JPS6021698B2 - 難燃性フェノ−ル樹脂積層板の製法 - Google Patents

難燃性フェノ−ル樹脂積層板の製法

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JPS6021698B2
JPS6021698B2 JP4239680A JP4239680A JPS6021698B2 JP S6021698 B2 JPS6021698 B2 JP S6021698B2 JP 4239680 A JP4239680 A JP 4239680A JP 4239680 A JP4239680 A JP 4239680A JP S6021698 B2 JPS6021698 B2 JP S6021698B2
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直樹 寺本
光雄 横田
正美 岩倉
吉宏 中村
健之 外木
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、難燃性フェ/ール樹脂積層板の製造法に関し
、その目的は、寸法収縮が小さく、打抜き加工性が良好
で、しかも難燃性を有したフェノール樹脂積層板を提供
するにある。
フェノール樹脂積層板は、回路基板もしくは、構造材料
として、電子機器類などで広く利用されているが、エッ
チングメーカの印刷配線板加工工程の合理化、およびセ
ットメーカにおける電子機器の灘燃化規制等により、寸
法収縮が小さく、加工性が良好で、しかも難燃性を有し
た積層板が要求されるようになってきた。
特にセットメーカにおいて、寸法収縮の要求値は、イン
サートマシーン等の導入により、部品組込み前までの工
程で、基板の寸法収縮が±0.05%以下という非常に
厳しい状況になってきている。
又、一方、火災事故予防として、難燃性94V−○(U
L規格)および、良好な耐トラッキング性を有したフェ
ノール樹脂積層板が要求される様になつている。しかし
ながら、従来知られているフェノール樹脂積層板の場合
は、この様な特性の全てをは備えておらず、その改良、
改善が進められているが、充分満足するには至っていな
い。
難燃性を向上させる目的として、従来、燃えやすいセル
ロース(紙又は布)の耐熱性を向上させることが有効で
あると考えられ、フェノールのメチロール化物で処理し
た基材に、難燃性化したフェノール樹脂を被着したブリ
プレグを用いて積層板を製造する方法をとってきた。
しかしながら、基材をフェノールのメチロ−ル化物で処
理する事により、難燃性は向上するが、耐トラッキング
性にとってはあまり有効ではなかった。又、一方、耐ト
ラッキング性を向上させる方法として、メチロール化メ
ラミン又は、メチロール化メラミンと、メチロール化フ
エ/ールをブレンドした処理材で処理した基村に、難燃
性化したフェノール樹脂を被着した。
プリプレグを用いて、積層板を製造する事が有効である
と知られているが、この場合は硬化収縮が大きく、寸法
特性に悪影響を及ぼすだけでなく、打抜き加工性をも低
下させるものである。本発明は、以上の点に鑑みなされ
たものであり、寸法収縮が少さく、打抜き加工性が良好
で、しかも難燃性を有したフェノール樹脂系積層板の製
法を提供するものである。
本発明は、難燃性化したフェノール樹脂を用いて難燃性
フェノール樹脂積層板を製造するに当り、基材(紙又は
布)に、メラミンのメチロール化物および、可操性樹脂
の混合物又は、共縮合物で処理したものを用いることに
より、良好な寸法特性、打抜加工性をもち、しかも難燃
性、耐トラッキング性を備え、民生用電子機器類の印刷
配線板などに適する難燃性フェノール樹脂積層板を製造
するものである。
すなわち、本発明は、メチロール化メラミンおよび、C
4〜C,.の側鎖をもったアルキルフヱノールのメチロ
ール化物又はポリエステル又は、ポリビニルアルコール
等の可榛性樹脂のうちの少なくとも1種の混合物又は共
縮合物で基材を処理しその基材に難燃性フェノール樹脂
を含浸後、全体を加熱加圧一体化することを特徴とする
難燃性フェノール樹脂積層板の製法である。
メラミンのメチロール化物およびフェノールのメチロー
ル化物は、反応性が高く、加熱加圧時に硬化収俊を、湿
著に起し、基材の繊維間収縮を強化する。
その為、冷却時での寸法収縮も大きく、又、基材が凝集
する為、打抜きせん断力が大きくなり、打抜き加工性が
悪くなる。
本発明に於ては、可榛・性樹脂を繊維間に介在させ、そ
の柔軟さで、繊維間収縮を抑える事が出来ると孝えられ
る。
本発明の製法を詳細に説明する。
