JPS6364306B2 - - Google Patents

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JPS6364306B2
JPS6364306B2 JP4982081A JP4982081A JPS6364306B2 JP S6364306 B2 JPS6364306 B2 JP S6364306B2 JP 4982081 A JP4982081 A JP 4982081A JP 4982081 A JP4982081 A JP 4982081A JP S6364306 B2 JPS6364306 B2 JP S6364306B2
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JP4982081A
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は自己消火性で、かつ打抜き加工性の良
好な難燃性積層板に関する。 電子機器工業の発展に伴ない絶縁物としての積
層板および印刷配線板などは多く利用されつつあ
る。特にテレビやビデオなど民生用機器類の高級
化乃至高度化に伴ない絶縁板や印刷印線板などの
部品についても難燃性が要求されている。 一般にプラスチツクスの難燃化手段としては、
(a)不燃材料を組合せる方法、(b)難燃剤を添加配合
する方法、(c)難燃化物をポリマーに化学結合させ
分子中に含有させる方法などに大別される。特に
(a)、(b)のいわゆる添加型難燃化手段は処方の簡単
なことなどから実用面で注目されている。すなわ
ち、この添加型難燃化の場合は、例えばテトラブ
ロモビスフエノールA、ブロム化エポキシ樹脂、
テトラブロモジフエニルエーテル、テトラクロロ
無水フタル酸などのハロゲン化物、例えばトリフ
エニルホスフエート、黒リン、赤リンなどのリン
化合物、例えばメチロール化メラミン樹脂、ヘキ
サメチルテトラミン、尿素などの窒素化合物、酸
化アンチモンや水酸化アルミなどの難燃剤の添加
配合によつてプラスチツクスの難燃化を進めうる
からである。しかしながらこの添加型難燃化によ
つて、実用上充分満足しうる難燃性を付与するに
は上記難燃剤類の添加配合量を多くしなければな
らないという欠点がある。例えばフエノール樹脂
の場合についてみると、難燃剤の添加配合量を25
重量%程度以上にしないと所望の難燃性を付与し
得ない。一方、このような難燃剤を多量に添加配
合することはプラスチツクス自体の本来の性能、
例えば機械強度や加工性などの低下をまねくとい
う不都合がある。 本発明者らは上記した点に着目して種々検討を
進めた結果、水や樹脂用溶媒に不溶な赤リン単独
もしくはこの赤リンと酸化物系の難燃剤とを所定
量抄き込んだセルローズ原紙を基材として用いた
場合、構成された積層板は、プラスチツクスの本
来の性能を損なわずにすぐれた難燃性を有するこ
とを見出した。 本発明はこのような知見に基づき、自己消火性
で、かつ打抜き加工性の良好な難燃性積層板を提
供しようとするものである。 以下、本発明を詳細に説明すると、本発明は水
および樹脂用溶媒に不溶な赤リンを単量比で5〜
30%もしくは上記赤リンと酸化チタン、三酸化ア
ンチモン、水酸化アルミの中の1種以上との混合
物を重量比で3〜50%抄き込んだセルローズ原紙
系基材層と、この基材層に含浸付着して一体的に
硬化している熱硬化性樹脂とから成ることを特徴
とする難燃性積層板であり、次のようにして容易
に製造しうる。 例えば抄紙機を用い、積層板用セルローズ原紙
に粒子径10〜60μ程度の水や樹脂用溶媒に不溶な
赤リンもしくは上記赤リン30〜70重量部と粒径
50μ以下程度の酸化チタンなど70〜30重量部との
混合物を所定量それぞれ抄き込み、先ず積層板用
基材を作る。一方、熱硬化性樹脂として、例えば
フエノール、クレゾール、アルキル置換フエノー
ルと桐油とを予じめ酸性下で反応せしめた系に、
ホルマリンもしくはホルムアルデヒドを加え、ア
ルカリ触媒下で反応させて得た可撓性液状フエノ
ール樹脂を用意する。要すればこのフエノール樹
脂に補助的に難燃剤を加え、上記赤リン抄き込み
のセルローズ原紙に含浸塗布させてから乾燥処理
を施していわゆるプリプレグを作る。しかる後こ
のプリプレグを所要の厚さに重ね合せ常法に従い
