JPS6029363Y2 - 被覆管用ストリツパ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主として暖房用温水管のように、その外側に
断熱保温層などの被覆が施こされている管の被覆材を、
例えば管接合等のためにその管端から必要長さに亘って
剥離する際に用いられる工具の一種で、詳しくは、回転
操作筒体の軸芯方向一端部に、この筒体を被覆管の端部
から外嵌させる状態で軸芯方向への押圧力を加え乍ら回
転操作することにより、前記管外側の被覆材を螺旋状に
剥離可能な刃体を付設するとともに、この刃体よりも、
その先端が剥離進行方向に突出する状態で前記管に内嵌
する軸様ガイド部材を、前記筒体にそれの内部空間軸芯
部を貫通する状態に固着し、かつ、前記筒体内部の前記
軸様ガイド部材部分に、その軸芯方向に位置変更固定自
在な状態で、前記管の端面に接当することにより剥離進
行を規制するストッパーを取付けである被覆管用ストリ
ッパーに関する。

上記構成の被覆管用ストリッパーは、先に本出願人らが
開発したものであって、それ以前から行なわれていた被
覆管の被覆剥手段、即ち被覆部分を順次ナイフカットす
る方法や加熱により順次溶解する方法に比べて、管外面
の不当な傷付け、焼損、管全体の変形破損がない上に作
業を安全、容易に、かつ能率良く行なえて、現場作業の
多いこの種の作業にとって非常に有利であり、また、専
用の工具であって、前記のような刃体を付設の回転操作
筒体自身を被覆管に外嵌させることのみをもってこのス
トリッパーを振らっきのないように剥離進行案内するよ
うに構成した従来のものに比べて、前記筒体とは別に被
覆管に内嵌する軸様ガイド部材を有するが故に、同一径
サイズであて、その仕上り外径が異なる種々被覆厚さの
管に対して、一種類のストッパーをもってそれらの管の
被覆剥離に転用使用することが可能で、適用範囲の拡大
を図れ、その上、前記ストッパーの位置変更により管端
面からの剥離代を任意に調整でき、かつ、その剥離代の
大小に拘わらず被覆端面の仕上りを良好化できるといっ
た実用効果を有する。

本考案は、上記の如き実用効果を有する状態に先に提案
したものを、一層使い易く、しかも被覆材が管外面に強
固に密着されたものであっても、これを確実、強力に、
かつ、管外面を傷付けることなく、良好に剥離すること
ができるように改良せんとする点に、その目的を有する
。

本考案による被覆管用ストリッパーは、官記のものにお
いて、前記刃体を、それの刃縁位置に対して回転方向の
前後位置で前記筒体に固定支持させるとともに、前記ス
トッパーの位置固定具を指針として、このストッパーの
位置変更による管端面からの剥離代を表示する表示部を
前記筒体外面に付しである事を特徴とする。

即ち、管外周の被覆材と管外面との間を進行し乍ら被覆
材を切起して行くことから、比較的強大な抵抗を受ける
ことになる前記刃体を、それの刃縁位置の前後で筒体に
固定支持することにより、例え、被覆材自身が硬質なも
のであったり、それが管外面に強固に強固に密着したも
のであって剥離抵抗が強大な場合であっても、刃体の振
らつきや刃縁の曲がり変形等を十分に抑制した状態で確
実、強力にかつ、管外面を傷付けることなく良好な剥離
作業を行なえる。

しかも前記ストッパーの位置変更による管端面からの剥
離代を、筒体外面に付した表示部をもって外部からの目
視確認し乍ら容易、正確に調整できるから、剥離代の過
剰、過不足等の不都合を招くことなく、所望の長さに亘
る剥離を確実にかつ能率良く行なえるようになった。

以下本考案の実施の態様を例示図に基づいて詳述すると
、約１３０ｍｍ程度の軸芯部で外径が約５０ｒＩｒ！ｎ
位であり、かつ全長に亘って真円状の回転操作筒体１の
軸芯方向一端部に、第２図で示したような切込部５を形
成し、この切込部５にその刃先部が臨む状態で輪切り用
刃縁２Ａと切切起し用刃縁２Ｂとを有する刃体２を、前
記筒体１に固定する。

