JP2008050312A - 化粧料用の肌色補正剤及びこれを含む化粧料 - Google Patents

化粧料用の肌色補正剤及びこれを含む化粧料 Download PDF

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Abstract

【課題】自然な外観と優れた透明感を供しかつ安全な肌色補正剤およびこれを含有する化粧料の提供。
【解決手段】基材粉体上に固着された天然色素からなりかつ500nm〜580nmの範囲に最大蛍光発光ピークを持つ天然色素処理粉体からなることを特徴とする肌色補正剤。天然色素はウコン色素、ベニバナ黄色素、クチナシ黄色素から選択される。基材粉体への色素の固着は色素溶液を色素を溶解しない溶液中で撹拌しながら基材粉体と接触させて粉体表面に色素を析出させ、その後、粉体を分離し乾燥することによる。基材粉体はシリカ、タルク、カオリン、セルロース類、ナイロン、シルクなどから選択される。
【選択図】なし

Description

本発明は、化粧料に肌色の補正を目的として使用される肌色補正剤、詳しくは基材粉体上に固着された天然色素からなりかつ500nm〜580nmの範囲に最大蛍光発光ピークを持つ天然色素処理粉体からなる肌色補正剤、並びにこの成分を含む化粧料、特にメイクアップ化粧料に関する。
メイクアップ化粧料の大きな目的のひとつに肌を美しく見せることがある。そして美しい肌に見せるためにメイクアップ化粧料に求められるのは、シミやソバカスをカバーする効果、透明感、自然さ、かつ、良好な仕上がり感などである。このうち、特に透明感に対するユーザーの要望は非常に大きい。そのため、従来から、肌色の補正用に、すなわち透明感の付与やくすみの防止のためにコントロールカラーといわれるやや黄色みのグリーン等が使用されている。これは、一般に美しく透明感のある肌は分光反射曲線を測定すると450〜550nmの青〜緑にかけての光の反射ピークと600nmから高波長に向けての反射のシャープな立ち上がりを持つことが知られており、緑色の光を反射させることで透明感を付与しようとするものであった。しかしながら、化粧下地としてこのようなコントロールカラーを使用すると、不自然な厚塗り感があり、人工的に見えてしまうという問題点があった。
そこで、特許第2805373号(特許文献1)では450〜550nm波長領域で蛍光を発する酸化亜鉛を肌色補正剤として使用することを開示している。このような蛍光を発する無機顔料をファンデーションなどに配合することにより、ある程度美しい仕上がり効果があった。
しかし、無機顔料、タール色素などの合成色素は、それらの潜在的な危険性が問題視されており、例えば、上記酸化亜鉛等の無機顔料は、現在でも化粧料に多量に配合されてはいるものの、活性酸素の発生する危険性についても報告がある。更に、化粧料の安全性に対するユーザーの関心は年々高まる一方であり、それゆえ、これらの理由から、安全性の観点からより人体に優しい素材が強く求められている。
他方、安全性の面から、人工色素の代替物として、天然色素を基材粉体上に固着された処理粉体が、その安全性やナチュラルなイメージから、化粧料用の色素として提案されており、近年特に開発が進められている。例えば、特開平08−59427号(特許文献2)においてはベニバナ赤色素により、蛍光灯下でも化粧肌がくすんでみえることなく、自然光の下と同様の美しい仕上がりが可能であることが開示され、また特開2000−44828号(特許文献3)や特開2004−175944号(特許文献4)ではベニバナ赤色素とクチナシ黄色素の蛍光特性を相乗的に利用したくすみ防止効果について開示されている。また、特開2004−91385号(特許文献5)には、植物性有機蛍光体を含む化粧料を開示している。
しかしながら、このような従来技術における天然色素の利用は、あくまでも純粋に着色の目的か、またはくすみ防止効果などをねらったものか(特許文献2〜4)、あるいは目立った光輝性のある特殊な視覚効果をねらったものであり(特許文献5)、天然色素所定の蛍光を利用して肌に透明感を付与することをねらった従来例は見当らない。
特許第2805373号 特開平08−59427号 特開2000−44828号 特開2004−175944号 特開2004−91385号
従って、本発明の課題の一つは、シミやソバカスをカバーする等の美肌効果、良好な仕上がり感、紫外線からの保護等の基本性能を保持しながらも、自然な感じの外観と優れた透明感を供しかつ肌に害を与える心配のない肌色補正剤、並びにこのような肌色補正剤を含む化粧料、特にメイクアップ化粧料を提供することにある。
