリウム蟹光体(Ba0・船ど203:Mn)、
テルビウム付活珪酸イットリウム蟹光体(Y2SiQ:
Tb)、テルビウム付活アルミン酸イットリウム蟹光体
(Y3Aそ50,2:Tb)、テルビウム付活酸硫化ガ
ドリニウム蟹光体(Gd202S:Tb)等種々の蟹光
体について、また赤色発光蟹光体についてはY203:
Eu蟹光体、YV04:Eu蟹光体、Y202S:Eu
蟹光体、ユーロピウム付活棚酸イットリウム・ガドリニ
ウム蟹光体〔Y,Gd)803:Eu〕等種々の蟹光体
について行なわれた。
この研究の結果、多くの蟹光体については良好な結果は
得られなかった。すなわち、多くの蟹光体については有
効なキラーが存在しなかったか、あるいは一般に有効な
キラーと考えられている物質によって蟹光体表面を処理
した場合、得られた蟹光体の発光輝度は電子ビームのエ
ネルギーの増加に対してほぼリニア一にあるいはいくつ
かの蟹光体については多少サブリニァーに増加し、スー
パーリニア一な発光輝度特性は得られなかった。この結
果を第1表に示す。第1表 キ楠瀬雌糠雌腿畑惚け繊麗の袋池の 発餅輝輝度を100%とする相対値である。
しかしながら、上言己Zn2Si04:Mn蟹光体を含
むその組成式がA(Zn,−a,Mga)0・(Si,
−b,蛇b)02:Mn,(As)(但しA,aおよび
bはそれぞれ0.8ミAミ2.2,OSaSIおよびO
SbSIなる条件を満たす数である)で表わされるマン
ガン付活複合酸化物系蟹光体についてはコバルトおよび
ニッケルが有効なキラーであり、このキラーを熱処理条
件を充分に制御して上記蟹光体表面部分に含有せしめた
場合には良好なスーパーリニア一な発光輝度特性を有す
る鞍光体を得ることができることを見出し、本発明を完
成するに至った。
本発明のスーパーリニア一な発光輝度特性を有する蜜光
体は、組成式がA(Znl−a,Mga)。
・(Sil−b,Geb)。2:Mn,(As) (但しA,aおよびbはそれぞれ0.8SAS2.2,
OSaSIおよびOSbSIなる条件を満たす数である
)で表わされるマンガン付活複合酸化物系蟹光体に含ま
れる鞍光体である内部と、この内部と同じ蟹光体とコバ
ルトおよびニッケルのうちの少なくとも1種とを含む表
面層とからなることを特徴とする。
また、本発明のスーパーリニア一な発光輝度特性を有す
る蟹光体の製造方法は、1 組成式が A(2n,心,Mga)○・(Si,−b,Qb)02
:Mn,(As)(但しA,aおよびbはそれぞれ0.
8SAミ2.2,OSaSIおよびOSbSIなる条件
を満たす数である)で表わされるマンガン付活複合酸化
物系蟹光体に含まれる燐光体と、ロ i 単体コバルト
および単体ニッケルのうちの少なくとも1種、あるいは
ii コバルド化合物およびニッケル化合物からなる化
合物群より選ばれる化合物の少なくとも1種、あるいは iii 単体コバルトおよび単体ニッケルのうちの少な
くとも1種並びにコバルト化合物およびニッケル化合物
からなる化合物群より選ばれる化合物の少な〈とを1種 とを混合し、得られる混合物を700乃至150000
の温度で焼成することを特徴とする。
さらに、本発明のスーパーリニア−な発光輝度特性を有
する蟹光体の別の製造方法は、上記1)および0)にさ
らにm 酸化亜鉛(Zn○)および高温で分解してZn
0となる亜鉛化合物からなる亜鉛化合物群、酸化マグネ
シウム(Mg0)および高温で分解してNIg○となる
マグネシウム化合物からなるマグネシウム化合物群、酸
化珪素(Si02)および高温で分解してSi02とな
る珪素化合物からなる珪素化合物群並びに酸化ゲルマニ
ウム(蛇02)および高温で分解してGe02となるゲ
ルマニウム化合物からなるゲルマニウム化合物群からな
る化合物群より選ばれる化合物の少なくとも1種を混合
し、得られる混合物を700乃至150000の温度で
焼成することを特徴とする。
なお、上記A(Zn,日,Mga)○・(Si,‐b,
