JPS5846146B2 - 熱可塑性樹脂組成物及び劣化防止方法 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物及び劣化防止方法

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JPS5846146B2
JPS5846146B2 JP15373378A JP15373378A JPS5846146B2 JP S5846146 B2 JPS5846146 B2 JP S5846146B2 JP 15373378 A JP15373378 A JP 15373378A JP 15373378 A JP15373378 A JP 15373378A JP S5846146 B2 JPS5846146 B2 JP S5846146B2
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resin
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茂男 宮田
正孝 黒田
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Kyowa Kagaku Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は例えば、硫酸、三フッ化ホウ素、四塩化スズ、
塩酸の如きハロゲン及び/又は酸性物質を含有する触媒
を用いて製造されたAS、ABS、ポリアクリレート、
ポリメタクリレート等のハロゲン及び/又は酸性物質含
有熱可塑性樹脂、塩化ビニル重合体もしくは共重合体、
塩化ビニリデン重合体もしくは共重合体、塩化ビニル樹
脂を含有するポリマーブレンド、などの如きハロゲン含
有熱可塑性樹脂、後塩素化塩化ビニル重合体もしくは共
重合体の如きハロゲン含有熱可塑性樹脂、これらを含有
するブレンド樹脂、等の触媒及び/又は単量体及び/又
は後ハロゲン化に由来するハロゲン及び/又は酸性物質
含有の熱可塑性樹脂(但し、本発明においては、重合用
触媒及び/又は後ハロゲン化に由来するハロゲン含有ポ
リオレフィン類を除く)が、その含有するハロゲン及び
/又は酸性物質のために、成形時に成形機や成形用金型
の金属部分に腐蝕乃至発錆を起したり、とくに熱或は紫
外線によって得られた樹脂或はその成形品に劣化を生じ
たりする熱及び紫外線劣化性のトラブルを、簡単且つ安
価な手段で工業的に有利に防止でき、且つ又、該防止効
果の再現性に優れ、更に、該防止剤自体が無害で且つ他
の新しいトラブル発生の原因となったりするおそれもな
いという優れた熱及び紫外線劣化性の防止された樹脂組
成物及び該組成物の提供に利用される防止方法に関する
更に詳しくは、本発明は、アクリル系、塩化ビニル系、
酢酸ビニル系樹脂よりえらばれた触媒及び/又は単量体
及び/又は後ハロゲン化に由来する・・ロゲン及び/又
は酸性物質含有熱可塑性樹脂(但しハロゲン含有ポリオ
レフィン類を除く)に、該熱可塑性樹脂100重量部に
対し約0.01〜約5重量部のBET比表面積が30
yl/ ?以下、好ましくは約207F1”/ f以下
、より好ましくは約15m/?以下のハイドロタルサイ
ト類を約0.01〜約5重量部を含有せしめることを特
徴とする該ハロゲン及び/又は酸性物質含有熱可塑性樹
脂の熱及び紫外線劣化性の防止方法に関する。
更には、該防止方法を利用して得られる組成物に関する
例えば、塩化ビニル系重合体もしくは共重合体或はBF
3.5nC14、過硫酸カリの如き触媒及び/又は単量
体及び/又は後ノ・ロゲン化に由来するノ・ロゲン及び
/又は酸性物質含有熱可塑性樹脂類が含有するハロゲン
及び/又は酸性物質が原因となって、成形機や成形用金
型の金属部分に腐蝕乃至発錆を生じたり、とくに熱及び
紫外線により得られた樹脂或はその成形品に劣化を生じ
