JPS5853708Y2 - テ−プレコ−ダ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は磁気テープに録音されている信号間に形成され
ている無信号部を検出することにより磁気テープの走行
動作を制御する機能を有するテープレコーダーに関する
。

最近再生動作状態より早送り又は巻戻し操作を行なうこ
とによう磁気テープを高速走行せしめ、磁気テープに録
音されている信号間に形成されている無信号部を検出す
ると高速走行を解除して再生動作状態に切換えるという
機能を有するテープレコーダーが普及している。

斯かる機能は例えば希望する曲等が録音されている位置
を探し出す場合に極めて便利である。

また一般に普及しているカセット式テープレコーダーで
は録音ヘッドと再生ヘッドとを一つの磁気ヘッドにて兼
用する所謂録音再生兼用磁気ヘッドを使用していたので
録音動作時磁気テープに録音された信号を直ちに再生聴
取即ちモニターすることは出来なかった。

しかしながら最近では一つの磁気ヘッド内に録音用ヘッ
ドと再生用ヘッドとを一体的に組込んだ複合型磁気ヘッ
ドが開発されたので、前述したモニターが可能になって
いる。

斯かる複合型磁気ヘッドを使用するテープレコーダーで
は磁気テープの走行特性等を向上させるために録音用ヘ
ッドが再生用ヘッドより前方即ち磁気テープ側に位置す
るように傾斜させて複合型磁気ヘッドは取付けられる。

斯様に構成されたテープレコーダーにおいて無信号部検
出動作を再生用ヘッドによって行なうようにすると、磁
気テープと再生用ヘッドとの接触状態が不安定となり正
確な検出動作を行なうことが出来ない。

本考案は複合型磁気ヘッドを備えると共に無信号部を検
出することによって磁気テープの走行動作を制御する機
能を有するテープレコーダーに適した装置を提供しよう
とするものであり、以下図面を参照して絞細に説明する
。

図面は何れも本考案に関し、第１図は再生状態を示す要
部の平面図、第２図は無信号部検出動作状態を示す要部
の平面図、第３図はブロック図である。

図において、１は磁気テープであり再生動作時矢印Ａ方
向へ走行せしめられる。

２は電動機（図示せず）の回転がベルト等によって伝達
されて回転するキャプスタン、３は再生（録音）動作時
前記キャプスタン２に圧接し磁気テープ１を定速駆動せ
しめるピンチローラ−である。

４は録音用ヘッドと再生用ヘッドとが一体的に組み込ま
れている複合型磁気ヘッドであり、録音用ギャップ５及
び再生用ギャップ６とが図示した位置に形成されている
。

γは複合型磁気ヘッド４に磁気テープ１を最良の状態に
て圧接せしめる作用を成すパッドである。

前記複合型磁気ヘッド４は摺動基板（図示せず）上に前
記録音用ギャップ５が再生用ギャップ６より前方に即ち
磁気テープ１側に位置するようにθ度傾斜させて取付け
られている。

前記複合型磁気ヘッド４は摺動基板の摺動変位に伴なっ
て停止位置より第１図に示した再生位置また該再生位置
よう少しく後退した無信号部検出動作位置（第２図）に
変位可能に構成されている。

そして前記ピンチローラ−３も摺動基板の変位に伴なっ
て再生動作状態ではキャプスタン２に正接し無信号部検
出動作状態では該キャプスタン２より離間するようにさ
れている。

以上の如く複合型磁気ヘッド４と磁気テープ１等は関係
付けられているが、次に回路構成について第３図を参照
して詳細に説明する。

同図において、８はマイクロフォン等からの録音信号が
印加される入力端子、９は録音動作時動作状態となる録
音用増幅回路、１０はバイアス発振回路、１１及び１２
は複合型磁気ヘッド４を構成する録音用ヘッド及び再生
用ヘッドである。

１３及び１４は通常図示した状態にあり無信号部検出動
作位置示した状態より反対側に切換えられる検出スイッ
チ。

１５は再生用増幅回路、１６は主増幅回路、１Ｔは出力
端子である。

１８は前記検出スイッチ１４の切換により動作状態にな
ると共に検出スイッチ１３を通して録音用ヘッド１１に
て再生された信号が入力される検出信号増幅回路、１９
は前記検出スイッチ１４の切換によって無信号部検出動
作時動作状態になると共に前記再生用増幅回路１５及び
検出信号増幅回路１８からの信号が印加される無信号部
検出回路、２０は該無信号部検出回路１９が磁気テープ
１に形成されている無信号部を検出すると吸引動作せし
められ磁気テープ１を高速走行状態から定速走行状態に
切換える作用を成すプランジャーである。

以上の如く本考案は構成されており、次に動作につＮ・
て説明する。

まず録音及び再生動作について説明するが、この状態で
は検出スイッチ１３゜１４は図示した状態にある。

使用者が録音操作を行なうと摺動基板が摺動変位し複合
型磁気ヘッド４が第１図に示すように磁気テープ１に当
接すると共にピンチローラ−３がキャプスタン２に圧接
し録音のための定速駆動が行なわれ、また録音用増幅回
路９及びバイアス発振回路１０が動作状態になる。

