JPS5933620B2 - 顔料の製造法 - Google Patents
顔料の製造法Info
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- JPS5933620B2 JPS5933620B2 JP6369376A JP6369376A JPS5933620B2 JP S5933620 B2 JPS5933620 B2 JP S5933620B2 JP 6369376 A JP6369376 A JP 6369376A JP 6369376 A JP6369376 A JP 6369376A JP S5933620 B2 JPS5933620 B2 JP S5933620B2
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- mica
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は顔料の製造法、詳しくは着色光沢または着色高
光沢を有し且ついずれも透明性を有して居り、しかも化
粧料や塗料などに用いたとき沈澱、偏析、色分かれ、色
むら等を生じない顔料を製造する方法に関するものであ
る。
光沢を有し且ついずれも透明性を有して居り、しかも化
粧料や塗料などに用いたとき沈澱、偏析、色分かれ、色
むら等を生じない顔料を製造する方法に関するものであ
る。
従来一般に提供されている酸化チタンコーテツド雲母、
酸化チタンコーテツドバリウムサルフエート、酸化チタ
ンコーデツドタルク、酸化鉄を含有させ着色した酸化チ
タンコーテツド雲母または酸化チタン層の光学的厚さを
変えた酸化チタンコーテツド雲母系の真珠顔料または虹
彩箔顔料、更にはオキシ塩化ビスマスコーテツド雲母、
オキシ塩化ビスマス等の真珠顔料または虹彩箔顔料は、
配向した場合に真珠顔料は銀色を、虹彩箔顔料は虹色を
呈するが、充分な透明感および鮮明な色調を有するもの
は得られず単に光輝性のみを有するものが殆んどである
。
酸化チタンコーテツドバリウムサルフエート、酸化チタ
ンコーデツドタルク、酸化鉄を含有させ着色した酸化チ
タンコーテツド雲母または酸化チタン層の光学的厚さを
変えた酸化チタンコーテツド雲母系の真珠顔料または虹
彩箔顔料、更にはオキシ塩化ビスマスコーテツド雲母、
オキシ塩化ビスマス等の真珠顔料または虹彩箔顔料は、
配向した場合に真珠顔料は銀色を、虹彩箔顔料は虹色を
呈するが、充分な透明感および鮮明な色調を有するもの
は得られず単に光輝性のみを有するものが殆んどである
。
特にそれらの使用濃度が3%以上になると酸化チタンや
オキシ塩化ビスマスの影響が強く現われ、被覆力が増大
して透明感が極度に減少するという欠点があり、殊にビ
スマス系光沢顔料の場合、化粧料にあつては法規制によ
り20%以下の配合に限定されていて、それ以上の濃度
の使用が不可能である。また、真珠光沢顔料は光輝性を
有しているが本質的に透明感を有するものではなく、例
えば化粧料に適用した場合化粧効果の面において肌色を
生かした透明感のあるつやとはりをもたせる効果を得る
のが困難である。更に、有色顔料と虹彩箔顔料とを併用
すると皮脂あるいは化粧料中の油分との親和性による相
違や透明性、色調の相異により光沢顔料が浮き立つて見
え化粧効果を損う欠点があり、また有色顔料特に有機顔
料は化粧料中に1.5%以上添加した場合、顔料ののび
が悪くなつて肌に均一に塗布されない等の欠点がある。
更にまた、従来の顔料は一般に結晶形、親和性、比重、
粒度分布、表面活性等の相異により製造時、保管時、輸
送時に沈降、偏析、色分れ、色むらを生じ、品質の低下
の原因となるばかりか、化粧料に適用したとき経時変化
を免かれない等の欠点があつた。本発明はこのような問
題点を解決し、特に透明性を有すると同時に着色光沢ま
たは着色高光沢を有し、しかものびが良好であるととも
に経時変化を生じることがない顔料を製造する方法を提
供することを目的として発明されたものである。
オキシ塩化ビスマスの影響が強く現われ、被覆力が増大
して透明感が極度に減少するという欠点があり、殊にビ
スマス系光沢顔料の場合、化粧料にあつては法規制によ
り20%以下の配合に限定されていて、それ以上の濃度
の使用が不可能である。また、真珠光沢顔料は光輝性を
有しているが本質的に透明感を有するものではなく、例
えば化粧料に適用した場合化粧効果の面において肌色を
生かした透明感のあるつやとはりをもたせる効果を得る
のが困難である。更に、有色顔料と虹彩箔顔料とを併用
すると皮脂あるいは化粧料中の油分との親和性による相
違や透明性、色調の相異により光沢顔料が浮き立つて見
え化粧効果を損う欠点があり、また有色顔料特に有機顔
料は化粧料中に1.5%以上添加した場合、顔料ののび
が悪くなつて肌に均一に塗布されない等の欠点がある。
更にまた、従来の顔料は一般に結晶形、親和性、比重、
粒度分布、表面活性等の相異により製造時、保管時、輸
送時に沈降、偏析、色分れ、色むらを生じ、品質の低下
の原因となるばかりか、化粧料に適用したとき経時変化
を免かれない等の欠点があつた。本発明はこのような問
題点を解決し、特に透明性を有すると同時に着色光沢ま
たは着色高光沢を有し、しかものびが良好であるととも
に経時変化を生じることがない顔料を製造する方法を提
供することを目的として発明されたものである。
即ち、この目的を達成するため本発明に係る顔料の製造
方法は、水酸化アルミニウムまたはアルミニウム塩のゲ
ル溶液と、金属酸化物を被覆しない微粉末雲母と、酸性
