JPS59106227A - 脱穀機の選別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は脱穀機において扱き室内で脱穀されて落下する
穀粒と脱穀時に発生して落下する処理物とを選別する選
別装置に関するものである。

脱穀機の選別装置は、扱き室の下方において揺動する揺
動棚を備えておシ、揺動棚内には、脱穀穀粒を選別する
グレンシープ、選別網などと、脱穀時に発生したわら屑
や穂切れなどの処理物を選別するストロラックやチャフ
シーブなどを備えている。そしてこれらによる選別は、
揺動棚の揺動と、揺動棚始端部の下方で回転する唐箕か
ら揺動棚内へ吹き込まれる選別風と、揺動棚の上方で回
転する吸引ファンの吸引風によって行なわれる。

このような選別装置へ供給される選別物は、穀粒の他に
わら屑、穂切れ、かぎヌ、小枝梗、維草など大きさや密
度の異々る種々雑多のものが含まれておシ、脱穀品種や
殻稈の乾湿状態にょシその量や密度が大きく異なる。し
たがって常に優れた選別性能を確保するためには、脱穀
状態に対応して各選別体を配置し、また選別風の風ｔ１
風向を調節することが望ましい。そこで従来、チャフシ
ーブのフィンを開閉して選別条件を脱穀状態に対応させ
ることが試みられているが、満足した効果を期待するこ
とができなかった。すなわち、脱穀時建おける処理物の
発生μが多かったり処理物中釦小枝梗や船草が混在して
いてこれが穀粒に混って回収される虞があるときには、
フィンを倒伏させるが、この場合処理物の混入が防止で
きても、その反面においてフィン間を吹き上ける選別風
が弱くなって処理物の選別性能が低下すると旨う不具合
があった。

本発明は以上のようガ点Ｋａみ力されたもので、処理物
選別体の処理物移送方向に並列する複数個のフィンを、
選別風の送風径路内のフィン群とそれ以外のフィン群と
に分けてそれぞれ別々ＶＣ傾斜角度を調節自在に形成す
ることにより、乾燥していて処理物発生の正常な殻稈の
脱穀時には穀粒の飛散を防止して穀粒ロスの減少を計る
とともに、処理物の質および１が正常でない脱穀時には
意図せぬ処理物の穀粒への混入を防止し選別風を強くす
ることによシ、穀粒の品質向上と選別性能の向上を計っ
た脱穀機の選別装置を捺供するものである。以下、本発
明の実施例を図面に基いて説明する。

第１図ないし第６図は本発明に係る選別装置の実施例を
示し、第１図はとれを実施した脱穀機の縦断面図、第２
図は同じ＜　１１１１断面図、第３図は穀粒選別体近傍
の縦断面図、第４図は同じく要部の斜枡図、第５図は同
じく側断面図、第６図は穀粒選別体の概要斜視図である
。図において、脱穀機１のフレーム２は、扱き室３とそ
の下方の選別室４とで一体形成されておシ、扱き室３内
には周面に多数の扱き歯５がらせん状に１設された扱き
胴６が一１架されている。扱き室３の殻稈便船ロアと殻
稈排出口８とを連結してフレーム２の前部側板に開口さ
れた扱き口の外方には、脱穀殻稈を搬送するフィードチ
ェーン９が張架されている。扱き胴６の側方と下方とに
は、これと同心半円弧状に形成され脱穀穀粒を漏下させ
る扱き室受網１ｏが張架されており、その終端部には、
脱穀時に発生しかわら屑や穂切れ、かぎ又等の処理物を
排塵物として排出させる排塵口１１が開口されている。

扱き室受網１０下方の選別室４内には、上方へ向って全
面的に開口する逆三角形箱状に形成された揺動棚１２が
、図示しない偏心カムと揺動アームとで支持されて装架
されており、偏心カムの回転によって揺動するように構
成されている。揺動棚１２の上端開口部には、多数の透
孔を有する穀粒選別体１３としてのグレンシープが扱き
室受網３− １０の下方に位置して揺動棚１２の幅いっばいに支架さ
れておシ、また同じく揺動棚１２の上端開口部には、複
数個の鋸刃状フィンを揺動棚１２の、　幅方向に並設し
てなる処理物選別体１４としてのストロラックが排塵口
１１の下方に位置して揺動棚１２の幅いつばいに支架さ
れている。１５け揺動棚１２の構成部材であって穀粒選
別体１３の透孔を通って落下する穀粒等を揺動棚１２の
揺動ととも建滑行させるグレンパンであり、このグレン
パン１５の先端からは穀粒選別体１６としての選別網が
ホソ水平状に突設されている。

