JPS59232140A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPS59232140A
JPS59232140A JP10593783A JP10593783A JPS59232140A JP S59232140 A JPS59232140 A JP S59232140A JP 10593783 A JP10593783 A JP 10593783A JP 10593783 A JP10593783 A JP 10593783A JP S59232140 A JPS59232140 A JP S59232140A
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rubber
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Tsutomu Teraoka
勉 寺岡
Osamu Teranaka
寺中 修
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 性樹脂組成物に関するものである。
又、本発明は、ある特定の耐衝撃性スチレン系樹脂を2
0〜80重量%含む熱可塑性樹脂組成物に関するもので
ある。
一般に熱可塑性樹脂は、加工時の成形性に優れているた
め、広範囲の用途に使用されているが、ある種の用途分
野では、ある一種の熱可塑性樹脂のみの使用では、その
諸性質が所望条件を充分満足させることが出来ない場合
が生じている。従って、この様な不満を解消する方法と
して他の熱可塑性樹脂をブレンドすることにより、所望
の性質をほぼ有する樹脂組成物に改質する方法がしばし
ば有効である。
上記に関して、熱可塑性樹脂に要求される性質として代
表的なものに、耐衝撃性と光沢があり、この双方の性質
を有することは用途上重要な場合がかなり多い。例えば
ポリスチレンの場合、光沢は極めて優れているが、一方
耐衝撃性が劣り実用に耐え得ない用途があり、この場合
、耐衝撃性ポリスチレンとブレンドすることにより光沢
と耐衝撃性のバランスを実用に耐え得る程度にまで改質
している。
本発明の目的は、耐衝撃性と光沢の双方が優れた熱可塑
性樹脂組成物を得ることにある。
上記目的を達成するために、該熱可塑性樹脂組成物の構
成要素である、耐衝撃性スチレン系樹脂及び該耐衝撃性
スチレン系樹脂ブレンド対象として特に本発明の目的を
達成し得る熱可塑性樹脂について種々検討した。
その結果以下の様な新しい事実を見い出した。
a)耐衝撃性スチレン系樹脂と他の熱可塑性樹脂との組
成物の場合、耐衝撃性スチレン系樹脂の有する衝撃強度
が優れる時、該組成物とした場合の衝撃強度は概して優
れているが、ある特定のポリブタジェンゴムを用いた耐
衝撃性スチレン系樹脂を使用するとさらに改良される。
b)又、上記において、光沢性については、耐衝撃性ス
チレン系樹脂の光沢が優れてい1       る時、
該組成物とした場合の光沢も概して優れているが、ある
特定のポリブタジェンゴムを用いた耐衝撃性スチレン系
樹脂を使用すると、さらに改良される。
上記特定のポリブタジェンゴムを用いた耐衝撃性スチレ
ン系樹脂とブレンドされる熱可塑性樹脂は、特にMMA
樹脂(メチルメタアクリレート樹脂)、ポリフェニレン
エーテル樹脂、スチレン・ブタジェンブロック共重合体
樹脂が主として選択され、光沢と耐衝撃性の優れた組成
物を与えることがわかり本発明に達した。
即ち、本発明は、ポリブタジェンゴム含量が5〜25重
量%であり、樹脂中に分散しているゴム粒子相の平均粒
径が02〜5μである耐衝撃性スチレン系樹脂であって
、用いるポリブタジェンゴムが12ビニル含量15〜3
5%、14シス含量20〜85%で、かつムーニー粘度