Geb)02:Mn,(As)系蟹光体は主としてMg
量(a値)の変化に応じて緑色乃至赤色発光を示す。
すなわし、a=0である場合にはこの蟹光体の発光体は
緑色であるが、a値が増加するに従って発光色は次第に
長波長側に移動し、a=1である場合には蟹光体の発光
色は赤色である。この溝光体の表面部分に上記キラーを
含ませた本発明の蟹光体の発光色(発光スペクトル)は
この蟹光体とほぼ同じである。すなわち、本発明の蟹光
体は該蟹光体のベースとなる上記A(Zn,‐a,Mg
a)0・(Si,‐b,Geb)02:Mn,($)系
蟹光体のa値次第で緑色乃至赤色の発光を示す。また本
明細書において、蟹光体組成式A (Znra,Mg)0,(Si,−b,蛇b)02:M
n,(As)における(船)の表示は、この後光体がM
nの共付活剤としてAsを含んでいてもよいことを意味
するものとする。
またこれに付随して「マンガン付活」という一般的表現
は、蟹光体が共付活剤偽を含む場合には、「マンガンお
よび枇素付活」を意味するものとする。本発明の蟹光体
は以下に述べる製造方法によって製造される。
コバルトおよびニッケルのうちの少なくとも1種である
キラーの原料としては、これら金属の単体が用いられて
もよいし、硫酸塩、硝酸塩、炭酸塩、ハロゲン化物、酸
化物等のこれら金属の化合物が用いられてもよいし、そ
の両方が用いられてもよい。
すなわち、キラーの原料としては、i 単体コバルトお
よび単体ニッケルのうちの少なくとも1種、あるいは1
1 コバルト化合物およびニッケル化合物からなる化合
物群より選ばれる化合物の少なくとも1種、あるいはi
ii 単体コバルトおよび単体ニッケルのうちの少なく
とも1種並びにコバルト化合物およびニッケル化合物か
らなる化合物群より選ばれる化合物の少なくとも1種が
用いられる。
このキラー原料をA(Zn,‐a,Mga)0・(Si
,−b,戊b)02:Mn,(As)系蟹光体に含まれ
る蟹光体と混合する。この場合、キラー原料はキラーの
量が蟹光体の母体1モル当り7×10‐1グラム原子以
下となるように混合するのが好ましい。これはキラー添
加量は形成される表面層の厚さに関係があり、キラー添
加量が上記値よりも多くなると表面の厚さが厚くなり、
即ち内部の発光部が著しく少なくなり、実用上の輝度が
得られなくなるためである。特に好ましいキラー添加量
は蟹光体の母体1モル当り10‐5乃至7.5×10‐
2グラム原子である。蟹光体とキラー原料との混合はボ
ールミル、ミキサーミル、乳鉢等を用いて両者をそのま
ま混合する乾式で行なってもよいし、キラー原料を水、
有機溶媒等に溶解もしくは分散して液状とし、この液を
姿光体に添加して両者をペースト状態で混合する湿式で
行なってもよい。
より均質な混合物が得られるという点から、蟹光体とキ
ラー原料との混合は湿式で行なうのが好ましい。混合を
湿式で行なう場合には、混合後ペースト状態の混合物を
乾燥する。なお、上記A(Zn,‐a,Mga)○・(
Sirb,戊b)02:Mn,(As)系蟹光体のマン
ガン付活量は発光輝度の点から母体1モル当り10‐4
乃至5×10‐1グラム原子であるのが好ましい。
また、枇素が共付活される場合にはその量は母体1モル
当り5×10‐3グラム原子以下であるのが好ましい。
次に得られた混合物を石英ルツボ、アルミナルッボ等の
耐熱性容器に充填して焼成を行なう。焼成は700乃至
150000で温度で行なわれる。700q○よりも低
い温度で焼成が行なわれる場合には蟹光体とキラー原料
との反応が起こらず、従ってキラーを含む表面層は形成
されず、本発明の鏡光体は得られない。
一方、1500dCよりも高い温度で焼成が行なわれる
場合には一般に蟹光体とキラー原料との反応が蟹光体粒
子のかなり内部まで内部まで進み(すなわち、非常に厚
い表面層が形成され)、得られる蟹光体の発光輝度が著
しく低下すると同時にその粉体特性(塗布特性)も悪く
なる。より好ましい焼成温度は800乃至130000