染料、天然染料の一種または二種以上の混合染料とを混
合反応せしめて微粉末雲母の表面に染料を含浸した水溶
性アルミニウム塩の薄膜を析出形成することを第一の特
徴とし、更に水不溶性樹脂、アルコール可溶性樹脂、水
不溶性繊維素の一種または二種以上の混合物を揮発性有
機溶媒の存在下において前記薄膜の上に被着せしめるこ
とを第二の特徴としている。本発明においては、前記の
ように金属酸化物を被覆しない微粉末雲母が用いられ、
例えば白雲母、絹雲母、紅雲母、合成雲母、金雲母、黒
雲母、リチヤ雲母(鱗雲母)、ソーダ雲母、チンワルド
雲母、ハロイドマイカあるいはこれらを変成したものが
適用され、それらを3〜4%程度の硫酸、塩酸、硝酸ま
たはこれらの混酸あるいはクロム酸等の無機酸の水溶液
を用いて40〜60℃に加温処理することによつて鉄分
等の不純物を除去し、その後洗浄し乾燥したものを使用
する。この微粉末雲母は表面がなるべく平滑なものが好
ましく、且つ平均粒径としては3〜50μ程度のもので
厚さが可能な限り薄いものが好ましい。例えば0.05
〜0.5μ程度の厚さのものを適用した場合透明性とつ
やに優れたものができ、またこの場合に平均粒径が約3
0μ以上となると透明性を有すると同時に光輝性および
金属感を有する顔料となる。また、本発明に適用される
酸性染料としては種々なものがあるが、化粧料への適用
を考えるとき赤色2号、赤色3号、黄色4号、黄色5号
、緑色3号、青色1号、青色2号、赤色227号、赤色
203−1号、赤色203−2号、赤色232号、橙色
205号、橙色207号、黄色202一1号、黄色20
2−2号、黄色203号、緑色201号、緑色204号
、緑色205号、青色205号、茶色201号、赤色4
01号、赤色405号、赤色503号赤色504号、赤
色506号、橙色402号、黄色402号、黄色403
−1号、黄色406号、黄色407号、緑色402号、
紫色401号、黒色401号、等が好ましく、その他食
用天然色素として現在市販されているカルミン酸、ラツ
カイン酸、ブラシリン、クロシン、カルサミン等も適用
できる。また、前記以外の酸性染料であつてもアルミニ
ウム塩を形成するものであれば全て適用でき、これらの
染料の一種または二種以上を混合したものを使用するも
のである。ここで第一番目の発明に係る着色光沢および
透明性を有する顔料の製造方法の具体例を次に説明する
。
方法は、水酸化アルミニウムまたはアルミニウム塩のゲ
ル溶液と、金属酸化物を被覆しない微粉末雲母と、酸性
染料、天然染料の一種または二種以上の混合染料とを混
合反応せしめて微粉末雲母の表面に染料を含浸した水溶
性アルミニウム塩の薄膜を析出形成することを第一の特
徴とし、更に水不溶性樹脂、アルコール可溶性樹脂、水
不溶性繊維素の一種または二種以上の混合物を揮発性有
機溶媒の存在下において前記薄膜の上に被着せしめるこ
とを第二の特徴としている。本発明においては、前記の
ように金属酸化物を被覆しない微粉末雲母が用いられ、
例えば白雲母、絹雲母、紅雲母、合成雲母、金雲母、黒
雲母、リチヤ雲母(鱗雲母)、ソーダ雲母、チンワルド
雲母、ハロイドマイカあるいはこれらを変成したものが
適用され、それらを3〜4%程度の硫酸、塩酸、硝酸ま
たはこれらの混酸あるいはクロム酸等の無機酸の水溶液
を用いて40〜60℃に加温処理することによつて鉄分
等の不純物を除去し、その後洗浄し乾燥したものを使用
する。この微粉末雲母は表面がなるべく平滑なものが好
ましく、且つ平均粒径としては3〜50μ程度のもので
厚さが可能な限り薄いものが好ましい。例えば0.05
〜0.5μ程度の厚さのものを適用した場合透明性とつ
やに優れたものができ、またこの場合に平均粒径が約3
0μ以上となると透明性を有すると同時に光輝性および
金属感を有する顔料となる。また、本発明に適用される
酸性染料としては種々なものがあるが、化粧料への適用
を考えるとき赤色2号、赤色3号、黄色4号、黄色5号
、緑色3号、青色1号、青色2号、赤色227号、赤色
203−1号、赤色203−2号、赤色232号、橙色
205号、橙色207号、黄色202一1号、黄色20
2−2号、黄色203号、緑色201号、緑色204号
、緑色205号、青色205号、茶色201号、赤色4
01号、赤色405号、赤色503号赤色504号、赤
色506号、橙色402号、黄色402号、黄色403
−1号、黄色406号、黄色407号、緑色402号、
紫色401号、黒色401号、等が好ましく、その他食
用天然色素として現在市販されているカルミン酸、ラツ
カイン酸、ブラシリン、クロシン、カルサミン等も適用
できる。また、前記以外の酸性染料であつてもアルミニ
ウム塩を形成するものであれば全て適用でき、これらの
染料の一種または二種以上を混合したものを使用するも
のである。ここで第一番目の発明に係る着色光沢および
透明性を有する顔料の製造方法の具体例を次に説明する
。
方法 1
乾燥水酸化アルミニウムゲル(以下DHAGと略称する
)1重量部を脱イオン水3〜1000重量部に懸濁し、
40〜7『Cに加温して濃塩酸(36%)1〜5重量部
を徐々に加えた後前記温度を維持して15分〜60分間
攪拌し、PHO.5〜3,5の水酸化アルミニウムゲル
溶液を作る。
)1重量部を脱イオン水3〜1000重量部に懸濁し、
40〜7『Cに加温して濃塩酸(36%)1〜5重量部
を徐々に加えた後前記温度を維持して15分〜60分間
攪拌し、PHO.5〜3,5の水酸化アルミニウムゲル
溶液を作る。
このゲル溶液に金属酸化物を被覆しない微粉末雲母0.
