JP4347875B2 - 化粧料 - Google Patents
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Description
また、特開平6−93205号公報には、粒径が0.1〜5mmの雲母表面に一種以上の金属酸化物微粒子を前記雲母に対し0.1〜15重量%被覆し、配向させなくともどの角度から見ても光輝感を発現し得る装飾用顔料が開示されている。
すなわち、本発明にかかる化粧料は、水中での湿式解砕により得られた粒子の板径が0.1mm以上0.5mm未満で、粒子の厚さが0.2〜2μmである大径薄片状合成雲母の表面に、金属酸化物および/又は金属水酸化物の一種又は二種以上を被覆した大径薄片状雲母系複合材料を含み、ダイヤモンド様光輝性及び多色性フリップフロップ性を有することを特徴とする。
また、本発明の化粧料において、前記金属酸化物ないし金属水酸化物の一種又は二種以上の被覆量は、大径薄片状合成雲母に対し、0.1〜50重量%であることが好適である。
また、本発明の化粧料において、前記大径薄片状合成雲母粒子の板径が0.2mmより大きいことが好適である。
まず、本発明において特徴的に用いられる雲母系複合材料の核となる大径薄片状雲母は、天然雲母は不純物を含んでいるためにくすみがあり、天然雲母自身のくすみからキラキラしたダイヤモンドのような鮮やかな輝きが失われることがあるので、合成雲母を用いることが好ましい。特に合成雲母を配合した場合には、きらきらとダイヤモンドのように鮮やかな輝きが強く、しかも大粒径の透明感の高いものが得られる。
まず、大径薄片状天然雲母を得るための製造工程は、採掘した雲母をクラッシャで粗粉砕し、約20mm前後の不定形粗粉とする。これを750〜800℃で約2時間焼成し、放冷後水を加えて湿式解砕する。解砕時間は3〜6時間が好ましい。解砕終了後水を加え、湿式で20メッシュの篩を通過させる。通過した湿式解砕物を200メッシュの篩で未通過物を回収し、これに水を加えてさらに200メッシュの篩で微粒子を通過させる。この工程を3回繰り返した後、80℃以下で乾燥する。乾燥物はヘンシェルミキサーにて低速で凝集状態をほぐして大径薄片状雲母を得た。
フッ素金雲母の化学式はKMg3(AlSi3O10)F2であり、この化学式になるようにSiO2,Al2O3,MgO,KSiFを秤取り、約1500℃に加熱して溶融させ、さらにこれを徐々に冷却して、結晶化させる。結晶化させた固形物を粗粉砕し、これに水を加えて天然雲母の製造工程と同様な工程で解砕し、篩い分け、乾燥し、ほぐして大径薄片状合成フッ素金雲母を得た。このように粒子径は篩い分け法により規定したが、粒子の厚さは走査型電子顕微鏡で観察して得た。
アナターゼ型二酸化チタンによる被覆を例に挙げて説明すると、大径薄片状天然雲母100g(平均粒径約0.5mm、平均粒子厚約1μm)をイオン交換水1lに添加して攪拌し、得られた分散液に濃度40重量%の硫酸チタニル水溶液102mlを加えて攪拌しながら加熱し3時間沸騰させる。放冷後濾過水洗し100℃で乾燥させ、乾燥後700℃で2時間焼成し放冷するとアナターゼ型二酸化チタンが14重量%被覆された大径薄片状雲母系複合材料(銀色)が得られる。硫酸チタニルの量を増加させることによって、二酸化チタンの被覆量が18重量%(ギラギラと輝いた黄色干渉色)、20重量%(ギラギラと輝いた赤色干渉色)、27重量%(ギラギラと輝いた青色干渉色)、32重量%(ギラギラと輝いた緑色干渉色)のものが得られる。
また、大粒径薄片状合成雲母100gをイオン交換水1Lに添加して攪拌し、得られた分散液に濃度40重量%の硫酸チタニル水溶液625mlを加えて攪拌しながら加熱し6時間沸騰させ、放冷後、濾過水洗し、100℃で乾燥後、500℃で6時間焼成すると、放冷後、アナターゼ型二酸化チタン50重量%で被覆されたもの(ギラギラと輝いた彩度の高い緑色の干渉色)も得られる。
しかも、耐光性、耐熱性などの安定性に優れ、意匠性の高い化粧料として期待される。
大径薄片状雲母系複合材料の化粧料中への配合量は、化粧料全量中に0.01〜50重量%であり、好ましくは0.1重量%以上、特に好ましくは0.5重量%以上である。配合量が0.01重量%未満であるとキラキラとしたダイヤモンドのような鮮やかな輝きが十分に発揮されない場合があり、また50重量%を越えて配合すると、輝きが強すぎて化粧効果にむしろ悪影響を与える場合がある。
基本処方
粉末アイシャドー
(表1)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
試 験 例
1 2 3 4 5 6
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
配合
マイカ 30 30 30 30 30 35
セリサイト 20 20 20 20 20 20
タルク 15 15 15 15 15 15
顔料 15 15 15 15 15 15
パール剤 5 − − − − −
大径薄片状雲母系複合材料 − 5 − − − −
大径シリカ − − 5 − − −
大径球状樹脂粉末 − − − 5 − −
大径サイコロ状雲母系複合材料 − − − − 5 −
スクワラン 10 10 10 10 10 10
メチルポリシロキサン 4 4 4 4 4 4
ソルビタンイソステアレート 1 1 1 1 1 1
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
