JPS5841760B2 - 呈色剤の製造方法 - Google Patents

呈色剤の製造方法

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JPS5841760B2
JPS5841760B2 JP51062790A JP6279076A JPS5841760B2 JP S5841760 B2 JPS5841760 B2 JP S5841760B2 JP 51062790 A JP51062790 A JP 51062790A JP 6279076 A JP6279076 A JP 6279076A JP S5841760 B2 JPS5841760 B2 JP S5841760B2
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aromatic carboxylic
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東作 岡本
多喜男 黒田
明 中西
信一 尾田
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SANKO KAGAKU KK
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KANZAKI SEISHI KK
SANKO KAGAKU KK
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    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/124Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein using pressure to make a masked colour visible, e.g. to make a coloured support visible, to create an opaque or transparent pattern, or to form colour by uniting colour-forming components
    • B41M5/132Chemical colour-forming components; Additives or binders therefor
    • B41M5/155Colour-developing components, e.g. acidic compounds; Additives or binders therefor; Layers containing such colour-developing components, additives or binders

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は呈色剤の製造方法に関する。
特に、感圧複写シート、感熱複写シートなどの複写シー
トにおいて用いられる呈色剤の新規な製造方法に関する
従来、無色の塩基性有機染料(以下発色剤と称す)と発
色反応性酸性物質(以下呈色剤と称す)との呈色反応を
利用する記録システムは各種のものが知られている。
その最も代表的なものは例えば米国特許第273045
6号、同第 2730457号、日本特許第511757号等に記載
されている感圧複写システムおよび例えば特公昭43−
4160号、特公昭43−7600号、特公昭45−1
4039号等1こ記載されている感熱複写システムであ
り、各種形態の複写シートが提案され、実用化されでい
る。
而して、従来トリフェニールメタン系、フルオラン系、
チアジン系などの発色剤と反応して呈色像を作り得る呈
色剤としては酸性白土、ベントナイト、アタパルガイド
、カオリン、フーラーズアース、ゼオライトの如き粘土
鉱物および活性白土、焼成カオリン、焼成活性白土の如
きかかる粘土鉱物の物理的、化学的処理物、さらにはフ
ェノール化合物、安息香酸、ナフトエ酸、サリチル酸の
如き芳香族カルボン酸およびそれらの誘導体などの有機
酸、およびそれらの金属化合物、またはそれらと酸化亜
鉛、炭酸カルシウムの如き金属化合物との混合物、フェ
ノールホルマリン樹脂、サルチル酸のホルマリン縮合物
、スチレン無水マレイン酸共重合体、およびそれらの金
属化合物などが知られでおり、一般に無機有機を問わず
酸性を示す物質乃至使用する発色剤に対して酸、塩基化
学上酸性を示す物質、または酸化還元反応上発色剤に対
して酸化剤として作用する物質が呈色剤として用いられ
ている。
本発明はかかる呈色剤の中でも、特に芳香族カルボン酸
を効果的に呈色剤として利用するための呈色剤の製造方
法に関するものである。
サリチル酸、フェノール 安息香酸などを呈色剤として
利用する方法については米国特許第2900388号、
同第2972547号、同第2981736号などに記
載されており、また有機カルボン酸または/およびこれ
らの多価金属塩と、これら相溶性のある有機高分子物と
の混合微粒子を呈色剤としで用いる記録シートについて
も特願昭47−97430号として先に本発明者等によ
って発表されている。
而して、本発明は基本的には芳香族カルボン酸と水不溶
性有機高分子物質および金属化合物を基礎材料とする呈
