JPS6030687A - Dνa遺伝子,その製造法およびそれを含むプラスミド - Google Patents

Dνa遺伝子,その製造法およびそれを含むプラスミド

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JPS6030687A
JPS6030687A JP58140748A JP14074883A JPS6030687A JP S6030687 A JPS6030687 A JP S6030687A JP 58140748 A JP58140748 A JP 58140748A JP 14074883 A JP14074883 A JP 14074883A JP S6030687 A JPS6030687 A JP S6030687A
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dna
gene
signal peptide
restriction enzyme
gene encoding
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JP58140748A
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Tetsuo Miyake
哲雄 三宅
Takanori Oka
孝紀 岡
Gakuzo Tamura
田村 學造
Koji Yoda
依田 幸司
Yasuhiro Kikuchi
泰弘 菊池
Masakari Yamazaki
眞狩 山崎
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Wakunaga Pharmaceutical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 技術分野 本発明は、外来性遺伝子産物の分泌に関与するDNA遺
伝子の利用に関する。さらに具体的には、本発明は、宿
主菌体内で産生されたタンパク質を膜外へ分泌させるた
めのペプチド(以下、シグナル・ペプチドという)の遺
伝子の直後に外来性遺伝子の結合を可能としたDNA遺
伝子に関する。
また、本発明は該DNA遺伝子の製造方法に41jj該
DNA遺伝子部分を含むプラスミドにも、関するO 先行技術 組換えDNA技術を用いて所望の遺伝子産物を大量に産
生させる技術が確立されつつあることは、多数の雑文中
公開特許公報等によって認められるところである。これ
らの技術の確立に伴なって遺伝学的解析も行なわれてお
シ、シグナル・ペプチドとLn513〜30個のアミノ
酸残基からなる一連のペプチドが発現蛋白の宿主細胞外
への分泌に関与しているという知見もその中から見出さ
れたものである。
発現タンパク質の細胞外への分泌に関するこの知見は「
シグナル仮説J (J、 Ce1l Biol、 、6
7゜13! (/り7j))といわれ、この説を支持す
る実験結果も蓄積されつつある( Beeratory
Meehanlsms、 L、 Cambridge 
UnIvers+Ity PressCambridg
e (/り7り)、生化、8、/II/ (/り1ro
)等)。シグナル・ペプチドの概要および機能にっbて
はたとえば特開昭5ty−tりgり7号公報等に説明さ
れておシ、シグナル・ペプチドは蛋白の膜通過に関与す
るものとして認識されている。
現在、シグナル・ペプチドを利用した発明は、特許公開
または公告公報等で種々開示されている(特開昭5s−
iり09.2号、同3!;−1713り5号、同!;A
−/37g26号、同!;A−/1Aj22/号、同5
6−7タ弘タタタ号各公報等)。これら公報記載の方法
では、込ずれも、宿主菌の分泌すべき蛋白をコードする
構為遺伝子を適当な制限酵素認識部位で切断し、そこへ
フレームを合わせるためのリンカ−を介して外来性遺伝
子を接続して込る。
その結果、このような融合遺伝子から発現してくる外来
性蛋白のN末端側には余分なペプチドが付着しているこ
とになる。従って、この余分なペプチドが分泌を阻害し
たシ、外来性蛋白の生物活性に悪影響を与えたシする可
能性も考えられる。
このように、シグナル・ペプチドを利用した従来の技術
は種々の問題点をかかえているというべく、従ってこれ
らの改善が望まれているところである。
発明の概要 要旨 本発明は上記の点に解決を与えることを目的とし、シグ
ナル・ペプチドをコードする遺伝子の直後に外来性蛋白
をコードする遺伝子の結合を可能としたDNA遺伝子を
設計し、これを利用することによってこの目的を達成し
ようとするものである0 従って、本発明によるシグナル・ペプチドをコードする
遺伝子に対応するDNA部分を含むDNA遺伝子は、シ
グナル・ペプチドをコードする遺伝子に対応するDNA
部分を含み、このDNAが゛その塩基対の少なくとも一
つを構成員の少なくとも一部として人工的に創出された
制限酵素認識部位を7個所有するものであること、を特
徴とするものである。
本発明によるシグナル・ペプチドをコードする遺伝子に
対応するDNA部分を含むDNA遺伝子の製造法は、下
記の工程からなること、を特徴とするものである。
(a) シグナル・ペプチドをコードする遺伝子に対応
するDNA部分を含むDNA遺伝子を用意すること。
(b) このDNA部分の塩基配列を、この塩基配列に
対応するアミノ酸配列を変化させずに改変して、シグナ
ル1ペプチドをコードする遺伝子に対応するDNAの塩
基対の少なくとも一つを構成員の少なくとも一部とする
制限酵素認識部位を創出すること。
