JPS6014055Y2 - 軸封装置 - Google Patents
軸封装置Info
- Publication number
- JPS6014055Y2 JPS6014055Y2 JP16047380U JP16047380U JPS6014055Y2 JP S6014055 Y2 JPS6014055 Y2 JP S6014055Y2 JP 16047380 U JP16047380 U JP 16047380U JP 16047380 U JP16047380 U JP 16047380U JP S6014055 Y2 JPS6014055 Y2 JP S6014055Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gasket
- seal ring
- end surface
- lip
- face
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Mechanical Sealing (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、ケーシングと静止シールリングとの間にガス
ケットを介在させた軸封装置に関する。
ケットを介在させた軸封装置に関する。
従来、この種の軸封装置として、例えば第1図に示すよ
うに内空間1と外空間2とを隔離するケーシング3の隔
壁4に回転軸5が貫通する軸孔6を設け、この軸孔6の
内周に外空間2側が大径となる段部7を設け、この軸孔
6の大径部6aに静止シールリング8を、該静止シール
リング8の内空間1側の端面及び外周面を被う断面り字
形のガスケット9を介して嵌着し、この静止シールリン
グ8の外空間側の端面8aに前記回転軸5に設けた回転
シールリング10をスプリング11等の押圧力によって
摺接させて、前記内空間1内に充満させた被密封流体1
2が前記外空間2へ漏洩しないように軸封するようにし
たものが知られている。
うに内空間1と外空間2とを隔離するケーシング3の隔
壁4に回転軸5が貫通する軸孔6を設け、この軸孔6の
内周に外空間2側が大径となる段部7を設け、この軸孔
6の大径部6aに静止シールリング8を、該静止シール
リング8の内空間1側の端面及び外周面を被う断面り字
形のガスケット9を介して嵌着し、この静止シールリン
グ8の外空間側の端面8aに前記回転軸5に設けた回転
シールリング10をスプリング11等の押圧力によって
摺接させて、前記内空間1内に充満させた被密封流体1
2が前記外空間2へ漏洩しないように軸封するようにし
たものが知られている。
ところが、従来のものは前記ガスケット9の端面9a全
体を軸孔6の段部7の端面7aに密着させているので、
前記被密封流体の圧力が前記ガスケット9の端面9a全
体に影響を及ぼすことになる。
体を軸孔6の段部7の端面7aに密着させているので、
前記被密封流体の圧力が前記ガスケット9の端面9a全
体に影響を及ぼすことになる。
そのため、前記被密封流体の圧力が前記外空間2に充満
する気体や液体の圧力に比べて非常に高い場合には、該
被密封流体の圧力によって前記ガスケット9が強い力で
外空間2方向に押圧され、第2図に示すように該ガスケ
ット9が前記スプリング11等の押圧力に抗して軸孔6
から外空間2側へ押出されてしまうという不都合が生じ
易い。
する気体や液体の圧力に比べて非常に高い場合には、該
被密封流体の圧力によって前記ガスケット9が強い力で
外空間2方向に押圧され、第2図に示すように該ガスケ
ット9が前記スプリング11等の押圧力に抗して軸孔6
から外空間2側へ押出されてしまうという不都合が生じ
易い。
このような不都合はスプリング11等による押圧力を増
すことで一応解消することができるが、スプリング11
等による押圧力をあまり大きくすると静止シールリング
と回転シールリングとの摺接面部で焼付事故を生じ易い
。
すことで一応解消することができるが、スプリング11
等による押圧力をあまり大きくすると静止シールリング
と回転シールリングとの摺接面部で焼付事故を生じ易い
。
本考案はこのような事情に着目してなされたもので、ガ
スケットの段部端面に対向する側の端面の内周縁部にリ
ップを環状に突設して、被密封流体の圧力がガスケット
の端面全体に影響を及ぼさないようにすることによって
、前述した不都合を解消できるようにした軸封装置を提
供しようとするものである。
スケットの段部端面に対向する側の端面の内周縁部にリ
ップを環状に突設して、被密封流体の圧力がガスケット
の端面全体に影響を及ぼさないようにすることによって
、前述した不都合を解消できるようにした軸封装置を提
供しようとするものである。
以下、本考案の一実施例を第3図、第4図を参照して説
明する。
明する。
なお、第1図に示す従来例と共通する部分には同一の記
号を付して説明を省略する。
号を付して説明を省略する。
ケーシング3の隔壁4に設けた軸孔6の大径部6aに静
止シールリング8を、該静止シールリング8の内空間1
側の端面及び外周面を被う断面り字形のガスケット19
を介して嵌着している。
止シールリング8を、該静止シールリング8の内空間1
