JPH1129429A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH1129429A
JPH1129429A JP19774797A JP19774797A JPH1129429A JP H1129429 A JPH1129429 A JP H1129429A JP 19774797 A JP19774797 A JP 19774797A JP 19774797 A JP19774797 A JP 19774797A JP H1129429 A JPH1129429 A JP H1129429A
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福二 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は外観に面白味のある意匠性を付
与し得る化粧料を提供することにある。 【解決手段】本発明にかかる化粧料は、粒子の板径が
0.1〜2mmで、粒子の厚さが0.2〜2μmである大
径薄片状雲母の表面に、金属酸化物および/又は金属酸
化物の一種又は二種以上を被覆した雲母系複合材料を含
むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧料、特にその粉
体による意匠性の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料には、その使用性あるいは意匠性
の改善のため、各種の粉体が配合されており、この粉体
としては、タルク、雲母(マイカ)、カオリン、セリサ
イトなどの体質顔料、酸化チタンあるいは酸化亜鉛など
の白色顔料、酸化鉄、群青、紺青、酸化クロム、カーボ
ンブラック等の無機顔料、有機顔料さらには雲母チタン
系のパール顔料やナイロン、スチレンなどの球状樹脂粉
体、およびそれらの表面処理粉体が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
化粧料に用いられる粉体は、スクラブ剤などの特殊な用
途のものを除けば、粒子径が大きいものでも0.08mm
(80μm)以下であり、これよりも大きいとざらざら
とした使用感となり、肌への密着性が悪く、化粧料には
全く不向きなものであった。
【0004】一方、前記0.08mm以下の粉体を配合し
た化粧料では、該化粧料を皮膚上に塗布した場合にも、
外観上は全くの均一面を形成し、色調の調整のみならば
ともかく、面白味がある十分な意匠性には欠けるもので
あった。また、特開平6−93205号公報には、粒径
が0.1〜5mmの雲母表面に一種以上の金属酸化物微粒
子を前記雲母に対し0.1〜15重量%被覆し、配向さ
せなくともどの角度から見ても光輝感を発現し得る装飾
用顔料が開示されている。
【0005】しかし、この顔料は配向させなくてもどの
角度から見ても光輝感を発現させるため、核雲母を厚い
立方体形状にすることが必要であり、多色性フリップフ
ロップ効果は全く発現されないものであった。本発明は
前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目
的は外観に面白味のある意匠性を付与し得る化粧料を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明者らが鋭意検討をおこなった結果、0.1mm以
上の粒子径を有し、且つその厚さが2μm以下である大
径薄片状雲母に金属酸化物および/又は金属水酸化物の
一種又は二種以上を被覆した雲母系複合材料が、化粧料
としての使用性を害することなく、キラキラと輝いた干
渉色の強い光輝性及び多色性フリップフロップ効果に優
れた意匠性を発揮し得ることを見いだし、本発明を完成
するに至った。すなわち、本発明にかかる化粧料は、粒
子の板径が0.1〜2mmで、粒子の厚さが0.2〜2μ
mである大径薄片状雲母の表面に、金属酸化物および/
又は金属水酸化物の一種又は二種以上を被覆した大径薄
片状雲母系複合材料を含むことを特徴とする。また、本
発明にかかる化粧料においては、前記大径薄片状雲母は
合成雲母であることが好適である。また、本発明の化粧
料においては、前記金属酸化物ないし金属水酸化物にお
ける金属は、チタン、鉄、亜鉛、ジルコニウム、コバル
ト、ニッケル、リチウム、ナトリウム、珪素、アルミニ
ウム、ビスマス、タングステン、スズからなる群より選
択される一種又は二種以上であることが好適である。ま
た、本発明の化粧料において、前記金属酸化物ないし金
属水酸化物の一種又は二種以上の被覆量は、大径薄片状
雲母に対し、0.1〜50重量%であることが好適であ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。まず、本発明において特徴的に用いられる雲
母系複合材料の核となる大径薄片状雲母は、天然雲母で
あっても、合成雲母であってもかまわないが、天然雲母
は不純物を含んでいるためにくすみがあり、天然雲母自
身のくすみからキラキラしたダイヤモンドのような鮮や
かな輝きが失われることがあるので、明度の高い天然雲
母ないし合成雲母を用いることが好ましい。特に合成雲
母を配合した場合には、きらきらとダイヤモンドのよう
に鮮やかな輝きが強く、しかも大粒径の透明感の高いも
のが得られる。
【0008】次に、雲母系複合材料の核となる大径薄片
状雲母の製造工程の例を示す。まず、大径薄片状天然雲
