JPS6025187B2 - 固形芳香剤の製造法 - Google Patents
固形芳香剤の製造法Info
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- JPS6025187B2 JPS6025187B2 JP1090679A JP1090679A JPS6025187B2 JP S6025187 B2 JPS6025187 B2 JP S6025187B2 JP 1090679 A JP1090679 A JP 1090679A JP 1090679 A JP1090679 A JP 1090679A JP S6025187 B2 JPS6025187 B2 JP S6025187B2
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- fragrance
- hydrocarbon compound
- hydroxystearic acid
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B01—PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
- B01J—CHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
- B01J19/00—Chemical, physical or physico-chemical processes in general; Their relevant apparatus
- B01J19/06—Solidifying liquids
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
- Fats And Perfumes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、12−ヒドロキシステアリン酸を固化剤とし
て、炭化水素化合物を固化することを特徴とする固形芳
香剤の製造法に関する。
て、炭化水素化合物を固化することを特徴とする固形芳
香剤の製造法に関する。
本発明の方法により得らる固形芳香剤は、悪臭のマスク
あるいは居室などに快い香りを漂わせるのに適し固形芳
香剤として好適に用いることができる。
あるいは居室などに快い香りを漂わせるのに適し固形芳
香剤として好適に用いることができる。
従来の固形芳香剤は水を主成分としてカラゲニンを固化
剤とし、これに香料を分散させた水性固形物が大部分を
占めている。
剤とし、これに香料を分散させた水性固形物が大部分を
占めている。
このものは水性であるために水を分離しやすく、いよい
よ商品価値を失うことがある。特に凍結すると、固形物
の組織がくずれ、解凍した時に大量の水を分離するとい
う欠点がある。また油性の固形芳香剤としてはリモネン
をワックスなどで固化させたものが知られている。しか
し、この芳香剤では用いる芳香剤の基材がリモネンおよ
びその類似物質に限られ、ま、ゲルの強度も不十分なも
のである。本発明らは固形芳香剤を製造するために、炭
化水素化合物の固化方法について鋭意研究した結果、1
2−ヒドロキシステアリン酸が炭化水素化合物に比較的
低温で溶解し、溶液を冷却すると強固な固形物が形成さ
れることを見出し、この知見を基に本発明に到達した。
よ商品価値を失うことがある。特に凍結すると、固形物
の組織がくずれ、解凍した時に大量の水を分離するとい
う欠点がある。また油性の固形芳香剤としてはリモネン
をワックスなどで固化させたものが知られている。しか
し、この芳香剤では用いる芳香剤の基材がリモネンおよ
びその類似物質に限られ、ま、ゲルの強度も不十分なも
のである。本発明らは固形芳香剤を製造するために、炭
化水素化合物の固化方法について鋭意研究した結果、1
2−ヒドロキシステアリン酸が炭化水素化合物に比較的
低温で溶解し、溶液を冷却すると強固な固形物が形成さ
れることを見出し、この知見を基に本発明に到達した。
すなわち本発明は、炭化水素化合物および12−ヒドロ
キシステアリン酸より主としてなる組成物を加熱溶解混
合し、注型後冷却固化させることを特徴とする固形芳香
剤の製造法である。
キシステアリン酸より主としてなる組成物を加熱溶解混
合し、注型後冷却固化させることを特徴とする固形芳香
剤の製造法である。
本発明の方法によれば、単に強固で、液体の分離性のき
わめて小さい固形芳香剤が得られるというのみならず、
えられる固形芳香剤は、その溶融温度が製造時の溶解温
度と同時以上という驚くべき性質を示す。
わめて小さい固形芳香剤が得られるというのみならず、
えられる固形芳香剤は、その溶融温度が製造時の溶解温
度と同時以上という驚くべき性質を示す。
すなわち12−ヒドロキシステアリン酸が炭化水素化合
物例えばリモネンに50〜5500で溶解した時、生成
する固形物の溶融温度は55o0以上になる。このよう
な性質は他の固化剤を使用した場合にはまったく認めら
れない現象である。本発明で用いる12一ヒドロキシス
テァリン酸は、ヒマシ油の脂肪酸を水素添加して得られ
るが、高純度である必要はなく、一般に12−ヒドロキ
システアリン酸またはヒマシ油硬化脂肪酸そして販売さ
れている工業製品を使用できる。炭化水素化合物は主留
分の沸点が130〜280℃程度で揮発性の液状のもの
を使用するのが好ましい。
物例えばリモネンに50〜5500で溶解した時、生成
する固形物の溶融温度は55o0以上になる。このよう
な性質は他の固化剤を使用した場合にはまったく認めら