1〜50重量部を加え均一となるまで撹拌し、次で染料
0.001〜0.25重量部を脱イオン水に完全に溶解
して染料液となしたものを徐々に加え、染料を含浸した
不溶性アルミニウム塩を微粉末雲母上に析出せしめて薄
膜を形成させ、こごで必要があればPHを3〜8に調整
して更に50〜80℃に液温を上昇させて1〜3時間保
温攪拌することによつて沈澱物を熟成し、放冷、静置し
た後に沈澱物をf別し、水洗、アセトン脱水、風乾して
目的とする顔料を得るものである。ここで、DHAGと
微粉末雲母との比が小さい程沈澱物の沢別が容易であり
、且つ得られた顔料も脆弱で粉砕しやすく光沢も増大す
る。方法 カリウム硫酸アルミニウム、ナトリウム硫酸アルミニウ
ム、塩化アルミニウム、酢酸アルミニウム、硝酸アルミ
ニウム、アルミン酸ナトリウム等のアルミニウム塩の0
.1モル水溶液0.01〜2.5重量部に金属酸化物を
被覆しない微粉末雲母1重量部を加え、さらに脱イオン
水を適宜に加えて微粉末雲母が水中で均一に懸濁するよ
うに調整する。
1〜50重量部を加え均一となるまで撹拌し、次で染料
0.001〜0.25重量部を脱イオン水に完全に溶解
して染料液となしたものを徐々に加え、染料を含浸した
不溶性アルミニウム塩を微粉末雲母上に析出せしめて薄
膜を形成させ、こごで必要があればPHを3〜8に調整
して更に50〜80℃に液温を上昇させて1〜3時間保
温攪拌することによつて沈澱物を熟成し、放冷、静置し
た後に沈澱物をf別し、水洗、アセトン脱水、風乾して
目的とする顔料を得るものである。ここで、DHAGと
微粉末雲母との比が小さい程沈澱物の沢別が容易であり
、且つ得られた顔料も脆弱で粉砕しやすく光沢も増大す
る。方法 カリウム硫酸アルミニウム、ナトリウム硫酸アルミニウ
ム、塩化アルミニウム、酢酸アルミニウム、硝酸アルミ
ニウム、アルミン酸ナトリウム等のアルミニウム塩の0
.1モル水溶液0.01〜2.5重量部に金属酸化物を
被覆しない微粉末雲母1重量部を加え、さらに脱イオン
水を適宜に加えて微粉末雲母が水中で均一に懸濁するよ
うに調整する。
充分攪拌して後酸性染料0.001〜0.25重量部に
INの炭酸ナトリウム、カセイソーダ、アンモニア水等
の温アルカリ液に溶解したアルカリ染料液を徐々に加え
る。このときのアルカリ液量は先に用いたアルミニウム
塩の規定量と同等量乃至2倍量までとする。この混合物
を攪拌混合し、PH4〜9としアルミニウム塩水溶液を
ゲル化するとともに染料を含浸した不溶性アルミニウム
塩を微粉末雲母上に析出せしめて薄膜を形成させる。充
分に析出して反応が完了したときゲル溶液を90℃に上
昇し、60〜80℃で30分〜3時間沈澱を熟成し、放
冷後沈澱物を沢別し、水洗、アセトン脱水、風乾して目
的とする顔料を得るものである。得られた顔料の特性は
方法1によつて得られた顔料と同様である。方法 染料0.001〜0.25重量部を0.1Nの方法に示
す加温したアルカリ液に溶解した後に金属酸化物を被覆
しない微粉末雲母1重量部を加えて攪拌し均一に分散し
、次で方法に示すアルミニウム塩の0.1モル水溶液0
.01〜2.5重量部を徐々に加えて撹拌混合し、PH
4〜8に調整することによつてアルミニウム塩水溶液を
ゲル化するとともに洗料を含浸した不溶性アルミニウム
塩を微粉末雲母土に析出せしめ薄膜を形成する。
INの炭酸ナトリウム、カセイソーダ、アンモニア水等
の温アルカリ液に溶解したアルカリ染料液を徐々に加え
る。このときのアルカリ液量は先に用いたアルミニウム
塩の規定量と同等量乃至2倍量までとする。この混合物
を攪拌混合し、PH4〜9としアルミニウム塩水溶液を
ゲル化するとともに染料を含浸した不溶性アルミニウム
塩を微粉末雲母上に析出せしめて薄膜を形成させる。充
分に析出して反応が完了したときゲル溶液を90℃に上
昇し、60〜80℃で30分〜3時間沈澱を熟成し、放
冷後沈澱物を沢別し、水洗、アセトン脱水、風乾して目
的とする顔料を得るものである。得られた顔料の特性は
方法1によつて得られた顔料と同様である。方法 染料0.001〜0.25重量部を0.1Nの方法に示
す加温したアルカリ液に溶解した後に金属酸化物を被覆
しない微粉末雲母1重量部を加えて攪拌し均一に分散し
、次で方法に示すアルミニウム塩の0.1モル水溶液0
.01〜2.5重量部を徐々に加えて撹拌混合し、PH
4〜8に調整することによつてアルミニウム塩水溶液を
ゲル化するとともに洗料を含浸した不溶性アルミニウム
塩を微粉末雲母土に析出せしめ薄膜を形成する。
アルカリ液の量は方法と同じであり、また以後の処理は
方法と同様であり、得られた顔料の特性は前記の方法に
よるものと同様である。前記方法から明かなように、本
発明によると原材料を混合するだけで実質的に一回の被
覆工程で目的の顔料を得ることができ、きわめて簡単に
製造できるものである。