その結束入力端子８に印加された録音信号は録音用増幅
回路９によって増幅された後バイアス発振回路１０から
のバイアス信号と共に検出スイッチ１３を通して録音用
ヘッド１１に印加されて磁気テープ１に録音される。

そしてモニター動作時には録音用ヘッド１１にて磁気テ
ープ１に録音された信号は再生用ヘッド１２にて直ちに
再生される。

該再生用ヘッド１２にて再生されたモニター信号は再生
用増幅回路１５にて増幅された後主増幅回路１６によっ
て更に増幅されて出力端子１Ｔに出力される。

以上の如く録音及びモニター動作は行なわれるが再生動
作は前述したモニターと同様に行なわれる。

即ち再生用ヘッド１２によって再生された信号は再生用
増幅回路１５及び主増幅回路１６にて増幅された後出力
端子１１に出力される。

以上の様に録音及び再生動作は行なわれるが、次に無信
号部検出動作について説明する。

再生動作状態に釦いて、早送り又は巻戻し操作を行なう
と摺動基板が少しく後退し第２図に示す状態になると共
に磁気テープ１は高速にて走行駆動され、且つ検出スイ
ッチ１３．１４が図示した状態より反対側に切換えられ
る。

この状態では磁気テープ１は複合型磁気ヘッド４に軽く
接触する状態にあう、磁気テープ１に録音されている信
号は録音用ヘッド１１及び再生用ヘッド１２にて再生さ
れる。

該録音用ヘッド１１にて再生された信号は検出スイッチ
１３を介して検出信号増幅回路１Ｂに印加されて増幅さ
れ、また再生用ヘッド１２にて再生された信号は再生用
増幅回路１５にて増幅されて無信号部検出回路１９に印
加される。

そして無信号部分が録音用ヘッド１１及び再生用ヘッド
１２の位置にくると、検出信号増幅回路１８及び再生用
増幅回路１５の出力信号が無くなるため無信号部検出回
路１９が作動しプランジャー２０を吸引動作せしめる。

その結果磁気テープ１の高速走行動作が解除されて定速
走行状態となり、テープレコーターは第１図に示した再
生状態となる。

斯かる切換動作が行なわれると検出スイッチ１３゜１４
は図示した状態に復帰せしめられる。

前述した操作を繰り起すことによって希望する音楽等が
録音されている位置を速やかに探し出すことが出来る。

尚本実施例では無信号部検出動作時録音用ヘッド１１に
て再生された信号を検出信号増幅回路１８によって増幅
した後無信号部検出回路１９に印加するように構成した
が、録音用ヘッド１１にて再生された信号を再生用増幅
回路１５の入力端子に印加するように構成することも出
来る。

以上に説明したように本考案は録音用ヘッドと再生用ヘ
ッドとが一体的に組み込まれた複合型磁気ヘッドを使用
する場合に磁気テープの走行特性等を向上させるために
該磁気ヘッドを傾斜させても無信号部の検出を再生用ヘ
ッドだけでなく磁気テープとの接触条件が有利な録音用
ヘッドをも利用するようにしたので再生用ヘッドのみを
使用する場合に比較して無信号部の検出を王確に行なう
ことが出来る。

また録音用ヘッドのギャップは再生用ヘッドに比べて大
きいので録音用ヘッドの高域特性は悪いが再生用ヘッド
も使用して検出しているため録音用ヘッドのみを使用す
る場合に比較して無信号部の検出を確実に行なうことが
出来る。

【図面の簡単な説明】

図面は同れも本考案に関し、第１図は再生又は録音状態
を示す要部の平面図、第２図は無信号部検出動作状態を
示す要部の平面図、第３図はブロック図である。 主な図番の説明、１・・・磁気テープ、４・・・複合型
磁気ヘッド、９・・・録音用増幅回路、１１・・・録音
用ヘッド、１２・・・再生用ヘッド、１３．１４・・・
検出スイッチ、１５・・・再生用増幅回路、１８・・・
検出信号増幅回路、１９・・・無信号部検出回路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 磁気テープに録音されている信号間に形成されている無
   信号部を検出することにより磁気テープの走行を制御す
   る機能を有すると共に録音用ヘッド及び再生用ヘッドが
   一体的に組み込まれた複合型磁気ヘッドを備えたテープ
   レコーダーにおいて、前記複合型磁気ヘッドを録音用ヘ
   ッドが再生用ヘッドより前方に位置する如く傾斜させて
   配置すると共に無信号部検出動作時前記複合型磁気ヘッ
   ドを少しく後退せしめ、且つ録音ヘッド及び再生ヘッド
   により無信号部を検出するようにしたことを特徴とする
   テープレコーダー。 □