母を得るための製造工程は、採掘した雲母をクラッシャ
で粗粉砕し、約20mm前後の不定形粗粉とする。これを
750〜800℃で約2時間焼成し、放冷後水を加えて
湿式解砕する。解砕時間は3〜6時間が好ましい。解砕
終了後水を加え、湿式で20メッシュの篩を通過させ
る。通過した湿式解砕物を200メッシュの篩で未通過
物を回収し、これに水を加えてさらに200メッシュの
篩で微粒子を通過させる。この工程を3回繰り返した
後、80℃以下で乾燥する。乾燥物はヘンシェルミキサ
ーにて低速で凝集状態をほぐして大径薄片状雲母を得
た。
【0009】さらに、大径薄片状合成雲母を得るための
工程の例として、合成フッ素金雲母の製造例について説
明する。フッ素金雲母の化学式はKMg3(AlSi3
10)F2であり、この化学式になるようにSiO2,Al
23,MgO,KSiFを秤取り、約1500℃に加熱
して溶融させ、さらにこれを徐々に冷却して、結晶化さ
せる。結晶化させた固形物を粗粉砕し、これに水を加え
て天然雲母の製造工程と同様な工程で解砕し、篩い分
け、乾燥し、ほぐして大径薄片状合成フッ素金雲母を得
た。このように粒子径は篩い分け法により規定したが、
粒子の厚さは走査型電子顕微鏡で観察して得た。
【0010】本発明にかかる雲母系複合材料は上述した
製造法によって得た大径薄片状雲母を核とし、該核雲母
粒子の表面が金属酸化物及び/又は金属水酸化物の一種
または二種以上で被覆されている。これらの該金属酸化
物及び/又は金属水酸化物の金属は、チタン、鉄、亜
鉛、ジルコニウム、コバルト、ニッケル、リチウム、ナ
トリウム、ケイ素、アルミニウム、ビスマス、タングス
テン、スズより選択される。そして、金属酸化物及び/
又は金属水酸化物の一種または二種以上による被覆量は
大径薄片状雲母に対して0.1〜50重量%である。さ
らに金属酸化物及び/又は金属水酸化物の一種または二
種以上で被覆した大径薄片状雲母は200〜1200
℃、好ましくは500〜1100℃で焼成し雲母系複合
材料を得ることが好ましい。金属酸化物及び/又は金属
水酸化物の被覆量が0.1重量%以下では得られた雲母
系複合材料の高彩色とぎらぎらと輝いた干渉色が得られ
ず、光輝性に乏しく、多色性フリップフロップ効果の発
現も乏しい。また、50重量%を越えると、着色性は有
するものの粒子の厚さが2μm以上になるため、側面の
反射が強くなり、ギラギラと輝いた干渉色が弱くなり、
光輝性、さらには多色性フリップフロップ効果が乏し
く、意匠性にも欠け好ましくない。また、金属酸化物及
び/又は金属水酸化物の一種または二種以上で被覆した
雲母系複合材料において、200℃未満の温度で焼成し
て得られた雲母系複合材料は着色が少なく、しかも多色
性フリップフロップ効果の発現にも非常に乏しく意匠性
にも欠けていた。さらに、被覆状態より、1200℃を
越える温度で焼成して得られた雲母系複合材料は、被覆
物が凝集すると同時に被覆した雲母系複合材料の凝集も
起こり、ギラギラと輝いた干渉色が得られず光輝性にも
乏しく、多色性フリップフロップ効果の発現も乏しく意
匠性に劣り好ましくない。
【0011】本発明の上記雲母系複合材料は大径薄片状
雲母表面が、好ましくはチタン、鉄、亜鉛、ジルコニウ
ム、コバルト、ニッケル、リチウム、ナトリウム、ケイ
素、アルミニウム、ビスマス、タングステン、スズの金
属酸化物及び/又は金属水酸化物の一種または二種以上
で被覆されてなるものであるが、これを得るには種々の
方法を採用することができる。その製法として、真空蒸
着被覆法もあるが、特公昭43−25644号公報に見
られるような可溶性無機塩、例えば塩化物、硫酸化物、
硝酸化物、炭酸化物、水酸化物などの水溶液を大径薄片
状雲母の存在下で加水分解し、大径薄片状雲母の表面に
金属酸化物及び/又は金属水酸化物を析出させた後加熱
する方法によって大径薄片状雲母系複合材料が得られ
る。
【0012】つぎに具体的に大径薄片状雲母に金属酸化
物及び/又は金属水酸化物を被覆する方法を説明する。
アナターゼ型二酸化チタンによる被覆を例に挙げて説明
すると、大径薄片状天然雲母100g(平均粒径約0.
5mm、平均粒子厚約1μm)をイオン交換水1lに添加
して撹拌し、得られた分散液に濃度40重量%の硫酸チ
タニル水溶液102mlを加えて撹拌しながら加熱し3時
間沸騰させる。放冷後濾過水洗し100℃で乾燥させ、
乾燥後700℃で2時間焼成し放冷するとアナターゼ型
二酸化チタンが14重量%被覆された大径薄片状雲母系
複合材料(銀色)が得られる。硫酸チタニルの量を増加
させることによって、二酸化チタンの被覆量が18重量
%(ギラギラと輝いた黄色干渉色)、20重量%(ギラ
ギラと輝いた赤色干渉色)、27重量%(ギラギラと輝
いた青色干渉色)、32重量%(ギラギラと輝いた緑色
干渉色)のものが得られる。また、大粒径薄片状合成雲
母100gをイオン交換水1Lに添加して撹拌し、得ら
れた分散液に濃度40重量%の硫酸チタニル水溶液62
5mlを加えて撹拌しながら加熱し6時間沸騰させ、放冷
後、濾過水洗し、100℃で乾燥後、500℃で6時間
焼成すると、放冷後、アナターゼ型二酸化チタン50重
量%で被覆されたもの(ギラギラと輝いた彩度の高い緑
色の干渉色)も得られる。
【0013】つぎにルチル型二酸化チタンによる被覆を
例に挙げて説明すると、大径薄片状合成雲母100gを
イオン交換水1Lに添加して撹拌し、得られた分散液に
塩化スズ3.5gを含む希塩酸水溶液20mlを加えこれ