(ML1+4)20〜100.25°Cで測定した5重
量%スチレン溶液粘度(Sv)15〜50CpSで05
ML1+4≦SV≦1.0ML1+4 の関係にあるポ
リブタジェンゴムである耐衝撃性スチレン系樹脂を20
〜80重量%含むことを特徴とする熱可塑性樹脂組成物
である。本発明はその組成物の構成要素である耐衝撃性
スチレン系樹脂が特定のポリブタジェンゴムを用いたも
のになっていることにより初めて達成出来ることを見い
出したことに特徴があるが、該ポリブタジェンゴムは、
一般に市販されているものと比較して極めて特殊なポリ
ブタジェンゴムである。
即ち、本発明に用いるポリブタジェンゴムは通常そのミ
クロ構造から考えて、有機リチウム系触媒によって重合
し得ることが一般的であるが、市販の有機リチウム系触
媒によるポリブタジェンゴムはSV > 3.0 、M
Ll+4  が大部分であるのに対し、本発明に用いら
れるポリブタジェンゴムは0、5 ML   <SV≦
1.0 ML   でアリ、ムーニー1+4−    
       1+4粘度の割には、Svが極めて低い
タイプのものである。そのため、該ポリブタジェンゴム
の重合技術においても工夫が必要であるが、ゴム製造時
にゴム重合溶液の攪拌輸送に好都合であり、かつゴム貯
蔵時のコールドフローが小さいという工業的に極めて有
利な面を有している。又耐衝撃性スチレン系樹脂製造時
、スチレンに溶解した時の溶液粘度が極めて低いため、
ゴム粒子径のコントロール性に優れているばかりでなく
、攪拌・輸送にも好都合であるという工業的に有利な面
も有している。
又、本発明において、その耐衝撃性は主としてアイゾツ
ト衝撃強度を測定することにより把握したが、耐衝撃性
スチレン系樹脂のアイゾツト衝撃強度が低い場合でも、
本発明の組成物とした時のアイゾツト衝撃強度は大巾に
優れたものとなる。
これらの傾向は特にポリフェニレンエーテル樹脂との熱
可塑性組成物において顕著である。
以下本発明を更に詳細に説明する。
まず、本発明の構成要素である耐衝撃性スチレン系樹脂
について説明する。
耐衝撃性スチレン系樹脂に用いる特定のポリブタジェン
ゴムは、有機リチウム化合物を触媒として溶液重合する
ことにより得ることが出来る。有機リチウムとしては、
n−ブチルリチウム、5ec−ブチルリチウム等の有機
モノリチウムが一般的であるが、さらに特開昭57−4
0513  に示されル様に、12−ジリチオ−1,2
−ジフェニルエタン、14−ジリチオ−2−エチルシク
ロヘキサンの如き多官能性有機リチウムと有機モノリチ
ウムとの混合物、或いは有機モノリチウムとポリビニル
芳香族化合物(例えばジビニルベンゼン)の三者を含む
反応生成物等がある。
本発明で用いる特定のポリブタジェンゴムは、12ビニ
ル含量が15〜35%であり、シス1,4含量が20〜
80%である。この範囲外であれば本発明の熱可塑性樹
脂組成物とした場合の耐衝撃性が劣る。
このような特定のミクロ構造を有するポリブタジェンゴ
ムを製造する方法は、上記構造になるような方法であれ
ば従来公知のいかなる方法であってもよいが、具体的な
方法として、たとえば重合系にジメチルエーテル、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類、ジ
メチルサルファイド、ジエチルサルファイド等のチオエ
ーテル)  類、ジメチルエチルアミン、トリエチルア
ミン、)9n−プロピルアミン等のアミン類などの極性
化合物を添加して重合を行なう方法が挙げられる。
ビニル結合は、分子鎖中に均一にあっても、特公昭48
−875号に示されるように分子鎖に沿って漸減的に変
化するようなものでも、あるいはブロック的に結合して
いてもよく、全体として15〜35重量%含まれていれ
ばよい。耐衝撃性スチレン系樹脂に用いるポリブタジェ