本発明によるもう一つのシグナル9ペプチドをコードす
る遺伝子に対応するDNA部分を含むDNA遺伝子の製
造法は、下記の工福からなること、を特徴とするもので
ある。
(a) シグナル・ペプチドをコードする遺伝子に対応
するDNA部分を含むDNA遺伝子を用意すること、 (b) このDNA部分の塩基配列を、この塩基配列に
対応するアミノ酸配列を変化させずに改変して、シグナ
ル・ペプチドをコードする遺伝子に対応するDNAの塩
基対の少なくとも一つを構成員の少なくとも一部とする
制限酵素認識部位を創出すること、 (、) 創出された制限酵素認識部位内の制限酵素切断
部位を該制限酵素で切断して、シグナル・ペプチドをコ
ードする遺伝子に対応するDNAの該切断部位よυ上流
側の部分からなυ、かつ下流側に該制限酵素切断端を有
するDNA断片をつくること、 (d) シグナル・ペプチドをコードする遺伝子に対応
するDNA部分の制限酵素切断部位の下流側に存在して
いることあるべきDNAと該存在していることあるべき
DNAの下流側直後に存在する外来性蛋白をコードする
遺伝子に対応するDNAとからなシ、上流側および下流
側末端に前記制限酵素切断端を有するDNA断片を用意
すること、 (e) 前記(c)によるDNA断片と前記(d)によ
るDNA断片とを制限酵素切断端で結合させて、シグナ
ル・ペプチドをコードする遺伝子に対応するDNA部分
とその下流側に直結した外来性蛋白をコードする遺伝子
に対応するDNA部分とを含むDNA遺伝子を得ること
本発明によるブラスミドヂ↓4iは、アルカリ性フォス
ファターゼ由来の制御領域に対応するDNA部分とこの
領域の制御下にあるアルカリ性フォスファターゼ由来の
シグナル1ペプチドをコードする遺伝子に対応するDN
A部分とを含み、このシグナル・ペプチドをコードする
遺伝子に対応するDNA部分が下記によって定義される
ものであること、を特徴とするものである。
(イ) このDNA部分には、その塩基対の少なくとも
一つを構成員の少なくとも一部と°する制限酵素切断部
位が人工的に創出されていること。
(ロ) この制限酵素認識部位内の制限酵素切断部位が
シグナル・ペプチドをコードする遺伝子に対応するDN
A部分とその直後に結合されていることあるべきDNA
部分との境界に存在すること。
効果 このように、本発明は、シグナル・ペプチドによる外来
性遺伝子由来蛋白の細胞外分泌を行なわせるすく、シグ
ナル・ペプチド遺伝子にそこへの外来性遺伝子の組込み
を容易にするための制限酵素認識/切断部位を創出する
という点に特徴を有するものであシ、この部位を創出す
るに当ってDNA塩基対からなるコドンには縮重がある
ということを巧みに利用したものである。
創出された制限酵素認識/切断部位を該制限酵素で切断
すれば、その切断部位がシグナル・ペプチド遺伝子DN
Aの下流側末端に接して存在する場合は該制限酵素切断
端と相補性の端部を上流側に形成させた外来性遺伝子を
用意してこれを上記切断端においてシグナル・ペプチド
遺伝子と結合させることによってシグナル会ペプチド遺
伝子の下流側に外来性遺伝子を直結させることができる
シグナル・ペプチド遺伝子の切断部位が該遺伝子の下流
側末端よシ上流側に存在する場合は、該遺伝子の該切断
部位よυ下流側の部分を合成して外来性遺伝子の上流側
に結合した断片を用意して上記と同じに結合を行なえば
、一旦切断されたシグナル噛ペプチド遺伝子がDNAの
測鎖について復元されると共にその下流側に外来性遺伝
子が直結された構造が実現される。
本発明者によるDNA遺伝子は、適当なプラスミドやフ
ァージに組み込んでベクターとして利用することによっ
て前記の問題点を回避することができ、宿主菌に組み込
んで所望の蛋白質を産生させるに際して下記のような利
点を有するものであるO (イ)産生物質の精製が簡単である。従来は、宿主菌の
生育を行なって、適当な時期に宿主全体をつぶして菌が
本来持つ雑多な物質め中から目的とする有用物質を抽出
精製していたため、多大な労力が必要であるうえ、物質
によりては精製困難なことがあった。本発明のDNA遺
伝子を利用したベクターを用いれば、産生される蛋白は
菌体外に分泌され、菌の生育培地はその構成成分が判っ
ているのであるから、培地からの目的物質分泌の確認、
回収が容易となるであろう。
(ロ)産生物質がペプチダーゼによる分解から保護され
る。すなわち、菌体内には多くのペプチダーゼ(プロテ
アーゼ)が存在するので不必要な蛋白は速やかに水解さ
れてゆくが、本発明によって目的の有用蛋白質を菌体内
に留めることなく直ちに菌体外へ分泌させれば、この目
的蛋白は上記の水解f?−素から保護されることになる
であφう。
(ハ)如何なる外来性蛋白でも発現可能である。すなわ
ち、従来の雑種蛋白法では、目的とする蛋白を純粋に得
るためにたとえばメチオニンに特異的な臭化シアン処理
(5cience 、 /Pl!’ 、 10!&(/
り77))によって余分な蛋白を切断したり、リジンや
アルギニンに特異的なトリプシン消化(Nature 
、 2r!;、tAjA(/9ざ0))を行なう場合に
は、目的とする蛋白のアミノ酸組成中にこれらのアミノ
酸が含まれているときはそこでも切断が生じるため完全
な形で所望の蛋白を得ることができず、一方直接発現法
(Nature X211、ju弘(lり7り))によ
って蛋白を産生させる場合には、遺伝子N末端には開始
コドン(メチオニン)が必要であって産生蛋白もN末端
にメチオニンが付いたものとして得られるものもあり(
特開昭36−1.13ワタ号公報参照)、このような末
端のメチオニンは臭化シアン処理によシ分解除去するこ
とが技術的VC難しいので、結局産生させた蛋白は天然
