JPS5985004A - 道路のジョイント部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、橋梁、高架道路等の道路継目部に設置する道
路のジヨイント部材に関する。

従来、道路継目部には鋼製のフィンガージヨイント部材
やゴム製のジヨイント部材などが設置されている。前者
は一対のフィンガープレートラ遊隙番存して対設するも
のであるが、施工に際しての両フィンガープレートの間
隔調整や平担性を得るための高さ調整等の位置決めに手
間がかかるとともに、フィンガープレートは大きな輪荷
重が作用すると破損し易いという問題がある。後者は中
央に伸縮部を設けたゴム板の両側取付部を水平にした剛
板とともにアンカーボルトで床版に固定して遊間を存し
て相対する道路端部を橋絡するものであるが、ゴム板の
中央伸縮部が輪荷重で下方へ撓み易く、車輛走行性に難
点があった。

また、道路継目部に舗装を連続して施す所謂盲目地ジヨ
イントと呼ばれるものもあるが、舗装が継目遊間に陥没
し易く、また、道路の伸縮により継目遊間上の舗装部に
発生するひび割れが周囲に拡がり易く、変車なる補修を
必要としている。

本発明は、かかる点に鑑み、底板の上で一対の縦板金所
定の遊隙を存して対向せしめ、該遊隙に充填した充填材
を底板に支持せしめた汎用性の高い道路のジヨイント部
材を提供するもので、相対する床版端部に形成した両切
欠段部にジヨイント部材を橋架状に載置して面倒な位置
決めを行なうことなく簡単に施工を行なうことができ、
また、高い耐荷強度を得ることができ、さらに、道路の
伸縮によるひび割れの発生が遊隙以外に拡がるのを両縦
板で防止できるようにするものである。

以下、本発明の構成を実施例につき図面に基づいて説明
する。

〈実施例／〉 本例は第１図および第２図に示す。１は道路のジヨイン
ト、２はジヨイント部材であり、本例のジヨイント１は
ジヨイント部材２の上を舗装６で葎った形式のものであ
る。

すなわち、継目遊間４を存して相対する床版５゜５の端
部には切欠段部６，６が形成されており、両切欠段部６
，６の間の中央にジヨイント部材２が設けられている。

ジヨイント部材２ば、底板８と、該底板８の上で継目遊
間４よりも広い遊隙１７を存して対向する一対の縦板９
，９とで構成されたボックス７を備え、該ボックス７内
に充填材１０が設けられたもので、縦板９，９の背面に
はアンカ一部材１１が固定されている。

底板８は７枚板で、継目遊間４よりも幅広に形成され、
切欠段部６．乙の底面間に橋架されている。縦板９，９
は略垂直な板面を道路幅員方向において波形に屈曲せし
めたもので、それぞれ底板８の上に橋長方向へ移動自在
に支持されている。

充填材１０は、コンクリート、アスファルト、プラスチ
ック、発泡コンクリート、ゴム、砕石などの土木材料の
うちの７つ若しくはそれらを組合わせたもので構成され
ている。この充填材１０は、遊隙１７を存して対向せし
めた縦板９，９の間に土木材料を充填して構成する場合
と、土木材料で予め充填材となるブロック体を成形し、
該ブロック体を底板８に載置してから縦板９，９を底板
８の上に設けることにより構成する場合とがある。

そうして、上記ジヨイント部材２の両側、つまり、切欠
段部６．乙には後打ちコンクリート１２゜１２が打設さ
れ、床版上面１５．後打コンク１１−ト１２およびジヨ
イント部材２の上に舗装６が施されている。舗装６には
第１図に示す如く道路幅方向へ延びる切溝１４が設けら
れている。１５はジベル筋、１６は主筋である。

上記構造において、底板８は道路の伸縮により切欠段部
６の底面に対して相対的に摺動する。縦板９はアンカ一
部材１１にて後打コンクリート１２に固定されているた
め、道路の伸縮に伴って底板７の上を橋長方向へ摺動す
る。充填材１０は、道路の伸縮により縦板９．９の遊隙
１７の幅が変化するため、該伸縮の影響を受ける。充填
材１０としてコンクリートブロック体を用いた場合、該
ブロック体による伸縮吸収量は極めて少ないため、その
吸収量を越える道路の伸縮があると、ブロック体にひび
割れが生じるが、該ひび割れは縦板９で遮られ、後打コ
ンクリート１２にはひび割れは生じない。すなわち、道
路の伸縮によるひび割れを充填材１０だけに抑えること
ができる。

