JPH0559885B2 - - Google Patents

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JPH0559885B2
JPH0559885B2 JP509084A JP509084A JPH0559885B2 JP H0559885 B2 JPH0559885 B2 JP H0559885B2 JP 509084 A JP509084 A JP 509084A JP 509084 A JP509084 A JP 509084A JP H0559885 B2 JPH0559885 B2 JP H0559885B2
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fine powder
dye
fibroin
mordant
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Genichiro Okuyama
Norimasa Sato
Ju Shimoyama
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Kanebo Ltd
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Kanebo Ltd
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61QSPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
    • A61Q1/00Make-up preparations; Body powders; Preparations for removing make-up
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K8/00Cosmetics or similar toiletry preparations
    • A61K8/18Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
    • A61K8/30Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing organic compounds
    • A61K8/64Proteins; Peptides; Derivatives or degradation products thereof

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  • General Health & Medical Sciences (AREA)
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  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Birds (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、水溶性アルミニウム塩を媒染剤とし
て再生フイブロイン(再生絹フイブロイン)の微
粉末を特定の天然色素で媒染染色して得られた着
色顔料(着色料)の配合使用によつて改良された
メイクアツプ化粧料に関する。更に詳しくは、人
体に安全で皮膚刺激がなく、耐光性、耐熱性、耐
ブリード性、保湿性、耐水性、耐汗性、色調、付
着性、伸展性に優れ、肌に絹様の光沢および感触
を与える。改良されたメイクアツプ化粧料に関す
る。 従来、化粧料に繁用されているコールタール系
色素は、発癌性、変異原性等、人体への有害性が
問題となつてから、化粧品用として使用許可され
ている法定色素が年々減少していく傾向にある。
コールタール系色素に代わる安全性の高い色素
(着色料)として天然色素があるが、天然色素は
耐光性、耐熱性に劣り、PHによる色相の変動が大
きい他、ブリードするためにメイクアツプ化粧料
には使用できない。 特公昭55−46367号公報には、このような天然
色素の欠点を改良するために、天然色素のカーサ
ミン(紅花色素)が溶存したアルカリ性水溶液に
絹の粉末(シルクパウダー)を浸漬して染色した
後、有機酸にてカーサミンを定着不溶化した顔料
を形成せしめ、これを油性クリームに配合するこ
とが開示されている。 しかしながら、この顔料の基体をなしている絹
の粉末は、結晶化率が50〜60%と非常に高いため
にカーサミンによつても濃色に染色し難く、また
カーサミン自身、耐光性や耐熱性も不充分である
他、絹との親和性が低いために油性物質の共存下
や配合化粧料の塗布時における摩擦により脱落し
やすい。この傾向はカーサミンのみならず、後述
の如き他の天然色素によつても見られ、濃色に染
着せしめることも、また耐光性、耐熱性、耐ブリ
ード性、色調等を充分向上せしめることも困難で
あつた。 本発明者等は、従来、技術の難点を悉く改良せ
んとして鋭意研究した結果、 (1) 本発明の着色顔料の基体をなす再生フイブロ
インは、絹(フイブロイン)の水溶液を凝固、
再生することによつて形成されたものであるこ
とから、出発物質の絹とは形態や性状が化学
的、物理的に著しく相違していて、例えば後記
特定の天然色素の親和性、吸着性(染着性)が
より高く、より鮮明に発色して良好な色調を与
え、また光沢や感触や保湿性も絹自体のそれよ
りも優れていること。 (2) 再生フイブロインに染着した後記特定の天然
