JPH0381389B2 - - Google Patents

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JPH0381389B2
JPH0381389B2 JP60231021A JP23102185A JPH0381389B2 JP H0381389 B2 JPH0381389 B2 JP H0381389B2 JP 60231021 A JP60231021 A JP 60231021A JP 23102185 A JP23102185 A JP 23102185A JP H0381389 B2 JPH0381389 B2 JP H0381389B2
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JP
Japan
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fragrance
oil
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solid
aroma
Prior art date
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JP60231021A
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English (en)
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JPS6294166A (ja
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Tooru Asagoe
Hiroshi Kato
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T Hasegawa Co Ltd
Original Assignee
T Hasegawa Co Ltd
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (a) 産業上の利用分野 本発明は、悪臭の除去あるいは室内などに快い
香りを漂よわせるのに適した固形状芳香組成物に
関する。
更に詳しくは、本発明は、高級脂肪酸石鹸を固
化剤とし、溶剤としてプロピレングリコールモノ
メチルエーテルを使用し、香料成分を固化するこ
とを特徴とする固形状芳香組成物に関する。
(b) 従来の技術 従来、固形状芳香剤に関して、数多くの提案が
なされており、例えば、特公昭57−16818号の提
案が知られている。
この提案によれば、例えば、ゲル状芳香剤組成
物の固化剤として、ステアリン酸ソーダを用い、
溶剤として、例えば、ヘキシレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ジエチレングリコールな
どを使用して、揮発性テルペン炭化水素及び香料
を固化する方法が開示されている。
又、別の提案として、特開昭55−75493号には、
ステアリン酸ナトリウムを固化剤とし、溶剤とし
て、例えば、エタノール、カルビトールなどを用
いて、炭化水素化合物または、香料などの成分を
含有する炭化水素化合物を固化する製造方法が提
案されている。
(c) 発明が解決しようとする問題点 溶剤として例えば、ヘキシレングリコール、ジ
プロピレングリコールなどのごとき多価アルコー
ル類を使用する上記従来提案の方法によれば、こ
れら多価アルコール類は固化温度が低いため、比
較的温度の高い室内とか、夏期には、固形状芳香
剤が型くづれをおこし易く、温度の高い場所ある
いは、夏期における使用には不向きである欠点が
ある。更に加えて、上記多価アルコール類は、揮
発速度が遅いため、揮発性テルペン炭化水素及び
香料が揮散後も容器中に残存する不利益があり、
使用上好ましくない。
又、溶剤として例えば、エタノール、カルビト
ールなどを使用する上記従来提案においては、エ
タノールは揮発性が高く短時間に蒸発してしまう
ため、室内の芳香剤として長時間使用するには適
さない欠点がある。又、カルビトールの揮発速度
は遅いため室内芳香剤の溶剤としては適していな
い不利益がある。
(d) 問題点を解決するための手段 本発明者らは、上述のごとき不利益乃至欠点を
解決すべく、固形状芳香組成物に適した溶剤につ
いて鋭意研究を行つてきた。
その結果、市場で容易に且つ安価に入手できる
プロピレングリコールモノメチルエーテルが、ゲ
ル状芳香組成物の溶剤として、その揮散性が非常
に適していること、又、固化温度が高いため、温
度の高い室内あるいは夏期において、型くづれす
る恐れなく使用できること、更に、上記溶剤が甘
い芳香を有し、調合香料を調製する場合になんら
の障害とならないばかりか、むしろ固形状芳香組
成物の芳香性を高める効果(ブースター効果)が
あることを発見した。
従つて、本発明は、これら従来技術の不利益乃
至欠点のない固形状芳香組成物を提供することを
目的とする。すなわち、本発明によれば、室内の
芳香剤として、安定して長期間にわたつて使用す
ることが可能な適度の揮発性を有し、香料に悪影
響を与えない利益に加えて、芳香性を高める効果
を示す固形状芳香組成物を提供することができ
る。又、本発明によれば、配合された調合香料の
成分バランスが最後まで変わることなく安定した
芳香を有する固形状芳香組成物を提供することが
できる。
本発明の固形状芳香組成物は、高級脂肪酸石鹸
が0.5〜10重量%、香料が2〜85重量%、プロピ
レングリコールモノメチルエーテルが5〜97重量
%、水が0.5〜20重量%からなる。
