JPH058168B2 - - Google Patents

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JPH058168B2
JPH058168B2 JP58088198A JP8819883A JPH058168B2 JP H058168 B2 JPH058168 B2 JP H058168B2 JP 58088198 A JP58088198 A JP 58088198A JP 8819883 A JP8819883 A JP 8819883A JP H058168 B2 JPH058168 B2 JP H058168B2
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Japan
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mica
titanium
pigment
color
colored
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Asa Kimura
Fukuji Suzuki
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Shiseido Co Ltd
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Mitsubishi Materials Corp
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS59212422A publication Critical patent/JPS59212422A/ja
Publication of JPH058168B2 publication Critical patent/JPH058168B2/ja
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    • A61K8/29Titanium; Compounds thereof
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61Q1/00Make-up preparations; Body powders; Preparations for removing make-up
    • A61Q1/02Preparations containing skin colorants, e.g. pigments
    • AHUMAN NECESSITIES
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は雲母粒子表面が二酸化チタンと低次酸
化チタン、又は低次酸化チタンで被覆されてなる
有色の雲母チタン系顔料を配合したことを特徴と
する化粧料に関する。 本発明の化粧料に配合される雲母チタン系顔料
は真珠光沢を有し、安全性、耐水性、耐アルカリ
性、耐溶媒性、耐熱性に優れ、しかも系中で色分
かれや変臭等を起さない顔料特性を有する有色の
雲母チタン系顔料である。 従来の雲母チタン系顔料は化粧品原料基準追補
注解6版(昭和57年発行、薬事日報)P54〜
P57に記載されているように微細な薄片状雲母の
表面に二酸化チタン層を形成させた真珠光沢と
種々の干渉色を有するもので、製法としては真空
蒸着処理もあるがデユポンの特許(特公昭43−
25644号公報)に見られるようなチタンの無機酸
塩(たとえば硫酸チタニル)の水溶液を雲母の存
在下で加水分解し、雲母表面に含水二酸化チタン
を析出させたのち加熱する方法が一般的である。
使用する雲母は、一般には白雲母系雲母
(muscovite mica)を用いるが、場合によつては
黒雲母などを用いることも可能である。また雲母
はあらかじめ水粉砕し、フルイを用いて粒子径を
そろえたものを使用する。生成した雲母チタン系
顔料は、雲母粒子表面上の二酸化チタン被覆層の
厚さによつて様々な干渉色を呈する。干渉色は二
酸化チタンの量が生成物の10〜26重量%の場合、
通常銀色であるが、26〜40%では金色、40〜50%
の範囲では二酸化チタン層の増加の方向で、赤、
青、緑色へと変化し、さらに50〜60%では高いオ
ーダーの干渉色が得られる。第1表に干渉色と雲
母粒子表面上の二酸化チタン層の厚さの関係につ
いて示す。 第1表 (干渉色) (TiO2の幾何学的厚さ