色素は、水溶性アルミニウム塩とよく適応し
て、その媒染作用(効果)によりキレート化
し、化学的に安定化すると共により良好な耐光
性、耐熱性、耐ブリード性、色調を付与し得る
こと。 (3) 本発明の着色顔料を構成する基体の再生フイ
ブロインも、色素も天然物であるため、着色顔
料は人体に無害、安全であること。 (4) 本発明の着色顔料を配合したメイクアツプ化
粧料は、耐光性、耐熱性、耐ブリード性、保湿
性、付着性、伸展性、色調に著しく優れてお
り、肌にフイーリングの良い感触(しつとりと
した感触、シルキータツチ)と共に美麗、安定
な美粧効果(メイクアツプ効果)を付与、発現
し得ること。 等を見出し、本発明を完成した。 すなわち本発明は、水溶性アルミニウム塩を媒
染剤として、再生フイブロインの微粉末を蘇芳色
素、クチナシ色素、サフラン色素、アカネ色素、
カカオ色素、キハダ色素、コチニール色素、ラツ
ク色素、紫根色素、エンジユ色素、モナスカス色
素、あい色素からなる群から選択された天然色素
で媒染染色して得られた着色顔料によつて、着色
されているメイクアツプ化粧料である。 本明細書でいう再生フイブロインとは、絹(フ
イブロイン)の水溶液を凝固することによつて再
生(析出)するフイブロインであつて、そして再
生フイブロインの微粉末とは、微粉末状の再生フ
イブロインである。 再生フイブロインの微粉末は、例えば、銅−エ
チレンジアミン水溶液、水酸化銅、アンモニア水
溶液、水酸化銅−アルカリ−グリセリン水溶液、
臭化リチウ水溶液、カルシウムあるいはマグネシ
ウムまたは亜鉛の塩化物あるいは硝酸塩またはチ
オシアン酸塩の水溶液、チオシアン酸ナトリウム
水溶液よりなる群から選択された少なくとも一種
の溶媒に絹(フイブロイン)を溶解後、透析して
得た3〜20重量%のフイブロイン水溶液に凝固性
塩の混合、空気吹込み、等電点凝固、超音波処理
および速いずり変形速度での攪拌等の少なくとも
一種の方法により、フイブロインを凝固析出せし
め、次いで脱水、乾燥後、粉砕することによつて
得られる。 再生フイブロインの微粉末における再生フイブ
ロインの結晶化度としては10〜35%、好ましくは
15〜30%である。 本発明において、再生フイブロインの微粉末を
染色するための天然色素としては、蘇芳抽出色
素、ブラジリン等の蘇芳色素、クチナシ抽出色
素、クロシン等のクチナシ色素、サフラン抽出色
素等、アカネ抽出色素、アリザリン等のアカネ色
素、カカオ抽出色素、ポリフエノール等のカカオ
色素、キハダ抽出色素、ベルベリン等のキハダ色
素、コチニール抽出色素、カルミン酸等のコチニ
ール色素、ラツク抽出色素、ラツカイン酸等のラ
ツク色素、紫根抽出色素、シコニン等の紫根色
素、エンジユ抽出色素、ルチン等のエンジユ色
素、モナスカス抽出色素、モナスコルブリン等の
モナスカス色素、あい抽出色素、インジゴ等のあ
い色素である。 本発明における再生フイブロイン微粉末の媒染
染色は、再生フイブロインの微粉末を水溶性アル
ミニウム塩(媒染剤)の水溶液に浸漬して媒染処
理した後で前記天然色素の水溶液に浸漬して染色
するか、または再生フイブロインの微粉末を前記
天然色素の水溶液で染色した後、水溶性アルミニ
ウム塩水溶液に浸漬して媒染処理することによつ
て行なわれる。 再生フイブロイン微粉末を染色するときの天然
色素の量は、再生フイブロイン微粉末の重量に対
して0.1〜30重量%の範囲内である。そして染色
温度は通常60〜100℃、染色時間は1〜3時間で
ある。再生フイブロイン微粉末を媒染処理すると
きの水溶性アルミニウム塩(媒染剤)の量は、再
生微粉末の重量に対して0.1〜10重量%の範囲内
であり、そして媒染処理温度は50〜80℃、媒染処
理時間は1〜3時間である。 上記の天然色素水溶液で染色する場合、並びに
水溶性アルミニウム塩水溶液で媒染処理する場合
の各水溶液の量(浴比)は、再生フイブロイン微
粉末の重量に対して通常30〜70倍量である。 前記の水溶性アルミニウム塩としては、例えば
アルミニウムカリウムミヨウバン、アルミニウム
ナトリウムミヨウバン、アルミニウムアンモニウ
ムミヨウバン、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニ
ウム、塩化アルミニウム等が好ましいものとして
挙げることができる。 前述の如く、再生フイブロインの微粉末を媒染
染色して得られる本発明の着色顔料は、再生フイ
ブロインの微粉末や絹の微粉末(シルクパウダ
ー)を媒染せずに染色(通常の染色)した着色顔
料よりも、染着性、発色性、色調、耐光性、耐熱
性、耐ブリード性、耐水性、耐汗性、皮膚に対す
る付着性に優れている。 本発明のメイクアツプ化粧料における前記着色
顔料の配合量は、処方成分の全量重量に対して1
〜50重量%、好ましくは5〜30重量%である。 本発明のメイクアツプ化粧料は、前記着色顔料
の配合によつて所望の色相に着色し得るが、必要
に応じて着色無機顔料や有機顔料を少量配合する
こともできる。 本発明のメイクアツプ化粧料に使用される基剤
としては、無機顔料、体質顔料油性物質、香料
等、周知、使用のメイクアツプ化粧料用の基剤で
あつて特に限定されない。 本発明のメイクアツプ化粧料は、例えば口紅、
アイシヤドウ、ほゝ紅、フアンデーシヨン等とし
て極めて有用である。 本発明のメイクアツプ化粧料は、人体に安全で
皮膚刺激がなく、耐光性、耐熱性、耐ブリード
性、保湿性、耐水性、耐汗性、色調、付着性、伸
展性に優れ、肌に絹様の光沢および感触(シルキ
ータツチおよびしつとりとした良好な感触)、更