全体を符号１Ｔで示すものは、穀粒選別体１６の網目を
通って落下する穀粒を透過させかつ処理物？別体１４か
ら落下する処理物を選別するチャフシーブと呼ばれる処
理物選別体であって、穀粒選別体１６の下方から選別物
搬送方向に延設されている。この処理物選別体１１け、
長方形状に枠組形成されて揺動棚１２に両端を固定され
た枠体１８を備えており、この枠体１８とその幅方向中
央部を仕切る一対の仕切板１９とＫは、複数個の４− クランク１Ｎ＋２０が選別物搬送方向に並列して回動自
在に軸支されている。各クランク軸２ｏにはそれぞれ板
状に形成された左右一対のフィン２１が、仕切板１９を
挾んでその両側に固定されており、フィン２１全体は、
後述する唐箕３５から排Ｅ口１１方向へ指向する送屏路
２２を通って吹き上げてくる選別風の送風径路内に配置
された３個のフィン２１かもなる始端側のフィン群と、
それ以外の終端側フィン群とに分けられている。そして
始端側のフィン群が固定京れた各クランクｌ１ｌＩ２０
の偏心部は、左右の仕切板１９間に位置する連結板２３
によって遊装状態で連結されており、また終端側のフィ
ン群が固定された各クランク軸２０の偏心部は、同様に
して別の連結板２４で連結されている。各連結板２３．
２４と機台操作部に設けた一対の操作レバーとの間はワ
イヤ２５．２Ｂによってそれぞれ連結されており、また
各連結板２３．２４と仕切板１９側との間には、ワイヤ
２５．２６を緊張させる方向の引張り力を有する引張シ
ばね２７，２８がそれぞれ張架さ力ている。

こうすることにより各操作レバーを掃作すると、各連結
板２３．２４が別々に往機動じてクランク軸２０の偏心
作用により各フィン群のフィン２１が群ごとに別々に角
ｖｌ！Ｉ１．１節される。

以上のように構成された処モ■１物選、別体１Ｔの終端
部からは、線杆状に形成された複数個の面線万が突設さ
れておシ、との節線２９の上方には、周面に多数の羽根
を備え処理物選別体１４．１７上の処理物から畔いわら
屑などを吸引して枦外へ排出する吸引７アン３０が軸架
されている。さらに卯理物立別体１７の下方には、その
フィン２１の間から落下する釦゛粒と一部のわら屑叫を
選別する穀粒選別体３１としてのブレーンシーブが揺動
棚１２の幅いっばいに装架されている。この穀粒選別体
３１は前記フィン２１と同方向に並列する複数個のフィ
ン３２を備えておシ、フィン３２は連結板３３で連紋さ
れたクランク！１ＩＩＩ３４に固定されている。そして
連結板３３を往復動させることＫよシ全部のフィン３２
がいっせいに揺動してその傾斜角度が調節されるように
構成されているが、その調節構造は前記処理物選別体１
７と＃′１１ソ同じであるからその図示および説明を省
略する。

揺動棚１２の始端部下方には、複数個の羽根を備え第２
図に矢印Ａで示す方向に回転して選別風を起風する唐箕
３５が軸架されており、また穀粒選別体３１の下方には
、これから落下する穀粒を回収のために搬送する１臀ら
せんコンベア３６が軸架されている。さらに前記節線２
９の下方には、処理物を選別した結果残って落下するい
わゆる２番物を受けて搬送する２番らせんコンベア３Ｔ
が軸架されており、その搬送終端部には、搬送された２
番物を扱き室３へ還元させる２番揚穀機３８が設けられ
ている。３９け脱穀後の穀稗すなわち排わらを搬送する
排わらチェーン、４０は搬送された排わらを切断して圃
場へ散布する排わらカッタ、４１は１番らせんコンベア
３６で搬送された穀粒を揚上搬送して籾タンク４２内へ
排出する揚穀筒である。

以上のように構成された脱穀機の動作を説明する。扱き
胴６の扱き歯５で脱穀された穀粒は、−一・７一 部のわら屑とともＫｌき室受網１０の網目を通って落下
し、穀粒選別体１３ｆ介してグレンバ図５上に落下した
ものは、揺動棚１２の揺動によってグレンパン１５上を
滑行して搬送されたのち、穀粒選別体１６の網目を透過
し、さらに処理物選別体１７のフィン２１の間から穀粒
選別体３１上如落下する。この穀粒は揺動棚１２の揺動
と、唐箕３５が起用して送風路から吹き込んでくる選別
風とで選別され、フィン３２０間から１番らせんコンベ
ア３６上に落下して搬送されたのち、揚穀筒４１内を揚
上搬送されて籾タンク４２内へ排出貯蔵される。一方、
脱穀時に発生したわら屑や穂切れ、かぎ又、小枝梗など
の処理物は、扱き室３内を移送されたのち、排塵口１１
から処理物選別体１４上に落下し、前記穀粒中に混入さ
れていた一部のわら屑々どと合流して揺動棚１２の揺動
により処理物選別体１Ｔ上に落下する。処理物選別体１
７上を移送される処理物は、揺動棚１２の揺動と、唐箕
３５からの選別風ならびに吸引ファン３０の吸引風によ
って選別され、一部の穀粒は穀粒選８− 別体３１上に落下して選別回収される。また軽いわら屑
や塵埃勢は、晒引ファン３ｏで吸引されて機外へ排出さ
ｈる。選別の結果残った処理物−ゎゆる２番物は、節線
２９の線間から２番らせんコンベア３７上に落下したの
ち移送されて扱き室３へ還元される。との２番物は扱き
室３内を搬送中の処理物と合流して前記選別が繰返され
る。

