JPS62224353A

JPS62224353A - 固形芳香洗浄剤

Info

Publication number: JPS62224353A
Application number: JP61066988A
Authority: JP
Inventors: 山下　文良; 良春高砂; 潤一郎目崎; 昭西村
Original assignee: Earth Chemical Co Ltd
Current assignee: Earth Corp
Priority date: 1986-03-25
Filing date: 1986-03-25
Publication date: 1987-10-02

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は固形芳香洗浄剤、詳しくは貯水式水洗トイレ等
に適した芳香剤と洗浄剤とを兼ねた固形芳香洗浄剤に関
する。

従　　来　　の　　技　　術近年、生活水準の向上に伴い、貯水式水洗トイレも普及
し、該トイレ用芳香剤やインタンク式のトイレ洗浄剤の
研究開発が種々行なわれ、特に固形芳香剤とトイレ洗浄
剤との両者を兼備えた商品の開発が進められている。然
るに芳香剤とは本来空気との接触により空間賦香をなし
得るものであり、一方法浄剤は水との接触により水中に
溶解され、便器その他の洗浄効果を奏するものであり、
両者は、本質的にその使用形態及び機能を異にし、之等
に応じて従来夫々別個に調製されており、単に之等を組
み合せた所で両機能即ち徐々に溶解して所望の洗浄効果
を奏する機能及び空気中に揮散して芳香性雰囲気とする
機能を、同時に且つ充分に発揮させることは困難である
。殊に、上記芳香洗浄剤製品には、これが徐溶性である
こと、香料を出来るだけ高温度で含有させて香りの強さ
及び持続性を発現できること、保形安定性を有すること
、耐熱性を有すること、容器のシンプル化、価格の低廉
化、サイズの小型化等が要求されるが、未だかかる要求
性能を全て満たす製品は開発されていない。即ち、単に
洗浄剤と香料とを組合せるだけでは、充分な芳香性を発
現できるだけの香料を製品中に含有させることはできず
、該香料の含有量を多くすれば製品は経時的に安定した
状態を維持できなくなり、その徐溶化が阻害される。ま
た例えば１２−とドロキシステアリン酸、ベンジリデン
ソルビトール等のゲル化剤の配合によりある程度香料の
含有ｍを高めて固形状態を維持させることは可能である
が、これによっても香料の含有量の増加に伴い製品の軟
化点が低くなり、型崩れや組成物の分離が起る欠点があ
り、しかも香料の種類によっては変質が起る欠点がある
。

発明が解決しようとする問題点本発明は、上記要求性能を全て具備した固形芳香洗浄剤
製品を提供することを目的とする。

問題点を解決するための手段上記目的は、水を含有することを特徴とする固形芳香洗
浄剤並びに水と共に固化剤、より好ましくはポリノルボ
ルネンを含有することを特徴とする固形芳香洗浄剤によ
り達成される。

本発明の固形芳香洗浄剤は、上記構成としたことに基づ
いて、香料の高含有率化を可能とし、香りの強さ、持続
性に優れ、しかも上記香料の高含有率化によっても従来
認められていた軟化点の低下や製品の型崩れ、組成物の
分離等の欠点は伴われない。従って本発明固形芳香洗浄
剤は、これを例えば貯水タンクの手洗部等に設置して利
用すれば、フラッシングによる水洗時、一定量の水中に
洗浄剤成分が一定濃度で溶出（徐溶性）し、これにより
洗浄効果が奏されると共に、上記フラッシング時以外は
、組成物自体水と接触せず空気中に露出され、これによ
り空間賦香の目的を効果的に達成できる。特に本発明芳
香洗浄剤は、驚くべきことに繰返しフラッシングによっ
ても組成物自体の膨潤や崩壊流出がなく、更に香料揮発
性も阻害されず、これが組成物中の香料含有率の高さと
相俟って、芳香剤として充分な芳香を持続的に発揮でき
る。殊に本発明製品は香料含有率を高めても、組成物自
体安定で、しかも製品の製造作業性も良好であり、得ら
れる製品によれば空間賦香が一層効果的に行ない得る。

加えて本発明製品はコンパクトにまとめることができ、
容器のシンプル化、価格の低廉化、サイズの小型化等も
可能であり、使用が簡便で、インタンク式洗浄剤に見ら
れるように重い陶器の蓋を持ち上げて設置する等の手数
を要しない利点もある。