方法と同様であり、得られた顔料の特性は前記の方法に
よるものと同様である。前記方法から明かなように、本
発明によると原材料を混合するだけで実質的に一回の被
覆工程で目的の顔料を得ることができ、きわめて簡単に
製造できるものである。
そしてこの方法によつて得られる着色光沢および透明性
を有する顔料は、単に微粉末雲母の表面に染料を付着し
た水不溶性アルミニウム塩を析出せしめたものではなく
、染料を含浸した極めて薄い不溶性アルミニウム塩の膜
を析出形成したものであつて、この薄膜はほぼ均一に附
着し微粉末雲母と一体となつて挙動するのである。一般
にアルミニウムレーキは生成後もゲル状となつていて沢
過が困難であり、また乾燥後は固いケーキとなり微粉末
とするのに多大の手数と特殊な設備とを必要とするが、
本発明によつて製造された顔料は脆弱で容易に粉砕する
ことができ、従つて化粧料成分、塗料成分等とともに攪
拌混練することによつて粉砕され特に粉砕工程を必要と
しないものである。また、この顔料は媒体によく分散し
、微粉末雲母ののびのよさと透明性とを生かしたつやの
ある有色物が得られ、化粧料、塗料、各種装飾物等に有
効に適用され、偏析、色分かれ、色むら、顔料の沈降を
生じないものである。更に、本発明によると染料のもつ
鮮明な色調が生かされ、染料の色調の選択によつて赤色
系、橙色系、緑色系、紫色系、肌色系その他任意の色調
を得ることができるものである。更にまた、本発明によ
つて得られる顔料は皮膚刺激性、毒性が全くなく、健康
肌の女性85名の前縛部に対する貼布試験において24
時間、72時間後の判定で何等の異常も認められなかつ
た。
を有する顔料は、単に微粉末雲母の表面に染料を付着し
た水不溶性アルミニウム塩を析出せしめたものではなく
、染料を含浸した極めて薄い不溶性アルミニウム塩の膜
を析出形成したものであつて、この薄膜はほぼ均一に附
着し微粉末雲母と一体となつて挙動するのである。一般
にアルミニウムレーキは生成後もゲル状となつていて沢
過が困難であり、また乾燥後は固いケーキとなり微粉末
とするのに多大の手数と特殊な設備とを必要とするが、
本発明によつて製造された顔料は脆弱で容易に粉砕する
ことができ、従つて化粧料成分、塗料成分等とともに攪
拌混練することによつて粉砕され特に粉砕工程を必要と
しないものである。また、この顔料は媒体によく分散し
、微粉末雲母ののびのよさと透明性とを生かしたつやの
ある有色物が得られ、化粧料、塗料、各種装飾物等に有
効に適用され、偏析、色分かれ、色むら、顔料の沈降を
生じないものである。更に、本発明によると染料のもつ
鮮明な色調が生かされ、染料の色調の選択によつて赤色
系、橙色系、緑色系、紫色系、肌色系その他任意の色調
を得ることができるものである。更にまた、本発明によ
つて得られる顔料は皮膚刺激性、毒性が全くなく、健康
肌の女性85名の前縛部に対する貼布試験において24
時間、72時間後の判定で何等の異常も認められなかつ
た。
そして、斯る顔料を配合した化粧料、塗料等は鮮萌な色
調を呈するとともに製品の外観色と塗布色とが一致し、
更につやを与えるばかりか、耐熱性にも優れて居り、且
つまた強制振動試験、エージング試験例えば40〜−1
0℃で6ケ月保存に対しても顔料の沈降、偏析、色分か
れ、光沢色調の変化が全く認められず、安定性にすぐれ
ていることが認められた。次に本発明で第二の特徴とし
ている二番目の発明に係る製造方法は、前記の方法で得
られた顔料を水不溶性樹脂、アルコール可溶性樹脂、水
不溶性繊維素の一種または二種以上の混合物よりなるコ
ーテング剤を揮発性有機溶媒の存在下において処理する
ものであつて、前記顔料の表面即ち薄膜の上に被着され
たコーテング剤の薄膜による光の反射、屈折の相乗作用
によつて透明感、光沢が一段と増大した着色高光沢およ
び透明性を有する顔料を得ることができるものである。
調を呈するとともに製品の外観色と塗布色とが一致し、
更につやを与えるばかりか、耐熱性にも優れて居り、且
つまた強制振動試験、エージング試験例えば40〜−1
0℃で6ケ月保存に対しても顔料の沈降、偏析、色分か
れ、光沢色調の変化が全く認められず、安定性にすぐれ
ていることが認められた。次に本発明で第二の特徴とし
ている二番目の発明に係る製造方法は、前記の方法で得
られた顔料を水不溶性樹脂、アルコール可溶性樹脂、水
不溶性繊維素の一種または二種以上の混合物よりなるコ
ーテング剤を揮発性有機溶媒の存在下において処理する
ものであつて、前記顔料の表面即ち薄膜の上に被着され
たコーテング剤の薄膜による光の反射、屈折の相乗作用
によつて透明感、光沢が一段と増大した着色高光沢およ
び透明性を有する顔料を得ることができるものである。
この顔料の製造に適用される水不溶性樹脂としてはアル
キツド、ポリエステル、アクリル、ポリウレタン、ポリ
アミド、エポキシ、シクロヘキサン等の樹脂が例示され