〔mμ〕) 銀 20〜40 うすい金 40〜90 金 40〜90 赤 90〜110 菫 110〜120 青 120〜135 緑 135〜155 第2オーダーの金 155〜175 第2オーダーの菫 175〜200 こうした雲母チタン系顔料は真珠光沢と種々の
干渉色を有するものの、外観色は常に白色に近
く、鮮やかな外観色を呈するものは得られていな
い。そこで従来、様々な外観色を出すためには、
生成した雲母チタン系顔料に酸化鉄、紺青、酸化
クロム、カーボンブラツク、カーミンなどの有色
顔料を添加して対処していた。こうした有色の雲
母チタン系顔料の安全性、耐光性、耐酸性、耐ア
ルカリ性、耐溶媒性、耐熱性などは添加した有色
顔料の性質に負うところが多く、例えば紺青を添
加した青色の雲母チタン系顔料はアルカリ溶液中
で褪色し、カーミンを添加した赤色の雲母チタン
系顔料は光によつて褪色劣化する。一方、カーボ
ンブラツクを添加した黒色雲母チタン系顔料、酸
化クロムを添加した緑色の雲母チタン系顔料など
のように、カーボンブラツクに混入する可能性の
ある3、4−ベンズピレンの発ガン性、あるいは
六価クロムの経口毒性など、安全性が問われてい
るものも少なくない。更に、上記有色の雲母チタ
ン系顔料は有色顔料を添加している為、化粧品等
に添加した場合、系中で色分かれを起こしたり、
有色顔料の活性が原因で変臭を起すなどの欠点も
併せ持つている。 本発明者らは、上記の事情にかんがみ鋭意研究
を重ねた結果、雲母粒子表面を、二酸化チタンと
低次酸化チタン、又は低次酸化チタンで被覆する
ことによつて、従来の雲母チタン系顔料あるいは
有色顔料を添加した有色の雲母チタン系顔料と同
等もしくはそれ以上に鮮やかな色調を有し、真珠
光沢に優れ、しかも、安全性、耐光性、耐酸性、
耐アルカリ性、耐溶媒性、耐熱性に優れた有色の
雲母チタン系顔料が得られることを見い出し、さ
らにこのものを化粧料に配合した場合には良好に
分散し、色分かれや変臭等を起さないことを見い
出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至
つた。 すなわち、本発明は、雲母表面が、二酸化チタ
ンと低次酸化チタン、又は低次酸化チタンで被覆
されてなる有色の雲母チタン系顔料を配合した化
粧料を提供するものである。 すなわち本発明は、チタン化合物被覆雲母を用
い、次のような従来の顔料にはみられない発色機
構を採用するに至つた。 まず、一般的な二酸化チタンで被覆された雲母
は第4図に示すように模式化される。 同図において、雲母10は薄片状であり、その
周囲に二酸化チタン12が薄層状に被覆されてい
る。 そして、このような二酸化チタン被覆雲母は、
各種の色調の干渉色を有する。 これは、二酸化チタン被覆雲母が矢印方向か
ら白色光14を受けた場合、その光の一部は空気
−二酸化チタン12の境界、及び二酸化チタン1
2−雲母10の境界で反射される。それぞれの反
射光16,18は、二酸化チタンの層厚に依存す
る光路差を有する。 この結果、第5図に示すように干渉色を生じ
る。すなわち、反射光16の中で同図Aに示すよ
うな波長の光成分と、反射光18の中の同じ波長
の光成分は、光路差L(=ほぼ酸化チタン層厚の
2倍)により、反射光16の光成分の山の部分
が、反射光18の光成分の谷の部分に位置するこ
ととなり、両者は打消しあい、同図Cに示すよう
に外観上消えてしまう。 ところが、同図Dに示すような、前記Aの半分
の波長の光成分の場合、反射光16と反射光18
の各光成分は一波長分ずれ、両者の山の部分、谷
の部分が重なり、同図Fに示すように振幅増幅が
行なわれる。 従つて、干渉作用により第5図A,Bに示され
る波長の光は外観上見えなくなり、一方、第5図
D,Eに示すような波長の光は増強され、これが
干渉光として観察されるのである。 このように、反射光16,18の光路差、すな
わち二酸化チタンの層厚を変化させることによ
り、金色、赤色、菫色、青色、緑色等の様々な色
の干渉光を得ることができる。 しかしながら、単なる二酸化チタン被覆雲母の
場合、二酸化チタン、雲母それぞれの光透過性が
高いため、光14の大部分は透過光20となる。 そして、この透過光20は一般に前記干渉光と
は補色の関係にあるといわれており、該透過光2
0が皮膚22に反射されると、前記干渉光と皮膚
22での反射光24が中和し、結果として白色光
に近い色となつてしまう。このため、見る方向に
よつては干渉光を観察できるものの、外観色自体
は常に白色である。 そこで、本発明者らはこの干渉光に着目し、さ