側の端面及び外周面を被う断面り字形のガスケット19
を介して嵌着している。
そして、このガスケット19の段部端面7aに対向する
側の端面19aの内周縁部にリップ21を環状に突設し
、このリップ21の平担な先端面21aを前記段部7の
端面7aに当接させている。
側の端面19aの内周縁部にリップ21を環状に突設し
、このリップ21の平担な先端面21aを前記段部7の
端面7aに当接させている。
しかして、該ガスケット19の端面19aの非リップ突
設部分と前記段部7の端面7aとの間には隙間22が形
成されている。
設部分と前記段部7の端面7aとの間には隙間22が形
成されている。
そして、前記リップ21から前記端面7aに作用する単
位面積当りの押圧力fと前記被密封液体12の単位面積
当りの圧力Pとの間にV≧0.5なる関係が成立するよ
うに前記リップ21の大きさを設定している。
位面積当りの押圧力fと前記被密封液体12の単位面積
当りの圧力Pとの間にV≧0.5なる関係が成立するよ
うに前記リップ21の大きさを設定している。
ここで押圧力fとは、スプリング11が前記ガスケット
19を端面7aに押付けようとする力F1を前記リップ
21の先端面の面積Sで除した値である。
19を端面7aに押付けようとする力F1を前記リップ
21の先端面の面積Sで除した値である。
なお、このスプリング11の一端部は回転軸5に設けた
スプリングリテーナ(図示せず)に保持されており、他
端部で前記回転シールリング10を保持するリングリテ
ーナ23を内空間1方向へ弾圧付勢している。
スプリングリテーナ(図示せず)に保持されており、他
端部で前記回転シールリング10を保持するリングリテ
ーナ23を内空間1方向へ弾圧付勢している。
リングリテーナ23は例えば回転軸5の外周に軸心方向
にスライド可能に、かつ液密に嵌着されたゴム製のもの
でブラケット24を介して回転シールリング10と連結
されている。
にスライド可能に、かつ液密に嵌着されたゴム製のもの
でブラケット24を介して回転シールリング10と連結
されている。
このような構成のものであれば、ガスケット19の段部
端面7aに対向する側の内周縁部にリップ21を環状に
突設し、このリップ21の先端面21aだけを前記端面
7aに当接させているので被密封流体12の圧力Pがガ
スケット19の端面19a全体に影響を及ぼすことはな
い。
端面7aに対向する側の内周縁部にリップ21を環状に
突設し、このリップ21の先端面21aだけを前記端面
7aに当接させているので被密封流体12の圧力Pがガ
スケット19の端面19a全体に影響を及ぼすことはな
い。
つまり、第4図に実線の矢印で示すように、被密封流体
12の圧力Pがリップ21の先端面21aにその内周縁
から外周面に向って漸減しながら作用するだけとなる。
12の圧力Pがリップ21の先端面21aにその内周縁
から外周面に向って漸減しながら作用するだけとなる。
したがって、被密封流体12の圧力Pによってガスケッ
ト19が外空間2方向へ押圧される力F2は、前記先端
面21aの面積をSとすす るとう・P−8なる値で表わされる。
ト19が外空間2方向へ押圧される力F2は、前記先端
面21aの面積をSとすす るとう・P−8なる値で表わされる。
これに対してスプリング11によってガスケット19が
内空間2方向へ押圧される力F□はf−8なる値で表わ
される。
内空間2方向へ押圧される力F□はf−8なる値で表わ
される。
しかるに、本考案ではp≧0.5という関係が成立する
ようにリップ21の大きさを設定しているでガスケット
19を外空間2方向へ押圧する力F2が該ガスケット1
9を内空間1方向へ押圧する力F1よりも大きくなるこ
とはあり得ない。
ようにリップ21の大きさを設定しているでガスケット
19を外空間2方向へ押圧する力F2が該ガスケット1
9を内空間1方向へ押圧する力F1よりも大きくなるこ
とはあり得ない。
また、端面を有するリップ21の構成となせば、密封理
論としてのガスケット係数m(m=N 弘璽りと定義さ
れる係数)を考慮した場密封流体圧力 合、m=「そのものとなる。
論としてのガスケット係数m(m=N 弘璽りと定義さ
れる係数)を考慮した場密封流体圧力 合、m=「そのものとなる。
一般にゴム等のような弾性部の密封可能なガスケット係
数の最小値はm=0.2〜0.5とされており、本考案
の如くL≧0.5一 となす構造はガスケット係数という密封理論上からも裏
付けられる。
数の最小値はm=0.2〜0.5とされており、本考案
の如くL≧0.5一 となす構造はガスケット係数という密封理論上からも裏
付けられる。
したがって、被密封流体12によって前記ガスケット1
9が軸孔6外へ押出されてしまうというような不都合は
生じない。
9が軸孔6外へ押出されてしまうというような不都合は
生じない。
しも、リップ21の先端面21aの面積Sはガスケット
19の端面19aの全面積に比べて小さいので、該ガス
ケット19を外空間2方向へ押圧する力F2は、従来の
ものに比べてはるかに小さなものになる。
19の端面19aの全面積に比べて小さいので、該ガス
ケット19を外空間2方向へ押圧する力F2は、従来の
ものに比べてはるかに小さなものになる。
したがって、スプリング11の押圧力を不必要に大きな