である。焼成時間は蜜光体とキラー原料との混合物の耐
熱性容器への充填量、焼成温度等によって異なるが、一
般には1分乃至2時間であるのが好ましい。焼成時間が
1分よりも短かし、場合には蟹光体とキラー原料との反
応が起こりにくく、従ってキラーを含む表面層は形成さ
れにくい。一方、焼成時間が2時間よりも長い場合には
蟹光体とキラー原料との反応が蟹光体粒子のかなり内部
まで進み、得られる蟹光体の発光輝度および粉体特性が
悪化するので好ましくない。蟹光体が酸化物蟹光体であ
るので、焼成は一般に空気中(酸化性雰囲気中)で行な
われるのが望ましい。しかしながら、窒素ガス雰囲気、
アルゴンガス雰囲気等の中性雰囲気中、あるいは少量の
水素ガスを含む窒素ガス雰囲気等の還元性雰囲気中で焼
成が行なわれる場合にも空気中で焼成が行なわれる場合
に得られる蜜光体とほぼ同様のスーパーリニア一な発光
輝度特性を有する蟹光体が得られる。この焼成によって
A(Zn,−a,Mga)○・(Si,‐b,Geb)
02:Mn,(As)系蟹光体粒子はその表面からキラ
ー原料と反応し、この反応によってキラーが蜜光体中に
拡散し、キラーを含む表面層が蟹光体粒子表面から内部
に向って形成される。
そして形成された表面層においては、キラーの濃度は表
面層の表面から内部に向って次第に低くなっているもの
と思われる。表面層においてキラーがいかなる形で存在
しているかは、用いられる焼成雰囲気およびキラー原料
によって異なると思われるが、本発明の製造方法におけ
る一般的な焼成雰囲気である空気中で焼成が行なわれる
場合には、キラーは酸化物として存在し、表面層中の蟹
光体の発光を阻害しているものと考えられる。焼成後、
洗浄、乾燥等蟹光体製造において一般に行なわれている
後処理を行なって本発明の燐光体を得る。上述の製造方
法によって得られる本発明の蟹光体はA(Zn,‐a,
Mga)○・(Si,−b,Wb)02:Mn,(ふ)
系蟹光体に含まれるる蟹光体である内部とこの内部と同
じ蟹光体とコバルトおよびニッケルのうちの少なくとも
1種であるキラーとを含む上記表面層とからなる。
表面層中の蟹光体はその発光がキラーによって阻害され
ており、従って表面層の発光輝度はキラーを含まない上
記内部の発光輝度よりもも低く、極端な場合表面層はほ
とんど発光しない。そしてこの表面層が存在するために
本発明の蟹光体はスーパーリニア一な発光輝度特性を有
する。先の説明から明らかなように、本発明の蟹光体の
表面層の厚さは主として焼成時の温度および時間に依存
する。
すなわち、焼成温度が高くなればなる程蟹光体とキラー
原料との反応が蟹光体粒子のより内部まで進み表面層は
厚くなる。また焼成温度が一定である場合焼成時間が長
くなればなる程反応が蟹光体粒子のより内部まで進み表
面層は厚くなる。そして形成される表面層中のキラー濃
度にもよるが、一般に得られる蜜光体のスーパーリニア
一な発光輝度特曲ま形成される表面層の厚さに依存する
。すなわち、表面層が厚くなればなる程刺激電子ビーム
のエネルギーの閥値(有効な発光輝度を得るのに必要な
電子ビームのエネルギー)は高くなるが、各電子ビーム
のエネルギーにおける発光輝度は表面層がより薄い場合
よりも低くなる。また、焼成温度および焼成時間が一定
である場合、すなわち形成される表面層の厚さがほぼ一
定であると考えられる場合、本発明の蟹光体のスーパー
リニア一な発光輝度特性は形成される表面層中のキラ−
濃度、すなわち蟹光体製造時におけるキラー添加量に依
存する。すなわち、蚤光体製造時におけるキラー添加量
が多くなればなる程電子ビームのエネルギーの閥値は高
くなるが、各電子ビームのエネルギーにおける発光輝度
は低くなる。さらに本発明の蟹光体のスーパーリニア−
な発光輝度特性はその蟹光体に用いられているキラーの
種類にも依存する。第1図および第2図は本発明の蟹光
体の加速電圧−発光輝度特性を示すグラフである。
第1図はZn2Si04:Mn蟹光体にキラーとしてコ