のものとは異質のものとなる。これに対して、本発明に
よるDNA遺伝子をベクターとして外来性遺伝子を宿主
菌内で発現させると、いったんシグナル・ペプチドとの
融合ないし雑種蛋白として産生された蛋白は宿主菌内の
シグナル・ペプチダーゼによって特異的にシグナル・ペ
プチダーゼ部分が切断されて、所望組成の成熟蛋白とな
って宿主菌細胞外へ分泌されることになるであろう。
3、発明の詳細な説明 DNA遺伝子 本発明によるシグナル響ペプチドをコードする遺伝子に
対応するDNA部分を含む遺伝子(本明細書、特に以下
の説明において、[シグナル・ペプチドをコードする遺
伝子に対応するDNAJを、[シグナル・ペプチド遺伝
子DNAJと込5)は、前記のように、このDNAに人
工的に創出された制限酵素認識部位を7個所有するもの
である。そして、この制限酵素認識部位は、このDNA
の塩基対の少なくとも一つを構成員の少なくとも一部と
するものである。
このように定義される本発明によるDNA遺伝子の一具
体例は、第1図に示した通υである。この具体例は、シ
グナル0ペプチド遺伝子DNA部分(11とその下流側
に結合されたDNA部分(2)とからなっているが、本
発明でいう「シグナル・ぺ、ブチドをコードする遺伝子
に対応するDNA部分を含むDNA遺伝子」は、このD
NA部分子ilから少なくともなっていればよい。なお
、本発明におしてDNAに関して「下流側」というとき
は、!′→3′鎖(e鎖)を上に3′←j′鎚(θ鎖)
を下に表示したときの右側を意味する。
第1図は、二本鎖DNAからなるDNA遺伝子の一部を
示すものであって、A;G;CおよびTはそれぞれアデ
ニン、グアニン、シト7ンおよびチミンを示し、L)’
s 、 AlaおよびTrpはそれぞれリジン、アラニ
ンおよびトリプトファンを示す。
この二本鎖DNAの区域(11はシグナル−ペプチド遺
伝子DNA部分であシ、区域(3)は制限酵素Hi n
d■の認識部位であり、破線はH1ndm切断部位であ
る。区域(2)は、シグナル・ペプチド遺伝子DNAの
下流側の直後に結合されたDNA部分である。
本発明の好ましい具体例は、シグナル・ペプチド遺伝子
DNAがアルカリ性フォスファターゼ由来であるもので
ある。このDNAは、下流側末端のアラニンのコドンが
GCCである。
第1図のDNA遺伝子は、従っプ1アルカリ性フォスフ
ァターゼ由来の遺伝子DNAの部分+11の下流側末端
のアラニンのコドンGCCをGCTに、さらに続く塩基
CをTに改変したものに相当する。
アラニンのコドンには縮重があるから、改変後のGCT
もアラニンのコドンであり、従って第1図のDNA部分
+11は依然としてアルカリフォスファターゼ由来のシ
グナル・ペプチドをコードする遺伝子に対応するDNA
である。
ところで、アルカリフォスファターゼ由来のシグナル・
ペプチド遺伝子DNAは、その下流側末端のアラニンの
コドンの上流側にリジンのコドンAAAおよび下流側に
アルギニンのコドンCGGを有する。
従って、アルカリフォスファターゼ由来のシグナル・ペ
プチド遺伝子DNAが本来有していた下流側末端のアラ
ニンのコドンGCCをGCTに改変し、さらにアラニン
に続く塩基CをTに改変したことによって、この末端の
塩基対と、上流側の弘塩基対および下流側のl塩基対と
で制限酵素H1ndmの認識部位131 A A G 
CT Tが現出している。
すなわち、シグナル−ペプチド遺伝子DNAには、又少
なくとも該末端の塩基対を構成員の少なくとも一部とす
る制限酵素認識部位が創口されている訳である。
第1図の具体例では、Hindmの認識部位(3)内の
切断部位は破線で示した通υであって、その位置はシグ
ナル・ペプチド遺伝子DNAとその下流側直後に結合さ
れていることあるべきDNA部分(第1図では、既に結
合されている区域(2))との間に存在している(切断
部位の位置は、二本鎖DNAの下流側のそれを意味する
)。制限酵素切断部位がこのような位置に存在すること
は、本発明において最も好ましいことである。何故なら
ば、この切断部位はそれを利用して外来遺伝子(に対応
するDNA )をこのシグナル響ペプチドをコードする
遺伝子(に対応するDNA)に直結するためのものであ
シ、一方この雑種遺伝子が発現して生じる雑種な込し融
合蛋白はシグナル・ペプチドとそれに続く蛋白との間で
シグナル・ペプチダーゼによって切断されるのであるか
ら、制限酵素切断部位とシグナル・ペプチダーゼ切断位
置とがこのよりに一致していれば、第1図の例でいえば
外来遺伝子(この例では、TrpのコドンTGGで始ま
っている)の■鎖の!′−側にAGCTを補なっておく
だけで、HInd m消化後のシグナル−ペプチド遺伝
子の粘着末端との間の結合が可能だからである。なお、
外来性遺伝子のe鎖の3′−側にも塩基を補な5ことを
厭わなければ、制限酵素切断部位が上流側に存在しても
よいことはいうまでもなく、そのような切断部位の存在
もまた本発明の範囲内である。
本発明のDNA遺伝子での重要な成分である[シグナル
響ペプチドをコードする遺伝子に対応するDNAJは、
シグナル・ペプチドの種類に応じて各種の塩基配列のも
のがあシうる。シグナル・ペプチドの具体例をいくつか
挙げれば、β−ラクタマーゼのもの(Proc、 N5
tl、 Acad、Sel、 U、 S。
Ao、互、3y3y (/り7r))、リボ蛋白のもの
(ibid X芒、100≠(lり77))、アルカリ
性フォスファターゼのもの(Eur、 J、Biocb
em、、径、4′9(/り7り))等力する。シグナル
・ペプチドについては、「蛋白質・核酸・酵素」臨時増