れない現象である。本発明で用いる12一ヒドロキシス
テァリン酸は、ヒマシ油の脂肪酸を水素添加して得られ
るが、高純度である必要はなく、一般に12−ヒドロキ
システアリン酸またはヒマシ油硬化脂肪酸そして販売さ
れている工業製品を使用できる。炭化水素化合物は主留
分の沸点が130〜280℃程度で揮発性の液状のもの
を使用するのが好ましい。
具体的にはァニリン点が75〜10止特に80〜90の
パラフィン系石油蟹分、アニリン点が40〜90、特に
50〜85のナフテン系炭素を含むパラフィン系石油留
分、Q−ピネン、8ーピネン、リモネン、フエランドレ
ン、テルピノレン、ミルセンなどのモノテルベン化合物
、カジネン、カリオフイリンなどのセスキテルベン化合
物、テレピン油、シトロネラ油、オレンジ曲、アビヱス
油などの植物精油があげられる。、炭化水素化合物が好
ましい香りを有する場合、固形物はそのまま、固形芳香
剤になる。
パラフィン系石油蟹分、アニリン点が40〜90、特に
50〜85のナフテン系炭素を含むパラフィン系石油留
分、Q−ピネン、8ーピネン、リモネン、フエランドレ
ン、テルピノレン、ミルセンなどのモノテルベン化合物
、カジネン、カリオフイリンなどのセスキテルベン化合
物、テレピン油、シトロネラ油、オレンジ曲、アビヱス
油などの植物精油があげられる。、炭化水素化合物が好
ましい香りを有する場合、固形物はそのまま、固形芳香
剤になる。
炭化水素化合物が香りを持たない場合、あっても微かな
場合には香料を添加する。香料の種類は特に限定される
ものではない。カラゲニン系などのような水性固形芳香
剤では分離しやすい油性の香料、あるいはPHの影響を
受けて変質しやすい香料などが適用可能になり、芳香剤
として有用なものになる。12一ヒドロキシステアリン
酸の使用量は、固形物に要求される強度、摩耗性などの
物性により適宜決定される。
場合には香料を添加する。香料の種類は特に限定される
ものではない。カラゲニン系などのような水性固形芳香
剤では分離しやすい油性の香料、あるいはPHの影響を
受けて変質しやすい香料などが適用可能になり、芳香剤
として有用なものになる。12一ヒドロキシステアリン
酸の使用量は、固形物に要求される強度、摩耗性などの
物性により適宜決定される。
12−ヒドロキシステアリン酸は炭化水素化合物97〜
85重量部に対して3〜15重量部使用される。
85重量部に対して3〜15重量部使用される。
3重量部未満では固形芳香剤の強度が不十分で液体を分
離しやすいものになる。
離しやすいものになる。
12一ヒドロキシステアリン酸は炭化水素化合物揮発後
の残律となるので、あまり多く使用するべきではない。
の残律となるので、あまり多く使用するべきではない。
好ましい使用量は炭化水素化合物96〜9の重量部に対
して4〜1の重量部である。本発明の固形芳香剤は一般
に次のようにして製造される。
して4〜1の重量部である。本発明の固形芳香剤は一般
に次のようにして製造される。
溶解槽に還流冷却器、櫨梓器、温度計を取り付け、原料
を投入し、かきまぜながら昇温する。
を投入し、かきまぜながら昇温する。
原料が溶解したら成形容器に注入し、室温で放冷しまた
は必要に応じて急冷して固化させる。注型温度は溶解温
度より500以上、好ましくは5〜20℃程高くする。
冷却固化温度は特に限定されないが、通常20〜35o
oに放置して固化する。本発明において、揮発性成分の
保持力を高めるために、ワセリン、パラフインワツクス
、ポリエチレン、ポリプタジエン、ポリイソプレン、ポ
リスチレンなどの炭化水素系高分子量物質を添加しても
良い。これらは同時に固形芳香剤の強度を高める作用を
有する。また炭化水素化合物が不飽和結合を有する場合
には、老化防止剤を添加することが好ましい。
は必要に応じて急冷して固化させる。注型温度は溶解温
度より500以上、好ましくは5〜20℃程高くする。
冷却固化温度は特に限定されないが、通常20〜35o
oに放置して固化する。本発明において、揮発性成分の
保持力を高めるために、ワセリン、パラフインワツクス
、ポリエチレン、ポリプタジエン、ポリイソプレン、ポ
リスチレンなどの炭化水素系高分子量物質を添加しても
良い。これらは同時に固形芳香剤の強度を高める作用を
有する。また炭化水素化合物が不飽和結合を有する場合
には、老化防止剤を添加することが好ましい。
老化防止剤としては、主としてフェノール系老化防止剤
例えば2,6ージ−tーブチルパラクレゾール、ハイド
ロキ/ンなどを炭化水素化合物100重量部に対し、0
.1〜2重量部加える。さらに必要に応じ、着色剤、増
量剤、溶融温度降下剤などを加えることができる。
例えば2,6ージ−tーブチルパラクレゾール、ハイド
ロキ/ンなどを炭化水素化合物100重量部に対し、0
.1〜2重量部加える。さらに必要に応じ、着色剤、増
量剤、溶融温度降下剤などを加えることができる。
増量剤としては、有機あるいは無機化合物の粉末の他に
水を油中水型界面活性剤とともに使用することができる
。固形芳香剤の溶融温度降下剤としては、アルコールな
どの樋性溶剤、他の高級脂肪酸などが有効である。
水を油中水型界面活性剤とともに使用することができる
。固形芳香剤の溶融温度降下剤としては、アルコールな
どの樋性溶剤、他の高級脂肪酸などが有効である。
本発明の方法によれば、次のような効果がある。
【11 前述の組成物の溶解温度は比較的低く、溶液は
低粘度であるため、成形加工が容易である。
低粘度であるため、成形加工が容易である。
■ 溶液が固化する時の収縮が小さく、また得られる固
