JPS5841165Y2 - キヤツプの弛み止め機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、容器体口頚部に螺合させたキャップの弛み止め
機構に係る。

例えばガラス製の壜にポリプロピレン製のキャップを螺
合させ締付けすると、かたく締付けても自然にキャップ
が弛んでこれが輸送時等における液洩れの原因となるも
のであった。

該弛みは、強く締付けることでキャップの雌ねじが雄ね
じ下面へ弾性変形して係合し、これが弾性復帰すること
によるものと考えられる。

螺合式キャップは消費者にとってその螺動が滑らかであ
ることが望ましいが、そのために雄ねじと雌ねじとの間
の遊びを大きくすると、更にキャップは弛み易くなる。

本案はそのような欠点を除去したもので、以下図面につ
いて説明すると、１は容器体、２はその口頚部である。

該口頚部外面にはキャップ螺合用の雄ねじ３が設けてあ
り、又口頚部基部外周には外周縁を楕円形状とする外向
きフランジ４が付設させである。

該フランジの短径部は後述キャップのスカート状部内径
より短く、又長径部は長く形成させておく。

容器体はガラス製又はこれに準する合成樹脂製とする。

５は上記口頚部へ螺合可能に設けたキャップである。

該キャップの周壁６の内面には雌ねじ７が周設させてあ
り、又周壁６の下部内面からはスカート状部８を垂設さ
せである。

該スカート状部は、キャップを口頚部へ螺合させたとき
、そのスカート状部左右画部分が、外向きフランジ長径
部の外側面部分４ ａ 、４ ａにより圧接されて、第
２図が示すように楕円形状に弾性変形し、該弾性変形に
よって、スカート状部内面が外向きフランジ外周面に圧
接するようにしである。

キャップは、ポリプロピレン又はこれに準する合成樹脂
材によって成形する。

本案は上記構成とするものであり、口頚部基部に設けた
外向きフランジ４の外周縁を楕円形状とし、キャップ周
壁の下部内面からスカート状部を垂設させ、キャップ螺
今時に、外向きフランジ長径部の外側面部分４ ａ 、
４ ａが、鉄部に位置するスカート状部部分に圧接して
、スカート状部を弾性変形させ、該弾性変形によって、
スカート状部内面が外向きフランジ外周面に圧接可能と
したから、スカート状部内面が面接触して外向きフラン
ジを外側から強く締付けることでキャップの弛みを阻止
することができる。

又、該締付けは、楕円形状の外向きフランジに真円形状
のスカート状部を嵌合することによって行うから、スカ
ート状部部分を外向きフランジ長径部の外側面部分４
ａ 、４ ａに乗上げさせることで行うことができて、
摩擦抵抗が小さくてすみ、キャップ螺合の妨げとなるこ
とはなく、その乗上げは、ねじによる倍力機構で行うた
め容易に行うことができる。

更に、外向きフランジ４は口頚部の基部外面に周設させ
であるから、キャップを深く螺合させたときだけ圧接が
行われて、それ以外の状態では圧接せず、キャップの螺
合および螺脱の操作が行い難くなることもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は容器体口頚部へキャップを螺合させた状態での
本案機構を示す縦断面図、第２図は第１図のＩＩ −Ｉ
Ｉ線の横断面図である。 １・・・・・・容器体、４・・・・・・外向きフランジ
、４ａ・・・・・・外側面部分、６・・・・・・キャッ
プ、８・・・・・・スカート状部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器体１と、該容器体の口頚部２へ螺合可能に設けた合
   成樹脂製のキャップ５とを有し、上記容器体の口頚部２
   基部外周に、外周縁を楕円形状とした外向きフランジ４
   を付設させると共に、キャップ周壁の下部内面からスカ
   ート状部８を垂設させ、口頚部にキャップを螺合させて
   締付けたとき、上記外向きフランジの長径部に位置する
   外側面部分４ ａ 、４ ａが、鉄部に位置するスカー
   ト状部部分に圧接し、スカート状部を弾性変形させ、該
   弾性変形によって、スカート状部内面が、外向きフラン
   ジ外周面に圧接可能に設けたことを特徴とするキャップ
   の弛み止め機構。