本発明固形芳香洗浄剤は、水又はこれと固化剤とを含有
させることを必須の要件とする以外は、従来のこの種固
形芳香洗浄剤と同様の組成とすることができる。

しかして該芳香洗浄剤は、通常香料、色素及び界面活性
剤（石＠）の所定Ｍを含有している。ここで、香料とし
ては、従来より芳香剤として使用されている各種のもの
を１種単独で又は２種以上調合して用いることができる
。その具体例とじては例えば天然植物精油であるラベン
ダー、レモン油、ローズ油、スペアミント油、グリーン
油等、動物性香料であるムスク、シベット等、合成香料
であるアルデヒド類、ケトン類、エステル類、之等の混
合物等を例示できる。上記香料の本発明固形芳香洗浄剤
中への配合量は、香料の種類や香りの強度、得られる製
品の大きさ等に応じて若干異なるが、全ｆｆｔ１５（］
の製品とするときには、通常類製品中に約１〜８０重量
％の範囲で含有される量とするのが好ましい。上記香料
の配合量が少なすぎると、香りが弱く、香りの持続性が
なくなる。

またあまりに多量に配合する場合は、組成物の常温固化
が難しくなってくると共に、組成物自体の堅牢性が低下
し、流水によって容易に溶出されフラッシング回数を多
くできない不利がある。特に好ましい香料の配合量は約
１０〜６０ｍｍ％とされるのがよい。

色素は、芳香洗浄剤自体の有効性の目安とするものであ
り、該色素としては、水溶性の染料例えばメチレンブル
ー、シアニンブルー、青色１号、黄色４号、黄色５号、
緑色３号、青色２０２号、青色２０３号等を有利に利用
できる。その配合割合は色素の種類（色調、濃度）に応
じて適宜決定できるが、通常約５〜３０重量％とするの
が適当である。これが上記範囲を下回ると溶出液の呈色
がうずくなるか、呈色しないおそれがあり、清涼感、衛
生感等が発現されず、上記範囲を越えると、呈色が濃す
ぎてむしろ不快感を与えるおそれがある。

界面活性剤もしくは石鹸は、洗浄性に主として寄与し、
他に色素及び香料の徐溶性や組成物の堅牢性にも影響を
与える。特に香料に対しては、流水によってこれを同時
に溶出させ、結果として該香料の揮散面積の拡大を企り
得る。上記界面活性剤としては、広く公知の各種のもの
を使用できる。

その代表例としては、例えばポリオキシエチレンラウリ
ルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリ
オキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン
ノニルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンソルピ
タトリステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモ
ノステアレート、ポリエチレングリコールモノステアレ
ート、ポリエチレングリコールジステアレート、ポリオ
キシエチレンジステアレート、オキシエチレンオキシブ
ロビレンブロツクボリマー等を例示できる。これらは一
種単独で用いてもよく、二種以上併用することもできる
。之等のうちでは特にポリオキシエチレンジステアレー
ト、ポリオキシエチレンノニルフェノールエーテル、ポ
リオキシエチレンラウリルエーテル等が好ましい。上記
界面活性剤は、約５〜６０重量％、好ましくは約１５〜
５５重量％の範囲で配合されて、所望の効果を奏し得る
。

これが５重量％に満たない場合は、起泡性が劣り、洗浄
効果が期待できず、また色素の徐溶化が困難となり、組
成物の堅牢性低下をＪＨ＜おそれがある。

６０重量％を越える場合には、必然的に他の成分、殊に
香料の含有率が低下することとなり、これによる芳香性
の発現が低下することとなる。

本発明固形芳香洗浄剤に必須成分として含有される水は
、約５〜３０重量％、好ましくは約８〜２０重量％の範
囲で添加配合され、これにより本発明所期の効果、即ち
フロー防止効果、殊に高温での製品の流動性を防止する
効果が発現され、保形性の良好な製品を収得できる。

また、本発明固形芳香洗浄剤は、上記水と共に固化剤を
配合されるのが好適である。ここで固化剤としては、特
に好ましくは、ポリノルボルネンを挙げることができる
。これはエチレンとシクロペンタジェンとのディールス
・アルダ−反応により得られるノルボルネンを開環重合
して得られ、二重結合と五員環とが交互に結合した構造
を有するポリマーであり、その代表例としては、フラン
スＣｄ　Ｆケーミ（Ｃｄ　ｌ”　　Ｃｈｉｍｅ）社の開
発した「ノーソレックス（ｎｏｒｓｏｒｅｘ）　Ｊ及び
「フィクンール（ｆｉｘｏｌ　）　Ｊ　　（日本ゼオン
社）を例示できる。

該ポリノルボルネンは、本発明固形芳香洗浄剤製品中に
通常的３０重量％迄、好ましくは約２〜２０重量％の範
囲で配合されるのがよく、この配合により、製品の高温
での安定性を保証し、香料の変質を防止できると共に、
水の存在下でも香料成分の分離を防止して均一性を保持
した製品を収得できる効果を奏し得る。