に苛性ソーダ水溶液を加えてpHを1.8に調整する。
pH調整済み分散液を撹拌しながら加熱して80℃の温
度とし、1時間撹拌する。さらにpHを1.8に保持し
ながら苛性ソーダ水溶液と2モル濃度の四塩化チタン水
溶液とを加える。四塩化チタン水溶液添加後2時間加熱
熟成させる。放冷後、濾過水洗し120℃で乾燥し、乾
燥後900℃にて2時間焼成し放冷するとルチル型二酸
化チタンが被覆された大径薄片状雲母系複合材料が得ら
れる。四塩化チタンの量を変化させることによって、二
酸化チタンの被覆量が14重量%(ギラギラと輝いた銀
色)、18重量%(ギラギラと輝いた黄色干渉色)、2
0重量%(ギラギラと輝いた赤色干渉色)、27重量%
(ギラギラと輝いた青色干渉色)、32重量%(ギラギ
ラと輝いた緑色干渉色)のものが得られる。
【0014】つぎに酸化鉄による被覆を例に挙げて説明
すると、大径薄片状合成雲母100gをイオン交換水5
00mlに添加して撹拌し、得られた分散液に、塩化第二
鉄0.1gと尿素0.2gとを加えて十分に撹拌し溶解
させる。溶解後撹拌しながら加熱し、80℃以上の温度
で4時間熟成する。放冷後、濾過水洗し、100℃で乾
燥させ、乾燥後200℃で2時間低温焼成すると、酸化
鉄で被覆された大径薄片状雲母系複合材料(淡橙色:鉄
0.1重量%含有)が得られる。
【0015】つぎにチタンと鉄の酸化物による被覆を例
に挙げて説明すると、ルチル型二酸化チタン18重量%
被覆大粒径薄片状合成雲母複合材料40gを700mlの
イオン交換水に添加して撹拌し、得られた分散液に修酸
第2鉄アンモニウム4.5gと尿素1.0g秤り、これ
にイオン交換水100mlを加えて、溶解するまで撹拌す
る。この水溶液を二酸化チタン被覆大粒径薄片状合成雲
母複合材料が均一分散している分散液に加え、撹拌しな
がら80℃に加熱し、4時間加熱撹拌を続ける。4時間
終了後、分散液を放冷し、濾過水洗し、100℃で7時
間乾燥すると、放冷後、彩度が高く橙色でギラギラと輝
いた黄色の干渉色をもった複合材料が得られる。更にこ
れを900℃で4時間焼成すると、放冷後、ルチル型二
酸化チタンと擬板チタン鉄鉱(Fe2TiO5)で被覆さ
れた大粒径薄片状合成雲母複合材料(鮮やかで彩度の高
い黄色でギラギラと輝いた黄色の干渉色:鉄0.7重量
%含有)が得られる。
【0016】つぎにコバルトとチタンの金属酸化物によ
る被覆を例に挙げて説明すると、アナターゼ型二酸化チ
タン27重量%被覆大径薄片状天然雲母複合材料40g
にイオン交換水700mlを加えて撹拌し、この分散液に
塩化コバルトの6水塩16gをイオン交換水150mlに
溶解させた液を加える。次いで分散液を50℃に加熱し
てから撹拌しながら1モル濃度の苛性ソーダー水溶液を
毎分100mlの滴下速度で加えてpHが9.0になって
から苛性ソーダの滴下を止め、2時間熟成させる。熟成
終了後放冷し、濾過水洗して100℃で5時間乾燥さ
せ、乾燥粉末を900℃で4時間焼成すると、放冷後、
コバルトとチタンの金属酸化物とを被覆し焼成した大径
薄片状雲母系複合材料(外観色が緑色で、ギラギラと輝
いた干渉色が赤味の青色:コバルトが4重量%含有)が
得られる。
【0017】つぎにリチウムの金属酸化物による被覆を
例に挙げて説明すると、前の工程で得られる、二酸化チ
タン被覆大径薄片状天然雲母複合材料にコバルト化合物
を被覆した複合材料20gに、炭酸リチウム2.5gを
混合し950℃で8時間焼成すると、放冷後、チタンと
コバルト及びリチウムの金属酸化物を被覆し、焼成した
大径薄片状雲母系複合材料(高彩度の青緑色の外観を呈
したギラギラと輝いた青緑色と赤みの青色干渉色:リチ
ウム2.5重量%含有)が得られる。
【0018】つぎに二酸化チタンとナトリウムニッケル
チタネートによる被覆を例に挙げて説明すると、ルチル
型二酸化チタン32重量%被覆大径薄片状合成雲母複合
材料40gを700mlのイオン交換水に添加して撹拌
し、得られた分散液に硫酸ニッケル10gと尿素1gと
を100mlのイオン交換水に溶解させ水溶液を加える。
撹拌しながら沸騰させ4時間熟成する。熟成後放冷し、
濾過水洗して100℃で乾燥すると、外観色が灰色のギ
ラギラした材料が得られる。得られた材料20gに炭酸
ナトリム3gを混合して、1200℃で2時間焼成する
と、放冷後、二酸化チタンとナトリウムニッケルチタネ
ートで被覆された大径薄片状雲母系複合材料(彩度の高
い黄色の外観色を持った、ギラギラと輝きの強い青緑色
の干渉色:ナトリウム5.5重量%、ニッケル7重量%
含有)が得られる。
【0019】つぎにアルミニウムとジルコニム化合物に
よる被覆を例に挙げて説明すると、アナターゼ型二酸化
チタン14重量%被覆大径薄片状天然雲母40gを70
0mlのイオン交換水に添加して撹拌し、得られた分散液
に、オキシ塩化ジルコニウム2.1gをイオン交換水5
0mlに溶解させたものを加えて、撹拌しながら加熱して
沸騰させ3時間熟成する。熟成後放冷して濾過水洗し、
水洗後得られた材料を600mlのイオン交換水に添加し
て撹拌し、得られた分散液に、硫酸アルミニウム28g
と尿素2.3gとをイオン交換水100mlに溶解させた
ものを加える。撹拌しながら加熱し、80℃で4時間熟
成し、熟成後、放冷して濾過水洗し100℃で乾燥し、
得た材料を200℃で16時間焼成すると、放冷後、ア
ルミニウムとジルコニム化合物とアナターゼ型二酸化チ
タンで被覆された大径薄片状雲母複合材料(ギラギラと
輝いた白色:アルミニウム1重量%、ジルコニウム0.
