JPS60252602A - 可視光硬化性組成物 - Google Patents

可視光硬化性組成物

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JPS60252602A
JPS60252602A JP59107512A JP10751284A JPS60252602A JP S60252602 A JPS60252602 A JP S60252602A JP 59107512 A JP59107512 A JP 59107512A JP 10751284 A JP10751284 A JP 10751284A JP S60252602 A JPS60252602 A JP S60252602A
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JP
Japan
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group
meth
acid
compound
aryl
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Application number
JP59107512A
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English (en)
Inventor
Takeshi Sakashita
健 阪下
Takayuki Nakano
貴幸 中野
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Priority to CA000486497A priority patent/CA1308616C/en
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、常温付近の低温領域における光硬。
化性に優れ、硬化物の耐水接着強度などの接着性能、硬
度、強度および色調に優れた光硬化性組成物に関する。
さらに詳細には、歯牙用接着剤、歯牙用コンポジットレ
ジン、歯牙用硬質レジンなどの歯牙用硬化性組成物とし
て優れた性能を発揮することのできる光硬化性組成物に
関する。
〔従来の技術〕
従来、歯牙用の接着剤、コンポジットレジン、硬質レジ
ンなどの歯牙用硬化性組成物としては、(メタ)アクリ
ル酸エステル系ビニルモノマーなどのラジカル重合性単
量体および重合開始剤からなる硬化性組成物が多数提案
されている。
歯牙用接着剤に要求される性能としては常温付近の低温
領域における硬化速度が大きいことの他に、硬化物の歯
牙に対する接着強度および耐水接着強度に優れているこ
とである。また歯牙用コンポジットレジンおよび歯牙用
硬質レジンに対しては組成物の常温付近の低温領域にお
ける硬化性能ならびに硬化物の歯牙に対する接着性能が
前記同様に優れていることの他に、硬化物の強度、圧縮
強度、硬度、耐摩耗性などの機械的特性および色調に優
れていることが要求されている。最近の歯牙修復治療技
術の著しい進歩に伴ない、これらの歯牙用硬化組成物の
性能向上に対する要求は著しく厳しくなっている。
従来の(メタ)アクリル酸エステルビニルモノマーなど
のラジカル重合性単量体および重合開始剤からなる歯牙
用硬化性組成物のうちで、重合開始剤として光重合用開
始剤を使用し、光硬化させる方法を採用することにより
、前述の性能の向上を達成しようとする7ものも幾つか
提案されている。
たとえば、特公昭54−10986号公報および特公昭
56〜33687号公報には、α−ジケトンなどのカル
ボニル化合物とアミン類からなる光重合用開始剤の存在
下に重合を行う方法が提案されている。
しかしながら、光重合開始剤としてこれらの先行技術文
献に提案されたカルボニル化合物とアミン類との組合わ
せからなる光重合開始剤を使用し、芳香族ポリカルボン
酸またはその酸無水物構造を有するcメタ)アクリル酸
エステル系のラジカル重合性単量体を光硬化させ、前述
の歯牙用光硬化性組成物の用途に利用しようとしても、
硬化物の色調に劣シかつ耐水接着強度に劣るという欠点
があり、充分な性能を発揮することができなかった。
一方、本出願人は、歯牙用接着剤として4−メタクリロ
イルオキシエトキシカルボニルフタル酸またはその酸無
水物とビニル化合物とからなるラジカル重合性単量体お
よび遊離基発生剤からなる組生物を使用すると、接着強