バルトを添加し、空気中で950oCで30分間焼成す
ることによって得た本発明の蟹光体の加速電圧−発光輝
度特性を示すグラフであり、曲線b,c,dおよびeは
コバルト添加量がZn2Si04:Mn蟹光体の母体Z
n2Si041モルに対してそれぞれ2×10‐2グラ
ム原子、3.75×10‐2グラム原子、1.5×10
‐1グラム原子および3×10‐1グラム原子の場合で
ある。
第2図はZn2Si04:Mn蟹光体にキラーとしてニ
ッケルを添加し、空気中で95『0で3船ご間焼成する
ことによって得た本発明の蟹光体の加速電圧−発光輝度
特性を示すグラフであり、曲線b.c.d,eおよびf
はニッケル添加量がZn2Si04:Mn蟹光体の母体
Z山Si041モルに対してそれぞれ2.1×102グ
ラム原子、3.75×10‐2グラム原子、7.5×1
0‐2グラム原子、1.5×10‐1グラム原子および
3×10‐1グラム原子の場合である。
なお第1図および第2図のいずれにおいても、直線aは
未処理のZn2Si04:Mn蟹光体のIJニアーな加
速電圧−発光輝度特性を示すものであり、また縦軸の発
光輝度は未処理のZn2Si04:Mn蟹光体の加速電
圧2弧Vにおける発光輝度をlooとする相対値で表わ
されている。
第1図および第2図から明らかなように、本発明の蟹光
体はスーパ−リニア一な加速電圧−発光輝度特性を示す
また第1図と第2図の比較から明らかなように、本発明
の蟹光体は製造条件(焼成温度、焼成時間、キラー添加
量等)が同じであってもキラーの種類によって異なった
加速電圧一発光輝度特性を示す。さらに第1図および第
2図それぞれにおける各曲線の比較から明らかなように
、本発明の蟹光体は焼成温度および焼成時間が一定であ
っても(すなわち形成される表面層の厚さがほぼ一定で
あっても)キラー添加量によって(すなわち形成される
表面層中のキラー濃度によって)異なった加速電圧−発
光輝度特性を示す。すなわち、キラー添加量が多くなれ
ばなる程加速電圧の閥値は高くなるが、発光輝度は低く
なる。第2表は本発明の蟹光体に含まれるいくつかの蟹
光体のスーパーリニア一な加速電圧−発光輝度特性をそ
の蟹光体の製造条件と共に示すものである。
1,,第2表 篭欄発揮側勧嫁団惚ける殻蝋燭総の織機鞭を100%と
する相対値である。
上述のように、本発明の蟹光体のスーパーリニア一な発
光輝度特性は焼成温度、焼成時間、キラーの種類および
キラー添加量によって変化し、従ってこれらを制御する
ことによって望みのスーパーリニア一な発光輝度特性を
有する蟹光体を得ることができるが、さらに本発明の蟹
光体のスーパーリニア一な発光輝度特性は、蟹光体製造
時にキラー原料と共にi A(Zn,れ,Mga)0・
(Si,−b,戊b)02:Mn,(As)系蟹光体の
母体構成成分であるZno、Mぬ、Si02およびGe
02のうちの少なくとも1種、あるいはii 硫酸塩、
硝酸塩、炭酸塩等の高温で分解してZno、Mg0、S
i02および戊02となる亜鉛化合物、マグネシウム化
合物、珪素化合物、ゲルマニウム化合物からなる化合物
群より選ばれる化合物の少なくとも1種、あるいはii
i 上記i)とii)の両方 を添加物として使用する場合にも変化することが見出さ
れる。
この場合、一般に得られる蟹光体は上記添加物を使用し
ないで同一条件で製造した蟹光体に比較して、電子ビー
ムのエネルギー閥値がより高く各電子ビームのエネルギ
ーにおける発光輝度がより低いようなスーパーリニア−
な発光輝度特性を有している。これは上記添加物がキラ
ー原料と蟹光体との反応を促進するような役目をし、そ
のために添加物を使用しない場合よりも厚い表面層が形
成されるためであると考えられる。従って、上記添加物
の種類およびその量を制御することによっても望みのス
ーパーリニア−な発光輝度特性を有する蜜光体を得るこ
とができる。なお、上記添加物を使用することによって
製造される本発明の蟹光体は、その表面層中にA(Zn