、アルコール可溶性樹脂としてはメタアクリル酸エステ
ル重合体、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル共重合物
、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、フ
ェノール、シヨ糖脂肪酸エステル、シヨ糖安息香酸エス
テル、2−メチル−5ビニル−ピリジンメチルアクリレ
ートメタアクリル酸コポリマ等の樹脂が例示され、また
水不溶性繊維素としてはエチルセルロース、プロピルセ
ルロース、ブチルセルロース、ベンジルセルロース等が
例示される。
キツド、ポリエステル、アクリル、ポリウレタン、ポリ
アミド、エポキシ、シクロヘキサン等の樹脂が例示され
、アルコール可溶性樹脂としてはメタアクリル酸エステ
ル重合体、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル共重合物
、ポリビニルアセタールジエチルアミノアセテート、フ
ェノール、シヨ糖脂肪酸エステル、シヨ糖安息香酸エス
テル、2−メチル−5ビニル−ピリジンメチルアクリレ
ートメタアクリル酸コポリマ等の樹脂が例示され、また
水不溶性繊維素としてはエチルセルロース、プロピルセ
ルロース、ブチルセルロース、ベンジルセルロース等が
例示される。
揮発性有機溶媒としてはアセトン、酢酸エチルエステル
、イソプロピルアルコール、エチルアルコール等が例示
され、斯る揮発性有機溶媒に前記から選ばれたコーテン
グ剤を0.1〜20.0重量%程度混合溶解した溶液に
一番目の発明で得た顔料の5〜40重量%程度を攪拌し
ながら徐々に添加して更に10分〜4時間攪拌した後、
攪拌しながら必要ならば加温して溶媒を揮発させ顔料の
表面に厚さ1〜10μ程度のコーテング剤を成膜するの
である。この被膜は一番目の発明による顔料を保護する
とともに透明感、光沢を更に増大するのである。即ち、
この方法によつて得られる着色高光沢および透明性を有
する顔料は、一番目の発明による顔料よりも光輝性、光
沢があるばかりか、一番目の発明による顔料と同様に脆
弱であり、特に粉砕工程を必要とせずに化粧料成分、塗
料成分、その他の着色基剤とともに混合攪拌することに
よつて容易に微粉砕されて分散するものである。そして
、この顔料は一番目の発明による顔料と同様に皮膚刺激
性、毒性が全くなく、斯る顔料を配合した化粧料、塗料
等は一番目の発明による顔料を配合したものと同様の諸
特性を有するものである。以下に本発明の実施例を示す
。実施例 1 DHAG5k9を脱イオン水50kg中に懸濁し濃塩酸
(36%)5k9を徐々に加え、40℃に保温して1時
間攪拌し、PH3.Oの水酸化アルミニウムゲル溶液を
得る。
、イソプロピルアルコール、エチルアルコール等が例示
され、斯る揮発性有機溶媒に前記から選ばれたコーテン
グ剤を0.1〜20.0重量%程度混合溶解した溶液に
一番目の発明で得た顔料の5〜40重量%程度を攪拌し
ながら徐々に添加して更に10分〜4時間攪拌した後、
攪拌しながら必要ならば加温して溶媒を揮発させ顔料の
表面に厚さ1〜10μ程度のコーテング剤を成膜するの
である。この被膜は一番目の発明による顔料を保護する
とともに透明感、光沢を更に増大するのである。即ち、
この方法によつて得られる着色高光沢および透明性を有
する顔料は、一番目の発明による顔料よりも光輝性、光
沢があるばかりか、一番目の発明による顔料と同様に脆
弱であり、特に粉砕工程を必要とせずに化粧料成分、塗
料成分、その他の着色基剤とともに混合攪拌することに
よつて容易に微粉砕されて分散するものである。そして
、この顔料は一番目の発明による顔料と同様に皮膚刺激
性、毒性が全くなく、斯る顔料を配合した化粧料、塗料
等は一番目の発明による顔料を配合したものと同様の諸
特性を有するものである。以下に本発明の実施例を示す
。実施例 1 DHAG5k9を脱イオン水50kg中に懸濁し濃塩酸
(36%)5k9を徐々に加え、40℃に保温して1時
間攪拌し、PH3.Oの水酸化アルミニウムゲル溶液を
得る。
250〜350メツシユの絹雲母5kgを4%塩酸水溶
液中で30分間加温した後脱イオン水で洗浄し乾燥して
前記の水酸化アルミニウムゲル溶液中に加え均一に攪拌
混合し、次で赤色504号50yを脱イオン水10kg
中に溶解した染料液を徐々に加え60〜70℃に保温し
1時間攪拌して微粉末絹雲母の表面に赤色504号が含
浸した不溶性アルミニウム塩薄膜を析出せしめて後、一
晩静置放冷後沈澱物を▲別し、更に脱イオン水で水洗し
風乾して微粉末絹雲母の表面に赤色504号を含浸した
不溶性アルミニウム塩の薄膜が析出形成している脆弱に
して赤色光沢を有する透明な顔料を得た。
液中で30分間加温した後脱イオン水で洗浄し乾燥して
前記の水酸化アルミニウムゲル溶液中に加え均一に攪拌
