JP2528098B2 - セラミックス用接着剤 - Google Patents

セラミックス用接着剤

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JP2528098B2 JP61131193A JP13119386A JP2528098B2 JP 2528098 B2 JP2528098 B2 JP 2528098B2 JP 61131193 A JP61131193 A JP 61131193A JP 13119386 A JP13119386 A JP 13119386A JP 2528098 B2 JP2528098 B2 JP 2528098B2
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【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、セラミックス特に医療用セラミックスを接
着する際に用いられる接着剤に関する。
発明の技術的背景ならびにその問題点 近年に至ってセラミックスは、種々の用途に用いられ
ているが、このうち特に医療用セラミックスは、たとえ
ば人工骨あるいは歯科治療などの分野への用途が期待さ
れている。このような医療用セラミックスとしては、歯
科治療分野では、シリカ、アルミナを主成分とし、これ
らに融点、焼結性、色調などを改善するための修飾酸化
物が含まれてなる歯科用陶材(以下ポーセレンというこ
とがある)が用いられている。このポーセレンは、陶
歯、焼付陶材冠、ジャケット冠などとして用いられてい
るほか、人工歯根などとしての用途が検討されている。
このようなポーセレンを用いた歯科治療は、たとえば
虫歯などに侵された歯を削った後、これに嵌合する金属
製のクラウン(冠)を準備し、この金属製クラウン上に
ポーセレンを焼付けてなる陶材焼付冠を、歯に冠着する
ことにより行なわれてきた。ところが、ポーセレンは硬
くてもろいため破折することがあったり、あるいはポー
セレンと金属との接着性が低いためポーセレンが金属か
ら離れてしまうなどの問題点があった。特にポーセレン
が破折したような場合には、ポーセレン同士を強固に接
着させることができないため、新たに高価な陶材焼付冠
を作製し直さなければならないという問題点があった。
このような問題点を解決するため、ポーセレンに対し
て接着性を示す接着剤が提案されている。たとえば歯科
材料・器械、第3巻第6号第739〜746頁には、(a)シ
ランカップリング剤、(b)重合性モノマーとしての4
−メタクリロキシエチルトリメリット酸無水物(以下4
−METAと略記することがある)、(c)重合性モノマー
としてのメチルメタクリレート(以下MMAと略記するこ
とがある)および(d)重合触媒としてのトリアルキル
ボロン(以下TBBと略記することがある)からなる接着
剤が、ポーセレンに対して接着性を有することが開示さ
れている。
この接着剤は、従来提案されているポーセレン用接着
剤と比較してその接着性はある程度優れているが、その
接着力が使用条件によって大きく変化して信頼性に欠
け、しかも耐水性などの面で充分に満足しうるものでは
なく、したがってさらに接着性を向上させることが強く
望まれていた。
本発明者らは、上記のような問題点を解決し、接着性
に優れ、しかもその接着力が使用条件によって変化せず
その上耐水性にも優れたセラミックス用接着剤を得るべ
く鋭意研究したところ、従来公知のセラミックス用接着
剤に、金属塩、あるいは金属塩と酸性化合物とを添加す
ればよいことを見出して、本発明を完成するに至った。
発明の目的 本発明は、上記のような従来技術に伴なう問題点を解
決しようとするものであって、ポーセレンなどのセラミ
ックスに対して優れた接着性を有するとともに耐水性に
も優れた接着剤を提供することを目的としている。
発明の概要 本発明のセラミックス用接着剤は、(a)シランカッ
プリング剤、(b−1)2価または3価の金属塩もしく
は遷移金属の塩、(b−2)有機カルボン酸および有機
カルボン酸無水物からなる群から選ばれた少なくとも一
種の酸性化合物、(c)(メタ)アクリル酸エステルを
含む重合性モノマーおよび(d)重合触媒とからなるこ
とを特徴としている。
そして、上記(a)成分、(b−1)成分、(b−
2)成分、(c)成分、(d)成分の合計100重量%中