,−a, Mga)0,(Si,−b戊b)02:Mn
,(As)系蟹光体に含まれる蟹光体とコバルトおよび
ニッケルのうちの少なくとも1種であるキラーの他に、
Nn0、Mg○、Si02および戊02のうちの少なく
とも1種である酸化物を含んでいる。第3図は製造時に
添加物を使用することによつて得た本発明の蟹光体の加
速電圧−発光輝度特性を、添加物を使用しないで得た本
発明の蟹光体の加速電圧−発光輝度特性と比較して示す
グラフである。
第3図において、曲線bはZn2Si04:Mn蚤光体
にキラーとしてコバルトを、また添加物としてZn○を
添加し、空気中で110000で10分間焼成すること
によって得た蟹光体の加速電圧−発光輝度特性であり、
曲線cはZnOを用いないこと以外は曲線bの蟹光体と
全く同様にして製造された蟹光体の加速電圧−発光輝度
特性である。なお直線aは未処理のZn2Si04:M
n蟹光体のIJニアーな加速電圧−発光輝度特性を示す
ものであり、また縦軸の発光輝度は未処理のZn2Si
04:Mn蟹光体の加速電圧2郎Vにおける発光輝度を
100とする相対値で表わされている。曲線bと曲線c
の比較から明らかなように、製造時に添加物を使用した
蟹光体(曲線b)は添加物を使用しないで同一条件で製
造した蟹光体(曲線c)に比較して、加速電圧の関値が
より高く各加速電圧における発光輝度がより低いような
スーパーリニア一な発光輝度特性を有している。先に述
べたように、A(ZnH,M&)0・(SIrb,Cも
b)02:Mn,(As)系蜜光体は主としてM重量(
a値)に依存して緑色乃至赤色発光を示す。
すなわち、a=0である場合にはこの蟹光体の発光色は
緑色であるが、a値が増加するに従って発効色は次第に
長波長側に移動し、a=1である場合には蟹光体の発光
色は赤色である。そしてこの複合酸化物系蜜光体の発光
スペクトルの半値幅は比較的狭く、従ってこの釜光体の
発光色の色純度はかなり良い。この蟹光体をキラーと共
に熱処理し、キラーを含む表面層を形成することによっ
て得られる本発明の蟹光体の発光スペクトルはベースと
なるこの蟹光体の発光スペクトルとほぼ同じである。従
って、本発明の蟹光体はベースとなるA(Zn「a,M
&)0・(Si,‐b,Geb)02:Mn,(As)
系蟹光体のM重量a値に依存して色純度がかなり良い緑
色乃至赤色の発光を示す。第4図および第5図はそれぞ
れZn2Si04:Mn蟹光体およびMgSi03:M
n蟹光体をベースとする本発明の蟹光体の発光スペクト
ルを例示するグラフである。これら発光スペクトルはそ
れぞれZn2Si04:Mn蟹光体およびMgSi03
:Mn蟹光体の発光スペクトルとほぼ同じである。
本発明の蟹光体のうち例えばZn2Si04:Mn蟹光
体をベースとする蟹光体は上述のように緑色発光を示す
そしてこのZn2Si04:Mn蟹光体をベースとする
蟹光体の発光スペクトルの半値幅は従来スーパーリニア
−な発光輝度特性を有する緑色発光蟹光体としてべネト
レーション型陰極線管に実用されているコバルトおよび
ニッケルのうちのいずれか一方あるいはその両方をキラ
ーとして含む表面層を有する(Zn,Cd)S:Ag蟹
光体の発光スペクトルの半値幅よりもかなり狭く、従っ
てこのZn2Si04:Mn蟹光体をベースとする蟹光
体の発光色は上記(Zn,Cd)S:Ag蟹光体をベー
スとする従来の蜜光体の発光色よりも色純度がかなり良
い。このために、このZn2Si04:Mn蟹光体をベ
ースとするスーパーリニア一な発光輝度特性を有する緑
色発光蟹光体と、リニア−あるいはサブリニアーな発光
輝度特性を有するYV04:En,Y203:EIIあ
るいはY202S:Eu赤色発光蟹光体とを組合わせた
蟹光膜を有するべネトレーション型陰極線管は、上記(
Zn,Cd)S:Ag蟹光体をベースとするスーパーリ
ニア一な発光輝度特性を有する緑色発光蟹光体と、上記
リニア−あるいはサブリニアーな発光輝度特性を有する