刊号(「遺伝子操作」)、第3巻、第グ号、第3♂/、
−32を頁、を参照することができる。本発明では、こ
れらの天然物由来のものならびkその塩基配列に従って
合成したDNAのいずれをも使用することができる(前
者が好ましい)。
本発明で使用するのに好ましいシグナル・ペプチド遺伝
子DNAは、アルカリ性フオスファ!−ゼの塩基配列の
もの、特にアルカリ性フォスファターゼ由来のもの、で
ある。第1図について前記したような利点が得られるか
らである。
第1図に示した本発明DNA遺伝子の一具体例は、アル
カリ性フォスファターゼ由来のDNAを改変して(詳細
後記)つくったものであるから、シグナルペプチド遺伝
子DNAの部分+11の下流側末端直後にアルカリ性フ
ォスファターゼ由来のDNA部分(2)が結合している
。本発明によるDNA遺伝子の他の具体例は、このDN
A部分(2)が外来性蛋白をコードする遺伝子に対則す
るDNA部分であるものである。制限酵素切断部位を導
入した目的からいって、DNA部分(2)が外来性遺伝
子由来のものである具体例の方が本発明の趣旨に沿った
具体例であるということができる。
この後者の具体例の範曙に属する本発明DNA遺伝子の
一例は、シグナル・ペプチド遺伝子DNA部分が天然物
由来の部分と合成された部分とからなるものである。す
なわち、制限酵素切断部位より上流側が天然物由来の部
分であり、下流側が合成されたものである。この場合の
下流側の合成された部分は第1図に示したような切断部
位の位置の場合には■鎖の≠塩基(AGCT )である
が、切断位置がこれより上流側に存在すればe鎖にも合
成部分が必要となることはいうまでもな−。
DNA遺伝子の製造 本発明によるシグナル・ペプチド遺伝子DNAを含むD
NA遺伝子の製造法は、下記の工程からなる。
(a) シグナル・ペプチドをコードする遺伝子に対応
するDNA部分を含むDNA遺伝子を用意すること。
(b) このDNA’部分の塩基配列を、この塩基配列
に対応するアミノ酸配列を変化させずに改変して、シグ
ナル・ペプチドをコードする遺伝子に対応するDNAの
塩基対の少なくとも一つを構成員の少なくとも一部とす
る制限酵素認識部位を創出すること。
すなわち、本発明によるDNA遺伝子の製造法は所与の
DNA遺伝子の改変法として捉えることもできる。
前記のように、本発明の趣旨に沿ったDNA遺伝子は、
シグナルペプチド遺伝子の下流側直後に外来性遺伝子由
来のDNA部分を有するものである。
このようなりNA遺伝子は、上記のようにして製造され
るDNA遺伝子に対してさらに下記の工程(C1〜te
lを実施することによって製造することができる。
(C1・’BIJ出された制限酵素認識部位内の制限酵
素切断部位を該制限酵素で切断して、シグナル・ペプチ
ドをコードする遺伝子に対応するDNAの該切断部より
上流側の部分からなり、かつ下流側に該制限酵素切断端
を有するDNA断片をつくること、 Tdl シグナル・ペプチドをコードする遺伝子に対応
するDNA部分の制限酵素切断部位の下流側に存在して
いることあるべきDNAと該存在していることあるべき
DNA、の下流側直後に存在する外来性蛋白をコードす
る遺伝子に対応するDNAとからなり、上流側および下
流側に前記制限酵素切断端を有するDNA断片を用意す
ること、(el 前記(C1によるDNA断片と前記(
dlによるDNA断片とを制限酵素切断端で結合させて
、シグナルペプチドをコードする遺伝子に対応するDN
A部分とその下流側に直結した外来性蛋白をコードする
遺伝子に対応するDNA部分とを含むDNA遺伝子を得
ること。
、 ゛ →Fト七(→し←る÷ 本発明に従ってシグナル・ペプチド遺伝子DNAの、ま
た必要に応じてシグナル・ペプチドよシ下流の遺伝子D
NAの、塩基対を少なくとも一つ改変してその上流およ
び(または)下流側の塩基対と共に制限酵素認識部位を
創出するには、合目的的な任意の方法によることができ
る。
塩基配列の改変方法としては、合成フラグメントな用い
た点突然変異法、突然変異訪起剤(X線、M外紳、N−
iチル−N’−二トローN−ニトロソグアニジン等)を
用いる方法、亜硫酸イオンまたは亜硝酸イオンを用いて
突然変異を起させる方法および任意に合成した遺伝子と
の置換による方法等が考えられるが、所望のDNA遺伝
子を得るに際し操作が簡単でかつ確実な方法としては合
成フラグメントな用いた点突然変異法(5cience
 X29.19、September (/りre))
が好ましい。
塩基配列の改変の要点は、既存のシグナル・ペプチド内
のアミノ酸配列を変えることなく制限酵素認識部位を創
出することである。制限酵素切断部位の下流側のものは
シグナル・ペプチドをコードする遺伝子内にあυかつで
きるだけシグナル・ペプチドのシグナル・ペプチダーゼ
による切断点に近いことが好ましく、さらに好ましいの
はその解裂部位がシグナル・ペプチドの切断点と一致す
ることであることは前記したところである。最も好まし
い一実施態様は、第1図に示すように、アルカリ性フォ
スファターゼのシグナル・ペプチドをコードする塩基配
列+11の下流側末端コドンGCCをGCTに(ともに
アラニンをコードする塩基配列なのでこの配列の改変に
よってはシグナル・ペプチドのアミノ酸配列は変化しな
い)改変し、さらに、シグナル・ペプチドの遺伝子(1
)の1個下流側の塩基CをTに改変することにより制限
酵素H1ndIII認識部位を創出することである。こ
の場合は、シグナル・ペプチドの切断点(矢印(4))
と制限酵素切断部位と(破線)が一致する。従って、シ
グナル・ペプチドの直後に構造遺伝子の結合が可能とな
る。この場合は制限酵素解裂部位は粘着末端となるが、