に、(a)成分が1〜15重量%、(b−1)成分が0.01
〜2重量%、(b−2)成分が0.01〜2重量%、(c)
成分が98.97〜43重量%、(d)成分が0.01〜43重量%
の範囲内の量で含有されている。
本発明のセラミックス用接着剤は、シランカップリン
グ剤、(メタ)アクリル酸エステル化合物を含む重合性
モノマーおよび重合触媒に加えて、2価または3価の金
属塩もしくは遷移金属の塩、および、有機カルボン酸お
よび有機カルボン酸無水物からなる群から選ばれた少な
くとも一種の酸性化合物を含むため、接着性に優れてい
るとともに、信頼性および耐水性に優れている。
発明の具体的説明 以下本発明のセラミックス用接着剤について具体的に
説明する。
本発明のセラミックス用接着剤は、(a)シランカッ
プリング剤、(b−1)2価または3価の金属塩もしく
は遷移金属の塩、(b−2)有機カルボン酸および有機
カルボン酸無水物からなる群から選ばれた少なくとも一
種の酸性化合物、(c)(メタ)アクリル酸エステル化
合物を含む重合性モノマーおよび(d)重合触媒とから
なる。
以下に各成分について詳細に説明する。
(a)シランカップリング剤 本発明では、シランカップリング剤としては有機系の
ものが好ましく用いられる。具体的には、たとえばビニ
ルトリクロロシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビ
ニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシ
エトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリ(トリ
メチルシロキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピル
ペンタメチルジシロキサン、β−(3,4−エポキシシク
ロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシラン、メルカプトプロピル
トリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキ
シシランなどが用いられる。このうち特に、γ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロ
キシプロピルトリ(トリメチルシロキシ)シラン、γ−
メタクリロキシプロピルペンタメチルジシロキサンが好
ましく使用される。
このようなシランカップリング剤は、メタノール、エ
タノールなどのアルコール類、アセトン、メチルエチル
ケトンなどのケトン類、あるいは後述する重合性モノマ
ーであるメチルメタクリレートなど有機溶媒中に溶解あ
るいは分散されて用いられることが好ましい。
(b−1)金属塩 2〜3価の金属塩もしくは遷移金属の金属塩として
は、塩化第二鉄(FeCl3)、塩化マグネシウム(MgC
l2)、塩化亜鉛(ZnCl2)、塩化アルミニウム(AlC
l3)、塩化第一スズ(SnCl2)、塩化第二スズ(SnC
l4)、塩化ジルコニウム(ZrCl4)、塩化モリブデン(M
oCl5)、塩化第一ニッケル(NiCl2)、塩化第一コバル
ト(CoCl2)、塩化第二銅(CuCl2)などが用いられる。
このような金属塩は、水、メタノール、エタノールな
どアルコール類、アセトン、メチルエチルケトンなどの
ケトン類あるいは後述する重合性モノマーであるメチル
メタクリレートなどの有機溶媒中に溶解あるいは分散さ
れて用いられることが好ましい。
(b−2)酸性化合物 酸性化合物は、有機カルボン酸および有機カルボン酸
無水物からなる群から選択されるが、この酸性化合物
は、本発明に係るセラミックス用接着剤では単独で用い
られることはなく、前記金属塩と組み合せて用いられ
る。
有機カルボン酸としては、不飽和カルボン酸、飽和カ
ルボン酸のいずれも使用できる。このような有機カルボ
ン酸としては、たとえばクロメン酸、リノール酸、ウン
デセン酸、ケイ皮酸、ソルビン酸、クマル酸、マレイン
酸、シトラコン酸、p−ビニル安息香酸、4−メタクリ
ロキシエチルトリメリット酸などを挙げることができ
る。
また、たとえば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、
吉草酸、ラウリン酸、ステアリン酸、ピルビン酸、メト