色剤に関するものであるが、芳香族カルボン酸の活性化
によって従来の呈色能を著しく向上させ得る新規な呈色
剤の製造方法を提供するものである。
即ち、本発明は水の存在下に芳香族カルボン酸と水不溶
性有機高分子物質および金属化合物とを加熱溶融し、芳
香族カルボン酸、水不溶性有機高分子物質および金属化
合物の熱溶融体を得、之を必要に応じて粉砕、微粒化す
ることを特徴とするものである。
本発明においで芳香族カルボン酸としては以下の如きも
の1≦有用な物質としで例示される。
即ち、芳香族環にヘテロ原子を含有するものを除けば次
の一般式(1)で表わすことができる。
(R1,R2,R3,R4およびR5は水素、ハロゲン
、ヒドロキシル基、アミノ基、カルボキシル基、カルバ
モイル基、N−置換カルバモイル基、アルキル基、シク
ロアルキル基、アルコオキシ基、アリール基、アリール
オキシ基、アラールキル基、アルキルアリール基を表わ
す。
またはR1−R6のうち隣り合う2つが結合して例えば
ナフタリン環のような環を形成してもよい。
)一般式(1)においでR1、またはR,bsヒドロキ
シル基である場合は本発明の実施上特に重要であるので
後に詳述する。
従ってR1およびR5がヒドロキシル基でない芳香族カ
ルボン酸としでは、安息香酸、オルトトルイル酸、メタ
トルイル酸、パラトルイル酸、パラターシャリブチル安
息香酸、オルトクロル安息香酸、メタクロル安息香酸、
パラクロル安息香酸、ジクロル安息香酸、トリクロル安
息香酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、パラ
オキシ安息香酸、パラブトキシ安息香酸、パラオクトキ
シ安息香酸、没食子酸、アントラニル酸、フタル酸モノ
アミド、フタル酸モノアニリド、3−ターシャリブチル
−4−ヒドロキシ安息香酸、3−シクロヘキシル−4−
ヒドロキシ安息香酸、3−フェニール−4−ヒドロキシ
安息香酸、3−(α−メチルベンジル)−4−ヒドロキ
シ安息香酸、3.5−ジメチル−4−ヒドロキシ安息香
酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、α−ナフトエ酸
、β−ナフトエ酸、テトラクロルフタル酸、2−カルボ
キシビフェニール、2.2’−ジカルボキシジフェニー
ルなどが例示される。
一般式(1)において、RoまたはR,Q(ヒドロキシ
ル基であるような芳香族カルボン酸は更に次の一般式(
2)で表わされる。
(Rs t R7、RBおよびRoは一般式(1)にお
けるR1−R5の定義に同じ。
)具体的な化合物としでは、例えば、サリチル酸および
その一置換体として、サリチル酸、オルソクレソチン酸
、パラクレソチン酸、3−エチルサリチル酸、4−エチ
ルサリチル酸、3−イソプロピルサリチル酸、4−イソ
プロピルサリチル酸、5−イソプロピルサリチル酸、3
−ターシャリブチルサリチル酸、5−ターシャリブチル
サリチル酸、3−シクロヘキシルサリチル酸、5−シク
ロヘキシルサリチル酸、3−フェニールサリチル酸、5
−フェニールサリチル酸、3−ベンジルサリチル酸、5
−ターシャリオクチルサリチル酸、3−(α−メチルベ
ンジル)サリチル酸、5−(α−メチルベンジル)サリ
チル酸、5−ノニルサリチルL5−(α、α−ジメチル
ベンジル)サリチル酸、5−クロルサリチル酸、5−ブ
トキシサリチル酸、5−オクトキシサリチル酸などが挙
げられる。
一般式(2)においてR6およびR8が、ハロゲン、ア
ルキル基、シクロアルキル基、アリール基、アラールキ
ル基またはアルキルアリール基であるものは工業的な製
造が容易であって、フェノール、アルキルフェノール、
アリールフェノールまたはハロゲン化フェノールから誘
導され、最も代表的なものとして、3.5−ジクロルサ
リチル酸、3−クロル−5−ターシャリブチルサリチル
酸、3−クロル−5−ターシャリアミルサリチル酸、3
−クロル−5−ターシャリオクチルサリチル酸、3−ク
ロル−5−(α、α−ジメチルベンジル)サリチル酸、
3.5−ジメチルサリチル酸、3−メチル−5−ターシ
ャリブチルサリチル酸、3−メチル−5−シクロヘキシ
ルサリチル酸、3−メチル−5−ターシャリオクチルサ
リチル酸、3−メチル−5−(α−メチルベンジル)サ
リチル酸、3−メチル−5−ノニルサリチル酸、3−メ
チル−5−(α、α−ジメチルベンジル)サリチル酸、
3.5−ジイソプロピルサリチル酸、3.5−ジセカン
ダリブチルサリチル酸、3−ターシャリブチル−5−ク
ロルサリチル酸、3−ターシャリブチル−5−メチルサ
リチル酸、3−ターシャリブチル−5−エチルサリチル
酸、3.5−ジターシャリブチルサリチル酸、3−ター
シャリブチル−5−シクロヘキシルサリチル酸、3−タ
ーシャリブチル−5−フェニールサリチル酸、3−ター
シャリブチル−5−(4’−ターシャリブチルフェニル
)サリチル酸、3−ターシャリアミル−5−クロルサリ
チル酸、3−ターシャリアミル−5−メチルサリチル酸
、3−ターシャリアミル−5−エチルサリチル酸、3.
5−ジターシャリアミルサリチル酸、3−ターシャリア
ミル−5−シクロヘキシルサリチル酸、3−ターシャリ
アミル−5−フェニルサリチル酸、3−ターシャリアミ
ル−5−(a’ツタ−ャリアミルフェニール)サリチル
酸、3−シクロヘキシル−5−クロルサリチル酸、3−
シクロヘキシル−5−メチルサリチル酸、3−シクロへ