8重量%含有)が得られる。
【0020】つぎに酸化亜鉛及びケイ素化合物による被
覆を例に挙げて説明すると、ルチル型二酸化チタン18
重量%被覆大径薄片状合成雲母複合材料40gを700
mlのイオン交換水に添加して撹拌し、得られた分散液に
塩化亜鉛8gと尿素18gとを0.1N塩酸水溶液10
0mlに加え溶解させ、これを加える。撹拌しながら加熱
し、80℃にて4時間熟成させ、熟成後放冷し濾過水洗
する。このスラリーにイオン交換水600mlを加えて撹
拌する。分散液に苛性ソーダー水溶液を加えpHを9に
調整し、80℃に加熱する。この加熱撹拌分散液に、水
ガラス2gを含む水溶液50mlと1.0N塩酸水溶液と
を同時に滴下する。但しpH9を保つと共に水ガラスの
滴下速度は毎分10mlの速度で加え、添加終了後2時間
熟成する。熟成後濾過・水洗し100℃で乾燥すると、
二酸化チタンのルチルと酸化亜鉛及びケイ素化合物で被
覆された大径薄片状雲母系複合材料(白色のギラギラ輝
いた黄色の干渉色:酸化亜鉛10重量%、ケイ素0.8
重量%含有)が得られる。
【0021】つぎに酸化ビスマスによる被覆を例に挙げ
て説明すると、ルチル型二酸化チタン14重量%被覆大
径薄片状合成雲母複合材料40gを700mlのイオン交
換水に添加して撹拌し、得られた分散液に硝酸ビスマス
6gと尿素2gとをイオン交換水100mlに溶解させた
ものを加える。撹拌しながら加熱し、80℃で4時間熟
成させる。熟成後放冷し濾過水洗し、100℃で8時間
乾燥させる。乾燥後400℃で2時間焼成すると、放冷
後、二酸化チタンのルチル及び酸化ビスマスに被覆され
た大径薄片状雲母系複合材料(ギラギラと輝いた黄色:
ビスマス6重量%含有)が得られる。
【0022】つぎに酸化タングステンによる被覆を例に
挙げて説明すると、ルチル型二酸化チタン32重量%被
覆大径薄片状合成雲母複合材料40gを700mlのイオ
ン交換水に添加して撹拌し、得られた分散液に、オキシ
塩化タングステン5gをイオン交換水100mlに溶解さ
せた水溶液を加える。分散液を撹拌しながら80℃に加
熱し、0.2Nの苛性カリ水溶液を毎分10mlの速度で
滴下し、液のpHが9になるまで苛性カリ水溶液を滴下
する。pH9の状態で4時間熟成し、熟成後放冷し濾過
水洗し、100℃で乾燥する。乾燥材料を500℃で2
時間焼成すると、放冷後、二酸化チタンのルチル及び酸
化タングステンに被覆された大径薄片状雲母系複合材料
(淡黄色のギラギラと輝いた緑色の干渉色:タングステ
ン5重量%含有)が得られる。
【0023】本発明の大径薄片状雲母系複合材料を配合
した化粧料は、高彩色のギラギラと輝いた干渉色の強い
光輝性及び多色性フリップフロップ効果を発現する意匠
性の高い化粧料である。しかも、耐光性、耐熱性などの
安定性に優れ、意匠性の高い化粧料として期待される。
【00024】大径薄片状雲母系複合材料の粒子の直径
が0.1mmより細かくなると、キラキラとしたダイヤモ
ンドのような鮮やかな輝きが減少し、2mmよりも大きく
なるとキラキラとしたダイヤモンドのような鮮やかな輝
きは良好であるが、肌への密着性が悪くなり化粧持ちが
悪くなるとともにざらざらとした感触となり使用感も悪
くなる。大径薄片状雲母系複合材料の化粧料中への配合
量は、化粧料全量中に0.01〜50重量%であり、好
ましくは0.1重量%以上、特に好ましくは0.5重量
%以上である。配合量が0.01重量%未満であるとキ
ラキラとしたダイヤモンドのような鮮やかな輝きが十分
に発揮されない場合があり、また50重量%を越えて配
合すると、輝きが強すぎて化粧効果にむしろ悪影響を与
える場合がある。
【0025】本発明の化粧料は、皮膚や毛髪に使用さ
れ、その保護及び化粧を目的とするすべてのものを含
み、必要に応じて各種オイル、界面活性剤、粉末、水溶
性高分子、薬剤、防腐剤、色素、香料、保湿剤、水など
の一般に化粧料に配合される原料を配合することができ
る。また、本発明の大径薄片状雲母系複合材料を化粧料
に配合するに当たって、その分散性や皮膚乃至毛髪との
密着性の向上、さらには耐水性、耐油性、耐候性などを
付与させる目的で脂肪酸、界面活性剤、樹脂、シリコー
ン油、アルミニウム化合物、シリカ化合物、ジルコニア
化合物、セリヤ化合物またはそれらの混合物をそのまま
あるいは表面を処理して配合することができる。
【0026】まず、本発明者らは、本発明において特徴
的な大径薄片状雲母系複合材料の特性について、以下の
ような試験により検討を行った。 基本処方粉末アイシャドー
【表1】 ──────────────────────────────────── 試 験 例 1 2 3 4 5 6 ──────────────────────────────────── 配合 マイカ 30 30 30 30 30 35 セリサイト 20 20 20 20 20 20 タルク 15 15 15 15 15 15 顔料 15 15 15 15 15 15 パール剤 5 − − − − − 大径薄片状雲母系複合材料 − 5 − − − − 大径シリカ − − 5 − − − 大径球状樹脂粉末 − − − 5 − − 大径サイコロ状雲母系複合材料 − − − − 5 − スクワラン 10 10 10 10 10 10 メチルポリシロキサン 4 4 4 4 4 4 ソルビタンイソステアレート 1 1 1 1 1 1 ──────────────────────────────────── 評価項目 キラキラした輝き △ ◎ × × ○ × フリップフロップ性 ○ ◎ × × × × ザラザラ感 ○ ○ × × △ ○ 化粧持ち ○ ○ × × △ ○ ──────────────────────────────────── 大径薄片状(合成金)雲母系複合材料:平均1mm径 厚さ1μm 二酸化チタン(アナターゼ型)被覆量14% 色調:キラキラと輝く銀色 大径シリカ、大径球状樹脂(スチレン)粉末:平均1mm径 パール剤:平均50μm径 厚さ0.3μm 大径サイコロ状雲母系複合材料:平均粒径約0.5mm 平均厚さ約200μm 二酸化チタン被覆量10%