評価項目
キラキラした輝き △ ◎ × × ○ ×
フリップフロップ性 ○ ◎ × × × ×
ザラザラ感 ○ ○ × × △ ○
化粧持ち ○ ○ × × △ ○
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
大径薄片状(合成金)雲母系複合材料:平均1mm径 厚さ1μm
二酸化チタン(アナターゼ型)被覆量14%
色調:キラキラと輝く銀色
大径シリカ、大径球状樹脂(スチレン)粉末:平均1mm径
パール剤:平均50μm径 厚さ0.3μm
大径サイコロ状雲母系複合材料:平均粒径約0.5mm 平均厚さ約200μm
二酸化チタン被覆量10%
パール剤あるいは大径粒子をのぞく粉末成分を均一に混合した後、油性成分を均一に混合した得た油相に加え、混合・粉砕する。ここへ大径粒子乃至パール剤を添加し、解砕されて細かくならないように注意深く混合し、粉末アイシャドーを得た。
上記表1より明らかなように、通常用いられているパール剤を用いた場合(試験例1)には、コントロール(試験例6)に比較して若干キラキラした輝きを発揮するものの、未だ十分ではない。しかしながら、大径薄片状雲母系複合材料をパール剤と同量用いた場合(試験例2)には、パール剤を用いた場合よりも遥かに優れた意匠性(キラキラした輝き及び見る方向により異なる色調を呈するフリップフロップ性)を発揮するとともに、ザラザラした感じあるいは化粧持ちにも悪影響を及ぼさないものであった。
これに対し、他の粉末でほぼ大径薄片状雲母系複合材料と同一径の粉末を用いた場合(試験例3,4)には、キラキラした輝き及びフリップフロップ性は発揮されず、しかもザラザラ感、化粧持ちに極めて大きな悪影響を与えた。
一方、大径サイコロ状雲母系複合材料を用いた場合(試験例5)は、キラキラして輝きはある程度発揮し、かつ見る方向にかかわらず光輝感は有するものの、特に多色性フリップフロップ効果については全く観察されなかった。
(表2)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
試 験 例
7 8 9 10 11 12 13
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
配合
マイカ 30 30 30 30 30 30 30
セリサイト 20 20 20 20 20 20 20
タルク 15 15 15 15 15 15 15
顔料 15 15 15 15 15 15 15
雲母(平均粒径約0.05mm) 5 − − − − − −
(平均粒径約0.1mm) − 5 − − − − −
(平均粒径約0.5mm) − − 5 − − − −
(平均粒径約1.0mm) − − − 5 − − −
(平均粒径約1.5mm) − − − − 5 − −
(平均粒径約2.0mm) − − − − − 5 −
(平均粒径約3.0mm) − − − − − − 5
スクワラン 10 10 10 10 10 10 10
メチルポリシロキサン 4 4 4 4 4 4 4
ソルビタンイソステアレート 1 1 1 1 1 1 1
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
評価項目
キラキラした輝き △ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
フリップフロップ性 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎
ザラザラ感 ○ ○ ○ ○ ○ △ ×
化粧持ち ○ ○ ○ ○ ○ ○ ×
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
雲母(雲母系複合材料):薄片状(合成金)雲母系複合材料
二酸化チタン被覆量14%
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
比較例1 実施例1
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
タルク 10 10
セリサイト 10 10
カオリン 5 5
ナイロン粉末 5 5
顔料 10 10
パール剤 5 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 5
ワセリン 5 5
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 10 10
スクワラン 25 25
メチルポリシロキサン 3 3
固形パラフィン 3 3
マイクロクリスタリンワックス 6 6
カルナウバロウ 2 2
ソルビタンセスキイソステアレート 1 1
酸化防止剤 適量 適量
香料 適量 適量
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
パール剤ないし大径薄片状雲母系複合材料をのぞく粉末成分を油性成分に分散後、ローラーまたはコロイドミルなどにより混合・粉砕し、加熱する。そこへ加熱溶解したワックス成分を添加し、さらに大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕されて細かくならないように注意深く混合し、油性アイシャドーを得る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
