JPH0515652Y2 - - Google Patents

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JPH0515652Y2
JPH0515652Y2 JP1988010873U JP1087388U JPH0515652Y2 JP H0515652 Y2 JPH0515652 Y2 JP H0515652Y2 JP 1988010873 U JP1988010873 U JP 1988010873U JP 1087388 U JP1087388 U JP 1087388U JP H0515652 Y2 JPH0515652 Y2 JP H0515652Y2
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JP
Japan
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lip portion
oil
shaft
oil seal
wings
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、静止した軸と、軸を包囲していて軸
のまわりで回転するようになつているハウジング
との間に装着してオイルの漏洩を防止するために
使用されるオイルシールに関するものである。
従来の技術 一般に静止した軸と回転するハウジングとの間
に装着するオイルシールは、軸に嵌合し環状のス
プリングによつて軸へ向けて押圧されるリツプ部
と、軸を包囲するハウジングの内周面に嵌合する
外周面とを有し、ハウジングが回転したときにこ
れと一体に軸のまわりを回転しつつ、リツプ部と
軸との間を通るオイル漏洩を防止するようになつ
ている。この形式のオイルシールにおいては、オ
イルシールが回転したときの遠心力によつてリツ
プ部が径方向外方へ押し拡げられて、軸とリツプ
部との間の密封性が低下することがあり、従来技
術においては、上記スプリングとしてばね力の大
きいものを使用することによつてこのような密封
性の低下の防止を図つていた。
考案が解決しようとする課題 上記従来技術においては、遠心力が大きくな
り、リツプ部を径方向外方へ押し拡げる力が大き
くなるオイルシールの高速回転時には、ばね力の
大きいスプリングを使用しているため軸とリツプ
部との間の接触圧が適切なものになるが、遠心力
が小さい低速回転時にはその接触圧が大きくなり
すぎて、軸に接触しつつ回転するリツプ部の摩耗
が大きくなり、軸とリツプ部との間を通るオイル
の漏洩が生じる恐れがあるという問題点があつ
た。
本考案は、このような従来技術の問題点を解決
するオイルシールを提供することを目的とするも
のである。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するために、本考案のオイルシ
ールにおいては、リツプ部の内端面からオイル作
用空間の内方へ向けて突出し、それぞれがリツプ
部の径方向外方位置から径方向内方位置へ向けて
リブ状に延びていてリツプ部の周方向へ互いに隔
てられた関係に配列されている複数のウイングを
設け、上記各ウイングの形状を、オイルシールが
回転してウイングがオイル作用空間内のオイルの
流動圧を受けたときに、リツプ部の径方向内方へ
向けてウイングを押圧する力を生じさせるような
ものにしている。
作 用 上記した本考案のオイルシールにおいては、オ
イルシールの回転時にオイルの流動圧を受けたウ
イングに、これをリツプ部の径方向内方へ向かわ
せる押圧力が加えられるために、この押圧力が、
遠心力によつてリツプ部を径方向外方へ押し拡げ
ようとする力を相殺するよう作用する。
実施例 第1図及び第2図は、本考案実施例のオイルシ
ールを示している。このオイルシールは、静止し
た軸1に嵌合し環状のスプリング2によつて軸1
へ向けて押圧されるリツプ部3aと、軸1を包囲
するハウジング4の内周面に嵌合する外周面3b
とを有し、ハウジング4と一体に軸1のまわりを
回転しつつ、リツプ部3aの密封作用によつてオ
イル作用空間5から外部7へオイルが漏洩するの
を防止するようになつている。
上記リツプ部3aの内端面3c、即ちオイル作
用空間5側の端面には、その端面からオイル作用
空間5の内方へ向けて突出する複数のウイング6
が設けられている。第2図より明らかなように、
これらウイング6のそれぞれはリツプ部3aの径
方向外方位置から径方向内方位置へ向けてリブ状
に延びており、また各ウイング6はリツプ部の周
方向へ互いにほぼ同一間隔づつ隔てられた関係に
配列されている。上記各ウイング6の形状は、オ
イルシールがハウジング4と一体に一方向Dへ回
転してウイング6がオイル作用空間5内のオイル
の流動圧Aを受けたときに、リツプ部の径方向内
方へ向けてウイングを押圧する力Bを生じさせる
ようなものになつている。そして、上記力Bはオ
イルの流動圧Aを受けたときに生じるものである
ため、オイルシールが高速回転してオイルの流動
圧Aが大きくなるにつれて力Bも大きくなるよう
になつている。なお、第1図において、3dは、
側方の補助リツプ、即ちサイドリツプを示してい
る。
図示実施例のオイルシールは上記の構成のもの
であつて、オイルシールが回転したときには各ウ
イング6に上記した力Bが作用し、この力Bがリ
ツプ部3aを径方向内方へ収縮させようとする。
また、オイルシールの回転速度が増加して遠心力
が大きくなつたときには、上記したようにオイル
の流動圧Aが大きくなつて、力Bが大きくなる。
従つて、その力Bが、回転時に生じる遠心力によ
つてリツプ部3aを径方向外方へ押し拡げようと
する力に対抗してこれを相殺するために、低速回
転時と高速回転時とのいずれにおいてもリツプ部
3aの径方向内方域は外方への実質的変形が生じ
ることがなく、リツプ部3aと軸1との接触圧は
常に適切値に維持される。
考案の効果 以上より明らかなように、本考案のオイルシー
ルには、回転時にウイングをリツプ部の径方向内
方へ向けて押圧する力が生じるために、その回転
時の遠心力によつてリツプ部が径方向外方へ押し
拡げられることがなく、従つて軸とリツプ部との
接触圧を常に適切値に維持できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例のオイルシールが軸とハ
ウジングとの間に装着されている状態を示す断面
図、第2図は上記オイルシールのリツプ部をオイ
ル作用空間の側から見てウイングの配列状態を示
す図である。 1……軸、2……スプリング、3a……リツプ
部、3b……外周面、4……ハウジング、5……
オイル作用空間、6……ウイング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 静止した軸に嵌合し環状のスプリングによつて
    軸へ向けて押圧されるリツブ部と、上記軸を包囲
    するハウジングの内周面に嵌合する外周面とを有
    し、上記ハウジングと一体に軸のまわりを回転す
    るようになつているオイルシールにおいて、上記
    リツプ部の内端面からオイル作用空間の内方へ向
    けて突出し、それぞれがリツプ部の径方向外方位
    置から径方向内方位置へ向けてリブ状に延びてい
    てリツプ部の周方向へ互いに隔てられた関係に配
    列されている複数のウイングを有し、上記各ウイ
    ングの形状が、オイルシールが回転してウイング
    がオイル作用空間内のオイルの流動圧を受けたと
    きに、リツプ部の径方向内方へ向けてウイングを
    押圧する力を生じさせるようなものになつている
    ことを特徴とするオイルシール。
JP1988010873U 1988-01-29 1988-01-29 Expired - Lifetime JPH0515652Y2 (ja)

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JPH01115071U JPH01115071U (ja) 1989-08-02
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JPH01115071U (ja) 1989-08-02

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