ンゴムは、ムーニー粘度(ML1+4)20〜100、
好ましくは25〜60であり、25°Cで測定した5重
量%スチレン溶液粘度(SV) 15〜50 cps 
、好ましくは20〜約25 cpsであり、かつ05M
Ll+4≦8V≦10ML1+4の範囲にある。ムーニ
ー粘度20未満では、得られる熱可塑性樹脂組成物の耐
衝撃性が劣り、ムーニー粘度100を越えると、ゴムを
スチレンに溶解する時に時間がかかり、さらにゴム製造
時の乾燥が困難であり工業的に不利である。
又、SV l 5 cps未満では、得られる熱可塑性
樹脂組成物の耐衝撃性が劣り、SV 50 cpsを越
えると、特にゴム粒子相を02〜17μ程度に小さくコ
ントロールすることが難しくなると同時に光沢が劣る。
ここで驚くべきことは、用いるポリブタジェンゴムが0
5ML1+4≦sv≦10MLl+4テあり、かつ得ら
れた耐衝撃性スチレン系樹脂の分散ゴム粒子相が02〜
17μの時5V20〜約25 cpsのポリブタジェン
ゴムを用いると、最終的に得られる熱可塑性樹脂組成物
の光沢性と耐衝撃性のノくランスが特に優れていること
を見い出したことである。
又、0.5 ML1+4> SV  では、分散コム粒
子相ヲ0.2〜17μ程度に安定にコントロールするこ
とが難しくなり、さらに得られる熱可塑性樹脂の耐衝撃
性が劣る。
SV > 1.0 ML   では、特に光沢が劣る熱
可塑1+4 性樹脂組成物となる。
本発明を構成する耐衝撃性スチレン系樹脂は、特定のポ
リブタジェンゴムの含量5〜25重量%であり、好まし
くは8〜20重量%である。
上記範囲が好ましい理由は、用いるポリブタジェンゴム
が05ML1+4≦sv≦10MLl+4  とイウ特
定のゴムであることも関係しているが、さらに最終的に
得られる熱可塑性樹脂組成物中に含まれるポリブタジェ
ンゴム含量を一定とした時、用いる耐衝撃性スチレン系
樹脂中のゴム含量によって耐衝撃性が異なるためである
例えば、熱可塑性樹脂組成物中のポリブタジェンゴム含
量を3重量%で一定とした場合、ゴム6重量%耐衝撃性
スチレン系樹脂/ポリフェニレンエーテル(50150
)と、ゴム12重量%耐衝撃性スチレン系樹脂/ポリフ
ェニレンエーテル(25/75)とを比較すると、後者
の方が優れた耐衝撃性を示す組成物となる。耐衝撃性ス
チレン系樹脂中のゴム含量が5重量%未満では、得られ
る熱可塑性組成物の耐衝撃性が不足し、ゴム含量が25
重量%を越えると、耐衝撃性スチレン系樹脂製造時、溶
液粘度が高く、ゴム粒子径のコントロールが困難となる
。   ・ 本発明を構成する耐衝撃性スチレン系樹脂に用いられる
ポリブタジェンゴムは、前述したようにそのMLl+4
とSVの関係が極めて特殊な上にSVが極めて低いため
、このようなポリブタジェンゴムを得るには若干の工夫
が必要である。具体的な方法は、たとえば、重合系中に
若干量のジビニルベンゼンを添加して重合する方法(特
公昭39−17074号参照)、またはりピングポリマ
ーを四塩化ケイ素、メチルトリクロルシラン、四塩化炭
素等のハロゲン化物類、アジピン酸ジエチル等のジエス
テル類等の多官能性カップリング剤でカップリング反応
させること〔たとえばJournal of Poly
merScience Part An Vow、 3
.93〜103 (65)、英国特許第1223079
号等〕によって行なう方法も有用である。
上記リビングポリマーを、多官能性カップリング剤でカ
ップリングする場合、そのリビングポリマーの重合法と
して単にn−ブチルリチウムの如き有機モノリチウムで
重合する方法、1.2ジリチオ−12−ジフェニルエタ
ンの如き有機ジリチウムを有機ジリチウムとの混合物で
重合する方法、1   有機モノリチウムとポリビニル
芳香族化合物(例エバジビニルベンゼン)の三者を含む
反応生成物で重合する方法等がある。