には透明感を与え、化粧もちの良い美粧効果(メ
イクアツプ効果)を発現、付与し得るものであつ
て、その商品的価値は極めて高い。 以下、実施例について説明する。 尚、実施例に示す%とは重量%、部とは重量部
を意味する。また、メイクアツプ化粧料の耐光
性、耐熱性、耐ブリード性、実用テスト(官能テ
スト)の試験法は次の通りである。 (1) 耐光性試験 試料は2個準備し、1個は日照箱(ガラスケ
ース)の中に収容して太陽光線に2週間曝射
し、1個は冷暗所に2週間保存して2週間後に
両試料の色や肉眼観察により比較して、色の変
化の程度から耐光性を判断した。 (2) 耐熱性試験 試料は2個準備し、1個は内部温度を50℃に
調節した恒温槽の中に2ケ月収容し、1個は冷
暗所(5℃)に2ケ月保存し、2ケ月後に両試
料の色を肉眼観察により比較して、色の変化の
程度から耐熱性を判断した。 尚、前記(1)の耐光性試験およびこの耐熱性試験
において、各2つの試料におけるハンター測色系
のL値、a値およびb値を分光光釈計(村上色彩
研究所製)にて測定し、色差△Eを、下記の式か
ら計算して、表示した。 △E(色差)=√(△)2+(△)2+(△)2 尚、△E値(色差値)が5以下では肉眼には両
試料の色は同等に見えて色差がなく、5以上10以
下では若干の色差を感じ、10以上20以下では色差
は明確に判定できる。更に△E値が20以上になる
と極めて大きな色差となる。 (3) 耐ブリード性試験 試料1gを150c.c.の沸騰水中に入れて2時間
煮沸して、水層中への天然色素の溶出する度合
(水が着色する程度)を肉眼で観察して耐ブリ
ー性を判断した。 (4) 実用テスト(官能テスト) メイクアツプ化粧料の試料を2ケ月間使用し
た時の色味(色調)、光沢、肌への付着性、耐
水性(耐汗性)、しつとり感、化粧もち、肌へ
の透明感について、女子パネラー30人による官
能テスト(実用テスト)を行ない、その結果を
官能評価点として表示した。尚、官能評価点は
各アンケート項目(テスト項目)に対し、良い
と答えた人を5点、普通と答えた人を3点、わ
るいと答えた人を1点とした場合の30人の平均
点である。 実施例 1 (1) 本発明の着色顔料(アカネ色素−媒染染色再
生フイブロイン微粉末)の製造 アカネの茎1Kgを細切し、40の水に浸漬し
て2時間煮沸した後、過して、アカネ色素
(抽出色素)を12g含有する染液39.6を得た。
この染液の中に、再生フイブロイン(結晶化度
30%)の微粉末500gを分散させ、60〜100℃に
て1時間染色した後、過し、よく水洗して遊
離のアカネ色素を溶解除去した。得られたアカ
ネ色素−染色再生フイブロインの微粉末(502
g)を、水2.5にアルミニウムカリウムミヨ
ウバン10gを溶解した水溶液の中に分散し、70
〜80℃に30分間加熱して媒染処理を行なつた
後、過し、充分水洗し、乾燥して、赤橙色の
着色顔料(アカネ色素−媒染染色再生フイブロ
イン微粉末)を得た。 (2) 本発明の口紅の製造 キヤンデリラロウ9部、固形パラフイン8
部、ミツロウ5部、カルナウバロウ5部、ラノ
リン11部、ヒマシ油44.8部、イソプロピルミリ
ステート10.4部を混合して80℃に加熱して溶融
した後、この溶融混合物の中にアカネ色素−媒
染染色再生フイブロインの微粉末を6.8部添加
してローラーにかけて混練した後、再度溶融し
て型に流し込み、冷却して本発明の口紅を得
た。 得られた口紅における耐光性の色差は6.1、
耐熱性の色差は3.2で何れも色差が小さく、耐
光性、耐熱性は良好であつた。また耐ブリード
性は色素の溶出なく良好であつた。また、この
口紅の色調(色味)、付着性(肌に対する、(感
触(しつとりとした感触、絹様の感触)、肌の
透明感は極めて良好であつた。 比較例 1 アカネ色素−媒染染色再生フイブロイン微粉末
の代りに、実施例1の(1)において媒染処理してい
ないアカネ色素−染色再生フイブロインの微粉末
を使用する他は、実施例1の(2)と同様に行なつて
口紅を製造した。得られた口紅における耐光性の
色差は21.1、耐熱性の色差は15.5で、何れも色差
が大きく、耐光性、耐熱性は不良であつた。また
耐ブリード性は色素が溶出して不良であつた。 比較例 2 (1) 比較の着色顔料(アカネ色素−染色絹の微粉
末)の製造 実施例1の(1)で使用した再生フイブロインの
微粉末の代りに、絹の微粉末(シルクパウダ
ー)(結晶化度51%)を使用する他は、実施例
1の(1)と同様に染色して(媒染処理は行なわな
いで)、アカネ色素−染色絹の微粉末を得た。 (2) 比較の口紅の製造 実施例1の(2)で使用したアカネ色素−煤染染
色フイブロインの微粉末の代りにアカネ色素−
染色絹の微粉末を使用する他は実施例1の(2)と
同様にして比較の口紅を製造した。この口紅に
おける耐光性の色差は25.6、耐熱性の色差は
17.5で何れも色差が大きく、耐光性、耐熱性は
不良であつた。また耐ブリード性は色素が溶出
して不良であつた。 実施例 2 (1) 本発明の着色顔料(蘇芳色素−媒染染色再生
フイブロイン微粉末)の製造 蘇芳の樹皮1Kgを水10に浸漬し、2時間煮
沸した後、冷却し、過して蘇芳色素(抽出色
素)を9g含有する染液9.6を得た。この染
液の中に再生フイブロイン(結晶過度30%)の
微粉末500gを分散させ1時間煮沸して染色し、
冷却後、アルミニウムアンモニウムミヨウバン
の飽和水溶液100mlを加え、70〜80℃にて30分
間媒染処理を行ない、過、水洗する。水洗後
10に加水して酢酸アルミニウムの5%水溶液
50mlを加え70〜80℃で、30分間媒染処理を行な