本発明芳香洗浄剤は、上記固化剤としてのポリノルボル
ネンの全部又は一部を他の固化剤乃至ゲル化剤に代替え
することも可能である。この他の固化剤乃至ゲル化剤の
具体例としては、例えばゴム等の高分子物質、カルナバ
ワックス、パラフィンろう等の親油性の樹脂、ワックス
等、蛋白質誘導体、ステアリン酸、バルミチン酸等の脂
肪酸のカルシウム、リチウム等の金属石鹸、１２−ヒド
ロキシステアリン酸、ジベンジリデンソルビトール、Ｎ
−アシルアミノ酸のアミド、エステル、アミン塩等のア
ミノ酸系油ゲル化剤等を例示できる。

これらの内では、１２−ヒドロキシステアリン酸、ベン
ジリデンソルビトール類（モノベンジリデンソルビトー
ル、ジベンジリデンソルビトール、トリベンジリデンソ
ルビトール及び之等の混合物）、及びラウロイルグルタ
ミン酸ジブチルアミド、ラウロイルグルタミン酸ジステ
アリルアミド、ラウロイルグルタミン酸ラウリルアミン
塩、ラウロイルグルタミン酸ジラウリルエステル、ジカ
ブＯイルリジンラウリルアミド、シカブロイルリジンラ
ウリルアミン塩、シカブロイルリジンラウリルエステル
、ラウロイルバリンブチルアミド、ラウロイルフェニル
アラニンラウリルアミン塩、ラウロイルフェニルアラニ
ンラウリルアミド等のアシルアミノＩｌ１体が好ましい
。上記１２−ヒドロキシステアリン酸は製品中に約０．
１〜１０重量％、好ましくは約１〜６重量％、ベンジリ
デンソルビトール類は製品中に約０．１〜１０重量％、
好ましくは約０．５〜５重伍重量びアシルアミン誘導体
は約０．１〜１０重量％、好ましくは約０．５〜５重量
％配合されるのが望ましい。

更に本発明製品中には、必要に応じて、例えば次亜塩素
酸カルシウム、塩素化イソシアヌル酸等の塩素系洗浄剤
成分を添加配合することもでき、また公知のｐＨ調節剤
、緩衝剤、消毒剤、殺菌剤、脱塩素剤、漂白剤、フロー
防止剤等の添加剤を加えることもできる。

本発明固形芳香洗浄剤は、通常以下の如くしてｗ！４製
され適宜の剤型に賦形され実用される。即ち水以外の各
成分を混合後、混合物に所定量の水を添加して任意の形
状の型に注入し冷却固化させるか、又は水を添加するこ
となく同様にして冷却固化させた後、所定ｎの水を加え
て、所望の製品とされる。上記混合に当っては、若干の
加温を行なうこともできる。より好ましくは、まず所定
ｍの界面活性剤を加熱溶融するか又は該界面活性剤とポ
リノルボルネン以外の固化剤、例えば１２−とドロキシ
ステアリン酸、ベンジリデンソルビトール類及びアシル
アミノＩｉＪ導体から選ばれる固化剤との所定量を加熱
溶融し、これに香料、色素及び必要に応じて他の添加剤
を混合後、所定量のポリノルボルネンを加えるか又は加
えることなく、得られる混合物を型に注入して冷却後、
これに所定量の水を添加する方法を有利に採用できる。

該製品の剤型は、製品の使用形態に応じて適当に決定さ
れるが、通常適当な大きさの容器例えば皿状容器に収容
した塊状固体形態とされ、他にペレット状、棒状、錠剤
状等であってもよい。上記製品は、例えば適当な通水孔
及び排水孔を有する装置に収容され、貯水タンクの手洗
部に設置して、実用することができる。また上記製品は
例えば不織布等の通水通気性シート等で包装して上記手
洗部等に設置されてもよい。上記製品の大きさも任意で
あり、その表面積（水との接触面積）、使用期間等、に
応じて適当に決定され、通常本発明製品１５ｑで約１ケ
月前後の使用が可能である。

実　　　施　　　例以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。尚
、各側においてポリノルボルネンとしては、フランスＣ
ｄ　Ｆケーミ社製「ノーソレツクス」（日本ゼオン社販
売）を、香料としては高砂香料社製レモン香料ｒｐＨ２
６６１Ｊを用いた。他の成分については、各側において
示す。また各例中、部とあるは重量部を示す。

