JPS597131Y2 - 自動車のバツクドア−構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はバツクドアーの内側にロック装置を解除するた
めのロック解除用窓を設けた自動車のバツクドアーに関
するものである。

従来、バン型車等後部に開口部を有する自動車のバツク
ドアーにおいては、該バツクドアーのインナパネル、又
は内張りを窓にあけ、バックドアーの内部に設けたドア
ーのロックを解除するレバー機構の頭が見えるようにな
し、該バツクドアーを内側から開くときに該レバーを手
で操作するようになされた構造のものが存したが、この
構造のものは単に窓をあけたのみであるので、内側から
、バツクドアーを開ける時には該窓からレバーを操作し
てロックを解除し、該バックドアーを押せば良いのであ
るが、該バツクドアーを閉じる時には内側から行なうこ
とは出来なかった。

又、該窓にはカバーもなく露出したよ・であるので見栄
えも悪い等の欠点があった。

この上記欠点を解消するために、第１図及び第２図に示
すように、インナパネル１にあけたロック解除用の窓２
に、先端に把手部３を有し、基端にヒンジ部４を有する
リツド本体５の裏面に断面略コ字状をなすストツパ部材
６を樹脂により一体或形したリツド７を、ストツパ部材
６のコーナ部６ａがインナパネル１の切欠き１ａと当接
し、リツド７が必要以上に開かないようにすると共に、
開いた状態でデットポイントを越えて止まるような位置
にビス８により取付けたり、又、内側からバツクドアー
を開閉するためのハンドル９をリツド７の近傍に取付け
たものが考えられたが、このように構或すると、リツド
７とハンドル９を別々に作り取付けなければならないた
め部品が増えるばかりではなく作業性が悪いという欠点
がある。

本考案は前記従来の欠点を解消するためになされたもの
であってバツクドアーのインナパネル等にあけたロック
解除用窓に構造簡単にして、かつ、プルハンドルとして
も使用できるカバーを装着し、該バックドアーを車室内
側がらも閉められるようにしたバツクドアー構造を提供
することを目的とするものである。

以下、本考案を図示せる実施例に随って説明する。

ａはバン型車等の自動車Ａの後部開口部に設けられたバ
ツクドアーであって、該バックドアーａの内部には上方
にレバー１１を有するドアーロック装置１２が内蔵され
ている。

該バックドアーａのインナパネル１３と内張り１４の前
記レバー１１の位置する部分には、該レバー１１を操作
するためのロック解除用窓１５があけられている。

そしてこの窓１５開口部左右近傍の内張９１４面には鉤
状のブラケツＨ６ａ，１６ｂが対向するようにして取付
けられ、該ブラケッＮ６ａ，１６ｂ間には断面が略Ｌ字
状をしたカバー１７がヒンジ１８ａ，１８ｂにより回転
自在に装着されている。

したがって車室内からバツクドアーａを開けようとする
場合には、該カバー１７をヒンジ１８ａ，１８ｂを中心
としてＸ方向に回動させロック装置１２のレバー１１を
操作してロックを解除させ該ドアーａを内側から押し上
げることができ、又該ドアーａを車室内から閉める時に
は該カバー１７をプルハンドルとして使用することがで
きる。

すなわち、該カバー１７をフ゜ルハンドルとして使用す
るときには、該ブラケツＨ６ａ，１６ｂの取付下端がス
トツパとなりそこにカバー１７の下端が当接するので該
カバー１７を引くことかで゛きる。

（第５図参照） 尚、カバー１７を開ける時、あるいはプルハンドルとし
て使用するときは前記実施例とは逆に反対の方向（すな
わち上方）に回動させてもよい。

このときはブラケット１６ａ，１６ｂの上端がストツパ
となる。

又、カバー１７とブラケツＨ６ａ，１６ｂとの間にスプ
リング（図示せず）を設けて、通常は窓１５を覆うよう
にしても良い。

本考案は以上述べたように、バツクドアーの内側にあけ
たロック解除用窓にプルハンドルとしても使用できるカ
バーを設けたので、従来のように該バツクドアーを車室
内から開けることもできるばかりではなく車室内から閉
じることもでき、かつ、見栄えも良くすることができる
。

又、本考案によれば、カバーとプルハンドルとを一体に
したので部品点数を減らすことができ、作業性も向上し
、かつ安価に提供することができ、しかも通常は窓を覆
っているため不必要なとき該窓から手を入れてドアロッ
クを解除することがない 又、ドライバードアーやアシストドアーに通常設けられ
ているハンドルを設けるとロック装置や、ハンドルも複
雑となり高価になるが、本考案のものは簡単な構造なた
め、従来のバツクドアーにも取付けることができる等の
効果を有するものである。

尚、キャブオーバタイプのバン型車では、運転者が荷物
を降すとき、車室内を通って荷物を持ちバツクドアーか
ら降すことが多く、又、ウオークスルータイプといって
、運転席から荷室に入れる装置が用いられるようになっ
てきているので、本考案のような装置はその利用価値が
高くなってきている。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のリツドとハンドルの斜視図、第２図は従
来のリツドを取付けた状態を示すバツクドアーの窓部の
断面図、第３図イ，口は本考案によるバツクドアーを装
着した状態を示す自動車の後部側面図でイは閉じた状態
を示し、口は開いた状態を示している。 第４図は本考案によるバツクドアーの要部断面図、第５
図に操作説明図、第６図は本考案のカバーの斜視図であ
る。 ａほバツクドアー、１５はロック解除用窓、１６ａ，１
６ｂはブラケット、１７はカバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. バツクドアーの内側に、該バツクドアーのロック装置を
   解除するために設けたドアーロック解除用窓に、両端を
   バツクドアーの内側に固定したブラケットに断面が略Ｌ
   字状をなしたカバーを回転自在に枢着すると共に、該カ
   バーをプルハンドルとして使用するとき、ブラケットの
   取付下端部をカバ一端のストツパとなるストツパ部とし
   たことを特徴とする自動車のバツクドアー構造。