かかる方法によって本発明に用いる特定のポリブタジェ
ンゴムが製造可能であるが、前記範囲を満足するならば
、これ以外の従来公知の方法を用いてもよい。
本発明を構成する耐衝撃性スチレン系樹脂中に分散して
いるゴム粒子相の平均粒径は02〜5μの範囲にあり、
好ましくは02〜17μである。
ゴム粒子径が02μ未満では、熱可塑性樹脂組成物の耐
衝撃性が不足し、5μを越えると光沢が劣る。
本発明の耐衝撃性スチレン系樹脂を得る方法は、本発明
が満足されるように配慮されているかぎり、公知の方法
を用いてもよいが、特に塊状重合法、塊状−懸濁重合法
が好ましい。
以下、塊状重合法と塊状−懸濁重合法の実施の態様を述
べる。
一般に塊状重合においては、特定のポリブタジェンゴム
をスチレンに溶解し、無触媒の場合は通常95〜200
°Cにおいて加熱重合し、触媒重合あるいは照射重合に
おいては一般に、より低い温度において、すなわち20
〜150°Cにおいて、実質的にスチレンの重合が完了
するまで重合操作が継続される。この塊状重合に際して
は、しばしば公知の内部潤滑剤、たとえば流動パラフィ
ンが重合体100重量部に対して1〜5重量部添加され
る。重合終了後、生成ポリマー中に少量(1〜5%)の
未反応スチレンを含有する場合は、かかるスチレンを公
知の方法、7ことえば減圧除去あるいは揮発分除去の目
的に設計された押出装置で除去するなどの方法によって
除去することが望ましい。かかる塊状重合中の攪拌は、
必要に応じて行なわれるが、スチレンの、重合体への転
化率、すなわちスチレンの重合率が80%以上まで進ん
だ後、攪拌を停止するか緩和するのが望ましい。過度の
攪拌は得られる重合体の強度を低下させることがある。
また、必要ならば少量のトルエン、工。
チルベンゼン等の希釈剤の存在下で重合し、重合終了後
に未反応スチレンとともにこれら希釈剤は加熱除去して
もよい。
塊状懸濁併用重合も本発明の構成要素である耐衝撃性ス
チレン系樹脂の製造に有用である。この方法は、まず、
前半の反応を塊状で行い、後半の反応を懸濁状態で行な
うものである。すなわち、本発明の特定のブタジェンゴ
ムのスチレン溶液を先の塊状重合の場合と同様に無触媒
下で加熱重合または触媒添加重合し、あるいは照射重合
して、スチレンの通常50%以下、好ましくは10〜4
0%までを部分的に重合させる。これが前段の塊状重合
である。次いで、この部分的に重合した混合物を懸濁安
定剤またはこれと界面活性剤の両者の存在下に水性媒体
中に攪拌下に分散させ、反応の後半を懸濁重合で完結さ
せ、最終的に洗浄、乾燥し、必要によりペレットまたは
粉末化し、実用に供するものである。
以上の他、これらの方法の改変、改良を行なった従来公
知の方法により、有用な耐衝撃性スチレン系樹脂が得ら
れる。
また、本発明における特定のポリブタジェンとともに耐
衝撃性スチレン系樹脂を形成するスチレンの一部をスチ
レン以外のスチレンというラジカル共重合可能な単量体
で置換してもよい。かがるスチレン以外の共重合可能な
単量体は、スチレンを含む全単量体中の50重量%以下
の範囲で用いられる。このようなスチレン以外の共重合
可能な単量体としては、α−メチルスチレン、ビニルト
ルエン、ビニルエチルベンゼン、ビニルキシレン、ビニ
ルナフタレン等のモノビニル芳香族炭化水素、ブタジェ
ン、イソプレン等の共役ジエン類、またはアクリルニト
リル、メタクリル酸メチルなどから選ばれた1種または
2種以上のモノマーが用いられる。
次に本発明において耐衝撃性スチレン系樹脂とブレンド
される熱可塑性樹脂について述べる。
熱可塑性樹脂としては、MMA樹脂、ポリフェニレンエ
ーテル樹脂、スチレン・ブタジェンブロック共重合体樹
脂が主として選択される。
MMA樹脂としては、少な(ともメチルメタクリ1  