【0027】<製法>パール剤あるいは大径粒子をのぞ
く粉末成分を均一に混合した後、油性成分を均一に混合
した得た油相に加え、混合・粉砕する。ここへ大径粒子
乃至パール剤を添加し、解砕されて細かくならないよう
に注意深く混合し、粉末アイシャドーを得た。
【0028】<結果>上記表1より明らかなように、通
常用いられているパール剤を用いた場合(試験例1)に
は、コントロール(試験例6)に比較して若干キラキラ
した輝きを発揮するものの、未だ十分ではない。しかし
ながら、本発明の大径薄片状雲母系複合材料をパール剤
と同量用いた場合(試験例2)には、パール剤を用いた
場合よりも遥かに優れた意匠性(キラキラした輝き及び
見る方向により異なる色調を呈するフリップフロップ
性)を発揮するとともに、ザラザラした感じあるいは化
粧持ちにも悪影響を及ぼさないものであった。これに対
し、他の粉末でほぼ大径薄片状雲母系複合材料と同一径
の粉末を用いた場合(試験例3,4)には、キラキラし
た輝き及びフリップフロップ性は発揮されず、しかもザ
ラザラ感、化粧持ちに極めて大きな悪影響を与えた。一
方、大径サイコロ状雲母系複合材料を用いた場合(試験
例5)は、キラキラして輝きはある程度発揮し、かつ見
る方向にかかわらず光輝感は有するものの、特に多色性
フリップフロップ効果については全く観察されなかっ
た。
【0029】以上の結果より、通常の大径粒子では使用
性あるいは化粧持ちなどの肌への密着性に起因する特性
を悪化させるが、本発明において特徴的な大径薄片状雲
母系複合材料を用いた場合には、肌への密着性に起因す
る特性を悪化させることなく、しかもキラキラとしてフ
リップフロップ性のある意匠性を発揮させることができ
る。従って、大径にも関わらず肌への密着性を害さず、
しかも意匠性を改善し得るのは大径薄片状雲母系複合材
料に特有の性質であることが理解される。
【0030】次に、本発明者らは雲母系複合材料の粒径
について検討を進めた。
【表2】 ──────────────────────────────────── 試 験 例 7 8 9 10 11 12 13 ──────────────────────────────────── 配合 マイカ 30 30 30 30 30 30 30 セリサイト 20 20 20 20 20 20 20 タルク 15 15 15 15 15 15 15 顔料 15 15 15 15 15 15 15 雲母(平均粒径約0.05mm) 5 − − − − − − (平均粒径約0.1mm) − 5 − − − − − (平均粒径約0.5mm) − − 5 − − − − (平均粒径約1.0mm) − − − 5 − − − (平均粒径約1.5mm) − − − − 5 − − (平均粒径約2.0mm) − − − − − 5 − (平均粒径約3.0mm) − − − − − − 5 スクワラン 10 10 10 10 10 10 10 メチルポリシロキサン 4 4 4 4 4 4 4 ソルビタンイソステアレート 1 1 1 1 1 1 1 ──────────────────────────────────── 評価項目 キラキラした輝き △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ フリップフロップ性 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ザラザラ感 ○ ○ ○ ○ ○ △ × 化粧持ち ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ──────────────────────────────────── 雲母(雲母系複合材料):薄片状(合成金)雲母系複合材料 二酸化チタン被覆量14%
【0031】上記表2より、雲母系複合材料の平均粒径
は意匠性を考慮するならば0.1mm以上が好ましく、特
に0.5mm以上で優れた輝きを得ることができる。一
方、2.0mmを越えるとザラザラした感触が生じ、化粧
持ちも悪くなる傾向にある。従って、2.0mm以下、特
に好ましくは1.5mm以下であることが好ましい。
【0032】
【実施例】以下に本発明の実施例及びその比較例をさら
に詳細に説明する。本発明はこれらの実施例に限定され
るものではない。なお、配合量は特に指定がない限り重
量%である。また、評価は、意匠性に関するキラキラし
た輝きとフリップフロップ性を示し、使用性に関しては
ザラザラ感および化粧持ちをあわせて示した。なお、大
径薄片状雲母系複合材料は、アナターゼ型二酸化チタン
14重量%被覆の合成金雲母を用いた。
【0033】油性アイシャドー ────────────────────────────── 比較例1 実施例1 ────────────────────────────── タルク 10 10 セリサイト 10 10 カオリン 5 5 ナイロン粉末 5 5 顔料 10 10 パール剤 5 − 大径薄片状雲母系複合材料 − 5 ワセリン 5 5 トリ2-エチルヘキサン酸ク゛リセリル 10 10 スクワラン 25 25 メチルポリシロキサン 3 3 固形パラフィン 3 3 マイクロクリスタリンワックス 6 6 カルナウバロウ 2 2 ソルヒ゛タンセスキイソステアレート 1 1 酸化防止剤 適量 適量 香料 適量 適量 ────────────────────────────── 評価 キラキラした輝き △ ◎ フリップフロップ性 ○ ◎ 使用性 ○ ○ ──────────────────────────────
【0034】<製法>パール剤ないし大径薄片状雲母系
複合材料をのぞく粉末成分を油性成分に分散後、ローラ
ーまたはコロイドミルなどにより混合・粉砕し、加熱す
る。そこへ加熱溶解したワックス成分を添加し、さらに
大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕
されて細かくならないように注意深く混合し、油性アイ
シャドーを得る。
【0035】乳化型アイシャドー ────────────────────────────── 比較例2 実施例2 ────────────────────────────── タルク 10 10 セリサイト 2 2 顔料 5 5 パール剤 2 − 大径薄片状雲母系複合材料 − 2 ステアリン酸 3 3 ミリスチン酸イソプロピル 8 8 流動パラフィン 5 5 モノラウリン酸フ゜ロヒ゜レンク゛リコール 3 3 ブチレングリコール 5 5 グリセリン 1 1 トリエタノールアミン 1.2 1.2 酸化防止剤 適量 適量 香料 適量 適量 防腐剤 適量 適量 金属イオン封鎖剤 適量 適量 精製水 残部 残部 ────────────────────────────── 評価 キラキラした輝き △ ◎ フリップフロップ性 ○ ◎ 使用性 ○ ○ ──────────────────────────────
【0036】<製法>パール剤ないし大径薄片状雲母系
複合材料をのぞく粉末成分を混合後、粉砕器で処理し、
粉末部を得る。水相成分を70〜75℃で加熱溶解し、
水相部を得る。油相成分を70〜80℃で加熱溶解し油
相部を得る。粉末部を水相部に加え、さらに大径薄片状
雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕を生じない
ように注意しながら、撹拌混合する。これに油相部を撹
拌しながら加え、ホモミキサーにより分散する。これを
室温になるまで撹拌冷却する。
【0037】粉末固形頬紅 ────────────────────────────── 比較例3 実施例3 ────────────────────────────── マイカ 20 20 タルク 59 59 硫酸バリウム 5 5 酸化亜鉛 5 5 顔料 3 3 パール剤 2 − 大径薄片状雲母系複合材料 − 2 合成炭化水素ワックス 3 3 流動パラフィン 3 3 防腐剤 適量 適量 香料 適量 適量 ────────────────────────────── 評価 キラキラした輝き △ ◎ フリップフロップ性 ○ ◎ 使用性 ○ ○ ──────────────────────────────
【0038】<製法>パール剤ないし大径薄片状雲母系
複合材料をのぞく粉末成分を均一に混合し粉末部を得
る。油相成分を均一に混合溶解して油相部を得る。油相
部に粉末部を加え混合後粉砕し、さらに大径薄片状雲母
系複合材料乃至パール剤を添加し、解砕をさけつつ混合
し、圧縮成型して粉末固形頬紅を得る。
【0039】粉白粉 ────────────────────────────── 比較例4 実施例4 ────────────────────────────── タルク 78.5 78.5 カオリン 5 5 ミリスチン酸亜鉛 3 3 炭酸マグネシウム 5 5 セリサイト 7 7 顔料 0.5 0.5 パール剤 1 − 大径薄片状雲母系複合材料 − 1 防腐剤 適量 適量 香料 適量 適量 ────────────────────────────── 評価 キラキラした輝き △ ◎ フリップフロップ性 ○ ◎ 使用性 ○ ○ ──────────────────────────────
【0040】<製法>パール剤ないし大径薄片状雲母系
複合材料をのぞく粉末成分を均一に混合し、さらに大径
薄片状雲母系複合材料乃至パール剤を添加し、解砕をさ
けつつ混合し粉白粉を得る。
【0041】固形白粉 ────────────────────────────── 比較例5 実施例5 ────────────────────────────── タルク 57 57 セリサイト 15 15 カオリン 10 10 ミリスチン酸マグネシウム 5 5 硫酸バリウム 5 5 顔料 1 1 パール剤 2 − 大径薄片状雲母系複合材料 − 2 スクワラン 3 3 トリイソオクタン酸ク゛リセリン 2 2 防腐剤 適量 適量 酸化防止剤 適量 適量 香料 適量 適量 ────────────────────────────── 評価 キラキラした輝き △ ◎ フリップフロップ性 ○ ◎ 使用性 ○ ○ ──────────────────────────────
【0042】<製法>パール剤ないし大径薄片状雲母系
複合材料をのぞく粉末成分を均一に混合し粉末部を得
る。油相成分を均一に混合溶解して油相部を得る。油相
部に粉末部を加え混合後粉砕し、さらに大径薄片状雲母
系複合材料乃至パール剤を添加し、解砕をさけつつ混合
し、圧縮成型して固形白粉を得る。
【0043】油性口紅 ────────────────────────────── 比較例6 実施例6 ────────────────────────────── 顔料 10 10 パール剤 1 − 大径薄片状雲母系複合材料 − 1 キャンデリラロウ 6 6 固形パラフィン 8 8 ミツロウ 3 3 カルナウバロウ 2 2 液状ラノリン 15 15 リンゴ酸ジイソステアリル 30 30 トリ2-エチルヘキサン酸ク゛リセリル 20 20 シ゛イソステアリン酸ク゛リセリル 5 5 酸化防止剤 適量 適量 香料 適量 適量 ────────────────────────────── 評価 キラキラした輝き △ ◎ フリップフロップ性 ○ ◎ 使用性 ○ ○ ──────────────────────────────
【0044】<製法>パール剤ないし大径薄片状雲母系
複合材料をのぞく粉末成分を油性成分に分散後、ローラ
ーまたはコロイドミルなどにより混合・粉砕し、加熱す
る。そこへ加熱溶解したワックス成分を添加し、さらに
大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕
されて細かくならないように注意深く混合し、油性口紅
を得る。