所望の外来性遺伝子にAGCTという粘着末端を持たせ
ればシグナル・ペプチド°と外来性蛋白質が直結した融
合蛋白となシ上記の目的を達成することができることは
前記したところである。
DNA遺伝子の利用 本発明のDNA遺伝子は、所望の外来性の構造遺伝子を
結合させた形で、必要な場合にはプロモーターの下流の
適当な位置でプラスミドまたはファージに挿入して、ベ
クターとして利用することができる。このようなベクタ
ーに組込んだ外来性遺伝子を宿主菌たとえば大腸菌に導
入して、宿主菌を培養すれば、外来性遺伝子の発現によ
って生じた蛋白はシグナルのペプチドの作用によって菌
体外に分泌されるであろう。本発明による遺伝子DNA
のこのような利用は、組換DNA技術に関する底置や文
献をか照して適当に行なうことができることはいう壕で
もない。
本発明によるDNA遺伝子の具体的な利用態様の一つは
、ベクターとして使5べきプラスミドとしてのそれであ
る。このプラスミドは、アルカリ性フォスファターゼ由
来の制御領域に対応するDNA部分とこの領域の制御下
にあるアルカリ性フォスファターゼ由来のシグナル・ペ
プチド遺伝子DNA部分とを含むものであシ、このシグ
ナルΦペプチド遺伝子DNA部分が下記によって定義さ
れるものである。
(イ) このDNA部分には、その塩基対の少なくとも
一つを構成員の少なくとも一部とする制限酵素解裂部位
が人工的に創出されていること0←) この制限酵素認
識部位内の制限酵素切断部位がシグナル・ペプチドをコ
ードする遺伝子に対応するDNA部分とその直後に結合
されて−ることあるべきDNA部分との境界に存在する
こと。
すなわち、このプラスミドは、前記の本発明の好ましい
DNA遺伝子をアルカリ性フォスファターゼの制御領域
を有するプラスミドに組込み、該遺伝子を該領域の制御
下にあるようにして宿主菌と共に増殖しうるようにした
ものである。
このプラスミドの具体例は、プラスミドpYK2♂3〔
このプラスミドは、これを含んだ大腸菌K11cAOθ
、すなわちE、 colt K/、2 c AOO(p
YK213 ) 、として微工研に寄託されている(微
工研菌寄第7072号)〕のシグナルeペプチドをコー
ドする遺伝子に対応するDNA部分の下流側末端コドン
およびその下流側に直結したDNA’IIS分の最初の
コドンが第7図に示した通電のものであるものである。
なお、E、 calf K/、2 c Aoo (pY
K2と3)の菌学的性質はpYK213に由来するもの
を除けば宿主菌E、 coil K/j c 600の
それと同じであり、またその具体的性質のいくつかは徴
工研寄託菌に添付された文書に記載されている。
プラスミドpTA !;2りは、第2図に示した方法に
よってつくることができる。なお、第2図以外の方法も
ありうるし、またpTA夕λり以外の本発明DNA遺伝
子組込みプラスミドと同様につ〈シラることもい5まで
もない。さて、第2図において、プラスミドpYK 、
2r3(■)をエチジウムブロマイド(EtBr )存
在下で制限酵素EaoRI 処理に附してニックDNA
 (■のよ5に二本鎖環状DNAで一部が解裂している
もの)とし、これにエキソヌクレアーゼ■処理を行なっ
て一本lDNAとする(■)。次に、この一本領DNA
に対し、あらかじめ合成しておいた点突然変異を誘発さ
せるための合成オリゴヌクレオチドをプライマーとして
用い(■)、DNAポリメラーゼIを作用させて二本鎖
DNAとし、さらにDNAリガーゼ(T≠DNAリガー
ゼ)を作用させてヘテロジューブレックスDNA (■
)を得る。次に、このヘテロシー−プレ/ジスDNAを
クシーナーの方法(Genentlc Englnee
rlng 、 797g−1/7(/77g) )に従
って大腸菌に/ユc 400に導入して宿主の形質転換
を行ない、アンピシリン耐性となった株を得る(■)。
コノ株のうちから、コロニーノーイプリダイゼーシ画ン
(Methods in Enzymology 、 
All、37り(Academtc Press In
c、New York (/り7り)))を行なって、
目的とする変異株を得る。最後に、この株からプラスミ
ドを抽出し、目的とする配列になったかどうかをマキサ
ムーギルノ(−ト法(Methods ln Enzy
mology X Voljj、Nucleic Ac
1dPartI、4’タタ〜り乙θ (lり10 )A
cad@mic Press刊)でsgすることより、
プラスミドpTA !;2りを得る。
なお、プラスミド作製の詳細は後記実験例を参照された
い。前記のプライマーとしてのオリゴヌクレオチドの合
成法としてはジエステル法(Science 、 20
3、till (/り7り))、トリエステル法(Nu
clelc Ac1d Reaearch Xr 、 
233/ (/りgo)、同g、rtり3 (19ざO
)、同L1 夕≠り/ (19ど0))、あるいは固相
法(Nature X21/、18(/り7り)、Bi
ochemLstry /’?IO、AOり7(/りざ
O))、液相法あるいは酵素を用いる方法(Nucle
lc Ac1dResearch 、 ! 、 171
3 (/りto))等があり、これらを参考に行なえば
よい。本発明の場合は固相法が好筐しい。
実験例 (1) オリゴヌクレオチドの合成 点突然変異を誘発させるためのオリゴヌクレオチドとし
て下記の塩基配列を有するフラグメントを合成した。
GA−CA −AAA−GC−TT−GG −GG−A
A−TT−C〜O シトシンの結合した/qlIのポリスチレンiQJ I
」ij3θ叩と3′−末端ジエステル型のヌクレオチド
