JPS6251628B2 - - Google Patents

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JPS6251628B2
JPS6251628B2 JP53149819A JP14981978A JPS6251628B2 JP S6251628 B2 JPS6251628 B2 JP S6251628B2 JP 53149819 A JP53149819 A JP 53149819A JP 14981978 A JP14981978 A JP 14981978A JP S6251628 B2 JPS6251628 B2 JP S6251628B2
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JP
Japan
Prior art keywords
solid
weight
hydrocarbon
sodium stearate
water
Prior art date
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Expired
Application number
JP53149819A
Other languages
English (en)
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JPS5575493A (en
Inventor
Seiji Aotani
Hisanori Kanayama
Takashi Hidaka
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd filed Critical Nippon Synthetic Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP14981978A priority Critical patent/JPS5575493A/ja
Publication of JPS5575493A publication Critical patent/JPS5575493A/ja
Publication of JPS6251628B2 publication Critical patent/JPS6251628B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はステアリン酸ナトリウムを固化剤と
し、炭化水素化合物または、香料などの成分を含
有する炭化水素化合物を固化することを特徴とす
る炭化水素固形物の製造方法に関する。 本発明の方法により得られた炭化水素固形物は
悪臭のマスクあるいは居室等に快い香りを漂よわ
せるのに適した固形芳香剤として好適に用いるこ
とができる。 従来の固形芳香剤はカラゲニンを固化剤とし、
香料を分散させた水性固形物が大部分を占めてい
る。このものは香料の選択はかなり任意で、毒性
が無く、燃焼しないという長所があるが、水性で
あるために水を分離しやすく、しばしば商品価値
を失なうようになる。特に凍結すると、固形物の
組成がくずれ、解凍した時に大量の水を分離する
という問題がある。また、耐熱性に乏しく、約60
℃で溶融するために、一時的に高温にさらされる
用途、例えば自動車内への賦香には適さないもの
である。 一方、油性の固形芳香剤としてはリモネンをワ
ツクスなどで固化させたものが知られている。し
かし、この方法では芳香成分がリモネンおよびそ
の類似物質に限られ、溶融温度は低く、またゲル
の強度も不十分なものである。 本発明者らは従来の固形芳香剤の欠点を改良す
るため、鋭意研究した結果、炭化水素化合物はス
テアリン酸ナトリウムを混合しても固化しない
が、これに少量のアルコール類と水を加えると、
ステアリン酸ナトリウムは熱時炭化水素化合物に
溶解し、冷却すると炭化水素化合物の強靭な固形
物を形成することを見出し、この知見を基に本発
明に到達した。 即ち、本発明は、沸点が130〜280℃の炭化水素
化合物、ステアリン酸ナトリウム、アルコール類
および水から主としてなる組成物を加熱溶解混合
し、注型後、冷却、固化させることを特徴とする
炭化水素固形物の製造方法である。 本発明で用いるステアリン酸ナトリウムは、必
ずしも高純度のものは必要ではなく一般にステア
リン酸ナトリウムとして販売されている工業製品
を使用できる。 炭化水素化合物は主留分の沸点が130〜280℃程
度の揮発性液状物質であり、テルペン類、植物精
油よび飽和炭化水素系石油留分などが用いられ
る。炭化水素化合物の沸点が130℃未満では、揮
発速度が大きすぎ、また、いわゆる石油臭が強す
ぎ、さらに280℃を越えると揮発速度が小さいた
めに用途が限定されてしまう。具体的な炭化水素
化合物としては、α−ピネン、β−ピネン、リモ
ネン、フエランドレン、テルピノレン、ミルセン
などのモノテルペン化合物、カジネン、カリオフ
イリンなどのセスキテルペン化合物、テレピン
油、シトロネラ油、オレンジ油、アビエス油など
の植物精油、ミネラルターペン、ソルベント灯油
などの石油留分があげられる。特に石油留分とし
ては、アニリン点75〜100、好ましくは80〜90の
パラフイン類、またはアニリン点40〜90、好まし
くは50〜85のナフテン系炭素を含むパラフイン類
が望ましい。 上記の石油留分は、それ自体香りを持たない