赤色発光蜜光体とを組合わせた蟹光腰を有する従釆のべ
ネトレーション型陰極線管に比較して以下のような利点
を有している。1 緑色光の色純度が良く、従ってこの
緑色光と赤色光との加算混合による黄色系の光の色純度
も良い。
2 スーパーリニア一な発光輝度特性を有する緑色発光
蟹光体の発光スペクトルがリニア−あるいはサベリニア
−な発光輝度特性を有する赤色発光蟹光体の発光スペク
トルと重複することがなく、このために色再現領域が広
い。
第6図は本発明のコバルトを含む表面層を有するZn2
Si04:Mn麓光体とサブリニアーな発光輝度特性を
有するYV04:Eu蟹光体とを組合わせた蟹光腰を有
するべネトレーション型陰極線管の発光スペクトルを示
すグラフであり、曲線a、bおよぴcはそれぞれ陰極線
管の加速電圧を歌V、1弧Vおよび2靴Vとした場合の
発光スペクトルである。
また第7図は第6図に示される各発光スペクトルの色度
点をCIE表色系色度座標上に示したものであり、色度
点A,BおよびCはそれぞれ第6図の発光スペクトルa
,bおよびcに相当する。なお第7図の色度点Dおよび
Eはニッケルを含む表面層を有する(Zn,Cd)S:
Ag蟹光体とサブリニアーな発光輝度特性を有するYV
04:Eu蟹光体とを組合わせた蟹光膜を有する従来実
用のべネトレーション型陰極線管の加速電圧がそれぞれ
弧Vおよび2歌V‘こおける発光色度点である。第6図
から明らかなように、本発明のZn2Si04:Mn蟹
光体をベースとする蟹光体とYV04:Eu蟹光体とを
組合わせ燐光膜を有するべネトレーション型陰極線管は
、加速電圧が増加するに従ってYV04:Eu蟹光体に
よる赤色発光に対するZn2Si04:Mn蜜光体をベ
ースとする鞍光体による緑色発光の割合が次第に増加し
、その発光色は加速電圧が靴Vから2斑Vまで増加する
間に第7図点Aの赤色から点Cの黄色まで変化する。そ
してZnぶi04:Mn蟹光体をベースとする登光体は
従来の{Zn,Cd)S:Ag蟹光体をベースとする蟹
光体よりも色純度の良い赤色発光および緑色発光を示す
ものであるので、このべネトレーション型陰極線管の発
光色は従来実用のべネトレーション型陰極線管の発光色
よりも色純度が良い。このことは第7図において点A,
BおよびCを結ぶ線が点DおよびEを結ぶ線より外側に
あることから明らかであり、点Aと点Dの違いから本発
明の蟹光体が従来の蟹光体よりもスーパ−リニア−特性
が優れていることも明らかである。また第6図から明ら
かなようにZn2Si04:Mn蟹光体をベースとする
蟹光体による52則m付近にピークを有する半値幅の狭
い帯スペクトルはYV04:Eu蟹光体による赤色領域
の線スペクトルと重複していない。従ってこのZn2S
i04:Mn蟹光体をベースとする蟹光体とYV04:
Eu蟹光体とを組合せた蟹光膜を有するべネトレーショ
ン型陰極線管の色再現領域は、従来実用のべネトレーシ
ョン型陰極線管の色再現領域よりも広い。このことは第
7図において点A,BおよびCを結ぶ線が点DおよびE
を結ぶ線よりも長いことから明らかである。本発明の蟹
光体は刺激電子ビームのエネルギーの変化に対してもス
ーパーリニア一な発光輝度特性を示すが、特に加速電圧
の変化に対してよりスーパーリニア一な発光輝度特性を
示す。
尚、本発明において前記キラーと共に鉄、銅、ジルコニ
ウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデンおよびタ
ングステン等を微量併用しても良い。以上説明したよう
に本発明はキラーを含む表面層を有するタイプのスーパ
ーリニア一な発光輝度特性を有する蟹光体であって、半
値幅の狭い発光スペクトルを有する緑色乃至赤色発光蟹
光体を提供するものである。本発明の蟹光体はべネトレ
−ション型陰極線管用蟹光体として有用であり、その工
業的利用価値は非常に大きい。次に実施例によって本発
明を説明する。
実施例 1 平均粒子径が9仏のZnぶj04:Mn蟹光体222.