本発明者らは、上記課題に鑑み、各種天然色素と肌の透明感との関係について鋭意検討を重ねた結果、蛍光分光光度計で測定して500nm〜580nmの範囲、好ましくは500〜560nmの範囲に最大蛍光発光ピークを有する天然色素処理粉体を化粧料中に肌色補正剤として使用することによって上記の課題が解決されることを見出した。
なお、本明細書において肌色補正剤とは、肌色補正メークに有効な化粧料成分のことを言う。
本発明による肌色補正剤を構成する上記天然色素処理粉体は、蛍光分光光度計で測定して500nm〜580nmの範囲、好ましくは500〜560nmの範囲に最大蛍光発光ピークを持つという特徴を有する。これを肌色補正剤として利用することは、従来から肌色の補正に使用されているコントロールカラーの機能をより発展させたものである。そもそも、肌にややグリーンのコントロールカラーを塗布するのは、グリーンの色により適度に肌の色味を押さえ透明感を得るためと言われている。すなわち、透明感というと非常に感覚的な表現であるが、目視により透明感があるとされる肌は分光反射曲線を測定すると450〜550nm(青〜緑)における反射率が高いという数値的な報告がなされている。これに鑑み、本発明の天然色素処理粉体は、これを化粧料に配合した場合、太陽光や蛍光灯の下に500nm〜580nmの蛍光を発光することにより、上記のコントロールカラーと同様の機能を果たす。また、蛍光の発光は当たる光の強さや成分(構成波長)に依存する。したがって、蛍光発光を利用した本発明の肌色補正剤では、従来のコントロールカラーを肌に塗布した場合と異なり、肌に当てられる光源によって発光の強度や内容が変化するため、厚塗り感がなく、より自然で表情に富んだ肌色補正効果が期待できる。
更には、自然でかつ透明感のある肌色補正効果を供する上に、本発明の肌色補正剤は、無機顔料等の人工色素を必要としないために、安全面においても優れている。
本発明で用いる天然色素は基体粉体上に固着させた状態で500〜580nmの範囲、好ましくは500〜560nmの範囲に最大蛍光発光ピークを示し、かつ化粧料目的に適したものから適宜選択することができる。このような天然色素粉体の例としては、ウコン色素、ベニバナ黄色素、クチナシ黄色素、またはこれらの任意の組み合わせなどが挙げられる。中でも、ウコン色素、またはウコン色素とベニバナ黄色素及びクチナシ黄色素の一方または双方との組み合わせが好ましい。好ましくは、これらの色素から、蛍光強度測定において、380〜480nmを励起光として吸収し、500nm〜580nm、特に500〜560nmに蛍光発光ピークのものが選択される。ウコン色素とベニバナ黄色素及び/またはクチナシ黄色素とを組み合わせて使用する場合は、乾質重量を基準として、一般的にはウコン色素を99〜1%、その他の色素の合計を1〜99%の割合、好ましくはウコン色素を60〜99%、その他の色素の合計を1〜40%、特に好ましくはウコン色素を80〜99%、その他の色素の合計を1〜20%の割合で使用することができる。
また、完成した処理粉体が変わらず500nm〜580nmの範囲、好ましくは500〜560nmの範囲に最大蛍光発光ピークを有するという条件の下に、例えば色調の調整のために、蛍光発色を持たない天然色素や、他の波長範囲に最大蛍光発光ピークを供する天然色素も任意に使用することができ、このような天然色素の例としては、ベニバナ赤色素、クチナシ青色素、マリーゴールド色素、キハダ色素、エンジュ色素、モナスカス色素、蘇芳色素、ベニコウジ色素、コチニール色素、ラック色素、アカネ色素、シソ色素、シコン色素、藍色素、アカキャベツ色素、アカダイコン色素、ムラサキイモ色素、ムラサキトウモロコシ色素、ブドウ果皮色素、ブドウ果汁色素、ブルーベリー色素、エルダーベリー色素、トウガラシ色素、アナトー色素、クロロフィル、スピルリナ色素、カカオ色素、カキ色素、タマリンド色素、コウリャン色素などを挙げることができる。
複数種の色素を使用する場合は、同一の基材粉体上に一緒に固着させるか、または同一の基材粉剤上に各色素に適した固着方法により任意の順序で各色素を固着させてもよいし、あるいは同一のまたは異なる基材上に各色素を、適当な方法で別々に固着させて得た各処理粉体を混合することもできる。
天然色素は、公知の方法で植物を抽出して得たものを使用してもよいし、または既製の色素液、色素濃厚物、固形色素品、例えば粉末品又は顆粒品を用いてもよく、これらは商業的に入手することができる。