キシ酢酸、アセト酢酸などの脂肪族カルボン酸、安息香
酸、フェニル酢酸、サリチル酸などの芳香族カルボン
酸;グリコール酸、乳酸などのヒドロキシカルボン酸;
シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、酒石酸、マレイン
酸、フマル酸、フタル酸などのジカルボン酸;アクリル
酸、メタクリル酸、ビニル酢酸などのビニルカルボン酸
なども用いることができる。
さらに上記のような有機カルボン酸の無水物を用いる
こともできる。
上記のような酸性化合物は、後述する重合性モノマー
とともに用いることが好ましい。
(c)重合性モノマー 本発明に係るセラミックス用接着剤では、重合性モノ
マーが用いられるが、この重合性モノマーとしては、重
合可能なビニル化合物が広く用いられる。
このような重合性モノマーとしては、以下のような化
合物が具体的に用いられる。
塩化ビニル、臭化ビニルなどのハロゲン化ビニル類;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル
類;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イ
ソブチルビニルエーテルなどのビニルエーテル類;スチ
レン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン、クロルメ
チルスチレン、スチルベンなどのアルケニルベンゼン
類;メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチ
ルメタクリレート、ブチルメタクリレート、グリシジル
メタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、3−ヒドロキシプロピルメタクリレートなどのアク
リル酸またはメタクリル酸のアルキルエステルまたはグ
リシジルエステル類;エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレン
グリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコ
ールなどのジアクリル酸エステルあるいはジメタクリル
酸エステル類;トリメチロールプロパン、トリメチロー
ルエタンなどのトリアクリル酸エステルあるいはトリメ
タクリル酸エステル類;テトラメチロールエタンのトリ
アクリル酸エステルあるいはトリメタクリル酸エステル
類;テトラメチロールエタンのテトラアクリル酸エステ
ルあるいはテトラメタクリル酸エステル類;ビスフェノ
ール−A−ジメタクリレート、ビスフェノール−A−ジ
グリシジルメタクリレート、2,2−ビス(4−メタクリ
ロキシエトキシフェニル)プロパン;アクリル酸、メタ
クリル酸、無水メタクリル酸、イタコン酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、p−メタクリロキシ安息香酸、N
−2−ヒドロキシ−3−メタクリロキシプロピル−N−
フェニルグリシン、4−メタクリロキシエチルトリメリ
ット酸、4−メタクリロキシエチルトリメリット酸無水
物など。
このうち特に、メチルメタクリレートなどのアクリル
酸またはメタクリル酸のアルキルエステルが好ましい。
さらにこのようなメチルメタクリレートと4−メタク
リロキシエチルトリメリット酸無水物とを組み合せて用
いることも好ましい。
(d)重合触媒 重合触媒としては、上記のような重合性モノマーを重
合させて常温で硬化しうるものが好ましく用いられる。
このような重合触媒としては、以下のような化合物が
具体的に用いられる。
トリアルキルボロンおよびその類縁体 トリアルキルボロンとしては、具体的に、トリエチル
ボロン、トリプロピルボロン、トリイソプロピルボロ
ン、トリ−n−ブチルボロン、トリイソプロピルボロ
ン、トリ−n−アミルボロン、トリイソアミルボロン、
トリ−sec−アミルボロンなどが用いられる。またこれ
らの一部が酸化されたトリアルキルボロン類縁体を用い
ることができる。
有機過酸化物−アミン類混合物 有機過酸化物としては、通常、重合開始剤として用い
られるものであれば特に制限なく使用できる。たとえ
ば、ジベンゾイルパーオキサイド、ジラウロイルパーオ
キサイド、ジ−tert−ブチルパーオキサイド、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキサ
ン、tert−ブチルハイドロパーオキサイド、tert−ブチ
ルパーオキシベンゾエートなどが好適に使用される。
このような有機過酸化物と組み合せて用いられるアミ
ン類としては、芳香族アミン類が好ましく用いられる。
芳香族アミンは、窒素原子にアリール基が少なくとも1
個結合しているものであり、第一アミン、第二アミン、
第三アミンのいずれでも使用することができるが、この
うち特に第三アミンが好ましい。具体的には、アニリ
ン、トルイジン、キシリジン、フェニレンジアミン、N,
N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン、N,N−
ジ(β−ヒドロキシエチル)アニリン、N,N−ジメチル
トルイジン、N,N−ジエチルトルイジン、N,N−ジメチル
アニシジン、N,N−ジエチルアニシジン、N,N−ジメチル
−t−ブチルアニリン、N,N−ジエチル−t−ブチルア
ニリン、N,N−ジメチル−p−クロルアニリン、ジフェ
ニルアミン、N,N−(β−ヒドロキシエチル)−p−ト
ルイジンなどを例示することができる。これらの中で
は、N,N−ジメチル−p−トルイジン、N,N−ジメチル−
p−t−ブチルアニリン、N,N−ジメチルアニシジン、
N,N−ジメチル−p−クロルアニリン、N,N−ジ(β−ヒ
ドロキシエチル)−p−トルイジンなどの少なくともベ
ンゼン環のp位に電子供与性の置換基を有する第三級ア
ミンが好ましい。
可視光重合開始剤 この可視光重合開始剤は、α−ケトカルボニル化合物
と、アミン類または芳香族系窒素含有縮合環化合物とか
らなる。
α−ケトカルボニル化合物としてはα−ジケトン、α
−ケトアルデヒド、α−ケトカルボン酸、α−ケトカル
ボン酸エステルなどを例示することができる。さらに具
体的には、ジアセチル、2,3−ペンタジオン、2,3−ヘキ
サジオン、ベンジル、4,4′−ジメトキシベンジル、4,
4′−ジエトキシベンジル、4,4′−オキシベンジル、4,
4′−ジクロルベンジル、4−ニトロベンジル、α−ナ
フチル、β−ナフチル、カンフアーキノン、1,2−シク
ロヘキサンジオンなどのα−ジケトン、メチルグリオキ
ザール、フェニルグリオキザールなどのα−ケトアルデ
ヒド、ピルビン酸、ベンゾイルギ酸、フェニルピルビン
酸、ピルビン酸メチル、ベンゾイルギ酸エチル、フェニ
ルピルビン酸メチル、フェニルピルビン酸ブチルなどを
例示することができる。これらのα−ケトカルボニル化
合物のうちでは、安定性などの面からα−ジケトンを使
用することが好ましい。α−ジケトンのうちでは特にジ
アセチル、ベンジル、カンフアーキノンが好ましい。
可視光重合開始剤の1成分として用いられるアミン類
としては、脂肪族アミンまたは芳香族アミンが好まし
い。特に好適な芳香族アミンは 一般式[I] [式[I]中、R1は、水素原子、アルキル基またはヒド
ロキシアルキル基を示し、R2は水素原子、アルキル基、
ヒドロキシアルキル基、またはアリール基を示し、R3
アシル基、カルボキシ基、アルコキシカルボニル基、ヒ
ドロキシアシル基、置換基を有していてもよいカルバモ
イル基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子を示す]で
表わされる置換芳香族アミンである。
このような置換芳香族アミンとして具体的には、4−
ジメチルアミノベンズアルデヒド、4−ジエチルアミノ
ベンズアルデヒド、4−(メチルフェニルアミノ)ベン
ズアルデヒド、4−(β−ヒドロキシエチルメチルアミ
ノ)ベンズアルデヒド、4−ジメチルアミノ安息香酸、
4−ジエチルアミノ安息香酸、4−(メチルフェニルア
ミノ)安息香酸、4−(β−ヒドロキシエチルアミノ)
安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジ
エチルアミノ安息香酸メチル、4−(メチルフェニルア
ミノ)安息香酸メチル、4−(β−ヒドロキシエチルメ
チルアミノ)安息香酸プロピル、4−ジメチルアミノ安
息香酸フェニル、4−ジメチルアミノフタル酸、4−ジ
メチルアミノイソフタル酸ジメチル、N,N−ジメチル−
シアノアニリン、N,N−ジメチル−ニトロアニリン、N,N
−ジメチル−クロルアニリン、N,N−ジメチル−ブロム
アニリン、N,N−ジメチル−o−ヨードアニリン、N,N−
