JPS5857823B2 - デイスクプレ−ヤ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ディスクを自動搬送および演奏する手段を備
えたディスクプレーヤに関し、特に、カートリッジシェ
ル、トーンアーム等の精密作動部分に、不用意に人の手
が触れることを避け、あるいは高度な操作技術を自動手
段に担当せしめるごとくして、人の手をわずられせるこ
とを極力避けるようにしたことを特徴とする。

周知のごとく、ディスクプレーヤは、ディスクを載置す
るターンテーブルとトーンアーム機構を主体として、構
成され、通常、ディスクを手で挾持してターンテーブル
に載置し、しかる後、ターンテーブルを回転せしめて、
トーンアームを回転中のディスク上に案内する等の、種
々の人為的操作を要した。

このため、上記諸々の操作のうち、ターンテーブル上の
センターシャフトにディスクの透孔を嵌合したり、トー
ンアームのリードインに続いて、ドロップインポイント
を探して、自動的に、スタイラスのドロップインを正し
く行わせるという、比較的面倒な機能を自動化したプレ
ーヤシステムが提案され、かつ実施化されるにおよんで
いる。

しかしかかる従来のプレーヤシステムにあっても、ター
ンテーブルにディスクを載置する作業、特にこのセンタ
ーシャフトに上記ディスクの透孔を嵌合するという面倒
な作業を常に要し、また、上記トーンアーム部分が外部
に臨んで、手で触れる部分を損傷したり、塵埃の付着に
よる作動の不完全化を促している。

本発明は、かかる従来の不便をさらに改善するため、デ
ィスクの透孔をターンテーブルのシャフトに確実に案内
させるためのディスクの搬送手段を、ディスクプレーヤ
の内外部に出入自在となした、新規なディスクプレーヤ
を提案するものである。

以下、本発明の実施例を図面について説明する。

第１図乃至第４図は本発明にかかるディスクプレーヤの
平面図および各部の変化状態を示す正面断面図であり、
１はアクリル等の透明部材で形成したディスクプレーヤ
本体を構成する外筐であり、該外筐１内にはモータ２が
取り付けられ、該モータ２と一体連設したセンターシャ
フト３にターンテーブル４が固着されている。

このターンテーブル４はディスクよりも幾分小さく、そ
の−ヒ面には摩さつ部材５等か貼着されて、後述するサ
ブターンテーブルとの摩さつ係合を確実にしている。

また、上記ターンテーブル４の上方には、上記センター
シャフト３の軸方向に任意に昇降しつるガイド部材６が
臨み、第１図でみるごとく、コ字状に形成されている。

さらに、該コ字状ガイド部材６の開放端側における、上
記筐体１の側面には、後述するディスク搬送手段の挿入
ロアが穿設され、該搬送手段の上記ガイド部材６への案
内前には、第２図に示すように該ガイド部材６の上記開
放端部で、上記搬送手段が容易に脱抜されないように支
持されるごとくなる。

８はその搬送手段たる搬送板で、該搬送板８の中心部付
近には、上記ターンテーブル４を上下方向に自由に案内
しうる円状の透孔９が穿設されており、該透孔９の周縁
を切欠して設けた段状部１０には、中心部を摘み上げた
ような円板状のサブターンテーブル１１が係合されてい
る。

なお、この摘み上げた部分の下面部の凹欠部１２は、上
記センターシャフト３の頂部に嵌合するごとき形状とな
っており、また、上面部の凸起部１３は、上記サブター
ンテーブル１１にディスク１４を載置したとき、そのデ
ィスク１４のセンターホール１５に容易に嵌合されうる
サイズになっている。

１６は、上記筐体１内のベース１７に植立した支柱１８
によって、周知のごとく支持されたトーンアーム、１９
は該トーンアーム１６の先端に取り付けたカートリッジ
シェルである。