たりするトラブルがあることが知られている。
例えば、塩化ビニル樹脂は、熱及び光に曝されると、そ
の分子鎖内で脱塩酸を生じ、分解、変色、成形機金型の
腐蝕等が生じる。
塩化ビニル樹脂の熱分解は、分解初期に発生する塩化水
素が触媒的に作用して、層分解を促進すると一般的に考
えられており、従って、分解初期の塩化水素を中和、捕
捉してやれば、著しく塩化ビニル樹脂の安定に寄与する
そこで、このような考えから、アルカリ土類金属の水酸
化物、酸化物等が成る程度の効果を示すことが公知であ
る←特公昭52−30175号、特公昭52−3125
9号)。
しかしながら、このような添加剤の有効量での配合は、
樹脂中での均一な分散性が悪(、屡々、分散不良を生じ
、特にフィルムの如き成形品においては品質を損う欠陥
がある。
更に、ポリオレフィン類やABS樹脂を包含する熱可塑
性樹脂の難燃性を改善する目的で、BET比表面積が3
0 m/fl以下のハイドロタルサイト類よりなる熱可
塑性樹脂用難燃剤の提案(特開昭52−90192号)
が知られている。
この提案には、上記ハロゲン及び/又は酸性物質含有熱
可塑性樹脂におげろ熱及び紫外線劣化性の防止の技術的
課題については言及されておらず、有効な難燃剤効果を
得るためには、熱可塑性樹脂100重量部に対して約5
0〜約150重量部の使用量で利用するとよいことが開
示されているだけである。
一方、他の提案(特公昭47−32198号、特公昭4
8−8394号)に於て、ハイドロタルサイト類がすぐ
れた脱酸剤であることが開示されている。
しかしながら、上記ハロゲン及び/又は酸性物質含有熱
可塑性樹脂における熱及び紫外線劣化性防止の技術課題
及び斯かる技術課題の克服にどのようなハイドロタルサ
イト類を利用すべきであるかについては、上記提案に於
ては全く言及されていない。
本発明者等は、触媒及び/又は単量体及び/又は後ハロ
ゲン化に由来するノ・ロゲン及び/又は酸性物質含有熱
可塑性樹脂における熱及び紫外線劣化性の防止に関して
研究を進めてきた。
その結果、通常、市場で入手容易なハイドロタルサイト
類を、上記熱可塑性樹脂たとえば塩化ビニル樹脂に配合
すると、成形加工時その他の加熱に際して、脱塩酸を促
進するように作用して樹脂の分解を生じたり、黒変や発
泡現象を起したりするトラブルがあることを知った。
更に又、樹脂中への均一分散性が悪く、成形時流動性及
び成形品外観にも悪影響のあることがわかった。
本発明者等は、ハイドロタルサイト類がすぐれた酸中和
性を示し、しかも、それ自体中性に近い利点を有するに
もかかわらず、熱及び紫外線による劣化の防止に利用し
ようとすると上述の如き難点のため実用に供し難いとい
う欠陥のある原因について更に探究した。
その結果、通常のハイドロタルサイト類は、その結晶粒
子サイズが約100〜300Aと小さく且つ結晶歪が犬
であって強い凝集性(20〜70μ程度にまで凝集)を
有し、このため凝集体を形成し、該凝集体中に多数の微
細なポアーを生じてそこに水が化学吸着され、結晶水の
脱離開始温度も低いために、上記諸欠陥を生ずること及
びこのようなハイドロタルサイト類のBET比表面積は
、約50 tri:/ff以上を示し、このようなハイ
ドロタルサイト類の使用を回避すべきであることを知っ
た。
更に研究を進めた結果、上記ハロゲン及び/又は酸性物
質含有熱可塑性樹脂における熱及び紫外線劣化性防止の
技術課題が、その防止剤量とくに約o、oi〜約5重量
部という少量のハイドロタルサイト類の使用であって、
且つそのBET比表面積30m”/f以下、とくには2
0 m/?以下という特定結晶粒子状態のハイドロタル
サイト類を選択することにより、一挙に解決できること
を発見した。
又更に、上記特定結晶粒子状態を満足するハイドロタル
サイト類は、結晶粒子サイズが少な(とも約600A以
上と充分に発達しており、しかも結晶歪が小さく、凝集
性が極めて低減しており、このような特定BET比表面