天然色素の抽出は、各々の色素源に応じて慣用の方法で行うことができる。例を挙げれば、ウコン色素の場合は、例えば、ショウガ科の植物であるCurcuma longa L.の根茎を適当に切断し乾燥後に0.1〜1mmに粉砕する。これを精製水、またはメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール等の低級アルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価アルコール、又はヘキサン、アセトン、酢酸エチル等の溶剤を1種又は2種以上を混合したものにより抽出し、溶剤を留去することにより得ることができる。クチナシ黄色素の場合は、例えば、選別粉砕したクチナシの果実1重量部を2〜10重量部の水に浸漬し、30分ないし3時間程度煮沸すればよく、そしてベニバナ黄色素の場合は、例えば、粗洗いしたベニバナの花弁を、これらが全て水面下に収まる程度の量の精製水中にその花弁が浮き上がってこないようにして1時間程度浸漬した後、5〜15分間花弁を揉んで色素を水中に滲み出させることによって色素を抽出することができる。このようにして得られた抽出液を直接使用するか、または次いで必要ならば、溶媒を蒸発して濃縮するかまたは水/アルコールなどの適当な媒体を用いて希釈して、色素液を得る。
既製品を用いる場合は、液状品は必要に応じて溶媒を蒸発することによって濃縮するか、又は水若しくはアルコールなどの適当な媒体を用いて所望の色素濃度に調節する。固形品の場合は、水若しくはアルコールなどの適当な媒体中に所望の濃度に溶解させて色素液を調整する。
このようにして得た色素について蛍光発光特性を確認し、本発明の要件に適合するものが選択される。
基材となる粉体は、化粧品に使用されるものであれば基本的には特に制限されず、シリカ、タルク、カオリン、マイカ、セリサイト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、酸化チタン、雲母チタン、金属石鹸、セルロース粉末、結晶セルロース、球状セルロース、多孔質球状セルロース、ナイロン6、ナイロン12、シルク粉末、ポリウレタンなどを単独で又は2種類以上を混合しても使用することができ、中でも、多孔質球状セルロース及び結晶セルロースが好ましく、特に比表面積が非常に大きいため天然色素の結晶が固着する面積の広い多孔質のセルロースが最も好ましい。更に、化粧料に配合した際の良好なスムーズ感という観点から特に球状である多孔質セルロースが望ましい。粒子サイズは、一般的に平均1〜100μm、好ましくは1〜40μmのものが選択される。このような基材粉体は、商業的に入手することができ、例えばセルフローC−25(Celluflow C−25、多孔質球状セルロース、チッソ株式会社製)、VIVAPUR 105(結晶セルロース、J.RETTENMAIER & SOHNE社製 VIVAPUR 105)、UB−17(ポリウレタン、SUMMIT SPECIALTY CHEMICALS社製)、シルクパウダーH(シルクパウダー、カネボウ社製)などがある。
本発明においては、更に、基材粉体として多孔質球状セルロース及び結晶セルロースを使用した場合に、経時的な蛍光強度の減少が穏やかであること、すなわち天然色素とこれらの基材粉体との組み合わせが蛍光発光の持続性に優れることが見出された。
それゆえ、特に好ましい態様の一つにおいては、本発明の肌色補正剤は、基材粉体として多孔質球状セルロースまたは結晶セルロースあるいはこれらの組み合わせを含む天然色素粉体からなる。
本発明の肌色補正剤は、各々の色素に適した公知方法により天然色素を基材粉体に固着させて処理粉体を製造することにより得ることができる。過去、各種色素、基材粉体について、処理粉体の製造方法が提案されており、例えば、上に挙げた特開平08−59427号公報、特開2000−44828号公報、特開2004−175944号公報、特開2004−91385号公報の他、特開昭54−163866号公報、特開昭59−31705号公報、特開昭61−293907号公報、特開平1−180812号公報などに種々の方法が記載されている。
例えば、ウコン色素及びクチナシ黄色素の場合には金属媒染法を使用することができる。金属媒染法では、基材粉体の2〜5倍量の精製水に基材の半重量部程度のカリ明礬(AlK(SO・12HO)などの媒染剤を入れ、よく攪拌した後に基材粉体を投入し、30〜50℃にて1〜2時間攪拌し、その後、温時にて濾過して基材粉体を濾液と分離する。このようにして得た基材粉体を2〜4倍の精製水に入れ、30〜50℃に加温しながら所望の色素濃度にアルコール等により希釈した色素液を少量ずつ加え、5〜8時間よく攪拌する。その後、吸光度により液中に色素がないことを確認後、濾過して天然色素処理粉体を得ることができる。