い、過、水洗後、乾燥して、紫青色の着色顔
料(蘇芳色素−媒染染色再生フイブロインの微
粉末を得た。 (2) 本発明の口紅の製造 アカネ色素−媒染染色再生フイブロインの微
粉末の代りに、蘇芳色素−媒染染色再生フイブ
ロインの微粉末を使用する他は、実施例1の(2)
と同様に行なつて本発明の口紅を製造した。得
られた口紅における耐光性の色差は3.0、耐熱
性の色差は1.5で何れも小さく、耐光性、耐熱
性は良好であつた。また耐ブリード性は色素の
溶出がなく良好であつた。また、この口紅の色
調、付着性、感触、肌の透明感は極めて良好で
あつた。 比較例 3 媒染処理を行なわない他は実施例2の(1)と同様
に染色して得られた蘇芳色素−染色再生フイブロ
インの微粉末を、実施例1の(2)のアカネ色素−媒
染染色再生フイブロインの微粉末の代りに使用し
て同様に口紅を製造した。得られた口紅における
耐光性の色差は20.1、耐熱性の色差は15.5で何れ
も大きく耐光性、耐熱性は不良であつた。また耐
ブリード性は色素が溶出して不良であつた。 実施例 3 (1) 本発明の着色顔料(紫根色素−媒染染色再生
フイブロインの微粉末)の製造 紫根1Kgを粉砕し、1の水に浸漬した後、
40〜60℃の水20を追加して手もみ踏み出し法
によつて色素抽出を行ない紫根色素11g含有す
る染液を20.9得た。この染液の中に再生フイ
ブロイン(結晶化度30%)500gを分散し、40
〜60℃で2時間染色した後、過して得られた
紫根色素−染色再生フイブロインの微粉末を
0.5%酢酸アルミニウム水溶液20の中に分散
し、70〜80℃で1時間攪拌下に媒染処理を行な
い、水洗後、乾燥して紫色の紫根色素−媒染染
色再生フイブロインの微粉末を得た。 (2) 本発明の口紅の製造 アカネ色素−媒染染色再生フイブロイン微粉
末の代りに紫根色素−媒染染色再生フイブロイ
ンの微粉末を使用する他は、実施例1の(2)と同
様に行なつて本発明の口紅を製造した。得られ
た口紅における耐光性の色差は3.8、耐熱性の
色差は3.1で、何れも小さく耐光性、耐熱性は
良好であつた。また耐ブリード性は、色素の溶
出がなく良好であつた。また、この口紅の色
調、付着性、感触、肌の透明感は極めて良好で
あつた。 比較例 4 媒染処理を行なわない他は実施例3の(1)と同様
に染色して得られた紫根色素−染色再生フイブロ
インの微粉末を、実施例1の(2)のアカネ色素−媒
染染色再生フイブロインの微粉末の代りに使用し
て、同様に口紅を製造した。 得られた比較の口紅における耐光性の色差は
30.5、耐熱性の色差は22.4で何れも大きく耐光
性、耐熱性は不良であつた。また耐ブリード性は
色素が溶出して不良であつた。 実施例 4 (1) 本発明の着色顔料(コチニール色素−媒染染
色再生フイブロインの微粉末)の製造 コチニール色素のカルミン酸100gを20の
水に溶解し、この水溶液に32%酢酸水溶液100
gを加えて染液を調製した。この染液に再生フ
イブロイン(結晶化度20%)500gを分散させ
50〜80℃で1.5時間染色した。その後アルミニ
ウムカリウムミヨウバン5gを50mlの水に溶解
した水溶液を加えて80℃で30分間媒染処理を行
なつた後、過、水洗、乾燥して赤色のコチニ
ール色素−媒染染色再生フイブロインの微粉末
を得た。 (2) 本発明の口紅の製造 アカネ色素−媒染染色再生フイブロインの微
粉末の代りに、コチニール色素−媒染染色再生
フイブロインの微粉末を使用する他は、実施例
1の(2)と同様に行なつて本発明の口紅を製造し
た。得られた口紅における耐光性の色差に5.5、
耐熱性の色差は2.5で何れも小さく耐光性、耐
熱性は良好であつた。また耐ブリード性は色素
の溶出がなく良好であつた。また、この口紅の
色調、付着性、感触、肌の透明感は極めて良好
であつた。 比較例 5 媒染処理を行なわない他は、実施例4の(1)と同
様に染色して得られたコチニール色素−染色再生
フイブロインの微粉末を、実施例1の(2)のアカネ
色素−媒染染色再生フイブロインの微粉末の代り
に使用して、同様に口紅を製造した。得られた比
較の口紅における耐光性の色差は22.3、耐熱性の
色差は15.2で何れも大きく、耐光性及び耐熱性は
不良であつた。また耐ブリード性は色素が溶出し
て不良であつた。 実施例 5 (1) 本発明の着色顔料(ラツク色素−媒染染色再
生フイブロインの微粉末)の製造 コチニール色素のカルミン酸の代りにラツク
色素のラツカイン酸を使用する他は、実施例4
の(1)と同様に媒染染色を行なつて、赤褐色のラ
ツク色素−媒染染色再生フイブロインの微粉末
を得た。 (2) 本発明の口紅の製造 アカネ色素−媒染染色再生フイブロインの微
粉末の代りに、ラツク色素−媒染染色再生フイ
ブロインの微粉末を使用する他は、実施例1の
(2)と同様に行なつて本発明の口紅を製造した。
得られた口紅における耐光性の色差は9.5、耐
熱性の色差は3.3で何れも小さく、耐光性、耐
熱性は良好であつた。また耐ブリード性は色素
の溶出がなく良好であつた。また、この口紅の
色調、付着性、感触、肌の透明感は極めて良好
であつた。 比較例 6 媒染処理を行なわない他は実施例の(1)と同様に
染色して得られたラツク色素−染色再生フイブロ
インの微粉末を、実施例1の(2)のアカネ色素−媒
染染色再生フイブロインの微粉末の代りに使用し
て、同様に口紅を製造した。得られた比較の口紅
における耐光性の色差は18.5、耐熱性の色差は
13.7で何れも大きく、耐光性及び耐熱性は不良で
あつた。また耐ブリード性は色素が溶出して不良