先ずメチロール化メラミンの水およびアルコール溶液を
用意する。
このメチロール系化合物溶液は、C4〜C,.の側鎖を
もつたアルキルフェノール又は酸成分がアジピン酸で、
アルコール成分がプロピレングリコールであるポリエス
テルをアミド化したポリエステル系樹脂又は重合数が4
つ以上のポリビニルアルコール等の可礎性樹脂のうちの
少なくとも1種の水およびアルコール又はアセトン溶液
を加え、これらの混合溶液を用意する。この溶液を基材
に含浸、乾燥し、樹脂分5〜25%程度の基村を得る。
尚、上記において、メラミンのメチロール化、化合物と
、可榛性樹脂との混合比は、一般に重量比で4〜1:1
好まし〈は2:1程度に選べばよい。一方難燃性フェノ
ール樹脂として、例えば、テトラブロモビスフエノール
A、トリプロモフエノール、トリクレジルホスフェート
等難燃性を有する樹脂をフェノール樹脂例えば、フェノ
−ル、メタクレゾール、カシュー、/ゞラターシヤルブ
チルフェノール、ノニルフェノール等のホルマリン反応
物のレゾール終了点でブレンドした溶液を用意する。
次いで、上記〆ラミンのメチロール化化合物−可榛性樹
脂で処理した基材に難燃性フェノール樹脂溶液を塗布、
被着してから乾燥し、所諮るプリプレグ紙布を作成する
しかる後、上記プリプレグ紙布を所要枚数重ね合わせ、
例えば温度160oo程度、圧力、80k9/仇程度、
時間1時間程度の成型条件で、加熱、加圧成型する事に
より、所望の難燃性フェノール樹脂積層板が得られる。
上記の如く得られた本発明の積層板は、すぐれた寸法特
性、打抜き加工性および難燃性、耐トラッキング性を有
し、例えば、民生用電子機器の回路基板用などに適する
。実施例 1 メラミン1モルに対し、ホルムアルデヒドを24モルを
炭酸グアニジン粉を触媒として、反応温度7ぴ0で岬r
反応した反応物をメチルアルコールおよび水1:1で溶
解して聡重量%溶液を調整した。
(処理液1)又、ノニルフェノール1モルに対し、ホル
ムアルデヒド2.0モルをトリメチルアミン溶液を加え
、85q0で汎r反応した反応物をメチルァルコ‐ルお
よびアセトン、水1:1:1で溶解して6の重量%の溶
液を調整した。
(処理液ロ)処理液1および処理液0を2:1で混合し
た溶液にて、コットンリンタ紙を処理してから160℃
2分間加熱乾燥して、積層板用基材を得た。
この時の樹脂分は15%彼着してし、た。(処理紙A) 一方、バラターシャルブチルフェノール3礎都、メタク
レゾール35部、ノニルフェノール35部およびホルマ
リン3碇部からなる浪合溶液にアンモニア水を加え、P
H8.5とした状態で8500細r反応させてフェノー
ル樹脂を合成した。
この様にして出釆たフェノール樹脂分100に対して、
テトラプロモビスフエノールA2峠郭、トリス(ジクロ
ルプロピル)ホフフェート2碇郡を加え難燃性フェノー
ル樹脂の溶液を調整した。(ベース剤A)処理紙Aにベ
ース剤Aを含浸処理した後、145℃で2分間乾燥して
、被着樹脂分55%のプリプレグを得た。
かくして得たプリプレグを8枚重ね合わせた片側の面に
35〃の銅は〈をおき、成型温度160oo、成型圧力
80kg/地、成型時間80分で厚さ1.6側の銅張り
積層板を得た。上記積層板について、諸特性を側定した
ところ別表の結果を得た。
実施例 2 処理液1と水およびアセトン、メタノール1:2:2で
溶解したポリエステル系樹脂ポリサィザー880(大日
本インキ化学工業■製商品名)60重量%を3:2で混
合した溶液にてコットンリンタ紙を処理してから、17
0こC3分間の加熱乾燥して積層板用基材を得た。
この時の樹脂分は20%被着していた。
(処理液B)処理紙Bにベース剤Aを含浸処理して、1
40℃3分間乾燥して樹脂分55%のプリプレグを得た
。このプリブレグを8枚重ね合わせ成型温度160こ0
、成型圧力80kg/地成型時間8位分で厚さ1.6側
の積層板を得た。上記積層板について、諸特性を測定し
たところ別表の結果を得た。
実施例 3 処理液1と水およびメタノール4:1で溶解したポリビ
ニルアルコール5の重量%を1:1で混合した溶液にて
コットンリンタ紙を処理してから170o03分間の乾
燥して、積層板用基材を得た。
この時の樹脂分は、10%被着していた。(処理紙C)
処理紙Cにベース剤Aを含浸処理したて、150℃3分
間乾燥して、樹脂分55%のプリプレグを得た。
このプリプレグを8枚重ね合わせ、片側に35山の銅は
くを置き、成型温度160午0、成型圧力80k9/地
、厚さ1.6脚の銅張り積層板を得た。上記積層板につ
いて諸特性を測定したところ別表の結果を得た。実施例
