JPS60220790A - 通電転写記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、通電転写記録媒体に関し、更に詳しくは、少
なくとも導電層とインク層を有する通電転写記録媒体の
、該導電層に電流を流すことにより発生するジュール熱
により、インク層を活性化させ、被転写紙等に転写させ
、文字・画像等を得る、通電転写記録装置の、前記通電
記録媒体に関する。

〔従来技術〕

フルカラー画像のハードコピー装置として、インクジェ
ット方式、熱転写方式等が、各々のメリットを生かし、
開発、商品化されている。

゛通電転写記録装置（特願昭５８−１８６４９６）は非
常に高品位なフルカラー画像のノ・−トコビーが可能な
印写装置である。

第１図−αンにその原理図を示す。

図中、１０４が通電転写記録媒体であり、導電層（１０
１）、ベース層（１０２）、インク層（１ａＳ）で構成
されている。この媒体と、被転写紙（１０５）を重ね、
ビン状の記録電極（１０６）と板状の帰路電極（１０７
）を前記導電層に接触させ、電圧パルス（１０８）を印
加すると、記録電極下の導電層で発生するジュール熱の
、熱伝導により、インク層（１０９）が溶融し、被転写
紙に転写される。

また、第１図−ｂ）に示す如く、１対のビン状記録電極
を用いた場合、図中、１１０の如く転写される。

しかし、従来のこの方式では幾つかの欠点がある欠点１
．　普通紙（ＰＦＯ用紙等平滑度があまり高くない紙）
に転写させると、転写ムラ（紙の四部にインクがつかな
いンが出来安い。

欠点Ｚ　マルチカラーあるいはフルカラー出力するのに
、インクを重ねると、加熱時にインクが流れて、濃度ム
ラ、あるいは色相ムラになる。

欠点五　欠点２と同様にインクを重ねると、彩度がおち
る。あるいは表面色が出やすい。

これらの欠点について説明する。

まず欠点１についてであるが、一般に、インクの転写効
率を上げる為には、紙へのインクの浸透性を上げ、紙へ
のぬれ性を良くするために、溶融粘度を下げる必要があ
る。しかし、あまり粘度を下げ過ぎると、過熱時にイン
ク流れが発生する。すなわち、普通紙に転写させる場合
、インクは紙の凸部に良く接触し、凹部への接触性は悪
い為、加熱され粘度が下がったインクは、紙のセルロー
スｈ−Ｇって、凸部から紙の中へ浸透する。凹部にはイ
ンク力；つかないため、転写ムラとなる。

次に欠点２についてであるが、インクは紙の中へ浸透す
るが、一部は紙面に残る。２色重ね、３色重ねをすると
、紙面に残るインク厚が厚くなるので、加熱され、かつ
、圧力が加わった時、インクは流れ安くなる。こうして
、謂ゆる、中ヌケや、熱素子の進行方向へのインクのた
まりが起きる。

・１次に欠点３についてであるが、インクは、バインダ
ーとしてワックス等を使用しているが、一般にワックス
は、光透過率が低いため、インクを重ねたときは特に、
画像が濁った感じになる。また、更に透過率が低くなる
と、表面色が強くなるため、カラーマツチングをとりに
くくなる。

以上の如く、従来の熱転写プリンタでは、高品位画像が
出にくい。

〔目的〕

本発明の目的は、前述した欠点を改良するために、機能
分離型の通電転写記録媒体を提供することにある。すな
わち、第一に聚面が粗の普通紙にも転写ムラなく転写で
きる。第二にインクを重ねても、インク流れが起こらな
い。第三に、彩度が高く、高品位な画像がプリントアウ
トできる。

以上３点を可能にする、通電転写インクシートを提供す
ることが目的である。

〔概要〕

本発明は、少なくとも、導電層とインク層を有する通電
転写記録媒体において、該インク層が、少なくとも熱溶
融材料と、該熱溶融材料よりも融点が高い、着色材料で
構成されることを特徴とする通電転写８ピ録媒体。

更には、前記通電転写記録媒体において、着色材料が粒
子状で、熱溶融材料中に分散していることを特徴とする
通電転写記録媒体。

また更には、前記通電転写記録媒体において、着色材料
が、顔料あるいは染料あるいはそれらの混合物で着色さ
れた樹脂であることを特徴とする、通電転写記録媒体を
提供するものである。

詳しく説明する。

第２図に本発明によって提供される熱転写インクシート
の一例の断面図を示す。

図中２０１は導電層、２０２は支持層、２０３は染料あ
るいは顔料で着色された樹脂粒子、２０４はワックス等
のバインダーである。ここで２０３は２０４より融点が
高い材料を使っている。

この通電記録媒体を使って通電記録を行なう原理を第３
図で説明する。

第３図α）において、３０１は本発明による通電転写媒
体で、被転写紙（５０２）とインク層面で接している。

記録電極（３０３）と帰路電極（３０４）間に電圧パル
スを加え、記録電極下の導電層で発生するジュール熱に
より、インク層の一部（３０５）のバインダーの粘度を
急激に減少させ、被転写紙中に浸透させる（５０．６）
。しかし、バインダーより高融点の着色樹脂は粘度があ
まり下がらない為、被転写紙上に残る。その後、インク
シートをはがすと、第３図ｂ）の如く、着色樹脂が被転
写紙上に残り（３０７）、画像が形成される。