【0045】乳化型口紅 ────────────────────────────── 比較例7 実施例7 ────────────────────────────── 顔料 8 8 シリカ 2 2 パール剤 0.5 − 大径薄片状雲母系複合材料 − 0.5 セレシン 5 5 パラフィンワックス 10 10 マイクロクリスタリンワックス 5 5 リンゴ酸ジイソステアリル 30 30 液状ラノリン 4 4 ヒト゛ロキシステアリン酸コレステリル 6 6 イソステアリン酸シ゛ク゛リセライト゛ 20.5 20.5 ホ゜リオキシエチレン(25)ホ゜リオキシフ゜ロヒ゜レン (20)2-テトラテ゛シルエーテル 1 1 精製水 5 5 グリセリン 2 2 プロピレングリコール 1 1 酸化防止剤 適量 適量 香料 適量 適量 ────────────────────────────── 評価 キラキラした輝き △ ◎ フリップフロップ性 ○ ◎ 使用性 ○ ○ ──────────────────────────────
【0046】<製法>パール剤ないし大径薄片状雲母系
複合材料をのぞく粉末成分を混合後、粉砕器で処理し、
粉末部を得る。水相成分を70〜75℃で加熱溶解し、
水相部を得る。油相成分を70〜80℃で加熱溶解し油
相部を得る。粉末部を水相部に加え、さらに大径薄片状
雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕を生じない
ように注意しながら、撹拌混合する。これに油相部を撹
拌しながら加え、ホモミキサーにより分散する。これを
室温になるまで撹拌冷却する。
【0047】グロスタイプ口紅 ────────────────────────────── 比較例8 実施例8 ────────────────────────────── 顔料 0.3 0.3 染料 0.5 0.5 パール剤 0.5 − 大径薄片状雲母系複合材料 − 0.5 カルナウバロウ 3 3 キャンデリラロウ 5 5 セレシン 6 6 ラノリン 50 50 リンゴ酸ジイソステアリル 24.7 24.7 シ゛イソステアリン酸ク゛リセリル 10 10 酸化防止剤 適量 適量 香料 適量 適量 ────────────────────────────── 評価 キラキラした輝き △ ◎ フリップフロップ性 ○ ◎ 使用性 ○ ○ ──────────────────────────────
【0048】<製法>パール剤ないし大径薄片状雲母系
複合材料をのぞく粉末成分を油性成分に分散後、ローラ
ーまたはコロイドミルなどにより混合・粉砕し、加熱す
る。そこへ加熱溶解したワックス成分を添加し、さらに
大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕
されて細かくならないように注意深く混合し、グロスタ
イプ口紅を得る。
【0049】エナメル ────────────────────────────── 比較例9 実施例9 ────────────────────────────── ニトロセルローズ 15 15 アルキッド樹脂 5 5 アクリル樹脂 5 5 クエン酸アセチルトリフ゛チル 5 5 有機ベントナイト 1 1 イソプロピルアルコール 3 3 酢酸エチル 15 15 酢酸n−ブチル 残部 残部 ブチルアルコール 3 3 顔料 1 1 シリカ 1 1 パール剤 1 − 大径薄片状雲母系複合材料 − 1 ────────────────────────────── 評価 キラキラした輝き △ ◎ フリップフロップ性 ○ ◎ 使用性 ○ ○ ──────────────────────────────
【0050】<製法>粉末部をのぞくすべての成分を均
一に混合した後、粉末部と大径薄片状雲母系複合材料ま
たはパール剤を加え、解砕されないように注意しながら
撹拌してエナメルを得る。
【0051】油性マスカラ ────────────────────────────── 比較例10 実施例10 ────────────────────────────── 顔料 10 10 パール剤 5 − 大径薄片状雲母系複合材料 − 5 カルナウバロウ 7 7 ミツロウ 2 2 マイクロクリスタリンワックス 20 20 ラノリン 0.4 0.4 流動ポリイソブチレン 52.6 52.6 有機変性ベントナイト 3 3 防腐剤 適量 適量 ────────────────────────────── 評価 キラキラした輝き △ ◎ フリップフロップ性 ○ ◎ 使用性 ○ ○ ──────────────────────────────
【0052】<製法>流動ポリイソブチレンの一部に有
機変性ベントナイトを加え、コロイドミルを通して分
散、ゲル化させる。次にワックス及び防腐剤を混合、加
熱してとかし、顔料を加えた後冷却してロールミルで練
り、再び加熱して溶かした中に、ベントナイトゲルと残
部の流動ポリイソブチレンを加え、さらに大径薄片状雲
母系複合材料またはパール剤を加え、解砕されないよう
に注意深く撹拌しながら冷却する。
【0053】乳化系マスカラ ────────────────────────────── 比較例11 実施例11 ────────────────────────────── 水相 顔料 10 10 パール剤 5 − 大径薄片状雲母系複合材料 − 5 精製水 21.5 21.5 酢酸ビニルエマルジョン 15 15 防腐剤 適量 適量 水膨潤性粘土鉱物 0.5 0.5 プロピレングリコール 3 3 油相 アイソパーE 28 28 有機変性粘土鉱物 5 5 有機シリコーン樹脂 10 10 ソルビタンモノパルミテート 2 2 香料 適量 適量 ────────────────────────────── 評価 キラキラした輝き △ ◎ フリップフロップ性 ○ ◎ 使用性 ○ ○ ──────────────────────────────
【0054】<製法>油相及び水相をそれぞれ溶解し、
室温にて油相に水相を撹拌しながら加え、ディスパーな
どで乳化する。