以上のようにして行なわれる脱穀ｒ　、Ｔ！ｉ別作業の
うち処理物選別体１７による選別においては、脱穀用の
殻稈が乾燥状態でかつ脱穀時に発生する処理物の褐およ
び素が概ね標準状態の場合にけ、操作レバーの操作によ
りワイヤ２６を弛め、連結板２４を引張りばね２８の引
蒙り力によシ移動させてクランク１！１１１２０の細心
作用で終端側フィン群のフィン２１を第３図に示すよう
に起立させる。また掃作レバーの操作によりワイヤ２５
を引張り、連結板２３を引張りげね２１の引張り力に抗
して移動させると、クランクｌＩ＋２０の便心作用て始
端側フィン群のフィン２１が倒伏してフィン２１間の開
口部が狭くなる。したがって穀粒選別体１６上の穀粒に
は強い選別風が作用せず、穀粒が節線２９による２香選
別方向へ飛散することなく穀粒選別体１６と処理物選別
体１７の始端側フィン群で選別される。オた処理物選別
体１７の終端側フィン群上の処理物はフィン２１間を吹
き上げる強い選別風によって選別される。次に湿った殻
稈を脱穀するぬれ扱きや麦の脱穀の場合および処理物中
に小枝梗や離草が多い場合には、操作レバーの掃作で終
端側フィン群のフィン２１を倒伏させ、始端側フィン群
のフィンを起立させる。こうすることにより、終端側フ
ィン群のフィン２１間から処理物が落下することが々く
穀粒選別体３１上における穀粒の品質が向上するととも
に、選別風が始端側フィン群の開いているフィン２１間
から強く吹き上げ、とれが終端側フィン群のフィン２１
上を移送中の処理物にも強く作用するので、終端側フィ
ン群のフィン２１が倒伏していても選別作用が低下する
ことがない。また始端側フィン群の開いているフィン２
１間から吹き上げる強い選別風が穀粒選別体１６上の穀
粒および処理物選別体１４上の処理物に対しても強く作
用するので、終端側フィン群のフィン２１が倒伏してい
てもこれらの穀粒および処理物の選別性能が低下するこ
とがない 以上の説明により明らかなように、本発明によれば脱穀
機の選別装置において、処理物選別体１７の処理物移送
方向に並列する複数個のフィン２１を、選別風の送灰径
銘内のフィン群とそれリグｉのフィン群とに分け、穀秤
の乾燥状態や脱穀時に発生する処理物の質や量に対応し
てフィン２１の傾斜角度を始端側、終端側の各フィン群
ととに別々に調節可能に構成することにより、脱穀殻稈
が乾燥していてかつ発生処理物の質、弁が正常な脱穀時
には、始端側フィン群のフィン一度を絞り終端側フィン
群のフィン開度を広くすれば、選別用が穀粒に対して強
く作用しないので、穀粒の２番飛散を防止することがで
きて穀粒のロスを減少させることができるとともに、処
理物妬は強い選別風が作用するので、従来通りの選別性
能を確保することができる。また、麦の脱穀やぬれ扱き
の場合１１− および処理物中忙小枝梗や雑草が多く混在する場合等の
脱穀時建は、始端側フィン群のフィン開度を広くし終端
側フィン群のフィン開度を絞れば、処理物がフィン２１
間から落下して穀粒に混入することがなく穀粒の品資が
向上するとともに、強い選別風が始端側フィン群のフィ
ン２１間から吹き上けるので穀粒ならびに処理物のＲＩ
Ｉ４が促進され選別性能を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第６図は本発明に係る選別装置の実於例を
示し、第１図はとれを実施した脱穀機の縦断面図、第２
図は同じく側断面図、第３図は穀粒選別体近傍の縦断面
図、第４図は同じく要部の斜視図、第５図は同じく側断
面図、第６図は穀粒選別体の桁要斜視図である。 １・・・・脱穀機、３・・・・扱き室、１１・・・・排
塵口、１２・・・・揺動棚、１７・・・・処理物選別体
、２１・ｅ・・フィン、３５・・拳・唐笥。 特許出願人　井関農機株式会社 代理人山川政樹０ジ為１名） １２−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 扱き室の排塵口方向に主選別風の送風方向を指向させた
   脱穀機において、処理物搬送方向に並列する複数個のフ
   ィンを備えて揺動棚内に支架された処理物選別体の前記
   フィンを前記主選別風の送風径路内のフィン群とそれ以
   外のフィン群とに分けてそれぞれ別々に傾斜角度を調節
   可能としたことを特徴とする脱穀機の選別装置。