か、あつても微かなもので本発明炭化水素固形物
を固形芳香剤として使用する場合には固形物製造
時に香料を混合することが必要である。また、上
記テルペン類、植物精油などは本発明において香
料としても使用することができる。 アルコール類は多価アルコール、エーテルアル
コールを含み、具体的にはエタノール、セロソル
ブ、メチルカルビトール、カルビトール、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、グリセリ
ン、ポリエチレングリコールなどがあげられる。
好ましいアルコール類はエタノールとカルビトー
ルである。エタノールを用いると、溶融温度が50
〜70℃の、高揮発性の炭化水素固形物が得られ
る。カルビトールを用いると、耐熱性炭化水素固
形物が得られ、溶融温度は90℃以上に達し、高温
に連続保持しても、固形物の変質はなくなる。ア
ルコール類が混合されない場合には固形物は得ら
れない。 水はステアリン酸ナトリウムを溶解するための
必須成分であり、炭化水素化合物とアルコール類
のみではステアリン酸ナトリウムを溶解すること
ができない。水の量によつて原料組成物の溶解温
度を調節することができ、水が少ないほど溶解温
度が高くなり、得られる固形物の溶融温度が高く
なる。 必要に応じて混合する香料などの成分の種類は
特に限定されるものではない。天然、合成、配合
香料などを使用できる。固形物を芳香剤として使
用する場合には水性固形芳香剤では分離しやすい
油性の香料又はPHの影響を受けて変質しやすい香
料などが適用可能になり、芳香剤として有用なも
のになる。 本発明炭化水素固形物の各構成成分の使用量
は、固形物に対し ステアリン酸ナトリウム 5〜15重量% 炭化水素化合物 40〜93重量% アルコール類 1〜50重量% 水 0.2〜20重量% が好ましく、香料などの成分を混合する場合には
その成分を10重量%以内の範囲で混合することが
好ましい。 ステアリン酸ナトリウムが5重量%未満では固
形物の溶融温度が低く、また強度も不十分なもの
になる。ステアリン酸ナトリウムは固化剤であり
有効成分の揮発後の残滓となるのであまり多く使
用するべきではない。特に好ましい使用量は6〜
10重量%である。 炭化水素化合物は、40重量%未満では香料など
の成分の混和性に問題を生じることがあり、例え
ば芳香剤としては香りの弱いものになる。93重量
%を越えると、ステアリン酸ナトリウムの溶解が
困難になる。特に50〜91重量%が好ましい。 アルコール類が1重量%未満では、ステアリン
酸ナトリウムの溶解量が少なくなり、固形物の強
度が低下する。また、50重量%を越えると揮発性
に問題が生じ、例えば芳香剤としては適さないこ
とがある。特に3〜30重量%が好適な使用量であ
る。 水が0.2重量%未満ではステアリン酸ナトリウ
ムを必要量溶解できず、20重量%を越えるとステ
アリン酸ナトリウムの溶解温度が低くなるため、
耐熱性の乏しい固形物になるし、また相分離も起
こつてくる。水は0.5〜10重量%が特に好まし
く、さらに、1〜5重量%の範囲で加工性と耐熱
性のともにすぐれた固形物を得ることができる。 本発明の炭化水素固形物は一般には次のようし
て製造される。 環流冷却器付き、または耐圧性の溶解槽に撹拌
器と温度計を取りつけ、原料を投入し、撹拌しな
がら昇温する。ステアリン酸ナトリウムが溶解
し、清澄な溶液になつたら成型容器に注入し、室
温で放冷または必要に応じて急冷して固化させ
る。溶解温度と注型温度の差は5℃以上、好まし
くは5〜15℃であるようにする。冷却固化温度は
特に限定されないが通常20〜35℃に放置して固化
される。 本発明において、揮発性成分の保持力を高める
ために、流動パラフイン、白色ワセリン、パラフ
インワツクス、ポリエチレン、ポリスチレン、ポ
リブタジエン(1・2−ポリブタジエンも含
む)、ポリイソプレンなどの炭化水素系高沸点化
合物、および高分子化合物を添加しても良い。こ
れらは同時に固形物の強度を高める作用を有す
る。 また、炭化水素化合物が不飽和結合を有する場
合、特にテルペン類を使用する時は老化防止剤を
添加することが好ましい。老化防止剤としてはハ
イドロキノン、2・6−ジ−t−ブチルパラクレ
ゾールなどのフエノール系老化防止剤が好適で、
炭化水素化合物100重量部に対し、0.1〜2重量部
加える。 本発明の方法で得られる炭化水素固形物は、固
形芳香剤として使用される他、炭化水素固形物製
造時に薬剤などを添加し摩耗性の大きいことを利
用して、皮膚、布等に塗布する塗布剤として使用
することも可能である。 本発明の方法によれば、次の効果がある。 (1) 揮発性の炭化水素化合物を固化することがで
きる。 (2) 寒冷地で使用または貯蔵する温度でも凍結せ
ず、また低温、高温で長期保存しても離漿しな
い炭化水素固形物を得ることができる。 (3) 固形物の溶融温度を任意に調節でき、90℃以
上で溶融しない炭化水素固形物を製造できる。 (4) 固形物の強度は従来の水性カラゲニン固形物
の強度よりも高い。 (5) 前述の組成物の加熱溶液の粘度は低く、注型
が容易である。 次に本発明を実施例によつて説明するが本発明
の要旨を越えない限り本発明の実施例に限定され
るものではない。 実施例 1〜4 撹拌棒、環流冷却器、温度計をとりつけた200
ml3口フラスコに表1の原料を入れ、かきまぜな