であつた。 実施例 6 (1) 本発明の着色顔料(モナスカス色素−媒染染
色再生フイブロインの微粉末)の製造 水溶性モナスカス色素150gを水20に溶解
し、この水溶液に30%苛性ソーダ水溶液を添加
してPHを11に調整し、これを染液とした。この
染液の中に再生フイブロイン(結晶化度31%)
500gを分散させ60℃で1時間染色した後、ア
ルミニウムアンモニウムミヨウバンの10%水溶
液50mlを加えて70℃で30分間媒染処理を行なつ
た。媒染後4N塩酸を添加してPHを5に調整し
て過し、水洗、乾燥して赤褐色のモナスカス
色素−媒染染色−再生フイブロインの微粉末を
得た。 (2) 本発明の口紅の製造 アカネ色素−媒染染色再生フイブロインの微
粉末の代りに、モナスカス色素−媒染染色再生
フイブロインの微粉末を使用する他は、実施例
1の(2)と同様に行なつて本発明の口紅を得た。
得られた口紅における耐光性の色差は3.1、耐
熱性の色差は1.1で何れも小さく、耐光性、耐
熱性は良好であつた。また耐ブリード性は色素
の溶出がなく良好であつた。また、この口紅の
色調、付着性、感触、肌の透明感は極めて良好
であつた。 比較例 7 媒染処理を行なわない他は実施例6の(1)と同様
に染色して得られたモナスカス色素−染色再生フ
イブロインの微粉末を、実施例1の(2)のアカネ色
素−媒染染色再生フイブロインの微粉末の代りに
使用して、同様に口紅を製造した。得られた比較
の口紅における耐光性の色差は20.3、耐熱性の色
差は14.5で何れも大きく、耐光性、耐熱性は不良
であつた。また耐ブリード性は色素が溶出して不
良であつた。 実施例 7 (1) 本発明の着色顔料(サフラン色素−媒染染色
再生フイブロインの微粉末)の製造 サフランの花弁1Kgを水洗し、水40に浸漬
し、1時間煮沸して過し、抽出色素220gを
含有した染液39.6を得た。この染液に予め
0.05%硫酸アルミニウム溶液40Kgで70〜80℃に
て1時間媒染処理した再生フイブロイン(結晶
化度15%)500gを分散させ、70〜80℃で1時
間染色し過、乾燥後、粉砕して黄色のサフラ
ン色素−媒染染色再生フイブロインの微粉末を
得た。 (2) 本発明の口紅の製造 アカネ色素−媒染染色再生フイブロインの微
粉末の代りに、サフラン色素−媒染染色再生フ
イブロインの微粉末を使用する他は、実施例1
の(2)と同様に行なつて本発明の口紅を得た。得
られた口紅における耐光性の色差は9.5、耐熱
性の色差は6.1で何れも小さく、耐光性、耐熱
性は良好であつた。また耐ブリード性は色素の
溶出がなく良好であつた。また、この口紅の色
調、付着性、感触、肌の透明感は極めて良好で
あつた。 比較例 8 媒染処理を行なわない再生フイブロインを実施
例7の(1)と同様に染色して得られたサフラン色素
−染色再生フイブロインを、アカネ色素−媒染染
色再生フイブロインの微粉末の代りに使用する他
は、実施例1の(2)と同様に行なつて口紅を製造し
た。得られた比較の口紅における耐光性の色差は
37.5、耐熱性の色差は22.5で何れも大きく、耐光
性、耐熱性は不良であつた。また耐ブリード性は
色素が溶出して不良であつた。 実施例 8 (1) 本発明の着色顔料(カカオ色素−媒染染色再
生フイブロインの微粉末)の製造 カカオの種実1Kgを粉砕して水40に浸漬
し、2時間煮沸した後、冷却して過を行ない
カカオ抽出色素36gを含有した染液39.6を得
た。この染液に再生フイブロイン(結晶化度35
%)500gを分散させ1時間煮沸して染色し、
冷却後アルミニウムカリウムミヨウバン10gを
溶解させた水溶液を加え、更に70〜80℃にて30
分間媒染処理を行ない、過、水洗後、乾燥
し、茶色のカカオ色素−媒染染色再生フイブロ
インの微粉末を得た。 (2) 本発明の口紅の製造 アカネ色素−媒染染色再生フイブロインの微
粉末の代りに、カカオ色素−媒染染色再生フイ
ブロインの微粉末を使用する他は、実施例1の
(2)と同様に行なつて本発明の口紅を得た。得ら
れた口紅における耐光性の色差は5.1、耐熱性
の色差は3.0で何れも小さく、耐光性、耐熱性
は良好であつた。また耐ブリード性は色素の溶
出がなく良好であつた。またこの口紅の色調、
付着性、感触、肌の透明感は極めて良好であつ
た。 比較例 9 媒染処理を行なわない他は、実施例8の(1)と同
様に染色して得られたカカオ色素−染色再生フイ
ブロインの微粉末を、実施例1の(2)のアカネ色素
−媒染染色再生フイブロインの微粉末の代りに使
用して、同様に口紅を製造した。得られた比較の
口紅における耐光性の色差は15.8、耐熱性の色差
は10.8で何れも小さく、耐光性、耐熱性は不良で
あつた。また耐ブリード性は色素が溶出があり不
良であつた。 実施例 9 (1) 本発明の着色顔料(キハダ色素−媒染染色再
生フイブロインの微粉末)の製造 キハダの幹の内皮1Kgを細切し、40の水に
浸漬し、2時間煮沸して過し、キハダ色素21
g含有した染液を39.6得た。この染液に再生
フイブロイン(結晶化度31%)500gを分散さ
せ、60〜100℃で1時間染色し、過、水洗を
行なつた。次にアルミニウムアンモニウムミヨ
ウバン10gを水2.5に溶解した水溶液を加え
70〜80℃で30分間媒染処理を行ない、過、水
洗後、乾燥し、黄色のキハダ色素、媒染染色再
生フイブロインの微粉末を得た。 (2) 本発明の口紅の製造 アカネ色素−媒染染色再生フイブロインの微
粉末の代りに、キハダ色素−媒染染色再生フイ
ブロインの微粉末を使用する他は、実施例1の
(2)と同様に行なつて本発明の口紅を得た。得ら
れた口紅における耐光性の色差は3.1、耐熱性