形芳香剤は透明感、平滑感がある。‘31 得られる固
形芳香剤の強度は高く、また低温、高温に長期間保存し
ても液体を分離しない。
形芳香剤は透明感、平滑感がある。‘31 得られる固
形芳香剤の強度は高く、また低温、高温に長期間保存し
ても液体を分離しない。
次に本発明を実施例によって説明するが、本発明はこれ
らの実施例によって限定されるものではない。実施例
1〜4 還流冷却器、蝿洋棒、温度計を取り付けた200の【3
口フラスコに、表1の原料を入れ、かきまぜながら加熱
溶解した。
らの実施例によって限定されるものではない。実施例
1〜4 還流冷却器、蝿洋棒、温度計を取り付けた200の【3
口フラスコに、表1の原料を入れ、かきまぜながら加熱
溶解した。
次に、溶液を成形容器に注入し、冷却して固形芳香剤を
得た。固形芳香剤の物性などを表2に示す。表1注(1
)ァニリソ点80.主留分の沸点170℃。
得た。固形芳香剤の物性などを表2に示す。表1注(1
)ァニリソ点80.主留分の沸点170℃。
注(2)ァニリン点110、ナフテン系炭素34%含有
。表2注【1) 2肌◇×3伽の円柱状試料を使用、テ
ンシロンにて測定。
。表2注【1) 2肌◇×3伽の円柱状試料を使用、テ
ンシロンにて測定。
注{2’ 2〜3夕の円柱状試料を200の上の密閉容
器に入れ、所定温度に岬時間保持した後、室温に戻し、
試料の表面をぬぐって重量を測定し減量を試験前試料に
対する%で表わす。
器に入れ、所定温度に岬時間保持した後、室温に戻し、
試料の表面をぬぐって重量を測定し減量を試験前試料に
対する%で表わす。
実施例 5
12一ヒドロキシステアリン酸7夕、リモネン93夕、
2,6ージ−t一ブチルパラクレゾール0.52、結晶
性1,2−ポリプタジェン1夕を加熱溶解混合した。
2,6ージ−t一ブチルパラクレゾール0.52、結晶
性1,2−ポリプタジェン1夕を加熱溶解混合した。
この組成物の溶解温度は5500であった。溶液を市販
の固形芳香剤成形容器に注入後、冷却固化させた。得ら
れた固形芳香剤の溶融温度は57〜58qoであり、常
用の使用形態で、レモン様の香りを長期にわたり漂わせ
た。また、この固形芳香剤を密閉状態で−15℃と46
0に交互に1観音間つつ、各10回保持したが、液体の
分離はまったく認められなかった。実施例 6 12−ヒド。
の固形芳香剤成形容器に注入後、冷却固化させた。得ら
れた固形芳香剤の溶融温度は57〜58qoであり、常
用の使用形態で、レモン様の香りを長期にわたり漂わせ
た。また、この固形芳香剤を密閉状態で−15℃と46
0に交互に1観音間つつ、各10回保持したが、液体の
分離はまったく認められなかった。実施例 6 12−ヒド。
Claims (1)
- 1 炭化水素化合物および12−ヒドロキシステアリン
酸より主としてなる組成物を加熱溶解混合し、成形容器
に注入後、冷却固化させることを特徴とする固形芳香剤
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1090679A JPS6025187B2 (ja) | 1979-02-01 | 1979-02-01 | 固形芳香剤の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1090679A JPS6025187B2 (ja) | 1979-02-01 | 1979-02-01 | 固形芳香剤の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55102438A JPS55102438A (en) | 1980-08-05 |
JPS6025187B2 true JPS6025187B2 (ja) | 1985-06-17 |
Family
ID=11763325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1090679A Expired JPS6025187B2 (ja) | 1979-02-01 | 1979-02-01 | 固形芳香剤の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6025187B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6112613A (ja) * | 1984-06-28 | 1986-01-21 | Duskin Franchise Co Ltd | ゲル状芳香組成物 |
JPS6153212A (ja) * | 1984-08-23 | 1986-03-17 | Japan Synthetic Rubber Co Ltd | 炭化水素固形物の製造法 |
EP0685554A1 (en) * | 1994-05-29 | 1995-12-06 | CLILCO COSMETICS & PHARMACEUTICALS LTD. | Solid oil-based candles |
JP2011514398A (ja) * | 2008-01-29 | 2011-05-06 | 中津 哲夫 | 機能性素材とデリバリーゲル組成物とその製造方法 |
-
1979
- 1979-02-01 JP JP1090679A patent/JPS6025187B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55102438A (en) | 1980-08-05 |
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