比較例2 実施例2
―――――――――――――――――――――――――――――――――
タルク 10 10
セリサイト 2 2
顔料 5 5
パール剤 2 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 2
ステアリン酸 3 3
ミリスチン酸イソプロピル 8 8
流動パラフィン 5 5
モノラウリン酸プロピレングリコール 3 3
ブチレングリコール 5 5
グリセリン 1 1
トリエタノールアミン 1.2 1.2
酸化防止剤 適量 適量
香料 適量 適量
防腐剤 適量 適量
金属イオン封鎖剤 適量 適量
精製水 残部 残部
―――――――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――――――
パール剤ないし大径薄片状雲母系複合材料をのぞく粉末成分を混合後、粉砕器で処理し、粉末部を得る。水相成分を70〜75℃で加熱溶解し、水相部を得る。油相成分を70〜80℃で加熱溶解し油相部を得る。粉末部を水相部に加え、さらに大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕を生じないように注意しながら、攪拌混合する。これに油相部を攪拌しながら加え、ホモミキサーにより分散する。これを室温になるまで攪拌冷却する。
―――――――――――――――――――――――――――――
比較例3 実施例3
―――――――――――――――――――――――――――――
マイカ 20 20
タルク 59 59
硫酸バリウム 5 5
酸化亜鉛 5 5
顔料 3 3
パール剤 2 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 2
合成炭化水素ワックス 3 3
流動パラフィン 3 3
防腐剤 適量 適量
香料 適量 適量
―――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――
パール剤ないし大径薄片状雲母系複合材料をのぞく粉末成分を均一に混合し粉末部を得る。油相成分を均一に混合溶解して油相部を得る。油相部に粉末部を加え混合後粉砕し、さらに大径薄片状雲母系複合材料乃至パール剤を添加し、解砕をさけつつ混合し、圧縮成型して粉末固形頬紅を得る。
―――――――――――――――――――――――――――――
比較例4 実施例4
―――――――――――――――――――――――――――――
タルク 78.5 78.5
カオリン 5 5
ミリスチン酸亜鉛 3 3
炭酸マグネシウム 5 5
セリサイト 7 7
顔料 0.5 0.5
パール剤 1 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 1
防腐剤 適量 適量
香料 適量 適量
―――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――
パール剤ないし大径薄片状雲母系複合材料をのぞく粉末成分を均一に混合し、さらに大径薄片状雲母系複合材料乃至パール剤を添加し、解砕をさけつつ混合し粉白粉を得る。
―――――――――――――――――――――――――――――
比較例5 実施例5
―――――――――――――――――――――――――――――
タルク 57 57
セリサイト 15 15
カオリン 10 10
ミリスチン酸マグネシウム 5 5
硫酸バリウム 5 5
顔料 1 1
パール剤 2 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 2
スクワラン 3 3
トリイソオクタン酸グリセリン 2 2
防腐剤 適量 適量
酸化防止剤 適量 適量
香料 適量 適量
―――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――
パール剤ないし大径薄片状雲母系複合材料をのぞく粉末成分を均一に混合し粉末部を得る。油相成分を均一に混合溶解して油相部を得る。油相部に粉末部を加え混合後粉砕し、さらに大径薄片状雲母系複合材料乃至パール剤を添加し、解砕をさけつつ混合し、圧縮成型して固形白粉を得る。
―――――――――――――――――――――――――――――――
比較例6 実施例6
―――――――――――――――――――――――――――――――
顔料 10 10
パール剤 1 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 1
キャンデリラロウ 6 6
固形パラフィン 8 8
ミツロウ 3 3
カルナウバロウ 2 2
液状ラノリン 15 15
リンゴ酸ジイソステアリル 30 30
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 20 20
ジイソステアリン酸グリセリル 5 5
酸化防止剤 適量 適量
香料 適量 適量
―――――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――――
パール剤ないし大径薄片状雲母系複合材料をのぞく粉末成分を油性成分に分散後、ローラーまたはコロイドミルなどにより混合・粉砕し、加熱する。そこへ加熱溶解したワックス成分を添加し、さらに大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕されて細かくならないように注意深く混合し、油性口紅を得る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
