JPS63135291A

JPS63135291A - 感熱転写記録材

Info

Publication number: JPS63135291A
Application number: JP61283851A
Authority: JP
Inventors: Masakazu Amahara; 甘原　雅和
Original assignee: Toppan Printing Co Ltd
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1986-11-28
Filing date: 1986-11-28
Publication date: 1988-06-07
Also published as: JPH0422440B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は感熱転写記録材に関し、例えばを＃基材の一重
部に特定の着色転写層を区域毎に別けて連続的に形成し
てなるラインタイプやシリアルタイプの感熱転写記録材
に係わる。

［従来の技術と問題点］近年、サーマルヘッドを用いた感熱転写記録方式が無騒
音、カラー印字が可能なこと、装置が比較的廉価でかつ
コンパクトにできること、保守性に優れているなどの利
点から急速に普及しつつある。

しかしながら、この印字方式は徴＠なドツトの再現性が
劣るという致命的な欠点を有することが知られている。

即ち、基材の裏面からの加熱により、基材上に設けられ
た加熱溶融転写層が部分的に溶融し受像紙上に定着する
。しかし、図柄を構成するドツトが一旦溶融するという
工程を経るため、発熱体の理論ドツト形状とは著しく異
なった形状のものとなる。従って、微細なドツトの再現
性が優れた感熱転写記録材の開発が望まれていた。

そこで、基材上の感熱溶融転写層を、着色顔料を含まな
い厚み０．２〜１．２−の無着色加熱溶融層と、加熱に
より溶融しない厚さ０．２〜０．５−の着色転写層と、
厚さ１〜２．５ｐＬの無着色加熱溶融層とを順次積層し
たものから構成する提案がなされている。かかる構成を
有した感熱転写記録材によれば、着色転写層が加熱溶融
性物質を含まない為、一般的に転写リボンに用いられて
いる、着色顔料と加熱溶融物質の混合物をホットメルト
コーティングしたものに比べ、転写時に着色顔料が低繊
維の間に埋没することもなく得られる印字物の色彩も非
常に鮮かなものとなる。しかし、上記３ＷＪ構造の感熱
溶融転写層を有した感熱記録材は、中間層の着色転写層
の不溶融性が原因で微細なドツトの再現が劣るという問
題がある。

即ち、着色転写層は、熱によって溶融することもない為
、加熱部が上下の加熱溶融層に挟まれて受像紙に転移す
る際、着色転写層の加熱部と非加熱部の間に大きな前断
力が必要となるのだが、その力が不十分だと加熱部と非
加熱部の境でないところで破断する。従って、加熱部の
形状を忠実に再現することができなくなる。このような
ことから、この現象を解消する手段として次の方法が考
えられる。

（ア）着色転写層の厚みを薄くする。

この方法は非常に効果があることが確認できているが、
濃度との兼合いでそれほど極端に簿くすることはできな
い。

（イ）着色転写層のバインダー樹脂を熱に溶融するタイ
プに変える。

この方法も効果があることが確認できているが、前述し
た３層タイプの利点を損う。

本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、発熱体のド
ツト形状を忠実に再瑣し得る感熱転写記録材を提供する
ことを目的とする。

［開題点を解決するための手段］本発明者は、上記事情を考慮して着色転写層に無機フィ
ラーを混入することにより弱いぜん話力で破断てきるよ
うにした。そして、この方式について種々実験を重ねた
ところ、いかなる無機フィラーを使用してもバインダー
樹脂に対して５０重白部以上添加すると、塗工適性が極
端に悪くなり、また５０重量部以下の添加量では際立っ
たドツト再現性の向上は確認できなかった。しかし、本
発明者が更に実験を重ねたところ、無機フィラーに予め
チタネートカップリング処理を施しておくと、非常に高
充填が可能となり、またチタネートカップリング処理無
礪フィラーを高充填した着色転写、＠を持つ感熱転写記
録剤で印字を行うと、ドツト再現性が非常に向上するこ
とを究明した。

