JPS63230611A - 歯科用接着組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 痩呈上匹笠皿分更 本発明は、メタリン酸カルシウム結晶化ガラス等のセラ
ミックス、更には合金、陶材、コンポジット・レジン等
からなる歯科用修復物を歯牙に強固に接着、固定するな
どのために使用される歯科用接着組成物に関する。

従迷勿１】　び　■が解決しようとする間足膚従来より
、う蝕にかかった歯の治療に対し、リン酸亜鉛セメント
、カルボキシレートセメント、グラスアイオノマーセメ
ント等の種々の歯科用接着組成物が利用されている。更
に近年、新しいタイプの歯科用接着組成物として、分子
中にリン酸基や無水カルボン酸基をもっビニルモノマー
、例えば４−メタクリロキシエチルトリメリット酸無水
物、メタクリロキシエチルフェニルハイドロジエンホス
フェート等を含有するコンポジット・レジンセメントが
市販されている。このコンポジット・レジンセメントは
、クラウン、インレーなどと歯牙との接着に使用される
ほか、他の歯科用接着組成物を併用して歯牙との接着を
補強することにより、それ自体で歯科修復物としても利
用することができる。

一方、最近においては、歯科修復に審美性が要求される
ようになり、このニーズに対応するため種々の新素材セ
ラミックスが開発されている。特にメタリン酸カルシウ
ム結晶化ガラス等のキャスタブルセラミックスは１機械
強度１審美性において天然歯と類似する等の特性を有す
るため、歯科用修復物として好適に用いられるが、この
利用に際しては、キャスタブルセラミックスからなる歯
科用修復物を歯牙に強固に接着固定する歯科用接着組成
物が不可欠である。

しかし、従来の歯科用接着組成物は、歯牙と合金、陶材
、コンポジット・レジン等からなる歯科用修復物との接
着力は良好であるが、メタリン酸カルシウム結晶化ガラ
ス等のキャスタブルセラミックスからなる歯科用修復物
を歯牙に安定して強固に接着させることは困難であり、
従来かかるキャスタブルセラミックスに対する歯科用接
着組成物は提案されていない。

このため、メタリン酸カルシウム結晶化ガラス等のキャ
スタブルセラミックスからなる歯科用修復物を歯牙に接
着、固定するのに有効な歯科用接着組成物が要望される
。

本発明は上記事情に鑑みなされたもので、・合金、陶材
、コンポジット・レジン等からなる歯科用修復物と歯牙
との接着力に優れ、しかもメタリン酸カルシウム結晶化
ガラス等のキャスタブルセラミックスからなる歯科用修
復物を歯牙に安定かつ強固に接着、固定し得る歯科用接
着組成物を提供することを目的とする。

ＩＩ＋　　　　　するための　　　び 本発明者らは上記目的を達成するため鋭意検討を重ねた
結果、下記式（１） で示される化合物を重合、硬化させたものが水中や唾液
中においてもメタリン酸カルシウム結晶化ガラス等のキ
ャスタブルセラミックスからなる歯科用修復物を歯牙に
強固に接着、固定し得、かかる上記（１）式の化合物の
重合体あるいはこの化合物と他の重合性モノマーとの共
重合体がメタリン酸カルシウム結晶化ガラス等のキャス
タブルセラミックスからなる歯科用修復物の接着剤とし
て優れていること、更には合金、陶材、コンポジット・
レジン等からなる歯科用修復物の接着剤としても好適で
あること、従って、（１）式の化合物を含む歯科用接着
組成物は、接着不良による歯牙と歯科用修復物との隙間
の形成や歯科用修復物の脱落がなく、シかも辺縁封鎖性
を著しく改良することができ、二次う蝕を効果的に抑え
ることを知見し。

本発明をなすに至ったものである。

従って１本発明は下記式（１） で示される化合物を含有してなることを特徴とする歯科
用接着組成′物を提供する。

以下、本発明につき更に詳述する。

本発明に係る歯科用接着組成物は、上述した（１）式の
化合物を含有するもので、その使用に当り硬化させるこ
とにより歯牙に接着させるものであり、セラミックス、
更には歯科用合金、陶材等で作製したクラウン、インレ
ーやコンポジット・レジン等の歯科用修復物を歯牙に接
着させる接着剤や接着向上剤として使用するなど、歯牙
に対する接着の目的で使用する。

この場合、（１）の化合物中の（Ｎ、Ｎ−ジカルボキシ
メチル）アミノメチル基は、スチレンのベンゼン環のオ
ルト位、メタ位、パラ位のどの位置にあってもよいが、
特にメタ位或いはパラ位に位置していることが好ましい
。

本発明において、（１）式の化合物はモノマーとして歯
科用接着組成物中に含有される。

本発明の歯科用接着組成物のその他の成分としては、接
着組成物の種類、使用目的などにより相違するが、その
種類や目的等に応じて通常配合される公知の成分が使用
し得る。