加熱、加圧成形することによつて目的とする難燃
性積層板が得られる。 本発明において基材層をなすセルローズ原紙に
抄き込まれる水や樹脂用溶媒に不溶な赤リンは、
例えばノーバレツト#120、#280の商品名(燐化
学工業株式会社)で市販されている。しかして赤
リンのみ単独に抄き込む場合、その赤リンの抄き
込み量を重量比で5〜30%に選択したのは、5%
未満では難燃性を付与する効果が不充分であり、
また30%を超えると熱硬化性樹脂の基材層への含
浸性を損ない積層板として所望される電気特性が
得られないからである。さらにセルローズ原紙に
難燃性を付与するため上記赤リンと併せて酸化チ
タン、三酸化アンチモン、水酸化アルミのうち1
種以上を抄き込むとそれらの相乗的効果によつて
すぐれた難燃性および打抜き加工性の良好な積層
板が得られる。この場合赤リンと酸化チタンなど
との混合比は、赤リン30〜70重量部当り70〜30重
量部であり、またセルローズ原紙への抄き込み量
は重量比で3〜50%好ましくは5〜30%程度であ
る。すなわち抄き込み量が重量比で3%未満では
難燃性付与の効果が充分でなく、50%を超えると
熱硬化性樹脂の、基材層への含浸性が損なわれる
からである。この樹脂の含浸性の低下が結果的に
積層板について電気的特性の低下を招来すること
から赤リン−酸化チタン系、赤リン−三酸化アン
チモン系の場合は、その抄き込み量の上限は30%
程度が好ましい。 本発明において、上記赤リンなどが抄き込んだ
セルローズ原紙系基材層に含浸付着させ硬化・一
体化させる熱硬化性樹脂としては前記フエノール
樹脂の他、例えばエピコート828、1001、1004な
どの商品名(シエル石油株式会社)で市販されて
いるエポキシ樹脂類、あるいはエポキシ樹脂、熱
硬化型アクリル樹脂なども使用しうる。またこれ
ら含浸付着させて硬化一体化させる熱硬化性樹脂
はそのまま用いてもよいが補助的に難燃剤を適宜
添加配合して用いてもよい。例えばフエノール樹
脂に対しては、テトラブロモビスフエノールA、
ブロム化エポキシ樹脂、メチロール化メラミン樹
脂、トリフエニルホスフエート、クレジルジフエ
ニルホスフエートなどを、エポキシ樹脂に対して
は、テトラブロモビスフエノールA、ブロム化エ
ポキシ樹脂、トリフエニルホスフエート、無水ク
ロレンジンク酸などを、またポリエステル樹脂に
対しては、ジアリルクロレンテート、テトラブロ
モ無水フタル酸、テトラクロロ無水フタル酸、ク
ロレンジンク酸、リン酸アンモニウム、塩素化ポ
リフエニルなどを適宜添加配合しておいても差支
えない。 本発明に係る難燃性積層板は上述の如く、水や
樹脂用溶媒に不溶な赤リンもしくはこの赤リンと
酸化チタンなどを所定量、抄き込んだセルローズ
原紙系を基材層としている。この基材層に抄き込
んである赤リン、赤リン−酸化チタン系などは実
質的に水および含浸樹脂の溶媒に不溶であるため
基材層と硬化一体化している樹脂の諸特性に悪影
響を及ぼすことも殆んどない。しかもこれら赤リ
ンもしくは赤リン−酸化チタン系などは熱安定性
も良好で積層板成形過程で熱分解することなく所
要の難燃性付与に寄与する一方、積層板自体の打
抜き加工性も大きく改善する。また上記基材層に
含浸付着して硬化一体化する樹脂について、特に
難燃剤を添加配合せずとも積層板は所望の自己消
火性を備えており、仮りに難燃剤を補助的に添加
配合してもその量は少量で足りるため、含浸、硬
化させた樹脂の本来の特性を低下することも殆ん
どない。かくして本発明に係る積層板は良好な自
己消火性を備え、かつ打抜き加工性もすぐれてい
ることなどとあいまつて電子機器用絶縁板あるい
は印刷配線板用などとして充分満足して実用に供
し得る難燃性積層板といえる。 次に本発明の具体例を記載する。 実施例 1 赤リン“ノーバレツト#120”(商品名、燐化学
工業株式会社)、酸化チタン、三酸化アンチモン、
水酸化アルミを第1表に示す重量比で、積層板基
材用セルローズ原紙に抄き込んでなる、厚さ0.15
mmのセルローズ原紙4種をまず用意した。
【表】 一方、アルカリ触媒を用いて合成した液状フエ
ノール樹脂100重量部当り、ブロム化エポキシ樹
脂YD−400−60M(商品名、東都化成株式会社)
20重量部添加配合し、さらに樹脂分50%(重量)
溶液としたものを用意した。次いでこの樹脂溶液
