JPS597925Y2 - 金具類固定装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、枠材に各種金具を取付ける際の固定装置に関
するものである。

例えば、縦枠材に横枠材を連結する際裏板として使用さ
れる金具，あるいは、枠材にブラケットなどの取付け手
段用の金具を取付ける場合、従来より、枠材の片面に凹
溝を形戊するとともに、当該凹溝の開口端縁に対向する
係止壁を設けて、係止壁間から凹溝内に出入りできる幅
寸法の係止片を備えた金具を、凹溝内で回転して係止片
の端部を凹溝側壁内面に当接係止することによって、金
具の取付けを行なっているのであるが、このような従米
の手段では、取付け位置が定まらず、又、取付け後に金
具が移動して取付け状態が不安定となる問題点を有して
いた。

そこで、本考案は金具の取付け位置を確実にすることが
できるとともに、取付け後は移動することなく不動状態
を保持することのできる固定手段を提供することを目的
として、その構造に独自の工夫をしたものであって、図
示した実施例に示すように、片面に開口する凹溝１を備
え、当該凹溝１の開口端縁に互いに対向する係止壁２，
３を突設した枠材Ａと、上記係止壁２，３の間に出入可
能な幅寸法で形威され、回転によって凹溝１の対向側壁
４，５内面及び係止壁２，３に当接係止する係止片６を
備えた金具Ｂとから或るものであり、上記枠材Ａはその
凹溝１内中央部には係止壁２，３に平行な当接壁９を備
えたｂ型の垂下壁７を有するものであるが、この当接壁
９には金具Ｂを取付けようとする所要個所に対応して係
合孔８が穿設されるとともに、この当接壁９の下端面と
上記係止壁２，３との間には、金具Ｂが回転できる空隙
ｌが形威されるものであり、一方、金具Ｂの垂下壁対向
面イには前記係合孔８内に嵌合する突部１０が設けられ
る。

尚、当該金具Ｂの係止片６，６の端部には、金具Ｂの回
転を円滑可能にするため、図示される如く円弧状部が設
けられる。

而して、上記金具Ｂの突部１０を枠材Ａの係合孔８内に
嵌合するようにして、金具Ｂを凹溝１内に嵌め込むとと
もに、第３図中矢印の如く回転させれば、金具Ｂの係止
片６，６は、凹溝側壁４，５の内面に当接係止するので
あり、上記当接壁９の下縁と係止壁２，３の間隔ｌを係
止片６，６の肉厚寸法に相当する寸法とすれば、係止片
６，６は当接壁９と係止壁２，３とによって扶持され、
より安定した状態で固定される。

即ち、本考案は金具に設けられた突部を枠材の係合孔内
に嵌合したことによって、簡単な構造でありながら、金
具の取付け位置を確実にするとともに、取付け後確固不
動に固定状態を保持することのできる効果を有するもの
である。

尚、金具は図示したものに限定されるものではなく、使
用状況や用途に応じて適宜設計的に変更され得ることは
いうまでもない。

又、第４図中１１は金具Ｂを用いて家屋壁１２に取付け
られた柱である。

【図面の簡単な説明】

第１図は枠材の一実施例を示す斜視図、第２図は金具の
一実施例を示す斜視図、第３図は使用状態を示す底面図
、第４図は取付け状態を示す部分断面図、第５図は他の
実施例を示す要部断面図である。 符号 Ａ・・・・・・枠材、Ｂ・・・・・・金具、１・
・・・・・凹溝、２，３・・・・・・係止壁、４，５・
・・・・・凹溝側壁、６・・・・・・係止片、８・・・
・・・係合孔、９・・・・・・当接壁、１０・・・・・
・突部、イ・・・・・・垂下壁対向面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 片面に開口する凹溝を備え、当該凹溝の開口端縁に互い
   に対向する係止壁を突設した枠材と、上記係止壁間に出
   入可能な幅寸法で形或され、回転によって凹溝の対向側
   壁内面及び係止壁に当接係止される係止片を備えた金具
   とから戒り、上記枠材の凹溝内に係止壁と平行な当接壁
   を形威して、当該当接壁に保合孔を設けるとともに、こ
   の当接壁の下縁と上記係止壁との間に金具が回転できる
   空隙を形或し、前記金具の当接壁対向面に設けられた突
   部を上記保合孔内に嵌合するようにしたことを特徴とす
   る金具類固定装置。