JP3044949B2 - 装飾用顔料 - Google Patents
装飾用顔料Info
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Description
ク、陶磁器、化粧品等の用途に使用される装飾用顔料に
係り、詳記すれば配向させなくともどの角度から見ても
キラ星の如き感じの光輝感を発現する新規装飾用顔料に
関するものである。
物を被覆した真珠様光沢顔料(パールマイカ)は従来公
知である。しかして、従来のこの種パールマイカは、配
向させないと光輝感がでないし、配向させた面のみにし
か光輝感がでない問題があった。そればかりか、光輝感
についてもキラ星のような感じは全くない点で未だ実用
上充分に満足すべきものではなかった。
な点に着目してなされたものであり、配向させなくとも
どの角度から見てもキラ星の如き感じの光輝感を発現す
る新規装飾用顔料を提供することを目的とする。
め、本発明者等は鋭意研究の結果、雲母の大きさを従来
より大きい一定の大きさにすると共に、金属酸化物の被
覆量を一定の量に減少させることによって、驚くべきこ
とに配向させなくともどの角度から見てもキラ星の如き
感じの光輝感を発現する従来のパールマイカには全く見
られなかった性質を有する装飾用顔料が得られることを
見いだし、本発明に到達した。
成雲母表面に、1種類以上の金属酸化物微粒子を前記雲
母に対し0.1〜15重量%の量で被覆してなり、配向
させなくともどの角度から見てもキラ星の如き光輝感が
ある装飾用顔料であることを特徴とする。
る。天然雲母は不純物を含んでいるためくすみがあり、
雲母自身のくすみから鮮やかさが失われる。合成雲母を
使用した場合は、従来のこの種装飾用顔料には見られな
い高い白色度の装飾用顔料が得られる。本発明に使用す
る金属酸化物としては、例えばTiO 2、Fe
2O3、SnO2、ZrO 2、Cr2O3またはV2
O5が好適に使用される。
変えた顔料を合成し、得られた顔料の性質を確認した。
結果を次表―1に示す。尚、原料雲母としてフッ素金雲
母を使用し、金属酸化物として二酸化チタンで被覆し
た。
いては、雲母の粒径は0.1〜5mmであり、金属酸化
物微粒子の被覆量は0.1〜15重量%である必要があ
り、この範囲外であっては本発明の新規装飾用顔料は得
られない。更に、粒径が0.1mmに満たないとプラス
チック等に分散した場合の干渉力が弱くなるし、粒径が
5mmを越えると、塗料、プラスチック等に使用する
と、強度に弱い問題がある。雲母に金属酸化物を被覆す
る方法自体は公知であり、公知の方法で行うことができ
る。金属酸化物の被覆量は、得られた金属酸化物被覆雲
母について、金属酸化物量と雲母量とを分析によって求
め、金属酸化物量を雲母量で割って求めることができ
る。
イカは公知である。しかしながら、従来のパールマイカ
は、配向させないと光輝感がでないし、配向させた面の
みにしか光輝感がでないし、その光輝感についてもキラ
星のような感じは全くない。本発明の新規装飾用顔料
は、従来のパールマイカよりも雲母の粒径が大きい特定
の大きさとし、金属酸化物の被覆量を従来よりもはるか
に小さい特定の範囲内とすることによって、配向させな
くとも光輝感がでるし、どの角度から見てもキラ星の如
き感じの光輝感を発現する従来のパールマイカには全く
見られない著しく優れた性質を有する。
が、本発明はこれら実施例に限定されない。 実施例1 1リットルのガラス製容器に、粒子径0.1〜1mmに
粉砕、分級したフッ素金雲母(合成雲母)30gと水5
40ミリリットルを入れて攪拌した。ついで、この中に
硫酸チタニル溶液(TiO2 =80g/リットル)60
ミリリットルを入れて、急速に100℃まで加熱した。
反応を100℃で1時間継続した。反応終了後、濾過、
水洗し、110℃で乾燥した。得られた粉末を、800
℃で1時間焼成して、本発明の二酸化チタン被覆合成雲
母を得た。得られた合成雲母は、配向させなくともどの
角度から見てもキラ星のような光輝感がある鮮やかな緑
色を呈していた。この合成雲母の二酸化チタン被覆量
は、9.6%であった。また、この二酸化チタン被覆合
成雲母の白色度は、93であった。白色度の測定は、試
料を粉末セルに入れ、CR200(ミノルタカメラ
(株)製)で、L*a*b*を測定し、この値から白色
度を算出した。
0、10ミリリットルとする以外は実施例1と同様にし
て、それぞれ青、赤紫、金、銀色を呈する二酸化チタン
被覆合成雲母を得た。得られた合成雲母は、配向させな
くともどの角度から見てもキラ星のような光輝感がある
鮮やかな色彩を呈していた。この合成雲母の二酸化チタ
ン被覆量は、それぞれ8.2、6.6、3.4、1.7
%であった。 実施例6 粒子径1〜5mmのフッ素金雲母を使用し、硫酸チタニ
ル溶液30ミリリットルを使用する以外は実施例1と同
様にして、二酸化チタン被覆合成雲母を得た。得られた
合成雲母は、配向させなくともどの角度から見てもキラ
星のような光輝感がある鮮やかな緑色を呈していた。こ
の合成雲母の二酸化チタン被覆量は、3.1%であっ
た。
タン被覆合成雲母45gと水540ミリリットルを入れ
て攪拌した。ついで、この中に二酸化ジルコニウム溶液
(ZrO2 =150g/リットル)40ミリリットルを
入れて、急速に100℃まで加熱した。反応を100℃
で1時間継続した。反応終了後、濾過、水洗し、110
℃で乾燥した。得られた粉末を、800℃で1時間焼成
して、本発明の二酸化ジルコニウム被覆合成雲母を得
た。得られた合成雲母は、配向させなくともどの角度か
ら見てもキラ星のような光輝感がある鮮やかな金色を呈
していた。この合成雲母の二酸化ジルコニウム被覆量
は、8.8%であった。
タン被覆合成雲母45gと水540ミリリットルを入れ
て攪拌した。ついで、この中に硫酸鉄(Fe2O3 =1
50g/リットル)40ミリリットルを入れて、急速に
100℃まで加熱した。反応を100℃で1時間継続し
た。反応終了後、濾過、水洗し、110℃で乾燥した。
得られた粉末を、800℃で1時間焼成して、本発明の
酸化鉄被覆合成雲母を得た。得られた合成雲母は、配向
させなくともどの角度から見てもキラ星のような光輝感
がある鮮やかなブロンズ色を呈していた。この合成雲母