ベニバナ黄色素の場合は、所望の濃度調整した色素液に、必要ならば後の工程の乾燥を早めるために少量のエタノールを加え、そしてこの色素液を、全ての基材粉体が水面下となるような量で基材粉体に加え、十分に混合した後、乾燥、粉砕することによって本発明の処理粉体とすることができる。
処理粉体の製造に使用する色素量は、所望とする作業時間、処理粉体の製造方法及び最終の化粧料中に配合される処理粉体の量並びに、特に、蛍光の強さは色素の種類で様々であるので、使用する色素の種類などに応じて、所望の蛍光強度が得られるように選択すればよいが、一般的には基材粉体1g当たり、乾質基準で、0.1〜500mgの天然色素量が選択される。個々の場合については、例えば、ウコン色素の場合は、乾質基準で基材粉体1g当たり0.1〜50mgの量の色素が選択することができ、ベニバナ黄色素及びクチナシ黄色素の場合は、好ましくは、乾質基準で基材粉体1g当たり、それぞれ10〜250mg及び15〜500mgの量の色素が割り当てられるように選択することができる。
しかしながら、本発明においては、ウコン色素の場合には、金属媒染剤を使用しない以下の方法で色素固着を行うことにより、得られる処理粉体、すなわち肌色補正剤の蛍光強度及び蛍光の持続性の点でより優れた結果が得られることが見出された。それゆえ、本発明は、特に好ましい態様として、このような方法で得られた肌色補正剤、その製造方法、及び前記肌色補正剤を含む化粧料に関する。
この方法は、従来慣用の金属媒染剤を用いずに、天然色素の溶解度の差を利用して基材粉体の表面及び/または多孔質内部にウコン色素結晶を析出させることにより色素を固着させることを特徴とする。前記方法は、一つの態様においては、次の段階、すなわち
a)ウコン色素溶液を用意し、
b)前記ウコン色素溶液を、ウコン色素を溶解しない液状媒体中で攪拌しながら、基材粉体と接触させ、基材粉体の表面上及び/またはその孔中にウコン色素を析出させ、
c)b)で得られた粉体を濾過して分離し、次いで乾燥する、
段階を含む。
段階a)のウコン色素溶液は、典型的にはアルコール溶液、好ましくはエタノール溶液であり、これは、色素の抽出から直接得られたものや、市販のものを、必要に応じて、使用する基材粉体の種類や、望まれる処理時間などに合わせて溶解、希釈、濃縮などをして適当な濃度のウコン色素溶液としたものを使用すればよい。ウコン色素量は、上述の通り望まれる蛍光強度などに左右されるので一概には言えないが、乾質基準で基材粉体1g当たり0.1〜50mg程度を一つの目安とすることができる。
段階b)では、段階a)で得られたウコン色素溶液を、ウコン色素を溶解しない媒体中で基材粉体と接触させてウコン色素を基材粉体の表面上及び/または孔中に析出、付着させる。“ウコン色素を溶解しない液状媒体”とは、ウコン色素がそれに溶解しないかまたは難溶の液体のことであり、典型的には水である。均一に付着させるために、色素液の10倍以上、例えば10〜30倍の体積の媒体を使用し、そして攪拌しながら行うことが有利である。ウコン色素溶液の添加後は、上澄液をサンプリングし吸光度を測定してウコン色素の主成分の特徴である吸光度(ウコン色素ではその主成分のクルクミンの吸光度は426nm付近である)が確認されなくなるまで十分な時間、例えば10〜20時間攪拌を続けることができる。段階b)は、室温下に行うことができるが、若干低められた温度の方がウコンが析出しやすくなるので有利であろう。それゆえ、態様の一つでは、段階b)は5℃〜30℃、好ましくは10〜25℃の温度下に行うことができる。
その後、段階c)において、濾過により濾液を分離し、得られた固体分を自然乾燥、風乾又は加熱乾燥などにより乾燥して上記媒体を除去する。一度基材に固着した色素は、固着工程にて使用される液体にも染み出してこないため、高濃度で固着したい場合には、当該乾燥品を基材として、上記の固着工程を繰り返すことができる。
本発明による肌色補正剤は、透明感を与える肌色補正効果を化粧料に与え、その機能性から特にメイクアップ化粧料、中でもベースメイクアップ化粧料、例えばフェースパウダー、各種ファンデーション、例えばパウダーファンデーション、ケーキファンデーション、両用ファンデーション、スティックファンデーション、クリームファンデーション、リキッドファンデーション、並びに化粧下地料、コントロールカラーなどに好適に用いることができる。また、ポイントメイクアップ化粧料にも使用することができ、このような化粧料の例としては、例えばコンシーラー、口紅、リップクリーム、頬紅などが挙げることができる。化粧料の剤型としては、ジェル状、クリーム状、パウダー状、乳液状、固形状などのどれでもよく、特に限定されない。本発明の肌色改善剤の配合量は、所望とする処理粉体の蛍光強度、色の濃さ、並びに最終製品の化粧料に所望とされるこれらの性質に依存するが、一般的には化粧料の基本組成(すなわち、最終の化粧料組成から肌色補正剤の除いた分の組成)100重量部に対して0.0001〜20重量部の範囲であることができ、化粧料の調製方法は、従来各々のタイプの化粧料に慣用されている方法を用いればよく、特に制限はない。