(モノマー、!oグ、ダイマー3グ、トリマー3Sグ)
および縮合剤メシチレンスルホニルトリアゾリド(以下
MSNT)J、Oツを用いて、Nucleic Ac1
dResearch I 、 jグ2/(/りto)の
方法に従って順次縮合を繰り返して目的の鎖長とした。
なお通算縮合収率は3s%であった。最後の縮合の終了
後、樹脂を乾燥し、0.3Mピコリンアルドキシム−テ
トラメチルグアニジンのピリジン−水(り:/)溶液、
300μlを加えて、37℃で一夜放置した。次に、濃
アンモニア水(lIrnl)を加え、5.5℃で一夜放
置後、e過を行なって4☆l脂を除去し、沢液を水に溶
解し、エーテルで抽出を行なった(脱保護)。次に、セ
ファデックス0G−50を用いてゲルf過(溶出液は5
(1)mM )リエチルアンモニウムバイカーボネート
、pH7,j)を行なった。この際、各7ラクシヨンの
260nmの吸収を測定し、最初に溶出したピークを集
めて高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を行ない
、ついでざチ酢酸Jd中で室温lO分間反応させてj′
−水酸基体として目的とする合成フラグメントを分取し
た。なお、カラムはμBonda−pak−C1g (
逆相)を用いた。合成したオリゴヌクレオチドの塩基配
列の確認は、マキサム・ギルバート法によシ行なった。
次に合成したフラグメン) 300p molを凍結乾
燥したのち、jOmM)Jス塩酸緩衝液(pH7、t)
、#7mM塩化マグネシウム、jmMDTT(ジチオス
ライトール) /、JjrnM ATPの溶液20μl
中でポリヌクレオチドキナーゼ/、 j l1l(/、
5ユニツト)と37℃で2時間反応させ(リン酸化)、
その後90℃で2分間煮沸してリン酸化反応を停止した
。次いで、この反応混合液をセファデックス■Q40で
脱塩して、目的物のオリゴマーを得た。
(2)点突然変異の誘発 pYK、2♂3(プラスミド) ioμIを700mM
)リス塩酸緩衝液(pH73) 、7rnM塩化マグネ
シウム、30mM塩化ナトリウム、7rnMメルカプト
エタノール、/JθμI/dエチジウムグロマイト−0
,07%ノ二ゲット(登録商標)p−tioの溶液70
0μlに溶かし、Eco RI (10,0OOU//
、67 ml)28gを加えて37℃で7時間反応させ
、フェノール−クロロホルム(/ :/)を添加して蛋
白を除いたの1つ、エタノール沈殿を行なった。沈殿物
をlomM )リス塩酸緩衝液(pHzj ) 、7m
M塩化マグネシウム、100mM塩化ナトリウム、7r
nIViメルカプトエタノールの溶液jOμlに溶かし
、エキソヌクレアーゼBl (zooou/107tJ
)/、 j ttlを加えて37℃で1時間反応させた
。反応終了後、この溶液にHlnf I (j000U
/113 ttl)1、!μ11バクチリアル・アルカ
リ性ホス77ターゼ(BAP )(10,ooou73
りμm3)/lieを加えて1時間反応させ、フェノー
ル−クロロホルム(/ニア)を添加して蛋白を除いたの
ちエタノール沈殿を行なった。この沈殿物に 31−末
端をポリヌクレオチドキナーゼ(,2ooV2oμml
りコμlでリン酸化した上記の合成オリゴヌクレオチド
10 p mol、−0mM)リス塩α2緩衝液(pH
/mMATPの混合溶液中/ 00 tieで、大腸菌
DNAポリメラーゼIラージ・フラグメント(,200
U/13IItJl)3μlおよびT+ DNAリガー
ゼ(コo。
U/l o ttl ) 3μlを加えて/4”Cで一
夜反応させ、フェノール−クロロホルム(/:/)を添
加して蛋白を除込たのち、エタノール沈殿を行なって、
閉環環状DNAを得る。
(3)形質転換 pYK2ざ3のDNA量にして約2Rの上記のDNAを
用い、クシュナーの方法に従って大腸菌K1.2c60
0の形質転換を行なった。すなわち、大腸菌に/、2a
AOO株をL−培地、2rril中で0.3〜0.II
 01)/jjOnm tで培養したのち集菌を行ない
、これを氷冷下/ OrnM MOPS (3−(N−
モルホリノ〕フロパンスルホン(m ) (pH7,0
)+10mM 塩化ルビジウムの溶液/mlに踊1濁さ
せ、直ちに集菌する。続いて、100mM MOPS 
(pH、<、j)、10mM塩化ルビジウム、30mM
塩化カルシウムの溶液/m1Fc懸濁させて水浴中で3
0分放置する。
再び集菌Vt、1100rn MOPS (pi(l、
j )、10mM塩化ルビジウム、30mM塩化カルシ
ウムの溶液o、 2.me K 懸濁させ、DMSO(
ジメチルスルホキシド)3μa、DNA(点突然変異を
誘発させた反応混合物をエタノール沈殿させ回収したも
の)を加え水浴中でさらに30分放置する。ついで、桔
℃、1分間加熱したのちL−培地を一一加え室温で7時
間放置したのちアンピシリン(:usE/rnl )を
含有するL−プレー1− (/ %トリプトン、03%
イースト抽出物、03%塩化ナトリウム、/、1%アガ
ー)上でアンピシリン耐性となる株12oO株を得た。
(4)突然変異株の検索 検索はコロニーハイプリダイゼーシ画ンで行なった。す
なわち、上記のアンピシリン耐性株7.2oo株ノ5 
チzro株をニトロセルロースフィルターに移し、L−
プレート上で/晩培養後、スペクチノマイシン(3OO
μp/ml )を含むL−プレートに移してさらにl晩
培養した。このフィルターを/!;分間O0夕N水酸化
ヂトリウムに浸したのち、0,1Mトリス塩酸緩衝液(
pH70,t)、/、j′M塩化ナトリウムで2回洗浄
した。ついで、0.03Mナトリウム−クエン酸、0.