らに検討を進めたところ、二酸化チタン被覆雲母
の二酸化チタンを一部還元し低次酸化チタンとす
ることにより、二酸化チタン被覆雲母が本来有し
ていた干渉色を強調し、干渉色と同系色の外観色
を得ることに成功したのである。 すなわち、第6図に示すように、二酸化チタン
12の表面を低次酸化チタン26に還元する。そ
して、白色光14を入射させると、反射光16,
18は前記第4図とほぼ同様であるが、透過光2
0は暗色低次酸化チタン層26を2度通過するこ
ととなり、さらに皮膚22で反射し再度チタン系
顔料内を通過することを考慮すると、4度にわた
つて暗色低次酸化チタン層26を通過することと
なる。このため、皮膚22での反射光24の影響
が減少し、反射光16と反射光18の干渉光が相
対的に著しく強調されるのである。 このように、本発明にかかる化粧料によれば、
白色(半透明)の二酸化チタン被覆雲母の表面を
黒色ないし暗色の低次酸化チタン層で覆うこと
で、鮮やかな干渉色及びその同系の外観色を得る
ことができるのである。 この結果、従来の雲母チタン系顔料あるいは着
色顔料を添加した着色雲母チタン系顔料と同等も
しくはそれ以上に鮮やかな色調を有し、真珠光沢
のある安定性、安全性、耐光性、耐酸性、耐アル
カリ性、耐溶媒性、耐熱性に優れた有色雲母チタ
ン系顔料を含む化粧料を得ることができる。 本発明の化粧料中に配合される上記有色の雲母
チタン系顔料を構成する雲母はどのようなもので
もよく、一般には市販品の白雲母系雲母
(muscovite mica)を用いるが、場合によつては
黒雲母などを用いることも可能である。粒径は特
に制限されないが、一般市販の雲母の粒径は1〜
50μ程度であり、このなかでも粒径が小さく粒子
形状ができるだけ偏平なものが本発明の有色の雲
母チタン系顔料にした場合、より美しい色調と真
珠光沢が発揮されやすい。 本発明で用いられる上記有色の雲母チタン系顔
料は雲母粒子表面が二酸化チタンと低次酸化チタ
ン、又は低次酸化チタンで被覆されてなる顔料で
あるが、このものを製造するには種々の方法をと
ることができる。例示すれば市販の雲母チタン系
顔料を500℃〜1000℃、好ましくは700℃〜900℃
の温度で水素ガス及びアンモニアガスなどの還元
力を有するガスの一種又は二種以上によつて、あ
るいはこれら還元力を有するガスとヘリウムガ
ス、アルゴンガス、窒素ガスなどの不活性ガスと
の混合ガスによつて加熱還元する方法、市販の雲
母チタン系顔料に二酸化チタンを混合し、該混合
物を上記の方法によつて加熱還元する方法、又は
市販の雲母チタン系顔料に金属チタンを混合し、
該混合物を真空下で500℃〜1000℃好ましくは700
℃〜900℃で加熱還元するなどの方法を挙げるこ
とができる。更にはデユポンの特許(特公昭43−
25644号公報)に見られるようなチタンの無機酸
塩(たとえば硫酸チタニル)の水溶液を前述した
雲母の存在下で加水分解し、雲母粒子表面に含水
二酸化チタンを析出させ、これを500℃〜1000℃
好ましくは700℃〜900℃の温度で水素ガス及びア
ンモニアガスなどの還元力を有するガスの一種又
は二種以上によつて、あるいはこれら還元力を有
するガスとヘリウムガス、アルゴンガス、窒素ガ
スなどの不活性ガスとの混合ガスによつて加熱還
元するか、あるいは雲母粒子表面に含水二酸化チ
タンを析出させたのち加熱し雲母チタンを生成さ
せてこれを上記市販の雲母チタン系顔料と同様な
方法で還元しても良い。又、還元の方法は上述の
水素ガスやアンモニアガスのような還元ガスを用
いる方法に限定されるものではなく、雲母チタン
を水素などの還元炎を用いて還元する方法や、雲
母チタン塩、例えば四塩化チタン液に懸濁させ、
この懸濁液を空気と水素の混合ガスの炎中で酸化
分解させる方法をとることもできる。つまり、本
発明で用いられる有色の雲母チタン系顔料は雲母
粒子表面が二酸化チタンと低次酸化チタン、又は
低次酸化チタンで被覆されてなる有色の雲母チタ
ン系顔料であつて、その製法は公知のいずれの方
法でもよく、特に制限はない。 雲母を被覆する二酸化チタンと低次酸化チタン
又は低次酸化チタンの量は広い範囲で変化させる
ことができ、通常雲母(100重量部)に対して、
二酸化チタンが0から60重量部の量なで、低次酸
化チタンが0.01〜60重量部の量まで被覆すること
ができる。低次酸化チタンの量が雲母100重量部
に対して0.01重量部未満しか被覆していない場合
はできあがつた雲母チタンが有色にならない。
又、60重量部を超える場合は雲母の性質が極端に