キシル−5−エチルサリチル酸、3.5−ジシクロへキ
シルサリチル酸、3−シクロヘキシル−5−フェニール
サリチル酸、3−シクロヘキシル−5−(4’−シクロ
ヘキシルフェニール)サリチル酸、3−フェニール−5
−クロルサリチル酸、3−フェニール−5−イソプロピ
ルサリチル酸、3−フェニール−5−ターシャリブチル
サリチル酸、3−フェニール−5−シクロヘキシルサリ
チル酸、3−フェニール−5−ベンジルサリチル酸、3
−フェニール−5−ターシャリオクチルサリチル酸、3
−フェニール−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸
、3−フェニール−5−ノニルサリチル酸、3−フェニ
ール−5−(α、α−ジメチルベンジル)サリチル酸、
3−ベンジル−5−クロルサリチル酸、3−ベンジル−
5−メチルサリチル酸、3−ベンジル−5−エチルサリ
チル酸、3−ベンジル−5−シクロヘキシルサリチル3
−ベンジル−5−フェニールサリチル酸、3.5−ジベ
ンジルサリチル酸、3−ベンジル−5−ターシャリオク
チルサリチル酸、3−ベンジル−5−ノニルサリチル酸
、3−ベンジル−5−(α、α−ジメチルベンジル)サ
リチル酸、3−ターシャリオクチル−5−クロルサリチ
ル酸、3−ターシャリオクチル−5−メチルサリチル酸
、3−ターシャリオクチル−5−エチルサリチル酸、3
−ターシャリオクチル−5−シクロへキシルサリチル酸
、3−ターシャリオクチル−5−フェニールサリチル酸
、3.5−ジターシャリオクチルサリチル酸、3−(α
−メチルベンジル)−5−クロルサリチル酸、3−(α
−メチルベンジル)−5−メチルサリチル酸、3−(α
−メチルベンジル)−5−エチルサルチル ジル)−5−ジクロヘキシルサリチル酸、3−(α−メ
チルベンジル)−5−フェニールf IJ −F−ル酸
、3.5−ジ(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−
(α−メチルベンジル)−5−(α、α−ジメチルベン
ジル)サリチル酸、3−(α−メチルベンジル)−5−
(4’−(α−メチルベンジル)フェニール)サリチル
酸、3−ノニル−5−クロルサリチル酸、3−ノニル−
5−メチルサリチル酸、3−ノニル−5−エチルサリチ
ル酸、3−ノニル−5−フェニールサリチル酸、3.5
−シノーニールサリチル酸、3−(α、α−ジメチルベ
ンジ/L)5−クロルサリチル酸、3−(α、α−ジメ
チルベンジル)−5−メチルサリチル酸、3−(α、α
−ジメチルベンジル)−5−エチルサリチル酸、3−(
α、α−ジメチルベンジル)−5−ターシャリアミルサ
リチル酸、3−(α、α−ジメチルベンジル)−5−シ
クロヘキシルサリチル酸、3−(α、α−ジメチルベン
ジル、−5−フェニルサリチル酸、3−(α、α−ジメ
チルペンジノ〇−5−(α−メチルベンジルサリチル酸
、3.5−ジ(α、α−ジメチルベンジル)サリチル酸
、3−(4′−ターシャリブチルフェニール)−5−タ
ーシャリブチルサリチル酸、3−(4’−シクロヘキシ
ルフェニール)−5−シクロヘキシルサリチル酸、3−
(4’−(α、α−ジメチルベンジル)フェニール)−
5−(α、α−ジメチルベンジル)サリチル酸などが挙
げられる。
一般式(2)において、R7またはRoがアルキル基マ
タはフェニール基であるような芳香族カルボン酸は、例
えば、メタクレゾール、メタプロピルフェノール、メタ
フェニルフェノール、2.3−キシレノール、2.5−
キシレノール、3.4−キシレノールまたは3.5−キ
シレノールなどから誘導されるもので、3.4−ジメチ
ルサリチル酸、4.5−ジメチルサリチル酸、4.6−
ジメチルサリチル酸、4−メチル−5−イソプロピルサ
リチル酸、4−メチル−5−セカンダリブチルサリチル
酸、4−メチル−5−ターシャリブチルサリチル酸、4
−メチル−5−ターシャリアミルサリチル酸、4−メチ
ル−5−シクロヘキシルサリチル酸、4−メチル−5−
ベンジルサリチル酸、4−メチル−5−ターシャリオク
チルサリチル酸、4−メチル−5−(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸、4−メチル−5−ノニルサリチル酸、
4−メチル−5−(α、α−ジメチルベンジル)サリチ
ル酸、3.6−ジメチルサリチル酸、3−ターシャリブ
チル−6−メチルサリチル酸、3−ターシャリアミル6
−メチルサリチル酸、3−シクロヘキシル−6−メチル
サリチル酸、3−ターシャリオクチル−6−メチルサリ
チル酸、3 (α−メチルベンジル)−6−メチルサ
リチル酸、3.6−ジイツプロピルサリチル酸、3−タ
ーシャリブチル−6−イソプロピルサリチル酸、3−タ
ーシャリオクチル−6−イソプロピルサリチル酸、3−
(α、α−ジメチルベンジル)−6−イソプロピルサリ
チル酸、3−クーシャリブチル−6−フェニールサリチ
ル酸、3−ターシャリアミル−6−フェニールサリチル
酸、3−シクロヘキシル−6−フェニールサリチル酸、
3−ターシャリオクチル−6−フェニールサリチルL3
−(α−メチルベンジル)6−フェニールサリチル酸、
3−(α、α−ジメチルベンジル)−6−フェニールサ
リチル酸りどが挙げられる。
一般司明こおいて、R6,R7,R8または鳥のうち相
隣り合う二つが結びついて環を形成する場合としてはナ