【0055】皮膜タイプアイライナー ────────────────────────────── 比較例12 実施例12 ────────────────────────────── 顔料 10 10 パール剤 5 − 大径薄片状雲母系複合材料 − 5 酢酸ヒ゛ニル樹脂エマルシ゛ョン 45 45 グリセリン 5 5 ホ゜リエキシエチレンソルヒ゛タンモノオレイン酸 エステル 1 1 カルホ゛キシメチルセルロース(10%水溶液) 15 15 クエン酸アセチルトリブチル 1 1 精製水 18 18 防腐剤 適量 適量 香料 適量 適量 ────────────────────────────── 評価 キラキラした輝き △ ◎ フリップフロップ性 ○ ◎ 使用性 ○ ○ ──────────────────────────────
【0056】<製法>精製水にグリセリン、ポリオキシ
エチレンモノオレイン酸エステルを加え、加熱溶解した
後、顔料を加えコロイドミルで粉砕処理する(顔料
部)。粉末を除く他の成分を混合して加熱し、これに顔
料部と大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加
え、解砕しないように注意しながら混合する。
【0057】油性透明ジェル ────────────────────────────── 比較例13 実施例13 ────────────────────────────── パルミチン酸デキストリン 15 15 重質流動イソパラフィン 30 30 流動パラフィン 25 25 メチルフェニルホ゜リシロキサン 10 10 液状ラノリン 10 10 パール剤 10 − 大径薄片状雲母系複合材料 − 10 ────────────────────────────── 評価 キラキラした輝き △ ◎ フリップフロップ性 ○ ◎ 使用性 ○ ○ ──────────────────────────────
【0058】<製法>粉末部を除くすべての成分を加熱
化に均一に混合した後、粉末部と大径薄片状雲母系複合
材料またはパール剤を加え、解砕しないように注意しな
がら撹拌する。
【0059】ヘアジェル ────────────────────────────── 比較例14 実施例14 ────────────────────────────── カルボキシビニルポリマー 0.7 0.7 ポリビニルピロリドン 2 2 グリセリン 適量 適量 水酸化ナトリウム 適量 適量 エチルアルコール 20 20 ホ゜リオキシエチレンオクチルト゛テ゛シルエーテル 適量 適量 香料・キレート剤 適量 適量 精製水 72.3 72.3 パール剤 5 − 大径薄片状雲母系複合材料 − 5 ────────────────────────────── 評価 キラキラした輝き △ ◎ フリップフロップ性 ○ ◎ 使用性 ○ ○ ──────────────────────────────
【0060】<製法>カルボキシビニルポリマーをグリ
セリンと一部の精製水で分散する。他の成分を残部の精
製水に溶解し、撹拌しながら添加する。最後に大径薄片
状雲母系複合材料またはパール剤を、解砕を生じないよ
うに注意しながら添加し混合する。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように本発明にかかる化粧
料によれば、大径薄片状雲母系複合材料を配合したの
で、皮膚に対する密着性を悪化させることなく、キラキ
ラとした輝きとフリップフロップ性を併せもち、優れた
意匠性を発揮することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子の板径が0.1〜2mmで、粒子の厚
    さが0.2〜2μmである大径薄片状雲母の表面に、金
    属酸化物および/又は金属水酸化物の一種又は二種以上
    を被覆した雲母系複合材料を含むことを特徴とする化粧
    料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の化粧料において、大径薄
    片状雲母は合成雲母であることを特徴とする化粧料。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の化粧料において、
    前記金属酸化物ないし金属水酸化物における金属は、チ
    タン、鉄、亜鉛、ジルコニウム、コバルト、ニッケル、
    リチウム、ナトリウム、珪素、アルミニウム、ビスマ
    ス、タングステン、スズからなる群より選択される一種
    又は二種以上であることを特徴とする化粧料。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の化粧料
    において、前記金属酸化物ないし金属水酸化物の一種又
    は二種以上の被覆量は、大径薄片状雲母に対し、0.1
    〜50重量%であることを特徴とする化粧料。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001288038A (ja) * 2000-03-31 2001-10-16 Shiseido Co Ltd 化粧料
JP2003252747A (ja) * 2002-03-01 2003-09-10 Jo Cosmetics Kk 皮膚外用剤
KR100442808B1 (ko) * 2001-06-18 2004-08-04 주식회사 엘지생활건강 마이카를 기재로 한 복합 코팅처리 무기안료 및 이를함유하는 화장료
JP2006321751A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Tayca Corp 高いフリップフロップ効果を有するネイルカラー
JP2007517799A (ja) * 2003-12-29 2007-07-05 サン・ケミカル・コーポレーション 大きなサイズの合成雲母の真珠光沢顔料を含む化粧用組成物

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