レートモノマーを50%以上とその他オレフィン系ビニ
ルモノマーとを重合又は共重合して得られる樹脂である
ポリフェニレンエーテル樹脂としては、一般式(式中、
Rr 、RQ + 1FL3 、 R4+ Rs * 
Ra  は同−又は異なるtert−ブチル基を除く炭
素数1〜4のアルキル基、アリル基、ハロゲン、水素等
の一価の残基であり、R5,R6は同時に水素ではない
)を繰り返し単位とし、構成単位が(I)又は(I)及
び(If)から成る、単独重合体或いは、共重合体であ
る。
又、スチレン・ブタジェンブロック共重合体樹脂とは、
少なくとも1個のポリブタジェンブロックと少なくとも
2個のポリスチレンブロックから成る共重合体であり、
スチレン含量は50〜90重量%のものが一般的である
上記の各種熱可塑性樹脂は、本発明の構成要素である耐
衝撃性スチレン系樹脂に20〜80重量%ブレンドして
使用される。20重量%未満では、上記各種熱可塑性樹
脂の光沢及び耐衝撃性以外の特性が乏しくなり、80重
量%を越えると耐衝撃性と光沢の改良効果が乏しくなる
本発明の熱可塑性樹脂組成物において、特に、ポリフェ
ニレンエーテル樹脂と耐衝撃性スチレン系樹脂との夫々
ブレンドにおいて、該スチレン系樹脂中のゴム粒径が0
.2〜17μと低い場合において、特に有効な熱可塑性
樹脂組成物となる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、射出成形、押出成形等
の加工法で多種多様に実用上有用な製品として使用出来
る。さらに加工に際して、必要に応じて酸化防止剤、紫
外線吸収剤、滑剤、離型剤、充てん剤さらに他の熱可塑
性樹脂を混合してもよい。
以上説明して来た様に本発明は、光沢と耐衝撃性が共に
優れた熱可塑性樹脂組成物であり、その応用範囲は広く
本発明の工業的意義は大きい。
以下に若干の実施例を示し、本発明の具体的な実施例 実施例1 次に示す方法により、表1実施例Bのポリブタジェンゴ
ムを重合した。
即ち、内容積101の攪拌装置、ジャケット付のオート
クレーブを洗浄乾燥し、窒素置換後、予め精製乾燥した
ブタジェンモノマー100重量部とn−ヘキサン700
重量部の割合で加え、n−ブチルリチウムの10重量%
n−ヘキサン溶液をn−ブチルリチウム換算で0.23
重量部加え、さらに12ビニル調整剤としてテトラヒド
ロフランを0.17重量部加えて70″Cにて重合を開
始した。
重合1時間後、さらにカップリング剤として四塩化ケイ
素を0122重量部加えて1時間反応させた。
得られたポリマー溶液にBH’ll’ (ブチルヒドロ
キシトルエン)をゴム100重量部当り05重量部加え
、溶媒を二本ロールにて加熱除去し、実施例Bのポリブ
タジェンゴムを得た。さらに実施例C1D、E、比較例
A、Fのポリブタジェンゴムを触媒とカップリング剤の
量を変えること以外は実施例Bと同様の要領にて重合し
た。
得られたポリブタジェンゴムの特性を表1に示す。5重
量%スチレン溶液粘度は、キャノンフェンスケ型粘度計
を用いて25°Cにて測定した。
ミクロ構造は、赤外分光光度計を用いてモレロ法CLa
、chimica E L’1ndustria、 4
1.758(1959)による〕にて測定した。
表1の各ゴムを用いて、以下に述べる塊状重合法により
耐衝撃性スチレン系樹脂を得た。
即ち、表1の各種ゴムを夫々96重量部をスチレン90
.4重量部トルエン10重量部に均一に溶解させた。こ
れを攪拌装置、ジャケット付反応器に移シ、スチレン1
モルに付き、lX]o’モルのジーtert−ブチルパ
ーオキサイドを加えて110°Cで3時間、140°C
で5時間、160°Cで2時間反応させた。
反応中、ゴム粒子相の平均粒径が約1,1〜1.31 
   μになる様攪拌数をコントロールした。
得られた重合体を230°Cにて未反応物を減圧除去後