例えば、歯牙と歯科用修復物とを接着させるための接着
剤として使用する場合には、接着性モノマーとして（１
）式の化合物のみを用い、使用に当って硬化剤の存在下
に重合、硬化させることにより接着剤としての用途に供
することもできるが。

通常は（１）式の化合物をこれと共重合し得る他の重合
性七ツマ−と混合しておき、使用時に硬化剤の存在下で
重合、硬化させる方法が採用される。

この場合、他の重合性モノマーとしてはスチレン、アク
リル酸及びその誘導体並びにメタクリル酸及びその誘導
体から選ばれる１種又は２種以上が好適に用いられる。

ここで、アクリル酸誘導体。

メタクリル酸誘導体として具体的には、メチルアクリレ
ート及びメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレー
ト及びメタクリレート、エチレングリコール−ジアクリ
レート及びメタクリレート、ジ又はトリ又はテトラエチ
レングリコール−ジアクリレート及びメタクリレート、
グリシジルアクリレート及びメタクリレート、２，２′
−ビス（アクリロキシ及びメタクリロキシフェニル）プ
ロパン。

２．２′−ビス（４−（３−アクリロキシ及びメタクリ
ロキシ）−２−ヒドロキシプロポキシフェニル〕プロパ
ン、１，３−ブタンジオールジアクリレート及びメタク
リレート、トリアクリル酸及びメタクリル酸トリメチロ
ールプロパン、ビスオキシエチレン化ビスフェノールＡ
ジアクリレート及びメタクリレート等が例示される。

また、必要に応じて粘度、硬化速度、ｆｆｉ合収線収縮
調節のため（１）式の化合物や他のビニルモノマーのモ
ノもしくはコポリマー、オリゴマーが配合され、更に、
シリカ、ガラスピーズ、アエロジル、アルミナ、窒化珪
素１石英粉末等の無機質フィラー（好ましくは粒径５０
４以下のもの）、樹脂との結合を向上させるためこれら
無機質フィラーをγ−メタクリロキシプロピルトリメト
キシシラン、ビニルトリメトキシシラン等のシランカッ
プリング剤で処理したもの、或いは上記ビニルモノマー
でフィラー表面をコーティングした有機複合フィラーな
どのフィラー類、それに硬化剤、重合禁止剤、着色剤、
酸化防止剤、紫外線吸収剤等の所望の成分も使用され得
る。

なお、（１）式の化合物或いは（１）式の化合物とこれ
を共重合し得る他の重合性モノ゛マーとの混合物を使用
時に重合、硬化させる方法としては、化学重合系、光重
合系等の方法が採用でき、この場合、硬化剤として光重
合にはアミン類と過酸化物。

Ｐ−トルエンスルフィン酸と過酸化物等が、また光重合
にはカンファーキノン、ベンゾインアルキルエーテル等
が好適に用いられる。

ここで、（１）式の化合物の配合量は、特に限定されな
いが、前記他の重合性七ツマ−を用いる場合であればこ
の他の重合性モノマーに対して１〜３０％（重量％、以
下同じ）、特に２〜１５％とすることが好ましい、１％
より少ないと接着効果が乏しく、また３０％より多く添
加すると硬化体の硬さが減少することがある。なお、前
記他の重合性七ツマ−の配合量は組成物全体の１０〜６
０％、フィラーの配合量は組成物全体の４０〜９０％と
することが好ましい。

また、本発明の歯科用接着組成物を接着性ライナー、ボ
ンディング剤等の接着向上剤として用いる場合には、エ
タノール、エチルエーテル、クロロホルム等の有機溶媒
中に（１）式の化合物を全体の１〜１５％含有させて製
造することが好ましく。

また前記他の重合性モノマー中或いは前記有機溶媒と前
記他の重合性七ツマ−との混合物中に（１）式の化合物
を全体の１〜１５％含有させることにより製造すること
もできる。これらの場合、（１）式の化合物を含む組成
物はその使用に当り硬化剤の存在下で（１）式の化合物
を重合、硬化させるものである。

茜５Ｉす凱艮 本発明に係る歯科用接着組成物は、メタリン酸カルシウ
ム結晶化ガラス等のキャスタブルセラミックスからなる
歯科用修復物に対する接着性に優れ、しかも歯牙や合金
、陶材、コンポジット・レジン等からなる歯科用修復物
と良好な接着性を示し、水中や唾液中においても高い接
着性を保持するので、歯牙と歯科用修復物とを強固に安
定に接着、固定し得、従って接着不良による歯牙と歯科
用修復物との隙間が生じることが確実に防止され。

辺縁封鎖性が改良されて二次う蝕の防止が達成される。

以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない
。なお、下記の例において部はいずれも重量部を示す。