一方、上記搬送板８の側縁部には、第５図および第６図
に示すごとき、ランク２０が連設され、該ランク２０に
噛合するギヤー２１が、上記搬送板８を上記のように支
持するガイド部材６の開放端部に、回転自在に取り付け
られており、モータ２２を駆動して、上記ギヤー２１を
回転したとき、上記搬送板８は、上記ガイド部材６に沿
って、上記筐体１の内外を出没するごとくなる。

なお、上記モータ２２は、上記搬送板８に関連した機構
または部位に、任意に取り付けられている。

さらに、上記ガイド部材６は、第７図および第８図に示
すごとく、その側部に軸杆２３，２４が植設され、該軸
杆２３，２４には、それぞれ長短２枚のリンク２５．２
６および２７，２Ｂの一端が回動自在（こ取り付けられ
、該各リンク２５，２６および２７．２８の他端は、上
記筐体１の底部を水平移動する送り部材２９および上記
筐体１の所定部位に、支軸３０，３１および３２，３３
を中心として、回動自在に取り付けられている。

また、上記送り部材２９の一側面にはラック３４が連設
され、該ラック３４Ｇこモータ３５の軸に一体的に取り
付けたギヤー３６が噛合されるごとくなる。

したがって、上記モータ３５の駆動により、上記送り部
材２９は左右に進退し、各リンク２５乃至２８の傾斜角
度が移動して、上記ガイド部材６の昇降動作が図られる
。

次に、かかる構成を有するディスクプレーヤーの動作に
つき説明する。

まず、上記ディスク１４を、上記搬送板８上のサブター
ンテーブル１１に任意に載置する。

この載置により、上記サブターンテーブル１１の凸起部
１３に、上記デアスフ１４のセンターホール１５が嵌合
されるごとくなり、かつ周知のディスクの有無およびデ
ィスクサイズの検出手段の動作に続いて、上記搬送板８
は上記ガイド部材６に沿って案内されるごとくなる。

すなわち、サブターンテーブル１１の、ディスクのサイ
ズに応じた位置にマイクロスイッチや光検出スイッチを
取り付けて、ディスク１４がサブターンテーブル１１上
に載置されたことあるいはディスクのサイズが検出され
たとき、上記モータ２２が駆動されるごとくなり、上記
ギヤー２１が例えば時計針方向に回転付勢されて、上記
ラック２０を跳って、上記搬送板８が第６図中後方に押
し進められるごとくなる。

続いて、このようにして押し進められた搬送板８が、上
記ガイド部材６に沿って筐体１内に案内されると、上記
搬送板８の先端が、上記ガイド部材６のコ字状の阻止部
に衝合され、第３図にみるごとく、上記ガイド部材６内
に、上記ディスク１４を載置した搬送板８を収納保持す
るごとくなる。

そこで、上記衝合により、図示しない他の検出スイッチ
が作動することとなり、上記モータ３５に電源を供給す
ることとなって、これを回転駆動し、上記ギヤー３６を
回転して、これに噛合せるラック３４を有する送り部材
２９を、第７図および第８図中左方へ移動せしめること
となり、したがって上記ガイド部材６が下降するごとく
なる。

しかして、かかるガイド部材６の下降により、上記セン
ターシャフト３に関連したターンテーブル４は、上記ガ
イド部材６のコ字状開ロ部および搬送板８の透孔９を挿
通するごとくなり、遂には、上記ターンテーブル４上に
上記サブターンテーブル１１が載置されるとともに、そ
の凹欠部１２内にセンターシャフト３が嵌合される。

続いて、上記嵌合が終了すると、上記ガイド部材６の下
部に配設したマイクロスイッチＳＷが閉成され、Ｌ記モ
ータ３５の回転が停止され、したがって、上記ガイド部
材６の下降が停＋、、ｌ−されて、上記トーンアーム１
６のリードイン動作が開始され、ディスクの演奏状態が
形成される。