、BHTを重合体100重量部当り05重量部添加し、
押出機にてペレット化した。平均粒径はコールタ−カウ
ンターを用いて測定し50%メジアン径として表現した
。M、I(メルトインデックス)は条件G(200°C
x 5 kg )でASTM D1238に従って測定
した。
得られた耐衝撃性スチレン系樹脂の特性を表1に示す。
上記樹脂とポリフェニレンエーテル〔ポリ(2,6−シ
メチルー14−フェニレンエーテル、x今度120〕と
の50:50ブレンド物について物性を測定した。
アイゾツト衝撃強度は圧縮成形によって得られた厚さ約
3 mmの平板を用い、JIS K 6871  に従
って測定した。光沢は、]−50mmX ] 50mm
、厚さ2酊の片ピンゲート付金型で射出成形を行ない、
ゲート部とゲート反対側部の光沢の平均値をJISK 
8741に従って測定した。得られた結果を表1に示す
。表1から実施例Cが光沢と耐衝撃性のバランスが最も
優れ、比較例Aでは、耐衝撃性が劣り、比較例Fでは光
沢が共に劣ることがわかる。
実施例2 表2に示す様な5重量%スチレン溶液粘度(SV)とム
ーニー粘度(ML1+4 )との比Sv/ML1+4ノ
異なる4種のポリブタジェンゴムを重合した。
用いた触媒はn−ブチルリチウムであり、カップリング
剤としては四塩化ケイ素であり、両者の使用量を変える
こと以外は実施例1と同様の要領にて重合した。
上記4種のポリブタジェンゴムを用いて、夫々ゴム含量
18重量%、ゴム粒子径約0.9μの耐衝撃性スチレン
系樹脂を塊状懸濁重合法によって得た。
即ち、表2の各種ゴムを夫々18重量部をスチレン82
重量部に均一に溶解させた。
これを攪拌装置、ジャケット付反応器に移し、tert
−ドデシルメルカプタン0.06重量部を添加して、該
溶液を無触媒下に120°Cで5時間攪拌しつつ加熱し
、スチレンの約35%が重合した溶液に、該溶液100
重量部当り、トリスノニルフェニルフォスファイト03
重量部とジーtert−プチルパーオキサイド01重量
部を添加した。
一方、02重量部の懸濁安定剤ポリビニルアルコール、
及び0.75重量部の界面活性剤ドデシルベンゼンスル
フオン酸ナトリウムを150重量部の水に溶解し、上述
の部分重合体100重量部を懸濁させ、この懸濁混合物
を攪拌しつつ120°Cで6時間、次いで130℃で3
時間加熱してスチレンの重合を実質的に完了させ、懸濁
粒子状の耐衝撃性スチレン系樹脂を得た。これを遠心分
離により、反応混合物より分離し、温水で洗浄し空気乾
燥した。ゴム粒子径は、反応器の攪拌装置の回転数を調
整することにより、約09μに調整した。
得られた耐衝撃性スチレン系樹脂の特性を実施例1と同
じ方法にて測定した。その結果を表2に示す。
上記樹脂とポリフェニレンエーテル〔ポリ(26−シメ
チルー1.4−フェニレン)エーテル、重合1 度12
0〕との50対50ブレンド物について、実施例1と同
じ方法にて測定した。その結果を表2に示す。
表2から、実施例H,Iでは光沢と耐衝撃性が共に優れ
、比較例Gでは耐衝撃性が劣り、比較例Jでは特に光沢
が劣る。
実施例3 表3に示す本発明に用いるポリブタジェンゴムを実施例
1と同様の要領にて重合した。但し、実施例1では触媒
としてn−ブチルリチウムを用いたが、実施例3では以
下に示す方法にて調整したn−ブチルリチウムとジビニ
ルベンゼンの三者ヲ含む反応生成物を触媒として用いた
即ち、n−ブチルリチウム135重量部、ジビニルベン
ゼン4.1r li i 部、ブタジェンモノマー10
0重量部をn−ヘキサン700重量部に加えて、70°
Cで40分反応させたものを触媒として用いた。この調
整触媒を重合系に添加する場合はn−ブチルリチウムに
換算した量で表現した。ジビニルベンゼンは、市販のも
のを用いた。この製品はジビニルベンゼン異性体を含有