の色差は1.5で、何れも小さく、耐光性、耐熱
性は良好であつた。また耐ブリード性は色素の
溶出がなく良好であつた。またこの口紅の色
調、付着性、感触、肌の透明感は極めて良好で
あつた。 比較例 10 媒染処理を行なわない他は、実施例9の(1)と同
様に染色して得られたキハダ色素−染色再生フイ
ブロインの微粉末を、実施例1の(2)のアカネ色素
−媒染染色再生フイブロインの微粉末の代りに使
用して、同様に口紅を製造した。得られた比較の
口紅における耐光性の色差は14.4、耐熱性の色差
は11.5で何れも大きく、耐光性、耐熱性は不良で
あつた。また耐ブリード性は色素が溶出があり不
良であつた。 実施例 10 (1) 本発明の着色顔料(エンジユ色素−媒染染色
再生フイブロインの微粉末)の製造 エンジユのさや1Kgを細切して水25に浸漬
し、1時間煮沸後、過して、エンジユ色素を
9g含有した染液24.7を得た。この染液に予
め0.3%アルミニウムカリウムミヨウバン水溶
液25で70〜80℃にて1時間媒染処理した再生
フイブロイン(結晶化度25%)500gを分散さ
せ70〜80℃に1時間染色し、過、水洗、乾燥
して黄色のエンジユ色素−媒染染色再生フイブ
ロインの微粉末を得た。 (2) 本発明の口紅の製造 アカネ色素−媒染染色再生フイブロインの微
粉末の代りに、エンジユ色素−媒染染色再生フ
イブロインの微粉末を使用する他は、実施例1
の(2)と同様に行なつて本発明の口紅を得た。こ
の口紅における耐光性の色差は4.6、耐熱性の
色差は3.2で何れも小さく、耐光性、耐熱性は
良好であつた。また耐ブリード性は色素の溶出
がなく良好であつた。また、この口紅の色調、
付着性、感触、肌の透明感は極めて良好であつ
た。 比較例 11 媒染処理を行なわない他は、実施例10の(1)と同
様に染色して得られたエンジユ色素−染色再生フ
イブロインの微粉末を、実施例1の(2)のアカネ色
素−媒染染色再生フイブロインの微粉末の代りに
使用して同様に口紅を製造した。得られた比較の
口紅における耐光性の色差は24.5、耐熱性の色差
は21.3で何れも大きく、耐光性、耐熱性は不良で
あつた。また耐ブリード性は色素の溶出があり不
良であつた。 実施例 11 (1) 本発明の着色顔料(あい色素−媒染染色再生
フイブロインの微粉末)の製造 すくも1Kgを粉砕し、水40に分散させてか
ら苛性カリの10%水溶液400mlとハイドロサル
フアイトの10%水溶液400mlを加えて攪拌後、
過して、あい色素300gを含有する染液39.4
を得た。この染液に、予めアルミニウムアン
モニウムミヨウバンの0.1%水溶液25で70〜
80℃にて1時間媒染処理した再生フイブロイン
(結晶度31%)500gを分散させ、50〜70℃にて
1時間染色し、過、水洗後、乾燥して紺色の
あい色素−媒染染色再生フイブロインの微粉末
を得た。 (2) 本発明の口紅の構造 アカネ色素−媒染染色再生フイブロインの微
粉末の代りに、あい色素−媒染染色再生フイブ
ロインの微粉末を使用する他は、実施例1の(2)
と同様に行なつて本発明の口紅を得た。この口
紅における耐光性の色差は5.8、耐熱性の色差
は4.3で何れも小さく、耐光性、耐熱性は良好
であつた。また耐ブリード性は色素の溶出がな
く良好であつた。またこの口紅の色調、付着
性、感触、肌の透明感は極めて良好であつた。 比較例 12 媒染処理を行なわない他は、実施例11の(1)と同
様に染色して得られたあい色素−染色再生フイブ
ロインの微粉末(比較の着色顔料)を、実施例1
の(2)のアカネ色素−媒染染色再生フイブロインの
微粉末の代りに使用して同様に口紅を製造した。
得られた口紅における耐光性の色差は15.4、耐熱
性の色差は14.2で何れも大きく、耐光性、耐熱性
は不良であつた。また耐ブリード性は色素の溶出
して不良であつた。 実施例 12 (1) 本発明の着色顔料(クチナシ色素−媒染染色
再生フイブロインの微粉末)の製造 クチナシの種子1Kgを水40に浸漬し、1時
間煮沸し、過して、クチナシ抽色色素380g
を含有する染液を39.6得た。この染液の中
に、予め0.05%硫酸アンモニウム水溶液40で
70〜80℃にて媒染処理した再生フイブロインの
微粉末(結晶化度10%)500gを分散させ70〜
80℃にて1時間染色した後、リンゴ酸水溶液を
添加してPHを4に調整し、過、乾燥して黄色
のクチナシ色素−媒染染色再生フイブロインの
微粉末を得た。 (2) 本発明の口紅の構造 アカネ色素−媒染染色再生フイブロインの微
粉末の代りに、クチナシ色素−媒染染色再生フ
イブロインの微粉末を使用する他は、実施例1
の(2)と同様に行なつて本発明の口紅を得た。こ
の口紅における耐光性の色差は7.5、耐熱性の
色差は5.5で何れも小さく、耐光性、耐熱性は
良好であつた。また耐ブリード性は色素の溶出
がなく良好であつた。またこの口紅の色調、付
着性、感触、肌の透明感は極めて良好であつ
た。 比較例 13 媒染処理を行なわない他は実施例12の(1)と同様
に染色して得られたクチナシ色素−染色再生フイ
ブロインの微粉末を、実施例1の(2)のアカネ色素
−媒染染色再生フイブロインの代りに使用して比
較の口紅を製造した。得られた口紅における耐光
性の色差は31.2、耐熱性の色差は21.0で何れも大
きく、耐光性、耐熱性は不良であつた。また耐ブ
リード性は色素の溶出があり不良であつた。 実施例 13 実施例1〜実施例12で製造した天然色素−媒染
染色再生フイブロインの微粉末(本発明の着色顔
料)各13.2部に、セリサイト49.8部とカオリン20