このようなインクシートを用いると、前述の欠点１〜欠
点３が改良される。

すなわち、欠点１について、着色樹脂が、熱エネルギー
印加時においても固体に近い状態であり、またバインダ
ーのワックスあるいは低融点樹脂は非常に粘度が下がり
、紙に浸透するため、表面平滑度が低い普通紙にも均一
な転写ができる。

また欠点２については当然インクの流れは起こりにくい
。

欠点３については、本方式の場合、光透過率を下げるワ
ックス等は紙の中へ浸透し、また着色材料は原則として
４紙の表面に残る為、濃度及び彩度の高い画像が得られ
る。

〔実施例〕

本発明の実施例について説明する。

ポリビニルブチラール（エスレックＢ９重合度１０００
　、軟化点１５０℃、種水化学）を分散染料で着色した
ものを粉砕し、平均粒径３μ常の粒体を採取した。この
着色粒子を溶融状態のマイクロクリスタリンワックス（
Ｅｉ−Ｍｉｃ２０６５、融点７５℃１日本精ロウ）と混
合、攪拌し、インク層材料を得た。

インク層材料組成 着色材料：ポリビニルブチラール　５０ｗｔ％分散染料
　２０　〃 着色材料　５ｏ　〃 またケッチェンブラック（ライオン株式会社）と、フェ
ノキシ樹脂、ポリイソシアネート、ポリウレタンを溶済
（Ｍ？に／）ルエン＝１／、固形−分濃度２５ｗｔ％）
に溶解１分散し、導電層材料を得た。

導電層材料組成（固体成分） ケッチェンブラック　２０ｗｔ％ フェノキシ樹脂　３５　〃 ポリイソシアネート　１ｏ　〃 ポリウレタン　３５　〃 上述の導電層材料を厚さ６μ鵠のｐｘＴにソルベントコ
ートし、表面抵抗値ＡＯＸ１０３　Ω／口の導電層を形
成した。次に反対面に、上述のインク層材料をホットメ
ルトコートし、厚さ６μ情のインク層を形成した。

こうして出来た通電転写媒体を用い、表面平滑度５０（
ベック平滑度）の紙上に、通電転写を行なった。転写後
、加熱ロールにより、着色材料を定着した。同様に従来
の通電転写媒体を用い転写したものと比較したところ、
本発明によるものの方が、紙表面の凸凹による転写不良
が非常に少なく、また濃度も２５％向上した。

また、イエロー、マゼンダ、シアンの染料で同様にして
インク層を形成したものを用い、色重ねによる色度を測
定したところ、従来のものに比べ、彩度が高くなり、色
再現範囲が広くなった。

結果を第４図に示す。図はＣ工Ｆｉ−ＸＹＺ糸の色度図
であり、図中実線が本発明の通電転写媒体を使った場合
の、点線は従来のものを使った場合の転写サンプルの測
定結果である。

〔効果〕

以上述べた如く、本発明による通電転写媒体は、溶融粘
度が非常に低く、紙に浸透しやすいバインダーと、加熱
時にもあまり粘度が低くならない着色材料との複合体す
なわち、機能分離された構造を有するものである為、従
来の通電転写媒体の欠点を改良したものであり、以下の
ようなメリットを有する。

１、　表面が粗の普通紙にも転写ムラなく転写できる。

本　インクを重ねてもインク流れが起きない。

五　マルチカラー、フルカラ一対応で、彩度が高く、高
品位な画像がプリントアウトできる。

、すなわち、今後、需要が増大する、マルチカラー、フ
ルカラーの通電転写プリンターに最適の通電転写媒体で
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図（１ｍ）、（ｂ）は通電転写プリンタの原理図で
ある。 第２図は本発明による通電転写媒体の断面図である。 第３図（ｃＬ）、Ｃｂ）は、本発明による通電転写媒体
を使った通電転写原理図である。 第４図は、本発明と、従来の通電転写媒体による色再現
範囲を比較したものである。 以　上 出願人　株式会社諏訪精工舎 代理人　弁理士　最上　務 （α）　（し） 第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 （１）　少なくとも、導電層とインク層を有する通電転
   写記録媒体の、該導電層に電流を流すことにより発生す
   るジュール熱により、該インク層を活性化させ、別に設
   けられた被転写媒体に転写させ、文字・画像を得る通電
   転写記録装置の、該通電転写記録媒体において、該イン
   ク層が少なくとも熱溶融材料と、該熱溶融材料よりも融
   点が高い着色材料で構成されることを特徴とする通電転
   写記録媒体。 （２）着色材料が粒子状で、熱溶融材料中に分散してい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の通電
   転写記録媒体。 （８）着色材料が、顔料あるいは染料あるいはそれらの
   混合物で着色された樹脂であることを特徴とする通電転
   写記録媒体。