値に設定する必要がなく、そのため静止シールリング8
と回転シールリング10との間で焼付事故が生じるとい
うような不都合を有効に防止することもできる。
値に設定する必要がなく、そのため静止シールリング8
と回転シールリング10との間で焼付事故が生じるとい
うような不都合を有効に防止することもできる。
なお、リップから段部端面に作用する押圧力fはスプリ
ングによって得えれるものに限られないのは勿論であり
、例えばベローズの反発力や静止シールリングを軸孔内
に保持するためのブラケットの押付力等種々の力が複合
されて押圧力fとなる場合もある。
ングによって得えれるものに限られないのは勿論であり
、例えばベローズの反発力や静止シールリングを軸孔内
に保持するためのブラケットの押付力等種々の力が複合
されて押圧力fとなる場合もある。
また、前記実施例ではガスケットを静止シールリングの
内空間側端面に密着させた場合について説明したが、例
えば、第5図に示すようにガスケット19の静止シール
リング8の端面に対向する面の内周縁部にもリップ25
を環状に突設し、このリップ25の先端面を前記静止シ
ールリング8の端面に当接させるようにしてもよい。
内空間側端面に密着させた場合について説明したが、例
えば、第5図に示すようにガスケット19の静止シール
リング8の端面に対向する面の内周縁部にもリップ25
を環状に突設し、このリップ25の先端面を前記静止シ
ールリング8の端面に当接させるようにしてもよい。
第1図、第2図は従来例を示す半裁断面図である。
第3図は本考案の一実施例を示す半裁断面図、第4図は
第3図におけるA部を示す拡大図である。 第5図は本考案の他の実施例を示す半裁断面図である。 1・・・・・・内空間、2・・・・・・外空間、3・・
・・・・ケーシング、4・・・・・・隔壁、5・・・・
・・回転軸、6・・・・・・軸孔、6a・・・・・・大
径部、7・・・・・・段部、7a・・・・・・端面、8
・・・・・・静止シールリング、10・・・・・・回転
シールリング、19・・・・・・ガスケット、19a・
・・・・・端面。
第3図におけるA部を示す拡大図である。 第5図は本考案の他の実施例を示す半裁断面図である。 1・・・・・・内空間、2・・・・・・外空間、3・・
・・・・ケーシング、4・・・・・・隔壁、5・・・・
・・回転軸、6・・・・・・軸孔、6a・・・・・・大
径部、7・・・・・・段部、7a・・・・・・端面、8
・・・・・・静止シールリング、10・・・・・・回転
シールリング、19・・・・・・ガスケット、19a・
・・・・・端面。
Claims (1)
- 内空間と外空間とを隔離するケーシングの隔壁に回転軸
が貫通する軸孔を設け、この軸孔の内周に外空間側が大
径となる段部を設け、この軸孔の大径部内に静止シール
リングを、この静止シールリングの内空間側の端面及び
外周面を被うガスケットを介して嵌着し、この静止シー
ルリングの外空間側端面に前記回転軸に設けた回転シー
ルリングを摺接させて前記内空間内に充満させた被密封
流体を前記外空間に対して軸封するようにしたものであ
って、前記ガスケットの前記段部端面に対向する面の内
周縁部に先端面が前記段部端面に当接するリップを環状
に突設し、このリップから前記段部端面に作用する単位
面積当りの押圧力fと前記被密封流体の単位面積当りの
圧力Pとの間にF≧0.5なる関係が成立するように前
記リップの大きさを設定していることを特徴とする軸封
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16047380U JPS6014055Y2 (ja) | 1980-11-10 | 1980-11-10 | 軸封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16047380U JPS6014055Y2 (ja) | 1980-11-10 | 1980-11-10 | 軸封装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5782253U JPS5782253U (ja) | 1982-05-21 |
JPS6014055Y2 true JPS6014055Y2 (ja) | 1985-05-04 |
Family
ID=29519459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16047380U Expired JPS6014055Y2 (ja) | 1980-11-10 | 1980-11-10 | 軸封装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6014055Y2 (ja) |
-
1980
- 1980-11-10 JP JP16047380U patent/JPS6014055Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5782253U (ja) | 1982-05-21 |
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