この刃体２は、前記筒体１を片方の掌で握持して被覆管
Ｐの一端部側から外嵌させる状態で管軸芯方向への押圧
力を加え乍ら回転操作することによって前記管Ｐ外側の
被覆材Ａを螺旋状に剥離できるように筒軸芯方向に対し
て適当なリード角を有する状態で固定されている。

而して、前記筒体１に、その内部空間の軸芯部を貫通す
る状態で、かつ、その先端３Ａが前記刃体２よりも剥離
進行方向に突出する状態で軸様ガイド部材３を固着する
とともに、前記筒体１内部に、剥離進行に伴なって前記
管Ｐの端面に接当することにより、それ以上の管軸芯方
向への移動、つまりは剥離進行を規制する、はぼ馬蹄形
状又は円環状のストッパー４を第４図で明示の如く、前
記軸様ガイド部材３に嵌合支持させる状態で設け、この
ストッパー４を、前記筒体１の周壁に形成した長溝６と
位置固定具であるセットビス７とを介して筒軸芯方向に
位置変更固定自在に構成し、もって、このストッパー４
の位置調整により被覆材Ａの管端面からの剥離代を自由
に調節できるように構成しである。

上記の如き被覆管用ストリッパーにおいて、前記刃体２
を、第３図で明示したように、それの刃縁２Ａ、２Ｂ位
置に対して回転方向の前後位置でビス９，９を介して前
記筒体１に着脱交換自在な状態で固定支持させるととも
に、前記長溝６横脇に相当する筒体１を外面には、前記
ストッパー４の位置固定用セットビス７を指針として、
ストッパー４の位置変更に伴なう管Ｐ端面からの剥離代
を表示する表示部８として、センチ目盛を付したもので
ある。

尚、前記筒体１の外面は、第４図で明らかなように、周
方向に適当間隔置きに凹部ＩＡが形成され、その１つの
凹部ＩＡに前記長溝６及びセンナ目盛表示部８が設けら
れている。

そして、筒体１全体を合成樹脂から一体成形している。

また、前記筒体１の外面形状は丸形であっても、六角や
六角など、滑り止め効果のある多角形であっても良い。

更に、前記刃体２を半径方向に位置変更固定自在なもの
として構成して、仕上り外径の異なるものへの適用性拡
大を図るも良い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る被覆管用ストリッパーの実施の態様
を示し、第１図は側面図、第２図は作業状態を示す一部
切欠き側面図、第３図は正面図、第４図は第１図ＩＶ−
ＴＶ線での縦断正面図である。 １・・・・・・回転操作筒体、２・・・・・・刃体、２
Ａ・・・・・・刃縁、３・・・・・・軸様ガイド部材、
４・・・・・・ストッパー７・・・・・・位置固定具、
８・・・・・・表示部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転操作筒体１の軸芯方向一端部に、この筒体１を被覆
   管Ｐの端部から外嵌させる状態で軸芯方向への押圧力を
   加え乍ら回転操作することにより、前記管Ｐ外側の被覆
   材Ａを螺旋状に剥離可能な刃体２を付設するとともに、
   この刃体２よりも、その先端が剥離進行方向に突出する
   状態で前記管Ｐに内嵌する軸様ガイド部材３を前記筒体
   １にそれの内部空間軸芯部を貫通する状態に固着し、か
   つ、前記筒体１内部の前記軸様ガイド部材３部分に、そ
   の軸芯方向に位置変更固定自在な状態で、前記管Ｐの端
   面に接当することにより剥離進行を規制するストッパー
   ４を取付けである被覆管用ストリッパーであって前記刃
   体２を、それの刃縁２Ａ、２Ｂ位置に対して回転方向の
   前後位置で前記筒体１に固定支持させるとともに、前記
   ストッパー４の位置固定具７を指針として、このストッ
   パー４の位置変更による管Ｐ端面からの剥離代を表示す
   る表示部８を前記筒体１外面に付しである事を特徴とす
   る被覆管用ストリッパー。