積条件を満足するハイドロタルサイト類の使用により、
改善された熱及び紫外線劣化防止効果を、優れた防止効
果再現性をもって達成できると共に、上記性の諸課題も
同時に克服されることを知った。
そして、例えば、通常のハイドロタルサイト類を配合し
た場合には、実用に供し得るフィルムを提供できないよ
うな極薄フィルムたとえば約5μ厚みのフィルムも提供
可能となることを知った。
また、上記のハイドロタルサイト類の屈折率的1.49
〜1.52程度と、熱可塑性樹脂類の屈折率的1.48
〜1,60程度とが、重複もしくは近接しているため、
該ハイドロタルサイト類の前記熱及び紫外線劣化性防止
量での配合は、該樹脂類の透明性を全く損わない利点も
あることを知った。
従って、本発明の目的はアクリル系、塩化ビニル系、酢
酸ビニル系樹脂よりえらばれた触媒及び/又は単量体及
び/又は後ノ・ロダン化に由来するノ・ロダン及び/又
は酸性物質含有熱可塑性樹脂(但し重合用触媒及び/又
は後塩素化に由来する)・ロダン含有ポリオレフィン類
を除く)の熱及び紫外線劣化性を防止すると共に、該防
止効果を再現性良く、且つ発錆性、均一分散不良性、成
形時熱流動性の悪さ、成形品外観の悪化などのトラブル
を伴うことなしに達成できる防止方法ならびに組成物を
提供するにある。
本発明の上記目的及び更に多くの他の目的ならびに利点
は、以下の記載から一層明らかとなるであろう。
本発明で用いる・・イドロタルナイト類は、そのBET
比表面積が3 On?’/グ以下、好ましくは20rr
t/?以下、特に好ましくは15−/グ以下である。
このようなハイドロタルサイト類は結晶粒子径が充分に
発達しており且つ結晶歪が小さく、凝集性が極めて低減
しており、本発明においては、このようなハイドロタル
サイト類の利用が必須である。
更に、上記BET比表面積条件を満足し且つ平均2次粒
子径が5μ以下、より好ましくは1μ以下のハイドロタ
ルサイト類の利用が好適である。
本発明で利用するハイドロタルサイトは、更に、X線回
折法による<OO3>方向の結晶粒子径が600A以上
、より好ましくは100OA以上の<003>方向結晶
粒子径条件を満足することが一層好ましい。
通常入手されるノ・イドロタルナイト類はBET比表面
積が約50 m/f?以上であり、平均2次粒子径は約
10μ以上、<003>方向の結晶粒子径は約300A
以下である。
このようなハイドロタルサイト類は、本発明においては
回避しなげればならない。
本発明で用いるハイドロタルサイト類としては、上記B
ET比表面積条件より好ましくは更に上記平均2次粒子
径及び<OO3>方向結晶粒子径条件を満足するハイド
ロタルサイト類であって、下記式で表わされる化合物の
利用が好適である。
Mg1−XAIX(OH)2AX/n−mH2O但し式
中、O< x≦0.5(より好ましくは0.2≦X≦0
.4)、An−はn価のアニオン好ましくはC0X−も
しくはSOトを示し、mは正の数である、 で表わされるハイドロタルサイト類。
本発明の防止法の適用されるノ・ロダン及び/又は酸性
物質含有熱可塑性樹脂は、・・ロダン含有ポリオレフィ
ン類、すなわち、重合用触媒及び/又は後ハロゲン化に
由来する・・ロダン含有ポリオレフィン類を除外する呼
称である。
例えば、ノ・ロダン含有チーグラー型触媒を用いて製造
されたポリエチレン、ポリフロピレン、ポリ1−ブテン
、ポリ4−メチル−1−ペンテン、エチレン−プロピレ
ン共重合体、後塩素化ポリエチレン、その他類似物の如
き、d−オレフィン類のホモ−もしくはコーポリマー類
やこれらα−オレフィン類の少なくトモ一種とジエン類
とのコーポリマー類及び後塩素化ホモ−もしくはコーポ
リマー類、これらノ・ロダン含有ポリオレフィン類のブ
レンド樹脂等は除外される。
本発明における・・ロダン及び/又は酸性物質含有熱可
塑性樹脂としては、例えば、三フッ化ホウ素、四塩化ス
ズ、硫酸、塩酸の如きノ・ロダン及び/又は酸性物質を