フタリン誘導体があり、一般司3)。
(4)および(5)で表わされる。
(各一般式において、罠、 R’2. R’3. R’
、 。
R′s 、RQ 、R’7およびR′8は水素、ハロゲ
ン、ヒドロキシル基、アルキル基、シクロアルキル基、
アラールキル基を表わす。
)これらの物質としでは、例えば、1−ヒドロキシ−2
−カルボキシナフタリン、1−ヒドロキシ2−カルボキ
シ−4−イソプロピルナフタリン、1−ヒドロキシ−2
−カルボキシ−4−シクロヘキシルナフタリン、■−ヒ
ドロキシー2−カルボキシー4−ベンジルナフタリン、
■−ヒドロキシ2−カルボキシー4−(α−メチルベン
ジル)ナフタリン、■−ヒドロキシー2−カルボキシ−
7−イソプロピルナフタリン、1−ヒドロキシ−2−カ
ルボキシ−7−タτシヤリブチルナフタリン、1−ヒド
ロキシ−2−カルボキシ−7−クーシャリアミルナフタ
リン、1−ヒドロキシ−2−カルボキシ−7−シクロヘ
キシルナフタリン、1ヒドロキシ−2−カルボキシ−7
−ターシャリオクチルナフタリン、1−ヒドロキシ−2
−カルボキシ−7−(α−メチルベンジル)ナフタリン
、■−ヒドロキシー2−カルボキシ−7−(α、αジメ
チルベンジル)ナフタリン、1−ヒドロキシ−2−カル
ボキシ−4,7−ジイソプロピルナフタリン、1−ヒド
ロキシ−2−カルボキシ−4,7ジターシヤリブチルナ
フタリン、■−ヒドロキシー2−カルボキシー4.7−
ジターシャリアミルナフタリン、■−ヒドロキシー2−
カルボキシー4.7−ジシクロヘキシルナフタリン、1
−ヒドロキシ−2−カルボキシ−4,7−ジベンジルナ
フタリン、1−ヒドロキシ−2−カルボキシ−4,7−
ジターシャリオクチルナフタリン、1−ヒドロキシ−2
−カルボキシ−4,7−ジ(α−メチルベンジル)ナフ
タリン、1−ヒドロキシ−2−カルボキシ−4,7−ジ
(α、α−ジメチルベンジル)ナフタリン、1−カルボ
キシ−2−ヒドロキシナフタリン、1−力ルボキシ−2
−ヒドロキシ−3,6゜8−トリターシャリブチルナフ
タリン、2−ヒドロキシ−3−カルボキシナフタリン、
2−ヒドロキシ−3−カルボキシ−6,8−ジターシャ
リブチルナフタリン、2−ヒドロキシ−3−カルボキシ
6.8−ジターシャリアミルナフタリン、2−ヒドロキ
シ−3−カルボキシ−6,8−ジシクロヘキシルナフタ
リン、2−ヒドロキシ−3−カルボキシ−6,8−ジタ
ーシャリオクチルナフタリン、2ヒドロキシ−3−カル
ボキシ−6,8−ジ(αメチルベンジル)ナフタリン、
2−ヒドロキシ−3−カルボキシ−6,8−ジ(α、α
−ジメチルベンジル)ナフタリンなどが挙げられる。
ビスフェノールA、4.4’−ジヒドロキシシクロへキ
シリデンビフェニール、4.4−ソヒドロキシメチレン
ビフェニールまたは2.27−シヒドロキシジフエニー
ルオキサイドなどから誘導される芳香族カルボン酸はサ
リチル酸の縮合物とも考えることができ、例えば、5−
(4’−ヒドロキシベンジル)サリチル酸、5−(3′
−カルボキン−4′−ヒドロキシベンジル)サリチル酸
(メチレンビスサリチル酸)、3−ターシャリブチル−
5(3:5’−ジターシャリブチル−4−ヒドロキシベ
ンシル)サリチル酸、3−(α、α−ジメチルヘンシル
)−5−(3’、 5’−ジ(α、α−ジメチルベンジ
ル)−47−ヒドロキシベンジル)サリチル酸、3−タ
ーシャリブチル−5−(α、α−ジメチルーイ、5′−
ジターシャリブチル−4′−ヒドロキシベンジル)サリ
チル酸、5−(α、α−ジメチル−3′−力ルボキシ−
4′−ヒドロキシベンジ/1サリチル酸、5 (α、
α−ジメチル−4′−ヒドロキシベンジル)サリチル酸
、3(2’−ヒドロキシフェノキシ)サリチル酸、3−
(2’−ヒドロキシ−37−カルボキシフェノキシ)サ
リチル酸、3−(2’−ヒドロキシ−37−カルボキシ
−5′−ターシャリブチルフェノキシ)−5−ターシャ
リブチルサリチル酸、3−(2’−ヒドロキシ−3′、
5′ジターシヤリブチルフエノキシ)−5−ターシャリ
ブチルサリチル酸、3−(2’−ヒドロキシ−3′−カ
ルボキシ−5′−(α、α−ジメチルベンジル)フェノ
キシ)−5−(α、α−ジメチルベンジル)サリチル酸
、3−(2’−ヒドロキシ−3′、5−ジ(α、α−ジ
メチルベンジル)フェノキシ)5−(α、α−ジメチル
ベンジル)サリチル酸、3−(2’−ヒドロキシ−3′
、5′−ジシクロへキシルフェノキシ)−5−シクロヘ
キシルサリチル酸などが挙げられる。
前記一般式(2)で示される構造を有し、上記のような
具体的な化学名で表現することの困難な多数の芳香族カ
ルボン酸も本発明に有用である。
例えば、サリチル酸または核置換サリチル酸とフェノー
ル類とのフォルムアルデヒド共重縮合体、プロピレン重
合体のサリチル酸または核置換サリチル酸付加物、イソ
ブチレン重合体のサリチル酸または核置換サリチル酸付
加物、ベンジルクロライド重縮合体のサリチル酸または
核置換サリチル酸縮合物、スチレン重合体のサリチル酸
または核置換サリチル酸付加物、α−メチルスチレン重
合体のサリチル酸または核置換サリチル酸付加物、アル
デヒドまたはアセチレンのサリチル酸または核置換サリ
チル酸縮合物、ケトン類のサリチル酸または核置換サリ
チル酸縮合物および不飽和結合を有する化合物のサリチ
ル酸または核置換サリチル酸付加物などが挙げられる。