即ち、本発明は、基材上に感熱溶融転写層を設けてなり
、所望の図柄を構成する発熱体の加熱で所望の図柄が印
字された印刷物を得る感熱転写記録材において、前記感
熱溶融転写層が該転写層側から順に積層された第１無着
色加熱溶融層９着色転写層及び第２無着色加熱溶融層か
らなり、かつ前記着色転写層中にチタネートカップリン
グ処理した無機フィラーが大量に混入されていることを
要旨とする。

［作用］本発明に係るチタネートカップリング剤としては、モノ
アルコキシタイプ、キレートタイプ、コーディネトタイ
プいずれも使用できる。しかるに、現在入手可能のもの
は、イソプロピルトリイソテアロイルチタネート、イソ
プロピルトリドデシルベンゼンスルホニルチタネート、
イソプロピルトリス（ジオクチルピロホスフェート）チ
タネート。

テトライソプロピルビス（ジオクチルパイロホスファイ
ト）チタネート、テトラオクチルビス（ジトリデシルホ
スファイト）チタネート、テトラ（２，２−ジアリルオ
キシメチル−１−ブチル）ビス（ジ−トリデシル）ホス
ファイトチタネート。

ビス（ジオクチルパイロホスフェ−１−）オキシアセテ
ートチタネート、ビスくジオクチルパイロホスフェート
）エチレンチタネートイソプロピルトリオクタノイルチ
タネート、イソプロピルジメタクリルイソステアロイル
チタネート、イソプロピルイソステアロイルジアクリル
チタネート、イソプロピルトリ（ジオクチルホスフェー
ト）チタネート、イソプロピルトリクミルフェニルチタ
ネート、イソプロピルトリ（Ｎ−アミノエチル−アミノ
エチル）チタネート、ジクミルフェニルオキシアセテー
トチタネートジイソステアロイルエチレンチタネート等
がある。ここで、上記チタネートカップリング剤の特徴
は、 ■樹脂並びに無機フィラーに対する適用性が広い。

■無機フィラーの高充填化が可能である。

■無機フィラー配合物の粘度が低下する。

などが挙げられる。これらの特性は、３唐感熱溶融転写
層を有する感熱転写記録材において、着色転写層にドツ
ト再現性向上の為無機フィラーを添加する際、最も必要
とされる事であり、チタネートカップリング処理無機フ
ィラーを使用することにより、上記記録材のドツト再現
性の向上が可能となる。

本発明に係る無機フィラーとしては、炭酸カルシウム、
水酸化アルミニウム、酸化チタンマイカシリカなど現在
市販されているものがほとんど全て利用できるが、発明
者らの実験では平均粒径１−以下のもので良好な結果が
得られる。無機フィラーの処理法については、乾式法、
溶剤スラリー法、湿式法いずれも使用できるが、本発明
の場合ヘキサン、トルエンなどの溶剤を用いた溶剤スラ
リー法が適切である。

チタネートカップリング剤の量については、一般的に無
機フィラーに対して０．５〜１．０％が適量であるが、
本発明者等の実験ではアクリル樹脂をバインダーとした
着色インキ中にイソプロピルトリイソステアリルイタネ
ートで処理したシリカを添加する際１．５〜２．０％で
良好な結果が得られている。但し、使用するバインダー
樹脂。

無機フィラー、カンプリング剤の種類によっては最適量
はやや変化する。

［実施例］以下、本発明の一実施例を図を参照して説明する。

第１図は、本発明の一実施例に係る感熱転写記録材を示
す。図中の７は、基材としての例えばポリエステルフィ
ルムである。このフィルム１上には、厚さ０．２〜１，
２譚の第１無着色加熱溶融層２、加熱により溶融しない
厚さ０．２〜０．５譚の着色転写層３及び厚さ１〜２．
５−の第２無者色加熱溶融層４が順次積重されていゐ。