3M塩化ナトリウムで洗浄し、10℃で1時間乾燥し、
さらに真空オープン中でざ0℃で2時間乾燥を行なった
このフィルターな002M塩化ナトリウム、o、OりM
トリス塩酸緩衝液(pH7,夕) 、0.004 M 
EDTA (エチレンジアミン弘酢酸塩)、’、lts
ファイコール(Fleoll ) 、0. /%ポリビ
ニルピロリドン(PVP)、Q、7%牛血清アルブミン
(BSA)、O,タチ5DS11Oq6デキストラン硫
酸塩、100μg/ml大腸菌DNAの溶液(4iJ)
に、?7℃でl晩浸漬した。
先に合成したオリゴヌクレオチド/3 pmolを(7
−、?、2P)ATPを用いてラベルしたものを210
万cpm/mA!加えてさらに、?7℃で2日間放置し
た。次に、このフィルターな0. L?Mナトリウム−
クエン酸、OlりM塩化ナトリウムで弘2℃で3分間ず
つ3回洗浄後、乾燥を行ない、オートラジオグラフィー
を行なって、ポジティブな反応を示した株を3株得た。
そのときのオートラジオグラフィーの結果を第3図A、
Hに示す。
Aはそのときの全体の結果であり、Bはその一部を拡大
したものである。図中の濃い黒丸が変異株である。
(5)確認 得られた3株からプラスミドを抽出し、制限酵素H1n
dmで水解して、制限酵素認識部位が創出されているか
どうかの確認を行なった。プラスミドの調製は、形質転
換株を23μ97m1のアンピシリン存在下、L−培地
jd中でO2≠OD/!10 nynまで培養し、最終
濃度3007197atとなるようにスペクチノマイシ
ンを加えて一夜放置する。そのうちコ一を集菌し1.2
rv/1nlリゾチーム、!;OmMグルコース、10
mM CDTA (/。
λ−ジアミノシクロヘキサンーN、 N、 N’、 N
’−テトラ酢酸) 、3.3mM )リス塩酸緩衝液p
Hざ、0の溶液iooμjを加えて懸濁させて、水冷下
で30分放置する。これに0.2N水酸化ナトリウム、
/%SDS溶液200μI!ml加えて水冷下で10分
放置する。次に、遠心(/2000flで5分)後上清
ヲクロロホルムーフェノール(/:/)で抽出したのち
、水層にエタノール/mlを加え、−70℃で5分間放
置後、さらに遠心(1sooo 、9で5分)する。制
限酵素認識部位創出の確認は、得られた沈殿物について
エタノール沈殿をさらに2回くり返し、Hlnd■で氷
解したのち、7%アガロースゲル電気泳動で行なった。
そのときの電気泳動の結果を第φ図に示す。図中圧より
AlBはプラスミドpYK 、213のもので、AはH
lnd mを作用させたもの、Bは対照である。C1D
およびEは本発明のプラスミドのもので、CはEcoR
Iを、DはHlnd mを作用させたものであり、Eは
対照である。
一般にゲル電気泳動上でのDNAの挙動としてはXac
e D N A (covalent cloged 
circularDNA)を制限酵素で処理すると直鎖
状DNAとなって、移動度が小さくなる。第弘図におり
て、AXBをみるとpYK 213を制限酵素Hind
III処理してもバンドの位置に変化がなく 、Hln
d III切断点がないことがわかる。一方、C(Ec
oRI処理)、D(HindnI処理)、E(対照)を
みると、制限酵素処理したもの(C%D)は移動度が大
きくなり、バンドは対照のもの(E)よりθ側に現われ
る。従って、新たに制限酵素H1nd■認識部位が創出
されたことがわかる。また、このプラスミドのHlnd
 m認識部位近傍の塩基配列をマキサム・ギルバート法
により確認した(第5図参照)。図中の4〜口の間の塩
基配列はGAATTCCCCAAGCTTTTGTCA
である。なお、図中矢印(←)は改変された塩基配列を
示している。従って、第2図中の■において二つのプラ
スミド(pTAj、2りとpYK 213)で示されて
いるように、第2図中矢印(↑)で示される部分のみが
変化し、その結果制限酵素Hind m認識部位(破線
で囲んだ部分)が新たに創出されていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図はシグナル−ペプチド+11と構造遺伝子(3)
との結合部位付近を示し、制限酵素認識部位(2)、制
限酵素切断部位(破線)およびシグナル・ペプチド切断
点(4)を示す。 第2図は本発明のプラスミドpTA 12り製造のフロ
ーチャートである。 第3図はコロニーハイプリダイゼーシ冒ンを行なった際
のオートラジオダラムを模写したものである。 第グ図はアガロースゲル電気泳動の結果である。 第5図はマキザム・ギルバート法によって塩基配列決定
を行った際のオートラジオダラムを模写したものである
。 出願人代理人 猪 股 清 第3図 A 第5図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 l シグナル拳ペプチドをコードする遺伝子に対応する
    DNA部分を含み、このDNAがその塩基対の少なくと
    も一つを構成員の少なくとも一部として人工的に創出さ
    れた制限酵素認識部位を1個所有するものであることを
    特徴とする、シグナル・ペプチドをコードする遺伝子に
    対応するDNA部分を含むDNA遺伝子。 J 制限酵素認識部位内の制限酵素切断部位が、シグナ
    ル・ペプチドをコードする遺伝子に対応するDNA部分
    とその下流側直後に結合されていることあるべきDNA
    部分との境界よシ下流側にはない、特許請求の範囲第1
    項に記載のDNA遺伝子。 3 制限酵素切断部位が、シグナル・ペプチドをコード
    する遺伝子に対応するDNA部分とその直後に結合され