本発明の詳細な説明および特許請求の範囲で記述する”
芳香族カルボン酸″という用語は、上述の如き縮合物な
いし重合物をも包含するものである。
上述の如き芳香族カルボン酸のうち、ベンゼン環を形成
する炭素上に少なくとも1個以上のヒドロキシル基を有
するもの、特1こオルト位にヒドロキシル基を有するも
のが、呈色性能の点から好ましい。
また、水不溶性有機高分子物質との混和性および得られ
た呈色剤を呈色せしめて得られる呈色像の熱および水分
に対する抵抗性の面から芳香族カルボン酸は1分子量が
大きい程好ましく、少なくとも炭素数10以上、更に好
ましくは17以上のものが好ましい。
特に前記一般式(2)、(3)、(4)、(5)におい
て3位および/または5位にイソプロピル、セカンダリ
−ブチル、ターシャリブチル、クーシャリアミル、シク
ロヘキシル、フェニール、置換フェニール、ベンジル、
α−メチルベンジル、α、α−ジメチルベンジル、ター
シャリオクチル、ノニル、その他の炭素数3以上を有す
る基を持つ場合には水不溶性有機高分子物質との混和性
が良く、呈色性能も優れており、得られた呈色剤を呈色
せしめた際の呈色像の水に対する安定性などが良い。
そして最も好ましくは前記一般式(2)、(3)、(4
)、(5)においで5個ないし6個の炭素原子で形成さ
れる炭素環を含む置換基が導入され、全体として17以
上の炭素数を有する如き化合物である。
本発明において芳香族カルボン酸および金属化合物と混
合される水不溶性有機高分子物質としでは、常温で容易
に流動化しない性質を有すべきであって、通常400以
上の分子量を有するものから選ばれるのが好ましく、具
体的には例えば、シクロヘンタシエン重合体、シクロペ
ンタジェン共重合体、ポリスチレン、スチレン共重合体
、α−メチルスチレン重合体、α−メチルスチレン共重
合体、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体、塩化ビニ
リデン共重合体、ポリクロロプレン、アクリルエステル
重合体、アクリルエステル共重合体、アクリル酸共重合
体、メタクリルエステル重合体、メタクリルエステル共
重合体、メククリル酸共重合体、酢酸ビニル重合体、酢
酸ビニル共重合体、アクリロニトリル共重合体、アクリ
ルアミド共重合体、アリルアルコール共重合体、ベンジ
ルクロライド重縮合体、ベンジルクロライド共重縮合体
、メタキシレン−ホルムアルデヒド縮合体、ジフェニー
ル−ホルムアルデヒド縮合体、ジフェニール−メタキシ
レン−ホルムアルデヒド共重縮合体)フェノール類とア
ルデヒド重縮合体などが挙げられる。
これらのうちではスチレン重合体、スチレン共重合体、
α−メチルスチレン重合体、α−メチルスチレン共重合
体が特に好ましく用いられる。
なお本発明においで、前記水不溶性有機高分子物質は混
合されるべき芳香族カルボン酸と混和性のある化合物か
ら選ばれるのが最も望ましい。
本発明において芳香族カルボン酸および水不溶性有機高
分子物質と混合される金属化合物は亜鉛、マグネシウム
、アルミニウム、カルシウム、鉄、コバルト、ニッケル
、マンガン、銅、チタン、クロム、錫、バリウム、鉛、
カドミウム等多価金属の水不溶性の酸化物、炭酸塩であ
り、特に亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウ
ムの酸化物および炭酸塩が好ましく用いられる。
かかる金属化合物は一種またはそれ以上が併用されるが
、前記の好ましい金属化合物と特にニッケル、コバルト
、鉄の金属化合物を併用すると発色像の経時による変化
が減少するので好ましい。
一方芳香族カルボン酸に対する水不溶性有機高分子物質
および金属化合物の混合割合は呈色剤の使用目的1こよ
って種々選択出来、特に限定されるものではないが、水
不溶性有機高分子物質の混合量があまりに少ないと、呈
色剤の特に高湿分ないし水に対する抵抗性およびこの呈
色剤を用いた水分散系塗料の機械的安定性などにおいて
、望ましい効果が得られないので、好ましくは芳香族カ
ルボン酸1乾燥重量部に対して0.05〜5乾燥重量部
、より好ましくは0.1〜3乾燥重量部混合される。
また金属化合物についても混合物があまり少ないと本発
明の所望の効果を得ることが出来ないので芳香族カルボ
ン酸1乾燥重量部に対して0.01〜50乾燥重量部、
より好ましくは0.05〜30乾燥重量部の範囲で混合
される。
本発明では上記の割合からなる芳香族カルボン酸、水不
溶性有機高分子物質および金属化合物を水の存在下で加
熱溶融するものであるが、芳香族カルボン酸を活性化せ
しめ本発明の好ましい効果を得るためには、加熱溶融は
混合される芳香族カルボン酸、水不溶性有機高分子物質
および金属化合物の総乾燥重量に対しで好ましくは4重
量□以上、より好ましくは5〜40重量%の水を含んだ
状態で行なわれるものである。
なお加熱溶融が終了し呈色剤の溶融物を得た時点で溶融
物中に上記の水が多量に残存していると溶融物の均質性
が損なわれ、呈色剤として使用した場合の品質にムラを
生じる恐れもあるので、加熱溶融が終了し呈色剤の溶融
物を得た時点での水の含量は溶融物の総乾燥重量1こ対
して2.5重量%以下より好ましくは2重量%以下に調
節するのが好ましい。
而して、上記の条件を満す為の加熱条件としでは、90
℃以上で加熱するのが好ましい。
しかし余りに高温にすると用いる芳香族カルボン酸が熱