度、耐水接着強度などの接層性能に優れることを見出し
、特開昭54−12338号公報および特公昭58−1
7513号公報にすでに提案した。
該歯牙用硬化性組成物は接着性能、機械的特性および色
調には著しく優れているが、硬化速度の点では改良の余
地が残されていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らは、従来の歯牙用硬化性組成物の技術ならび
に該組成物に対する性能の要求が前述の状況にあること
に鑑み、組成物の硬化性能、硬化物の接着性能、機械的
特性および色調のいずれにも優れた光硬化性組成物を鋭
意検討した結果、ラジカル重合性単量体およびα−ケト
カルボニル化合物と特定の芳香族硫黄化合物からなる光
重合開始剤を含む組成物に光照射して硬化させることに
より前記目的が達成できることを見出し、本発明に到達
した。
〔発明の効果〕
本発明によれば、組成物の常温付近の低温領域における
光硬化速度が大きく、接着強度、耐水接着強度などの接
着性能に優れ、硬化物の曲げ強度、圧縮強度、硬度、耐
摩耗性などの機械的特性および色調に優れており、歯牙
用の接着剤、コンポジットレジン、硬質レジンなどの歯
牙用硬化性組成物に要求される性能を充分に満足してい
るのでこれらの歯牙用用途に適していることの他に、歯
牙用以外の精密工作用の接着剤、金属用接着剤、種々の
コンポジットレジンなどの用途にも利用できる。また、
本発明によれば、従来から知られている通常のラジカル
重合性単量体の他に、前述の芳香族ポリカルボン酸1だ
はその酸無水物構造を有する(メタ)アクリル酸エステ
ル系のラジカル重合性単量体の光硬化に適用すると、前
述のさらに優れた効果が得られるという特徴を有してい
る。
〔発明の概要〕
本発明を概説すれば、本発明は、 (〜 ラジカル重合性単量体、および (b) α−ケトカルボニル−化合物(b、)および一
般式(1)〔式中、Xは>NR”、酸素原子まだは硫黄
原子を示し、Yは水素原子、−3R”−iだは1ないし
6価の金属を示し、R“−アルキル基・アリール基、ア
ラルキル基、ハロゲン原子を示し、nは0ないし4の整
数を示し、nが2以上の場合にはR1は相異なる基であ
ってもよく、R2は水素原子、アルキル基、アリール基
またはアラルキル基を示し、R3は(式中、X、R’お
よびnは前記と同一である)で表わされる基を示す〕で
表わされる芳香族硫黄化合物(R2)からなる光重合開
示剤、を含有する光硬化性組成物、を発明の要旨とする
ものである。
(問題点を解決するだめの手段および作用〕本発明の光
硬化性組成物に使用されるラジカル重合性単量体(8)
は、通常のラジカル重合性炭素・炭素不飽和単量体でお
り、さらに具体的には不飽和カルボン酸単量体、エステ
ル系不飽和単量体、ニトリル系不飽和単量体、芳香族ビ
ニル系化合物などを挙げることができる。該不飽和カル
ボン酸単量体としてはアクリル酸、メタクリル酸などを
例示することができ4該エステル系不飽和単量体として
は、通常(メタ)アクリル酸エステル系単量体、酢酸ビ
ニル、酢酸アリルなどの低級脂肪族カルボン酸不飽和エ
ステル単量体などを例示することができる。該ニトリル
系不飽和単量体としてはアクリロニトリル、メタクリロ
ニトリルなどを例示することができ、該芳香族ビニル系
化合物としてはスチレン、α−メチルスチレン、ビニル
トルエン、インプロペニルトルエンなどを例示すること
ができる。
該(メタ)アクリル酸エステル系単量体としてさらに具
体的には、アクリル酸またはメタクリル酸と1価ヒドロ
キシル化合物または多価ヒドロキシル化合物から形成さ
れた(メタ)アクリル酸エステル系化合物である。さら
に具体的には、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)ア
クリル酸エチルなどの(メタ)アクリル酸アルキル、(
メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アク
リル酸2−ヒドロキシプロピル、エチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ
)アクリレート、ボリエテレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ボリプロビレングリコールジ(メタ)アク
リレート、プロレングリコールジ(メタ)アクリレート
、ヘキシレングリコールジ(メタ)アクリレート、2.