充填材１０として、コンクリートよりも軟質のアスファ
ルト、発泡コンクリート、ゴム等を用いると、道路の伸
縮はこれら充填材１０で吸収され、充填材１０のひび割
れは少ないか若しくは生じない。また、充填材１０とし
て砕石等の粒体を用いると、粒体が適宜動き得るため、
粒体の動きによって道路の伸縮が吸収される。

一方、ジヨイント部材２には車輌通過時の輪荷重が舗装
５を介して作用するが、その輪荷重は充填材１０、底板
８を介して切欠段部６．乙の底面から床版５，５に分散
される。つまり、底板８が切欠段部６，６に橋架され、
該底板８に充填材１０が支持でれているため、輪荷重に
よって充填材１０の陥没、つまりは舗装６の陥没を招く
ことがない。

また、上記充填材１０にひび割れが生じても、充填材１
０の上に舗装６が設けられているため、車輛の走行には
何ら支障がなく、舗装６にひび割れが生じた場合にのみ
、必要に応じて該舗装５の補修を行なえばよい。

々お、底板８はその片側のみをそれが載置された床版５
にアンカー等で固定することにより、底板８がｍ目遊間
４に落下する危惧をなくす場合もある。また、一方の縦
板９を底板８Ｆ固定し、他方の縦板９のみが底板８の上
で摺動するようにしてもよい。また、縦板９は道路幅員
方向へ直線状に延ばした平板を用いてもよい。さらに、
実施例／では、充填材１０を縦板９と同じ高さにしたが
、縦板９よりも充填材１０の高さを低くし、舗装乙の一
部を両縦板９，９間の充填材１０の上に打設してもよい
。

さらに、上記実施例では縦板９の上端を床版上面１６に
一致せしめたが、縦板９の上端を床版上面１７１より高
くして舗装Ｓに埋込んだや、逆に床版上面１５よりも低
くする場合もある。

〈実施例２〉 本例は実施例／のジヨイント部材２を路面に露出した状
態に設置した場合で、第３図にジヨイント２１が示され
ている。

すなわち、ジヨイント部材２は床版５．５に形成した切
欠段部６，６に橋架状に設置され、該ジヨイント部材２
の上面と切欠段部乙に打設した後打コンクＩＪ　−）　
２２の上面とは路面に露出し、後打コンクリート２２に
続いて床版５の上に舗装２３が施されている。

本例の場合、道路の伸縮によって充填材１０にひび割れ
が生じても、路面の陥没や充填材１０の脱落は生じるこ
となり、寸た、後打コンクリート２２のひび割れも生じ
ないため、車輛の走行には何ら支障がなく、特に補修を
要しない。

なお、車輛の通過に伴なう、後打コンクリート２２ある
いは充填材１０の摩耗全考慮して縦板９の上端を路面よ
υも若干低く形成する場合もある。

〈実施例３〉 本例はジヨイント部材の構造が前記実施例と異なる場合
で第７図に示されている。

すなわち、第７図に示すジヨイント部材３１において、
底板５２は橋長方向の両端部に上方へ突出した仕切部５
２ａ、５２ａが設けられている。

１だ、縦板６５は上端部に内側に突出した突出部３′５
ａが形成１れている。そして、底板３２の仕切部５２ａ
の両側にはゴム材等で成形した弾性体３４．３５が固着
されており、底板′５２と縦板３５゜６５とで構成され
たボックス６６に充填材３７が充填されている。

底板′５２の仕切部３２ａは縦板′５３が道路の伸縮に
より移動する際に底板！＋２から脱落するのを防止する
作用を呈する。縦板′５６の上端部の突出部５′５ａけ
充填材６７にひび割れが生じた際、ひび割れた破片が上
方へ飛び出すのを防止する作用を呈する。また、実施例
／のように舗装を連続して施したジヨイントの場合、充
填材３７から舗装にひび割れが波及しようとしても、そ
の波及する範囲は突出部５５ａ、３：５ａ間に限定され
る。仕切部３２ａの内側の弾性体３４は縦板５５孕立設
状態に保持する作用と、仕切部５２ａと縦板！１′５と
の間に後打コンクリートが侵入するの全防止し、縦板′
５５の摺動を円滑にする作用を呈する。仕切部！＋２ａ
の外側の弾性体５５は底板！＋２が切欠段部の底面を摺
動する際に仕切部′５２ａと後打コンクリートとの干渉
を防止する。なお、弾性体′５４゜′５５は、施工現場
において底板′５２および縦板３５゜６５？組み立てて
設置した後、あるいは充填材５７を充填した後、底板′
５２の仕切部３５ａの両側に液状ゴムシール材等を流し
込んで形成してもよい。