比較例7 実施例7
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
顔料 8 8
シリカ 2 2
パール剤 0.5 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 0.5
セレシン 5 5
パラフィンワックス 10 10
マイクロクリスタリンワックス 5 5
リンゴ酸ジイソステアリル 30 30
液状ラノリン 4 4
ヒドロキシステアリン酸コレステリル 6 6
イソステアリン酸ジグリセライド 20.5 20.5
ポリオキシエチレン(25)ポリオキシプロピレン
(20)2−テトラデシルエーテル 1 1
精製水 5 5
グリセリン 2 2
プロピレングリコール 1 1
酸化防止剤 適量 適量
香料 適量 適量
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
パール剤ないし大径薄片状雲母系複合材料をのぞく粉末成分を混合後、粉砕器で処理し、粉末部を得る。水相成分を70〜75℃で加熱溶解し、水相部を得る。油相成分を70〜80℃で加熱溶解し油相部を得る。粉末部を水相部に加え、さらに大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕を生じないように注意しながら、攪拌混合する。これに油相部を攪拌しながら加え、ホモミキサーにより分散する。これを室温になるまで攪拌冷却する。
―――――――――――――――――――――――――――――
比較例8 実施例8
―――――――――――――――――――――――――――――
顔料 0.3 0.3
染料 0.5 0.5
パール剤 0.5 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 0.5
カルナウバロウ 3 3
キャンデリラロウ 5 5
セレシン 6 6
ラノリン 50 50
リンゴ酸ジイソステアリル 24.7 24.7
ジイソステアリン酸グリセリル 10 10
酸化防止剤 適量 適量
香料 適量 適量
―――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――
パール剤ないし大径薄片状雲母系複合材料をのぞく粉末成分を油性成分に分散後、ローラーまたはコロイドミルなどにより混合・粉砕し、加熱する。そこへ加熱溶解したワックス成分を添加し、さらに大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕されて細かくならないように注意深く混合し、グロスタイプ口紅を得る。
―――――――――――――――――――――――――――――
比較例9 実施例9
―――――――――――――――――――――――――――――
ニトロセルローズ 15 15
アルキッド樹脂 5 5
アクリル樹脂 5 5
クエン酸アセチルトリブチル 5 5
有機ベントナイト 1 1
イソプロピルアルコール 3 3
酢酸エチル 15 15
酢酸n−ブチル 残部 残部
ブチルアルコール 3 3
顔料 1 1
シリカ 1 1
パール剤 1 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 1
―――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――
粉末部をのぞくすべての成分を均一に混合した後、粉末部と大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕されないように注意しながら攪拌してエナメルを得る。
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比較例10 実施例10
―――――――――――――――――――――――――――――
顔料 10 10
パール剤 5 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 5
カルナウバロウ 7 7
ミツロウ 2 2
マイクロクリスタリンワックス 20 20
ラノリン 0.4 0.4
流動ポリイソブチレン 52.6 52.6
有機変性ベントナイト 3 3
防腐剤 適量 適量
―――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――
流動ポリイソブチレンの一部に有機変性ベントナイトを加え、コロイドミルを通して分散、ゲル化させる。次にワックス及び防腐剤を混合、加熱してとかし、顔料を加えた後冷却してロールミルで練り、再び加熱して溶かした中に、ベントナイトゲルと残部の流動ポリイソブチレンを加え、さらに大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕されないように注意深く攪拌しながら冷却する。
―――――――――――――――――――――――――――――
比較例11 実施例11
―――――――――――――――――――――――――――――
水相
顔料 10 10
パール剤 5 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 5