2−ビス〔4−(メタ)アクリロイルオキシフェニル〕
プロパ/、2.2−ビスC4−(メタ)アクリロイルオ
キシシクロヘキシル〕プロパン、2.2−ビス(3−(
メタ)アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシグロポキシ
フェニル〕プロパン、トリメチロールプロパントリ(メ
タ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ
)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ
)アクリレートなどを例示することができる。
該(メタ)アクリル酸エステル系単量体のうちの他の化
合物として、さらに1分子中に少なくとも1個の(メタ
)アクリロイルオキシル基含有芳香族ポリカルボ/酸ま
たはその酸無水物を挙けることができる。該(メタ)ア
クリロイルオキシル基含有芳香族ポリカルボン酸または
その酸無水物は、1分子中に少なくとも2個のヒドロキ
シル基を有するアルカンポリオールまたはポリオキシア
ルカンポリオールのうちの少なくとも1個のヒドロキシ
ル基が少なくとも3個のカルボキシル基を有する芳香族
ポリカルボン酸の1個のカルボキシル基とエステルを形
成した構造を有する化合物である。
該(メタ)アクリロイルオキシル基含有芳香族ポリカル
ポジ酸またはその酸無水物■を構成する、1分子中に少
なくとも2個のヒドロキシル基を有するアルカンポリオ
ールとしては、エチレングリコール、1.2−プロピレ
ングリコール、1.3−プロピレングリコール、フチレ
ンゲリコール、ポリエエレングリコール、ホリフロビレ
ングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリン、
ペンタエリスリトールなどを例示することができる。ま
た、1分子中に少なくとも2個のヒドロキシル基を有す
るポリオキシアルカンポリオールとしては、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレン
クリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリ
コール、ジトリメチロールプロパン′、ジグリセリン、
トリグリセリン、ジペンタエリスリトールなどの他に0
)I 0M3 H3 などを例示することができる。
まだ、該(メタ)アクリロイルオキシル基含有芳香族ポ
リカルボン酸を構成する(メタ)アクリル酸成分として
はアクリル酸またはメタクリル酸であシ、さらに少なく
とも6個以上のカルボキシル基を有する芳香族ポリカル
ボン酸成分としては少なくとも2個のカルボキシル基が
芳香核」二の隣接する炭素原子に結合した芳香族ポリカ
ルボン酸であることが好適であり、具体的にはへミメリ
ノト酸、トリメリット酸、ブレニド酸、メロファン酸、
ピロメリット酸などを例示することができる。
該(メタ)アクリロイルオキシル基含有芳香族ポリ力、
ルボン酸またはその酸無水物としては、4−(メタ)ア
クリロイルオキシメトキシカルボニルフタル酸またはそ
の酸無水物、4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ
カルボニルフタル酸またはその酸無水物、4− C2−
ヒドロキシ−ろ−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ
カルボニルフタル酸またはその酸無水物、2.ろ−ビス
(3,4−ジカルボキシベンゾイルオキシ)プロピル(
メタ)アクリレートまたはその酸無水物、2−(ろ、4
−ジカルボキシプロパンまたはその酸無水物、 〔式中、Rは水素原子せたはメチル基を示す。〕または
これらの酸無水物などを例示することができる。これら
の中では4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシカル
ボニルフタル酸またはその酸無水物が好捷しくけ、特に
4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシカルボニル無
水フタル酸が好ましい。
本発明の光硬化性組成物に配合される光重合開始剤(b
)は、α−ケトカルボニル化合物(b、)および芳香族
硫黄化合物(b2)からなる。該α−ケトカルボニル化
合物としてはα−ジケトン、α−ケトアルデヒド、α−
ケトカルボン酸、σ−ケトカルボン酸エステルなどを例
示するととがで゛きる。さらに具体的ニハ、ジアセチル
、2.3−ペンタンジオン、2.3−ヘキサンジオン、
ベンジル、4147−シメトキシベンジル、4.4′−
ジェトキシベンジル、 4.4’−オキシベンジル、4