含有する触媒を用いて製造され、それらに由来する・・
ロダン及び/又は酸性物質を含有する熱可塑性樹脂類、
たとえば、AS、ABS、ポリアクリレート、ポリメタ
クリレート等。
更に、塩化ビニル重合体もしくは共重合体たとえば塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニリデン重合体も
しくは共重合体、塩化ビニル樹脂を含有するポリマーブ
レンド等の如きノ・ロダン含有熱可塑性樹脂、後塩素化
塩化ビニル重合体もしくは共重合体の如きハロゲン含有
熱可塑性樹脂、酢酸ビニル重合体もしくは共重合体の如
き酸性物質含有熱可塑性樹脂、これらの任意のブレンド
樹脂或はこれらと他樹脂とからなるこれらを含有するブ
レンド樹脂などの如きアクリル系、塩化ビニル系、酢酸
ビニル系樹脂よりえらばれた触媒及び/又は単量体及び
/又は後ノ・ロダン化に由来するノ・ロダン及び/又は
酸性物質含有熱可塑性樹脂を挙げることができる。
本発明防止方法の実施に際しては、上記例示の如きハロ
ゲン及び/又は酸性物質含有熱可塑性樹脂類に、前記特
定のノ・イドロタルナイト類を、約0.01〜約5重量
部、好ましくは約0.01〜約2重量部、一層好ましく
は約0.01とくには約0.05重量部乃至1.0重量
部未満の量で配合すればよく、斯くして本発明組成物を
提供することができる。
この際、ハイドロタルサイト類は、たとえば、ステアリ
ン酸やオレイン酸アルカリ金属塩類の如き高級脂肪酸ア
ルカリ金属塩類や、たとえば、ラウリルベンゼンスルホ
ン酸アルカリ金属塩類の如き高級アルキルアリールスル
ホン酸アルカリ金属塩、等のアニオン界面活性剤で表面
処理して用いることができる。
上記配合手段それ自体には、とくべつな制約はなく、例
えば、安定剤や充填材などをこれら樹脂に配合する慣用
手段と同様な配合手段を利用できる。
例えば、リボンプレンダー、高速ミキサーニーダ−、ペ
レタイザー、押出機の如き手段を例示することができる
本発明の実施に際しては、前記特定のノ・イドロタルナ
イト類の配合のほかに、前記例示の如き熱可塑性樹脂組
成物に慣用の他の添加剤類を配合することができる。
このような添加剤の例としては、たとえば、2・6−ジ
ーt−ブチル−p−クレゾール、2・5−シーt−7”
fルハイトロキノン、2・2′−メチレン−ビス(4−
メチル−6−tブチルフェノール)、4・4′−チオビ
ス−(6−t−ブチルフェノール)、4・4′−チオビ
ス(6−t−ブチル−m−クレゾール)、オクタデシル
3−(3’・5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシ
フェノール)プロピオネートの如き酸化防止剤類:たと
えば、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン
、2(2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ヘン7
”ト’)アゾール、エチル−2−シアノ−3・3−ジフ
ェニルアクリレートの如き赤外線吸収剤類;たとえば、
ポリエチレンオキシド、カーボワックス ペンタエリス
リットモノステアレート、ソルビタンモノパルミテート
、硫酸化オレイン酸の如き帯電防止剤類;たとえば、ス
テアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ブチルステ
アレート、エチレンビスステアロアミドの如き滑剤類;
たとえば、ジイソデシルアジペート、ブチルステアレー
ト、ブチルエポキシステアレート、トリフェニルフォス
フェート、ワックス、低分子量ポリスチレン、流動パラ
フィン、ジエチレングリコールジベンゾエート、ジメチ
ルフタレート、ジブチルフタレートの如き可塑剤類;た
とえば、カーボンブラック、フタロシアニン、キナクリ
ドン、インドリン、アゾ系顔料、酸化チタン、弁柄、黄
鉛、酸化鉄イエロー、ミネラルバイオレットの如き着色
