JP3044949B2 - 装飾用顔料 - Google Patents

装飾用顔料

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JP3044949B2
JP3044949B2 JP4302798A JP30279892A JP3044949B2 JP 3044949 B2 JP3044949 B2 JP 3044949B2 JP 4302798 A JP4302798 A JP 4302798A JP 30279892 A JP30279892 A JP 30279892A JP 3044949 B2 JP3044949 B2 JP 3044949B2
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mica
synthetic mica
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titanium dioxide
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裕次 高尾
勝 山本
亮 鈴村
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Topy Industries Ltd
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Topy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、塗料、プラスチッ
ク、陶磁器、化粧品等の用途に使用される装飾用顔料に
係り、詳記すれば配向させなくともどの角度から見ても
キラ星の如き感じの光輝感を発現する新規装飾用顔料に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】天然雲母に、二酸化チタン等の金属酸化
物を被覆した真珠様光沢顔料(パールマイカ)は従来公
知である。しかして、従来のこの種パールマイカは、配
向させないと光輝感がでないし、配向させた面のみにし
か光輝感がでない問題があった。そればかりか、光輝感
についてもキラ星のような感じは全くない点で未だ実用
上充分に満足すべきものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な点に着目してなされたものであり、配向させなくとも
どの角度から見てもキラ星の如き感じの光輝感を発現す
る新規装飾用顔料を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者等は鋭意研究の結果、雲母の大きさを従来
より大きい一定の大きさにすると共に、金属酸化物の被
覆量を一定の量に減少させることによって、驚くべきこ
とに配向させなくともどの角度から見てもキラ星の如き
感じの光輝感を発現する従来のパールマイカには全く見
られなかった性質を有する装飾用顔料が得られることを
見いだし、本発明に到達した。
【0005】即ち、本発明は、粒径0.1〜5mmの
雲母表面に、1種類以上の金属酸化物微粒子を前記雲
母に対し0.1〜15重量%の量で被覆してなり、配向
させなくともどの角度から見てもキラ星の如き光輝感が
ある装飾用顔料であることを特徴とする。
【0006】本発明に使用する雲母は、合成雲母であ
る。天然雲母は不純物を含んでいるためくすみがあり、
雲母自身のくすみから鮮やかさが失われる。合成雲母を
使用した場合は、従来のこの種装飾用顔料には見られな
い高い白色度の装飾用顔料が得られる。本発明に使用す
る金属酸化物としては、例えばTiO、Fe
、SnO、ZrO、CrまたはV
が好適に使用される。
【0007】原料雲母の粒径と金属酸化物の被覆量とを
変えた顔料を合成し、得られた顔料の性質を確認した。
結果を次表―1に示す。尚、原料雲母としてフッ素金雲
母を使用し、金属酸化物として二酸化チタンで被覆し
た。
【0008】
【表―1】
【0009】上記結果から明らかなように、本発明に於
いては、雲母の粒径は0.1〜5mmであり、金属酸化
物微粒子の被覆量は0.1〜15重量%である必要があ
り、この範囲外であっては本発明の新規装飾用顔料は得
られない。更に、粒径が0.1mmに満たないとプラス
チック等に分散した場合の干渉力が弱くなるし、粒径が
5mmを越えると、塗料、プラスチック等に使用する
と、強度に弱い問題がある。雲母に金属酸化物を被覆す
る方法自体は公知であり、公知の方法で行うことができ
る。金属酸化物の被覆量は、得られた金属酸化物被覆雲
母について、金属酸化物量と雲母量とを分析によって求
め、金属酸化物量を雲母量で割って求めることができ
る。
【0010】
【作用】雲母に金属酸化物を被覆したいわゆるパールマ
イカは公知である。しかしながら、従来のパールマイカ
は、配向させないと光輝感がでないし、配向させた面の
みにしか光輝感がでないし、その光輝感についてもキラ
星のような感じは全くない。本発明の新規装飾用顔料
は、従来のパールマイカよりも雲母の粒径が大きい特定
の大きさとし、金属酸化物の被覆量を従来よりもはるか
に小さい特定の範囲内とすることによって、配向させな
くとも光輝感がでるし、どの角度から見てもキラ星の如
き感じの光輝感を発現する従来のパールマイカには全く
見られない著しく優れた性質を有する。
【0011】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されない。 実施例1 1リットルのガラス製容器に、粒子径0.1〜1mmに
粉砕、分級したフッ素金雲母(合成雲母)30gと水5
40ミリリットルを入れて攪拌した。ついで、この中に