本発明で用いられる高級脂肪酸石鹸としては、
例えば、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン
酸、ウンデシレン酸、ラノリン脂肪酸、ヒドロキ
システアリン酸のごとき高級脂肪酸のナトリウム
塩を例示することができる。これらの高級脂肪酸
石鹸は、必ずしも高純度のものは必要ではなく、
通常一般に販売されている工業製品を使用するこ
とができる。高級脂肪酸石鹸の使用量としては、
適宜選択すれば良いが、例えば、固形状芳香組成
物重量に基づいて、約0.5〜10重量%程度の範囲、
より好ましくは、例えば約1〜約5重量%程度の
範囲を例示することができる。
又、プロピレングリコールモノメチルエーテル
は、必ずしも高純度のものは必要ではなく、通常
一般に工業製品として販売されている純度程度の
ものを使用することができる。プロピレングリコ
ールモノメチルエーテルは、水及び香料と任意の
割合で溶解するので、プロピレングリコールモノ
メチルエーテルの使用量には、特別の制限はな
く、適宜に選択すれば良いが、例えば、固形状芳
香組成物重量に基づいて、例えば、約5〜97重量
%程度の範囲、より好ましくは、例えば約10〜80
重量%程度の範囲をあげることができる。
上記プロピレングリコールモノメチルエーテル
に、例えば、エチレングリコールモノメチルエー
テル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ヘキシレングリコール、3−メトキシ−3−
メチルブタノール、イソパラフイン、n−パラフ
イン、イソアミルアセテート、プロピレングリコ
ールモノメチルアセテート、3−メトキシ−3−
メチルブタノールアセテートごとき他の溶媒類と
併用することもできる。
又、水は、高級脂肪酸石鹸を溶解するための必
須成分である。水の量及び温度により高級脂肪酸
石鹸の溶解度が変わるが、水の使用量としては、
ゲル状芳香組成物重量に基づいて、例えば、約
0.5%〜20重量%程度の範囲、より好ましくは、
例えば、約1〜10重量%程度の範囲をあげること
ができる。
本発明に使用する香料としては、従来公知の香
料、例えば、合成香料、天然香料などを例示する
ことができる。
上記の合成香料としては、例えば、α−ピネ
ン、β−ピネン、カンフエン、リモネン、テルピ
ノーレン、p−サイメン、β−カリオフイレン、
ミルセンなどのごときテルペン系炭化水素類;シ
ス−3−ヘキセノール、1−オクテン−3−オー
ル、2,6−ノナジエン−1−オール、1−ヘプ
テン−3−オール、1−ヘキセン−3−オールな
どのごとき脂肪族アルコール類;これらアルコー
ルのエステル類;リナロール、ゲラニオール、ネ
ロール、シトロネロール、ロジノール、ヒドロキ
シシトロネロール、ミルセノール、テルビノー
ル、メントール、ボルネオール、フアルネソー
ル、ネロリドール、セドロール、サンタロールの
ごときテルペン系アルコール類;これらアルコー
ル類のエステル類;ベンジルアルコール、フエニ
ルエチルアルコール、シンナミルアルコール、ア
ニスアルコール、α−アミルシンナミルアルコー
ルなどのごとき芳香族アルコール類;これらアル
コールのエステル類;アニソール、アネトール、
オイゲノール、サフロール、β−ナフトールメチ
ルエーテル、ウンデシルアルデヒド、シトラー
ル、シトロネラール、ヒドロキシシトロネラー
ル、シンナミルアルデヒド、アニスアルデヒド、
ヘリオトロピン、サイクラメンアルデヒド、バニ
リンなどのごとき脂肪族アルデヒド類;テルペン
系アルデヒド類;フエノール類;これらアルデヒ
ドのアセタール類;メチルノニルケトン、メチル
ヘプテノン、1−カルボン、メントン、しようの
う、アセトフエノン、ヨノン、イロン、ジヤスモ
ン、メチルナフチルケトン、メチルヨノン、メチ
ルジヒドロジヤスモネートなどのごとき脂肪族ケ
トン類;テルペン系ケトン類;環状ケトン類;こ
れらケトンのケタール類;シクロペンタデカノリ
ド、シクロペンタデカノン、エチレンブラシレー
ト、ムスクケトン、12−オキサヘキサデカノリド
などのムスク化合物類;などを例示することがで
きる。
又、天然香料としては、例えば、ベルガモツト
油、ボア・ド・ローズ油、カナンガ油、カシア
油、カルダモン油、シダー油、シンナモン油、シ
トロネラ油、クローブ油、ユーカリ油、ゼラニウ
ム油、ジヤスミン油、ひば油、ラバンジン油、ラ
ベンダー油、ライム油、レモン油、ネロリ油、オ
レンジ油、パチユリ油、プチグレン油、パイン
油、サンダルウツド油、テレビン油、イランイラ
ン油などを例示することができる。これらの合成
香料及び天然香料は、単独もしくは複数種を適宜
に選択混合して使用することができる。
これら香料の使用量としては、固形状芳香組成
物に対して、例えば、約2〜85重量%程度の範
囲、より好ましくは、約5〜70重量%程度の範囲
を例示することができる。
本発明の固形状芳香組成物は、一般には次のよ
うにして製造することができる。
例えば、還留冷却器つき容器にかくはん機及び
温度計を取り付け、この容器に高級脂肪酸石鹸と
水とプロピレングリコールモノメチルエーテルを
容器に収容して、例えば、約80℃〜95℃程度の温
度範囲で加熱溶解した後、温度を例えば、約60〜
70℃程度に下げ、香料を添加し、かきまぜながら
均一に溶解させる。溶解後、適当な容器に移し冷
却ゲル化させる。冷却温度は、特に限定されない
が、通常、室温程度の範囲に放置して固化され
る。
本発明に使用できる、好ましい調合香料の処方
例の数例を下記に示す。