剤類;たとえば、アスベスト、グラスファイバー、タル
ク、マイカ、バラストナイト、ケイ酸カルシウム、ケイ
酸アルミニウム、炭酸カルシウムの如き充填材類;有機
錫化合物類たとえばジブチル錫ラウレート、ジオクチル
錫マレエート、ジブチル錫メルカプトアセテートなど、
エポキシ化合物類たとえばエポキシ化大豆油、エポキシ
樹脂など、亜リン酸エステル類たとえばトリス(ノニル
フェニル)ホスファイト、水添4・4′−インプロピリ
デンジフェノールホスファイトなど、金儲化合物類たと
えばチオジプロピオン酸、ジエチルチオジプロオン酸エ
ステルなど、フェノール類たとえばアルキルガレート、
アルキル化フェノール、スチレン化フェノールなど、多
価アルコール類たとえば1・3−ブタンジオール、プロ
ピレングリコールなど、d−アミノ酸類及びその官能性
誘導体類たとえばグリシン、アラニン、ロイシン、イン
ロイシン、グリシンアミド、ヒスチジンエチルエステル
、ドリフトファンベンジルエステルなど、ポリペプチド
及びポリアミド類たとえばカゼイン、ゼラチン、プロラ
ミン、グリアジン、ポリカプラミド、ポリへキサメチレ
ンセバカミドなど、アルカリ土類金属その他金属の水酸
化物もしくは酸化物類たとえば水酸化マグネシウム、水
酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、
酸化亜鉛など、脂肪酸金属塩類たとえば、ステアリン酸
カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸
バリウム、ステアリン酸亜鉛、Ca−2n脂肪酸塩、B
a −Z n脂肪酸塩など、の如き安定化剤類;等を
挙げることができる。
これら添加剤の配合量は適宜に選択でき、例えば、ノ・
口ゲン及び/又は酸性物質含有熱可塑性樹脂重量に基い
て、約0.01〜約1.0%の酸化防止剤類、約0.0
1〜約1.0%の紫外線吸収剤類、約0.01〜約i、
o%の帯電防止剤類、約0.1〜約5.0%の滑剤類、
約o、i〜約50%の可塑剤類、約0.1〜約5.0%
の着色剤類、約1〜約50%の充填材類、約0.01〜
約5%の安定剤類の如き配合量を例示することができる
本発明で用いる前記特定のハイドロタルサイト類は、例
えば、同一出願人の出願に係わる特公昭46−2280
(特願昭41−48349号)、特公昭47−3219
8(特願昭44−99358号)、特公昭5O−300
39(特願昭4245658号)、特公昭48−294
77(特願昭45−120778号)、特公昭61−2
9129←特願昭45−123553号)、その他の方
法で得られるハイドロタルサイト類を、例えば水性媒体
中で加熱処理して得ることができる。
−態様をあげると、上記例示の如き方法で得られるハイ
ドロタルサイト類を、オートクレーブ中、約150℃以
上の温度たとえば約150°〜約250℃の温度で、約
5〜約30時間程度、水媒体中で加熱処理することによ
り得ることができる。
上記加熱処理は前記BET比表面積条件を満足するよう
になるまで、加圧条件下に水熱処理すればよく、高温側
の採用がより好ましい。
約250℃**を起える処理条件を採用することもでき
るが、それによって、とくべつな利益が得られるわけで
はないので、上記範囲程度の温度の採用が好ましい。
以下、比較例をまじえ、実施例により、本発明方法及び
組成物の数例について更に詳しく説明する。
実施例1〜3及び比較例1−2 以下に示す配合比により配合し、均一に混合した樹脂組
成物をロールにより、150〜160℃で約5分間混練
りした後、170℃で5分加圧成型して、厚さ1mmシ
ートを作成した。
配合比: PVC(P=1100) 100 重量部弁
柄 2 部 ステアリン酸亜鉛 1 〃ジブチル錫
マレエート酸中和剤 0.3〃かくして、得られた
試料を190±1℃の乾燥機に入れ、熱劣化試験を行っ
た。
その結果を第1表に示す。