悪くなり、粒子の凝集が強くなる。この性質は二
酸化チタンの量が雲母100重量部に対して60重量
部を超える場合も同様である。 次に本発明に用いられる有色の雲母チタン系顔
料の製造例を具体的に挙げるが、本発明はこれに
より限定されるものではない。例中に部とあるの
は重量部を表わす。 製造例 1 雲母50重量部をイオン交換水500部に添加して
十分に攪拌し均一に分散させた。得られた分散液
に濃度40重量%の硫酸チタニル水溶液208.5部を
加えて、攪拌しながら加熱し6時間沸騰させた。
放冷後、過水洗し900℃で焼成して、二酸化チ
タンで被覆された雲母(雲母チタン)90部を得
た。次にえられた雲母チタンを流速3/minの
アンモニアガス気流下で800℃、4時間の還元処
理を行ない、冷却後、粉末を回収した。得られた
粉末は外観色、干渉色ともに鮮やかな青色の真珠
光沢を呈するものであつた(原料A)。 この原料Aである青色の雲母チタン系顔料の粒
子の表面状態は第1図の走査型電子顕微鏡写真に
示すとおりである。これによれば、原料Aである
青色の雲母チタン系顔料の粒子一個の表面が微粒
子状のもので充分に被覆されている状態を観察す
ることができる。 また、この原料Aである青色の雲母チタン系顔
料のX線回折図(Cu−Kα線)は第2図に示すと
おりであり、これによれば雲母の回折ピークの他
に回折角(ブラツグ角2θ)25.3°付近にピークが
認められる。これはアナターゼ型二酸化チタンの
最強ピークの101に相当している。又、2θ=43.3°
付近にややブロードのピークが認められるが、こ
のピークは一酸化チタンの最強ピークの200に相
当しており、本製造例で得られた原料Aである青
色の雲母チタン系顔料は二酸化チタンと一酸化チ
タンによつて雲母粒子表面が被覆されていること
が分かる。 さらに、雲母粒子表面を被覆している二酸化チ
タンと低次酸化チタンの量を下記に示す方法によ
つて決定した。 (1) 還元処理を行なう前の試料と還元処理後の試
料を各々メノー製ボールミルを用いて粉砕処理
し、雲母を無定形化した。該試料をX線回折
(Cu−Kα線)の粉末測定法により、二酸化チ
タンの回折線と低次酸化チタンの回折線の強度
を求め、その強度を、別に求めた雲母と二酸化
チタンの混合比、及び低次酸化チタンの混合比
既知の回折強度の検量線と対比させて二酸化チ
タンと低次酸化チタンの量を求めた。 (2) 低次酸化チタンは大気中で焼成することによ
つて全て二酸化チタンに変ることから、還元処
理を行なつた試料について重量分析を行ない低
次酸化チタンの量を定量した。すなわち、20ml
入磁性ルツボに試料約5gを正確に秤り、大気
中800℃で4時間処理した。放冷後重量増加分
を正確に測定し、その重量増加分から低次酸化
チタンの量を定量した。 上記の方法によつて原料Aである青色の雲母チ
タン系顔料の二酸化チタンと低次酸化チタンの量
を求めると、この原料Aである青色の雲母チタン
系顔料は、雲母100重量部に対して6.4重量部の二
酸化チタンと33.6重量部の低次酸化チタンが雲母
表面を被覆してなる青色の雲母チタン系顔料であ
る。 製造例 2 雲母50部をイオン交換水500部に添加して十分
に攪拌し均一に分散させた。得られた分散液に濃
度40重量%の硫酸チタニル水溶液312.5部を加え
て、攪拌しながら加熱し6時間沸謄させた。放冷
後、過水洗し900℃で焼成して、表面が二酸化
チタンで被覆された雲母(雲母チタン)100部を
得た。 次に得られた雲母チタンを流速1/minのア
ンモニアガスと流速3/minの窒素ガスとの混
合ガス気流下で800℃、4時間の還元処理を行な
い、冷却後、粉末を回収した。得られた粉末は外
観色、干渉色ともに鮮やかな緑色の真珠光沢を呈
した(原料B)。 また、この原料Bである緑色の雲母チタン系顔
料のX線回折図(Cu−Kα線)は第3図に示す。
これによると製造例1の場合と同様に、雲母の回
折ピークの他に回折角(ブラツグ角2θ)25.3°付
近にアナターゼ型二酸化チタンの最強ピーク101
が、また、2θ=43.3°付近にややブロードの一酸
化チタンの最強ピークの200が認められており、
本製造例で得られた緑色の雲母チタン系顔料(原
料B)は二酸化チタンと一酸化チタンによつて雲
母粒子表面が被覆されていることが分かる。ま
た、雲母粒子表面に被覆されている二酸化チタン
と低次酸化チタンの量を製造例1と同様の方法に
よつて定量した。その結果、この原料Bである緑
色の雲母チタン系顔料は雲母100重量部、二酸化