本発明のメイクアップ化粧料には、本発明の効果を損ねない範囲で、上記の必須成分の他に、化粧料の種類、剤形に合わせて従来公知の任意の成分を配合することができる。このような他の成分としては、次のものに制限されないが、例えば油性原料、他の粉体原料、界面活性剤、保湿剤、高分子物質、他の色素、紫外線防止剤、分散剤もしくは乳化剤、防腐剤、殺菌剤、酸化防止剤、生理活性成分(例えば、美白剤、肌荒れ防止剤、しわ防止剤、にきび用剤など)、キレート剤、pH調節剤、水などが挙げられる。
油性原料としては、例えばオリーブ油、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、ヤシ油、カカオ脂、牛脂、乳脂、馬油などの油脂類、ホホバ油、カルナバろう、キャンデリラろう、米ぬかろう、オレンジラフィー油、みつろう、セラック、ラノリン、モンタンろうなどのろう類、植物性もしくは動物性のスクワレンまたはスクワラン、流動パラフィン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン、軟質イソパラフィン、軟質流動イソパラフィン、水添ポリイソブチレン、オゾケライト、セレシン、合成スクワラン、α−オレフィンオリゴマー、ポリエチレンなどの炭化水素類、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレフィン酸、リノール酸などの高級脂肪酸類、ラウリルアルコール、ステアリルアルコールなどの高級アルコール類や、エステル類、シリコーン油及び誘導体、多価アルコール、エーテル類などが挙げられる。
化粧料自体の粉体原料としては、上に色素固着用に挙げたもののほか、黄酸化鉄、黒酸化鉄、カオリン、硫酸バリウム、重質炭酸カルシウム、金属石鹸、無水ケイ酸、ポリエチレン粉末、アクリル樹脂、シリコーン樹脂などが挙げられる。
界面活性剤としては、非イオン性界面活性剤、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールなどのポリオキシエチレンエーテル類、プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、エチレングリコールモノ脂肪酸エステル、グリセリンモノ脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルなどの多価アルコール脂肪酸エステル類、ポリエチレンひまし油または硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルなどのエーテルエステル類;陰イオン性界面活性剤、例えばステアリン酸亜鉛などの脂肪酸石鹸;陽イオン性界面活性剤、例えば第四級アンモニウム塩、アルキルエーテルアンモニウム塩;両性界面活性剤、例えばベタイン類などが挙げられる。
保湿剤としては、例えばポリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ソルビトール、キシリトール、混合異性化糖、トレハロース、マルトース、酸性ムコ多糖類、加水分解卵殻膜、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、アミノ酸類、ヒアルロン酸、動植物抽出物、海藻エキス、乳酸、乳酸ナトリウムなどが挙げられる。
高分子物質としては、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、カラギーナン、ローカストビーンガム、グァーガム、寒天、アラビアガム、トラガカントガム、デキストリン、キサンタンガム、デキストランなどの水溶性高分子が挙げられる。
他の色素としては、医薬品等に使用することのできるタール色素が挙げられる。
更に、薬事法により日本で化粧品に配合が認められているすべての紫外線吸収剤、防腐剤、殺菌剤、酸化防止剤が挙げられる。
生理活性成分としては、アルブチン、コウジ酸、エラグ酸、ルシノール、ビタミンC誘導体、植物エキス類、リノール酸などの美白剤及びε−アミノカプロン酸などの抗炎症剤、塩酸ジフェンヒドラミンなどの抗ヒスタミン剤、アロエエキスなどの植物エキス類、またはビタミン類、硫黄、サリチル酸、レゾルシン等の角質剥離・溶解剤などが挙げられる。
キレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸、クエン酸、マレイン酸などが、pH調節剤としては、クエン酸ナトリウムなどを使用することができる。
また、塩類、香料、薬理活性成分などのその他の成分も、必要に応じて、使用することができる。
以下、本発明を実施例によって詳細に例示するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。なお、本発明においては、色素の蛍光特性に注目しているため、肌色改善剤自体の色合いは化粧料への配合に影響を与えないよう極力黄色みを抑えて調製した。
(実施例)
[処理粉体の調製]
1)ウコン色素液の調製
ウコン(Curcuma longa L.)の根茎を水で十分に洗浄した後粗く切断し、完全に乾燥する。これを0.1〜1mmに粉砕したもの100gをエタノール(99.8%)1.0Lに浸漬し、48時間室温にて抽出する。その後これを濾過して固形分を取り除いた濾液をウコン色素液とする。
2)ウコン色素の固着
まず、1,3−ブチルグリコール(以下「1,3−BG」と略記する)で2倍に希釈した上記1)の色素液を更にエタノール:1,3−BG=50:50混合液で10倍に希釈した。これとは別に、多孔質球状セルロース(チッソ株式会社製セルフローC−25)100gを、30℃に加温した精製水1.5L中に入れて暫く放置して前記セルロースを十分に膨潤させた。次いで、前記色素希釈液200mlを、前記セルロース膨潤液に攪拌しながら加え、その後、15時間30℃にて攪拌を続けた。静置後、上澄液をサンプリングして吸光度を測定し、クルクミンの吸収(426nm付近)の無いことが確認できた後に、濾過して、ウコン色素で黄色化したセルロースパウダーを濾別し、乾燥した後、96.4gのウコン色素セルロースパウダーを得た。得られたセロースパウダーを測色計(コニカミノルタ社製測色計CM−2500d、光源D65,測定径φ3mm)にて測定したL表色系による値は、L=92.16、a=−5.74、b=34.56であった。
1,3−BGで2倍に希釈した上記1)の色素液を更にエタノール:1,3−BG=50:50混合液で15倍に希釈した。この希釈色素液200mlに多孔質球状セルロース100gを加えて4時間攪拌した。そこへ40℃に加温した精製水1.5Lを滴下し、15時間攪拌を続けた。静置後、上澄液をサンプリングして吸光度を測定し、クルクミンの吸収の無いことを確認できた場合に、濾過して、ウコン色素で黄色化したセルロースパウダーを濾別し、乾燥した後、95.5gのウコン色素セルロースパウダーを得た。得られたセロースパウダーを測色計にて測定したL表色系による値は、L=92.00、a=−4.10、b=23.30であった。
実施例1及び2で得られたウコン色素セルロースパウダーを、次の測定条件を用いて蛍光分光光度計(堀場製作所製 Fluoro Max−3)にて測定した。結果を表1及び図1に掲げる。
蛍光分光高度計(堀場製作所製 Fluoro Max−3)の測定条件:
モード:三次元
励起波長 :250〜600nm
蛍光測定波長 :400〜700nm
光源:キセノンランプ
スキャンスピード:150nm/秒
励起側スリット :2.0nm
蛍光側スリット :2.0nm
[基材と色素の組み合わせ試験]
ウコン色素、ベニバナ黄色素及びクチナシ黄色素の三種の色素を、種々の基材粉体と組み合わせて処理粉体を調製して、それらの蛍光強度を調べた。なお、ウコン色素処理粉体の調製は、基材粉体の種類を変えて実施例1に準じて行い、ベニバナ黄色素及びクチナシ黄色素の処理粉体の調製は次の通りに行った。
ベニバナ黄色素:粗洗いしたベニバナの花弁0.5kgを精製水1リットルに花弁が浮き上がってこないようにして1時間浸漬した後、10分間花弁を揉み込むことによってベニバナ黄色素を抽出した。濾過後、濾液をエバポレーター(50℃、1〜50mmHg)を使用して20mlまで濃縮した。得られた色素水溶液に1/10容量のエタノールを入れ、これを基材粉体が完全に浸る程度加え、十分に混合した後、温熱乾燥機(50℃前後の温度)に入れ、完全に乾燥し、次いで粉砕した。
クチナシ黄色素:粉砕したクチナシの果実100gを精製水1リットルに浸漬し、ウォーターバスで30分、95℃前後で加温後、室温になるまでそのまま放置し、濾過後、得られた濾液をエバポレーター(80℃、1〜50mmHg)を使用し、20mlまで濃縮し、色素液を得た。これとは別に、300mlの精製水にカリ明礬5gを加え十分に攪拌した。そこへ基材粉体10gを加え、60℃で1時間攪拌した。その後、液が温かいうちに濾過し、濾液を廃棄した。このようにして得られた基材に精製水30mlを入れ、40℃に加温しながら上記色素液を少量ずつ加え、5時間よく攪拌し、その後濾過した。