部と酸化チタン5部を混合した後、これを流動パ
ラフイン4部、セレシン1部、ラノリン2部、ス
クワラン4部及びステアリン酸1部からなる溶融
混合物の中に添加して混合し、その後粉砕し、ふ
るい別し、金型に打型して本発明の各ほほ紅を得
た。得られた各ほほ紅の耐光性(色差)、耐熱性
(色差)、耐ブリード性の結果を第1表に示した。
【表】 第1表の結果からも明らかなように、本発明の
着色顔料(天然色素−媒染染色再生フイブロイン
の微粉末)を配合したほほ紅の耐光性、耐熱性、
耐ブリード性は良好であつた。また各ほほ紅の色
味(色調)、付着性、感触(しつとりとした感
触)、肌の透明感(絹様の光沢)は極めて良好で
あつた。 比較例 14 実施例12で使用した天然色素−媒染染色再生フ
イブロインの微粉末の代りに比較例1、比較例3
〜比較例13で使用した天然色素−染色再生フイブ
ロインの微粉末(比較の着色顔料)を使用する他
は、実施例12と同様に行なて、比較の各ほほ紅を
製造した。得られた各ほほ紅の耐光性、耐熱性、
耐ブリード性の結果を第2表に示した。
【表】 のもの シ
第2表の結果からも明らかなように、比較の着
色顔料(天然色素−染色再生フイブロインの微粉
末)を配合したほほ紅の耐光性、耐熱性、耐ブリ
ード性は不良であつた。 実施例 14 本発明の着色顔料としてカカオ色素−媒染染色
再生フイブロインの微粉末(実施例8のもの)7
部、キハダ色素−媒染染色再生フイブロインの微
粉末(実施例9のもの)3部、クチナシ色素−媒
染染色再生フイブロインの微粉末(実施例12のも
の)2部使用し、これらと雲母チタン30部、セリ
サイト45部、スクワラン6部、ラノリン3部、ミ
リスチン酸4部を実施例13と同様に混合、粉砕、
打型を行なつて本発明のアイシヤドウを製造し
た。得られたアイシヤドウの実用テスト(官能テ
スト)の結果、官能評価点は色調が4.5点、光沢
が4.8点、肌への付着性が4.4点、耐水性(耐汗
性)が4.7点、感触(しつとりとした感触)4.5
点、化粧もち4.4点、肌の透明感4.2点で、極めて
良好であつた。 比較例 15 本発明の着色顔料の代りに、カカオ色素−染色
再生フイブロインの微粉末(比較例9のもの)7
部、キハダ色素−染色再生フイブロインの微粉末
(比較例10のもの)3部、クチナシ色素−染色再
生フイブロインの微粉末(比較例13のもの)2部
使用する他は、実施例14と同様に行なつて比較の
アイシヤドウを製造した。得られたアイシヤドウ
の官能評価点は、色調が2.7点、光沢が2.2点、肌
への付着性が1.6点、耐水性が1.2点、感触が2.8
点、化粧もちが1.8点、肌の透明感が1.9点で、比
較的わるかつた。 実施例 15 本発明の着色顔料としてコチニール色素−媒染
染色再生フイブロインの微粉末(実施例5のも
の)3部、カカオ色素−媒染染色再生フイブロイ
ンの微粉末(実施例8のもの)0.5部、クチナシ
色素−媒染染色再生フイブロインの微粉末(実施
例12のもの)0.5部使用し、これらとマイカ30部、
雲母チタン5部、タルク53部、流動パラフイン5
部及びオリーブ油3部を実施例13と同様に混合
し、粉砕、打型を行なつて、本発明のほほ紅を製
造した。得られたほほ紅の実用テストの結果、官
能評価点は色調が4.4点、光沢が3.8点、肌への付
着性が4.1点、耐水性が4.4点、感触が4.2点、化粧
もちが4.7点、肌の透明感が4.2点で、極めて良好
であつた。 比較例 16 本発明の着色顔料の代りに、コチニール色素−
染色再生フイブロインの微粉末(比較例6のも
の)3部、カカオ色素−染色再生フイブロインの
微粉末(比較例9のもの)0.5部、クチナシ色素
−染色再生フイブロインの微粉末(比較例13のも
の)0.5部使用する他は、実施例15と同様に行な
つて、比較のほほ紅を製造した。得られたほほ紅
の官能評価点は、色調が2.1点、光沢が2.4点、肌
への付着性が1.7点、耐水性が1.1点、感触が3.1
点、化粧もちが1.6点、肌の透明感が2.2点で比較
的わるかつた。 実施例 16 本発明の着色顔料としてカカオ色素−媒染染色
再生フイブロインの微粉末(実施例8のもの)
0.3部、クチナシ色素−媒染染色再生フイブロイ
ンの微粉末(実施例12のもの)2部、アカネ色素
−媒染染色再生フイブロインの微粉末(実施例1
のもの)0.4部使用し、これらとセリサイト50.3
部、カオリン20部、酸化チタン15部、セレシン1
部、ラノリン2部、スクワラン4部、ステアリン
酸5部を実施例13と同様に混合し、粉砕、打型し
て本発明のフアンデーシヨンを製造した。得られ
たフアンデーシヨンの実用テストの結果、官能評
価点は色調が3.9点、光沢が3.8点、肌への付着性
が4.7点、耐水性が4.2点、感触が4.1点、化粧もち
が4.1点、肌の透明感が4.7点で、極めて良好であ
つた。 比較例 17 本発明の着色顔料の代りに、カカオ色素−染色
再生フイブロインの微粉末(比較例9のもの)
0.3部、クチナシ色素−染色再生フイブロインの
微粉末(比較例13のもの)2部、アカネ色素−染
色再生フイブロインの微粉末(比較例1のもの)
0.4部使用する他は、実施例16と同様に行なつて、
比較のフアンデーシヨンを製造した。得られたフ
アンデーシヨンの官能評価点は、色調が1.8点、
光沢が2.8点、肌への付着性が2.4点、耐水性が1.4
点、感触が3.3点、化粧もちが1.8点、肌の透明感
が2.1点で比較的わるかつた。 実施例 17 本発明の着色顔料として、紫根色素−媒染染色
再生フイブロインの微粉末(重施例3のもの)2
部、コチニール色素−媒染染色再生フイブロイン