〈実施例グ） 本例はジヨイント部材の特に底板の構造が前記実施例と
異なる場合で第５図に示されている。

すなわち、第５図に示すジヨイント部材４１において、
底板４２はその中央で橋長方向に分離している。つまり
、底板４２は一対のＬ型板４！ｌ。

４６？間隙４４全存して対向せしめたものであり、両り
型板４５．４５の水平部の上には間隙４４ｆｔ跨いで橋
架板４５が載置されている。縦板４６゜４６はＬ型板４
′５．４３の垂直部に固定されており、対向する内側面
に結合筋４７．４７が固定されている。そして、底板４
２と縦板４６，４６とで構成されたボックス４８に充填
材４９が充填されており、縦板４６と充填材４９とが結
合筋４７で結合されている。

ジヨイント部材４１の設置に際しては、Ｌ型板４′５は
床版の切欠段部に設置する。本例の場合、横板４２、縦
板４６、充填材４９の三者が結合されているため、工場
等から施工現場へジヨイント部材４１を運搬する際の該
ジヨイント部材４１の破損が防止される。

〈実施例ｊ〉 本例はジヨイント部材の特に縦板の構造が前記実施例と
異なる例で第４図に示されている。

すなわち、第６図に示すジヨイント部材５１において、
底板５２の上に設けた縦板５！ｌ、　５）は、互いの上
端間隔を下端間隔よりも小さくしてノ・の字状に傾斜し
ておシ、底板５２と縦板５５，５５とで構成されたボッ
クス５４に充填材５５が充填されている。そして、対向
する内面には充填材５５との結合を図るための結合筋５
６．５６が設けられている。

本例の場合、道路の伸縮により充填材５５にひび割れが
生じた際に、ひび割れ片が上方へ飛び出すのが抑制され
る。特に、ジヨイント部材５１を実施例２に示す如く路
面に露出状態で道路継目部に取り付けた場合、ひび割れ
片の飛び出しによる車輛通行上の支障が生じるのを防止
できる。また、ジヨイント部材５１を実施例／に示す如
く舗装の下に設置した場合には、縦板５５，５！１の上
端の間隔が狭いため、ひび割れが充填材５５から舗装に
波及する範囲も狭くなる。

〈実施例乙〉 本例はジヨイント部材の特に充填材の構造が前記実施例
と異なる例で、第７図に示されている。

すなわち、第７図に示すジヨイント部材６１ＶＣおいて
、６２は底板、６５は縦板、６４は底板６２と縦板６５
．／）３とで構成されたボックス、６５は充填材であり
、充填材６５はゴム等からなる弾性層６５ａとコンクＩ
Ｊ−ト等の弾性の低い充填層６５ｂとを橋長方向に重ね
たものである。

本例の場合、上記弾性層６５へによって充填材６５にお
ける伸縮吸収性が高くなシ、ひび割れの発生が抑制され
る。図例では弾性層６５ａを３ね所に設けたが、両縦板
６５．６５間の／箇所に設けるだけでもよい。

〈実施例７〉 本例は第ｇ図に示す。すなわち、ジヨイント部材７１は
底板７２がＬ字状をなし、対向する一方の縦板７！１け
Ｌ字状底板７２の垂直部７２ａに固定され、他方の縦板
７４は底板７２の水平部７２ｂの上を移動自在に支持さ
れている。そして、この底板７２と縦板７５．７４とで
構成さ力、たボックス７５に充填材７６が充填されてい
る。縦板７４の外側と底板７２の水平部７２ｂの端部に
け弾性体７７が設けられている。