チタン3.8重量部及び低次酸化チタン46.2重量部
が被覆してなる緑色の雲母チタン系顔料であるこ
とが判つた。 製造例 3 雲母50部をイオン交換水500部に添加して十分
に攪拌し均一に分散させた。得られた分散液に濃
度40重量%の硫酸チタニル水溶液208.5部を加え
て、攪拌しながら加熱し6時間沸謄させた。放冷
後、過・水洗し100℃で乾燥し、雲母チタン90
部を得た。該生成物を流速3/minのアンモニ
アガス気流下で900℃、3時間の還元処理を行な
い冷却後粉末90部を回収した。得られた粉末は外
観色、干渉色ともに鮮やかな青色の真珠光沢を呈
するものであつた(原料C)。また雲母粒子表面
を被覆している二酸化チタンと低次酸化チタンの
量は、二酸化チタンが、核となつている雲母100
重量部に対して4.6重量部、低次酸化チタンが同
じく35.4重量部であつた。 製造例 4 雲母50部をイオン交換水500部に添加して十分
に攪拌し均一に分散させた。得られた分散液に濃
度40重量%の硫酸チタニル水溶液312.5部を加え
て、攪拌しながら加熱し6時間沸謄させた。放冷
後、過水洗し900℃で焼成して、二酸化チタン
で被覆された雲母(雲母チタン)100部を得た。
次に得られた雲母チタン100部に金属チタン1.2部
を混合し、該混合物をオイル拡散ポンプを用いて
10-3torr以下の真空度にて、800℃で4時間加熱
還元した。冷却後、粉末101.2部を得た。得られ
た粉末は外観色、干渉色ともに真珠光沢のある鮮
やかな青緑色の粉末であつた(原料D)。またこ
の原料Dである青緑色の雲母チタン系顔料におい
て雲母を被覆している二酸化チタンと低次酸化チ
タンの量を製造例1記載中の定量法(1)と(2)によつ
て求めると、二酸化チタンが雲母100重量部に対
して40.5重量部、低次酸化チタンが9.5重量部で
あることが判つた。 製造例 5〜8 市販(米国マール社製)の干渉色を有する雲母
チタン系真珠光沢顔料4種類を各50部とり、還元
ガスの種類、ガス流速、還元温度、還元時間を変
えて各々還元した。放冷後、生成物50部を得た。
得られた粉末の色、干渉色を肉眼で観察し、色調
をカラーアナライザー607(日立製作所)を用いて
粉末セル法で測色した(色相H.明度V./彩度
C)。また二酸化チタンと低次酸化チタンの量を
製造例1記載の定量法(1)と(2)によつて求めた。結
果を第2表に表す。 製造例 9〜12 市販(米国マール社製)の干渉色を有する雲母
チタン系真珠光沢顔料4種類を各々50部とり、金
属チタンの混合量を変えて、該混合物を拡散ポン
プを用いて10-3torr以下の真空度にして800℃で
4時間加熱還元した。放冷後、得られた粉末の
色、干渉色を肉眼で観察し色調をカラーアナライ
ザー607を用いて粉末セル法で測色した(色相H.
明度V./彩度C)。
【表】
【表】 また二酸化チタンと低次酸化チタンの量を製造
例1記載の定量法(1)と(2)によつて求めた。結果を
第3表に示す。
【表】 以上の製造例1〜12でえられた原料である有色
の雲母チタン系顔料の顔料特性を試験した。比較
のため米国マール社から市販されている有色の雲
母チタン系真珠光沢顔料(従来の雲母チタン系顔
料に有色顔料を添加したもの)の顔料特性を同様
に試験した。比較した市販の有色雲母チタン系真
珠光沢顔料には、製造例1〜12の原料である有色
の雲母チタン系顔料の色調と対応するものを選ん
でいる。結果を第4表に示す。
【表】
【表】 また、市販品の組成は第5表に示す通りであ
る。
【表】 試験項目は酸安全性、アルカリ安定性、光安定
性、熱安定性、分散安定性であり、試験方法と試
験結果は次のとおりである。 酸安定性試験 本発明の原料である有色の雲母チタン系顔料お
よび市販の有色雲母チタン系真珠光沢顔料1.5g
をそれぞれ共栓付50ml入り試験管に入れ、これに
2N塩酸水溶液30mlを加えて分散後、試験管立て
に立てて静置し、24時間後の色調を肉眼で観察し
た。結果を第6表に示す。 第6表の結果から明らかなように本発明の原料
である有色の雲母チタン系顔料は酸に対して全て
安定であつたが、市販の有色雲母チタン系真珠光
沢顔料はいずれも不安定で徐々に褪色し、24時間
後には市販品のクロイゾネレツドは白色に変化
し、クロイゾネゴールド、クロイゾネブルー、ク
ロイゾネグリーンは色調が薄く白つぽくなり、真
珠光沢も極端に低下した。このように本発明の原
料である有色の雲母チタン系顔料は酸安定性に優
れていることがわかる。
【表】
【表】 アルカリ安定性試験 本発明の原料である有色の雲母チタン系顔料お