ジエチル−シアノアニリン、N,N−ジエチル−p−クロ
ルアニリン、N,N−ジプロピル−p−シアノアニリン、
N,N−メチルフェニル−p−シアノアニリン、N,N−β−
ヒドロキシエチルメチル−p−クロルアニリン、N,N−
ジメチル−2,4−ジシアノアニリン、N,N−ジメチル−2,
4−ジニトロアニリン、N,N−ジメチル−2,4−ジクロル
ニリンなどを例示することができる。これらの置換芳香
族アミンのうちでは、4−ジアルキルアミノベンズアル
デヒド、4−ジアルキルアミノ安息香酸、4−ジアルキ
ルアミノ安息香酸エステル、N,N−ジアルキル−p−シ
アノアニリンが好ましく、4−ジエチルアミノ安息香酸
が特に好ましい。
また、可視光重合開始剤の1成分として用いられる芳
香族系窒素含有縮合環化合物として好適なものは、一般
式[II] [式[II]中、Xは、>NR2、酸素原子または硫黄原子
を示し、Yは水素原子、−SR3または1ないし3価の金
属を示し、R1はアルキル基、アニール基、アラルキル
基、ハロゲン原子を示し、nは0ないし4の整数を示
し、nが2以上の場合にはR1は相異なる基であってもよ
く、R2は水素原子、アルキル基、アリール基またはアラ
ルキル基を示し、R3はアルキル基、アリール基または以
下に記載する一般式[III] (式[III]中、X、R1およびnは前記式[II]におけ
るのと同じ意味である)で表される基である]で表され
る芳香族系窒素含有縮合環化合物である。
このような芳香族系窒素含有縮合環化合物として具体
的には、2−メルカプトベンツイミダゾール、2−メル
カプトベンゾオキサゾール、2−メルカプトベンゾチア
ゾール、2−メルカプトメチルベンツイミダゾール、2
−メルカプトメチルベンゾオキサゾール、2−メルカプ
トメチルベンゾチアゾール、ジベンゾオキサジルジスル
フィド、ジベンゾチアジルジスルフィド、2−(フェニ
ルチオ)ベンゾチアゾール、およびこれらの金属塩たと
えばナトリウム塩、亜鉛(II)塩、銅(II)塩、ニッケ
ル塩、2−メルカプトジメチルベンツイミダゾール、2
−メルカプトジメチルベンゾオキサゾール、2−メルカ
プトジメチルベンゾチアゾールなどを例示することがで
きる。これらの硫黄化合物のうちでは、2−メルカプト
ベンツイミダゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾー
ル、2−メルカプトベンゾチアゾール、2−メルカプト
メチルベンゾチアゾール、ジベンゾチアジルジスルフイ
ド、2−メルカプトベンツイミダゾールの亜鉛(II)
塩、2−メルカプトベンゾチアゾール亜鉛(II)塩、2
−メルカプトメチルベンゾチアゾール亜鉛(II)塩が好
ましく、とくに2−メルカプトベンゾチアゾール、2−
メルカプトメチルベンゾチアゾール、2−メルカプトベ
ンゾチアゾールの亜鉛(II)塩、2−メルカプトメチル
ベンゾチアゾール亜鉛(II)塩が好ましい。
本発明のセラミックス用接着剤には、必要に応じて、
上記各成分以外にポリマー、フィラー、安定剤などが構
成成分として加えられることがある。重合収縮を低下さ
せたり、粘度を調整したりするために添加されるポリマ
ーとしては、たとえばポリメチル(メタ)アクリレー
ト、ポリエチル(メタ)アクリレートなどの単官能性モ
ノマーの重合体または共重合体などがある。またフィラ
ーの例としては粒径1〜100μm程度のガラスビーズ、
酸化アルミナ、α−石英粉、コロイダルシリカなどがあ
る。また安定剤としてはハイドロキノンモノメチルエー
テル、t−ブチル−p−クレゾール、ヒドロキシメトキ
シベンゾフェノンなどが用いられる。
また、本発明のセラミックス用接着剤には、芳香族ス
ルフィン酸塩を添加することもできる。このような芳香
族スルフィン酸塩としては、アルカリ金属、アルカリ土
類金属あるいはアミンなどの塩が用いられ、具体的に
は、ベンゼンスルフィン酸ナトリウム、ベンゼンスルフ
ィン酸カルシウム、ベンゼンスルフィン酸ストロンチウ
ム、ベンゼンスルフィン酸アンモニウム、ベンゼンスル
フィン酸トリエチルアンモニウム塩、ベンゼンスルフィ
ン酸・N,N−ジメチル−p−トルイジン塩などのベンゼ
ンスルフィン酸塩あるいはp−トルエンスルフィン酸、
β−ナフタレンスルフィン酸、スチレンスルフィン酸な
どの塩が用いられる。
ところで本発明では、上述のような各成分(a)、