を、上記赤リンなど抄き込んだセルローズ原紙に
含浸付着させてから乾燥させプリプレグを得た。 こうして得た各プリプレグを常法に従い銅箔と
重ね合せ、165℃、100Kg/cm2、1時間の条件で加
熱、加圧成形して厚さ1.6mmの銅貼り積層板をそ
れぞれ作成した。 上記により作成した各種の積層板についてJIS
−K6911、ASTM−D−617およびUL−94Vに従
つて絶縁抵抗、耐燃性などそれぞれ測定した結果
を第1表に併せて示した。 尚、打抜き加工性は80℃で5分間加熱した後行
なつたものであり、〇印は良を、◎印は非常に良
好の場合を示す。 また比較のために赤リンなどを抄き込まないセ
ルローズ原紙を基材として用い、さらに含浸樹脂
として、ブロム化エポキシ樹脂の配合量をフエノ
ール樹脂100重量部当り25重量部としたものを用
いた他は上記と同じ条件で作成した銅貼り積層板
(参考例1)についての諸特性を併せて第1表に
示した。 実施例 2 赤リン“ノーバレツト#120”(商品名)、酸化
チタン、三酸化アンチモン、水酸化アルミを第2
表に示す重量比で積層板基材用セルローズ原紙に
抄き込んでなる厚さ0.15mmの各セルローズ原紙を
用意した。これらのセルローズ原紙にフエノール
樹脂をそれぞれ含浸付着後加熱乾燥させて樹脂分
20重量%のものを先ず調製した。 次いでエポキシ樹脂100重量部当り、テトラブ
ロムビスフエノールA“TBA”(商品名、久野島
化学株式会社)を添加配合してなるエポキシ樹脂
系を重量比で35%それぞれ付着させた。かくして
得た各樹脂含浸基材に銅箔を重ね合せ、150℃、
100Kg/cm2、2時間の条件で加熱、加圧成形して
それぞれ厚さ1.6mmの銅貼りの積層板を作成した。 また比較のため、三酸化アンチモンを重量比で
5%抄き込んだセルローズ原紙を基材として用い
た他は同一条件で銅貼り積層板(参考例2)を作
成した。 かくして作成した積層板について実施例1の場
合と同様にしてそれぞれ各特性を測定した結果を
第2表に示す。
【表】 上記具体例から明らかのように、本発明に係る
積層板は絶縁抵抗など電気特性の低下など起こさ
ず良好な耐難燃性を有するばりでなく、すぐれた
打抜き加工性および耐熱性を備えている。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水および樹脂の溶媒に不溶な赤リンを重量比
    で5〜30%抄き込んだセルローズ原紙系基材層
    と、前記基材層に含浸付着して一体的に硬化して
    いる熱硬化性樹脂層とから成ることを特徴とする
    難燃性積層板。 2 水および樹脂の溶媒に不溶な赤リン30〜70重
    量部と酸化チタン、三酸化アンチモン、水酸化ア
    ルミの中の1種以上70〜30重量部との混合物を重
    量比で3〜50%抄き込んだセルローズ原紙系基材
    層と、前記基材層に含浸付着して一体的に硬化し
    ている熱硬化性樹脂層とから成ることを特徴とす
    る難燃性積層板。 3 赤リンと酸化チタンとの抄き込み量が重量比
    で5〜30%であることを特徴とする特許請求の範
    囲第2項記載の難燃性積層板。 4 赤リンと三酸化アンチモンとの抄き込み量が
    重量比で3〜30%であることを特徴とする特許請
    求の範囲第2項記載の難燃性積層板。
JP4982081A 1981-04-02 1981-04-02 Flame-retarded laminated board Granted JPS57163567A (en)

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JPS57163567A JPS57163567A (en) 1982-10-07
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JPS60114728U (ja) * 1983-12-29 1985-08-03 日東紡績株式会社 耐熱・断熱シ−ト
JPS60114729U (ja) * 1983-12-29 1985-08-03 日東紡績株式会社 耐熱・防水シ−ト
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