.4’−ジクロルベンジル、4−ニトロベンジル、α−
ナフチル、β−ナフチル、カンファーキノン、1.2−
シクロヘキサンジオンなどのα−ジケトン、メチルグリ
オキザール、フェニルグリオキザールなトノα−ケトア
ルデヒド、ピルビン酸、ベンゾイルギ酸、フェニルピル
ビン酸、ピルビン酸メチル、ベンゾイルギ酸エチル、フ
ェニルピルビン酸メチル、フェニルピルビン酸ブチルな
どを例示することができる。これらのα−ケトカルボニ
ル化合物のうちでは安定性などの面からα−ジケトンを
使用することが好ましい。α−ジケトンのうちではジア
セチル、ベンジル、カンファーキノンが好ましい。
本発明の光硬化性組成物に配合される芳香族硫黄化合物
(b鵞)は一般式 (1) で表わされる芳香族硫黄化合物である。ここで、Xは>
NR” 、酸素原子または硫黄原子を示し、Yは水素原
子、−8R”ま苑は1ないしろ価の金属を示し、Yない
し金属と等価の数であり、R’は炭素原子数が通常1な
いし20のアルキル基、アリール基、アラルキル基また
はハロケン原子を示し、nは0ないし4の整数を示し、
nが2以上の場合にはR’は相異なる基であってもよく
、R′は水素原子、炭素原子数が通常1〜20のアルキ
ル基、アリール基またはアラルキル基を示し、R3はア
ルキル基、アリール基または一般式(II) (式中、X、R’およびnは前記と同一である)で表わ
される基を示す。
該芳香族硫黄化合物を構成するR1として具体的には、
水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
、ペンチル基、ヘキシル基などの通常炭素原子数が1な
いし乙のアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル
基、クミル基、ナフチル基などの通常炭素原子数が6な
いし20のアリール基、ベンジル基、フェニルエチル基
、フェニルイソプロピル基、ナフチルメチル基、ナフチ
ルエチル基などの炭素原子数が7ないし20のアラルキ
ル基、フッ素、塩素、臭素、沃素などのハロゲン原子を
例示することができる。R2として具体的には、水素原
子、R′として例示した前記アルキル基、アリール基ま
たはアラルキル基を同様に例示することができる。R゛
として具体的には、R’として例示したアルキル基、ア
リール基を同様に例示することができ、さらに前記一般
式(II)で表わされる基として具体的にはベンツイミ
ダゾール基、ベンゾオキサゾール基、ベンゾチアゾール
基、メチルベンツイミダゾール基、メチルベンゾオキサ
ゾール基、メチルベンゾチアゾール基、などを例示する
ことができる。Yとして具体的には、水素原子、リチウ
ム、ナトリウム、カリウムなどのIa族の金属、銅、銀
などのIb族の金属、マグネシウム、カルシウム、スト
ロンチウム、バリウムナトのIa族の金属、亜鉛、カド
ミウム、水銀などのnb族の金属、アルミニウム、ガリ
ウム、イツトリウムなどの■族の金属、クロム、モリブ
デン、マンガン;鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム
、ロジウム、パラジウムなどの■b、■b1■族の金属
などを例示することかできる。
該硫黄化合物υ)として具体的には、2−メルカプトベ
ンツイミダゾール、2−メルク7’ )ベンゾオキサゾ
ール、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプ
トメチルベンツイミダゾール、2−メルカプトメチルベ
ンゾオキサゾール、2−メルカプトメチルベンゾチアゾ
ール、ジペンゾオキサジルジスルフィド、ジベンゾチア
ジルジスルフィド、2−(フェニルチオ)ベンゾチアゾ
ール、2−メルカプトベンツイミダゾールのナトリウ不
塩、2−メルカプトベンツイミダゾールの亜鉛Gl)塩
、2−メルカプトベンツイミダゾールの銅(n)塩、2
−メルカプトベンツイミダゾールのニッケル(n)塩、
2−メルカプトベンゾチアゾールの亜鉛(If)塩、2
−メルカプトベンゾチアゾールの銅ω)塩、2−メルカ
プトメチルベンツイミダゾールの亜鉛[1)塩、2−メ
ルカプトメチルベンゾチアゾールの亜鉛(II)塩、2
−メルカプトジメチルベンツイミダゾール、2−メルカ
プトジメチルベンゾオキサゾール、2−メルカプトジメ
チルベンゾチアゾール、2−メルカプトテトラメチルベ
ンゾチアゾールなどを例示することができる。これらの
硫黄化合物のうちでは、2−メルカプトベンツイミダゾ
ール、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプ
トベンゾチアゾール、2−メルカプトメチルベンゾチア