(b−1)、(b−2)、(c)および(d)は、下記
のような量的関係で用いられる。
(a)シランカップリング剤 シランカップリング剤は、上記(a)、(b−1)、
(b−2)、(c)および(d)の合計重量に対して1
〜15重量%の量で用いられる。
(b−1)金属塩 金属塩は、上記(a)、(b−1)、(b−2)、
(c)および(d)の合計重量に対して0.01〜2重量%
の量で用いられる。
(b−2)酸性化合物 酸性化合物は、上記(a)、(b−1)、(b−
2)、(c)および(d)の合計重量に対して0.01〜2
重量%の量で用いられる。
(c)重合性モノマー 重合性モノマーは残部であり、具体的には(a)、
(b−1)、(b−2)、(c)および(d)の合計重
量に対して約99〜43重量%、厳密には98.97〜43重量%
の量で用いられる。
(d)重合触媒 重合触媒は、上記(a)、(b−1)、(b−2)、
(c)および(d)の合計重量に対して0.01〜43重量%
の量で用いられる。
本発明における各成分の使用量は、接着後接着剤を選
択的に溶出させて、例えば原子吸光法等の分析方法によ
り測定できる。また、歯科等の分野では「筆積み法」と
称されるこの分野特有の塗布法があり、筆積み法のよう
なこの分野で慣用されている塗布法に従って各成分を塗
布することにより、非常に高い再現力で必要量の各成分
を塗布することができる。
次に、上述のようなセラミックス用接着剤を用いたセ
ラミックスの接着方法について説明する。
本発明のセラミックス接着剤は、例えば下記の工程を
含む操作で接着することができる。
セラミックス表面に、(a)シランカップリング剤お
よび(b−1)金属塩を含む液を塗布する工程、 上記のようにして被着物表面に塗布された塗布物を乾
燥する工程、 この塗布物上に、(c)上記特定の重合性モノマー、
(b−1)特定の酸性化合物および(d)重合触媒を塗
布する工程、 このような処理がされたセラミックス表面に被着物を
接合する工程。
より具体的には、の工程は、たとえばシランカップ
リング剤を含むメチルメタクリレート溶液と塩化第二鉄
などの金属塩を含むアセトン溶液とを混合した液を、セ
ラミックス表面に塗布することにより行なわれる。
セラミックス表面は、シランカップリング剤および金
属塩を含む液を塗布するに先立って、研摩および洗浄さ
れることが好ましい。セラミックス表面の洗浄は、たと
えばアセトンなどの有機溶媒中で超音波洗浄することに
より行なわれる。
また、の工程は、セラミックス表面に塗布された塗
布物を、たとえば風乾した後、エアーブローすることに
より行なわれる。
の工程は、セラミックス表面上に形成されたシラン
カップリング剤および金属塩を含む塗布物上に、(c)
特定の重合性モノマーと、(b−2)特定の酸性化合物
と、(d)重合触媒との混合物からなる液状物を塗布す
ることにより行なわれる。
の工程は、上記のような処理がされたセラミックス
表面に、被着物を圧着あるいは載置して接合することに
より行なわれる。
セラミックス表面に接着される被着物としては、ステ
ンレス、鉄などの金属あるいはポーセレンなどのセラミ
ックスであることが好ましい。
発明の効果 本発明のセラミックス用接着剤は、シランカップリン
グ剤、重合性モノマーおよび重合触媒に加えて、金属塩
および有機カルボン酸無水物などの酸性化合物を含むた
め、接着性に優れているとともに、信頼性および耐水性
に優れている。
以下本発明を実施例により説明するが、本発明はこれ
ら実施例に限定されるものではない。
実施例1 Vita社製の粉末状歯科用セラミック(商品名VMK68)
を10mm×10mm×5mmのブロックに成形した後、その表面
を注水下にエメリー紙#600まで研摩した。このサンプ
ルを1分間水洗した後、エアーブローによって乾燥し
た。この表面に素早く直径5mmの穴が形成された0.1mm厚
のセロハンテープを貼りつけることによって、面積が規
定された接着表面を形成した。
次いでシランカップリング剤としての4重量%のγ−
メタクリロキシプロピルトリメトキシシランを含むMMA
溶液と、金属塩であるFeCl3を0.5重量%の濃度で含むエ
タノール液との1:1(容量比)混合物をセラミックス表
面に塗布して塗布膜を形成した。塗布直後に、セラミッ
クス表面にエアーブロー処理を加え、表面の塗布膜を均
一に拡げ、かつ余分の塗布膜を除去するとともに塗布膜
を乾燥した。