レモン系調合香料 成 分 重量% レモンオイル 70 リナロール 5 ノナナール 1 デカナール 4 シトロネラール 5 シトラール 10 シトロネロール 5 合 計 100 ジヤスミン系調合香料 成 分 重量% ベンジルアセテート 40 ベンジルプロピオネート 15 ベンジルアルコール 10 リナロール 18 リナリルアセテート 5 インドール10(10%ジプロピレングリコール溶液)
3 ジヒドロジヤスモネート 5 ジヒドロジヤスモン 2 メチルアンスラニレート(10%ジプロピレングリ
コール溶液) 2 合 計 100 オレンジ系調合香料 成 分 重量% オレンジオイル 70 オクタナール 5 ノナナール 1 デカナール 8 シトロネラール 5 メチルヘプテノン 4 シトラール 7 合 計 100 以下に、本発明の実施態様につき、更に詳細に
述べる。
(e) 実施例 (1) ステアリン酸ナトリウム 1.0g プロピレングリコールモノメチルエーテル
20.0g 水 2.0g レモン系調合香料 77.0g 上記成分(調合香料については、30.0g)
を、還留冷却器つき容器に攪拌機及び温度計を
取り付けた容器に入れ、かきまぜながら75°〜
85℃で加熱溶解し、次に温度を60°〜70℃程度
に冷却し、残りの調合香料43.0gを入れ、かき
まぜながら均一に溶解させる。溶解後、適当な
容器に移し室温に放冷すると固い安定な固形状
の芳香剤が得られた。この固形状芳香剤は、レ
モン様の芳香を有していた。
この芳香剤を室温で30日間放置して、使用し
た調合香料の減少量を測定した。その結果、30
日間で約60%が揮発した。更に同条件下に45日
目の調合香料の減少率を測定した結果、その残
量が約91重量%まで減少し続けた。この間、レ
モン系調合香料の芳香は、最初の芳香バランス
を保持し、ほとんど変質しなかつた。
又、上記と同じ組成の固形状芳香剤を密封条
件下に、60℃で48時間放置したが、分離、型く
ずれなどの現象は見られず、安定な固形状であ
つた。このことから、高温になる自動車などの
室内での使用あるいは、夏季の長時間の輸送に
も適していることがわかる。
(2) ステアリン酸ナトリウム 5.0g プロピレングリコールモノメチルエーテル
30.0g 水 5.0g リモネン 30.0g ジヤスミン系調合香料 30.0g 上記成分を実施例(1)と同様に行つて、ジヤス
ミン様の芳香を有する安定な固形状芳香剤が得
られた。又、上記と同条件下に、調合香料の揮
散性について測定した。その結果、30日間後の
揮散率は、約52重量%であつた。又、45日後の
揮散率は、約75重量%であり、その芳香バラン
スは、最初とほとんど同じであり適度の揮散性
と持続性を有していた。
更に、同じ組成の固形状芳香剤を密封条件下
に約65℃24時間放置したが、型くずれなどの現
象は見られなかつた。
(3) ステアリン酸ナトリウム 3.0g プロピレングリコールメチルエーテル 15.0g イソパラフイン(IPソルベント1620) 49.0g 水 3.0g オレンジ系調合香料 30.0g 上記成分を実施例1と同様に行つて、固形状
芳香剤を調製した。30日間室温に放置した結
果、約58重量%が揮散し、最終的には45日間で
残量が10重量%まで減少しつづけた。この芳香
剤は、全期間を通して芳香バランスを保つてい
た。
(f) 効果 本発明の固形状芳香組成物において、溶剤とし
てプロピレングリコールモノメチルエーテルを用
いることにより、高い温度でも型くずれ、分離な
どのトラブルが起ることなく、従来このタイプで
は得ることのできなかつた高い温度に対して安定
な固形状芳香組成物が提供できる。又、上記の溶
剤は、適度の揮散性を有していて、その香化は甘
い芳香を有し、固形状芳香組成物に使用する調合
香料を調製するのになんらの障害にならず、むし
ろ芳香性を高める効果(ブースタ効果)を有し、
長時間に渡つて芳香バランスを保持して安定に芳
香を揮散させることができる。更に、該溶剤に
は、調合香料が揮散後において残存することない
ため、使用後の取り扱いが極めて容易である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 高級脂肪酸石鹸が0.5〜10重量%、香料が2
    〜85重量%、プロピレングリコールモノメチルエ
    ーテルが5〜97重量%、水が0.5〜20重量%から
    なる固形状芳香組成物。
JP60231021A 1985-10-18 1985-10-18 固形状芳香組成物 Granted JPS6294166A (ja)

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JP60231021A JPS6294166A (ja) 1985-10-18 1985-10-18 固形状芳香組成物

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JP60231021A JPS6294166A (ja) 1985-10-18 1985-10-18 固形状芳香組成物

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JPS6294166A JPS6294166A (ja) 1987-04-30
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JP5455281B2 (ja) * 2005-09-30 2014-03-26 小林製薬株式会社 空間除菌用組成物

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JPS6294166A (ja) 1987-04-30

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