ゾール、ジベンゾチアジルジスルフィド、2−メルカプ
トベンツイミダゾールの亜鉛(n)塩、2−メルカプト
ベンゾチアゾール亜鉛(II)塩、2−メルカプトメチ
ルベンゾチアゾールの亜鉛(n)塩が好ましく、とくに
2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプトメチ
ルベンゾチアゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール
の亜鉛(II)塩、2−メルカプトメチルベンゾチアゾ
ールの亜鉛(II)塩が好オしい。
さらに本発明のα−ジケトン、α−ケトアルデヒド、α
−ケトカルボン酸などのα−ケトカルボニル化合物また
は芳香族硫黄化合物はポリマーの側鎖または末端に結合
した形で使用することもできる。
本発明の光硬化性組成分において、前記α−ケトカルボ
ニル化合物の配合割合は前記ラジカル重合性単量体10
0重量部に対して通常0.01ないし15重量部、好ま
しくは0.05ないし10重量部の範囲であり、前記芳
香族硫黄化合物の配合割合は前記ラジカル重合性単量体
100重量部に対して通常0.01ないし15重量部、
好ましくは0.05ないし10重量部の範囲である。α
−ケトカルボニル化合物に対する芳香族硫黄化合物のモ
ル比は通常01ないし10、好捷しくは0.2ないし5
の範囲である。
本発明の光硬化性組成物には、さらに必要に応じて他の
成分、たとえば粉末状無機充填剤、有機質重合体、粘着
性付与剤、光増感剤、重合調節剤、重合抑制剤などを配
合することもできる。粉末状無機質充填剤として具体的
には、カオリン、タルク、クレー、炭ffカルシウム、
シリカ、シリカ・アルミナ、アルミナ、酸化チタン、リ
ン酸カルシウム、ガラス粉末、石英粉末などを例示する
ことができる。有機重合体としてはワックス、エチレン
・酢酸ビニル共重合体、ポリアクリル酸メチル、ポリメ
タクリル酸メチルおよびこれらの共重合体などを例示す
ることができる。
これらの成分の配合割合は適宜である。
本発明の光硬化性組成物に光を照射することによって重
合が起こり、硬化する。光線としては自然光線であって
も人工光線であ−てもよく、紫外領域から可視領域まで
の光線を採用することが可能である。
人工光線としては、重圧水銀灯、中圧水銀灯、低圧水銀
灯、ハロゲンランプ、タンクステンランプなとを1更用
することができる。光硬化の際の温度は通常0ないし8
0℃、好ましくは5ないし250℃範囲であり、光照射
の時[141は通常1秒ないし5分である。
〔実施例〕
次に本発明を実施例によって具体的に示す。
実施例1 トリエチレングリコールジメタクリレート70g2.2
−ビス(4−(ろ−メタクリロイルオキシプロポキン)
フェニル〕プロパン25!!、4−メタクリロイルオキ
シエトキンカルボニル無水フタル酸5gおよび微粉末シ
リカ(日本アエロジルKKi、アエロジルFl−9’7
2)50.!irを二本ロールで呈温下混練し・組成物
を作成した1、直径5篩の円孔をあけた厚さろ即のポリ
プロピレン板の片面に別のポリプロピレン板を重ね、こ
の円孔に前記酸物2gとカンファーキノン5qおよび2
−メルカプトベンツイミダゾール5mrをスパチュラで
十分に混合した光硬化性組成物を詰め、0.5ctn上
方から可視光線照射器(Kulzer社製、Trans
lux )を用いて可視光線(波長650〜700nm
)を照射し、硬化時間と硬化物の色調を調べた。なお硬
化時間は硬化物の可視光線照射器の反対側の面の針深入
度(荷重1に9)を調べ、針深入度が0となる最も短い
可視光線照射器間で表わした。
結果を表1に示す。
実施例2〜7、比較例1〜2 実施例においてα−ケトカルボニル化合物および置換芳
香族アミンとしてカンファーキノンおよび2−メルカプ
トベンツイミダゾールを使用する代わりに表1に記載し
た化合物を懺1に記載した量用いた他は実施例1と同様
の方法で光硬化性組成物の硬化時間と色調を調べた。結
果を表1に示す。
実施例11 メチルメタクリレート93重量部、2.2 eス(4−
(3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシプロポキ
シ)フェニル〕フロパン5重km、4−メタクリロイル
オキシエトキシカルボニル無水フタル酸2重量部からな
る組成物6gにカンファーキノン3. Orn?および
2−メルカプトベンゾチアゾール30m7を加え光硬化
性ライナーを作製した。牛歯前歯唇に直径6?7L、深
さ2II+++1の穴をあけ65チリン酸水溶液で45
秒間エツチングし、水洗、乾燥した後前記ライナーを生
歯円孔にうすく塗布し、2分間風乾した後可視光線を2