なお、上記ディスクサイズ検出手段により、周知のサイ
ズセレクターを作動して、スタイラスのドロップインポ
イントも、自動的に決定される。

かかる動作順序Ｏこより、スタイラスがディスク上を案
内されて、リードアウトポイントに達すると、トーンア
ーム１６の所定の回動角度において応動される、アーム
作動部材がリードアウト方向に移動されるごとくなって
（この前に、リフターのアップ動作が加わる）、トーン
アーム１６はアームレスト上に復帰される。

続いて、このトーンアーム１６のアームレスト上にある
ことが、周知の検出手段により検出され、この検出信号
に基いて、上記モータ３５が上記とは反対方向に、駆動
され、上記ガイド部材８は上昇を開始する。

そして、この上昇動作により、上記ターンチーフル４は
、サブターンテーブル１１を上記搬送板８上に残すごと
くなり、該搬送板８は、上記筐体１の挿入ロアに臨む位
置に来たとき、さらに、他の検出手段により、搬送板８
のその位置が固定されるとともに、他の上記モータ２２
が実線矢印とは逆の方向に回転駆動されるごとくなって
、ギヤー２２に噛合されたランク２０を前方に送り出す
ごとくなり、搬送板８は第１図に示す位置に来て、停止
される。

したがって、元の再生開始前の状態に戻り、ディスクを
再び他と交換することにより、同様の動作が繰り返され
るごとくなる。

なお、以上の機構および作動状態は本発明に関係する部
分について述べたが、必要に応じ、周知のフルオートプ
レーヤが有する機能および構造を関連せしめうるは勿論
であり、例えば、ディスクサイズ検出に基く、ドロップ
インポイントの選定機構、ターンテーブルの回転速度の
自動切換機構、リフター機構およびこれらに関連した自
動機構とマニュアル機構の選択的関連機構などか、」二
記本発明の装置に付加されうる。

上述したように、本発明はモータによって回転駆動され
るターンテーブルと、ディスクプレーヤ本体の外部でデ
ィスクを支持する搬送板と、この搬送板に載置されたサ
ブターンテーブルと、上記搬送板を水平移送する為のガ
イド部材と、このガイド部材を介して上記搬送板を降下
させ上記ターンテーブル上に上記サブターンテーブルを
載置する機構とを備えたことにより、ディスクをサブタ
ーンテーブル上に載置するだけで、ディスクのターンテ
ーブル上への搬送と載置およびリードイン等のアーム作
動が、すべて人が手を触れることなく安全操作を確保で
きる。

したがって、誤操作による従来の種々の不利益を取り除
くことができる。

特に、本発明はサブターンテーブルを搬送板に載置する
構成を有するので、ディスクの外径より大きな径を有す
るターンテーブルを形成できる。

従って、ターンテーブルの駆動時に十分な慣性が得られ
るので、ターンテーブルは安定した回転状態が得られワ
ウやフラッフを極力抑えた高精度の回転駆動をなすこと
ができる。

なお、本発明は周知のいわゆるジュークボックスとは異
り、ディスクを使用者が任意に選定し、ディスクプレー
ヤの外部から挿入しうるところが異っている。

【図面の簡単な説明】

図は、本発明の一実施例を示し、第１図はディスクの搬
送手段と演奏手段との相互関係を示した平面断面図、第
２図乃至第４図は同じく該相互関係の変化の状態を示す
側面断面図、第５図および第６図は搬送手段の作動機構
を示す疋面断面図および一部切欠平面図である。 また、第１図および第８図はガイド部材の昇降機構を示
す一部切欠平向図および側面図である。 ４・・・・・・ターンテーブル、６・・・・・・ガイド
手段、８・−・・・・搬送板、１１・・・・・・サブタ
ーンテーブル、１４・−・・・−ディスク。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ モータによって回転駆動されるターンテーブルと、
   ディスクプレーヤ本体の外部でディスクを支持する搬送
   板と、この搬送板に載置されたサブターンテーブルと、
   上記搬送板を水平移送する為のガイド部材と、このガイ
   ド部材を介して上記搬送板を降下させ上記ターンテーブ
   ル上に上記サブターンテーブルを載置する機構とを備え
   たディスクプレーヤ。