5 メラミン1モル、ノニルフェノール1モルに対し、ホル
ムアルデヒド4モルを炭酸グラニジン粉およびトリメチ
ルアミン溶液を触媒として、75qo班r共縮合して得
た反応物をメチルアルコールおよび水、2:1で溶解し
て、6の重量%溶液を調整した。
この溶液にて、コットンリンタ紙を処理してから、16
0003分間の加熱乾燥して積層板用基材を得た。この
時の樹脂分は、15%被着していた。(処理紙D)処理
紙Dにベース剤Aを含浸処理して、150003分間乾
燥して、彼着樹脂分55%のプIJプレグを得た。
かくして得たプリブレグを8枚重ね合わせた片側の面に
35〃の銅は〈をおき、成型温度160℃、成型圧力8
0k9/地、成型時間80分で厚さ1.6肋の銅張り積
層板を得た。上記積層板について諸特性を測定したとこ
ろ別表の結果を得た。比較例 1 フェノール1モルに対して、ホルムアルデヒド25モル
に、トリメチルアミン溶液を加え、70qoでがヤ反応
した反応物をメチルアルコールおよび水1:1で溶解し
、5の重量%溶液を調整した。
(処理液m)この溶液にて、コットンリンク紙を処理し
てから、160003分間乾燥して積層板用基材を得た
この時の樹脂分は15%被着していた。(処理紙E)処
理紙Eにベース剤Aを含浸処理し、150q03分間乾
燥して、被着樹脂分55%のプリブレグを得た。
かくして得たプリプレグを8枚重ね合わせた片側の面に
35一の銅はくをおき、成型温度160℃、成型圧力8
0k9/仇、成型時間80分で厚さ1.6脚の銅張り積
層板を得た。上記積層板について諸特性を測定したとこ
ろ別表の結果を得た。
比較例 2 処理液1にて、コットンリンタ紙を処理してから、16
0q03分間加熱乾燥して積層板用基材を得た。
この時の樹脂分は15%彼着してし、た。(処理紙F)
処理紙Fにベース剤Aを含浸処理して、150℃3分間
乾燥して彼着樹脂分55%のプリプレグを得た。
かくして得たプリプレグを8枚重ね合わせた片側の面に
35仏の銅はくをおき、成型温度160℃成型圧力80
k9/cそ、成型時間8び分で、厚さ1.6肋の鋼張り
積層板を得た。上記積層板について諸特性を測定したと
ころ別表の結果を得た。
比較例 3 処理液1および処理液mを1:1で混合した溶液にて、
コットンリンタ紙を処理してから、160℃3分間の加
燃乾燥して積層板用基材を得た。
この時の樹脂分は15%被着していた。(処理紙G)処
理紙Gにベース剤Aを含浸処理して、150003分間
乾燥して、被着樹脂分55%のプリプレグを得た。かく
して得たプリプレグを8枚重ね合わせた片側の面に35
rの銅はくを置き、成型温度160℃成型圧力80k9
/地、成型時間8び分で厚さ1.6側の銅張り積層板を
得た。
上記積層板について諸特性を測定したところ別表の結果
を得た。注1)打抜き加工性はASTM標準試験法に準
じた。
注2 )寸法収縮は、よと×を.て=150×16肋の
試料を用い、下式より算出した。寸法収縮(解)= L
・−L2 ×100L・ L,;処理前の寸法 L2;160℃3分加熱冷却後の寸法 注3)肘トラッキング性はIEC法による。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 メラミンのメチロール化物と、可撓性樹脂を混合、
    もしくは、共縮合した樹脂組成物で処理した基材に、難
    燃性化したフエノール樹脂を含浸、乾燥後必要枚数を重
    ね、加熱加圧成形することを特徴とする難燃性フエノー
    ル樹脂積層板の製法。 2 可撓性樹脂が炭素数C_4〜C_1_1の側鎖をも
    つたアルキルフエノールのメチルロール化物であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の難燃性フエノ
    ール樹脂積層板の製法。 3 可撓性樹脂がポリエステル系樹脂であることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の難燃性フエノール樹
    脂積層板の製法。 4 可撓性樹脂が、ポリビニルアルコールであることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の難燃性フエノー
    ル樹脂積層板の製法。
JP4239680A 1980-03-31 1980-03-31 難燃性フェノ−ル樹脂積層板の製法 Expired JPS6021698B2 (ja)

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