8夕と、塩化コバルト(CoCそ2・細20)1.07
夕を含む塩化コバルト水溶液とを充分に混合した後乾燥
した。
得られた混合物中にはZn2Si04:Mn蟹光体の母
体Z均Si041モル当り4.5×10‐3グラム原子
のコバルトが含まれている。この混合物10夕を石英ル
ッボに入れ、空気中で1100oCで10分間焼成した
。焼成後、焼成物を水洗し、乾燥してコバルトを含む表
面層を有するZn2Si04:Mn蟹光体を得た。この
蟹光体は刺激電子線の加速電圧を変化させた時、第3図
の曲線cに示させた時、第3図の曲線cに示されるよう
なスーパーリニア一な発光輝度特性を示した。実施例
2 平均粒子径が8仏のZn2Si04:Mn蟹光体222
.8夕と、硝酸ニッケル〔Ni(N03)2・細20〕
6.11夕を含む硝酸ニッケル水溶液とを充分に混合し
た後乾燥した。
得られた混合物中にはZn2Si04:Mn蟹光体の母
体Z〜Si041モル当り2.1×102グラム原子の
ニッケルが含まれている。この混合物10夕を石英ルッ
ボに入れ空気中で950午0で30分間焼成した。焼成
後、焼成物を水洗し、乾燥してニッケルを含む表面層を
有するZ山Si04:Mn蟹光体を得た。この蟹光体は
刺激電子線の加速電圧を変化させた時、第2図の曲線b
に示されるようなスーパーリニア−な発光輝度特性を示
した。実施例 3 平均粒子が9〆のZ山Si04:Mn蟹光体222.8
夕、Zn0122夕およびCoCそ2・母日201.0
7夕を含むCoC〆2・母LO水溶液を用い、以下実施
例1と全く同様にしてコバルトを含む表面層を有するZ
n2Si04:Mn蟹光体を得た。
この蟹光体は刺激電子線の加速電圧を変化させた時、第
3図の曲線bに示されるようなスーパーリニア一な発光
輝度特性を示した。図面の簡単な説明第1図乃至第3図
は本発明の蟹光体の加速電圧−発光輝度特性を例示する
グラフである。
第4図および第5図は本発明の蟹光体の発光スペクトル
を例示するグラフである。第6図は本発明の蟹光体を用
いたべネトレーション型陰極線管の刺激電子線の加速電
圧の変化に対する発光スペクトルの変化を例示するグラ
フである。第7図は本発明の蟹光体を用いたべネトレー
ション型陰極線管の刺激電子線の加速電圧の変化に対す
る発光色度点の変化を、従来実用のべネトレーション型
陰極線管の場合と比較してCIE表色系色度座標上に例
示するグラフである。第1図第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 第7図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 組成式が A(Zn_1_−_a,Mg_2)O・(Si_1_
    −_b,Ge_2)O_2:Mn,(As)(但しA,
    aおよびbはそれぞれ0.8≦A≦2.2,O≦a≦1
    およびO≦b≦1なる条件を満たす数である)で表わさ
    れるマンガン付活複合酸化物系螢光体に含まれる螢光体
    である内部と、この内部と同じ螢光体とコバルトおよび
    ニツケルのうちの少なくとも1種とを含む表面層とから
    なることを特徴とするスーパーリニアーな発光輝度特性
    を有する螢光体。 2 I 組成式が A(Zn_1_−_a,Mg_a)O・(Si_1_
    −_b,Ge_b)O_2:Mn,(As)(但しA,
    aおよびbはそれぞれ0.8≦A≦2.2,O≦a≦1
    および0≦b≦1なる条件を満たす数である)で表わさ
    れるマンガン付活複合酸化物系螢光体に含まれる螢光体
    と、II i 単体コバルトおよび単体ニツケルのうちの
    少なくとも1種、あるいはii コバルト化合物およびニ
    ツケル化合物からなる化合物群より選ばれる化合物の 少なくとも1種、あるいは iii 単体コバルトおよび単体ニツケルのうちの少なく