がら表2の温度で加熱溶解した。次に溶液を成型
容器に注入し、冷却することにより、固形芳香剤
を得た。固形物の物性などを表2に示す。
【表】
【表】 実施例 5、6 実施例1と同様にして、表3の配合で固形芳香
剤を作成した。物性などを表4に示した。
【表】
【表】
【表】 固形物を密閉容器に入れ、80℃に連続72時間保
持した。いづれも溶融せず、強度と弾性率を保持
した。また液体の分離も認められなかつた。 実施例 7 ステアリン酸ナトリウム7g、リモネン90g、
ミルセン2g、エタノール10g、水1.5g、2・
6−ジ−t−ブチルパラクレゾール0.5g、結晶
性1・2−ポリブタジエン1gを混合、加熱溶解
し、市販の固形芳香剤成型容器に注入後、冷却固
化させた。得られた固形芳香剤は常用の使用形態
で、レモン様の香りを長期にわたり漂よわせた。
残滓は8.6%であつた。また固形芳香剤を密閉状
態で−15℃と45℃に交互に12時間づつ、各10回保
持したが、液体の分離はまつたく認められなかつ
た。また、固形物の圧縮強度は1510g/cm2、圧縮
弾性率は7.6Kg/cm2であつたが、保存後もほとん
ど低下しなかつた。 比較例 1 リモネン90gに水添ヒマシ油6g、ポリエチレ
ン5.0gを加えて加熱溶解し、注型後冷却固化し
た。溶解温度は70℃、圧縮強度は297g/cm2、圧
縮弾性率は4.1Kg/cm2、−15℃の減量率は0.7%、
35℃では1.1%であつた。 本発明の固形芳香剤にくらべ、固化剤の使用量
は多いにもかかわらず、強度は低く、軟らかいも
のであつた。 比較例 2 カラゲニンを主体とする市販の水性固形芳香剤
を加熱溶融した。溶融温度は60℃であつた。この
溶液を実施例1と同様にして注型し、室温で冷却
固化した。この固形物の物性を実施例1と同様に
測定した。この結果、圧縮強度は750g/cm2、圧
縮弾性率は1.8Kg/cm2、減量率は−15℃で6.1%、
35℃で4.2%であり、−15℃に保持したものは脆化
していた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 沸点が130〜280℃の炭化水素化合物、ステア
    リン酸ナトリウム、アルコール類および水から主
    としてなる組成物を加熱溶解混合し、注型後、冷
    却、固化させることを特徴とする炭化水素固形物
    の製造方法。 2 アルコール類がエタノールまたはカルビトー
    ルである特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 ステアリン酸ナトリウムが5〜15重量%、炭
    化水素化合物が40〜93重量%、アルコール類が1
    〜50重量%および水が0.2〜20重量%である特許
    請求の範囲第1項または第2項のいずれかに記載
    の方法。
JP14981978A 1978-12-04 1978-12-04 Preparing hydrocarbon solid Granted JPS5575493A (en)

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JP14981978A JPS5575493A (en) 1978-12-04 1978-12-04 Preparing hydrocarbon solid

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JPS5575493A JPS5575493A (en) 1980-06-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6417415B1 (en) 1999-08-10 2002-07-09 Agency Of Industrial Science And Technology Methods of solidifying low-boiling-point hydrocarbon and handling the same, and regeneration thereof
US6797846B2 (en) 2001-03-14 2004-09-28 National Institute Of Advanced Industrial Science And Technology Fibrous crystal aggregates, preparation method thereof and use thereof
JP3953742B2 (ja) 2001-03-14 2007-08-08 独立行政法人産業技術総合研究所 気体炭化水素の固定化材とその使用及び炭化水素の固形化方法
AU2003235960A1 (en) 2003-04-28 2004-11-23 Ajinomoto Co., Inc. Two-headed basic amino acid derivative

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS527881A (en) * 1975-07-02 1977-01-21 Naarden International Nv Solid gel for volatile ingredient release

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