よび市販の有色雲母チタン系真珠光沢顔料1.5g
をそれぞれ共栓付50ml入り試験管に入れ、これに
2N荷性ソーダ水溶液30mlを加えて分散後、試験
管に立てに静置し24時間後の色調を肉眼で観察し
た。結果を第7表に示す。
【表】
【表】 第7表の結果から明らかなように、本発明の原
料である有色の雲母チタン系顔料はアルカリに対
して全く安定なのに対して、市販の有色雲母チタ
ン系真珠光沢顔料はいずれも不安定で徐々に褪色
し、24時間後には市販品のクロイゾネレツドとク
ロイゾネブルーは白色に変化し、クロイゾネゴー
ルド、クロイゾネグリーンは色調がうすく白つぽ
くなり、真珠光沢も極端に低下した。このように
本発明の原料である有色の雲母チタン系顔料はア
ルカリ安定性に優れていることがわかる。 光安定性試験 本発明の原料である有色の雲母チタン系顔料お
よび市販の有色雲母チタン系真珠光沢顔料をそれ
ぞれタルク(浅田製粉社製)と3:7の割合で混
合し、該混合物2.5gをそれぞれ厚さ3mm、一辺
20mmの正方形のアルミ製中皿に成型し、これにキ
セノンランプを30時間照射した。照射後の色調と
照射前の色調をカラーアナライザー607を用いて
測色して、測色値から照射前後の色差(△E)を
求めた。 結果を第8表に示す。
【表】 第8表の結果から明らかなように本発明の原料
である有色の雲母チタン系顔料は照射前後で色差
(△E)が0.5以下とほとんど変らず、肉眼ではほ
とんど色調の差が判別できないのに対して、市販
品のクロイゾネレツドやクロイゾネゴールドがそ
れぞれ35.3,18.0と極端に大きく、肉眼でも色調
の変化が明瞭であつた。また、クロイゾネグリー
ンやクロイゾネブルーもそれぞれ色差6.0,5.2と
大きく、肉眼でもはつきりと色調変化を起してい
ることが認められた。 熱安定性試験 本発明の原料である有色の雲母チタン系顔料お
よび市販の有色雲母チタン系真珠光沢顔料を各々
20ml入磁性ルツボに3g秤り取り、大気中で200
℃、300℃、400℃、500℃の各温度条件下、2時
間熱処理した。処理後の粉末をカラーアナライザ
ー607で測色し、処理前の顔料との色差(△E)
を求めた。また色調変化を肉眼観察した。各々の
結果を第9表に示す。 第9表の結果から明らかなように本発明の原料
である有色の雲母チタン系顔料は、400℃までは
色差0.5以下で肉眼ではほとんど色調に変化がな
く安定である。500℃になると黄白色に変化する。
これは雲母粒子表面の低次酸化チタンが酸化され
酸化チタンに変化したためである。即ち本発明の
原料である有色の雲母チタン系顔料は500℃未満
の温度まで安定であることがわかる。これに対
し、市販品のクロイゾネレツドやクロイゾネブル
ーは、200℃で色差がそれぞれ3.2,3.5となり、
肉眼でも色調変化がはつきりみられる。300℃に
なると色調が36.4,26.2とさらに大きくなり色調
も赤から黄赤色に、青から赤茶色に変化する。即
ちクロイゾネレツドとクロイゾネブルーは200℃
で色調が変化することから熱安定性に劣ることが
わかる。クロイゾネグリーンは400℃で色差が7.8
となり、彩度が低下し暗緑色に変化する。即ち
400℃未満までは安定であるが、それ以上の温度
では不安定である。クロイゾネゴールドに限つて
は500℃になつても多少彩度が劣る程度であり、
色差も1.0以下で安定性が高い。
【表】 分散(色分れ)安定性試験 本発明の原料である有色の雲母チタン系顔料お
よび市販の有色雲母チタン系真珠光沢顔料をそれ
ぞれ1.0g、共栓目盛付50ml試験管に入れ、これ
に0.2重量%のヘキサメタリン酸水溶液50mlを加
えて、ポリトロンにて30秒間分散させ、更にこの
分散液を超音波にて分散させた。分散後、試験管
立てにて静置し、静置直後、5分間後、10分間
後、30分間後、1時間後の分散状態を肉眼で観察
した。結果は第10表に示す通りであつた。 第10表の結果から明らかなように本発明の原料
である雲母チタン系顔料は、1時間静置後も均一
に分散しているのに対して、市販品のクロイゾネ
ブルーとクロイゾネレツドは、静置後5分間で沈
降がみられ、しかも上澄液が青色や赤色をしてい
た。これは、単に混合した紺青やカーミンが分離
したためである。クロイゾネグリーンは、静置後
30分で沈降がみられ、しかも上澄液の方が沈降し
た粒子の緑色より、濃い緑色をしていた。これは
単に混合した酸化クロムが分離したためである。
クロイゾネゴールドは、1時間静置後も均一に分