〈実施例に〉 本例は第２図に示す。本例のジヨイント部材８１におい
ては、底板８２は左板８２ａと右板８２ｂと全摺動自在
に重ね合わせて構成され、かつ、左板８２ａおよび右板
８２ｂけそれぞれ縦板８３゜８５と一体になされており
、この底板８２と縦板８り、８５とで構成されたボック
ス８４に充填材８５が充填されている。本例のボックス
８４の幅Ｗは継目遊間４の間隔と同等か若しくはそれよ
りも若干狭い。もちろん、前記幅Ｗ？継目遊間４よりも
広くしてもよい。

〈実施例ン〉 本例は第１θ図に示す。本例のジヨイント部材９１にお
いて、底板９２は水平部９２ａとその両端部に設けた脚
部９２ｂ、９２ｂとからなシ、脚部９２ｂ、９２ｂ’に
切欠段部６，６の底面に接地するようになされている。

そして、この水平部９２ａの上に縦板９′５．９５が移
動自在に支持され、底板９２と縦板９５，９５とで構成
したボックス９４に充填材９５が充填されている。本例
では、底板９２と切欠段部６，６の底面と接触面積が小
さいため、底板９２は床版５に対して相対的に移動し易
い。また、道路橋は車輛の荷重を受けて両端の橋脚を支
点としてスパンの中央部が下方へ撓み、その結果、道路
継目部において相対する一方の道路橋の端部が他方の道
路橋の端部よシも高くなり、段差が生じることがある。

本例の場合、上記段差が生じても底板９２は両脚部９２
ｂ、９２ｂ？切欠段部６，６の底面に接地せしめた状態
を保つことができ、ジヨイント部材９１の」−下変動が
小さい。

なお、本発明ジヨイント部材は、上記実施例のジヨイン
ト部材を組合わせて構成してもよく、また、上記実施例
／に示す床版コンクリート橋（鋼橋）の他、ＰＣ桁橋や
ＰＣ桁橋の道路継目部にも適用することができる。

以上のように、本発明に係るジヨイント部材は、道路継
目部において路面にジヨイント部材を露出状態に設置す
る形式のジヨイントと、ジヨイント部材を舗装で覆う形
式のジヨイントのいずれにも適用することができ、汎用
性があるとともにその施工が容易であり、また、充填材
を横板に支持せしめたため該充填材の脱落や陥没が防止
されて耐荷強度が高くなり、さらに、道路の伸縮による
ひび割れの発生を２枚の縦板間の充填材だけにとどめる
ことができ、別途面倒な補修を必要としないという優れ
た効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施態様を例示し、第１図は実施例／の
道路継目部構造を橋長方向に切断して示す断面図、第β
図は同側の舗装および後打コンクリート打設前の状態ケ
示す平面図、第３図は実施例２における第１図と同様の
図、第７図乃至第１θ図は実施例３乃至実施例２の各ジ
ヨイント部材をそれぞれ示す断面図である。 １．２１・・・・・ジヨイント、２．３１　、４１　、
５１゜６１．７１，８１．９１・・・・・ジヨイント部
材、３゜２６・・・・舗装、４・・・・・・継目遊間、
５・・・・・・床版、６゛・・・・・切欠段部、７．’
５６．４８，５４．６４，７５゜８４．９４・・・・・
・ボックス、８，３２．４２．５２゜６２．７２，８２
．９２−・・・底板、９．′５５．４６゜５！ｌ＋　６
５．７り、７４，８５，９３・・・・・縦板、１０．５
７．４９，５５，６５，７６．８５．９５・・充填材、 弔　２　図 １６　　　９　１７　　９８　１６ ６ ５ ５ ０ ５ １１７ 第６　図　　　　　　　弔　７　図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）底板と、該底板上で所定の遊隙を存して対向する
   一対の縦板とでボックスが形成され、該ボックスに充填
   材が設けられ、該充填材は前記底板の上面に支持されて
   いることを特徴とする道路のジヨイント部材。
2. （２）底板ば７枚板で構成され、該底板上面に一対の縦
   板がそれぞれ橋長方向へ移動自在に支持されている特許
   請求の範囲第１項に記載の道路のジヨイント部材。
3. （３）底板は７枚板で構成され、一対の縦板の一方は底
   板に固定され、他方の縦板は底板上面に橋長方向へ移動
   自在に支持されている特許請求の範囲第１項に記載の道
   路のジヨイント部材。
4. （４）底板は橋長方向に分離した一対の板部材で構成さ
   れ、各板部材に縦板が固定きれている特許請求の範囲第
   １項に記載の道路のジヨイント部材０