    ていることあるべきDNA部分との境界に存在する、特
    許請求の範囲第2項に記載のDNA遺伝子。 仏 シグナル−ペプチドをコードする遺伝子に対応する
    DNAが天然物由来のものである、特許請求の範囲第1
    〜3項のいずれかに記載のDNA遺伝子。 j: (11シグナル・ペプチドをコードする遺伝子に
    対応するDNA部分が、人工的に創出された制限酵素認
    識部位内の制限酵素切断部位より上流側の部分は天然物
    由来のものであり、この制限酵素切断部位よシ下流側に
    あるべき部分は合成されたものであシ、かつ(2)この
    シグナル・ペプチドをコードする遺伝子に対応するDN
    A部分の下流側末端直後に外来性蛋白をコードする遺伝
    子に対応するDNA部分を含む、特許請求の範囲第1〜
    3項のいずれか7項に記載のDNA遺伝子。 6、 シグナル・ペプチドをコードする遺伝子に対応す
    るDNAがアルカリ性フォスファターゼ由来のものであ
    り、制限酵素認識部位がHtndm認識部位であり、制
    限酵素切断部位がシグナル・ペプチドをコードする遺伝
    子に対応するDNA部分とその下流側直後に結合されて
    込ることあるべきDNA部分との境界にある、特許請求
    の範囲第1〜j項のいずれか1項に記載のDNA遺伝子
    。 γ 下記の工程からなることを特徴とする、シグナル・
    ペプチドをコードする遺伝子に対応するDNA部分を含
    むDNA遺伝子の製造法。 (11) シグナル・ペプチドをコードする遺伝子に対
    応するDNA部分を含むDN’A遺伝子を用意すること
    。 (b) このDNA部分の塩基配列を、この塩基配列に
    対応するアミノ酸配列を変化させずに改変して、シグナ
    ル・ペプチドをコードする遺伝子に対応するDNAの塩
    基対の少なくとも一つを構成員の少なくとも一部とする
    制限酵素認識部位を創出すること。 r、塩基配列の改変を、合成フラグメントを周込た点突
    然変異によって行なう、特許請求の範囲第7項に記載の
    方法。 タ シグナル・ペプチドをコードする遺伝子に対応する
    DNA部分を含むDNA遺伝子が、天然物由来のもので
    ある、特許請求の範囲第7〜g項のいずれかに記載の方
    法。 io、下記の工程からなることを特徴とする、シグナル
    ・ペプチドをコードする遺伝子に対応するDNA部分を
    含むDNA遺伝子の製造法。 (a) シグナル・ペプチドをコードする遺伝子に対応
    するDNA部分を含むDNA遺伝子を用意すること、 (b) このDNA部分の塩基配列を、この塩基配列に
    対応するアミノ酸配列を変化させずに改変して、シグナ
    ル・ペプチドをコードする遺伝子に対応するDNAの塩
    基対の少なくとも一つを構成員の少なくとも一部とする
    制限酵素認識部位を創出すること、 (、) 創出された制限酵素認識部位内の制限酵素切断
    部位を該制限酵素で切断して、シグナル・ペプチドをコ
    ードする遺伝子に対応するDNAの該切断部位より上流
    側の部分からな択かつ下流側に該制限酵素切断端を有す
    るDNA断片をつくること、 (d) シグナル・ペプチドをコードする遺伝子に対応
    するDNA部分の制限酵素切断部位の下流側に存在して
    いることあるべきDNAと該存在していることあるべき
    DNAの下流側直後に存在する外来性蛋白をコードする
    遺伝子に対応するDNAとからなシ、上流側および下流
    側末端に前記制限酵素切断端を有するDNA断片を用意
    すること、 (e) 前記(e)によるDNA断片と前記(d)によ
    るDNA断片とを制限酵素切断端で結合させて、シグナ
    ルψペプチドをコードする遺伝子に対応するDNA部分
    とその下流側に直結した外来性蛋白をコードする遺伝子
    に対応するDNA部分とを含むDNA遺伝子を得ること
    。 /l 塩基配列の改変を、合成フラグメントな用いた点
    突然変異によって行なう、特許請求の範囲第1O項に記
    載の方法。 1.2. シグナル・ペプチドをコードする遺伝子に対
    応するDNA部分を含むDNA遺伝子が、天然物由来の
    ものである、特許請求の範囲第10〜//項のいずれか
    に記載の方法。 /3. アルカリ性フォスファターゼ由来の制御領域に
    対応するDNA部分とこの領域の制御下にあるアルカリ
    性フォスファターゼ由来のシグナル・分とを含み、この
    シグナル・ペプチドをコードする遺伝子に対応するDN
    A部分が下記によって定義されるものであることを巷徴
    とする、プラスミド。 (イ) このDNA部分には、その塩基対の少なくとも
    一つを構成員の少なくとも一部とする制限酵素切断部位
    が人工的に創出されてbること。 (ロ) この制限酵素認識部位内の制限酵素切断部位が
    シグナル・ペプチドをコードする遺伝子に対応するDN
    A部分とその直後に結合されて込ることあるべきDNA
    部分との境界に存在すること。 /44 プラスミドpYK 、213のシグナルeペプ
    チドをコードする遺伝子に対応するDNA部分の下流側
    末端コドンおよびその下流側に直結したDNA部分の最
    初のコドンが第1図に示した通電のものである、特許請
    求の範囲第12項に記載のプラスミドであるpTA j
    λり。
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