なお、いずれの場合も、各基材粉体毎にLがほぼ同値になるよう、特にbが同程度になるように、調製された処理粉体に未着色の基材粉体を適量混合することによってその色合いを調整した。すなわち、得られる天然色素処理粉体の色合いをほぼ同様に調整した処理粉体において機能性である蛍光特性を比較した。作製した処理粉体の一覧を表2に示す。
上記A1〜E3の蛍光の最大ピーク波長と強度を表3に掲げる。
表3から明らかなように、上記の色合い(L)となる色素濃度においては、A1、B1、C1、D1、E1、すなわち基材の如何にかかわらずウコン色素を固着させた処理粉体の蛍光強度が非常に高く、A2、B2、C2、D2、E2、すなわちベニバナ黄色素を固着させた処理粉体の蛍光強度に比べ、12〜39倍であった。そして、A3、B3、C3、D3、E3、すなわちクチナシ黄色素を固着させた処理粉体においては蛍光を確認できなかった。一般にクチナシ黄色素にも蛍光があることが公知のことであるが、その強度は非常に弱く、本例における濃度では現れてこなかった。
[蛍光特性の耐光性試験]
次に、A1、B1、C1、D1、E1を測定用蓋付セルに詰めて、セル中で粉体が動かないようにしたものを100ワットの蛍光灯下30cmに置き、12時間光に暴露し、蛍光特性の耐光性を蛍光強度により比較した。その結果を図3に示す。
図3から、A1及びB1、すなわち多孔質球状セルロースと結晶セルロースを基材とした処理粉体の蛍光強度の低減が緩やかであった。したがって、これらの基材上に天然色素を固着させて得た処理粉体は、蛍光特性の耐光性が優れていると言える。その理由として、天然色素のこれらの基材への固着が他のものに比べ強固であるからであろう。
[媒染法との比較−蛍光強度及び耐光性試験]
実施例1で得られたウコン色素処理粉体との比較用に、媒染剤としてアルミニウムイオンを使用して慣用の金属媒染法により得られたウコン色素及び多孔質球状セルロースからなる比較処理粉体を調製した(表4)。なお、表4中、実施例1以外のアルミ媒染していない処理粉体は、色素量を変えて上記の実施例1の固着方法に準じてウコン色素を固着させて得たものである。
前記比較処理粉体は、次の方法より調整した。
基材粉体(多孔質球状セルロース)100gを精製水1.0リットルに加えて40℃に加温し、十分に攪拌後にカリ明礬0.06%水溶液200mlを加え、2〜3時間加温しながら攪拌してアルミ媒染を行った。その後濾過し、200mlの精製水で洗った後、各濃度別毎に同量のウコン色素にて染色した。
表4の各サンプルについて、蛍光の特性と強度、並びに測定用蓋付セルに詰め100ワットの蛍光灯下30cmに置き、12時間光に暴露した後の蛍光強度を表5に示す。
FとF(Alu)、GとG(Alu)、A1とA1(Alu)は表4からLがほぼ同値、すなわち、固着した色素量がほぼ同量と推定されるが、表5からそれぞれ、アルミ媒染していない処理粉体の蛍光強度が高いことを確認した。また、表5から、アルミ媒染していない処理粉体の蛍光強度の低減度が、アルミ媒染した処理粉体より小さいことが明らかである。すなわち、アルミ媒染していない処理粉体の方が、媒染した処理粉体に比べ、蛍光強度が高く、蛍光特性の耐光性が優れていることが確認できた。
[媒染法との比較−退色性]
表4に示した各処理粉体を測定用蓋付セルに詰め100ワットの蛍光灯下30cmに置き、12時間光に暴露し、1時間毎にLを測定した。0時間の測定値を基準として次の式により各時間の色差をΔEとして算出した。ΔE値が小さいほど色差が小さく、すなわち耐光性に優れていることになる。その結果を図4に示す。
図4から、アルミ媒染してない処理粉体の色差が、アルミ媒染した処理粉体のものより小さいことが明らかである。すなわち、アルミ媒染していないウコン色素処理粉体の方が、耐光性の面で優れていることが確認された。
[処方例]
1)仕上がり感:20〜40代の女性5人において実施例3及び比較例1〜2のサンプルを半顔にそれぞれ塗布し、目視にて下記4段階のスコアにて判定、その平均より算出した。
☆☆☆:均一で自然な仕上がり
☆☆: 均一であるが、やや自然さが劣る
☆: 不均一で、自然さに欠ける
2)自然な色味:20〜40代の女性5人において実施例3及び比較例1〜2のサンプルを半顔にそれぞれ塗布し、目視にて下記4段階のスコアにて判定、その平均より算出した。
☆☆☆:黄みや赤みによらず自然な色味
☆☆: やや赤み寄り