分解して例えば脱炭酸、脱OHを引き起してむしろ逆効
果となる。
この場合の高温とは、使用する芳香族カルボン酸の種類
によってかなり異るが、本発明者等の広範囲にわたる実
験結果からは250℃を越えると上記の逆効果03認め
られ、本発明の目的から望ましくない結果をもたらすた
め250℃以下より好ましくは190℃以下で加熱する
のが好ましい。
なお、本発明における加熱処理の目的からしで、水の沸
点付近に昇華性を有しでいたりあるいは水蒸気蒸留され
るような芳香族カルボン酸、例えば安息香酸、サルチル
酸、ナフトエ酸などは、本発明にとってあまり好ましい
ものではない。
本発明における加熱溶融処理での処理時間は加熱温度、
用いる処理装置などによって異なるもので特に限定はさ
れないが、上記の混合系が均一に撹拌、混合されかつ系
全体に均一な加熱が与えられるように調節することが重
要である。
また処理装置としては加熱装置を備えたニーダ−1押出
機、ナウターミキサ−、ロールミルなどの各種混合、捏
和機およびこれらとスプレー乾燥機などの乾燥機とを組
み合わせた装置など例えばPerryand ch i
f tonのCHEMICAL ENGINEER’S
HANDBOOK第5版、プラスチック加工技術匣覧
38版(日干1圧業新聞社版、水谷久−著)などに記載
されるような既知の処理装置が適宜用いられる。
本発明の製造方法は基本的には上記した如く、芳香族カ
ルボン酸と水不溶性有機高分子物質および金属化合物と
を水の存在下に加熱溶融せしめるものであるが、加熱溶
融に際して水と相容性のある例えばメチルアルコール、
エチルアルコール、プロピルアルコール、イソプロピル
アルコール、アセトンなどの有機溶媒あるいはベンゼン
などの水より低沸点の有機溶媒を必要に応じて水と併用
することも可能である。
更に本発明の製造方法の一形態としで、一般に水性塗料
の安定剤、接着剤として用いられる例えば、ポリビニル
アルコール、デンプン、あるいはこれらの変性物、セル
ロース誘導体などの如き水溶性高分子物質を加熱溶融時
に添加することも出来る。
かかる水溶性高分子物質の付加的な添加は呈色剤を水系
で用いる時の塗料の流動性および接着強度の向上をもた
らす。
また加熱溶融時に前記金属化合物のほかにカオリン、活
性白土、ベントナイト、チャイナクレー、ゼオライト、
ケイ酸亜鉛、硫酸バリウム、水薮化アルミニウムなどの
無機顔料を同時に添加して加熱溶融することも可能で、
それによって得られる呈色剤の吸油性が増し、呈色像の
経時による変化が減少しまた呈色剤の粉砕、微粒化が容
易になる。
さらに金属化合物および/または無機顔料と同時に、例
えばベンゼンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、
およびこれらの縮重合物、ポリアクリル酸塩、リン酸塩
などの如き従来から用いられでいる分散剤、湿潤剤、各
種界面活性剤を併用添加することも出来、塗料の流動性
を改良する効果がある。
さらに発色像の経時変化を少くするために紫外線吸収剤
、酸化防止剤等の添加も出来る。
本発明においてかかる付加的に添加混合される各種物質
の添加量はいずれも芳香族カルボン酸の有する特徴を失
わない範囲内で使用目的に応じて適宜調節されるもので
あるが、通常水溶性高分子物質、分散剤、湿潤剤、各種
界面活性剤についでは加熱溶融系の総乾燥重量1こ対し
て0.01〜i。
重量%、無機顔料については芳香族カルボン酸1乾燥重
量部に対して0.01〜50乾燥重量部の範囲で使用さ
れるのが好ましい。
一般に本発明で得た呈色剤は水性系で用いるのに有効で
あるが、木取外の有機溶媒を用いることも出来る。
本発明の呈色剤を塗液にして用いる場合には、得られた
呈色剤を必要に応じて通常の粉砕機で粉砕して用いるが
、さらに微粒化を必要とする場合、サンドミル、ボール
ミル、アトライター、ロールミル、コロイドミル等で活
性化微粒子を得、これを使用することも出来る。
また、本発明の呈色剤はそれ単独で用いるのも良いが、
塗液調製時に前記の如き各種金属化合物、無機顔料等の
添加剤と併用することも可能であり本発明にかかる呈色
シートの外観をさらに改良し、印刷適性を向上させるこ
とが可能である。
本発明の呈色剤を塗液とする際に用いられる分散剤、安
定剤、消泡剤、湿潤剤、その他各種の界面活性剤、紫外
線吸収剤、酸化防止剤、流動性変性剤、保水剤、接着剤
、着色剤等は一般アート・コート紙および従来の感圧複
写紙、感熱複写紙に用いられでいる材料が適宜用いられ
る。
以下に実施例1こよって本発明をさらに詳細に説明する
が、勿論これらの範囲に限定されるものではない。
なお特に断わらない限り、部および□は重量部および重
量%を示す。
実施例 1 3−シクロへキシル−5−(α、α−ジメチルベンジル
)サリチル酸100部に炭酸亜鉛500部およびα−メ
チルスチレンとスチレンの共重合体(α−メチルスチレ
ン:60%、スチレン=40%、分子量約2000)1
00部をナウターミキサ−で混合した。
この混合体の水分は1.2%であった。
この系にさらに5%のエチルアルコールを含む水250
部を添加混合し150℃に昇温15分間加熱混和した。
得られた混合物を常温に冷却しハンマーミルで粉砕して
250メツシュパス80%の微粉末呈色剤を得た。
この微粉末呈色剤は呈色剤の総乾燥重量に対して1.5
%の水を含んでいた。