この接着表面に、重合性モノマーとしてMMAに4−MET
A(4−メタクリロキシエチルトリメリット酸無水物)
が5重量%の濃度で溶解したMMA溶液と、これらの重合
触媒であるTBBとを[混合比 12.5:1(容積比)]で混
合した溶液とMMAポリマーとを1〜1.5:1(重量部)の割
合で混合したものを筆積み法にて塗布し、次いでこの接
着表面に先端部の直径が6mmであるステンレス棒(SUS30
4)の先端部を突合せ接着させた。
この接着試験片を30分間放置し、続いて37℃水中に24
hr浸漬後、4℃に1分間保ち次いで60℃で1分間保つヒ
ートサイクル処理を60回行った後、島津製作所引張試験
機オートグラフIM−500を用いて、2mm/minの引張り速度
で、ステンレスとセラミックスとの間の接着力を測定し
た。測定は同一条件で6点行いその平均値を接着強度と
した。
接着強度は400Kg/cm2であった。また、接着後、接着
剤を溶剤抽出して、各成分の量を原子吸光法で測定した
結果、各成分が本発明の範囲内にあった。またこの値
は、筆積み法を用いた場合の予想塗布量とほぼ一致して
いた。
実施例2 実施例1において、金属塩として0.05重量%のFeCl3
を含むエタノール溶液を用い、また重合性モノマーとし
てのMMA溶液の代わりに、4−METAが5重量%の濃度で
溶解されたMMA溶液を用いた以外は、実施例1と同様に
してステンレスとセラミックスとを接着させ、その接着
力を測定した。
接着強度の平均値は364Kg/cm2であった。
実施例3 実施例1において、金属塩として、0.5重量%のZnCl2
を含むエタノール溶液を用い、また重合性モノマーとし
てのMMA溶液の代わりに、4−METAが5重量%の濃度で
溶解されたMMA溶液を用いた以外は、実施例1と同様に
してステンレスとセラミックスとを接着させ、その接着
力を測定した。
接着強度の平均値は495Kg/cm2であった。
実施例4 実施例1において、金属塩として、0.5重量%のSnCl2
を含むエタノール溶液を用い、また重合性モノマーとし
てのMMA溶液の代わりに、4−METAが5重量%の濃度で
溶解されたMMA溶液を用いた以外は、実施例1と同様に
してステンレスとセラミックスとを接着させ、その接着
力を測定した。
接着強度の平均値は445Kg/cm2であった。
実施例5 実施例1において、金属塩として、0.5重量%のSnCl4
を含むエタノール溶液を用い、また重合性モノマーとし
てのMMA溶液の代わりに、4−METAが5重量%の濃度で
溶解されたMMA溶液を用いた以外は、実施例1と同様に
してステンレスとセラミックスとを接着させ、その接着
力を測定した。
接着強度の平均値は429Kg/cm2であった。
実施例6 実施例1において、金属塩として、0.5重量%のZrCl4
を含むエタノール溶液を用い、また重合性モノマーとし
てのMMA溶液の代わりに、4−METAが5重量%の濃度で
溶解されたMMA溶液を用いた以外は、実施例1と同様に
してステンレスとセラミックスとを接着させ、その接着
力を測定した。
接着強度の平均値は282Kg/cm2であった。
実施例7 実施例1において、金属塩として、0.5重量%のMoCl5
を含むエタノール溶液を用い、また重合性モノマーとし
てのMMA溶液の代わりに、4−METAが5重量%の濃度で
溶解されたMMA溶液を用いた以外は、実施例1と同様に
してステンレスとセラミックスとを接着させ、その接着
力を測定した。
接着強度の平均値は287Kg/cm2であった。
実施例8 実施例1において、重合触媒としてTBBの代わりに、
ジベンゾイルパーオキサイドとN,N−ジメチル−p−ト
ルイジンとの混合系を用いた以外は、実施例1と同様に
してステンレスとセラミックスとを接着させ、その接着
力を測定した。
接着強度の平均値は200Kg/cm2であった。
実施例9 実施例1において、重合触媒としてTBBの代わりに、
ジベンゾイルパーオキサイドとN,N−ジメチル−p−ト
ルイジンとの混合系を用いた以外は、実施例1と同様に
してステンレスとセラミックスとを接着させ、その接着
力を測定した。
接着強度の平均値は210Kg/cm2であった。
比較例1 実施例1において、金属塩としてのFeCl3が含まれた
エタノール溶液を使用せず、4−METAを5重量%の濃度
で溶解されたMMA溶液を使用せずにMMAをそのまま使用し