散していた。 以上の各試験結果から明らかなように、本発明
の原料である有色の雲母チタン系顔料は、酸、ア
ルカリ、光に対してまつたく変化がなく安定であ
り、熱に対しても500℃未満の温度までは安定で、
色調変化を起さない。また、分散性に優れ、色分
れを起さず、優れた顔料特性を有するものであ
る。
【表】
【表】 △印;色分れを伴い沈降が進んでいる。
×印;色分れを伴い完全に沈降する。
上記有色の雲母チタン系顔料を配合すべき化粧
料はどのような剤型のものでもよく、例えば化粧
水状、乳液状、クリーム状、軟膏状、スチツク
状、コンパクト状、粉末状、粉末層−水相(油
相)分散状等どのような剤型をもとることができ
る。 又、用途もフエイシアル用化粧料、メイクアツ
プ化粧料、頭髪用化粧料、ボデイ用化粧料、芳香
化粧料等どのようなものでも使用できるが、当然
のことながらフアンデーシヨン、頬紅、白紛、眉
目、口紅、美爪等のメイクアツプ化粧料に最も好
適である。 上記有色の雲母チタン系顔料の配合量は、粉末
として一般に用いられる量の範囲で任意の量をと
ることができる。 本発明の化粧料はいずれも安全性、耐光性、耐
アルカリ性、耐溶媒性、耐熱性、分散安定性に優
れ、又、変臭等を起さないものである。 次に、本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれに限定されるものではない。配合量は、
重量部を示す。 実施例 1 カオリン 20.0 マイカ 19.0 酸化鉄(黒) 2.5 製造例1で得た有色の雲母チタン系顔料 50.0 グリセリルトリ2−エチルヘキサン酸エステル
2.0 スクワラン 5.0 グリセリルモノステアリン酸エステル 0.5 防腐剤 適量 香料 適量 製法:製造例1で得た有色の雲母チタン系顔料以
外の顔料類を混合し粉砕した後製造例1で得た有
色の雲母チタン系顔料を混合する。あらかじめ混
合融解した他の成分を添加し、圧縮して固形に成
型し、固形粉末アイシヤドウを得た。 比較例 1 実施例1中の製造例1で得た有色の雲母チタン
系顔料を従来の市販の青色雲母チタン系顔料にか
えた以外は実施例1と同様にしてアイシヤドウを
得た。 得られた実施例1のアイシヤドウは変臭のない
安定なアイシヤドウであるのに対し、比較例1の
アイシヤドウは市販の青色雲母チタン系顔料に含
まれる紺青の活性のために変臭がみられた。 さらに、実施例1及び比較例1の化粧料3.0g
をそれぞれ共栓付50ml入り試験管に入れ、これに
0.1N荷性ソーダ水溶液30mlを加えて分散後、試
験管立てに静置し24時間後の色調を肉眼で観察し
たところ、実施例1のアイシヤドウは変色のない
安定なアイシヤドウであるのに対し、比較例1の
アイシヤドウは変色が見られた。 実施例 2 酸化鉄(黒) 1.0 群青 11.0 タルク 10.0 二酸化チタン 2.0 マイカ 5.0 製造例7で得た有色の雲母チタン系顔料 15.0 カルナバロウ 2.0 ミツロウ 4.0 固形パラフイン 10.0 スクワラン 21.0 グリセリルトリ2−エチルヘキサン酸エステル
19.0 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 1.0 防腐剤 適量 香料 適量 製法:酸化鉄、群青、タルク、二酸化チタン、マ
イカ、製造例7で得た有色の雲母チタン系顔料に
スクワランの一部とソルビタンセスキオレイン酸
エステルを加えコロイドミルで処理する(顔料
部)。他の成分を混合し、加熱溶解し、これに顔
料部を加えホモミキサーで均一に分散する。分散
後型に流し込み急冷し、スチツク型アイシヤドウ
を得た。このアイシヤドウは実施例1と同様に変
臭、変色のない安定なアイシヤドウであつた。ま
た、経時でも安定であつた。 実施例 3 ニトロセルロース 10.0 アルキツド樹脂 10.0 クエン酸アセチルトリブチル 5.0 酢酸エチル 20.0 酢酸ブチル 15.0 エチルアルコール 5.0 トルエン 34.0 リソールルビンBCA 0.5 製造例6で得た有色の雲母チタン系顔料 0.4 群青 0.1 沈澱防止剤 適量 製法:アルキツド樹脂の一部とクエン酸アセチル
トリブチルの一部にリソールルビンBCA、群青
を加えよく練り合わせる(顔料部)。他の製造例
6で得た有色の雲母チタン系顔料以外の成分を混
合溶解し、これに顔料部と製造例6で得た有色の
雲母チタン系顔料を加えよく混合して均一に分散
しネイルエナメルを得た。 比較例 2 実施例3中の製造例6で得た有色の雲母チタン
系顔料を従来の市販の赤色雲母チタン系顔料にか