精製水 21.5 21.5
酢酸ビニルエマルジョン 15 15
防腐剤 適量 適量
水膨潤性粘土鉱物 0.5 0.5
プロピレングリコール 3 3
油相
アイソパーE 28 28
有機変性粘土鉱物 5 5
有機シリコーン樹脂 10 10
ソルビタンモノパルミテート 2 2
香料 適量 適量
―――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――
油相及び水相をそれぞれ溶解し、室温にて油相に水相を攪拌しながら加え、ディスパーなどで乳化する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
比較例12 実施例12
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
顔料 10 10
パール剤 5 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 5
酢酸ビニル樹脂エマルジョン 45 45
グリセリン 5 5
ポリエキシエチレンソルビタンモノオレイン酸
エステル 1 1
カルボキシメチルセルロース(10%水溶液) 15 15
クエン酸アセチルトリブチル 1 1
精製水 18 18
防腐剤 適量 適量
香料 適量 適量
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
精製水にグリセリン、ポリオキシエチレンモノオレイン酸エステルを加え、加熱溶解した後、顔料を加えコロイドミルで粉砕処理する(顔料部)。粉末を除く他の成分を混合して加熱し、これに顔料部と大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕しないように注意しながら混合する。
―――――――――――――――――――――――――――――
比較例13 実施例13
―――――――――――――――――――――――――――――
パルミチン酸デキストリン 15 15
重質流動イソパラフィン 30 30
流動パラフィン 25 25
メチルフェニルポリシロキサン 10 10
液状ラノリン 10 10
パール剤 10 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 10
―――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
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粉末部を除くすべての成分を加熱化に均一に混合した後、粉末部と大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を加え、解砕しないように注意しながら攪拌する。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
比較例14 実施例14
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カルボキシビニルポリマー 0.7 0.7
ポリビニルピロリドン 2 2
グリセリン 適量 適量
水酸化ナトリウム 適量 適量
エチルアルコール 20 20
ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル 適量 適量
香料・キレート剤 適量 適量
精製水 72.3 72.3
パール剤 5 −
大径薄片状雲母系複合材料 − 5
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
評価
キラキラした輝き △ ◎
フリップフロップ性 ○ ◎
使用性 ○ ○
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
カルボキシビニルポリマーをグリセリンと一部の精製水で分散する。他の成分を残部の精製水に溶解し、攪拌しながら添加する。最後に大径薄片状雲母系複合材料またはパール剤を、解砕を生じないように注意しながら添加し混合する。
Claims (4)
- 水中での湿式解砕により得られた粒子の板径が0.1mm以上0.5mm未満で、粒子の厚さが0.2〜2μmである大径薄片状合成雲母の表面に、金属酸化物および/又は金属水酸化物の一種又は二種以上を被覆した雲母系複合材料を含み、ダイヤモンド様光輝性及び多色性フリップフロップ性を有することを特徴とする化粧料。
- 請求項1記載の化粧料において、前記金属酸化物ないし金属水酸化物における金属は、チタン、鉄、亜鉛、ジルコニウム、コバルト、ニッケル、リチウム、ナトリウム、珪素、アルミニウム、ビスマス、タングステン、スズからなる群より選択される一種又は二種以上であることを特徴とする化粧料。
- 請求項1又は2記載の化粧料において、前記金属酸化物ないし金属水酸化物の一種又は二種以上の被覆量は、大径薄片状合成雲母に対し、0.1〜50重量%であることを特徴とする化粧料。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の化粧料において、前記大径薄片状合成雲母粒子の板径が0.2mmより大きいことを特徴とする化粧料。
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