また、前記配合物を170℃で厚さ1m1L、50×5
0m1にの板に射出して、その外観を調べた。
その結果を、第1表に併せて示す。
実施例4及び比較例3−4 以下に示す配合比で、均一に混合したものを、140℃
で3分間ロールにより混練した樹脂組成物を、170℃
5分で、1關の厚さにプレス成型した。
成形した試料につき、190±1℃の乾燥機に入れ、熱
安定試験を行った。
更に、波長2537mμの紫外線に60°でさらした。
配合比: *実施
例5〜6及び比較例5〜6 前記実施例1において、PvCO代りに後塩素化塩化ビ
ニル樹脂(実施例5及び比較例5)及び☆式壇化ビニル
/酢酸ビニル(60/40 )共重合樹脂(実施例6及
び比較例6)を、夫々用いるほかは同様に行って、下掲
第3表の結果を得た。
(※) 第1表に記載したと同じ。
実施例7〜8及び比較例7〜8 抗乳化剤として炭酸カルシウムを用いて懸濁重合し、重
合後HCI及び水で洗浄して得られたABS樹脂(A/
B15=25/13/70部)100重量部に、酸化防
止剤としてBHT (2・6−シーtertブチル−4
−メチルフェノール)0.1重量部及びDLTP(ジラ
ウリルチオプロピオネ−))0.1重量部及び本発明防
止剤もしくは比較のためMgOを0.2重量部の組成物
を、押出機を用いて220℃で混練し、該温度で射出成
形した試料についてテストした(実施例7及び比較例7
)。
上記ABS 樹脂の製造に用いたスチレン単量体は、ベ
ンゼンとエチレンからフリーデルクラフト触媒AI C
13を用いて製造されたエチルベンゼンから導かれた約
100 ppmのCI含有スチレン単量体であって、該
樹脂は上記HCI洗浄による酸性物質の微量を更に含有
している。
更に、上記と**同様な洗浄処理を行って得られたポリ
アクリレート樹脂を用いるほかは同様な組成物を、押出
機を用いて180℃で混練し、該温度で射出成形した試
料についてもテストした(実施例8及び比較例8)。
上記ポリアクリレート樹脂はアセトンシアンヒドリンを
濃硫酸触媒の存在下にメチルアルコールでエステル化し
て得られた酸性物質(硫酸)を含むメチルアクリレート
単量体を、過酸化ベンゾイル及び過硫酸カリよりなるラ
ジカル触媒を用いて乳化重合法で得られたポリアクリレ
ート樹脂であって、主として上記メチルアクリレート単
量体に由来する酸性物質的50 ppmを含有している
その結果を下掲第4表に示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アクリル系、塩化ビニル系、酢酸ビニル系樹脂より
    えらばれた触媒及び/又は単量体及び/又は後ハロゲン
    化に由来するハロゲン及び/又は酸性物質含有熱可塑性
    樹脂(但しハロゲン含有ポリオレフィン類を除く)に、
    該熱可塑性樹脂100重量部に対し約0.01〜約5重
    量部のBET比表面積が30 rrl/f?以下のハイ
    ドロタルサイト類を含有せしめることを特徴とするノ・
    ロゲン及び/又は酸性物質含有熱可塑性樹脂の熱及び紫
    外線劣化性の防止方法。 2 該ハイドロタルサイト類のBET比表面積が約20
    m″/グ以下である特許請求の範囲1記載の防止方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0709427A1 (en) 1994-10-27 1996-05-01 Kyowa Chemical Industry Co., Ltd. Resin composition and molded article
JP5126223B2 (ja) * 2007-04-26 2013-01-23 東亞合成株式会社 ハイドロタルサイト化合物およびその製造方法、無機イオン捕捉剤、組成物、電子部品封止用樹脂組成物

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