実施例 2 3.5−シ(α−メチルベンジル)サリチル酸100部
に酸化亜鉛10部、ポリスチレン(分子量約1500)
30部および水8部をナウターミキサ−で混合し、混合
物を150°Cに設定した押出機にかけ加熱、混和した
得られた塊状物を粉砕機にかけて300メツシュパス9
0%の微粉末呈色剤を得た。
この呈色剤は総乾燥重量1こ対して1.0%の水を含ん
でいた。
実施例 3 実施例21こおいで混合物を100℃に設定した押出機
にかけ加熱、混和した以外は実施例2と同様にして行゛
つたところ250メツシュパス90%で総乾燥重量に対
して3.5%の水を含んだ微粉末呈色剤を得た。
実施例 4 酸化亜鉛10部に替えて炭酸カルシウム10部を用いた
以外は実施例2と同様にして呈色剤の総乾燥重量に対し
て0.9%の水を含んだ微粉末呈色剤を得た。
実施例 5 ポリスチレン30部に替えてニカノールS −100(
三菱ガス化学株式会社製、熱可塑性変性キシレン樹脂、
軟化点110°C)30部を用いた以外は実施例2と同
様に行って、呈色剤の総乾燥重量に対して1.1%の水
を含んだ微粉末呈色剤を得た。
実施例 6 3.5−ジ(α−メチルベンジン)サリチル酸ナトリウ
ムの8%水溶液100部1こα−メチルスチレン(分子
量約1500)の微粉末20部を加え分散させたのち、
20%の硫酸で系のPHを4.0に下げて3.5−ジ(
α−メチルベンジル)サリチル酸とα−メチルスチレン
の混合体を析出させた。
次に酸化亜鉛40部、活性白土4部を添加混合し、遠心
分離器で脱水、洗浄した。
この混合粉体は10%の水分を含んでいた。
得られた混合粉体を設定温度150℃の押出機で加熱混
合した。
得られた塊状物に総乾燥重量に対して80%の水分を含
有していた。
次に粉砕機でこの塊状物を粉砕し300メツシュパス9
0%の呈色剤微粉末を得た。
実施例 7 3.5−ジ(α、α−ジメチルベンジル)サリチル酸1
00部に酸化マグネシウム30部、ポリスチレン(分子
量約1500)30部およびカオリンと水酸化アルミニ
ウムの7=3の混合物20部デモールN(花王アトラス
社製、ナフタリンスルフオン酸ナトリウムのフォルムア
ルデヒド縮合■2部及び水30部をナウターミキサ−で
混合し、混合物を160℃に設定した押出機にかけ加熱
、混和した。
得られた塊状物を粉砕機にかけで300メツシュパス9
0%の微粉末呈色剤を得た。
この呈色剤は総乾燥重量に対して0.8%の水を含んで
いた。
実施例 8 3−フェニール−5−(α、α−ジメチルベンジル)サ
リチル酸100部1こ酸化アルミニウム50部、スチレ
ンとメチルメタクリレートの共重合体(スチレン二80
%、メチルメタクリレート:20%、分子量約2000
)50部および10%のポリビニルアルコール水溶液2
0部をナラクーミキサーで混合し、混合物を140°C
1こ設定した押出機にかけ加熱、混和した。
得られた塊状物を粉砕機にかけて300メツシュパス8
5%で総乾燥重量に対して2%の水を含む微粉末呈色剤
を得た。
実施例 9 3−(α−メチルベンジル)−5−(α、α−ジメチル
ベンジル)サリチル酸100部に酸化亜鉛50部、スチ
レンとアクリロニトリルの共重合体(スチレン:80%
、アクリロニトリル:20%、分子量約2000)25
部および10%のカルボキシメチルセルロース水溶液1
0部をナウターミキサ−で混合し、混和物を160℃に
設定した押出機にかけ加熱、混和した。
得られた塊状物を粉砕機にかけて300メツシュパス9
0%で総乾燥重量1こ対して0.5%の水を含む微粉末
呈色剤を得た。
実施例 10 3−(α−メチルベンジル)−5−エチルサリチル酸1
00部にノボラックタイプのバラフェニールフェノール
のホルムアルデヒド重縮合体の粉末(平均重合度的8)
80部、酸化亜鉛50部及び水20部を加えてニーダ−
で良く混合し、この混合物を150℃に設定した押出機
にかけ加熱、溶融歯口しベントロから水分を蒸発させた
押出機出口から得られた樹脂状物を冷却粉砕して300
メツシュ90%パスで総乾燥重量に対して3%の水を含
む微粉末呈色剤を得た。
対照例 1 5%のエチルアルコールを含む水250部を添加しなか
った以外は実施例1と同様にして呈色剤微粉末を調製し
た。
対照例 2 実施例2において水8部の替りに水を4部用いた以外は
実施例と同様にして呈色剤微粉末を調製した。
対照例 3 実施例2において水8部の添加を行なわなかった以外は
同様]と行って呈色剤微粉末を得た。
対照例 4 実施例2においで酸化亜鉛10部を用いなかった以外は
同様にして呈色剤微粉末を得た。
対照例 5 実施例21こおいでポリステレフ30部を用いなかった
以外は同様にして呈色剤微粉末を得た。
対照例 6 実施例7において水30部を用いなかった以外は同様1
こして呈色剤微粉末を得た。
対照例 7 実施例8においで10%のポリビニルアルコール水溶液
20部を用いなかった以外は同様にして呈色剤微粉末を
得た。
対照例 8 実施例9においで10%のカルボキシメチルセルロース
水溶液10部を用いなかった以外は同様にして呈色剤微
粉末を得た。
各実施例および対照例で得られた呈色剤1こついて下記
に示す如き特性試験を行った。
1 発色濃度の測定 実施例および対照例で得られた呈色剤を芳香族カルボン
酸の量が10部となるように分取し、これに3:1の比
率で混合しである水酸化アルミニウムとカオリンの混合