実施例１ポリオキシエチレンジステアレート　４２部レモン香料
　　　　　　　　　　　　４５部色素（青色１号）　　
　　　　　　　　８部水　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　４部上記配合割合となる
旦のポリオキシエチレンジステアレートを７０〜８０℃
に加温し、これにレモン香料及び色素の所定量を混合し
て全ｆｆ１１５（１を、上面直径５５ｍｍ、底面直径５
Ｑｍｍ、高さ１３ｍｍの皿型容器に分注し、放冷同化さ
せ、固化後、所定量の水を加えて冷却して、本発明固形
芳香洗浄剤を得た。

上記と同様にして各成分く全ｆｆｉ１５ｇ）を直径６　
ｃｍ、深さ１ｃｍの円筒状耐熱性容器に入れ、アルミシ
ールを行なった後、この試料につき以下の耐熱性試験を
行なった。

く耐熱性試験〉上記試料を６５℃下に２時間アルミシール面を垂直にし
て放置し、放冷後、開封し、溶融状態、型崩れを目視に
より判断した。

その結果、本発明固形芳香洗浄剤製品試料は、均一な状
態を保持しており、型崩れもなく、充分な耐熱性を有し
ていることが確認された。

実施例２〜１０下記第１表に示す各成分を用いて、実施例１と同様にし
て、本発明固形芳香洗浄剤製品の各々を調製した。

第　　１　　表之等はいずれも実施例１の固形芳香洗浄剤製品試料と同
様の耐熱性を具備していた。

実施例１１ポリノルボルネン　　　　　　　　　　５部ポリオキシ
エチレンジステアレート　３８部レモン香料　　　　　
　　　　　　　４５部色素（青色１＠）　　　　　　　
　　　８部水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　４部上記配合割合となる量のポリオ
キシエチレンジステアレートを７０〜８０℃に加温し、
これにポリノルボルネン、レモン香料及び色素の所定量
を混合して全ｍを１５ｇとし、これを上面直径５５ｍｍ
、底面直径５Ｑｍｍ、高さ１３ｍｍの皿型容器に分注し
、放冷同化させ、固化後、所定量の水を加えて冷却して
、本発明固形芳香洗浄剤を得た。

上記と同様にして各成分（全ｆｆ１１５（１）を直径６
ＣＩ１１．深さ１ｃｍの円筒状耐熱性容器に入れ、アル
ミシールを行なった後、この試料につき実施例１と同様
にして耐熱性試験を行なうと共に、該耐熱性試験時の試
料中の香料成分の分離状態を目視により判断した。

その結果、本発明固形芳香洗浄剤製品試料は、耐熱性に
優れていることは勿論のこと、香料成分の分離は全く認
められず、非常に安定性の良好なものであることが確認
できた。

実施例１２〜１９第２表に示す各成分を利用して、実施例１１と同様にし
て、本発明固形芳香洗浄剤製品の各々を調製した。

第　　２　　表之等はいずれも実施例１１の固形芳香洗浄剤製品試料と
同様の耐熱性を具備しており、しかも香料成分の分離は
全く認められなかった。

実験例１上記各実施例で得た芳香洗浄剤製品試料（直径５５ｍｍ
、深さ１３１ＩＩＩＩｌの皿型容器に１５ａを加温注入
し、冷却固化後、水を加えて冷却させたもの）につき、
それら試料の常温同化性及び調液性と共に、之等各試料
を１０分間で１回の注排水（フラッシング）を行なうよ
うに調整したピペット洗浄塔（高さ−６４ｃｍ、直径−
１９ｃｍ）の排水と接触させ、香りの強度、フロー性（
ダレ）、徐溶性、色調及び耐熱性について試験し、以下
の基準により各々評価した。

常温固化：洗浄芳香剤を加熱成型後冷却したときの固化
の状態を目視判定した。

調液性　：加熱溶融した組成物の調液は、ある程度の粘
性がある方が作業性がよい。

組成物調合液５５℃での粘度で評価した。

香りの強度：嗅覚で判断した。

フロー性　：フラツシングを繰り返すことによって固型
洗浄剤が水分を吸収し、流動性を有しダレを生じるか否かを目視判定した。

徐　溶　性：フラッシング回数により評価した。

色　　　調：フラッシングによって溶出される芳香洗浄
剤の着色水の着色濃度を目視判断した。

耐　熱　性：前記実施例１に記載の試験方法により評価
した。

その結果、実施例１〜１９で得られた本発明製品試料は
、いずれも、全ての試験において優秀な成績を示すこと
が明らかとなった。

（以　上）

Claims

【特許請求の範囲】

（１）水を含有することを特徴とする固形芳香洗浄剤。
（２）水と共に固化剤を含有することを特徴とする固形
芳香洗浄剤。
（３）固化剤がポリノルボルネンである特許請求の範囲
第２項に記載の固形芳香洗浄剤。