の微粉末(実施例4のもの)4部、サフラン色素
−媒染染色再生フイブロインの微粉末(実施例7
のもの)0.8部を使用し、これらと、キヤンデリ
ラロウ9部、固形パラフイン8部、ミツロウ5
部、カルナウバロウ5部、ラノリン11部及びヒマ
シ油44.8部を、実施例1の(2)と同様に混合して、
本発明の口紅を製造した。得られた口紅の実用テ
ストの結果、官能評価点は、色調が4.3点、光沢
が3.9点、肌への付着性が4.4点、耐水性が4.3点、
感触が4.3点、化粧もちが4.0点、肌の透明感が4.1
点で、極めて良好であつた。 比較例 18 本発明の着色顔料の代りに、紫根色素−染色再
生フイブロインの微粉末(比較例4のもの)0.3
部、コチニール色素−染色再生フイブロインの微
粉末(比較例5のもの)4部、サフラン色素−染
色再生フイブロインの微粉末(比較例8のもの)
0.8部使用する他は、実施例17と同様に行なつて
比較の口紅を製造した。得られた口紅の官能評価
点は、色調が2.2点、光沢が2.1点、肌への付着性
が3.2点、耐水性が1.4点、感触が3.5点、化粧もち
が1.6点、肌の透明感が1.9点で、比較的わるかつ
た。 実施例 18 本発明の着色顔料としてカカオ色素−媒染染色
再生フイブロインの微粉末(実施例8のもの)
5.0部、アカネ色素−媒染染色再生フイブロイン
の微粉末(実施例1のもの)5.0部、キハダ色素
−媒染染色再生フイブロインの微粉末(実施例9
のもの)5.0部を使用し、これらを混合した。こ
の混合物を、トリエタノールアミン0.9部、セチ
ル硫酸ナトリウム0.1部、水48部とからなる水溶
液の中に添加して攪拌し均一に分散せしめる。こ
の分散液をセタノール1.5部、ステアリン酸モノ
グリセライド15部、オクチルドデシルミリステー
ト10部、スクワラン15部及びステアリン酸8部か
らなる溶融混合物の中に添加、混合して乳化せし
め、本発明のフアンデーシヨンクリームを得た。
このフアンデーシヨンクリームの実用テストの結
果、官能評価点は色調が4.5点、光沢が3.5点、肌
への付着性が4.1点、耐水性が4.3点、感触が4.3
点、化粧もちが4.3点、肌の透明感が4.2点で、極
めて良好であつた。 比較例 19 本発明の着色顔料の代りに、カカオ色素−染色
再生フイブロインの微粉末(比較例9のもの)5
部、アカネ色素−染色再生フイブロインの微粉末
(比較例1のもの)5部、キハダ色素−染色再生
フイブロインの微粉末(比較例10のもの)5部使
用する他は、実施例18と同様に行なつて比較のフ
アンデーシヨンクリームを製造した。得られたフ
アンデーシヨンクリームの官能評価点は、色調が
2.8点、光沢が1.6点、肌への付着性が3.6点、耐水
性が1.3点、感触が3.1点、化粧もちが1.3点、肌の
透明感が2.1点で、比較的わるかつた。 比較例 20 (1) 比較の着色顔料(アカネ色素−染色絹の微粉
末)の製造 実施例1の(1)で使用した再生フイブロインの
微粉末の代わりに、絹の微粉末(シルクパウダ
ー)(結晶化度51%)を使用する他は、実施例
1の(1)と同様に染色して(媒染処理を行う)、
アカネ色素−染色絹の微粉末を得た。本粉末は
着色顔料としての色調は不充分であつた。 (2) 比較の口紅の製造 実施例1の(2)で使用したアカネ色素−媒染染
色フイブロインの微粉末の代わりにアカネ色素
−染色絹の微粉末を使用する他は実施例1の(2)
と同様にして比較の口紅を製造した。この口紅
における耐光性の色差は11.5で、耐光性は不良
であつた。またこの口紅の実用テストの結果、
くちびるに硬い異和感を与えた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水溶性アルミニウム塩を媒染剤として、再生
    フイブロインの微粉末を蘇芳色素、クチナシ色
    素、サフラン色素、アカネ色素、カカオ色素、キ
    ハダ色素、コチニール色素、ラツク色素、紫根色
    素、エンジユ色素、モナスカス色素、あい色素か
    らなる群から選択された天然色素で媒染染色して
    得られた着色顔料によつて着色されているメイク
    アツプ化粧料。 2 前記の水溶性アルミニウム塩が、アルミニウ
    ムカリウムミヨウバン、アルミニウムナトリウム
    ミヨウバン、アルミニウムアンモニウムミヨウバ
    ン、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウム、塩化
    アルミニウムあるいはそれらの組合せである特許
    請求の範囲第1項記載のメイクアツプ化粧料。 3 前記の再生フイブロインが、結晶化度が10〜
    35%のものである特許請求の範囲第1項記載のメ
    イクアツプ化粧料。 4 前記の媒染染色が、再生フイブロインの微粉
    末を水溶性アルミニウム塩水溶液で媒染処理した
    後で天然色素の水溶液で染色することによつて行
    なわれる特許請求の範囲第1項記載のメイクアツ
    プ化粧料。 5 前記の媒染染色が、再生フイブロインの微粉
    末を天然色素の水溶液で染色した後、水溶性アル
    ミニウム塩水溶液で媒染処理することによつて行
    なわれる特許請求の範囲第1項記載のメイクアツ
    プ化粧料。 6 前記の着色顔料が、処方成分の全量重量を基
    準として1〜50重量%配合されている特許請求の
    範囲第1項記載のメイクアツプ化粧料。
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