えた以外は実施例3と同様にしてネイルエナメル
を得た。 実施例3及び比較例2の化粧料10mlをそれぞれ
共栓付20ml入りガラス容器に入れ、これにキセノ
ランプを30時間照射した。照射後の色調と照射前
の色調を比較するため隠ペイ率試験紙(日本テス
トパネル工業製)に0.45mmの厚さに塗布し、これ
をカラーアナライザー607を用いて測色して、測
色値から照射前後の色差(△E)を求めた。 実施例3のネイルエナメルは△E=0.3で変色
しない安定なネイルエナメルであるのに対し、比
較例2のネイルエナメルは△E=1.8であり変色
がみられた。 実施例 4 二酸化チタン 4.5 酸化鉄(赤) 0.5 黄色4号アルミニウムレーキ 0.6 赤色223号 0.2 製造例5で得た有色の雲母チタン系顔料 1.0 キヤンデリラロウ 9.0 固形パラフイン 8.0 ミツロウ 5.0 カルナバロウ 5.0 ラノリン 10.0 ヒマシ油 40.8 イソプロピルミリスチン酸エステル 15.0 香料 適量 酸化防止剤 適量 製法:二酸化チタン、酸化鉄(赤)、黄色4号ア
ルミニウムレーキをヒマシ油の一部に加えローラ
ーで処理する(顔料部)。赤色223号をヒマシ油の
一部に溶解する(染料部)。他の製造例5で得た
有色の雲母チタン系顔料以外の成分を混合し加熱
融解した後、顔料部、染料部、製造例5で得た有
色の雲母チタン系顔料を加えホモミキサーで均一
に分散する。分散後、型に流し込み急冷し、スチ
ツク状になつたものを容器に流し込みフレーミン
グを行ない、口紅を得た。 実施例 5 酸化鉄(黒) 0.5 製造例11で得た有色の雲母チタン系顔料 18.5 酢酸ビニル樹脂エマルジヨン(40%) 40.0 カルボキシメチルセルロース 15.0 (10%水溶液) グリセリン 6.0 イオン交換水 18.0 ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0 防腐剤 適量 香料 適量 製法:精製水にグリセリン、ポリオキシエチレン
モノオレイン酸エステルを加え、加熱溶解した後
酸化鉄(黒)を加えコロイドミルで処理する(顔
料部)。他の成分を混合し70℃に加熱する。これ
に顔料部と製造例11で得た有色の雲母チタン系顔
料を加えホモミキサーで均一に分散し、アイライ
ナーを得た。このアイライナーは変臭、アルカリ
中での変色もなく安定であつた。また、経時でも
変化のないものであつた。。 実施例 6 酸化鉄(赤) 0.2 赤色226号 0.5 群青 0.2 製造例10で得た有色の雲母チタン系顔料 5.0 マイカ 54.1 タルク 24 グリセリルトリ2−エチルヘキサン酸エステル
5.0 ワセリン 2.0 スクワラン 6.0 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 1.5 香料 適量 防腐剤 適量 製法:酸化鉄(赤)、赤色226号、群青、マイカ、
タルクをニーダーでよくかきまぜる(顔料部)。
精製水を70℃に保つ(水相)。香料と製造例10で
得た有色の雲母チタン系顔料を除く他の成分を混
合し、加熱溶解して70℃に保つ(油相)。 水相に油相を加え、ホモミキサーで均一に乳化
し、これを粉末部に加えニーダーで練り合わせた
後水分を蒸発させ粉砕機で処理する。さらに、こ
れをよくかきまぜながら香料を均一に噴霧した
後、製造例10で得た有色の雲母チタン系顔料を均
一に混合し圧縮成型して固型の頬紅を得た。
【図面の簡単な説明】
第1図は製造例1で得られた原料である外観
色、干渉色ともに鮮やかな青色の真珠光沢を呈し
た雲母チタン系顔料の走査型電子顕微鏡写真
(30000倍)であり、第2図は製造例1の原料であ
る雲母チタン系顔料のX線回折図(Cu−Kα線)
である。第3図は製造例2で得られた原料である
外観色、干渉色ともに鮮やかな緑色の真珠光沢を
呈した雲母チタン系顔料のX線回折図(Cu−Kα
線)である。第4〜6図は、本発明の発色機構の
説明図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 雲母表面が、二酸化チタンと低次酸化チタ
    ン、又は低次酸化チタンで被覆されてなる有色の
    雲母チタン系顔料を配合したことを特徴とする化
    粧料。
JP8819883A 1983-05-19 1983-05-19 化粧料 Granted JPS59212422A (ja)

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