混合し、次で赤色504号50yを脱イオン水10kg
中に溶解した染料液を徐々に加え60〜70℃に保温し
1時間攪拌して微粉末絹雲母の表面に赤色504号が含
浸した不溶性アルミニウム塩薄膜を析出せしめて後、一
晩静置放冷後沈澱物を▲別し、更に脱イオン水で水洗し
風乾して微粉末絹雲母の表面に赤色504号を含浸した
不溶性アルミニウム塩の薄膜が析出形成している脆弱に
して赤色光沢を有する透明な顔料を得た。
実施例 2
実施例1で得られた顔料0.5kgを2%ポリビニルア
セタール化ジエチルアミノアセテートのイソプロピルア
ルコール溶液5kgに添加し30分間攪拌した後に揮発
性アルコールを攪拌しながら完全に気化して赤色高光沢
を有する透明な顔料を得た。
セタール化ジエチルアミノアセテートのイソプロピルア
ルコール溶液5kgに添加し30分間攪拌した後に揮発
性アルコールを攪拌しながら完全に気化して赤色高光沢
を有する透明な顔料を得た。
実施例 33%硫酸水溶液で30分間、60℃に保温し
た後脱イオン水で水洗し乾燥して処理した250〜35
0メツシユの白雲母1kgを0.1モルのナトリウム硫
酸アルミニウム水溶液1kgに加え充分攪拌して均一な
分散液とする。
た後脱イオン水で水洗し乾燥して処理した250〜35
0メツシユの白雲母1kgを0.1モルのナトリウム硫
酸アルミニウム水溶液1kgに加え充分攪拌して均一な
分散液とする。
40℃に加温した1.0モルのカセイソーダ水溶液0.
6k9にカルミン酸1007を溶解して得たアルカリ性
染料液を前記分散液に徐々に加え攪拌混合してPH6と
し、この混合液をゲル化せしめるとともに微粉末白雲母
の表面にカルミン酸が含浸した不溶性アルミニウム塩の
薄膜を析出形成せしめて後、ゲル溶液を90℃に上昇し
、次で70〜80℃に1時間保持し、その後一晩放冷後
沈澱物をP別し、脱イオン水で水洗し風乾して微粉末白
雲母の表面にカルミン酸を含浸した不溶性アルミニウム
の薄膜が析出形成している脆弱にして紫色光沢を有する
透明な顔料を得た。
6k9にカルミン酸1007を溶解して得たアルカリ性
染料液を前記分散液に徐々に加え攪拌混合してPH6と
し、この混合液をゲル化せしめるとともに微粉末白雲母
の表面にカルミン酸が含浸した不溶性アルミニウム塩の
薄膜を析出形成せしめて後、ゲル溶液を90℃に上昇し
、次で70〜80℃に1時間保持し、その後一晩放冷後
沈澱物をP別し、脱イオン水で水洗し風乾して微粉末白
雲母の表面にカルミン酸を含浸した不溶性アルミニウム
の薄膜が析出形成している脆弱にして紫色光沢を有する
透明な顔料を得た。
実施例 4
0,1モルの塩化アルミニウム水溶液2kgに3%硝酸
溶液で40分間、50℃に保温した後脱イオン水で洗浄
し乾燥して処理した250〜350メツシユの白雲母1
kgを0.1モルの塩化アルミニウム水溶液2kgに加
え充分攪拌して均一な分散液とする。
溶液で40分間、50℃に保温した後脱イオン水で洗浄
し乾燥して処理した250〜350メツシユの白雲母1
kgを0.1モルの塩化アルミニウム水溶液2kgに加
え充分攪拌して均一な分散液とする。
40℃に加温した0.5モルの炭酸ナトリウム水溶液0
.6k9に赤色2号17と黄色202(1)号27とを
溶解して得た染料液を前記分散液に徐徐に加え攪拌混合
してPH8とし、この混合液をlゲル化するとともに微
粉末白雲母の表面に赤色2号と黄色202(1)号とが
含浸した不溶性アルミニウム塩の薄膜を析出形成せしめ
て後、ゲル溶液を80℃に上昇し、次で60℃に1時間
保持し、その後一晩放冷後沈澱物を沢別し、脱イオン水
で水τ 洗し風乾して微粉末白雲母の表面に赤色2号と
黄色202(1)号とを含浸した不溶性アルミニウム塩
の薄膜が析出形成している脆弱にして肌色光沢を有する
透明な顔料を得た。
.6k9に赤色2号17と黄色202(1)号27とを
溶解して得た染料液を前記分散液に徐徐に加え攪拌混合
してPH8とし、この混合液をlゲル化するとともに微
粉末白雲母の表面に赤色2号と黄色202(1)号とが
含浸した不溶性アルミニウム塩の薄膜を析出形成せしめ
て後、ゲル溶液を80℃に上昇し、次で60℃に1時間
保持し、その後一晩放冷後沈澱物を沢別し、脱イオン水
で水τ 洗し風乾して微粉末白雲母の表面に赤色2号と
黄色202(1)号とを含浸した不溶性アルミニウム塩
の薄膜が析出形成している脆弱にして肌色光沢を有する
透明な顔料を得た。
実施例 5
実施例4で得た顔料1kgを3%ブチルセルロースのイ
ソプロピルアルコール溶液10kgに加え30分間攪拌
した後に揮発性アルコールを完全に気化して肌色高光沢
を有する透明な顔料を得た。
ソプロピルアルコール溶液10kgに加え30分間攪拌
した後に揮発性アルコールを完全に気化して肌色高光沢
を有する透明な顔料を得た。
実施例 6天然染料であるラツカイン酸2.57を0.