物を全体が100部となるように混合し、さらにヘキサ
メタリン酸ナトリウム0.3部、10%濃度のポリビニ
ルアルコール(クラレ株製、PV人−217)水溶液1
0部および300部の水とを混合し、混合物をサンドミ
ルで均一に分散した。
得られた分散液1こ10%濃度の酸化デンプン水溶液を
60部と50%濃度のスチレン・ブタジェン系ラテック
ス30部を添加混合して呈色剤塗液を調製した。
この塗液を409771?の原紙の片面に乾燥塗布量が
5g/mになるように塗布、乾燥して呈色紙を得た。
一方、クリスタルバイオレットラクトン3部、ペンソイ
ルロイコメチレンブルー2部をアルキルナフタレン10
0部に溶解し、この油溶液を6%のゼラチン水溶液31
6部中1こ乳化し平均粒子径4.8μの乳化液を得た。
この乳化液に10%のアラビヤゴム水溶液190部およ
び水106部を加え、酢酸で系のPHを4゜2に調節し
た。
次1こ系を10°Cまで冷却し10%のホルマリン溶液
13部を加え5%水酸化ナトリウム水溶液で系のPHを
lO12に調節し、その後20%酸化デンプン水溶液5
0部、セルロースパウダー15部を添加、混合してカプ
セル塗液を得た。
この塗液を40g/77+″の原紙の片面に乾燥重量で
5 g/ m″)こなるように塗布、乾燥してカプセル
塗布紙を調製した。
呈色紙とカプセル塗布紙を塗布面同志が対向するよう1
こ重ね合せ、330gの重量を持ちb)つ接触面積6(
0,7−である金属板を35傭の高さより落下させ衝撃
圧を加えて発色せしめた。
−日装置の呈色紙の発色濃度をマクベス濃度計(マクベ
ス社製、RD−100R型)により波長610mμの領
域で測定した。
2 塗料の機械的安定性の測定 実施例および対照例で得られた呈色剤粉体20部と水酸
化アルミニウムの微粉末60部、カオリン20部、ヘキ
サメタリン酸ナトリウム0.3部、10%濃度のポリビ
ニルアルコール(クラレ株製、PVA−217)水溶液
10部および300部の水とを混合し、混合物をサンド
ミルで均一に分散した。
得られた分散液に10%濃度の酸化デンプン水溶液を6
0部と50%濃度のスチレン、ブタジェン系ラテックス
30部を添加混合して呈色剤塗液を調製した。
この呈色剤塗液100gをマーロンテスター(新星産業
株製、マーロン1000 r、p−m−)で加圧: 5
kg/i、回転数: 100 or−p、mの条件で
10分間処理し発生した凝固物の量を測定し下式で示さ
れる凝固率をもとめた。
得られた測定値を表に示した。
数値が高い方が機械的安定性が悪く操業上例えば塗液を
送液する場合、ギヤーポンプ、マーマンポンプ等でポン
プ(こ塗料カスがたまり送液に支障を来す傾向)こある
表から明らかなよう1こ各実施例においでは水の存在し
ない状態で行った対照例に比較して優れた発色性能を示
しかつ機械的安定性も良好である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水の存在下(こ芳香族カルボン酸と水不溶性有機高
    分子物質および多価金属の酸化物あるいは炭酸塩のそれ
    ぞれ少くとも1種以上とを加熱溶融せしめることを特徴
    とする呈色剤の製造方法。 2 芳香族カルボン酸、水不溶性有機高分子物質および
    多価金属の酸化物あるいは炭酸塩の総乾燥重量1こ対し
    で4重量%以上の水の存在下で加熱溶融することを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の製造方法。 35〜40重量%の水が存在することを特徴とする特許
    請求の範囲第2項記載の製造方法。 4 水を加熱溶融物の総乾凍重量に対して2.5重量%
    以下にまで蒸発せしめることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の製造方法。 5 水を加熱溶融物の総乾燥重量に対して2.0重量%
    以下にまで蒸発せしめることを特徴とする特許請求の範
    囲第4項記載の製造方法。 6 芳香族カルボン酸1乾燥重量部に対して水不溶性有
    機高分子物質0.05〜5乾燥重量部および多価金属の
    酸化物あるいは炭酸塩0.01〜50乾燥重量部を加熱
    溶融することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    製造方法。 7 芳香族カルボン酸がオルト位にヒドロキシ基を有す
    る芳香族カルボン酸である特許請求の範囲第1項記載の
    製造方法。 8 芳香族カルボン酸が炭素数17以上を有する芳香族
    カルボン酸である特許請求の範囲第1項又は第7項記載
    の製造方法。 9 水不溶性有機高分子物質がスチレン重合体、スチレ
    ン共重合体、α−メチルスチレン重合体、α−メチルス
    チレン共重合体から選ばれた少なくとも1種である特許
    請求の範囲第1項記載の製造方法。 10多価金属が亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カ
    ルシウムである特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
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