JPS5941778Y2 - まほうびんのびん受け装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、金属製の肩部材及び胴本体からなるまほうび
んのびん受装置に関するものである。

従来この構成からなる金属製外装のまほうびんにおいて
は、第４図、第５図に示すように、肩部材及び補強板の
他に通常金属製からなるびん受Ａを三者同時にびん口部
において巻き締めし、そして中びんの上部及び側部に密
着する断面り字形のゴム製等のバッキングＢをびん受Ａ
に装着し、まほうびんを構成するのが一般的である。

本考案は、この種まほうびんにおいて、特に保温性の向
上と、高価である厚肉のバッキングを廃し微少のバッキ
ングを用いることによってコストダウンを計ることを目
的とするものである。

以下、本考案のまほうびんのびん受装置を実施例である
添付の図面に基づいて説明する。

金属製の胴本体１の上端は内方に折曲し、更にその先端
を上方に曲げて断面り字形となす。

この胴本体１の平坦部１ａに、中心部に注出口となる開
孔を有する皿形の肩部材２の外周縁２ａを載置させる一
方、肩部材２と同じく中心部に開孔を有する椀形の金属
製の補強板３の外周縁３ａを胴本体１の平坦部１ａ下面
に当接させる。

そして肩部材２の内周縁を内側に巻き締めし、この巻き
締め部２ｂで補強板３と結合し胴本体１と肩部材２及び
補強板３を一体的とする。

補強板３は第２図に示すように、肩部材２と巻き締めさ
れる巻き締め部２ｂより外方に水平部３ｂと、これに連
続して下方に垂直部３ｃを設けてあり、水平部３ｂと垂
直部３ｃとで形成される空所には合成樹脂製のびん受４
を遊嵌合せしめる。

即ち、補強板３の垂直部３ｃの内径寸法よりもや′や小
径の筒部外径を有するびん受４は、第３図に示すように
中央に開孔４ａを有する有底筒形とし、筒部４ｂの内周
部から内方へ放射状に複数個のリブ５，５を縦設し、該
リブ５の先端が中びん８の口部外側面と遊合するように
しである。

びん受４の開孔４ａの内周縁には、外周面に凹溝γを刻
設し断面コ字状としたゴム製その他のリング状バッキン
グ６を嵌着する。

しかして、バッキング６の下面は中びん８の上面に当接
し、一方上面は中びん８を底部から締め上げ部材９で締
め上げた時に肩部材２と補強板３との巻き締め部２ｂに
圧着される。

このような構成にすることによって、中びんは締め上げ
た時には上下には動かず、水平方向には中びんとびん受
との遊合間隙及び、びん受と補強板の垂直部との間隙の
和の寸法分だけ僅かに動く可能性はあるが一旦締め上げ
ると妄動するようなことはない。

そしてバッキングが中びん口部に密着しているため水洩
れ等の心配は全く生じない。

本考案によれば、中びんの上部外周面に接するのは、合
成樹脂製のびん受けに縦設したリブとの数点の点接触の
みであり、従来のようにゴム等の全面から熱が伝導によ
り器外に放出されないので保温効果が増大される特長が
ある。

また、従来よりバッキングとして使用していた高価なシ
リコンゴム等の使用量を大巾に減することができるので
合成樹脂製のびん受を新たに装着してもコストダウンを
計ることができ、従来の金属製のびん受は不要となる。

換言すれば、従来使用していた金属製のびん受を省略し
て補強板で補い、バッキングのうち中びん上部外周に接
する部分を無くし、それに代えて合成樹脂製の安価なび
ん受を使用したものである。

その結果大巾なコストダウンを実現できるという顕著な
効果を奏することとなる。

更に、巻き締め加工上、巻き締め部が厚くなるとそれだ
け加工が困難であって巻き締め部にクラックを生じると
言う困難性があるが、本考案によれば巻き締め部は肩部
材と補強板との三部品のみとなりそれだけ良好な巻き締
め加工とすることができる実益がある。

【図面の簡単な説明】

添付図面の第１図ないし第３図は本考案まほうびんのび
ん受は装置の実施例を示すもので、第１図は中間部を省
略し一部を縦断して示すまほうびんの側面図、第２図は
中びん口部周辺のびん受は装置の一部を示す拡大縦断面
図、第３図はびん受けのみの下方より見た斜視図、第４
図、第５図はそれぞれ従来のまほうびんのびん受は装置
を示す縦断面図であって、第５図は第４図の部分拡大図
、である。 １・・・・・胴本体、１ａ・・・・・・平坦部、２・・
・・・・肩部材、２ａ・・・・・・外周縁、２ｂ・・・
・・・巻き締め部、３・・・・・・補強板、３ａ・・・
・・・外周縁、３ｂ・・・・・・水平部、３ｃ・・・・
・・垂直部、４・・・・・・びん受、４ａ・・・・・・
開孔、４ｂ・・・・・・筒部、５・・・・・・リブ、６
・・・・・・バッキング、７・・・・・・凹溝、８・・
・・・・中びん、９・・・・・・締め上げ部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 金属製の胴本体の上端を内方へ曲げ、その先端を再び上
   方に曲げて断面路り字形となし、その平坦部に金属製の
   肩部材の外周縁を載置させ、一方椀形の金属製の補強板
   の外周縁を胴本体の平坦部の下面に当接させ、且つ補強
   板の内周縁を肩部材のびん口部の下面に沿わせて内方向
   に共に巻き締めし、胴本体と肩部材及び補強板を一体的
   とならしめた外装構造を有するまほうびんにおいて、補
   強板３の巻き締め部２ｂより連続して外方に水平部３ｂ
   と、それに連続して垂直部３ｃを設け、方合成倒脂から
   なり、中央に開孔４ａした有底筒形のびん受４を形成し
   、該びん受４は前記補強板３の垂直部３ｃに遊嵌合する
   とともにその内周面から内方へ放射線状に複数個のリブ
   ５，５を縦設し、その先端が中びん８の口部外側面と遊
   合するようになし、又前記開孔４ａの内周縁には、中び
   ん８の上面に当接するリング状のバッキング６の外周面
   上に設けた凹溝７を嵌入せしめ、中びん８を締め上げ時
   に、前記バッキング６の上面が、前記肩部材２と補強板
   ３との巻き締め部２ｂに圧着せしめられるようにしたこ
   とを特徴とするまほうびんのびん受は装駿。