ここで、前記無着色加熱溶融層２，４及び着色転写層３
を総称して感熱溶融転写層と呼ぶ。

次に、本発明に係る感熱転写記録材の製法を具体的に説
明する。

（具体例１）まず、厚さ５．７譚のポリエステルフィルムにグラビア
印刷にて下記組成■よりなる材料を乾燥時の厚みが１虜
になるようにコートする。次に、その上に下記組成■よ
りなる材料を乾燥時の厚みが０．５−になるようにコー
トする。更に、組成■よりなる材料を乾燥時の厚みが２
−になるようにしてコートして転写フィルム（感熱転写
記録材）Ａを傳だ。

（具体例２）転写フィルムＡの組成■の材料に代わり下記組成■の材
料を使用したものを使用して転写フィルム８を得た。

組成■；キャンデラワックス・・・８ｏ重量部エチレン／酢酸ビニルコポリマー・・・５０重層部二トロセルロ〜ス・・・５重量部ＩＰＡ・・・７５重量部ドルオール・・・７５重量部組成■；アクリル樹脂・・・２５重量部カーボンブラック・・・１０重量部ニトロセルロース・・・２重量部ドルオール・・・４０重！部ＩＰＡ・・・２０重量部組成■；アクリル樹脂・・・２５重量部カーボンブラック・・・１０重量部ニトロセルロース・・・２白日部イソプロごルトリイソステアロイルチタネート・・・９
重囲部しかして、本発明に係る感熱転写記録材によれば、基材
１上の感熱溶融転写層を第１無着色加熱溶融層２．春色
転写層３及び第２無着色加熱溶融層４の３＠から構成し
、かつ前記着色転写層３にチタネートカップリング処理
した無機フィラーを大量に混入した構造となっているた
め、従来と比べ発熱体のドツト形状の再現性を向上でき
る。事実、上記転写フィルムＡ、Ｂを用いて第２図に示
した１辺１／８ｍｍの市松模様の図柄を０．５ｍＪ／ド
ツトのエネルギーでベック平行度２００　″の平滑紙に
転写した。それぞれ野転写フィルムＡ、Ｂを用いて得ら
れた印字物の面積比を測定したところ、次のような値が
得られた。但し、理想ドツト（第３図図示）の面積をＳ
「、転写フィルムＡによって得られたドツト（第４図図
示）の面積層面積比をΔＳａ　、　＠ａ　、転写フィル
ム已によって得られたドツト（第５図図示）の面積。

面積比をΔ３ｂ、Ｈｂとする。また、第２図において、
Ｌ＝１ｍｍである。

Ｈａ＝ΔＳａ　／Ｓｒ　、　Ｈｂ　＝ΔＳｂ／Ｓｒしか
るに、測定値はＨａ　＝２．２０゜）−１ｂ＝１．４３
となる。

「発明の効果」以上詳述した如く本発明によれば、従来と仕べ発熱体の
ドツトの形状再現性が良好な信頼性の高い転写フィルム
などの感熱転写記録材を提供できる。

【図面の簡単な説明】第１図は本発明に係る感熱転写記録材の断面図、第２図
は本発明に係る転写フィルムを用いて作製した市松模様
の図柄の平面図、第３図は理想的なドツト形状を示す図
、第４図は転写フィルムＡによって得られたドツト形状
の図、第５図は転写フィルムＢによって得られたドツト
形状の図である。１・・・ポリエステルフィルム、２．４・・・無着色加
熱溶融層、３・・・着色転写層。出願人代理人　弁理士　鈴江武彦第１図第３図第４図第２図第５図

Claims

【特許請求の範囲】

基材上に感熱溶融転写層を設けてなり、所望の図柄を構
成する発熱体の加熱で所望の図柄が印字される印刷物を
得る感熱転写記録材において、前記感熱溶融転写層が該
転写層側から順に積層された第１無着色加熱溶融層、着
色転写層及び第２無着色加熱溶融層からなり、かつ前記
着色転写層中にチタネートカップリング処理した無機フ
ィラーが大量に混入されていることを特徴とする感熱転
写記録材。