〔実施例１〕 上記（１）式の化合物を５％濃度でエタノールに溶解し
て歯科用接着組成物（１）を調製した。

次に、ホルダーに石膏で埋め込んだ生歯のエナメル質表
面、鋳造により作製した歯科用の金−銀一パラジウム合
金、−ニッケルクロム合金及びメタリン酸カルシウム結
晶化ガラスの１辺１０■、厚さ１．５＋ａｍの板それぞ
れを研摩機で一定平滑面に仕上げ、これらを被着体とし
て用いた。更に、直径６１ｍ×長さ４０ｍのアクリル棒
及びステンレス棒を研摩機で一定平滑面に仕上げた。

次いで、上記被着体平滑面を３Ｍリン酸で３０秒間処理
し、３０分水洗し、圧縮空気で乾燥した。

この乾燥歯面に上記歯科用接着組成物を塗布し。

乾燥した後、下記処方の接着剤（Ｉｆ）を用いて被着体
が生歯エナメル質、メタリン酸カルシウム結晶化ガラス
であるものに対しては上記アクリル棒を接着し、被着体
が今−銀一パラジウム合金、ニッケルクロム合金である
ものに対しては上記ステンレス棒を接着した。室温で１
日保存したもの、及び人工唾液中で３７℃において７日
間保存したものにつき、ストログラフ（東洋精機（株）
製）で接着強度を測定した（引張強度５ｎｍ／分）。

接着剤（ｎ）処方 使用時に（ａ）と（ｂ）とを重量比１：１の割合で混合
する。

〔実施例２〕 上記（１）式の化合物５部、メチルメタクリレート１０
部、ジエチレングリコールジメタクリレート２０部、ビ
スフェノール−Ａ−ジグリシジルメタクリレート５０部
、Ｎ、Ｎ−ジメチル−ｐ−トルイジン２部を液成分とし
、これら液成分とシランカップリング処理した粒径５０
μ以下の石英粉末１００部及びベンゾイルパーオキサイ
ド１部とをよく混合し、接着剤（Ｉｌｌ）を調製した。

これを実施例１と同様に４種類の被着体平滑面上に塗布
し。

各々の接着強度を測定した６ 〔比較例１〜３〕 市販歯科用接着剤のケミエース（サンメディカル社製）
、スーパーボンドＣ＆Ｂ　（サンメディカル社製）、パ
ナビアＥＸ（クラレ社製）を実施例１と同様に４種類の
被着体平滑面上に塗布し、各々の接着強度を測定した。

なお、上記市販歯科用接着剤の組成は以下の通りである
。

ケミエース 粉部　　トリメチロールプロパン トリメタクリレートフィラー 過酸化ベンゾイル（触媒） 液部　エポキシアクリレートレジン メチルメタクリレート ジエチルパラトルイジン（触媒） 接着性モノマー　　４−ＭＥ　ＴＡ 粉部　　トリメチロールプロパン トリメタクリレートフィラー 液部　エポキシアクリレートレジン メチルメタクリレート トリブチルボランオキサイド（触媒） リ パナビアＥＸ 粉部　石英粉末 液部　メチルメタクリレート系モノマー接着性モノマー
　フェニルＰ 以上の接着強度測定結果を第１表にまとめて示す。

第１表の結果より、従来の接着剤に比べ本発明品は生歯
エナメル質、合−銀一パラジウム合金、ニッケルクロム
合金に対する接着性が良好である」二、リン酸カルシウ
ム結晶化ガラスに対する接着性にも優れていることが確
認された。

出願人　　ラ　イ　オ　ン　株式会社 代理人　　弁理士　　小　島　隆　司 手続補正書（自装 昭和６２年８月２１日 特許庁長官　　　小　川　邦　夫　　殿１、事件の表示 昭和６２年特許願第６４９９７号 ２、発明の名称 歯科用接着組成物 ３、補正をする者 事件との関係　　　　　特許出願人 使　　所　　東京都墨田区本所１丁目３番７号氏　　名
　　（６７６）ライオン　株式会社代表者　　小　林　
　敦 ４、代理人　〒１０４ 住　　所　　東京都中央区銀座３丁目１１番１４号ダバ
クリエートビル５Ｎｆｌ１話（５４５）６４５４６、補
正の内容 （１）明細書第８頁第６行目「モノ」とあるのを「モノ
マー」と訂正する。

（２）同第９頁第２行目「光重合Ｊとあるのをｒ化学重
合」と訂正する。

（３）同第１２頁第６行目「引張強度」とあるのをｒ９
＋張速度」と訂正する。

（４）同第１４頁第５行目及び第１３行目の構造式 と訂正する。

（５）同第１４頁第７行目から第８行目に「トリメチロ
ールプロパントリメタクリレートフィラー」とあるのを
ｒポリメチルメタクリレート粉末」と訂正する。

以上

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、下記式（１） ▲数式、化学式、表等があります▼・・・・・・（１） で示される化合物を含有してなることを特徴とする歯科
   用接着組成物。 ２、上記（１）式で示される化合物と、スチレン、アク
   リル酸及びその誘導体並びにメタクリル酸及びその誘導
   体から選ばれる１種以上の重合性モノマーとを含有して
   なる特許請求の範囲第１項記載の歯科用接着組成物。