5モル、40℃の炭酸ナトリウム水溶液0.3k9と脱
イオン水1kgに溶解し、これに3%硫酸水溶液で30
分間60′Cで加温した後脱イオン水で水洗し乾燥して
処理した250〜350メツシユの白雲母1k9を加え
充分攪拌して均一な分散液とする。
5モル、40℃の炭酸ナトリウム水溶液0.3k9と脱
イオン水1kgに溶解し、これに3%硫酸水溶液で30
分間60′Cで加温した後脱イオン水で水洗し乾燥して
処理した250〜350メツシユの白雲母1k9を加え
充分攪拌して均一な分散液とする。
この分散液に0.1モルのカリウム硫酸アルミニウム水
溶液0.5k9を徐々に加え攪拌混合してPH8とし、
この混合液をゲル化するとともに微粉末白雲母の表面に
ラツカイン酸が含浸した不溶性アルミニウム塩の薄膜を
析出形成せしめて後、ゲル溶液を80℃で30分間撹拌
し、その後一晩放冷後沈澱物を沢別し、脱イオン水によ
る水洗を行つてアセトン脱水後に風乾して微粉末白雲母
の表面にラツカイン酸を含浸した水溶性アルミニウム塩
の薄膜が析出形成している脆弱にして桃色光沢を有する
透明な顔料を得た。実施例 7 実施例6によつて得られた顔料1kgを2%ポリビニル
アセタール化ジエチルアミノアセテートのイソプロピル
アルコール溶液5kgと2%ブチルセルロースのイソプ
ロピルアルコール溶液5kgとの混合液に加え30分間
攪拌した後揮発性アルコールを完全に気化して桃色高光
沢を有する透明な顔料を得た。
溶液0.5k9を徐々に加え攪拌混合してPH8とし、
この混合液をゲル化するとともに微粉末白雲母の表面に
ラツカイン酸が含浸した不溶性アルミニウム塩の薄膜を
析出形成せしめて後、ゲル溶液を80℃で30分間撹拌
し、その後一晩放冷後沈澱物を沢別し、脱イオン水によ
る水洗を行つてアセトン脱水後に風乾して微粉末白雲母
の表面にラツカイン酸を含浸した水溶性アルミニウム塩
の薄膜が析出形成している脆弱にして桃色光沢を有する
透明な顔料を得た。実施例 7 実施例6によつて得られた顔料1kgを2%ポリビニル
アセタール化ジエチルアミノアセテートのイソプロピル
アルコール溶液5kgと2%ブチルセルロースのイソプ
ロピルアルコール溶液5kgとの混合液に加え30分間
攪拌した後揮発性アルコールを完全に気化して桃色高光
沢を有する透明な顔料を得た。
実施例 8
DHAG0.5kgを脱イオン水2kg中に懸濁し、次
で濃塩酸(36%)7007を徐々に加え、40℃に保
温して1時間攪拌し、PH2.8の水酸化アルミニウム
ゲル水溶液を得る。
で濃塩酸(36%)7007を徐々に加え、40℃に保
温して1時間攪拌し、PH2.8の水酸化アルミニウム
ゲル水溶液を得る。
酸洗浄した250〜350メツシユの微粉末白雲母0.