た以外は、実施例1と同様にしてステンレスとセラミッ
クスとを接着させ、その接着力を測定した。
接着強度の平均値は79Kg/cm2であった。
比較例2 実施例1において、金属塩としてのFeCl3が含まれた
エタノール溶液を用いず、また重合性モノマーとしての
MMA溶液の代わりに、4−METAが5重量%の濃度で溶解
されたMMA溶液を用いた以外は、実施例1と同様にして
ステンレスとセラミックスとを接着させ、その接着力を
測定した。
接着強度の平均値は69Kg/cm2であった。
比較例3 実施例1において、シランカップリング剤を用いず、
また4−METAが5重量%の濃度で溶解されたMMA溶液の
代わりにMMAを用いた以外は、実施例1と同様にしてス
テンレスとセラミックスとを接着させ、その接着力を測
定した。
接着強度の平均値は76Kg/cm2であった。
実施例10 実施例1において、VMK68の代わりに、人工歯用長石
を用い、また重合性モノマーとしてのMMA溶液の代わり
に、4−METAが5重量%の濃度で溶解されたMMA溶液を
用いた以外は、実施例1と同様にしてステンレスとセラ
ミックスとを接着させ、その接着力を測定した。
接着強度の平均値は340Kg/cm2であった。
実施例11 実施例1において、VMK68の代わりに、窒化ケイ素を
用い、また重合性モノマーとしてのMMA溶液の代わり
に、4−METAが5重量%の濃度で溶解されたMMA溶液を
用いた以外は、実施例1と同様にしてステンレスとセラ
ミックスとを接着させ、その接着力を測定した。
接着強度の平均値は350Kg/cm2であった。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)シランカップリング剤、(b−1)
    2価または3価の金属塩もしくは遷移金属の塩、(b−
    2)有機カルボン酸および有機カルボン酸無水物からな
    る群から選ばれた少なくとも一種の酸性化合物、(c)
    (メタ)アクリル酸エステル化合物を含む重合性モノマ
    ーおよび(d)重合触媒とからなり、上記(a)成分、
    (b−1)成分、(b−2)成分、(c)成分、(d)
    成分の合計100重量%中に、(a)成分が1〜15重量
    %、(b−1)成分が0.01〜2重量%、(b−2)成分
    が0.01〜2重量%、(c)成分が98.97〜43重量%、
    (d)成分が0.01〜43重量%の範囲内の量で含有されて
    いるセラミックス用接着剤。
  2. 【請求項2】シランカップリング剤が、γ−メタクリロ
    キシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシ
    プロピルトリ(トリメチルシロキシ)シランまたはγ−
    メタクリロキシプロピルペンタメチルジシロキサンであ
    る特許請求の範囲第1項に記載のセラミックス用接着
    剤。
  3. 【請求項3】前記2価または3価の金属塩もしくは遷移
    金属の塩が、塩化第二鉄、塩化マグネシウム、塩化亜
    鉛、塩化アルミニウム、塩化第一スズ、塩化第二スズ、
    塩化ジルコニウム、塩化モリブデン、塩化第一ニッケ
    ル、塩化第二銅または塩化第一コバルトである特許請求
    の範囲第1項に記載のセラミックス用接着剤。
  4. 【請求項4】酸性化合物が、4−メタクリロキシエチル
    トリメリット酸または4−メタクリロキシエチルトリメ
    リット酸無水物である特許請求の範囲第1項に記載のセ
    ラミックス用接着剤。
  5. 【請求項5】(メタ)アクリル酸エステル化合物を含む
    重合性モノマーがメチルメタクリレートである特許請求
    の範囲第1項に記載のセラミックス用接着剤。
  6. 【請求項6】(メタ)アクリル酸エステル化合物を含む
    重合性モノマーがメチルメタクリレートと4−メタクリ
    ロキシエチルトリメリット酸無水物とからなる特許請求
    の範囲第1項に記載のセラミックス用接着剤。
  7. 【請求項7】重合触媒が、トリアルキルボロンまたはそ
    の酸化物、あるいは有機過酸化物とアミン類との混合系
    である特許請求の範囲第1項に記載のセラミックス用接
    着剤。
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