の二酸化チタン被覆量は、9.5%であった。
5mmに粉砕、分級したフッ素金雲母(合成雲母)45
gと水540ミリリットルを入れて攪拌した。ついで、
この中に硫酸チタニル溶液(TiO 2 =80g/リット
ル)60ミリリットルを入れて、急速に100℃まで加
熱した。反応を100℃で1時間継続した。反応終了
後、濾過、水洗し、110℃で乾燥した。得られた粉末
を、800℃で1時間焼成して、二酸化チタン被覆合成
雲母を得た。得られた合成雲母は、10.0%の二酸化
チタン被覆量であったが、干渉色は呈さず、また配向さ
せないと光輝感がでず、配向させた面のみにしか光鮮感
がでなかった。
は比較例1と同様にして、二酸化チタン被覆合成雲母を
得た。得られた合成雲母の二酸化チタン被覆量は0.0
5%であったが、干渉色は呈さず、また配向させないと
光輝感がでず、配向させた面のみにしか光鮮感がでなか
った。 比較例3 粒子径0.1〜1mmに粉砕、分級した合成雲母を使用
する以外は比較例2と同様にして、二酸化チタン被覆合
成雲母を得た。得られた合成雲母の二酸化チタン被覆量
は0.05%であったが、干渉色は呈さず、また配向さ
せないと光輝感がでず、配向させた面のみにしか光鮮感
がでなかった。
配向させなくともどの角度から見てもキラ星の如き光輝
感を示すという従来のこの種装飾用顔料には全く見られ
ない著しく顕著な性質を有する。また、雲母として合成
雲母を使用しているので、従来のこの種装飾用顔料には
全く見られない高い白色度を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】粒径0.1〜5mmの合成雲母表面に、1
種類以上の金属酸化物微粒子を前記雲母に対し、0.1
〜15重量%の量で被覆してなることを特徴とする配向
させなくともどの角度から見てもキラ星の如き光輝感を
発現する装飾用顔料。 - 【請求項2】前記金属酸化物が、TiO 2、Fe2O
3、SnO 2、ZrO2、Cr2O3またはV2O5
である請求項1に記載の装飾用顔料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4302798A JP3044949B2 (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 装飾用顔料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4302798A JP3044949B2 (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 装飾用顔料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0693205A JPH0693205A (ja) | 1994-04-05 |
JP3044949B2 true JP3044949B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=17913244
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4302798A Expired - Lifetime JP3044949B2 (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 装飾用顔料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3044949B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004104110A1 (de) * | 2003-05-21 | 2004-12-02 | Merck Patent Gmbh | Photostabilisierte effektpigmente |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5741355A (en) * | 1995-01-27 | 1998-04-21 | Topy Industries, Limited | Pearlescent pigment, and paint composition, cosmetic material, ink and plastics blended with the new pearlescent pigment |
TW390901B (en) * | 1995-01-27 | 2000-05-21 | Topy Ind | Pearlescent pigment, and paint composition, cosmetic material, ink and plastics blended with the new pearlescent pigment |
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JP4624333B2 (ja) * | 2006-10-23 | 2011-02-02 | トピー工業株式会社 | 雲母系複合材料およびその製造方法 |
-
1992
- 1992-09-11 JP JP4302798A patent/JP3044949B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004104110A1 (de) * | 2003-05-21 | 2004-12-02 | Merck Patent Gmbh | Photostabilisierte effektpigmente |
US7455726B2 (en) | 2003-05-21 | 2008-11-25 | Merck Patent Gmbh | Photostabilised effect pigments |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH0693205A (ja) | 1994-04-05 |
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