する混合物(約57%)で、その残部はエチルベンゼン
、ジビニルベンゼンテアル。
触媒の使用量は、ブタジェンモノマー100重量部当り
、n−ブチルリチウム換算量として0.25重量部であ
り、カップリング剤四塩化ケイ素は011重量部用いた
得られたポリブタジェンゴムの特性を実施例1と同じ方
法で測定した特性を表3に示す。
上記ポリブタジェンゴムを用いて、実施例1と同様の要
領にて塊状重合し、耐衝撃性スチレン系樹脂を得た。ゴ
ム含量は13重量%とじ、ゴム粒子径は、反応器の攪拌
装置の回転数を調整して、3.0μ、15μ、04μに
調整した。
得られた耐衝撃性スチレン系樹脂の物性を実施例1と同
じ方法にて測定し表3に示す。
又、上記各耐衝撃性スチレン系樹脂とポリフェニレンエ
ーテル〔ポリ(26−シメチルー1.4−フェニレン)
エーテル、重合度120〕との40=60ブレンド物に
ついて実施例1と同じ方法で測定し表3に示した。
表3から、実施例Mの様に耐衝撃性スチレン系樹脂の耐
衝撃性が劣る場合でも本発明の組成物と1    した
場合は優れた耐衝撃性を示すことがわかる。
又、実施例り、Mの耐衝撃性は実施例によりも優れてい
ることがわかる。
表  3 実施例4 実施例1の実施例Cのポリフリジエンコ°ムを用いて、
ゴム粒子径約12μで、かつゴム含量12重量%の耐衝
撃性スチレン系樹脂(実施例C相当)とゴム含量6重量
%のものを実施例1と同様の要領にて得た。
上記二種の耐衝撃性スチレン系樹脂とポリフェニレンエ
ーテル〔ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレン
)エーテル、重合度120〕とブレンドして、熱可塑性
樹脂組成物を得たが該組成物中のゴム含量が3重量%と
なる様ブレンド比を決めた。即ち表4の実施例Nでは2
5ニア5.実施例0では50 :50とした。
得られた該組成物について実施例1と同じ方法にて特性
を測定し、表4に示した。
表4から実施例Nは、実施例Oより耐衝撃性が優れてい
ることがわかる。
表  4 実施例5 実施例2の実施例H及び比較例、Jのポリブタジェンゴ
ム及びそれを用いた耐衝撃性スチレン系樹脂を用い、以
下に示す各種熱可塑性樹脂と50・50にブレンドし、
実施例1と同じ方法にて熱可塑性樹脂組成物の特性を測
定した。
実施例Pと比較例Qに用いたMMA樹脂はメチルメタア
クリレート60%とスチレン40%との共重合体で、M
、I (230°C,3,8kg)は12である。
実施例Rと比較例Sに用いたスチレン・ブタジェンブロ
ック共重合樹脂は、スチレン−ブタジェン−スチレン型
のポリマーで、スチレン含量75重量%、 M、I (
200°C,5kg)は]0である。
表5から、実施例P、実施例Rは耐衝撃性が優れている
ことがわかる。
29

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ポリブタジェンゴム含量が5〜25重量%であり、樹脂
    中に分散しているゴム粒子相の平均粒径が02〜5μで
    ある耐衝撃性スチレン系樹脂であって、用いるポリブタ
    ジェンゴムが、12ビニル含量15〜35%、14シス
    含量20〜85%で、かつムーニー粘度(ML1+4)
    20〜100.25°Cで測定した5重量%スチレン溶
    液粘度(SV )15〜50 cpsで、05ML1+
    4≦sv≦10ML1+4の関係にあるポリブタジェン
    ゴムである耐衝撃性スチレン系樹脂を20〜80重量%
    含むことを特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
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