硫酸チタニル溶液(TiO =80g/リットル)60
ミリリットルを入れて、急速に100℃まで加熱した。
反応を100℃で1時間継続した。反応終了後、濾過、
水洗し、110℃で乾燥した。得られた粉末を、800
℃で1時間焼成して、本発明の二酸化チタン被覆合成雲
母を得た。得られた合成雲母は、配向させなくともどの
角度から見てもキラ星のような光輝感がある鮮やかな緑
色を呈していた。この合成雲母の二酸化チタン被覆量
は、9.6%であった。また、この二酸化チタン被覆合
成雲母の白色度は、93であった。白色度の測定は、試
料を粉末セルに入れ、CR200(ミノルタカメラ
(株)製)で、L*a*b*を測定し、この値から白色
度を算出した。
【0012】実施例2〜5 硫酸チタニル溶液の添加量をそれぞれ50、40、2
0、10ミリリットルとする以外は実施例1と同様にし
て、それぞれ青、赤紫、金、銀色を呈する二酸化チタン
被覆合成雲母を得た。得られた合成雲母は、配向させな
くともどの角度から見てもキラ星のような光輝感がある
鮮やかな色彩を呈していた。この合成雲母の二酸化チタ
ン被覆量は、それぞれ8.2、6.6、3.4、1.7
%であった。 実施例6 粒子径1〜5mmのフッ素金雲母を使用し、硫酸チタニ
ル溶液30ミリリットルを使用する以外は実施例1と同
様にして、二酸化チタン被覆合成雲母を得た。得られた
合成雲母は、配向させなくともどの角度から見てもキラ
星のような光輝感がある鮮やかな緑色を呈していた。こ
の合成雲母の二酸化チタン被覆量は、3.1%であっ
た。
【0013】実施例7 1リットルのガラス製容器に、実施例6で得た二酸化チ
タン被覆合成雲母45gと水540ミリリットルを入れ
て攪拌した。ついで、この中に二酸化ジルコニウム溶液
(ZrO =150g/リットル)40ミリリットルを
入れて、急速に100℃まで加熱した。反応を100℃
で1時間継続した。反応終了後、濾過、水洗し、110
℃で乾燥した。得られた粉末を、800℃で1時間焼成
して、本発明の二酸化ジルコニウム被覆合成雲母を得
た。得られた合成雲母は、配向させなくともどの角度か
ら見てもキラ星のような光輝感がある鮮やかな金色を呈
していた。この合成雲母の二酸化ジルコニウム被覆量
は、8.8%であった。
【0014】実施例8 1リットルのガラス製容器に、実施例6で得た二酸化チ
タン被覆合成雲母45gと水540ミリリットルを入れ
て攪拌した。ついで、この中に硫酸鉄(Fe =
50g/リットル)40ミリリットルを入れて、急速に
100℃まで加熱した。反応を100℃で1時間継続し
た。反応終了後、濾過、水洗し、110℃で乾燥した。
得られた粉末を、800℃で1時間焼成して、本発明の
酸化鉄被覆合成雲母を得た。得られた合成雲母は、配向
させなくともどの角度から見てもキラ星のような光輝感
がある鮮やかなブロンズ色を呈していた。この合成雲母
の二酸化チタン被覆量は、9.5%であった。
【0015】比較例1 1リットルのガラス製容器に、粒子径0.01〜0.0
5mmに粉砕、分級したフッ素金雲母(合成雲母)45
gと水540ミリリットルを入れて攪拌した。ついで、
この中に硫酸チタニル溶液(TiO =80g/リット
ル)60ミリリットルを入れて、急速に100℃まで加
熱した。反応を100℃で1時間継続した。反応終了
後、濾過、水洗し、110℃で乾燥した。得られた粉末
を、800℃で1時間焼成して、二酸化チタン被覆合成
雲母を得た。得られた合成雲母は、10.0%の二酸化
チタン被覆量であったが、干渉色は呈さず、また配向さ
せないと光輝感がでず、配向させた面のみにしか光鮮感
がでなかった。
【0016】比較例2 硫酸チタニル溶液の添加量を5ミリリットルとする以外
は比較例1と同様にして、二酸化チタン被覆合成雲母を
得た。得られた合成雲母の二酸化チタン被覆量は0.0
5%であったが、干渉色は呈さず、また配向させないと
光輝感がでず、配向させた面のみにしか光鮮感がでなか
った。 比較例3 粒子径0.1〜1mmに粉砕、分級した合成雲母を使用
する以外は比較例2と同様にして、二酸化チタン被覆合
成雲母を得た。得られた合成雲母の二酸化チタン被覆量
は0.05%であったが、干渉色は呈さず、また配向さ
せないと光輝感がでず、配向させた面のみにしか光鮮感
がでなかった。
【0017】
【効果】以上述べた如く、本発明の新規装飾用顔料は、
配向させなくともどの角度から見てもキラ星の如き光輝
感を示すという従来のこの種装飾用顔料には全く見られ
ない著しく顕著な性質を有する。また、雲母として合成
雲母を使用しているので、従来のこの種装飾用顔料には
全く見られない高い白色度を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−186703(JP,A) 特開 平1−272668(JP,A) 特開 昭63−130673(JP,A) 特開 昭62−285956(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09C 1/00 - 3/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒径0.1〜5mmの合成雲母表面に、1
    種類以上の金属酸化物微粒子を前記雲母に対し、0.1
    〜15重量%の量で被覆してなることを特徴とする配向
    させなくともどの角度から見てもキラ星の如き光輝感を
    発現する装飾用顔料。
  2. 【請求項2】前記金属酸化物が、TiO、Fe
    、SnO、ZrO、CrまたはV
    である請求項1に記載の装飾用顔料。
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