☆: やや黄み寄り
3) カバー力:20〜40代の女性5人において実施例3及び比較例1〜2のサンプルを半顔にそれぞれ塗布し、目視にて下記4段階のスコアにて判定、その平均より算出した。
☆☆☆:自然なカバー力
☆☆: ややカバー力が劣る
☆: カバー力が劣る
4)肌色改善効果:前述の被験者において、目しにて評価してもらい、被験者5名中4名以上が良好と判定した場合☆☆☆、3人の場合☆☆、2人の場合☆とした。
更に、上記実施例3及び比較1〜2のサンプルを色差計(日本電色製、SQ−300H、光源:D65/10)にて測定した。
この結果から明らかなように、実施例3は比較例1及び比較例2に比べ、赤み及び黄みが減り、そしてそれに相応して黄色の補色である緑色の波長が増えている。
実施例3及び比較例1のパウダーファンデーションの分光反射曲線、並びに同パウダーファンデーションに450nm以下の波長の光をカットするフィルターをかけて分光反射曲線を測定した(ただし、フィルター自体にカラーがあるため、カラーによる影響相当分を補正した。)。その結果を図5に示すが、図5から明らかなように、450nm以下の波長の光が照射されなかった場合には、実施例3と比較例1はほぼ同様の分光反射曲線であった。ただし、比較例1では600nmから長波長では実施例1より若干反射率が高く、これはベニバナ赤色素の蛍光の影響であろう。これに対して、450nm以下の波長の光が照射された場合には、実施例3は比較例1に比べ、500〜560nmの反射が高かった。すなわち、これは、実施例3では450nm以下の波長の光を励起光として480〜560nmの蛍光が発光している影響であると考えられる。
実施例1の蛍光特性を示す。縦軸が励起波長、横軸が発光波長、等高線が蛍光強度を表す。 実施例2の蛍光特性を示す。縦軸が励起波長、横軸が発光波長、等高線が蛍光強度を表す。 蛍光特性の耐光性を示す(ウコン色素−基材の組合せによる比較)。 退色性についての媒染法との比較を示す。 実施例3及び比較例1の分光反射曲線を示す。

Claims (14)

  1. 基材粉体上に固着された天然色素を含んでなりかつ500nm〜580nmの範囲に最大蛍光発光ピークを持つ天然色素処理粉体からなる肌色補正剤。
  2. 天然色素が、ウコン色素、ベニバナ黄色素及びクチナシ黄色素から選択される一種または二種以上を含む、請求項1の肌色補正剤。
  3. 天然色素がウコン色素である、請求項2の肌色補正剤。
  4. 天然色素がウコン色素と、ベニバナ黄色素及び/またはクチナシ黄色素との組み合わせである、請求項2の肌色補正剤。
  5. 最大蛍光発光ピークが500〜560nmの範囲にある請求項3または4の肌色補正剤。
  6. ウコン色素の基材粉体への固着が、次の段階、すなわち、
    a)ウコン色素溶液を用意し、
    b)前記ウコン色素溶液を、ウコン色素を溶解しない液体媒体中で攪拌しながら、基材粉体と接触させて、基材粉体の表面上及び/またはその孔中にウコン色素を析出させ、
    c)b)で得られた粉体を濾過して分離し、次いで乾燥する、
    段階を含む方法によって行われたものである、請求項3〜5のいずれか一つの肌色補正剤。
  7. 基材粉体が、シリカ、タルク、カオリン、マイカ、セリサイト、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、無水ケイ酸、酸化チタン、雲母チタン、金属石鹸、セルロース粉末、結晶セルロース、球状セルロース、多孔質球状セルロース、ナイロン6、ナイロン12、シルク粉末及びポリウレタンから選択される一種または二種以上である、請求項1〜6のいずれか一つの肌色補正剤。
  8. 基材粉体が、球状多孔質セルロース粉体及び/または結晶セルロース粉体である、請求項7の肌色補正剤。
  9. 天然色素を、基材粉体1g当たり乾質基準で0.1〜500mgの量で含む、請求項1〜8のいずれか一つの肌色補正剤。
  10. 請求項1〜9のいずれか一つの肌色補正剤を含有する、透明感を与える肌色補正効果を有する化粧料。
  11. ベースメイクアップ化粧料である、請求項10の化粧料。
  12. フェースパウダー、ファンデーション、化粧下地料またはコントロールカラーである、請求項11の化粧料。
  13. ポイントメイクアップ化粧料である、請求項10の化粧料。
  14. 化粧料の基本組成100重量部に対して0.001〜20重量部の範囲の量で肌色補正剤を含む、請求項10〜13のいずれか一つの化粧料。
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