分間照射した。その後トリエチレングリコールジメタク
リレート5L2.2−ビス〔4−(3−メタクリロイル
オキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル〕プロパ
ン5g、微粉末シリカ(日本アエロジルKK製、アエロ
ジルRM−50)10g、カンファーキノン40m2お
よび2−メルカプトベンゾチアゾール40■をスパチュ
ラで十分に混合した光硬化性組成物をライナー処理をし
た前記生歯円孔につめ、可視光線を60秒間照射して光
硬化性組成物を硬化させた。
試料を1晩水中に浸漬した後充填状態を観察するために
試料を4℃の冷却水および60℃の温水に交互に1分間
ずつ60回、計2時間浸漬した。その後ピンセットで充
填物の脱離を試みたが肉質からはがすことはできなかっ
た。
比較例6 実施例11において光硬化性ライナーとし4−メタクリ
ロイルオキシエトキシカルボニル無水フタル酸を含有し
ないものを使用し、まだ光硬化性組成物は2−メルカプ
トベンゾチアゾールを使用する代わりにN、N−ジメチ
ルアニリン40m7を使用した他は実施例11と同様の
方法で光硬化性ライナーおよび光硬化性組成物を作製し
、実施例11と同様の方法で生歯の充填操作を行った。
その後実施例11と同様の方法で水中浸漬、ヒートサイ
クル試験を行い、ピンセットで充填物の脱離を試みたと
ころ充填物は歯質から容易にはがれた。
実施例12 生歯前歯唇面のエナメル質面を扁610エメリーペーパ
ーで良く研磨し、表面を平滑にしだ後ろ5乃リン酸水溶
液で45秒間エツチング処理した。十分に水洗を行った
後、エツチング面を空気で乾燥し、直径5.4咽の円孔
のあいたセロファンテープ(約13X13mm)をはっ
た。実施例11に記載の光硬化性ライナーを前記円孔に
うすく塗布し、室温下2分間放置後可視光線を2分間照
射した。その後トリエチレングリコールジメタクリレー
ト50重量部、ネオペンチルグリコールジメタクリレー
ト25実量部、2.2−ビス(1−(3−メタクリロイ
ルオキシ−2−ヒドロキシプロボキシ)フェニル〕プロ
パン25重量部、微粉末シリカ (日本アエロンル社製
、RM50)100重量部を混線した組成物に一方はベ
ンゾイルパーオキシドを0.5重量係、他方にジメチル
パラトルイジンをO16重量重量上く混練した組成物を
2種作成した。前記ベンゾイルパーオキシドおよびジメ
チルパラトルイジンを含有する組成物を各々等量よく混
練して作成した接着剤組成物を用いて前記ライナー処理
をしだ生歯エナメル質面と直径5胴のステンレス棒とを
突き合せ法によ−、て接着した。−晩放置後4℃の冷水
と60℃の温水とに交互に1分間ずつ60回、計2時間
接着試験片を浸漬した後23℃の温度で空気中に10分
間放置した後26℃の温度で引張シ速度2 wan /
 maの条件で生歯とステンレス棒との接着力を測定し
た。接着力は120kp/iでった。
比較例4 実施例12において実施例12に記載の光硬化性ライナ
ーを使用する代わりにメチルメタクリレート951址部
、2,2−ビス(4−(3−メタクリロイルオキシ−2
−ヒドロキシグロポキシ)フェニル〕プロパン5重量物
からなる組成部6gにカンファーギノン30m7および
ジメチルアニリンろOmgを加えて作成した硬化性ライ
ナーを用いた他は実施例9に記載の方法で接着試験片を
作成し生歯とアクリル棒との接着力を測定した。接着力
は32 ky/crlであった。
出願人 三井石油化学工業株式会社 代理人 山 口 牙口

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (11(a) ラジカル重合性単量体、およびわ) α
    −ケトカルボニル化合物(b、)ならびに〔式中、Xは
    >NR2、酸素原子または硫黄原子を示し、Yは水素原
    子、−8R”または1ないしろ価の金享を示し、R’は
    アルキル基、アリール基、アラルキル基、ハロゲン原子
    を示し、nは0ないし4の整数を示し、nが2以上の場
    合にはR’は相異なる基であってもよく、R8は水素原
    子・アルキル基、アリール基またはアラルキル基を示し
    、R”はアルキル基、アリール基または一般式 (II
    ) (式中、X、R’およびnは前記と同一であ看で表わさ
    れる基を示す〕で表わされる芳香族硫黄化合物(R2)
    からなる光重合開示剤、を含有する光硬化性組成物。
JP59107512A 1983-09-28 1984-05-29 可視光硬化性組成物 Pending JPS60252602A (ja)

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