    とも1種並びにコバルテ化合 物およびニツケル化合物からなる化合物 群より選ばれる化合物の少なくとも1種 とを混合し、得られる混合物を700乃至1500℃の
    温度で焼成することを特徴とするスーパーリニアーな発
    光輝度特性を有する螢光体の製造方法。 3 上記II)をコバルトおよびニツケルのうちの少なく
    とも1種の量が上記I)の螢光体の母体1モル当り7×
    10^−^1グラフ原子以下となるように上記I)の螢
    光体と混合することを特徴とする特許請求の範囲第2項
    記載の製造方法。 4 上記II)をコバルトおよびニツケルのうちの少なく
    とも1種の量が上記I)の螢光体の母体1モル当り10
    ^−^5乃至7.5×10^−^2グラム原子となるよ
    うに上記I)の螢光体と混合することを特徴とする特許
    請求の範囲第3項記載の製造方法。 5 焼成温度が800乃至1300℃であることを特徴
    とする特許請求の範囲第2項乃至第4項のいずれかの項
    記載の製造方法。 6 焼成時間が1分乃至2時間であることを特徴とする
    特許請求の範囲第2項乃至第5項のいずれはの項記載の
    製造方法。 7 I) 組成式が A(Zn_1_−_a,Mg_a)O・(Si_1_
    −_b,Ge_b)O_2:Mn,(As)(但しA,
    aおよびbはそれぞれ0.8≦A≦2.2,0≦a≦1
    ,および0≦b≦1なる条件を満たす数である)で表わ
    されるマンガン付活複合酸化物系螢光体に含まれる螢光
    体、II) i 単体コバルトおよび単体ニツケルのうち
    の少なくとも1種、あるいはii コバルト化合物および
    ニツケル化合物からなる化合物群より選ばれる化合物の 少なくとも1種、あるいは iii 単体コバルトおよび単体ニツケルのうちの少なく
    とも1種並びにコバルト化合 物およびニツケル化合物からなる化合物 群より選ばれる化合物の少なくとも1 種、および III) 酸化亜鉛(ZnO)および高温で分解してZn
    Oとなる亜鉛化合物からなる亜鉛化合物群、酸化マグネ
    シウム(MgO)および高温で分解してMgOとなるマ
    グネシウム化合物からなるマグネシウム化合物群、酸化
    珪素(SiO_2)および高温で分解してSiO_2と
    なる珪素化合物からなる珪素化合物群並びに酸化ゲルマ
    ニウム(GeO_2)および高温で分解してGeO_2
    となるゲルマニウム化合物からなるゲルマニウム化合物
    群からなる化合物群より選ばれる化合物の少なくとも1
    種を混合し、得られる混合物を700乃至1500℃の
    温度で焼成することを特徴とするスーパーリニアーな発
    光輝度特性を有する螢光体の製造方法。 8 上記II)をコバルトおよびニツケルのうちの少なく
    とも1種の量が上記I)の螢光体の母体1モル当り7×
    10^−^1グラム原子以下となるように上記I)の螢
    光体および上記III)と混合することを特徴とする特許
    請求の範囲第7項記載の製造方法。 9 上記II)をコバルトおよびニツケルのうちの少なく
    とも1種の量が上記I)の螢光体の母体1モル当り10
    ^−^5乃至7.5×10^−^2グラム原子となるよ
    うに上記I)の螢光体および上記III)と混合することを
    特徴とする特許請求の範囲第8項記載の製造方法。 10 焼成温度が800乃至1300℃であることを特
    徴とする特許請求の範囲第7項乃至第9項のいずれかの
    項記載の製造方法。 11 焼成時間が1分乃至2時間であることを特徴とす
    る特許請求の範囲第7項乃至第10項のいずれはの項記
    載の製造方法。
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