7k9をこのゲル水溶液に加え充分に懸濁する。次で黄
色4号1.87を0.6kgの脱イオン水に溶解して得
た染料液を徐々に加え70℃に保温して1時間攪拌して
微粉末白雲母の表面に黄色4号が含浸した不溶性アルミ
ニウム塩の薄膜を析出形成せしめる。その後1晩放冷し
、沈澱物を沢別し更に脱イオン水で水洗し風乾して微粉
末白雲母の表面に黄色4号を含浸した不溶性アルミニウ
ム塩の薄膜が析出形成している脆弱にして黄色光沢を有
する透明な顔料を得た。次に本発明の性能実験の結果を
示す。
7k9をこのゲル水溶液に加え充分に懸濁する。次で黄
色4号1.87を0.6kgの脱イオン水に溶解して得
た染料液を徐々に加え70℃に保温して1時間攪拌して
微粉末白雲母の表面に黄色4号が含浸した不溶性アルミ
ニウム塩の薄膜を析出形成せしめる。その後1晩放冷し
、沈澱物を沢別し更に脱イオン水で水洗し風乾して微粉
末白雲母の表面に黄色4号を含浸した不溶性アルミニウ
ム塩の薄膜が析出形成している脆弱にして黄色光沢を有
する透明な顔料を得た。次に本発明の性能実験の結果を
示す。
〔実験1〕
1番目および2番目の発明で得られた顔料の耐光性につ
いて次の実験を行なつた。
いて次の実験を行なつた。
試料として赤色202号、黄色4号アルミニウムレーキ
、黄色5号アルミニウムレーキと前記実施例1、2、3
、5、6、7によつて作られた各願料A..B.C.E
.F.Gとを用いて島津製作所製のキセノンテスターで
光源から40倫の位置で12時間照射したものとの色差
(ΔE)を算出した結果は次表の通りであつた。
、黄色5号アルミニウムレーキと前記実施例1、2、3
、5、6、7によつて作られた各願料A..B.C.E
.F.Gとを用いて島津製作所製のキセノンテスターで
光源から40倫の位置で12時間照射したものとの色差
(ΔE)を算出した結果は次表の通りであつた。
上記の表よりして本発明によると現在市販の有機顔料よ
りもすぐれた耐光性を有する顔料を得ることが可能であ
ることが認められる。
りもすぐれた耐光性を有する顔料を得ることが可能であ
ることが認められる。
〔実験2〕
微粉末雲母に赤色504号のアルミニウムレーキを混合
した比較品(X)と、特開昭5117910号公報に開
示されている製造方法に、従つて前記実施例1、2、4
、5、6、7に使用の染料をそれぞれ用いて製造した実
施例に対照の各顔料(タルク社製布販パール顔料チミロ
ンMPll5相当品、二酸化チタン27−31%被覆の
雲母鱗片を使用)からなる従来品(A(B″、D(E(
F(G( )と、実施例1、2、4、5、6、7によつ
て作られた各顔料からなる本発明品(A、B..D..
E,.F,.G)とについて、プレストパウダを用いて
光沢感(つや)、光輝性(ギラツキ感)、透明感(皮膚
感)、経時変化の官能検査を行つた結果を次表に示す。
した比較品(X)と、特開昭5117910号公報に開
示されている製造方法に、従つて前記実施例1、2、4
、5、6、7に使用の染料をそれぞれ用いて製造した実
施例に対照の各顔料(タルク社製布販パール顔料チミロ
ンMPll5相当品、二酸化チタン27−31%被覆の
雲母鱗片を使用)からなる従来品(A(B″、D(E(
F(G( )と、実施例1、2、4、5、6、7によつ
て作られた各顔料からなる本発明品(A、B..D..
E,.F,.G)とについて、プレストパウダを用いて
光沢感(つや)、光輝性(ギラツキ感)、透明感(皮膚
感)、経時変化の官能検査を行つた結果を次表に示す。
但し、検査対照者は女性100名である。また、検査方
法は次の通りである。光沢感;通常の乳液を下地に用い
、その上にブレストパウダを塗布して塗布面の光沢を見
る。
法は次の通りである。光沢感;通常の乳液を下地に用い
、その上にブレストパウダを塗布して塗布面の光沢を見
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 水酸化アルミニウムまたはアルミニウム塩のゲル溶
液;金属酸化物を被覆しない微粉末雲母;酸性染料、天
然染料の一種または二種以上の混合染料;を混合反応せ
しめて微粉末雲母の表面に染料を含浸した水不溶性アル
ミニウム塩の薄膜を析出形成することを特徴とする着色
光沢および透明性を有する顔料の製造方法。 2 水酸化アルミニウムまたはアルミニウム塩のゲル溶
液;金属酸化物を被覆しない微粉末雲母;酸性染料、天
然染料の一種または二種以上の混合染料;を混合反応せ
しめて微粉末雲母の表面に染料を含浸した水不溶性アル
ミニウム塩の薄膜を析出形成し、更に水不溶性樹脂、ア
ルコール可溶性樹脂、水不溶性繊維素の一種または二種
以上の混合物を揮発性有機溶媒の存在下において前記薄
膜の上に被着せしめることを特徴とする着色高光沢およ
び透明性を有する顔料の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6369376A JPS5933620B2 (ja) | 1976-06-01 | 1976-06-01 | 顔料の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6369376A JPS5933620B2 (ja) | 1976-06-01 | 1976-06-01 | 顔料の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS52146436A JPS52146436A (en) | 1977-12-06 |
JPS5933620B2 true JPS5933620B2 (ja) | 1984-08-16 |
Family
ID=13236697
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6369376A Expired JPS5933620B2 (ja) | 1976-06-01 | 1976-06-01 | 顔料の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5933620B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5716066A (en) * | 1980-05-26 | 1982-01-27 | Toyo Alum Kk | Metal pigment composition for aqueous medium and preparation of the same |
JPS5761058A (en) * | 1980-09-29 | 1982-04-13 | Toyo Alum Kk | Aluminum pigment and preparation of the same |
EP0982376B1 (en) * | 1998-08-24 | 2004-04-28 | Ciba Specialty Chemicals Holding Inc. | Nitrogen doped carbon-coated effect pigments and their manufacture |
US10184024B2 (en) * | 2013-06-18 | 2019-01-22 | Xerox Corporation | Carmine colorants |
KR101541009B1 (ko) * | 2013-10-28 | 2015-08-03 | 씨큐브 주식회사 | 식물성 천연 염료를 이용한 유색 광택 안료 및 그 제조 방법 |
KR101942912B1 (ko) * | 2013-12-13 | 2019-01-28 | 씨큐브 주식회사 | 화장품용 조성물 |
-
1976
- 1976-06-01 JP JP6369376A patent/JPS5933620B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS52146436A (en) | 1977-12-06 |
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